JPS63251894A - 音声通報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、火力発電プラントなどのプラントにおいてプ
ラントの運転状態あるいはその状態変化などを音声で自
動的に通報する音声通報装置に関し、特に通報要求が同
時に複数発生する場合に好適な音声通報装置に関するも
のである。

〔従来の技術〕

従来、この種の装置として、特開昭５９−６２９１３号
、特開昭５７−１９９００６号、特開昭６０−２０５７
２３号に示されているように、プラントや機器の運転状
態や状態変化あるいは操作ガイダンス等を音声で通報す
るようにしたものである。

第５図は、その主要部の構成を示すブロック図であり、
機器状態判定装置１はプラントの状態情報５によってプ
ラントの運転状態や状態変化を判定し、運転員に通報す
べき状態変化があった場合には音声通報要求指令信号７
を運転信号発生装置２に供給し、状態変化の内容に応じ
た音声の通報信号を作成させ、音声通報ゾーンのスピー
カ４から発生させる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、上記の従来の音声通報装置では、複数の通報
要求が同時に発生した場合に、これらの通報要求に対す
る通報は通報要求の発生時刻順に行っているだけである
ため１重要度が高い通報要求であってもその発生時刻の
順位が低いものはその前の通報要求に対する処理が終了
するまで待たされることになり、通報要求としての価値
がなくなってしまうという問題が生じていた。同様に、
通報要求発生順位が低いものでは、それに対する通報が
行なわれる前に新たな状態変化が起きると、実際には役
に立たない過去の通報として発生されてしまい、運転員
を混乱させてしまうという問題があった。

本発明の目的は、同時発生の複数の通報要求に対し有用
な通報要求のみを取捨選択してその通報要求に対応する
音声を発生することができるようにした音声通報装置を
提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、通報要求に対しその通報内容に応じて通報待
ち許容時間と優先順位を設定し、通報要求発生時からの
経過時間が前記通報待ち許容時間を超えた通報要求と、
機器やプラントの運転状態に応じて設定した通報除外順
位以下の優先順位を有する通報要求とを除外し、残りの
通報要求に関してその発生順に音声通報を行なわせる取
捨選択装置を設けたものである。

〔作用〕

通報要求発生時からの経過時間が通報待ち許容時間を超
えた通報要求と１機器やプラントの運転状態に応じて設
定した通報除外順位以下の優先順位を有する通報要求と
は除外され、残りの通報要求がその発生順に音声によっ
て通報される。

これによって、通報要求を受は付けた順にシリアルな通
報が行なわれ、通報待ち許容時間を経過して無意味にな
ってしまった通報要求等は除外され、常に必要な情報の
みが通報されるので、運転員は適切な時点で適切な情報
を得ることができ、運転対応を誤まることがなくなる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を火力発電プラントを例にとっ
て第１図〜第３図を用いて説明する。

第１図は、音声通報を必要とするプラント（機器を対象
にする場合もある）の場合について示したもので、対象
プラントの状態情報すなわち、プラントの内部を流れる
流体、水、蒸気、油等の圧力、温度、流量などのプロセ
ス信号や、人間の判断を介して取込まれる［水質正常」
といった音声信号、あるいはプラントから発せられる機
器回転音や、ボイラ火炉内の燃焼状態を表わす画像信号
などの状態情報５はプラントの運転状態判定装置１に取
り込まれ、ここでプラントすべての運転場態の判別が行
なわれる。プラントの機器状態判定装置１では、■蒸気
タービンが昇速し、定格回転数に到達したとか、■ボイ
ラ給水ポンプ駆動用タービンの軸受油圧が低下して軸受
油圧が異常状態になったとか、■ボイラへ給水する水の
水質（鉄分含有率、温度、ｐＨ等）が正常値になり、水
のクリーンアップ操作を終了してもよい状態になったと
か、■ボイラ給水ポンプの予備機が起動したとか、■ボ
イラ制御系の一部に異常が発生してその部分の制御が自
動モードから手動モードに切替ったとかの運転状態を判
別をする。このプラントの機器状態判定装置１では、判
定された運転状態により音声通報が必要なものについて
通報信号発生装置２に音声通報を要求する指令信号７を
出力する。通報信号発生装置２は音声通報要求指令信号
７を人間の分る言葉などの音声信号、すなわち■「蒸気
タービン定格回転数に到達しました」（機器状態通報）
とか、■「ボイラ給水ポンプ駆動タービン軸受異常」　
（機器異常通報）とか、■［給水クリーンアップ完了し
て下さい」　（運転指令通報）とか、■［ボイラ給水ポ
ンプ予備機自動起動しました」　（機器運転通報）とか
、■「ボイラ制御系に手動モード発生」（制御状態変化
通報）、といった通報信号に変換し、この通報出力信号
６を通報出力取捨選択装置３に送り出す。

通報出力取捨選択装置３は、音声による通報要求が同時
に複数あった場合は、通報メツセージの内容により、さ
らにプラントの機器状態判定装置１からのプラント運転
モード情報、例えばプラントが起動操作中でまだ送電開
始前とか、通常運転中で負荷一定運転中とか、停止中と
いった情報９によって、これら情報から重要度に従って
通報信号出力要求を受付けた時点から通報するまでの通
報待ち許容時間を設定し、実際の通報前にその設定した
待ち時間を超過した通報信号は通報を自動的に除外する
ようにし、常に通報待ち許容時間内にある通報信号だけ
を順次スピーカ４を通して通報する。なお、除外された
通報信号はその内容を確認できるよう別の報知装置（プ
リンタあるいはディスプレイ等）１０で報知することが
できる。

第２図は通報出力取捨選択装置３の機能を示した機能ブ
ロック図であり、通報信萼発生装置２からの通報出力信
号６は通報出力信号記憶部１１に一旦記憶される。一方
、■音声出力信号の種類、（例えば重故障情報に属する
ものか、操作ガイダンスに属するものかなどの種別）に
より、■あるいはまたプラントの運転モード（例えばプ
ラントが起動操作中か、停止操作中かなどの情報）によ
り、通報出力待ち許容時間設定部１４で通報出力信号を
通報するまでの通報待ち許容時間が設定される。例えば
、プラントトリップ状態において重故障警報の情報は運
転員に直ちに通報する必要があるため１重故障警報メツ
セージ、例えば「タービントリップしました」といった
情報の通報待ち許容時間は短時間に設定される。一方、
「○Ｏドレン弁開きました」といった補機の状態情報の
通報は遅れて通報しても支障がないので、この種の情報
の通報待ち許容時間は長く設定される。さらに設定され
た通報待ち許容時間内の通報メツセージであっても、特
に操作ガイダンスのような情報で何らかのプラントの状
態変化により既にその操作が完了し、通報時には意味が
なくなっている情報１例えば、「ボイラ給水ポンプ予備
機起動して下さい」という通報要求が取り込まれたが、
その通報待ち許容時間が超過する前に「ボイラ給水ポン
プ予備機起動完了」の情報が取り込まれた通報情報につ
いては、操作ガイダンスの通報は不要となる。そこで、
この種の通報を除外するために通報待ち許容時間をゼロ
に設定する。これによって通報は自動除外される。また
、通報出力要求が多数になった場合には、プラントの運
転状態に、応じて通報待ち許容数を決定し、この通報待
ち許容数以上の要求に対しては、プラントの運転状態に
応じて通報を除外する通報除外優先レベルを決め、レベ
ルの低い方から順次通報要求を除外し、音声通報が過大
にならないように調整する。

通報出力比較部１２では、通報出力待ち許容時間設定部
１４で設定された待ち時間と音声出力要求として取込ま
れてからの経過時間とを比較し、待ち時間内にある通報
出力信号だけを通報出力部１３に順次送信していく。通
報出力部１３は受付けた通報出力信号をスピーカ４を通
して発生させ、通報を完了する。

第３−１図は通報出力比較選択部１２及び通報出力待ち
許容時間設定部１４の機能の具体例を示したフローチャ
ートである。図において、音声通報要求があれば（ＳＬ
）、その通報出力メツセージの種類及びプラントの運転
状態により、予め決定されている音声通報として有効な
待ち時間、即ち待ち許容時間を設定する（Ｓ２）。この
待ち許容時間は音声通報メツセージの種類に応じて、例
えば、次のように設定することができる。

待ち許容時間　　　　　　　　　　　音声通報メッセー
ジ一方、通報要求の入力と同時に通報時まで経過時間の
カウントが開始され（Ｓ７）、続いてこ経過時間と待ち
許容時間とが比較され、経過時間が待ち許容時間を超え
た通報要求については自動的に除外される（Ｓ７．Ｓ３
）。また、未だ経過時間が待ち許容時間内ではあるが、
音声通報前にその通報要求が別の入力情報により意味を
持たない過去の情報となったもの（例えば、第２図で説
明で述べた内容など）については強制的に待ち許容時間
をゼロに再設定する（Ｓ５．Ｓ６）、その結果、経過時
間が待ち許容時間を超えることになり、音声通報から自
動的に除外される。これによって、音声通報メツセージ
は、常に待ち許容時間内にある有効なものだけが出力さ
れることになる。

第３−２図は通報出力比較選択部１２および通報出力待
ち許容時間設定部１４の機能の他の実施例を示すフロー
チャートであり、内容としては第３−１図における機能
に優先順位のランク付けによる音声通報要求の自動除外
機能を付加したことに特徴がある。図において、プラン
トの運転状態に応じ、通報待ち許容数を設定しくＳ８）
、通報要求数と比較する（Ｓ９）。この通報待ち許容数
は１例えば次のようにして決定することができる。

プラント運転状態　　　　許容待ち通報数・起動操作中
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・２５・停
止操作中・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
１５・通常運転中・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・２０・停止中　　・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・１０この比較の結果１通報要求のある
通報数が通報待ち許容数を超えている場合には、さらに
プラントの運転状態に応じ除外通報レベルと、プラント
の運転状態やメツセージの種類により優先順位をランク
付けされた通報メツセージの優先レベルとを照合し、除
外可能なレベルにある通報要求情報についてはレベルの
低い方から順次その通報待ち許容時間をゼロに再設定し
て除外する（Ｓｉ２゜５１３）。なお、プラントの運転
状態に応じて除外可能な通報レベルは、例えば次のよう
に決めることができる。

プラント運転状態　　　通報除外可能レベル・起動操作
中（併入後）・・・・・・・・・Ｃレベル以下・起動操
作中（併入前）・・・・・・・・・Ｆレベル以下・停止
操作中（解列前）・・・・・・・・・Ｄレベル以下・停
止操作中（解列後）・・・・・・・・・Ｅレベル以下・
通常運転中（負荷変化中）・・・Ｄレベル以下・通常運
転中（負荷一定）・・・・・・Ｄレベル以下・停止中　
　　　　　　・ｌ１・・Ｃレベル以下また、通報メツセ
ージの種類による通報優先順位は１例えば、プラント起
動運転中（併入前）を例にとると次のように決めること
ができる。

責先星亘　　　　　゛　メツセージの　類Ａ　・・・・
・・・・・・・・・・・・・・重故障メツセージＢ　　
・・・・・・・・・・・・・・・・・・重故障メツセー
ジＣ・・・・・・・・・・・・・・・・・・主機動作メ
ツセージＤ　・・・・・・・・・・・・・・・・・・自
動操作メツセージＥ　　・・・・・・・・・・・・・・
・・・・手動操作メツセージＦ　・・・・・・・・・・
・・・・・・・・軽故障メツセージＧ　　・・・・・・
・・・・・・・・・・・・補機動作メツセージこれによ
って、必要以上の音声通報が行なわれてしまうのを避け
、常に選択された有効な情報のみを通報することができ
るようになる。

このように本実施例によれば、音声通報要求が同時期に
複数発生しても待ち許容時間を経過した通報要求は自動
的に除外されるので必要な情報の通報遅れを防止できる
と共に、運転員に対して無意味な情報を提供して混乱さ
せてしまうのを防止できるという効果がある。

第４図は、情報Ａ、情報Ｂ、情報Ｃ・・・・・・情報Ｎ
の複数の通報要求が同時期に発生した場合の音声通報の
模様を示す図であり、通報パターン（１）で示す従来方
法によるものでは通報要求を受は付けた順に従いシリア
ルに通報が行なわれる。これらの情報Ａ−Ｎは情報とし
ての価値を有する通報待ち許容時間ｔ＾〜ｔＮをそれぞ
れ持っており、従来方法による通報パターン（１）では
情報Ｃと情報Ｎは通報待ち許容時間ｔｃとｔＮに対して
音声通報時にはΔｔｃとΔｔＮの時間遅れが発生し、役
に立たない無意味な情報となる。

一方、本発明による通報パターン（２）では、同時期に
発生した複数の情報Ａ−Ｎに対して重要度の判定によっ
て設定された通報待ち許容時間を経過した情報Ｃは自動
的に除外される。

従って、情報Ｎについてみれば従来の通報パターン（１
）に比べ情報Ｃの音声通報時間分だけ早く通報されるこ
とになり、その結果、情報Ｎの設定許容待ち時間ｔＮ内
に音声通報され、価値ある情報を得ることができる。こ
れは、通報要求の数が多くなればなる程、この効果も大
きくなる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、同時発生の複数の
通報要求に対し有用な通報要求のみを取捨選択してその
通報を行うため、運転員に対して適切な時期に有用な情
報のみを通報することができ、運転対応を誤らせてしま
うことが防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロック図。 第２図は第１図の取捨選択装置の構成を示す機能ブロッ
ク図、第３−１図は取捨選択装置の機能を説明するため
のフローチャート、第３−２図は取捨選択装置の機能の
他の例を説明するためのフローチャー１・、第４図はＮ
個の通報情報が発生される模様を示す説明図、第５図は
従来の音声通報装置の主要部の構成を示すブロック図で
ある。 １・・・機器状態判定装置、２・・・通報信号発生装置
。 ３・・・通報出力取捨選択装置、４・・・スピーカ、１
１・・・通報出力信号記憶部、１２・・・通報出力比較
選択部、１３・・・通報出力部、１４・・・通報出力通
報待ち許容時間設定部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、機器やプラントなどの運転状態に関する情報を音声
   で通報する音声通報装置において、 通報要求に対しその通報内容に応じて通報待ち許容時間
   と優先順位を設定し、通報要求発生時からの経過時間が
   前記通報待ち許容時間を超えた通報要求と、機器やプラ
   ントの運転状態に応じて設定した通報除外順位以下の優
   先順位を有する通報要求とを除外し、残りの通報要求に
   関してその発生順に音声通報を行なわせる取捨選択装置
   を備える音声通報装置。 ２、通報除外順位以下の通報要求はその通報待ち許容時
   間を零に設定することにより除外されるものである特許
   請求の範囲第１項記載の音声通報装置。 ３、通報除外順位の数は機器やプラントの運転状態に応
   じて異なることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   の音声通報装置。