JPS63252156A

JPS63252156A - 消臭・吸湿マツト

Info

Publication number: JPS63252156A
Application number: JP62084579A
Authority: JP
Inventors: 早川　春仁; 津田　宏司; 武藤井
Original assignee: ASK CORP; ASUKU KK
Current assignee: ASK CORP; ASUKU KK
Priority date: 1987-04-08
Filing date: 1987-04-08
Publication date: 1988-10-19

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】ａ、産業上の利用分野本発明は、消臭・吸湿マットに関し、特に、消臭及び吸
湿さらには、制菌性にも優れ、病人用として最適な構成
を得るための新規な改良に関する。

ｂ、従来の技術従来、用いられていたこの種の消臭・吸湿マットに用い
られるシートとしては、種々の構成が提案されているが
、これらの提案を大まかに分けると、活性炭を含む紙及
び不織布状の紙、未処理の普通の紙に化学消臭剤を含浸
させることにより、脱臭特性を持たせたもの等がある。

これらの従来例として、その代表的な構成について述べ
ると、パルプスラリーに微細粒結晶性オルソンリン酸ア
ンモニウムを混合し、この混合スラリ−を抄紙したアン
モニアを吸着するシート状物質（特開昭５９−９５９３
１号公報に開示）、パルプに吸着媒体として微粉活性炭
を混入した吸着物質含有紙、海泡石を微細に分割した吸
着媒粉末を含有した吸着物質含有紙（特開昭５３−６６
１１号公報に開示）などが提案されている。

Ｃ０発明が解決しようとする問題点従来の消臭・吸湿特性を有する紙は、以上のように構成
されていたため、次のような種々の問題点を有していた
。

（１）、　　まず、活性炭を含む紙は、色が黒色となり
、消臭性も硫黄系化合物の吸臭性には浸れているが、ア
ンモニア系の消臭性は小さく、例えば、病人等の寝具に
用いるマットに利用した場合には、消臭性が十分ではな
かった。

（２）、又、前述の従来例としては開示していない有機
繊維からなる不織布を用いた構成もあるが、この場合、
吸水膨潤剤を含んでいるため、吸水性に優れているが、
消臭性はなく、マットとして用いるには不適であった。

本発明は、以上のような問題点を解決するためになされ
たもので、特に、アンモニア等の消臭及び吸湿性に優れ
たマットを得ることを目的とする。

ｄ１問題点を解決するための手段本発明による消臭・吸湿マットは、消臭剤を含む不織布
と、前記不織布の下層に設けられ数ミクロンから数十ミ
クロンの＠細孔を有する第１シートと、前記第１シート
の下層に設けられた通気性のある第２シートとを備えた
構成である。

００作　用本発明による消臭・吸湿マットにおいては、不織布に含
ませた化学消臭剤の作用により不快な臭気、特に、この
化学消臭剤の特性を選ぶことにより、活性炭では除去で
きない病人特有の不快なアンモニア臭等を効果的に吸臭
除去することができる。

さらに、第１シートがその全面において数ミクロン−数
十ミクロンの微細孔を有しているため、水の分子は通過
しないが、ガス、湿気等の気化したガス状物は通過させ
ることができる。

従って、このマットを病人用のマットとして布団の上に
敷くことにより、通常時の湿気は布団側に通過し、ムレ
状態の発生を防止することができる。

又、この第１シートの下層に、通気性及び吸湿性を有す
る第２シートを備えているため、第１シートの微細孔を
通してくる湿気を吸収して布団を湿らせることがない。

さらに、病人用の寝具等に用いた場合、病人及び寝具等
から発生する臭気及び湿気を効果的に除去することがで
き、この場合、第１シートは水を通さないため、尿等に
よって布団を汚すこともなく、極めて清潔に保つことが
できる。

「、実施例以下、図面と共に本発明による消臭・吸湿マットの好適
な実施例について詳細に説明する。

図面において、符号１で示されるものは長方形に形成さ
れた消臭・吸湿マットであり、この消臭・吸湿マット１
は、三層構造によって構成されており、上層には、化学
消臭剤（図示せず）を含み、ポリエチレン、ポリエステ
ル及びレーヨン等の何れかからなる不織布２よりなり、
不織布２の吸湿性と共に消臭特性を強化している。

この不織布２に設けられた前記化学消臭剤は、例えば、
大日精化製の有機酸をベースとした複合物を、不織布２
の製作時に粉末状で添加するが、又は、溶液タイプとし
て不織布２の全面に塗布するか又は含浸方法によって含
ませることができる。

さらに、この不織布２は前記化学消臭剤の担持材料とし
て優れた性質を有しているので、長期間の有効性を保持
することができる。

前記不織布２の下層には、５〜２０ミクロンの多数の微
細孔（図示せず）を有するポリエチレンシートからなる
第１シート３が、局部的な接着又は熱融着の手段によっ
て一体に設けられている。

さらに、こ゛の第１シート３の下層には、網目状のポリ
ビニールシートからなる第２シート４が、局部的な接着
又は熱融着又は縫製の手段によって一体に設けられてい
る。

従って、前記不織布２、第１シート３及び第２シート４
からなる消臭・吸湿マット１の厚さは、３〜５ミリとな
り、寝具用としては、第２図に示すように、１０００ミ
リＸ　１５００ミリの大きさにすると最適である。

又、前記第２シート４は、第１シート３の微細孔を介し
てくる水蒸気を把え、且つ、吸収することにより、消臭
・吸湿マットｌの下に設けられた寝具（図示せず）が湿
るのを防止することができる。

本発明による消臭・吸湿マットは、以上のように構成さ
れており、以下に、その動作について説明する。

まず、この消臭・吸湿マット１を布団（図示せず）の上
に載置し、この消臭・吸湿マット１の上に病人（図示せ
ず）を寝かせた場合、病人の臭気は、化学消臭剤によっ
て消臭及び除去される。

又、ガス、湿気等の気化したガス状物は第１シート３を
通過し、第２シート４で吸湿され、ムレが防止できると
共に、布団のムレも同時に防止することができる。

又、第１シート３は、水を通すことがないため、病人の
尿等によって布団が汚されることはない。

尚、前述した第１シート３及び第２シート４の材料につ
いては、ポリエチレン及びポリビニールアルコール（Ｐ
ＶＡ）を用いた場合について述べたが、これらの材料に
限らず、例えば、同様の性質を有する他の材料を用いた
場合も同様の作用効果を得ることができることは、述べ
るまでもないことである。

さらに、前記不織布２に溶液タイプの制菌剤を含有させ
、この制菌剤によって悪臭を生ずる菌の繁殖を抑えるよ
うに構成することができる。

次に、本発明による消臭・吸湿マット１の消臭特性を把
握するために、アンモニア、トリメチルアミン及び硫化
水素に対する特性試験を下記の方法で行い、顕著な消臭
効果を確認した結果は次の第　　１　　表第　　２　　表尚、試験方法については、下記の通りである。

Ａ）アンモニア３００ｍ１容三角フラスコに、２８％アンモニア水を１
０μ！採取して、完全にガス化させた後、サンプル５０
Ｘ２００＊ｉ＋、１枚投入し、バラフィルムでシールし
、２５℃に保存し、所定の時間経過後北用式ガス検知器
を用いて、フラスコ内のアンモニア残存濃度を測定する
。

Ｂ））リメチルアミン３００ｍ１容三角フラスコに、０．６％　トリメチルア
ミン水溶液を１０μｌを採取して、完全にガス化させた
後、サンプル５０Ｘ２００ｍｍ、１枚投入し、パラフィ
ルムでシールし、２５℃に保存し、所定の時間経過後、
北用式ガス検知器を用いて、フラスコ内のトリメチルア
ミン残存濃度を測定する。

Ｃ＞＊化水素３００ｍ１容三角フラスコに、８００　ｐｐｍの硫化ナ
トリウム水溶液１ｍｌ及び１規定硫酸０　、１　ｍｌを
入れ、硫化水素を生成させ、サンプル５０×２００１．
１枚吊し、パラフィルムでシールし、所定の時間経過後
、北用式ガス検知器を用いて、フラスコ内の硫化水素残
存濃度を測定する。

ｇ１発明の効果本発明による消臭・吸湿マットは、以上のように構成さ
れているため、次のような種々の効果を得ることができ
る。

（１）、三層構造のうち、最上層の化学消臭剤を含む不
織布が設けられ、その下層に微細孔を有する第１シート
、この第１シートの下層に吸湿性を有する第２シートが
設けられているため、病人の体との接触部分のムレ及び
フトンのムレが効果的に防止される。

（２）、化学消臭剤が含まれた不織布が最上層にあるた
め、従来の活性炭等では除去することが不可能であった
、病人特有のアンモニア系の臭気を効果的に除去するこ
とができ、病人の体のまわりを常に低温度の快適な状懲
に保つことができ、病人自身も快適な療養生活を送るこ
とができる。

（３）、又、前述の効果により、長期療養の病人に起り
がちな床ずれ等の弊害を効果的に予防することができる
。

（４）、　　さらに、不織布に制菌剤が含有されている
ため、悪臭を生ずる菌の繁殖を抑え、消臭効果を相乗さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、本発明による消臭・吸湿マットを
示すための要部の拡大断面図及び全体の斜視図である。１は消臭・吸湿マット、２は不織布、３は第１シート、
４は第２シートである。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）、消臭剤を含む不織布（２）と、前記不織布（２
）の下層に設けられ数ミクロンから数十ミクロンの微細
孔を有する第１シート（３）と、前記第１シート（３）
の下層に設けられた通気性のある第２シート（４）とを
備えた構成よりなることを特徴とする消臭・吸湿マット
。
（２）、前記第１シート（３）は、ポリエチレンシート
よりなり、前記第２シート（４）はポリビニールアルコ
ールシートよりなることを特徴とする特許請求の範囲第
１項記載の消臭・吸湿マット。
（３）、前記微細孔は、５〜２０ミクロンであることを
特徴とする特許請求の範囲第１項又は第２項記載の消臭
・吸湿マット。
（４）、前記不織布（２）は、吸湿及び柔軟性を有する
ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン及びレー
ヨンの何れかからなることを特徴とする特許請求の範囲
第１項乃至第３項の何れかに記載の消臭・吸湿マット。
（５）、前記不織布（２）には、制菌剤が含有されてい
ることを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第４項の
何れかに記載の消臭・吸湿マット。