JP2519267B2 - ボイラプラントの負荷ランバック制御方法 - Google Patents
ボイラプラントの負荷ランバック制御方法Info
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- JP2519267B2 JP2519267B2 JP62286341A JP28634187A JP2519267B2 JP 2519267 B2 JP2519267 B2 JP 2519267B2 JP 62286341 A JP62286341 A JP 62286341A JP 28634187 A JP28634187 A JP 28634187A JP 2519267 B2 JP2519267 B2 JP 2519267B2
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- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ボイラの負荷ランバツク制御方法に係り、
特にプラントの運転支援機能を有して、安定運転を実現
するのに好適なボイラの負荷ランバツク制御方法に関す
る。
特にプラントの運転支援機能を有して、安定運転を実現
するのに好適なボイラの負荷ランバツク制御方法に関す
る。
従来知られている負荷ランバツク制御方法は、ユニツ
トの負荷運転を維持するのに必要な補機の運転台数が満
たされぬ事態が発生したときに、運転維持が可能な負荷
帯まで急速にユニツト負荷を絞り込む制御方法である。
トの負荷運転を維持するのに必要な補機の運転台数が満
たされぬ事態が発生したときに、運転維持が可能な負荷
帯まで急速にユニツト負荷を絞り込む制御方法である。
しかるに、通常の負荷運転中において、負荷上昇を開
始する時点で、既に起動されているべき補機が起動完了
していない場合が起こりうるか、この場合には、負荷が
一旦上昇しはじめてから稼動補機台数の不足を検知して
負荷ランバツクが作動し、ユニツト負荷を運転維持可能
な負荷帯まで引き戻すことになる。以下、従来方式につ
いて第4図および第5図を参照しながら説明する。
始する時点で、既に起動されているべき補機が起動完了
していない場合が起こりうるか、この場合には、負荷が
一旦上昇しはじめてから稼動補機台数の不足を検知して
負荷ランバツクが作動し、ユニツト負荷を運転維持可能
な負荷帯まで引き戻すことになる。以下、従来方式につ
いて第4図および第5図を参照しながら説明する。
第4図は、火力発電プラントの概略構成を示すブロツ
ク図であり、ボイラ404,タービン408および発電機409か
らなる主機は、FDF405やボイラ給水ポンプ(以下BFP)4
06などの補機とともに、ボイラ制御装置402によって制
御される。ボイラ制御装置402には、発電量指令信号40
1、中央操作盤403から運転員によつて与えられる信号お
よびプラントの各種データが入力される。
ク図であり、ボイラ404,タービン408および発電機409か
らなる主機は、FDF405やボイラ給水ポンプ(以下BFP)4
06などの補機とともに、ボイラ制御装置402によって制
御される。ボイラ制御装置402には、発電量指令信号40
1、中央操作盤403から運転員によつて与えられる信号お
よびプラントの各種データが入力される。
第5図は、ボイラ自動制御装置に従来用いられている
負荷ランバツク制御方法の一例を示しており、ユニツト
の発電量目標値101は、変化率設定器105で設定されたレ
ートに変化率制限器102で制限されてプラント負荷指示
値(以下、変化率制限後の発電量目標値)120となり、
次にランバツク目標負荷設定118と低値選択器103で比較
されたのちに発電量指令104が作成される。
負荷ランバツク制御方法の一例を示しており、ユニツト
の発電量目標値101は、変化率設定器105で設定されたレ
ートに変化率制限器102で制限されてプラント負荷指示
値(以下、変化率制限後の発電量目標値)120となり、
次にランバツク目標負荷設定118と低値選択器103で比較
されたのちに発電量指令104が作成される。
ここで、ユニツトの負荷上昇が困難な状態になつた場
合は、負荷増ブロツクインターロツクが作動し、信号切
替器106は0%信号を選択して、変化率制限器102の上昇
レートを0%とすることにより発電量指令を現状値にホ
ールドする。
合は、負荷増ブロツクインターロツクが作動し、信号切
替器106は0%信号を選択して、変化率制限器102の上昇
レートを0%とすることにより発電量指令を現状値にホ
ールドする。
一方、負荷ランバツク制御回路は、EFP,FDFなど補機
の種類,台数,運用方法に応じて構成されるが、ここで
はEFPのランバツク回路を代表例にとり説明する。
の種類,台数,運用方法に応じて構成されるが、ここで
はEFPのランバツク回路を代表例にとり説明する。
通常、ボイラプラントには複数のBFPが設置されてい
るが、ここでは2台のBFPが備えられている場合を想定
する。各々のBFPは、50%の負荷を維持するに足る容量
を備えており、負荷の上昇に伴つて必要なBFPが追加起
動される。信号発生器107は50%負荷相当の信号を、信
号発生器108は100%負荷相当の信号を出力し、BFP2台中
のいずれか1台が停止すると、信号切替器109は50%負
荷信号を選択し、許容負荷信号119として出力する。許
容負荷信号119は、信号比較器112で変化率制限後の発電
量目標値120と比較され、許容負荷信号119に予め定めら
れた第1の値を加えて得られる値が低い場合は、BFPラ
ンバツク作動と判定されて、フリツプフロツプ114がセ
ツトされる。BFPランバツク作動すると、信号切替器110
において50%負荷信号である許容負荷信号119が選択さ
れ、この信号が変化率制限器111を経て低値選択器103に
入り、発電量指令104がBFPランバツク作動時点の値から
50%負荷まで規定の変化率で絞り込まれる。
るが、ここでは2台のBFPが備えられている場合を想定
する。各々のBFPは、50%の負荷を維持するに足る容量
を備えており、負荷の上昇に伴つて必要なBFPが追加起
動される。信号発生器107は50%負荷相当の信号を、信
号発生器108は100%負荷相当の信号を出力し、BFP2台中
のいずれか1台が停止すると、信号切替器109は50%負
荷信号を選択し、許容負荷信号119として出力する。許
容負荷信号119は、信号比較器112で変化率制限後の発電
量目標値120と比較され、許容負荷信号119に予め定めら
れた第1の値を加えて得られる値が低い場合は、BFPラ
ンバツク作動と判定されて、フリツプフロツプ114がセ
ツトされる。BFPランバツク作動すると、信号切替器110
において50%負荷信号である許容負荷信号119が選択さ
れ、この信号が変化率制限器111を経て低値選択器103に
入り、発電量指令104がBFPランバツク作動時点の値から
50%負荷まで規定の変化率で絞り込まれる。
負荷ランバツクが作動すると発電量目標101は実発電
量に追従し、これが50%負荷近くまで降下すると信号比
較器112はオフし、逆に信号比較器113がオンしてBFPラ
ンバツク動作がリセツトされる。
量に追従し、これが50%負荷近くまで降下すると信号比
較器112はオフし、逆に信号比較器113がオンしてBFPラ
ンバツク動作がリセツトされる。
前記従来方式はプラント保護を優先し、発電量指令と
補機運転台数により定まる許容負荷設定の関係からラン
バツク制御回路が構成されており、補機停止状態につい
て、故障によるものかあるいは起動動作忘れによるもの
かの識別をして対処することまでは考慮されていない。
補機運転台数により定まる許容負荷設定の関係からラン
バツク制御回路が構成されており、補機停止状態につい
て、故障によるものかあるいは起動動作忘れによるもの
かの識別をして対処することまでは考慮されていない。
従来方法を用いた場合に、負荷ランバツクが作動する
ケースを、第6図および第7図に示す。
ケースを、第6図および第7図に示す。
第6図は、FEP2台運転中に1台が故障で停止した場合
の特性を示したものである。
の特性を示したものである。
本図においてEFP1台停止により信号切替器109が出力
する許容負荷信号119は100%信号から50%信号に変わ
り、これと同時にBEPランバツクが作動してランバツク
目標負荷設定118と発電量指令104が50%負荷まで規定の
変化率で絞り込まれることにより、残つたBFPの過負荷
防止や負荷運転の継続が可能となるものである。
する許容負荷信号119は100%信号から50%信号に変わ
り、これと同時にBEPランバツクが作動してランバツク
目標負荷設定118と発電量指令104が50%負荷まで規定の
変化率で絞り込まれることにより、残つたBFPの過負荷
防止や負荷運転の継続が可能となるものである。
一方、第7図は、2台目のBFPを追加起動せずに負荷5
0%から上昇させた場合の特性を示す。
0%から上昇させた場合の特性を示す。
この場合、発電量指令104は、一旦許容負荷信号119に
予め定められた値Hを加えたBFPランバツク発生検出値1
12まて上昇し、ここでランバツクが動作して50%負荷ま
で再度絞り込まれる。本ケースでは、給水,燃料,空気
などのボイラ入力量が一時的に大きく変動するため、蒸
気温度,圧力などに対して大きな外乱となり、プラント
の安定運転が著しく阻害される。
予め定められた値Hを加えたBFPランバツク発生検出値1
12まて上昇し、ここでランバツクが動作して50%負荷ま
で再度絞り込まれる。本ケースでは、給水,燃料,空気
などのボイラ入力量が一時的に大きく変動するため、蒸
気温度,圧力などに対して大きな外乱となり、プラント
の安定運転が著しく阻害される。
本発明の課題は、運転台数が不足している状態で負荷
上昇を行った場合には、負荷ランバツク動作を行わず負
荷上昇を一旦停止させるにある。また、本発明の他の課
題は、補器運転台数不足のままプラント負荷を上昇させ
たとき、運転員に適切な情報を与えるにある。
上昇を行った場合には、負荷ランバツク動作を行わず負
荷上昇を一旦停止させるにある。また、本発明の他の課
題は、補器運転台数不足のままプラント負荷を上昇させ
たとき、運転員に適切な情報を与えるにある。
上記の課題は、運転されている補器台数に基づいてプ
ラントの許容負荷が設定される手順と、プラント負荷指
示値が、前記許容負荷に予め定められた第1の値を加え
て得られる値より大きいとき、プラント負荷を前記許容
負荷以内に制限する手順と、プラント負荷指示値が、前
記許容負荷に予め定められた前記第1の値より小さい第
2の値を加えて得られる値を越えたとき、プラント負荷
指示値がその時点の値に保持される手順とを備えたボイ
ラプラントの負荷ランバツク制御方式により達成され
る。
ラントの許容負荷が設定される手順と、プラント負荷指
示値が、前記許容負荷に予め定められた第1の値を加え
て得られる値より大きいとき、プラント負荷を前記許容
負荷以内に制限する手順と、プラント負荷指示値が、前
記許容負荷に予め定められた前記第1の値より小さい第
2の値を加えて得られる値を越えたとき、プラント負荷
指示値がその時点の値に保持される手順とを備えたボイ
ラプラントの負荷ランバツク制御方式により達成され
る。
また、本発明の他の目的は、運転されている補機台数
に基づいてプラントの許容負荷が設定される手順と、プ
ラント負荷指示値が、前記許容負荷に予め定められた第
1の値を加えて得られる値より大きいとき、プラント負
荷を前記許容負荷以内に制限する手順と、プラント負荷
指示値が、前記許容負荷に予め定められた前記第1の値
より小さい第2の値を加えて得られる値を超えたとき、
プラント負荷指示値がその時点の値に保持される手順
と、プラント負荷指示値がその時点の値に保持されると
同時に、灯火,音声,動作の一つ以上を組み合わせた警
報が表示される手順とを備えたボイラプラントの負荷ラ
ンバツク制御方法により達成される。
に基づいてプラントの許容負荷が設定される手順と、プ
ラント負荷指示値が、前記許容負荷に予め定められた第
1の値を加えて得られる値より大きいとき、プラント負
荷を前記許容負荷以内に制限する手順と、プラント負荷
指示値が、前記許容負荷に予め定められた前記第1の値
より小さい第2の値を加えて得られる値を超えたとき、
プラント負荷指示値がその時点の値に保持される手順
と、プラント負荷指示値がその時点の値に保持されると
同時に、灯火,音声,動作の一つ以上を組み合わせた警
報が表示される手順とを備えたボイラプラントの負荷ラ
ンバツク制御方法により達成される。
プラント負荷指示値が、運転されている補機の台数に
より定められる許容負荷を超えて増加すると、プラント
負荷指示値は、まず前記許容負荷に第2の値を加えて得
られる値を超える。プラント負荷指示値が、前記許容負
荷に第2の値を加えて得られる値を超えると、プラント
負荷指示値は、その時点の値に保持されてそれ以上増加
せず、負荷ランバツクが発生する値まで増加しない。
より定められる許容負荷を超えて増加すると、プラント
負荷指示値は、まず前記許容負荷に第2の値を加えて得
られる値を超える。プラント負荷指示値が、前記許容負
荷に第2の値を加えて得られる値を超えると、プラント
負荷指示値は、その時点の値に保持されてそれ以上増加
せず、負荷ランバツクが発生する値まで増加しない。
また、プラント負荷指示値がその時点の値に保持され
ると、警報が表示されるので、運転員に補機運転台数不
足の情報が与えられる。
ると、警報が表示されるので、運転員に補機運転台数不
足の情報が与えられる。
以下、本発明の第1の実施例を第1図を用いて説明す
る。
る。
本実施例は、第5図に記載した従来制御方法に許容負
荷信号119と変化率制限後の発電量目標値120を入力され
てBFP台数不備を検出する信号比較器115を追加して、そ
の出力を負荷増ブロツクの起動入力とするとともに、中
央監視盤の警報116、中央監視盤の音声告知117及び動作
告知として表示している。
荷信号119と変化率制限後の発電量目標値120を入力され
てBFP台数不備を検出する信号比較器115を追加して、そ
の出力を負荷増ブロツクの起動入力とするとともに、中
央監視盤の警報116、中央監視盤の音声告知117及び動作
告知として表示している。
BFP台数不備を検出する信号比較器115が動作するBFP
台数不備検出値122(第3図参照)は、許容負荷信号119
に予め定められた第2の値を加えた値としてあり、この
第2の値は、許容負荷信号119に加えられてBFPランバツ
ク検出値121をなす第1の値よりも低い値に設定されて
いる。
台数不備検出値122(第3図参照)は、許容負荷信号119
に予め定められた第2の値を加えた値としてあり、この
第2の値は、許容負荷信号119に加えられてBFPランバツ
ク検出値121をなす第1の値よりも低い値に設定されて
いる。
負荷ランバツク制御の内容については、第5図におい
て説明ずみであり、第1図の第5図と対応する部分につ
いては同一の符号を付したので、説明を省略し、ここで
は本実施例において補機を追加起動せずに誤つて負荷上
昇を行つた場合の制御動作について、第3図を参照して
説明する。
て説明ずみであり、第1図の第5図と対応する部分につ
いては同一の符号を付したので、説明を省略し、ここで
は本実施例において補機を追加起動せずに誤つて負荷上
昇を行つた場合の制御動作について、第3図を参照して
説明する。
EFP1台運転のままで負荷上昇を行うと、変化率制限後
の発電量目標値120はランバツク発生検出値121に達する
前に、BFP台数不備検出値122に達し、信号比較器115が
動作して(1)を出力し、これを受けて負荷増ブロツク
130が作動する。負荷増ブロツク130が作動して(1)を
出力すると、信号切替器106はこれを受けて0%信号を
選択・出力する。信号切替器106が0%信号を出力する
と、変化率制限器102はこれを受けて変化率制限後の発
電目標値120を現状値にホールドして出力し、低値選択
器103には、ホールドされた発電量目標値120が入力す
る。さらに、信号比較器115の出力は、中央監視盤の警
報116、音声117および動作告知を動作させ、運転員の注
意を喚起する。
の発電量目標値120はランバツク発生検出値121に達する
前に、BFP台数不備検出値122に達し、信号比較器115が
動作して(1)を出力し、これを受けて負荷増ブロツク
130が作動する。負荷増ブロツク130が作動して(1)を
出力すると、信号切替器106はこれを受けて0%信号を
選択・出力する。信号切替器106が0%信号を出力する
と、変化率制限器102はこれを受けて変化率制限後の発
電目標値120を現状値にホールドして出力し、低値選択
器103には、ホールドされた発電量目標値120が入力す
る。さらに、信号比較器115の出力は、中央監視盤の警
報116、音声117および動作告知を動作させ、運転員の注
意を喚起する。
また、ランバツク回路においても、BFPランバツク回
路が作動しないため、信号切替器110は、変化率制限後
の発電量目標値120を選択・出力し、この出力は変化率
制限器111で制限されることなくBFPランバツク目標負荷
118として低値選択器103に入力されるから、低値選択器
103への変化率制限器111および102からの入力は同一と
なり、低値選択器103による負荷抑制は動作せず、発電
量指令104と変化率制限後の発電量目標値は一致する。
路が作動しないため、信号切替器110は、変化率制限後
の発電量目標値120を選択・出力し、この出力は変化率
制限器111で制限されることなくBFPランバツク目標負荷
118として低値選択器103に入力されるから、低値選択器
103への変化率制限器111および102からの入力は同一と
なり、低値選択器103による負荷抑制は動作せず、発電
量指令104と変化率制限後の発電量目標値は一致する。
一方、中央監視盤に表示された警報に基づいて2台目
のBFPが追加起動されると、信号切替器109に、BFP2台運
転の信号が入力されて、信号切替器109は100%負荷信号
124を許容負荷信号119として出力する。許容負荷信号11
9が100%負荷信号になると、信号比較器115は動作条件
が解消してオフとなり、負荷増ブロツク130への出力が
なくなるので、負荷増ブロツクから信号切替器106への
出力(1)もなくなり、信号切替器106はこれに伴つて
0%信号に代えて変化率設定器105が出力する規定負荷
変化率信号126を変化率制限器102へ選択・出力する。
のBFPが追加起動されると、信号切替器109に、BFP2台運
転の信号が入力されて、信号切替器109は100%負荷信号
124を許容負荷信号119として出力する。許容負荷信号11
9が100%負荷信号になると、信号比較器115は動作条件
が解消してオフとなり、負荷増ブロツク130への出力が
なくなるので、負荷増ブロツクから信号切替器106への
出力(1)もなくなり、信号切替器106はこれに伴つて
0%信号に代えて変化率設定器105が出力する規定負荷
変化率信号126を変化率制限器102へ選択・出力する。
発電量目標値101は、当初設定された値が維持されて
いるから、変化率制限器102は、信号切替器106から入力
される規定負荷変化率に従つて自動的に先の発電量目標
値に向つて負荷が上昇するようにした発電量目標値120
を出力する。BFPランバツクは動作していないからフリ
ツプフロツプ114の出力はなく、信号切替器110は変化率
制御後の発電量目標値120を選択・出力し、変化率制限
器111も変化率を抑制することなく発電量目標値120をBF
Pランバツク目標負荷118として出力する。したがつて、
低値選択器103へ入力される2つの信号120および118は
同じであり、発電指令104は、変化率制限後の発電量目
標値120と一致して上昇する。
いるから、変化率制限器102は、信号切替器106から入力
される規定負荷変化率に従つて自動的に先の発電量目標
値に向つて負荷が上昇するようにした発電量目標値120
を出力する。BFPランバツクは動作していないからフリ
ツプフロツプ114の出力はなく、信号切替器110は変化率
制御後の発電量目標値120を選択・出力し、変化率制限
器111も変化率を抑制することなく発電量目標値120をBF
Pランバツク目標負荷118として出力する。したがつて、
低値選択器103へ入力される2つの信号120および118は
同じであり、発電指令104は、変化率制限後の発電量目
標値120と一致して上昇する。
上記実施例においては、負荷ランバツク制御の対象補
機としてBFPを例示したが、この他、強制送風機(FD
F),復水ポンプ(CP),復水ブースタポンプ(CBP),
誘引通送風機(IDF),一次空気フアン(PAF),ガス再
循環フアン(GRF),燃料供給装置,微粉炭機,発電機
冷却装置等が対象として有効であり、これらを単独であ
るいは複数機種組み合わせて本発明の対象としてよい。
機としてBFPを例示したが、この他、強制送風機(FD
F),復水ポンプ(CP),復水ブースタポンプ(CBP),
誘引通送風機(IDF),一次空気フアン(PAF),ガス再
循環フアン(GRF),燃料供給装置,微粉炭機,発電機
冷却装置等が対象として有効であり、これらを単独であ
るいは複数機種組み合わせて本発明の対象としてよい。
第2図により、複数機種の補機の運転台数に基づいて
許容負荷を設定する手順を備えた第2の実施例を説明す
る。信号発生器201〜204は、設置台数が4台である補器
A機種のそれぞれ補機に対応し、それぞれの補機が分担
する容量に相当する負荷信号を出力する。信号発生器20
1に対応する補器A−1の容量がプラント全負荷の40%
に相当する場合、この特定の補機の運転信号を受けた信
号発生機201は、40%負荷信号を出力する。信号発生器2
02に対応する補器A−2の容量がプラント全容量の20%
に相当する場合、A−2の運転信号を受けた信号発生器
202は、20%負荷信号を出力する。他の2台の補機が運
転されていない場合、信号発生器203および204は、負荷
信号を出力しない。SG203,204から負荷信号が出力され
ない場合は、0%負荷信号が演算器207,208を経て加算
器131aに出力される。したがつて、加算器131aには、信
号発生器201および202からの40%負荷信号,20%負荷信
号および0%負荷信号が入力され、加算器131aは、これ
を加算した60%負荷信号を信号比較器132へ出力する。
同様に、B機種の運転台数に基づく許容負荷に相当する
負荷信号が、加算器131bから出力され、C機種の運転台
数に基づく許容負荷に相当する負荷信号が出力される。
信号比較器132は、加算器131a,131b,131cから入力され
た負荷信号を比較し、その中で最小の負荷信号を選択し
て、許容負荷信号119として出力する。このように、第
2の実施例においては、複数の機種の機種ごとのプラン
ト負荷に対する許容負荷の割合の中で最少の許容負荷を
補機全体の許容負荷として本発明を適用し、常に複数機
種の補機に対応している。
許容負荷を設定する手順を備えた第2の実施例を説明す
る。信号発生器201〜204は、設置台数が4台である補器
A機種のそれぞれ補機に対応し、それぞれの補機が分担
する容量に相当する負荷信号を出力する。信号発生器20
1に対応する補器A−1の容量がプラント全負荷の40%
に相当する場合、この特定の補機の運転信号を受けた信
号発生機201は、40%負荷信号を出力する。信号発生器2
02に対応する補器A−2の容量がプラント全容量の20%
に相当する場合、A−2の運転信号を受けた信号発生器
202は、20%負荷信号を出力する。他の2台の補機が運
転されていない場合、信号発生器203および204は、負荷
信号を出力しない。SG203,204から負荷信号が出力され
ない場合は、0%負荷信号が演算器207,208を経て加算
器131aに出力される。したがつて、加算器131aには、信
号発生器201および202からの40%負荷信号,20%負荷信
号および0%負荷信号が入力され、加算器131aは、これ
を加算した60%負荷信号を信号比較器132へ出力する。
同様に、B機種の運転台数に基づく許容負荷に相当する
負荷信号が、加算器131bから出力され、C機種の運転台
数に基づく許容負荷に相当する負荷信号が出力される。
信号比較器132は、加算器131a,131b,131cから入力され
た負荷信号を比較し、その中で最小の負荷信号を選択し
て、許容負荷信号119として出力する。このように、第
2の実施例においては、複数の機種の機種ごとのプラン
ト負荷に対する許容負荷の割合の中で最少の許容負荷を
補機全体の許容負荷として本発明を適用し、常に複数機
種の補機に対応している。
本発明によれば、ボイラプラントの負荷ランバツク制
御方法に、プラント負荷指示値が、補機の運転台数より
定められる許容負荷を超えたとき、負荷ランバツク検出
値より低いプラント負荷指示値でプラント負荷指示値を
そのときの値に保持する手順を備えたので、補機運転台
数不足のままプラント負荷を上昇させて負荷ランバツク
を生ずることがなくなり、安定したプラント運転が行わ
れる効果がある。また、プラント負荷指示値の上昇が停
止された場合、同様に警報が表示されるので、運転員に
適切な情報が与えられ安定したプラント運転が行われる
効果がある。
御方法に、プラント負荷指示値が、補機の運転台数より
定められる許容負荷を超えたとき、負荷ランバツク検出
値より低いプラント負荷指示値でプラント負荷指示値を
そのときの値に保持する手順を備えたので、補機運転台
数不足のままプラント負荷を上昇させて負荷ランバツク
を生ずることがなくなり、安定したプラント運転が行わ
れる効果がある。また、プラント負荷指示値の上昇が停
止された場合、同様に警報が表示されるので、運転員に
適切な情報が与えられ安定したプラント運転が行われる
効果がある。
第1図は本発明の第1の実施例を示す制御系統図であ
り、第2図は本発明の第2の実施例を示す制御系統図で
あり、第3図は本発明を適用したプラントにおけるプラ
ント負荷指示値の変化を示す特性図であり、第4図はボ
イラ発電プラントの概要構成を示す系統図であり、第5
図は従来技術の例を示す制御系統図であり、第6図およ
び第7図は従来技術の場合の負荷ランバツクの例を示す
プラント負荷指示値の特性図である。 120……プラント負荷指示値(変化率制限後の発電目標
値)。
り、第2図は本発明の第2の実施例を示す制御系統図で
あり、第3図は本発明を適用したプラントにおけるプラ
ント負荷指示値の変化を示す特性図であり、第4図はボ
イラ発電プラントの概要構成を示す系統図であり、第5
図は従来技術の例を示す制御系統図であり、第6図およ
び第7図は従来技術の場合の負荷ランバツクの例を示す
プラント負荷指示値の特性図である。 120……プラント負荷指示値(変化率制限後の発電目標
値)。
Claims (4)
- 【請求項1】運転されている補機台数に基づいてプラン
トの許容負荷が設定される手順と、プラント負荷指示値
が、前記許容負荷に予め定められた第1の値を加えて得
られる値より大きいとき、プラント負荷を前記許容負荷
以内に制限する手順と、プラント負荷指示値が、前記許
容負荷に予め定められた前記第1の値より小さい第2の
値を加えて得られる値を越えたとき、プラント負荷指示
値がその時点の値に保持される手順とを備えたボイラプ
ラントの負荷ランバツク制御方法。 - 【請求項2】プラント負荷指示値をその時点の値に保持
する手順が、負荷増ブロツク回路を作動させ、プラント
負荷指示値の上昇率を0とする手順であることを特徴と
する特許請求の範囲第1項に記載されたボイラプラント
の負荷ランバツク制御方法。 - 【請求項3】運転されている補機台数に基づいて定めら
れるプラントの許容負荷が、補機の種類に応じて自動的
に変更される手順を備えていることを特徴とする特許請
求の範囲第1項および第2項のいずれかの項に記載のボ
イラプラントの負荷ランバツク制御方法。 - 【請求項4】運転されている補機台数に基づいてプラン
トの許容負荷が設定される手順と、プラント負荷指示値
が、前記許容負荷に予め定められた第1の値を加えて得
られる値より大きいとき、プラント負荷を前記許容負荷
以内に制限する手順と、プラント負荷指示値が、前記許
容負荷に予め定められた前記第1の値より小さい第2の
値を加えて得られる値を超えたとき、プラント負荷指示
値がその時点の値に保持される手順と、プラント負荷指
示値がその時点の値に保持されると同時に、灯火,音
声,動作の一つ以上を組み合わせた警報が表示される手
順とを備えたボイラプラントの負荷ランバツク制御方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62286341A JP2519267B2 (ja) | 1987-11-12 | 1987-11-12 | ボイラプラントの負荷ランバック制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62286341A JP2519267B2 (ja) | 1987-11-12 | 1987-11-12 | ボイラプラントの負荷ランバック制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01127804A JPH01127804A (ja) | 1989-05-19 |
JP2519267B2 true JP2519267B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=17703131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62286341A Expired - Lifetime JP2519267B2 (ja) | 1987-11-12 | 1987-11-12 | ボイラプラントの負荷ランバック制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2519267B2 (ja) |
-
1987
- 1987-11-12 JP JP62286341A patent/JP2519267B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01127804A (ja) | 1989-05-19 |
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