JPS63249919A - 薄膜磁気ヘツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、フロッピーディスクや各種磁気テープに用い
られる薄膜磁気ヘッドに係わり、特に垂直磁気異方性を
有する磁気記録媒体に信号を記録再生する磁気ヘッドに
関する。

（従来の技術） 近年の情報量の増大に伴い、磁気記録装置をはじめとす
る信号記録装置には、記録密度のより一層の向上が要求
されている。そのために多くの試みがなされている。高
密度記録方式としては、垂直磁気記録を行なうことは、
特に有望な手段の−つとして考えられる。その実用化の
ための研究・開発が精力的に行なわれている。この垂直
磁気記録方式は媒体とヘッド間のスペーシングをできる
だけ小さくする必要がある。この要求を満足できる装置
は、所謂フロッピーディスク装置である。

一方、フロッピーディスク装置では、上位・下位機種な
どに用いる媒体間のデータ互換性が重要であり、面内記
録媒体及び垂直記録媒体の両方を使用する必要がある。

しかしながら、垂直１面内両方を記録再生するためには
２種類のヘッドを必要とするため、装置が非常に複雑に
なる。

一方、記録再生効率の良好な垂直記録用主磁極ヘッドを
作成するためには、コイルからの突出長を側面コア厚程
度船こまで、できるだけ小さくすることが必要である。

（例えば、応用磁気学会論文特集号８２゜Ｐ１１５−色
地） しかしながら窓これらのヘッドを従来のバルクタイプヘ
ッドで実現するのは、作製技術的にむずかしくなる。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、主磁極長を短かく精度よく作成できまた、垂
直記録媒体および面内記録媒体の両方を記録再生できる
高効率の薄膜磁気ヘッドを提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上部コアの上面を摺動面として用いる薄膜ヘ
ッドにおいて、上部コアと下部コアとを磁気回路的に結
ぶ上部コアの一部であるコアの少なくとも一つが、ほぼ
摺動面に対して垂直に形成し、その時そのコアの摺動面
側の厚さをＬとした時に、摺動面に対して垂直に形成さ
れたコア側の上部コア端部より、Ｌだけはなしてギャッ
プを形成してそのギャップ面から別れた２つの上部コア
を別々−こ磁化できるように一対のコイルを形成し、こ
のコイルを相互に接続する切換スイッチを備えることに
より、上記の目的を達成したものである。

（作用） 磁気ギャップ面によって２分された、上部コアの一部で
ある所の摺動面ｌこ対して垂直に形成された厚さＬのコ
アを主磁極ヘッドとして用い、垂直記録を行なう場合に
は主磁極として用いる上部コアの上部コアの上部端と、
もう一方の上部コアのギャップ端面ｔこ生じる磁極が同
極性になるように磁化する。

主磁極ヘッドとして上部コアの一部を使用しているため
、Ｇ′１わゆるコイルからの突出長を小さくできるので
、高効率の主磁極ヘッドが作成できる。

面内媒体を用いる時は、これらの磁極が逆ｌこ異極性に
なるようｌこ、一対のコイルの電流方向を電流コントロ
ール部によって制御する。

また、再生時には、従来のリング型ヘッドさ同じように
一対のコイルに同極性の再生信号が誘起するようにする
。

（実施例） 本発明の一実施例を第１図および第２図１こより説明す
る。図において１は下部コアであり、２は下部絶縁膜３
ａ、３ｂ、３ｃは上部コアの一部５ａの励磁コイル線素
であり、　４ａ、４ｂ、４ｃは主磁極として用いる上部
コアの一部５ｂの励磁コイル線素であり、１８は上部絶
縁膜である。６は磁気ギャップである。１０はコイル電
流方向コントロール部である。（１０は図１１こは示し
ていない。第２図に示す。）第２図はコイル電流方向コ
ントロール部１０として、薄膜ヘッドからの引き出し線
１３ａ。

１３ｂ、　１３Ｃ，１３ｄを切換接続する切換スイッチ
１０を用いている。

垂直記録を行なう場合は、切換スイッチ１０によって接
続方向１１のようｔこすることにより、主磁極として用
いる上部コア５ｂの上部端の磁極ともう一方の上部コア
５ａのギャップ６の端面に生じる磁極の極性が同極性に
なるようにする。この時、主磁極の厚みＬは記録の分解
能を良好にするために、１〜５１Ｉｒｎにすることが望
ましい。この厚さをあまり小さくすると再生コアとして
使う場合ｌこ特性が劣化してしまう。また、この厚さを
あまり大きくすると記録の分解能が劣化してしまうとい
う問題を生じる。また、この形状は第１図に示す形ｌこ
限定されない。

面内記録を行なう場合は、切換スイッチ１０によって、
接続方向１２のようｔこすることにより、主磁極として
用いる上部コア５ｂの上部端の磁極ともう一方の上部コ
ア５ａの磁気ギャップ６の端面に生じる磁極の極性が異
極性になるようｆこなり、従来のリングヘッドと同様に
ギャップ６によって記録することができる。再生時には
面内記録と同様に切換スイッチ１０によって接続方向１
２のようにすることにより、従来のリングヘッドと同様
に再生することができる。

本実施例では、主磁極として用いる上部コア５ｂともう
一方の上部コア５ａを励磁するための線系数が同じであ
るが、線素数の比率を変えることによって、記録磁界分
布を変えることができ、記録媒体の静特性が糞なってい
ても、最適な磁界分布を発生することができる効果もあ
る。

第３図は、この発明のさらに別の実施例である。

本発明のヘッドの媒体をはさんで反対側に効率向上およ
び磁界分布改善のために補助磁性１４を配置した場合を
示す。

第４図は、本発明のヘッドを用いた別の実施例である。

同図は本発明のヘッドを垂直記録専用ヘッドだけの用途
で用いたものである。１６は面内記録および再生専用薄
膜ヘッドである。

この発明は、上述した実施例に限定されるものではなく
その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施が可能である
。

例えば、コイル電流コントロール部に、主磁極用上部コ
ア５ｂともう一方の上部コア５ａの励磁コイルに流す電
流を別々ｌこ制御を行なえるような機能を備えてもよい
。また主磁極コア５ｂの形状として第５図に示す形状で
も可能である。

さらに本発明の他の実施例を第６図により説明する。図
において、１は下部コアであり、２は下部絶縁膜３ａ、
３ｂ、３ｃ、３ａはコイル線、４は上部絶縁膜である。

磁気ギャップ６．９１こよって上部コアを２つに分割し
、その時分割された短い方の上部コア５ｂが、２つの磁
気ギャップ６．９の間になるように同一基板８上に２つ
の薄膜へラド１１゜１２を形成する。

一方をＲ／Ｗヘッド１１として用い、他方をイレーズヘ
ッド１２として用いる。こうして作成することによって
、Ｒ／Ｗヘッドギャップ９とイレーズギャップ６の間隔
１３は任意の長さにコントロールでき、約コア厚の２倍
程度又はクローストーク的ｌこ許容できる距離まで小さ
くすることができる。

第７図はイレーズ方式として先行イレーズ方式を採用し
た場合の実施例であり（摺動面より見た図である。）、
第８図はイレーズ方式としてトンネルイレーズ方式を採
用した場合の実施例である。

この場合、薄膜ヘッドの数は３つｌこなる。第９図はこ
の発明のさらに別の実施例を示すもので、イレーズヘッ
ドもしくはＲ／Ｗヘッドの一方がクローストーク的に許
容できるのであれば、上部コアの中心部にあってもかま
わない。この場合は、フォーマット効率が第６図〜８図
の実施例よりも悪くなることがある。

第１０図は、本発明におけるマルチ薄膜ヘッドの一部を
構成するギャップ面が上部コアの中心部にない色々な薄
膜ヘッドの形状である。この発明は、上述した実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施が可能であり、例えば２つのヘッドを記録
再生用ヘッドとして使用してもよく、その使用について
は特に限定されない。

〔発明の効果〕

主磁極長を精度よく小さくできることにより、′記録効
率の良好な主磁極ヘッドが作成でき、また面内媒体およ
び垂直媒体の両方を記録再生でき、装置を簡単な構成４
こできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例に係わる薄膜ヘッドの断面
図、第２図は第１図を摺動面側から見た平面図、第３図
、第４図は本発明の他の実施例を示す薄膜ヘッドの断面
図、第５図は本発明の種々主磁極形状を示した図、第６
図は本発明の一実施例に係わるマルチ薄膜ヘッドの断面
図、第７図は第１図を摺動面側から見た平面図、第８図
はイレーズ方式がトンネルイレーズ方式を用いた場合の
摺動面側から見た平面図、第９図は本発明の他の実施例
を示すマルチ薄膜ヘッドの断面図、第１゜図はマルチ薄
膜ヘッドを構成する薄膜ヘッドの形状の断面図である。 １・・・下部コア、２・・・下部絶縁膜、３ａ、３ｂ、
３ｃ・・・上部コア励磁コイル線素、４ａ、４ｂ、４ｃ
・・主磁極励磁用コイル線素、５ａ・・・上部コア、５
ｂ・・主磁極用上部コア、６・・・磁気ギャップ、７・
・・リアギャップ、ｇａ、８ｂ・・・上部コア励磁用コ
イル端子、９ａ、９ｂ・主磁極用上部コア励磁用コイル
端子、１０・・コイル電流方向コントロール部（切換ス
イッチ）、１１・・・垂直記録用接続方向、１２・・・
面内記録および再生用接続方向、１３ａ、　１３ｂ、　
１３Ｃ，１３ｄ−・・引き出し線、１４・・・補助磁極
、１５　・記録媒体、１６・・面内記録および再生専用
薄膜ヘッド、１７・・・基板、１８・・・上部絶縁膜。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）基板上に磁性薄膜からなる下部コア、導体コイル
   線を包囲する絶縁層、上部コアが積層され、上部コアは
   分割されて非磁性材からなるギャップを有し、上部コア
   の上面を摺動面として用いる薄膜磁気ヘッドに於て、上
   部コアと下部コアとを磁気回路的に結ぶ上部コアの一部
   であるコアの少なくとも一つがほぼ摺動面に対して垂直
   であり、このコアの摺動面側の厚さをＬとした時に、摺
   動面に対して垂直に形成されたコア側の上部コア端部よ
   り、ほぼ長さＬだけ離して上部コア上にギャップを形成
   し、このギャップによって分割された上部コアを別々に
   磁化する一対のコイルをもうけ、特に摺動面に対して垂
   直に形成された上部コアを垂直ヘッドの主磁極として用
   いることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
2. （２）２つの分割された上部コアの主磁極の上部端の上
   部端ともう一方の上部コアのギャップ端面に生じる磁極
   の極性が、垂直記録を行なう場合には同極性になるよう
   にし、面内記録を行なう場合には異極性になるように磁
   化し、再生時には同極性の再生信号が誘起するようにコ
   イルの電流コントロール部を備えることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の薄膜磁気ヘッド。