JPS63252160A - 医療用材料およびその製造法 - Google Patents

医療用材料およびその製造法

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JPS63252160A
JPS63252160A JP62085742A JP8574287A JPS63252160A JP S63252160 A JPS63252160 A JP S63252160A JP 62085742 A JP62085742 A JP 62085742A JP 8574287 A JP8574287 A JP 8574287A JP S63252160 A JPS63252160 A JP S63252160A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は医療用材料およびその製造法に関する。
さらに詳しくは本発明はエポキシ基およびフッ素化側鎖
を有する重合体と多数の水酸基、アミノ基または(およ
び)カルボキシル基を有する高分子化合物との反応物か
らなる医療用材料およびその製造方法からなる。
本発明の医療用材料は、各種の医療器、特に人工臓器、
血漿分離器、血液ろ過器等血液と接触する医療器具の材
料として好適に利用される。
[従来の技術およびその問題点] 従来医療用飼料として多くの高分子材料が用いられてい
る。特にセルロースはその安全性、加工性、経済性の理
由から繁用されている。ところがこれらの高分子材料を
用いる場合にはその生体適合性が問題となる。特に血液
と接触する器具においては通常高分子材料が血液を凝固
させたり免疫系を活性化したりする性質を持っているこ
とが問題となる。高分子材料の血液凝固性を改善する方
法としては、例えばセルロースにヘパリンを結合させる
方法(特開昭53−57288号公報)が提案されてい
るが、その効果は必ずしも十分ではなく、より改善され
た医療用材料の出現が要望されている。
[問題点を解決するための手段] 本発明は生体適合性の優れた医療用材料を提供すること
を目的とする。
本発明によれば下記の医療用材料およびその製造法が提
案される。
(1)エポキシ基を有する親水性重合体部分およびフッ
素化側鎖を有する疎水性重合体部分からなる重合体と、
多数の水酸基、アミノ基または(および)カルボキシル
基を有する高分子化合物との反応物からなる医療用材料
(2)エポキシ基を有する親水性重合体部分およびフッ
素化側鎖を有する疎水性重合体部分からなる重合体と、
多数の水酸基、アミノ基または(および)カルボキシル
基を有する高分子化合物とを反応させることを特徴とす
る医療用材料の製造法。
(3)共重合体を、ルイス酸触媒あるいは、アルカリ触
媒の存在下、官能性OH基側端を有する基材の表面に液
相にて接触させることにより、素材表面上の官能性OH
基側端に共重合体の反応性エポキシ基末端を反応させて
結合させるものである第2項に記載の医療用材料の製造
法。
(4)ルイス酸触媒が、三フッ化ホウ素である第3項に
記載の医療用材料の製造法。
(5)アルカリ触媒が、水酸化ナトリウムまたは水酸化
カリウムである第3項に記載の医療用材料の製造法。
(6)溶媒として、ジオキサン、アセトン、メチルエチ
ルケトン、テトラヒドロフランを用いるものである第3
ないし5項のいずれかに記載の医療用材料の製造法。
本発明の医療用材料は上述したように共重合体と多数の
水酸基、アミノ基または(および)カルボキシル基を有
する高分子化合物との反応物からなり、該共重合体はエ
ポキシ基を有する親水性重合体部分とフッ素化側鎖を有
する疎水性重合体部分とからなる。
高分子化合物のもつ血液凝固性を弱めあるいは無くする
ためにはこれに親水部分と疎水部分とがバランスよく存
在する重合体を結合させるのが有効と考えられる。エポ
キシ基を有する親水性重合体部分としては、アクリル酸
系エステルとアクリル酸系グリシジルエステルが好まし
く、フッ素化側鎖を有する疎水性重合体部分としては、
アクリル酸エステルの多フツ素化アルキルエステルが好
ましい。
上記においてアクリル酸系エステルとしては、アクリル
酸もしくはメタクリル酸のメチル、エチル、プロピル、
ブチル、ヒドロキシメチルまたはヒドロキシエチル等が
好適である。好ましい共重合体は下記の式を有する。
上記式中R,RおよびR3は同一または異なって水素原
子または低級アルキル基を示し、R4は水素原子または
低級アルキル基、ヒドロキシアルキル基でありうる。X
はフッ素化アルキル基を示し、m、  nおよびpは原
料単量体の重量比〔%〕を示し、m : n : p 
−5〜90 : 0.01〜60 二10〜90である
。上記R,RおよびR3は 水素またはメチルが好まし
く、R4はメチル、エチル、プロピル、ブチル、ヒドロ
キシエチル、ヒドロキシプロピルが好ましい。Xは、式
%式% 一〇H2CH2O8F17等を有する基が好ましい。
上記共重合体の原料単量体の重量比〔%〕は、好ましく
はm:n:p−20〜50:20〜50 : 20〜5
0である。
特に好ましい共重合体は下記の式を有する。
(以下余白) m、  nおよびpの好ましいff1ffi比〔%〕は
、30〜50 : 30〜50:30〜50である。
本発明の共重合体において、親水性重合体部分と疎水性
重合体部分は原料単量体の重量比〔%〕でおよそ70〜
50;30〜50が望ましい。親水性重合体部分の原料
単量体としてはアクリル酸もしくはメタクリル酸のメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ヒドロキシメチルまた
はヒドロキシエチルまたはこれらの混合物が好適に使用
される。疎水性重合体部分の原料単量体としてはアクリ
ル酸もしくはメタクリル酸の多フツ化アルキル(例えば
、トリフルオロメチル、2.2.2− )リフルオロエ
チル、1.2.2.2−テトラフルオロエチル、ペンタ
フルオロエチル、2.2.3.3−テトラフルオロプロ
ピル、ジ(トリフルオロメチル)メチル、2.2.3,
3.4,4.5.5−オクタフルオロアミル、2−ヘブ
タデシルフルオロオクチルエチル)エステルが好適に使
用される。
これらの重合体は通常工業的に実施されている方法例え
ば水系懸濁重合、塊状重合溶液重合等によって重合され
る。
親水性重合体部分のエポキシ基は、グリシジルアクリレ
ートまたはグリシジルメタクリレートを他の単量体とと
もに使用して重合させるか、またはグリシジルアクリレ
ートまたはグリシジルメタクリレートを重合開始剤(例
えば硝酸第2セリウムアンモニウム、過酸化水素−節1
鉄塩等)の存一 注下に親水性重合体と反応させることによって重合体に
導入することができる。重合体におけるエポキシ基の量
はグリシジルメタクリレート量として0.01〜80w
t%が適当である。
他方、高分子化合物としては、セルロースが最も好適に
使用され、その他ポリビニルアルコール、エチレンビニ
ルアルコール重合体、ポリアクリル酸またはポリメタク
リル酸及びそれらの共重合体(例えばエチレン、アクリ
ル酸共重合体、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、
キチン、コラーゲン、等を使用することができる。
共重合体と高分子化合物との反応は、共重合体を適当な
を機溶媒例えばアセトン、メチルエチルケトン、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン等に溶解し、これにルイス酸
触媒および塩基性触媒、更に高分子化合物を加えること
によって実施される。
高分子化合物は各種の成形体、例えば膜、中空系、繊維
等にしたものを使用することができ、その場合には共重
合体および触媒の溶液に該成形体を浸漬することによっ
て反応は実施される。
かくして得られた反応生成物は生体適合性を有する。即
ち、高分子化合物が有する血液凝固、免疫系の活性化、
血小板の変形等を惹起する性質が低減または消失される
ので特に血液と接触する人工臓器、医療器具例えば透析
器、血液ろ過器、血漿分離器、血管内留置用カテーテル
等の材料として好適である。
次に実施例および試験例を示して本発明を更に具体的に
説明する。
実施例 1 共重合体の製造例1 ガラス製重合管に重合開始剤としてアゾビスイソブチロ
ニトリル0.25部、メチルメタクリレイト12.5部
、グリシジルメタクリレイト25部、ヘキサフルオロイ
ソプロピルメタクリレイト12.5部を仕込み、この重
合管を液体窒素中で冷却して真空ポンプで脱気、窒素置
換、脱気したのち溶封した。
これを60℃で内容が固化するまで恒温槽中で加熱した
。その後、冷却して開封し、内容物をテトラヒドロフラ
ンに溶解し、メタノールに再沈殿することにより白色の
重合体Aを得た。この重合体のエポキシ基定量ilJ定
からグリシジルメタクリレイトは、44.3 (%)で
あった。
共重合体の製造例2 ガラス製重合管に重合開始剤としてアゾビスイソブチロ
ニトリル0.25部、メチルメタクリレイト10部、ブ
チルメタクリレイト10部、グリシジルメタクリレイト
10部、ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレイト2
0部を仕込み、この重合管を液体窒素中で冷却して真空
ポンプで脱気、窒素置換、脱気したのち溶封した。これ
を60℃で内容が固化するまで恒温槽中で加熱した。そ
の後、冷却して開封し、内容物をテトラヒドロフランに
溶解し、メタノールに再沈殿することにより白色の重合
体Bを得た。この重合体のエポキシ基定Qillll定
からグリシジルメタクリレイトは、19.2 (%)で
あった。
前記重合体AおよびBをアセトンに溶解し、0.5v/
v%溶液を各々作製した。各々の溶液に触媒として三フ
ッ化ホウ素を濃度0.O1w/v%となる量加えた。か
くして得られた溶液各々200 mlに各々セルロース
シート0.5gを24時間浸漬して処理した。
処理したセルロースシートを、アセトンおよび水で充分
洗浄して本発明の医療用材料を得た。
かくして得られた医療用材料のフーリエ変換赤外ATR
スペクトルを第1図に示す。第1図は、セルロースに重
合体Aを処理した試料のATRスペクトルであり、セル
ロース表面に重合体人由来のエステルカルボニル伸縮振
動1730c+n−’が検出されている。
接触角測定試験 上記医療用材料について水の接触角を測定した。
測定は液滴法により行ない、蒸留水0.80部gを試料
に滴下し、滴下60秒後、直読ゴニオメータ−にて接触
角を測定した。(n −10) 結果を表1に示す。
表   1 表1から本発明の処理セルロースシートが未処理セルロ
ースシートとその表面性質がより撥水性に変化している
ことが明らかである。
実施例 2 1)  0.1. 0.5. 1.0および10.Ov
/v%の各水酸化ナトリウム水溶液300 mlにセル
ロースシート0.1.を30分間浸漬し、セルロースの
水酸基をナトリウム塩とした。
2)上記水酸化ナトリウム処理セルロースシートを前記
重合体Bの0.5v/v%アセトン溶液に24時間浸漬
して処理した。処理したセルロースシートを水で充分洗
浄して本発明の医療用材料を得た。
3)接触角試験 上記医療用材料について液滴法により丞の接触角を測定
した。結果を表2に示す。
(以下余白) 表    2 表2からセルロースをナトリウム塩に変換する際には、
0.1v/v%水酸化ナトリウム水溶液での処理では不
充分であり、少なくとも0.5v/v%以上の濃度が必
要であることがわかる。
実施例 3 1)前記重合体Bをメチルエチルケトン、アセトン、テ
トラヒドロフランおよびクロロホルムにそれぞれ溶解し
、0.5v/v%溶液を作製した。
2) 0.5w/v%水酸化ナトリウム水溶液300 
mlに30分間浸漬したセルロースシートo、t yを
上記1)の重合体AまたはBの各溶液に24時間浸漬し
て処理した。処理したセルロースシートを水で充分洗浄
して本発明の医療用材料を得た。
3)接触角試験 上記医療用材料について液滴法により水の接触角を測定
した。結果を表3に示す。
(以下余白) 表    3 表3から重合体Bの溶液でセルロースシートを処理する
に際して重合体Bの溶媒としてはメチルエチルケトン、
アセトン、テトラヒドロフランが好適であり、クロロホ
ルムは不適当である。
試験例 1 血小板拡張能試験 実施例1で得られた重合体Bを、セルロースシートに処
理した本発明の医療用材料について、以下の方法で血小
板拡張能試験を行なった。
健常人の静脈血4.5mlを3.8%クエン酸ナトリウ
ム0.5mlを収容したプラスチック注射器で採血する
。これをプラスチック試験管に移し、800r、p、s
で5分間遠心する。得られたPRP (多血小板血漿)
を希釈液(3,8%クエン酸ナトリウム:生理食塩水−
1;9)にて血小板数を6万/■■3に調整し、血小板
浮遊液を作る。各試験片に上記血小板浮遊液を滴下し、
室温下で30分間接触させる。この試料を上記希釈液で
軽く洗浄し、2.5%ゲルタールアルデヒドで固定しエ
タノール系列で乾燥し、走査型電子顕微鏡で血小板の付
着数および形態変化を観察した。結果を表4に示す。
尚、形態変化は次の3種に分類して表示した。
l型:正常形態である円盤形から球状化して3本の偽足
を形成したもの ■型:4本以上の偽足を伸ばし、偽足の長さの半分まで
胞体を拡げたもの ■型:偽足の長さの半分以上に薄い駒体を拡げたものか
ら、はぼ完全に駒体を拡張したもの 表     4 表4から、本発明のセルロースシートは未処理のものに
くらべて血小板を変形させることが少なく、特に■型ま
で変形されるものは極めて少ないことが明らかである。
またシートへの付着数も本発明のシートが未処理のもの
にくらべて少ない。
試験例 2 補体価の変化の測定 実施例1の重合体Bで得られた本発明の医療用材料につ
いて以下に示すMayer原法により補体価の変化を測
定した。
各試料を生理食塩中に予め浸漬し、収着平衡状態にする
。各試料の表面の水分を軽く取り除き、1試料20cm
の小片とし、これをプラスチック試験管に入れ、成犬血
清1mlを加える。37℃で3時間保持して活性化した
後、補体価CH30の変化を測定した。結果を表5に示
す。
表     5 表5から本発明のセルロースシートは未処理のものにく
らべて血清中の補体価CH30(50%溶血法による補
体価)の減少が非常に少ない事が明らかである。
実施例 4 銅アンモニウム再生セルロース中空糸(内径約200μ
m1外径約224μm)をガラス管に入れ、一端をアス
ピレータに連結させたチューブに接続し、他端をNa 
OH0,5v/v%水溶液に浸漬した。更に、アスピレ
ータの吸引力を利用し、再生セルロース中空糸の内外面
にNa OHを充填した。充填後30分間放置した。次
に中空糸内外面のNaOHを排出したのち、実施例1の
重合体BO,5w/v%のTHF溶液を同様の手法で中
空糸内外面に充填し、室温下で24時間放置した。その
後、溶液を排出したのち、酸洗浄及び有機溶媒(THF
、エタノール)、蒸留水で十分に洗浄し、25℃の温風
で送風乾燥した。更に乾燥の完全を期すため、60℃の
オーブン内に一夜放置した。
有効長14cmの銅アンモニア再生セルロース中空糸3
41本を用いて中空糸束5を形成し、第2図に示すよう
に、筒状本体4内に挿入し両端をポリウレタン系ポツテ
ィング剤6,7で固定し、さらに両端にヘッダー10.
11を取付はキャップ12.13により固着してダイア
ライザー(人工腎臓)1を作成した。このものの膜内面
積は30(l Cdであった。
なお第2図に示されるダイアライザーにおいて筒状本体
4の両端部付近には、透析液用の入口管2および出口管
3が設けられ、またヘッダー10.11にはそれぞれ血
液用の流入口8および排出口9が備えられている。その
後蒸留水を充填し、この状態のダイアライザーをオート
クレーブに入れて、115℃の温度で、60分間滅菌処
理を施した。
試験例 3 体外循環試験 ウサギを、北島式固定台に前位固定した。ついで、電動
バリカンで術野の毛を刈り酒精綿で清拭した。ハサミで
顎下から鎖骨に入るまで正中線に沿って切開し、さらに
筋膜を開き、神経、分枝血管および周囲の組織を損傷し
ないように注意しながら右(左)総頚動脈を剥離した。
ついで左(右)顔面静脈を同様に注意しながら深く剥離
し、IIU/mlのヘパリン加生食水を満たした混注用
ゴムキャップを付けたテルモ株式会社製サーフロー(テ
ルモ株式会社の登録商標)留置カテーテルを挿入し、結
紮固定した。同様に、前記動脈にもカテーテルを挿入し
、結紮固定した。
このようにして準備したウサギ20について実施例4で
得られたダイアライザーおよび比較対照として同様の膜
面積を有する未処理の銅アンモニア再生セルロース中空
糸膜ダイアライザーを用いて実験回路を準備した。すな
わち第3図に示すように、ウサギ20の動脈に連結され
たカテーテル21をポンプ22に連結した。
さらにチャンバー24とウサギ20の静脈とをカテーテ
ル2Bで連結した。・ポンプ22とダイアライザー1と
はチューブ27で連結し、該チューブ27はマノメータ
のイン28側に連通している。さらに、ダイアライザー
1とマノメータのアウト25側に連通したチャンバー2
4とはチューブ29で連結した。
一方、ダイアライザー1の透析液出入口はチューブ30
で連結し、該チューブ30にはポンプ31を設置すると
ともに37℃の水浴32中に浸漬した。このようにして
構成された回路は110/mlのヘパリン加生食水(l
oOml)でブライミング洗浄を行なった。
体外循環は血流量をLOml/分に設定して行なわれた
。実験条件としては、抗凝固剤としてヘパリン3001
0/kgを投与し、10分後に循環開始とした。
さらに循環開始60分後に10010/kgのヘパリン
を追加投与して2時間循環を続けた。循環開始直後、5
分、10分、15分、20分、30分、4S分、60分
、120分後に1ml採血し、採血した血液を1.5%
E、DTA−2Na生理食塩水にて抗凝固処理した後、
E L T −8(Orth Instrument社
製)にて血球数を算定した。その結果得られた白血球数
(WBC)、血小板数(PLT)およびヘマトクリット
値(HCT)を第6表、第7表に示す。
第6表は、実施例4で得られた重合体B処理銅アンモニ
ア再生セルロース中空糸膜ダイアライザーを用いた実験
回路からのデータ、第7表は、比較対照としての未処理
銅アンモニア再生セルロース中空糸膜ダイアライザーを
用いた実験回路からのデータである。なお白血球数、血
小板数は次式を用いてH1値補正を行ない、循環開始直
前のHt値での値として表わした。
Cx:補正値 Co:実測算定値 Hlx:補正基準It値−最初のHt値H1o:Co値
を得たときのIt値 ま夫、これらのデータに基づく白血球数の変動をグラフ
により第4図に示す。
(以下余白) [発明の効果] エポキシ基を有しかつフッ素化側鎖を有する重合体と、
多数の水酸基、アミノ基または(および)カルボキシル
基ををする高分子化合物との反応物からなる本発明の医
療用材料は、生体適合性にすぐれている。本発明の医療
用材料と接触した際の血小板の変形は未処理セルロース
にくらべて少ない。また免疫系変化の目安とされる補体
価の変化も未処理セルロースの場合にくらべて少ない。
従って本発明の医療用材料は特に血液と接触する医療器
具の材料に適している。
さらに本発明は上記共重合体と上記高分子化合物とを反
応させる医療用材料の製造法からなり、生体適合性の優
れた医療用材料が容易に製造される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、処理したセルロースシートのフーリエ変換赤
外ATRスペクトルを示す。 第2図は、ダイアライザーの体外循環用モジュールを示
し、 第3図は、実験回路を示す。また第4図は、白血球の経
時変動を示すグラフである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エポキシ基を有する親水性重合体部分およびフッ
    素化側鎖を有する疎水性重合体部分からなる重合体と、
    多数の水酸基、アミノ基または(および)カルボキシル
    基を有する高分子化合物との反応物からなる医療用材料
  2. (2)エポキシ基を有する親水性重合体部分およびフッ
    素化側鎖を有する疎水性重合体部分からなる重合体と、
    多数の水酸基、アミノ基または(および)カルボキシル
    基を有する高分子化合物とを反応させることを特徴とす
    る医療用材料の製造法。
  3. (3)共重合体を、ルイス酸触媒あるいは、アルカリ触
    媒の存在下、官能性OH基側端を有する基材の表面に液
    相にて接触させることにより、素材表面上の官能性OH
    基側端に共重合体の反応性エポキシ基末端を反応させて
    結合させるものである特許請求の範囲第2項に記載の医
    療用材料の製造法。
  4. (4)ルイス酸触媒が、三フッ化ホウ素である特許請求
    の範囲第3項に記載の医療用材料の製造法。
  5. (5)アルカリ触媒が、水酸化ナトリウムまたは水酸化
    カリウムである特許請求の範囲第3項に記載の医療用材
    料の製造法。
  6. (6)溶媒として、ジオキサン、アセトン、メチルエチ
    ルケトン、テトラヒドロフランを用いるものである特許
    請求の範囲第3ないし5項のいずれかに記載の医療用材
    料の製造法。
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