JPS6324839B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6324839B2 JPS6324839B2 JP59248036A JP24803684A JPS6324839B2 JP S6324839 B2 JPS6324839 B2 JP S6324839B2 JP 59248036 A JP59248036 A JP 59248036A JP 24803684 A JP24803684 A JP 24803684A JP S6324839 B2 JPS6324839 B2 JP S6324839B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- release paper
- dimensional
- adhesive
- appropriate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Landscapes
- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は立体貼り絵の製作法に関するもので
ある。
ある。
従来より作られてきた貼り絵は、
a 紙の裏面にのりをつけて台紙の上に貼り、背
景より前景という具合に貼り重ね、主題を最後
に貼るので主題にバツクの色があわないとか、
のりなどの汚れのために一部を取り替えようと
思つても、貼り直しができなかつた。またこの
糊が乾燥すると紙が固く変質したり、紙の色を
変色させて、素材の持つ味わいを損ねた。
景より前景という具合に貼り重ね、主題を最後
に貼るので主題にバツクの色があわないとか、
のりなどの汚れのために一部を取り替えようと
思つても、貼り直しができなかつた。またこの
糊が乾燥すると紙が固く変質したり、紙の色を
変色させて、素材の持つ味わいを損ねた。
b 特に染色による和紙の美しさを生かしたちぎ
り紙は日本画風の特別な味わいがあるが、画像
の輪郭がぼけシヤープさに欠ける。
り紙は日本画風の特別な味わいがあるが、画像
の輪郭がぼけシヤープさに欠ける。
c 立体貼り絵的なものとしては、民芸品に土や
紙粘土で作つた人形に紙を貼るものがるが、下
貼り、上貼りを重ねるため全体的にはノツペリ
と平面的である。これも貼り直しができない。
紙粘土で作つた人形に紙を貼るものがるが、下
貼り、上貼りを重ねるため全体的にはノツペリ
と平面的である。これも貼り直しができない。
d 羽子板などの押し絵は立体感のある素晴らし
いものであるが、型紙によつて裁断した布を袋
状に縫い、中に厚紙で作つた芯を入れたものを
組み立てるという手間がかかるのと、細かい細
工には不向きである。これも下から貼り重ねる
ので直すのは大変である。またくるみ絵やキル
テイングのように中に詰め物をして立体にする
ものも細かい表現ができなかつた。
いものであるが、型紙によつて裁断した布を袋
状に縫い、中に厚紙で作つた芯を入れたものを
組み立てるという手間がかかるのと、細かい細
工には不向きである。これも下から貼り重ねる
ので直すのは大変である。またくるみ絵やキル
テイングのように中に詰め物をして立体にする
ものも細かい表現ができなかつた。
この発明はこれらの欠点を無くし、切り絵のシ
ヤープさと、ちぎり絵の和紙の美しさを生かし、
押し絵や木彫りのような立体感のある貼り絵を作
る目的でなされたものである。
ヤープさと、ちぎり絵の和紙の美しさを生かし、
押し絵や木彫りのような立体感のある貼り絵を作
る目的でなされたものである。
この発明に使用する、粘着剤(公知のアクリル
系等の接着剤)を塗布し、剥離紙(シリコン等を
塗つた乾燥防止の保護紙)を貼つた、適度な硬度
を持つ独立発泡樹脂とは、ポリスチレン等の合成
樹脂の粒子を独立発泡させ、5ミリ〜10ミリ程度
の厚さの圧縮成型した公知のボードである。細か
い粒子による高密度の、その発泡倍率10〜14倍程
度のものが好ましくこれを適当な圧力で押しつぶ
すと樹脂の独立発泡体がつぶれたままになり、こ
の圧力の加減により凹凸加工ができる。この倍率
が10倍以下では固すぎて手軽に作業ができず、15
倍以上のものは弾力がありすぎ、凹ませても元に
戻つてしまうので適さない。またスポンジのよう
に連続発泡の物は上からの圧力が横に逃げてしま
い適さない。独立発泡10〜14倍程度のものは適度
の硬度と弾力を持ち、圧縮成型された表面は指で
押した程度では凹まないが、表面より切り込みを
入れて輪郭を切り、輪郭に沿つて上から押しつぶ
すと、その部分がつぶれたままになり、立体加工
ができる。
系等の接着剤)を塗布し、剥離紙(シリコン等を
塗つた乾燥防止の保護紙)を貼つた、適度な硬度
を持つ独立発泡樹脂とは、ポリスチレン等の合成
樹脂の粒子を独立発泡させ、5ミリ〜10ミリ程度
の厚さの圧縮成型した公知のボードである。細か
い粒子による高密度の、その発泡倍率10〜14倍程
度のものが好ましくこれを適当な圧力で押しつぶ
すと樹脂の独立発泡体がつぶれたままになり、こ
の圧力の加減により凹凸加工ができる。この倍率
が10倍以下では固すぎて手軽に作業ができず、15
倍以上のものは弾力がありすぎ、凹ませても元に
戻つてしまうので適さない。またスポンジのよう
に連続発泡の物は上からの圧力が横に逃げてしま
い適さない。独立発泡10〜14倍程度のものは適度
の硬度と弾力を持ち、圧縮成型された表面は指で
押した程度では凹まないが、表面より切り込みを
入れて輪郭を切り、輪郭に沿つて上から押しつぶ
すと、その部分がつぶれたままになり、立体加工
ができる。
この性質を応用して、スペーンやへら等の手軽
な用具で押しつぶし、凹凸や曲面の立体表現をす
るもので美術工芸の専門家から、趣味の工芸、ま
たこのボードは価格も安く、ソフトで安全性も高
いので幼児、学童の教材に利用できる。
な用具で押しつぶし、凹凸や曲面の立体表現をす
るもので美術工芸の専門家から、趣味の工芸、ま
たこのボードは価格も安く、ソフトで安全性も高
いので幼児、学童の教材に利用できる。
この発明を本実施例参考の図面に基いて説明す
ると、 イ 粘着剤1を塗布した適度な硬度を持つ独立発
泡樹脂2の剥離紙3の上に下絵をかく。
ると、 イ 粘着剤1を塗布した適度な硬度を持つ独立発
泡樹脂2の剥離紙3の上に下絵をかく。
ロ その下絵にそつて剥離紙ごとに発泡樹脂に適
当な切り込み4を入れる。
当な切り込み4を入れる。
ハ 加工する部分の剥離紙をはがし、これより一
回り大きな色紙5をおき、軽く押さえつけなが
ら貼る。
回り大きな色紙5をおき、軽く押さえつけなが
ら貼る。
この紙に既製の染色紙等を使うことにより、
初心者でも美しい色付けができる。また必ずし
も一枚の紙でなくても、ちぎり絵風に小片をつ
ないだり、違う色紙を組み合わせて貼ることも
できる。
初心者でも美しい色付けができる。また必ずし
も一枚の紙でなくても、ちぎり絵風に小片をつ
ないだり、違う色紙を組み合わせて貼ることも
できる。
ニ 切り込みの周囲にはみだした部分を、切り込
みの溝の中に鉄筆等で押し込む。これにより切
り絵のようなシヤープな輪郭が作れる。(但し
鳥の羽のように周囲を全部入れないで、一部を
隣に重ねるような場合もある。) ホ その上からスプーンやへら等6により、適当
な圧力を加えて独立発泡樹脂を押しつぶして、
凹凸や丸み等の立体表現を加える。このときに
色紙の周囲にはみ出した部分を切り込みの溝の
中に入れておかないと、ズレて絵柄に〓間がで
きたり紙にしわができてしまう。そして圧力を
加えてこすることにより、色紙の繊維の中に粘
着剤が浸透して一層接着力が増す。
みの溝の中に鉄筆等で押し込む。これにより切
り絵のようなシヤープな輪郭が作れる。(但し
鳥の羽のように周囲を全部入れないで、一部を
隣に重ねるような場合もある。) ホ その上からスプーンやへら等6により、適当
な圧力を加えて独立発泡樹脂を押しつぶして、
凹凸や丸み等の立体表現を加える。このときに
色紙の周囲にはみ出した部分を切り込みの溝の
中に入れておかないと、ズレて絵柄に〓間がで
きたり紙にしわができてしまう。そして圧力を
加えてこすることにより、色紙の繊維の中に粘
着剤が浸透して一層接着力が増す。
ヘ 同様の工程を繰り返して主題を完成させた後
バツクの加工をする。まず主題と比べながら、
バツクの紙の色や質感を決める。次にまだはが
してない剥離紙の上から主題の輪郭にそつてバ
ツクを深く凹ませ、ゆるやかな傾斜に周囲をな
らす。バツクを凹ませることにより主題を立体
的に浮き上がらせる。これを繰り返すことによ
り平らなボードから、かなりの立体表現が可能
になる。バツクの剥離紙をはがしてバツク用の
紙を置く。指で押さえると主題の輪郭がわかる
ので、それより少し内側で紙を切り、余分な部
分を(ニ)のように溝に押し込む。
バツクの加工をする。まず主題と比べながら、
バツクの紙の色や質感を決める。次にまだはが
してない剥離紙の上から主題の輪郭にそつてバ
ツクを深く凹ませ、ゆるやかな傾斜に周囲をな
らす。バツクを凹ませることにより主題を立体
的に浮き上がらせる。これを繰り返すことによ
り平らなボードから、かなりの立体表現が可能
になる。バツクの剥離紙をはがしてバツク用の
紙を置く。指で押さえると主題の輪郭がわかる
ので、それより少し内側で紙を切り、余分な部
分を(ニ)のように溝に押し込む。
ト 上から押さえて完成させる。
このように、剥離紙上から先に押し加工をして
おくと、モミ、チヂミ、シワなどの加工紙もその
質感を損なわずに貼ることができる。また、艶消
しや、動物の毛皮、鳥の羽等の表現にも使える。
また紙を先に貼り、その上から押し加工をしなが
ら、スプーンやバターナイフのような滑らかな用
具で表面をこすつて磨くと、アクリル系の粘着剤
が紙の繊維に浸透して艶をだし発色効果を高め
る。このように押し加工と貼り加工の前後は、仕
上がりの質感表現によつて選択する。
おくと、モミ、チヂミ、シワなどの加工紙もその
質感を損なわずに貼ることができる。また、艶消
しや、動物の毛皮、鳥の羽等の表現にも使える。
また紙を先に貼り、その上から押し加工をしなが
ら、スプーンやバターナイフのような滑らかな用
具で表面をこすつて磨くと、アクリル系の粘着剤
が紙の繊維に浸透して艶をだし発色効果を高め
る。このように押し加工と貼り加工の前後は、仕
上がりの質感表現によつて選択する。
そして、これらの工程で失敗したときや、一部
の紙を取り替えたい時は、塗装用うすめ液シンナ
ーを使うと紙の質感、染めの色、発泡樹脂をいた
めることなく、紙を剥がすことができて変更、修
正も容易で、ほとんどの場合はその粘着剤がその
まま再利用できる。粘着力が弱くなつた場合は市
販の粘着剤を加え補強する。
の紙を取り替えたい時は、塗装用うすめ液シンナ
ーを使うと紙の質感、染めの色、発泡樹脂をいた
めることなく、紙を剥がすことができて変更、修
正も容易で、ほとんどの場合はその粘着剤がその
まま再利用できる。粘着力が弱くなつた場合は市
販の粘着剤を加え補強する。
この発明は以上説明したように、粘着剤つき独
立発泡樹脂を利用することによつて、スプーンや
へら等の手軽な用具で、彫刻刀で掘るようなシヤ
ープで、立体的な迫力のある画面が表現できる。
立発泡樹脂を利用することによつて、スプーンや
へら等の手軽な用具で、彫刻刀で掘るようなシヤ
ープで、立体的な迫力のある画面が表現できる。
色彩的にも従来の方法では、単に既製の色紙を
貼り重ねるという方法で、貼る紙の色数で作品全
体の色が固定されてしまうが、特にちぎり絵風に
小片をつないだり、薄く剥がした紙片を重ねた部
分をスプーン、へら等で押しながらこすると、紙
の繊維の中に粘着剤が浸透してなじみ、あたかも
最初から一枚のむら染めの和紙のような効果がで
て、作者の創作の幅が広がる。
貼り重ねるという方法で、貼る紙の色数で作品全
体の色が固定されてしまうが、特にちぎり絵風に
小片をつないだり、薄く剥がした紙片を重ねた部
分をスプーン、へら等で押しながらこすると、紙
の繊維の中に粘着剤が浸透してなじみ、あたかも
最初から一枚のむら染めの和紙のような効果がで
て、作者の創作の幅が広がる。
以上は、紙を使用した例であるが、布、皮、金
属フオイル、合成樹脂シート等にも利用できる。
が、中でも伝統工芸品の染色した手漉き和紙を使
うと、美しい色彩と質感の表現に効果があり、味
わいのある作品ができる。
属フオイル、合成樹脂シート等にも利用できる。
が、中でも伝統工芸品の染色した手漉き和紙を使
うと、美しい色彩と質感の表現に効果があり、味
わいのある作品ができる。
第1図は本実施参考例の斜視図。第2図は第1
図A−A切断面によりイ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘ、
ト、の順に製作工程を示す。 1は粘着剤、2は独立発泡樹脂、3は剥離紙、
4は切り込みの溝、5は色紙、6はスプーン、へ
ら等。
図A−A切断面によりイ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘ、
ト、の順に製作工程を示す。 1は粘着剤、2は独立発泡樹脂、3は剥離紙、
4は切り込みの溝、5は色紙、6はスプーン、へ
ら等。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 粘着剤1を塗布した、適度な硬度を持つ独立
発泡樹脂2の剥離紙3上に下絵をかく。その絵柄
にそつて剥離紙ごと発泡樹脂に適当な切り込み4
を入れる。剥離紙をはがし、それよりも一回り大
きな色紙等5を貼り、周囲にはみ出た部分を鉄筆
等で4の切り込みの溝に押し込む。その上からス
プーン、へら等6により適当な圧力を加えて発泡
樹脂を押しつぶして、凹凸加工をし立体感を持た
せた立体貼り絵の製作法。 2 粘着剤1を塗布した、適度な硬度を持つ独立
発泡樹脂2の剥離紙3上に下絵をかく。その絵柄
にそつて剥離紙ごと発泡樹脂に適当な切り込み4
を入れる。剥離紙の上からスプーン、へら等6に
より適当な圧力を加えて発泡樹脂を押しつぶし
て、凹凸加工をする。剥離紙をはがし、それより
一まわり大きな色紙等5を貼り周囲にはみ出た部
分を鉄筆等で4の溝に押し込み立体感を持たせた
立体貼り絵の製作法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24803684A JPS61125900A (ja) | 1984-11-26 | 1984-11-26 | 粘着剤つき発泡樹脂による立体貼り絵の製作法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24803684A JPS61125900A (ja) | 1984-11-26 | 1984-11-26 | 粘着剤つき発泡樹脂による立体貼り絵の製作法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61125900A JPS61125900A (ja) | 1986-06-13 |
JPS6324839B2 true JPS6324839B2 (ja) | 1988-05-23 |
Family
ID=17172240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24803684A Granted JPS61125900A (ja) | 1984-11-26 | 1984-11-26 | 粘着剤つき発泡樹脂による立体貼り絵の製作法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61125900A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61254400A (ja) * | 1985-05-08 | 1986-11-12 | 有限会社さくらホビークラフト | 装飾板の製作法 |
JPS61268500A (ja) * | 1985-05-23 | 1986-11-27 | 有限会社さくらホビークラフト | 装飾板の製作法 |
JPH0517280Y2 (ja) * | 1988-04-06 | 1993-05-10 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS481732U (ja) * | 1971-05-20 | 1973-01-10 | ||
JPS5184323A (ja) * | 1975-01-21 | 1976-07-23 | Ina Seito Kk | Mozaikugasakuseihohonarabinisorenishosarerunenchakushiito |
-
1984
- 1984-11-26 JP JP24803684A patent/JPS61125900A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS481732U (ja) * | 1971-05-20 | 1973-01-10 | ||
JPS5184323A (ja) * | 1975-01-21 | 1976-07-23 | Ina Seito Kk | Mozaikugasakuseihohonarabinisorenishosarerunenchakushiito |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61125900A (ja) | 1986-06-13 |
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