JPH11306513A - 高密度記録再生ヘッド及び高トラック密度磁気記録再生装置 - Google Patents

高密度記録再生ヘッド及び高トラック密度磁気記録再生装置

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JPH11306513A
JPH11306513A JP10939498A JP10939498A JPH11306513A JP H11306513 A JPH11306513 A JP H11306513A JP 10939498 A JP10939498 A JP 10939498A JP 10939498 A JP10939498 A JP 10939498A JP H11306513 A JPH11306513 A JP H11306513A
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recording
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head
width
magnetic
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JP10939498A
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English (en)
Inventor
Norifumi Miyamoto
詔文 宮本
Sei Ishii
生 石井
Naoki Koyama
直樹 小山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面内長手磁気記録において、媒体に書かれた
磁化遷移のトラック端部での曲がりと消去幅を減少さ
せ、かつ、記録トラック幅を狭小化し、高密度記録に適
した構造の複合型磁気ヘッドを実現する。 【解決手段】 媒体対向面からみて、記録ギャップを構
成する上部磁極14および下部磁極13の記録ギャップ
側のトラック幅方向寸法をリーディング側で短く、トレ
ーリング側で長くし、上部磁極材料の飽和磁束密度を下
部磁極の飽和磁束密度よりも大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合型磁気ヘッドおよ
び該複合型磁気ヘッドを用いた記録再生装置に関し、特
に高密度な磁気記録再生を行うのに好適な複合型磁気ヘ
ッドおよび記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録装置の小型大容量化に対応する
ため、記録媒体の面記録密度はここ数年間、年率約60
%という高い率で上昇している。このように、高度な成
長を続けているのは、記録媒体の高保磁力、低ノイズ化
技術、記録再生ヘッドの高効率、高出力化技術、ヘッド
媒体間の低浮上化技術、信号処理技術、高精度サーボ技
術など、様々な技術が互いに補完しあい、進展してきた
ことに大きく依存する。
【0003】磁気ヘッドにおいては、記録用と再生用を
分離した複合型磁気ヘッドの開発によって、記録および
再生ヘッドの設計がそれぞれで最適化できるようにな
り、ここ数年の記録密度の増加に大きく貢献してきた。
特に再生ヘッドとして用いる磁気抵抗効果型素子(MR
素子、GMR素子等)はヘッド、媒体間の相対速度に依
存せず、高出力設計ができることから、媒体の小径化、
薄膜化が可能になり、2.5インチ、3.5インチ径の
媒体を採用した小形の磁気記録装置などでは必須の技術
になっている。複合型磁気ヘッドのもう一方の重要な要
素である記録ヘッドは、従来のインダクティブヘッドの
技術の延長上ではあるものの、高密度トラック形成がで
きるように先端形状が改良され、高周波に対応するた
め、材料開発などがなされてきた。それにも増して、ユ
ーザからの高密度化への要求は衰えるところを知らず、
益々の技術開発が要求されているところである。
【0004】図2(1)は、マージ型複合ヘッドと呼ば
れる現在最も基本的な構成の複合型磁気ヘッドを媒体対
向面側(ABS面)から見たときの形状を示している。
媒体への記録は下部磁極123と上部磁極124で挟ま
れた非磁性部の記録ギャップ125からの漏えい磁界を
用いて行う。通常、この形状のヘッドでは媒体に対し
て、下部磁極123が先行し(リーディング側)、上部
磁極124がそれについて(トレーリング側)移動す
る。このため、実際の磁気情報はトレーリング側となる
上部磁極124の記録ギャップ側のエッジで形成され
る。記録された磁気情報の再生は磁気抵抗効果素子(M
R素子、GMR素子)126を用いて行う。磁気抵抗効
果素子126は下部磁気シールド膜121と上部磁気シ
ールド膜(記録用の下部磁極と兼用)123によって挟
まれた構造をしており、この二つの磁性膜によって形成
された再生ギャップの中に配置される。記録パタンは磁
気抵抗効果素子素子126によって磁気から抵抗変化に
変換され、左右の電極122および127を通して増幅
器(図示せず)に送られる。
【0005】このような構造のヘッドの場合、再生用の
上部の磁気シールドと記録用の下部磁極とは共通の磁性
膜を使用するため、マージ(Merge)型複合ヘッドと呼
ばれる。マージ型複合ヘッドの記録プロセスをもう少し
詳細に説明したものが図3である。図3では、記録に寄
与する部分のみを示しており、再生ヘッドは省略してい
る。また、下部磁極123の厚さも、上部磁極124と
比べて実際のものより薄く短く表現している。
【0006】図3(1)は、図2(1)のマージ型ヘッ
ドのコイルに電流を流したときに発生する等磁界分布を
計算機で計算した結果をトレースしたものである。計算
に用いた主な条件は、記録ギャップ幅(Wg5)1.0
μm、記録ギャップ長(b1)0.3μm、ギャップ深さ
1.5μm、上部磁極124の飽和磁束密度1.0テス
ラ、下部磁極123も1.0テスラ、記録起磁力は0.5
ATである。曲線31は記録ヘッドの磁極面から70n
m離れた位置での磁界強度の面内成分が2200エルス
テッドとなる領域を示している。2200エルステッド
を選んだ理由は、記録媒体の保磁力を2200エルステ
ッドと仮定したためである。すなわち、曲線31で示し
た領域の内側で媒体保磁力をこえる磁界強度をもつ。し
たがい、その境界線で磁化遷移が形成されることにな
る。等磁界曲線31はリーディング側となる下部磁極1
23の記録ギャップ側でほぼ平らになり、トレーリング
側の上部磁極124の記録ギャップ側で両側に突出部を
持つ台形形状になる。このように上部磁極端部で突出部
を持つのは、上部磁極124がトラック幅方向に有限で
あるため、その端部に磁束が集中し、領域32で示す
(左も同様)部分が磁気的に飽和し、漏えい磁界が強め
られるためである。このときの磁化の方向を模式的に示
したものが図3(2)である。記録ギャップの中央では
ほぼギャップに垂直方向の成分であるのに対して、トラ
ック端部内側ではやや内向きの方向で、さらに外側では
トラックエッジ方向に向く。媒体に記録される磁化方向
は、ほぼこの図3(2)に示した方向に磁化されると考
えられる。
【0007】図3(3)は、このようなヘッドで面内等
方媒体に低周波の信号を記録したときの模式図を示して
いる。磁化遷移領域はヘッドの上部磁極近傍の等磁界曲
線にそって左右に持ち上がったような形になり、その左
右に広い消去領域が存在する。媒体に信号を記録すると
きは、下部磁極123がリーディング側となるため、等
磁界曲線31の台形の底辺長E1の幅だけまず消去され
(Ee)、その後、トレーリング側幅W1で示す幅で磁
化遷移領域(We)が形成される。W1とE1の差が大
きい程消去領域は広くなり、狭トラック磁化パタンを形
成するのが困難になってくる。また、ヘッド進行方向の
記録密度が高い場合(ビット密度方向)、上部磁極12
4側の等磁界曲線の曲がりが急峻なところでは磁化遷移
領域が形成されにくくなるため(トラックに対して磁化
遷移領域が傾いているため磁化遷移領域に垂直方向の実
質的なビット間隔が狭くなる)、さらに、記録幅が減少
することになる。トラック幅方向の密度を高めるために
は、E1に相当する消去領域幅(Ee)とW1に相当す
る記録領域幅(We)を等しくなるような構造のヘッド
が必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のような問題を解
決しようとした公知例として、例えば特開平2−208
812号公報がある。この公知例によるマージ型複合ヘ
ッドを図2(2)に示す。図2(2)は図2(1)と同
様に媒体対向面からヘッド磁極を見たときの概略を示し
ている。このヘッドは、記録磁界の広がりを防ぐため
に、上部シールド兼下部磁極である磁性体223の記録
ギャップ側の幾何学寸法を上部磁極224の記録ギャッ
プ225側の寸法に合わせたことが特徴である。その他
の部分については図2(1)の構造のヘッドと同じであ
る。また、この図2(2)ではシールド部分のトラック
幅方向寸法は実際のものより短く表現している。
【0009】図2(2)のヘッドによるところの面内等
磁界曲線を計算した結果を図4(1)に示す。計算に用
いた主な条件は、図3(1)の場合と同じく、記録ギャ
ップ幅(Wg6)1.0μm、記録ギャップ長0.3μ
m、ギャップ深さ1.5μm、上部磁極224と下部磁
極223の飽和磁束密度はともに1.0テスラ、記録起
磁力は0.5ATである。記録ヘッドの磁極面から70
nm離れた位置の磁界強度の面内成分が2200エルス
テッドとなる領域を曲線41で示している。この結果か
ら、図2(1)のヘッドにくらべると、消去幅に相当す
るE2は前述の図3(1)のE1に比べ減少し、幾何学
寸法Wg6にちかづく。図4(2)は媒体上の記録パタ
ンの模式図であるが、図に示すように消去領域幅も図3
(3)の例より減少する。また、下部磁極223がトラ
ック幅方向に減少した分、上部磁極224の記録ギャッ
プ側両端の磁束の飽和が緩和され、突出部が減少し、磁
化遷移領域の曲がりもいくぶん緩和されることもわか
る。これらの結果は磁気力顕微鏡(MFM)による記録
媒体の磁化パタン観察の結果からも裏付けられている。
しかしながら、この図4(1)のような記録ヘッドによ
っても消去の幅E2と記録の幅W2を一致できるような
設計は難しい。
【0010】また、最近の公知例としては、例えば特開
平9−305921号公報がある。この公知例によるマ
ージ型複合ヘッドを図2(3)に示す。図2(3)も図
2(1)や図2(2)と同様に媒体対向面からヘッド磁
極を見たときの概略を示している。このヘッドは、図
(2)2のヘッドと同様に下部磁極323を凸形状に
し、さらに上部磁極324の記録ギャップ側の幅を下部
磁極323の凸上部の幅より広くするものである。その
他の部分については図2(1)や図2(2)の構造と同
じであり、シールド部分のトラック幅方向寸法が実際の
ものより短く表現していることも同様である。
【0011】この公知例は、記録トラック幅が下部磁極
の凸部で決まり、図2(1)や図2(2)従来構造のマ
ージ型複合ヘッドのように上部磁極の幅をトラック幅寸
法まで狭く作る必要がないので、プロセスが容易にな
り、プロセスマージンが広がる効果を狙ったもので、ト
ラック端部の磁化遷移領域の曲がりの低減や消去幅の低
減については何ら触れていないが、以下の考察により、
図2(2)のようなヘッドに比へて効果のあることが推
測される。
【0012】図5(1)は、図2(3)のヘッドによる
ところの面内等磁界曲線を計算してみたものである。主
な計算条件は、上部極324の幅Wg7を1.5μm
(記録ギャップ幅Wg8の1.5倍)とした以外、上部
磁極324および下部磁極323共に飽和磁束密度1.
0テスラとするなど、図3(1)や図4(1)の場合と
基本的に同じである。記録ヘッドの磁極面から70nm
離れた位置での磁界強度の面内成分が2200エルステ
ッドとなる領域を曲線51で示したが、この等磁界線5
1は、図3(1)に示した従来構造の等磁界曲線31と
ほぼ上下を逆さにした関係になる。図5(2)は媒体の
磁化遷移領域(記録パターン)の様子を推定したもの
で、磁化遷移領域幅(トラック幅に相当)はWm1とな
り、この幅は記録幅W3と消磁極E3に等しく、両脇の
消去領域はほとんどなくなり、トラック端部の曲がりも
少なくなることを示している。
【0013】以上のように、特開平9−305921号
公報で開示するヘッドによれば、トラック端部の磁化遷
移領域の曲がりの低減と消去幅の低減に効果のあること
が推測されるが、上部磁極と下部磁極との幾何的構造を
細工するだけでは限界があり、更なる狭トラック化・高
密度記録は期待できない。
【0014】本発明は、上述の課題に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、媒体に記録された磁
化遷移領域の曲がりが小さく、隣接するトラックとの間
に消去領域もなく、しかも、磁化遷移領域が狭い、更な
る狭トラック・高密度記録に適した構造の複合型磁気ヘ
ッド及び該複合型磁気ヘッドを搭載した高トラック密度
磁気記録再生装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の複合型磁気ヘッ
ドは、記録用ヘッドのリーディング側となる下部磁極の
一部を膜面から機械的、化学的にエッチングするか、あ
るいは磁性体を堆積させるかして媒体対向面側からみた
形状を上部磁極方向に凸形状とする。凸部の高さは記録
ギャップ幅の1.5から2倍以上とする。一方、トレー
リング側となる上部磁極の記録ギャップ側のトラック幅
は、少なくとも、下部磁極の記録ギャップ側幅よりも、
片側で記録ギャップ長の1.5から2倍以上広くした構
成とする。これら下部磁極と上部磁極の構造は、図2
(3)のヘッドと基本的に同じであるが、本発明では、
さらに上部磁極の磁性材料に飽和磁束密度の高い材料を
用いる。このように、飽和磁束密度は下部磁極のそれよ
りも大きな材料を選択することが重要である。なお、上
部磁極を2層以上の材料で構成し、記録ギャップに近い
側の材料の飽和磁束密度を下部磁極のそれよりも大きく
してもよい。
【0016】下部磁極の凸形状を作成する手段として
は、あらかじめ、所定のトラック幅よりも広く形成した
上部磁極、下部磁極を媒体対向面形成後(浮上面ラップ
後)に同面からホトリソ法によるレジストマスクと、ミ
リング工程を組み合わせた加工法によって前述の凸磁極
形状を構成してもよい。このときの媒体対向面からの加
工深さは少なくとも、記録ギャップ幅の1.5倍から2
倍以上とする。同様の加工方法として、イオンビームを
用いるFIB法も採用できる。
【0017】本発明に係る記録再生分離型ヘッドでは、
記録に関与するトレーリング側の等磁界分布がほぼトラ
ックにそって並行になり、下部磁極のギャップ側の幾何
学寸法とほぼ同じ幅の磁化遷移領域が形成できる。後で
詳述するが、図6(1)および図6(2)に示すよう
に、記録トラック幅W4は先行する等磁界曲線61(ほ
ぼ幾何学寸法Wg2相当する)に比べて広いため、消去
幅E4と記録幅W4はトレーリング側となる上部磁極側
で決定される。このため、従来必ず発生していたトラッ
ク両端の消去領域がなくなり、記録トラックピッチ内の
有効な磁気信号が増加する。また、上部磁極に飽和磁束
密度の高い材料(高Bs材料)を用いることにより磁界
の広がり(記録幅と消去幅)を小さくでき、媒体ではほ
ぼ下部磁極のギャップ側寸法Wg2に等しい記録幅Wm
2が得られる。その結果、従来の構造に比べて特にトラ
ック密度を高めた磁気ディスク装置等を実現することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る複合型磁気ヘ
ッドの一実施例を図面を参照しながら説明する。図1
は、本発明の一実施例における複合型磁気ヘッドを媒体
対向面から示した平面図である。図1において、11は
下部シールドで、その長さWg4は少なくとも磁気検出
センサ部16の幅以上の長さを持ち、パーマロイ、セン
ダスト等の軟磁性材料をスパッタ法、メッキ法により成
膜したものが用いられる。下部シールド11の上に再生
用ヘッドの磁気検出センサ16を配置する。図1では省
略したが、センサ16は、非磁性で絶縁性の高いアルミ
ナ等で挟まれて配置される。該磁気検出センサ16は媒
体上の磁気信号を電気信号に変換する役目を持ち、磁気
抵抗効果素子(AMR素子)、スピンバルブ素子、巨大
磁気抵抗効果素子(GMR素子)などに代表される素子
が用られる。これらの素子を構成する膜はスパッタ法、
真空蒸着法やイオンビーム法等によって成膜する。セン
サ16の両端には同様にスパッタ法、真空蒸着法やイオ
ンビーム法等によって、成膜された電極12が配置され
る。電極12はセンサ部16に電流を供給すると共に、
電圧の変化を増幅器に伝える役目を果たす。このため、
電極部12は抵抗率の極めて低い良導体を用いて作成さ
れる。電極部12には磁気検出センサ16の安定性を増
すために、永久磁石膜等を積層して配置することもあ
る。磁気検出センサ16の上にはアルミナ等で電気的、
磁気的に絶縁をし、上部シールド膜13を配置する。上
部シールド膜13のセンサ側の長さWg3は少なくとも
センサ16よりも長い必要がある。Wg3とWg4は同
一長でなくてもかまわない。
【0019】上部シールド膜13は記録用ヘッドの下部
磁極を兼ねており、以下では、13を下部磁極と呼ぶ。
該下部磁極13の上部磁極方向は凸形状となり、この凸
形状の上部幅Wg2によって記録ギャップ幅がきめられ
る。下部磁極材料は磁気的に安定した膜を作りやすいと
いう観点からNiFe(飽和磁束密度1.0テスラ)が
望ましい。下部磁極13は再生用ヘッドセンサ16のシ
ールド膜を兼ねているためである。下部磁極13(上部
シールド兼用)の上にはアルミナ等で記録ギャップ15
が形成され、その上に上部磁極14が配置される。上部
磁極材料は、その飽和磁束密度が下部磁極材料の飽和磁
束密度よりも大きな材料を選択する。具体的にFe組成
を増やしたFeNi合金、CoTaZrやCoNbZr
などのアモルファス材料がある。また、この上部磁極1
4の幾何学的幅Wg1は図2(1)や図2(2)の従来
構造の磁極幅よりも大幅に広くできるため、デポ方法と
してフレームメッキ法以外にスパッタ法とイオンミリン
グを組み合わせた方法を選択できる。スパッタ法を用い
れば材料選択の幅が大きく広がるため、高周波記録を考
慮して比抵抗の大きな磁性体の選択をしたり、あるい
は、絶縁膜と磁性膜を積層して更に比抵抗向上を図るこ
とも可能である。なお、上部磁極14の幾何学的幅Wg
1は少なくとも、片側で下部磁極13の凸形状幅Wg2
よりも記録ギャップ長の1.5倍から2倍以上の長さが
必要である。ただし、Wg1の寸法は磁気コアの周波数
特性等を考量すると必要以上に長くすることは避けた
い。これはコイルを叉交する磁路の磁気的な質量が大き
いと周波数特性が劣化するからである。このようにして
上部磁極14と下部磁極13によって構成された記録ギ
ャップ15から媒体対向面側にもれる記録磁界を用いて
情報を記録する。
【0020】図1の構成の記録ヘッドでの記録のプロセ
スを図6を参照しながら説明する。図6(1)は図1の
構成のヘッドのうち、記録に関与する下部磁極13、記
録ギャップ15および上部磁極14のみ示している。さ
らに、計算で求めた媒体保磁力に相当する等磁界曲線6
1を書き加えている。主な計算条件は記録ギャップ幅
(Wg2)1.0μm、記録ギャップ長0.3μm、ギャ
ップ深さ1.5μm、上部磁極14の飽和磁束密度1.6
テスラ、下部磁極13は1.0テスラ、記録起磁力は0.
5ATであり、曲線61は記録ヘッドの磁極面から70
nm離れた位置での磁界強度の面内成分が記録媒体の保
磁力相当の2200エルステッドとなる領域を示してい
る。図6(1)での等磁界曲線61は、図5(1)の曲
線51と同様に、図3(1)に示した従来構造の等磁界
曲線31とほぼ上下を逆さにした関係になる。図6
(1)において、先の図5(1)に示した上部磁極32
4および下部磁極323ともに飽和磁束密度1.0テス
ラの材料を用いた場合との大きな違いは、上部磁極14
のギャップ側の磁界の広がり領域幅である。即ち、上部
磁極14に高Bs材料(1.6テスラ)を用いた場合、
図6(1)から分かるように、記録トラック幅W4は、
図5(1)に示した下部/上部とも1.0テスラの材料
を用いた場合の記録トラック幅W3に比べると狭くな
る。これは、下部磁極から発生する磁化は一定であるた
め、受ける側となる上部磁極の飽和磁束密度が高いほど
横方向への広がりが小さくなるためである。
【0021】ヘッドは媒体を固定した場合を考えると、
紙面で上から下へ向かって移動する。このため、リーデ
ィング側となる下部磁極側13から信号を記録するもの
の、最後に通過するトレーリング側の上部磁極14の等
磁界曲線61にそって磁化遷移領域が形成される。この
結果、図3や図4で示した従来構造で記録した場合に見
られた、磁化遷移領域のトラック端部での曲がりがなく
なり、トラック両端に見られた信号消去領域が無い記録
パタンの形成が可能になる。しかも、図5で示した上部
磁極および下部磁極共に同じ飽和磁束密度の材料を用い
た場合に比へて記録トラック幅は狭くできる。図6
(1)のヘッドで記録したときの磁化遷移領域の様子を
推定したものを図6(2)に示す。磁化遷移領域幅(ト
ラック幅に相当)はWm2となり、この幅は記録トラッ
ク幅W4と消去幅E4に等しく、両脇に消去領域は存在
しない。また、この磁化遷移領域幅Wm2は先の図5
(2)に示すWm1に比べて更に狭い。Wm2の幅は図
5(1)のヘッドのWm1に比べて下部磁極の幾何学寸
法Wg2に近くなり、トラック密度を更に向上できる。
【0022】図7は、本実施例によるところの記録ヘッ
ドを用いて媒体700に磁化パタンを記録したときの様
子を模式的に示したものである。図7では媒体700を
固定し、ヘッドが紙面上を上から下へ移動したときを示
す。図7(1)はヘッドのスキュー角度が0度、図7
(2)は25度の場合を示す。図7(1)では、ヘッド
705が通過する両隣りの記録トラックに、あらかじめ
磁化パタン707を書いてある。本実施例による記録ヘ
ッド705が所定のトラックに磁化パタン702を記録
しながら上から下へ通過する。磁化遷移領域はトレーリ
ング側の等磁界曲線にそって形成されるため、このヘッ
ドのようにトレーリング側の等磁界曲線幅がリーディン
グ側の等磁界曲線幅よりも長い場合、両隣りの記録トラ
ックとの境界に消去領域703が形成されない。また、
トレーリング側の等磁界曲線に曲がりが少ないため、ト
ラック幅全域にわたって進行方向に垂直な磁化遷移領域
が形成できている。この効果はヘッドにスキュー角がつ
いた場合も同様で、図7(2)に示すように両隣りの磁
化パタン717と記録した自分自信の磁化パタン712
との間に消去領域713は形成されない。磁化パタンは
スキュー角分だけ進行方向に対して傾くだけで、トラッ
ク面内でほぼ直線の磁化遷移領域が形成できる。詳細な
説明は省略するが、図8(1),(2)に示すように、
従来型のヘッドではトレーリング側の等磁界曲線幅がリ
ーディング側の等磁界曲線幅よりも短いため、両隣りの
記録トラックとの境界に消去領域が形成されてしまう。
さらにスキュー角がついた場合は、その消去領域が片側
に広く、反対側で狭くなる。
【0023】このように、本実施例でのヘッドで磁化パ
タンを形成すると従来構造のヘッドで記録したときに比
べ、隣接トラック間に消去領域なく、自己の磁化遷移領
域の曲がりの少ない良品質の磁化パタンの形成が可能で
ある。しかも、ほぼ下部磁極のギャップ側寸法に等しい
記録幅が得られ、トラック密度を向上できる。
【0024】次に、図9を参照しながら本実施例による
複合型磁気ヘッド構造を立体的に開示するとともに、簡
単に製造プロセスを説明する。本実施例による記録再生
分離型ヘッドは基板916の上に形成される。基板材料
としてセラミック基板を精密研摩したものが用いられ
る。基板916の上にAl2O3やSiO2等の高絶
縁、非磁性の薄膜をスパッタ法、蒸着法、CVD法など
を用いて積層する。さらにその上に、再生用の下部シー
ルド膜915となる磁性膜を堆積する。磁性膜材料とし
てパーマロイ、センダスト等の結晶性軟磁性膜あるい
は、CoTaZr等の非晶質性の軟磁性膜などが考えら
れる。成膜方法はスパッタ法、蒸着法等が選択できる。
下部シールド膜915は後述する磁気検出センサ917
の空間分解能を向上させるために配置するので、少なく
とも媒体対向面からみたとき、そのトラック幅方向には
磁気検出センサ917よりも長くなくてはならない。ま
た、膜厚は2〜5μmの間くらいが適当である。シール
ドで挟まれた内外を磁気的に遮断するという目的からこ
の値が選ばれた。下部シールド915の奥行方向の長さ
は少なくとも磁気検出センサ917を被う範囲以上あれ
ば良い。下部シールド形状に関しては磁気的な安定性す
なわち、安定的な磁区構造をとることが次に重要な要素
であるため、形状異方性を考慮してトラック幅方向に長
くすることが多い。下部シールド915の上には先ほど
と同様にAl2O3やSiO2等の膜を堆積する。さら
にその上に磁気センサ917を形成する。磁気検出セン
サ917としては磁気抵抗効果素子(AMR素子)、ス
ピンバルブ素子、巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)
などに代表される磁気的な変化を電気的な(抵抗変化)
信号に変換する素子を用いる。これらの膜はスパッタ
法、真空蒸着法やイオンビーム法等によって成膜する。
磁気検出センサ917はフォトレジストプロセスとイオ
ンミリングプロセスを利用して所定のトラック幅にパタ
ーニングされる。このとき、奥行方向の長さ(MR高
さ)も同時に形成する。磁気検出センサ膜厚はセンサ感
度によって決められるが、通常数十ナノメータの厚みを
持つ。幾何学的なセンサ長(再生トラック幅)は磁気デ
ィスク装置のトラック密度とセンサ自身の磁気的なトラ
ック幅から決められる。MR高さは浮上面加工の加工精
度、センサへの要求出力等から決められる。2Gb/i
n2乗程度の面記録密度であれば、装置の設計思想にも
大きく依存するが、トラック幅2μm強、MR高さ1μ
m強位の値と考える。磁気検出センサ917の両脇には
センサに電流を供給することと、センサの電圧変化を増
幅器に伝達する目的で電極914および918を形成す
る。電極914,918はフォトレジストプロセスのリ
フトオフ法を用いて作成する。リフトオフ法を採用する
ことで電極914,918と磁界検出センサ917両端
を一致させ、導通が良好に確保できる。電極材料はA
u,Ta,Cu,Alなどの良導体と次に述べる磁区制
御膜との積層膜を採用することが多い。磁区制御膜は強
磁性体、あるいは反強磁性体と軟磁性体を組み合わせた
膜からなり、磁気検出センサを両端から磁気的に安定化
させる役目を果たす。磁気検出センサ917の上には先
ほどと同様にAl2O3やSiO2等の膜を堆積する。
さらにその上に上部シールド913を堆積する。上部シ
ールド913は、記録用ヘッドの下部磁極と兼用してい
る。磁気検出センサ917にとっての役割は下部シール
ド915と同様である。上部シールド913は材料、積
層プロセスとも下部シールド同様の技術の採用ができ
る。上部シールド913と下部シールド915で挟まれ
た領域は再生ヘッドギャップと呼ばれる。磁気検出セン
サ917はこの再生ギャップの中におさめられる。再生
ギャップの膜厚方向の長さを再生ギャップ長と言い、再
生ヘッドの空間分解能を決めるパラメータである。線記
録密度を高めるには再生ギャップ長を短くする必要があ
り、2Gb/in2乗程度の面記録密であれば、0.3
μm程度である。このギャップ長の制約から電極の膜厚
が決められる。
【0025】本実施例での最も重要な要素が、再生用こ
の上部シールドを兼ねた記録用の下部磁極913と上部
磁極911である。上部シールド兼下部磁極913は再
生側ギャップ(下側)と記録側ギャップ(上側)で媒体
対向面側の長さが異なる。上側の凸形状はフォトレジス
トプロセスとイオンミリングプロセスとを組み合わせて
形成する。すなわち、下部磁極を堆積後、Wg2で示し
た残したい形状にそってレジストを形成する。その後、
レジストをマスクにしてミリングにより凸形状を形成す
る。ミリングする深さは媒体の保磁力、浮上量によって
やや異なってくると考えるが、それらを考量して、記録
ギャップ長の1.5〜2倍以上必要である。また、凸形
状のもう一つの形成方法として、凸部の台座をまず形成
し、その上にフレームメッキ法を用いて凸部の上部を形
成する。このときの凸部上部の高さはギャップの1.5
から2.0倍以上あればよいので、従来構造の上部磁極
のように4〜5umと高くする必要がないため形成が容
易である。図9では省略したが、このように形成した下
部磁極913の上には先ほどと同様にAl2O3やSi
O2等のギャップ膜を厚めに堆積する。その後、ギャッ
プ膜を機械的、化学的あるいは両者を組み合わせた平坦
化プロセス(機械化学的ポリッシング)等によって下部
磁極913の凸中央部、両端部の高さをそろえる。この
ときのギャップ膜の下部磁極凸部中央の残り膜厚が記録
ギャップ長となるように制御する。あるいは、下部磁極
913の凸部の上部に達するまで平坦化し、その上に再
度Al2O3やSiO2等ギャップ膜を所定の膜厚(通
常0.1〜0.5um程度)に堆積させてもよい。次に、
記録ギャップの上に記録電流を通電するコイル912を
形成する。コイルはCuなどの良導体をレジストフレー
ム形成後、メッキプロセスを用いて形成する。コイル巻
数は記録周波数帯域と、ヘッドの記録効率から決定され
る。すなわち狭トラック化によって、ヘッドの先端形状
が小さくなり、ヘッド効率が低下するため、記録起磁力
を高めなくてはならない。また、一方で記録記録周波数
帯域が広くなれば、コイルインダクタンスを下げるため
に巻数を少なくする必要がある。この二つの矛盾した要
因からコイル巻数は決定される。本実施例では図3のよ
うな従来構造記録ヘッドに比べて、コイルに叉交する磁
束に対する磁気抵抗は小さく、高効率であると考えられ
るので、従来よりも巻数を少なくして記録周波数帯域の
広いヘッドを実現できる効果も考えられる。さらにコイ
ルの上には絶縁用のレジスト材のような高絶縁樹脂を充
填し、最後に上部磁極911を形成する。上部磁極91
1はコイル912をまたいで形成し、下部磁極913と
磁気的に結合させる。媒体対向面からの上部磁極幅Wg
1は少なくとも下部磁極幅Wg2よりも片側に1.5か
ら2倍以上長ければ良い。奥行き方向については同様の
幅でパターニングしてもよいが、記録効率をよくするた
めにやや広くしても良い。ただし、必要以上に広げると
磁路の磁気的質量が増加するため、記録周波数帯域を低
下させる原因になる。この理由から幅として20μm強
程度で十分と考える。上部磁極911の膜厚は2〜3μ
m程度で十分と考える。
【0026】本実施例では、再生ヘッドの上部シールド
と記録ヘッドの下部磁極とが兼用の構造を開示したが、
これらの膜を分離した構造も考えられる。この場合、記
録ヘッドと再生ヘッドが完全に分離できるため、再生ヘ
ッドに対する記録磁界の悪影響が小さくなるので、より
品質の優れたヘッドにできる。
【0027】また、本実施例の変型例として下部磁極9
13から上の記録ヘッドを下に配置し、その上に再生ヘ
ッドを形成する実施例も考えられる。この場合、記録ヘ
ッドの作成プロセスに成膜温度の高温化等、製造プロセ
スに自由度が増すため、記録性能の優れたヘッドが作成
できる。欠点として記録ヘッドは段差の多い構造である
ため、各成膜プロセスごとに平坦化処理が必要となりプ
ロセスの複雑化が懸念される。
【0028】図10は、計算機による面内等磁界分布曲
線の計算結果から、図1及び図2の本発明や従来の各構
造のヘッドの幾何学的な記録ヘッド幅Wgに対する実効
的な記録幅Weおよび実効的な消去幅Eeの比率をプロ
ットしたものである。実効記録幅比率=We/Wg、実
効消去幅比率=Ee/Wgで定義した。計算の主な条件
は前述した通りである。(a)に示した図2(1)の従
来構造の記録ヘッドでは、実効的な記録幅は幾何学的な
寸法より狭く、逆に消去幅は広くなる。狭トラック構造
のヘッドとして非常に不利な構造であることが分かる。
(b)に示した図2(2)の下部磁極をトリミングした
構造の記録ヘッドでは、実効的な消去幅を減少させるこ
とができるものの、実効的な記録幅は従来構造とほとん
ど変わらない。また、磁化遷移領域端部の曲がりもさほ
ど改善できない。(c)に示した図2(3)の構造の記
録ヘッドは、記録幅をほぼ記録ヘッドの幾何学寸法に近
付けることができる。(d)は図1の本発明による実施
例のヘッドの場合を示している。このヘッドは上部磁極
の記録ギャップ側に飽和磁束密度の高い材料を積層して
いるが、その他の形状は(c)と同じである。この構造
では高Bs材料によって上部磁極の飽和領域が狭くなり
(トラック幅方向の)実効的な記録(消去)幅を更に幾
何学寸法に近付けることが可能である。
【0029】一般に磁気記録再生装置は、記録再生ヘッ
ド、該ヘッドや記録媒体を駆動する駆動系、およびディ
ジタルあるいはアナログ情報を変換し記録ヘッドを通し
て媒体に信号を記録する回路機構、再生ヘッドからの信
号をディジタルあるいはアナログ情報に変換する回路機
構を備えている。このような装置に本発明の高密度記録
再生ヘッドを搭載することにより、媒体に形成された記
録ビットのトラック幅方向の消去幅Eeと記録幅Weが
等しく、且つ、狭くなり高トラック密度磁気記録再生装
置を実現する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構造の記
録再生分離型複合ヘッドによれば、次のような様々な効
果が期待される。 (1)トラック幅方向の磁化遷移領域に曲がりのない一
様な磁化パタンを形成できる。このため、従来より線記
録密度を上げたリードライト設計が可能になる。 (2)隣接トラックとの間に消去幅がなくなり、また、
記録トラック幅が狭くなるため、従来よりも更にトラッ
ク密度を高めることが可能になる。 (3)記録効率の高いヘッドが実現できるため、結果と
して低起磁力で記録が可能であり、コイル巻数を少なく
できる。この結果、記録帯域の広い、高周波特性の優れ
たヘッドを実現できる。 (4)記録ヘッドの磁極の製造プロセスが簡単化でき
る。従来構造では例えば、上部磁極の浮上面形状はトラ
ック幅1μmで、その高さは少なくとも4〜5μ以上必
要である。このように縦長形状の磁極を作るにはイオン
ミリングプロセスでは不可能で、メッキ法を採用せざる
を得ない。このメッキ法においても縦長の形状を所定の
精度内(例えば、±10%以内)で量産形成するのは非
常に難しい。本発明を利用すれば、このような難易度の
高いプロセスは不要になるため、安価で品質の高いヘッ
ドを供給することが可能となる。さらにこのヘッドを磁
気記録再生装置に用いれば、従来よりも大容量高密度高
品質の装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による記録再生分離型複合ヘッドの一実
施例の媒体対向面側からみた概略図である。
【図2】従来の記録再生分離型複合ヘッドの二、三の例
の媒体対向面側からみた概略図である。
【図3】図2(1)の従来構造の記録再生分離型複合ヘ
ッドによる記録プロセスの説明図である。
【図4】図2(2)の従来構造の記録再生分離型複合ヘ
ッドによる記録プロセスの説明図である。
【図5】図2(3)の従来構造の記録再生分離型複合ヘ
ッドによる記録プロセスの説明図である。
【図6】図1の本発明の記録再生分離型複合ヘッドによ
る記録プロセスの説明図である。
【図7】本発明の記録再生分離型複合ヘッドによる記録
プロセスの隣接トラックとの関係を説明する図である。
【図8】従来の記録再生分離型複合ヘッドによる記録プ
ロセスの隣接トラックとの関係を説明する図である。
【図9】本発明による記録再生分離型複合ヘッドの一実
施例の詳細構成を示す図である。
【図10】従来構造のヘッドと本発明による実施例の別
ッドとの実効的な記録幅、実効的な消去幅の違いを説明
する図である。
【符合の説明】
11 下部シールド 12 電極 13 上部シールド兼下部磁極 14 上部磁極 15 記録ギャップ 16 磁気検出センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録用ヘッドと再生用ヘッドが独立し、
    それぞれが同一基板上に形成され、記録用ヘッドのリー
    デイング側磁極の記録ギャップ側の幅がトレーリング側
    磁極の記録ギャップ側の幅よりも狭い構造の複合型磁気
    ヘッドにおいて、トレーリング側磁極を、リーデイング
    側磁極を構成する材料の飽和磁束密度より大きな飽和磁
    束密度を有する材料で構成したことを特徴とする高密度
    記録再生ヘッド。
  2. 【請求項2】 記録用ヘッドと再生用ヘッドが独立し、
    それぞれが同一基板上に形成され、記録用ヘッドのリー
    デイング側磁極の記録ギャップ側の幅がトレーリング側
    磁極の記録ギャップ側の幅よりも狭い構造の複合型磁気
    ヘッドにおいて、トレーリング側磁極を2種類以上の積
    層膜で構成し、少なくとも記録ギャップに最も近い側の
    材料の飽和磁束密度をリーデイング側磁極を構成する材
    料の飽和磁束密度より大きな値の材料で構成したことを
    特徴とする高密度記録再生ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1もしくは請求項2載の高密度記
    録再生ヘッドを搭載したことを特徴とする高トラック密
    度磁気記録再生装置。
JP10939498A 1998-04-20 1998-04-20 高密度記録再生ヘッド及び高トラック密度磁気記録再生装置 Pending JPH11306513A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7457079B2 (en) 2002-07-03 2008-11-25 Sony Corporation Magnetic head with rectangular-shaped planar spiral coil and leading core width smaller than trailing core width
US7821737B2 (en) 2005-07-20 2010-10-26 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Thin film magnetic head for high density recording and having a leading side magnetic pole piece of variable width at the media facing surface

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