JPS63250440A - 刃物用鋼 - Google Patents
刃物用鋼Info
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- JPS63250440A JPS63250440A JP8484587A JP8484587A JPS63250440A JP S63250440 A JPS63250440 A JP S63250440A JP 8484587 A JP8484587 A JP 8484587A JP 8484587 A JP8484587 A JP 8484587A JP S63250440 A JPS63250440 A JP S63250440A
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Landscapes
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、包丁、はさみ、ナイフ、鋸等の刃物類の素材
として利用される研削性の優れたマルテンサイト系ステ
ンレス刃物用鋼に関するものである。 (従来の技術) 従来、包丁、はさみ、ナイフ、鋸などの刃物類に要求さ
れる特性としては、 (1)初期切れ味が良好であること、 (2)切れ味の持続性が良好であって、途中で容易に摩
耗したり刃こぼれしたりしないこと、 (3)刃身に銹の発生がなく5手入れが簡単であること
、 (4)製造時および使用時ともに研削性に優れていて研
ぎやすいこと、 などがあげられる。 これらのうち、(1)の初期切れ味は、刃先の形状に依
存するものであり、刃先が鋭利でかつ均一なものである
ほど、初期切れ味は良好なものとなる。しかし、このよ
うな要求特性は、刃物成形上の問題であって、刃物用鋼
にとってはとくに関係のないことである。 また、(2)および(3)に示した切れ味の持続性およ
び手入れの容易性は、(2)の場合に刃先の硬さ、靭性
耐食性に依存し、(3)の場合に耐食性に依存するもの
であり、これらの要求特性は高C−Cr系ステンレス鋼
を用いることによって容易に満たすことができ、このよ
うな特性をもつ刃物用鋼および刃物類は市場に出回って
いる。 さらに、(4)に示した研ぎ易さく研削性)については
、Cff1が多い程、また合金成分が多い程、硬くかつ
粘くなるため、悪いものとなっている。したがって、上
記(2)(3)で述べた高C−Cr系ステンレス鋼は、
かなり研削性の悪い鋼種であるといえる。 そこで、このような高C−Cr系ステンレス鋼における
研削性向上のために、S、Ss、Pbなとの研削性向上
元素を添加させることもあった。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記S 、Se 、Pbなどの研削性向
上元素は、いずれも毒性が強いため、とくに包丁などの
ように食品等を扱う用途の刃物類の素材としては不向き
であるという問題点があった。 (発明の目的) 本発明は、上述した従来の問題点にかんがみてなされた
もので、とくに製造時および使用時における研削性に優
れ、しかも毒性および耐食性の劣化がほとんどない刃物
類の素材として適する刃物用鋼を提供することを目的と
しているものである。
として利用される研削性の優れたマルテンサイト系ステ
ンレス刃物用鋼に関するものである。 (従来の技術) 従来、包丁、はさみ、ナイフ、鋸などの刃物類に要求さ
れる特性としては、 (1)初期切れ味が良好であること、 (2)切れ味の持続性が良好であって、途中で容易に摩
耗したり刃こぼれしたりしないこと、 (3)刃身に銹の発生がなく5手入れが簡単であること
、 (4)製造時および使用時ともに研削性に優れていて研
ぎやすいこと、 などがあげられる。 これらのうち、(1)の初期切れ味は、刃先の形状に依
存するものであり、刃先が鋭利でかつ均一なものである
ほど、初期切れ味は良好なものとなる。しかし、このよ
うな要求特性は、刃物成形上の問題であって、刃物用鋼
にとってはとくに関係のないことである。 また、(2)および(3)に示した切れ味の持続性およ
び手入れの容易性は、(2)の場合に刃先の硬さ、靭性
耐食性に依存し、(3)の場合に耐食性に依存するもの
であり、これらの要求特性は高C−Cr系ステンレス鋼
を用いることによって容易に満たすことができ、このよ
うな特性をもつ刃物用鋼および刃物類は市場に出回って
いる。 さらに、(4)に示した研ぎ易さく研削性)については
、Cff1が多い程、また合金成分が多い程、硬くかつ
粘くなるため、悪いものとなっている。したがって、上
記(2)(3)で述べた高C−Cr系ステンレス鋼は、
かなり研削性の悪い鋼種であるといえる。 そこで、このような高C−Cr系ステンレス鋼における
研削性向上のために、S、Ss、Pbなとの研削性向上
元素を添加させることもあった。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記S 、Se 、Pbなどの研削性向
上元素は、いずれも毒性が強いため、とくに包丁などの
ように食品等を扱う用途の刃物類の素材としては不向き
であるという問題点があった。 (発明の目的) 本発明は、上述した従来の問題点にかんがみてなされた
もので、とくに製造時および使用時における研削性に優
れ、しかも毒性および耐食性の劣化がほとんどない刃物
類の素材として適する刃物用鋼を提供することを目的と
しているものである。
(問題点を解決するための手段)
本発明に係る刃物用鋼は、gL量%で、C:0.15〜
1.2%、Si:1.00%以下、M n : 1 、
00%以下、Cr:11.5〜18.5%、Bi:0.
01〜0.25%、および必要に応じてMo、W、V、
Nb、Ta、C。 のうちから選ばれる1種または2種以上の合計:0.0
3〜3.0%、残部Feおよび不純物からなることを特
徴としているものである。 以下、本発明に係る刃物用鋼の成分範囲(重量%)の限
定理由について説明する。 C:0.15〜1.2% Cは刃物類にとって必要な強度および靭性を確保すると
ともに、硬さすなわち良好な切れ味を確保するのに必要
な元素であり、また、耐摩耗性すなわち切れ味の持続性
の向上にも寄与する元素であって、このような効果を得
るためには0.15%以上含有させることが必要である
。 しかし、多すぎると耐食性が低下するとともに共晶炭化
物量を増大させて巨大炭化物が発生しやくなり、刃付加
工性が悪くなると共に刃欠けを生じやすくするので1.
2%以下とする必要がある。 Si:1.00%以下 Stは刃物用鋼の溶製時における脱酸のために添加する
元素であり、同時に焼もどし軟化抵抗性を高める元素で
あるので適量添加するのが望ましい、一方、Stは鋼の
固相線を低下させる元素であるため多すぎると凝固時の
共晶炭化物量を低減することが困難となるのでi、oo
%以下とした。 Mn:1.00%以下 Mnは刃物用鋼の溶製時において脱酸および脱硫のため
に添加する元素であり、鋼の清浄度を高めるのに有効な
元素であるので、このような効果を得るために適量添加
するのがよい。しかし、多すぎると加工性を低下させる
のでi、oo%以下とする必要がある。 Cr: 11.5〜18.5% Crは刃物類の耐食性を向上させ、刃物類の手入れを簡
単なものにするのに有効な元素であるので、このような
効果を得るために11.5%以上とした。しかし、多す
ぎると焼入れ硬さを低下させ、巨大炭化物をも生成しや
すくなるので18.5%以下とする必要がある。 Bi:0.01〜0,25% Biは刃物用鋼の研削性を向上させ、刃物類の製造時お
よび使用時における研削を容易にするのに有効な元素で
あり、とくに従来のS、Se。 Pb等の研削性向上元素のように毒性および耐食性の劣
化がほとんどないため、包丁等の食品を扱う刃物類の研
削性を改善させるのに好適な元素である。そして、この
ようなBiの効果を得るためには0.01%以上とする
ことが必要である。しかし、Bi含有量が多すぎると、
添付図に示すように、熱間でのグリ−プル試験における
絞り値が大幅に低下し、811H加工性を著しく害する
こととなるため0.25%以下とすることが必要である
。 M o 、 W 、 V 、 N b 、 T a 、
Co cr)うちから選ばれる1種または2種以上の
合計:0.03〜3.0%、 M o 、 W 、 V 、 N b 、 T a 、
Coは焼もどし軟化抵抗を高め、焼もどし後の硬さを
増大させ、刃先の耐久性を増大させるのに効果的な元素
であると同時に、Crに優先して炭化物を形成し、マト
リックス中のCrの減少を緩和して、耐食性の劣化を防
ぐので、これらの1種または2種以上を合計で0.03
%以上含有させるのもよい、しかし、多すぎると加工性
を害するので、添加するとしてもこれらの元素の合計が
3.0%以下となるようにする必要がある。 そのほか、NiおよびCuは刃先の靭性を向上させると
共に、耐食性を向上させるのに有効な元素であるので、
必要に応じてこれらの1種または2種をそれぞれ0.3
%以下の範囲で添加してもよい。 また、S含有量が多いと共晶炭化物量を増大させ、1次
巨大炭化物の減少に悪影響を及ぼすことがあるので0.
005%以下とすることがより望ましく、O含有量が多
いと同様に共晶炭化物量の減少にとって好ましくないこ
ととなるので0.005%以下とすることがより望まし
く、NもS、oと同様に共晶炭化物の減少にとって好ま
しくないと共に、熱処理後の残留オーステナイトを増大
させて熱処理硬さの低下をもたらすので0.020%以
下とするのがより望ましく、Pは溶鋼の固相線を低下さ
せて、1i、同時の共晶炭化物量を低減することが困難
となるので0.025%以下とすることがより望ましく
、また30文、Alは非金属介在物量を増大させるので
o、oos%以下とすることがより望ましい。 (実施例) 第1表に示す化学成分の刃物用鋼を溶製し、各刃物用鋼
の研削比(被研削物減量/砥石減量)を第2表に示す条
件で調べた。この結果を同じく第1表に示す。 第 2 表 第1表に示す結果より明らかなように、Bi添加量を多
くするほど研削比が増大し、刃物類の製造時および使用
時における研削性を向上させ、刃物類の製造性および補
修性を向上できることが確かめられた。 しかし、Bf含有量が0.25%を超えるほど多量にな
ると熱間加工性が著しく低下し、製造性が悪くなってし
まうことも確かめられた。
1.2%、Si:1.00%以下、M n : 1 、
00%以下、Cr:11.5〜18.5%、Bi:0.
01〜0.25%、および必要に応じてMo、W、V、
Nb、Ta、C。 のうちから選ばれる1種または2種以上の合計:0.0
3〜3.0%、残部Feおよび不純物からなることを特
徴としているものである。 以下、本発明に係る刃物用鋼の成分範囲(重量%)の限
定理由について説明する。 C:0.15〜1.2% Cは刃物類にとって必要な強度および靭性を確保すると
ともに、硬さすなわち良好な切れ味を確保するのに必要
な元素であり、また、耐摩耗性すなわち切れ味の持続性
の向上にも寄与する元素であって、このような効果を得
るためには0.15%以上含有させることが必要である
。 しかし、多すぎると耐食性が低下するとともに共晶炭化
物量を増大させて巨大炭化物が発生しやくなり、刃付加
工性が悪くなると共に刃欠けを生じやすくするので1.
2%以下とする必要がある。 Si:1.00%以下 Stは刃物用鋼の溶製時における脱酸のために添加する
元素であり、同時に焼もどし軟化抵抗性を高める元素で
あるので適量添加するのが望ましい、一方、Stは鋼の
固相線を低下させる元素であるため多すぎると凝固時の
共晶炭化物量を低減することが困難となるのでi、oo
%以下とした。 Mn:1.00%以下 Mnは刃物用鋼の溶製時において脱酸および脱硫のため
に添加する元素であり、鋼の清浄度を高めるのに有効な
元素であるので、このような効果を得るために適量添加
するのがよい。しかし、多すぎると加工性を低下させる
のでi、oo%以下とする必要がある。 Cr: 11.5〜18.5% Crは刃物類の耐食性を向上させ、刃物類の手入れを簡
単なものにするのに有効な元素であるので、このような
効果を得るために11.5%以上とした。しかし、多す
ぎると焼入れ硬さを低下させ、巨大炭化物をも生成しや
すくなるので18.5%以下とする必要がある。 Bi:0.01〜0,25% Biは刃物用鋼の研削性を向上させ、刃物類の製造時お
よび使用時における研削を容易にするのに有効な元素で
あり、とくに従来のS、Se。 Pb等の研削性向上元素のように毒性および耐食性の劣
化がほとんどないため、包丁等の食品を扱う刃物類の研
削性を改善させるのに好適な元素である。そして、この
ようなBiの効果を得るためには0.01%以上とする
ことが必要である。しかし、Bi含有量が多すぎると、
添付図に示すように、熱間でのグリ−プル試験における
絞り値が大幅に低下し、811H加工性を著しく害する
こととなるため0.25%以下とすることが必要である
。 M o 、 W 、 V 、 N b 、 T a 、
Co cr)うちから選ばれる1種または2種以上の
合計:0.03〜3.0%、 M o 、 W 、 V 、 N b 、 T a 、
Coは焼もどし軟化抵抗を高め、焼もどし後の硬さを
増大させ、刃先の耐久性を増大させるのに効果的な元素
であると同時に、Crに優先して炭化物を形成し、マト
リックス中のCrの減少を緩和して、耐食性の劣化を防
ぐので、これらの1種または2種以上を合計で0.03
%以上含有させるのもよい、しかし、多すぎると加工性
を害するので、添加するとしてもこれらの元素の合計が
3.0%以下となるようにする必要がある。 そのほか、NiおよびCuは刃先の靭性を向上させると
共に、耐食性を向上させるのに有効な元素であるので、
必要に応じてこれらの1種または2種をそれぞれ0.3
%以下の範囲で添加してもよい。 また、S含有量が多いと共晶炭化物量を増大させ、1次
巨大炭化物の減少に悪影響を及ぼすことがあるので0.
005%以下とすることがより望ましく、O含有量が多
いと同様に共晶炭化物量の減少にとって好ましくないこ
ととなるので0.005%以下とすることがより望まし
く、NもS、oと同様に共晶炭化物の減少にとって好ま
しくないと共に、熱処理後の残留オーステナイトを増大
させて熱処理硬さの低下をもたらすので0.020%以
下とするのがより望ましく、Pは溶鋼の固相線を低下さ
せて、1i、同時の共晶炭化物量を低減することが困難
となるので0.025%以下とすることがより望ましく
、また30文、Alは非金属介在物量を増大させるので
o、oos%以下とすることがより望ましい。 (実施例) 第1表に示す化学成分の刃物用鋼を溶製し、各刃物用鋼
の研削比(被研削物減量/砥石減量)を第2表に示す条
件で調べた。この結果を同じく第1表に示す。 第 2 表 第1表に示す結果より明らかなように、Bi添加量を多
くするほど研削比が増大し、刃物類の製造時および使用
時における研削性を向上させ、刃物類の製造性および補
修性を向上できることが確かめられた。 しかし、Bf含有量が0.25%を超えるほど多量にな
ると熱間加工性が著しく低下し、製造性が悪くなってし
まうことも確かめられた。
以上説明してきたように、本発明に係る刃物用鋼は、1
量%で、C:0.15〜1.2%、Si:1.00%以
下、Mn:1.00%以下、Cr: 11.5〜18.
5%、Bi:0.01〜0.25%、および必要に応じ
てM o 、 W 、 V 。 Nb、Ta、Goのうちから選ばれる1種または2種以
上の合計:0.03〜3.0%、残部Feおよび不純物
よりなる組成を有するものであるから、耐食性が良好で
あって手入れが簡単であると共に、刃先の硬さ、靭性に
すぐれているため切れ味の持続性が良好であり、しかも
研削性に優れているため製造時および使用時における製
造性および補修性が良好であり、加えて毒性および耐食
性の劣化がほとんどないためとくに食品を扱う刃物類の
素材として有利に使用することができる研削性に優れた
刃物用鋼であるという非常に優れた効果がもたらされる
。
量%で、C:0.15〜1.2%、Si:1.00%以
下、Mn:1.00%以下、Cr: 11.5〜18.
5%、Bi:0.01〜0.25%、および必要に応じ
てM o 、 W 、 V 。 Nb、Ta、Goのうちから選ばれる1種または2種以
上の合計:0.03〜3.0%、残部Feおよび不純物
よりなる組成を有するものであるから、耐食性が良好で
あって手入れが簡単であると共に、刃先の硬さ、靭性に
すぐれているため切れ味の持続性が良好であり、しかも
研削性に優れているため製造時および使用時における製
造性および補修性が良好であり、加えて毒性および耐食
性の劣化がほとんどないためとくに食品を扱う刃物類の
素材として有利に使用することができる研削性に優れた
刃物用鋼であるという非常に優れた効果がもたらされる
。
添付図面はBi含有量の熱間加J性への影響を調べた結
果を示すグラフである。
果を示すグラフである。
Claims (4)
- (1)重量%で、C:0.15〜1.2%、Si:1.
00%以下、Mn:1.00%以下、Cr:11.5〜
18.5%、Bi:0.01〜0.25%、残部Feお
よび不純物からなることを特徴とする刃物用鋼。 - (2)不純物中において、S::0.005%以下、O
:0.005%以下、N:0.020%以下、P:0.
025%以下および/またはSol、Al:0.005
%以下に規制したことを特徴とする特許請求の範囲第(
1)項に記載の刃物用鋼。 - (3)重量%で、C:0.15〜1.2%、Si:1.
00%以下、Mn:1.00%以下、Cr:11.5〜
18.5%、Bi:0.01〜0.25%、およびMo
、W、V、Nb、Ta、Coのうちから選ばれる1種ま
たは2種以上の合計:0.03〜3.0%、残部Feお
よび不純物よりなることを特徴とする刃物用鋼。 - (4)不純物中において、S::0.005%以下、O
:0.005%以下、N:0.020%以下、P:0.
025%以下および/またはSol、Al:0.005
%以下に規制したことを特徴とする特許請求の範囲第(
3)項に記載の刃物用鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8484587A JPS63250440A (ja) | 1987-04-08 | 1987-04-08 | 刃物用鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8484587A JPS63250440A (ja) | 1987-04-08 | 1987-04-08 | 刃物用鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63250440A true JPS63250440A (ja) | 1988-10-18 |
Family
ID=13842138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8484587A Pending JPS63250440A (ja) | 1987-04-08 | 1987-04-08 | 刃物用鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63250440A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000273587A (ja) * | 1999-03-23 | 2000-10-03 | Aichi Steel Works Ltd | 耐食性と切れ味持続性および加工性に優れた刃物用ステンレス鋼 |
JP2003013188A (ja) * | 2001-07-02 | 2003-01-15 | Nippon Steel Corp | Bi快削鋼 |
WO2018051854A1 (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 日立金属株式会社 | 刃物用素材 |
WO2021220754A1 (ja) * | 2020-04-30 | 2021-11-04 | Jfeスチール株式会社 | ステンレス鋼板およびその製造方法、刃物、ならびに、カトラリー |
-
1987
- 1987-04-08 JP JP8484587A patent/JPS63250440A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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