JP4113940B2 - 盛り合せ立体レプリカの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、現標本の写真を撮影し、パソコンに入力し、プリントアウトをするか、もしくは、撮影をした写景をカラーコピーした、カラープリントを用いて作る、重ね合わせレブリカと、同じくカラープリントを用いて作る、盛り合わせレプリカの、2種類のカラープリントを用いる事を特徴とする、レブリカの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の化石のレブリカは下記の要領で作られる。
1)化石をクリーニング後、シリコンゴムで原標本に保護膜を作る。
▲1▼作る前に原標本に剥離不能が考えられる所は、あらかしめゴム粘土で埋めておく。
▲2▼原標示から3cm〜5cm程度離して木枠を組む(現標本と木枠の間は、手が入る位の間隔をあける。)
▲3▼原標本でレブリカを作りたい面を火山灰の表面に出し、残りの部分は火山灰の中に埋の込み固定する。
▲4▼シリコンゴム樹脂に硬化剤を多のに入れたものを、木枠と原標本の間の火山灰の表面に、出来るだけ薄く流しこむ。
▲5▼乾燥させた後、原標本周辺のシリコン樹脂の表面がなだらかでない場合はカッターナイフ等で平らになるようにする。
▲6▼今度は同し液体を原標本を含み木枠の中全体特に流し込み、液剤が乾燥する前に、ガーゼを全体的にはりつける。
▲7▼3回目のシリコン樹脂をガーゼがかくれるように流し込む。
2)保護膜をはった原標本を基に母型を作る。
▲1▼上記のように保護膜をはった木枠の中に1回目の石膏を流す。
▲2▼2回目の石膏を流した後、占膏が乾く前にガラスメッシュを貼る。
▲3▼3回目の后膏をかけ、乾いたら、火山灰より取り出し、木枠を外す。
▲4▼最初に流したシリコンゴムを取り除き、母型の内側にプラスチック硬化剤を塗る。これにより表面が保護され、尚且つレブリカを作る際、石膏を剥がし易くする。
▲5▼完全旦体にする場合は、裏面も同様にして作る。
3)母型を元にレブリカを作る。
▲1▼母型に水で溶いた石膏(掻き交ぜた棒を上に引き上げたとき、滴り落ちない程度の堅さ)を、母型に流し込む。
▲2▼空気が入りやすいので、振動を与えて余分な空気を抜く。
▲3▼硬化後型から外し、接合面の不要な部分を解り除く。
▲4▼実物に近付くように着色する。
▲5▼合成樹脂を塗り、ワックスをかけて出来上がり。
▲6▼完全立体にする場合は表面裏面の2つをはりあわせる。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】
レブリカ製作においては、母型製作には時間とコストが掛かり、母型からレブリカを多人数で制作する場合、あらかじめ人数分の、母型を制作しておく必要があるが、総ての人数分の母型を制作することは不可能に近いた。
多人数で一時に母型からレブリカを制作することは出来ない。ましてや、母型まで大人数で製作する事は、不可能であると考えられていた。
しかも、小中学生には原標本の色合いを、絵の具等を調合し作り出す事が、非常に困難だが、小学生(低学年では、親子で製作)でも、手軽に製作出来るようにしたい。
しかし、せっかく作り出されたレブリカは、装飾性が全く無いので、机の奥深くにしまわれてしまうことが多く、ただ単にレブリカを作った、という満足感だけで終わってしまう。様々なものに装飾することで、室内装飾品として美的鑑賞に耐え得るものとし、常に見える所にレブリカを飾ることで、レブリカを作った時の感動と共に、そのときに学んだ事柄を、思い出せるようにする。
自己学習意欲を高め、装飾性のある作品としての、レブリカを製造出来るように、本発明においては、この様な課題を克服し、廉価で、簡易な製作方法で美的鑑賞に耐え得レブリカの製造方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、これらの問題を総合的に検討した結果、レブリカの製造においては、母型を製作する時間と手間を省くために、原標本を撮影した写真を、パソコンに入力し、プリントアウトをしたもの、もしくは、撮影した写真をカラーコピーしたカラープリントを用いる。
採取した標本を一定の角度から写真撮影した同じ大きさのプリントを複数枚用意し、標本部分を切り抜き、複数枚の標本プリントとし、当該標本プリントを1枚ごとに同じ向きに固形糊で一定空間を保ちながら重ねて接着することにより、立体的に重ね合わせた重ね合わせレプリカとするかまたは、
採取した標本を一定の角度から写真撮影した同じ大きさのプリントを2枚用意し、標本部分を切り抜き、2枚の標本プリントとし、1枚目の標本プリントの上にヘラ等を使って粘土で標本を立体的に造型し、その上に2枚目の標本プリントを重ね合わせて貼りつけた盛り合せレプリカとするのである。
また、盛り合わせレプリカにおいて、2枚目の標本プリントを、1枚目の標本プリントと相似形でかつやや大きめのものを用いるのは、粘土等の可塑剤で造形したときに、造形物が高くなる場合には、造形物の表面が大きくなり、同じ大きさのプリントではカバーできない場合があるからである。
【0005】
化石としては、例えば、イチョウ類、シダ類、三葉虫、カブトガニ、アンモナイト、オーム貝などがあり、例えば三葉虫とカブトガニ、アンモナイトとオーム貝のように組み合わせると古生物と現生物の比較標本を、壁掛けのように制作し、展示したり、室内装飾品として活用出来る。
また、レブリカと植物標本は、単独で制作しても良いが、一つの作品の中に、2種類以上作成し、自由に組み合わせる事により、楽しみながら、古生物と現生物の比較研究が出来る。
また、1枚の写真に収められた、年代別に形成された結晶、地層、生物の生活痕等の経時変化の部分を、形成された時間別に切り取り、複数枚の標本プリントとして用いると一目でそのレプリカが経てきた歴史を立体的に表現することができるレプリカとすることができる。
さらに、天体から顕微鏡でしか見れない程度の大きさのものまで、人間の理解しやすい手に持てる程度の大きさの立体的標本とすることができることも本発明の特徴のひとつである。
本発明で用いる固化後ひずみが少ない糊としては、シリコン糊が望ましい。
【0006】
【本発明の実施の形態】
本発明の実施の形態をまとめると次ぎの通りである。
(1) 採取した標本を一定の角度から写真撮影した同じ大きさのプリントを複数枚用意し、標本部分を切り抜き、複数枚の標本プリントとし、当該標本プリントを1枚ごとにほぼ同じ向きに固形糊で一定空間を保ちながら重ねて接着することにより、立体的に重ね合わせた重ね合わせレプリカ。
(2) 標本プリントの所々に鋏で切れ目を入れ、場合によっては切れ目を折り曲げて立体感を強調した上記1に記載された重ね合わせレプリカ。
(3) 固形糊が固化後ひずみの少ない糊である上記1又は上記2に記載された重ね合わせレプリカ。
(4) 固形糊がシリコン糊である上記1ないし上記3のいずれかひとつに記載された重ね合わせレプリカ。
(5) 1枚の写真に収められた、年代別に形成された結晶、地層、生物の生活痕等の経時変化の部分を、形成された時間別に切り取り、複数枚の標本プリントとして用いる上記1ないし上記4のいずれかひとつに記載された重ね合わせレプリカ。
(6) 標本を一定の角度から写真撮影した同じ大きさのプリントを複数枚用意し、標本部分を切り抜き、複数枚の標本プリントとし、当該標本プリントを1枚ごとにほぼ同じ向きに固形糊で一定空間を保ちながら重ねて接着することにより、立体的に重ね合わせた表側レプリカと、標本を裏返して、一定の角度から写真撮影した同じ大きさのプリントを複数枚用意し、標本部分を切り抜き、複数枚の標本プリントとし、当該標本プリントを1枚ごとにほぼ同じ向きに固形糊で一定空間を保ちながら重ねて接着することにより、立体的に重ね合わせた裏側レプリカとを重ね合わせた表裏一体型の重ね合わせレプリカ。
(7) 採取した標本を一定の角度から写真撮影した同じ大きさのプリントを複数枚用意し、標本部分を切り抜き、複数枚の標本プリントとしたのち、台の上に当該標本プリントを1枚ごとにほぼ同じ向きに、固形糊で一定空間を保ちながら重ねて接着することにより、立体的に重ね合わせる重ね合わせレプリカの製造方法。
(8) 採取した標本を一定の角度から写真撮影した同じ大きさのプリントを2枚用意し、標本部分を切り抜き、2枚の標本プリントとし、1枚目の標本プリントの上にヘラ等を使って可塑物で標本を立体的に造型し、その上に2枚目の標本プリントを重ね合わせて貼りつけた盛り合せレプリカ。
(9) 標本プリントをさらに転写液を用いて柔軟なフィルムに転写したものを用いる上記8記載の盛り合せレプリカ。
(10) 可塑物が、加工後に固形化する可塑物である上記8または上記9に記載された盛り合せレプリカ。
(11) 可塑物が粘土、好ましくは人形用紙粘土である上記8ないし上記10のいずれかひとつに記載された盛り合せレプリカ。
(12) 1枚目の標本プリントと可塑物の間に接着剤を介在させる上記8ないし上記11のいずれかひとつに記載された盛り合せレプリカ。
(13) 標本を一定の角度から写真撮影した同じ大きさのプリントを2枚用意し、標本部分を切り抜き、2枚の標本プリントとし、1枚目の標本プリントの上にヘラ等を使って可塑物で標本を立体的に造型し、その上に2枚目の標本プリントを重ね合わせて貼りつけた表側盛り合せレプリカと、標本を裏返し、一定の角度から写真撮影した同じ大きさのプリントを2枚用意し、標本部分を切り抜き、2枚の標本プリントとし、1枚目の標本プリントの上にヘラ等を使って可塑物で標本を立体的に造型し、その上に2枚目の標本プリントを重ね合わせて貼りつけた裏側盛り合せレプリカとを貼り合わせて一体化した表裏一体型の盛り合せレプリカ。
(14) 2枚目の標本プリントが、1枚目の標本プリントと相似形であり、かつやや大きいプリントを用いる請求項8ないし請求項13のいずれかひとつに記載された盛り合せレプリカ。
【0007】
【実施例】
実施例により、具体的に実際に製造した工程や条件を記載したが、本発明は以下の実施例になんら限定されるものではない。
<重ね合わせレプリカの実施例>
クリーニングをしたアンモナイトを置き、上方から撮影し、パソコンに入力してプリントアウトしたカラープリントを、予備を含めて4枚容易する。
1枚目のプリントを一筆書の要領で、図1の様に切り抜き、切り抜いたプリント1の裏側に、糊を全体的にまんべんなくぬり、ガラス板3に貼りつける。
プリントとガラスの間に、余分な空気が入らないように、ティシュペーパを2〜3枚位丸めたもの、もしくはボロ布で、中心から外側に向けて、余分な空気と糊を、静かに手早く押し出す。
2枚目のプリントは、1枚目と同じように一筆書の要項で切り抜いてから、図2の様に、内側の螺旋の絵柄にそって切れ込み2を入れる。これは、1枚目のプリントの上に、立体的にシリコン糊で2枚目のプリントを載せたとき、2枚目のプリントが、柔軟に動けるようにするためである。
切り抜いた2枚目のプリント4を、スチレンボードもしくは、良く洗って乾燥させた食品用トレー等の作業台上に、裏返しにして置き、切り抜いたプリントの絵の1〜2Cm内側を、モデラで内側から外側に向かって、しごき丸みをつける。
ガラス板3に貼り付けた1枚目のプリント1の、アンモナイトの中心から外側に向かい、螺旋状に少しずつ高くなるように、シリコンノリ5を竹串を使いながら2〜3cm間隔で1づつおき、立体感をつけながら貼る。
3枚目のプリント7を図3の様に、内側から外側に向かい、隔壁ごとに切り抜いた小片6を、作業台の上に裏返しにして置き、モデラでしごき丸みを付けながら、この小片6をシリコンノリで1枚目よりは2枚目のほうが、少しづつ高さが変化するように高低差をつけながら貼る。
片枚づつ切っては丸みをつけ貼りつける作業を繰り返し、出来上がる。
ガラス板を入れるために用意した額の縁を、アクリル絵の具で彩色をして、標本を自由に配置する事で芸術性が高く、美的鑑賞に堪え得る作品を作り出せた。
【0008】
<盛り合わせレブリカの実施例1>
クリーニングした化石(ほたて貝)を置き、ほぼ真上から撮影し、パソコンに入力し、プリントアウトして、同じ絵柄のカラープリントを2枚用意する。
1枚目のプリントに、転写液を、盛り合わせレブリカの実施例1と同じく、スポンジブラシにつけて塗り、ドライヤーを使い乾かしては塗り、乾かしては塗ることを縦横合計3〜4回塗る。
1枚目のプリントに塗った転写液が、完全に乾いたら水に30分位浸けておき、プリントが白っぼくなったら、ガラス等の上に裏返しにして置き、プリントの端から指の腹でこすり、プリントの裏紙をはがし、プリントをフィルム状にしたら、引っ張って伸ばさないように水洗いをし、紙のカスを丁寧に取り除き、古新聞の上に置き、余分な水分を取り除き自然乾燥をさせる。
第4図に示したように、プリントを2枚使って、ほたて貝の実物にそっくりな立体レプリカを作成した。
土台にする板8に、紙やすりを木目にそってかける。板にアクリルペイントを塗り、ドライヤーで乾かして表面加工板とする。
表面加工板8は表面がつるつるにコーティングしたものが望ましく、手軽にはオーブンペーパや牛乳パックを洗浄して切り開いたものが便利である。
2枚目のプリントをはさみで切り抜き、プリント全体を水につけて、古新聞などの上に乗せて余分な水分を切る。
表面加工板8に木工用ボンドを出し、水で少し薄めてからフィルム状プリント9(1枚目標本プリント)をおき、この上にラップをかけ、手で押さえながら、中心から外側に向けてぼろ布を用いて、余分な空気とボンドを、手早く押し出してはりつける。
手早くラップをはがし、はみ出した余分なボンドを、濡らしたティッシュペーパーで、たたくように拭き取り、自然乾燥をさせる。
アクリル樹脂溶液をスポンジブラシにつけ、ドライヤーを使い乾かしては塗り、乾かしては塗りを縦横合計して3〜4回繰り返す。
板に貼り付けたプリントの上の盛り上げたい部分に、アクリル樹脂溶液を1度塗り、この上に、人形用の紙粘土10を、耳たぶ位の柔らかさになるように、指先で少量づつ水を足しながらこねたのを、絵柄の縁から1〜2ミリ控えて、やや少なめに乗せる。ヘラ等で紙粘土の表面に実物の凹凸に合わせて凹凸を形成し、人形用紙粘土の上に指先でアクリル樹脂溶液を塗り、絵柄の形通り一筆書きの要領ではさみで切り抜いたフィルム状プリント11(2枚目標本プリント)を、この上に載せて、モデラで絵柄の凹凸に合わせて、形を付けながらプリントと紙粘土の間の空気を抜く。(乾燥してきたら、指先で水分を補絵しながら作業をする。)
なお、フィルム状プリント11(2枚目標本プリント)は、フィルム状プリント9(1枚目標本プリント)と相似形でやや大きいものを用いてもよい。
粘土の上に貼り付けた、プリントの絵柄の縁をモデラでしっかりと押さえて、余分な紙粘土はしごくように押し出し、はみ出した粘土は、濡れたティッシュできれいに式き取る。
きれいに形をつけたら、アクリル樹脂溶液を前記のように7〜8回塗る。
アクリル樹脂溶液が乾いたら耐水ペーパーを水で濡らしながら、円を描くようにこすり、はけムラを取ったら、けずりカスを水できれいに洗い流し、ティッシュペーパで水分を拭き取る。
もう一度、モデラできれいに形を整える。
仕上げ剤としてアクリル樹脂溶液を1回塗り、自然乾燥をさせる。
完全に乾燥したら、シリコン入りのワックスで磨き、土台の板に金具を付けて、盛り合わせレブリカの壁掛けを完成させた。
【0009】
<盛り合わせレブリカの実施例2>
完全立体のレブリカを製作する為に、クリーニングをした化石を置いて、ほぼ真上から、裏表双方を撮影し、パソコンに入力して裏表2枚づつプリントアウトし、合計4枚のカラープリントを用意する。
用意したプリント4枚に、転写液をスポンジブラシにつけて塗り、ドライヤーを使い乾かしては塗り、乾かしては塗る作業を縦横合計3〜4回繰り返す。
この時、ドライヤーを使い液剤を乾燥させるが、ドライヤーを作品に近付け過ぎてしまうと、気泡が出る等のトラブルが起きる事があるので、必ず30cm以上ドライヤーを作品から離す。
転写液が完全に乾いたら、水に30分位浸けておき、プリントが白っぼくなったら、ガラスの上に裏返しにして置き、プリントの端から指の腹でこすり、プリントの裏紙をはがし、プリントをフィルム状にし、フィルム状にしたプリントを、引っ張って伸ばきないように水洗いをし、紙のカスを丁寧に取り除き、古新聞の上に置き、余分な水分を取り除き、自然乾燥をさせる。
表面、裏面両方を同時進行で作る。
4枚とも、プリントの絵柄の通り、一筆書きの要領で切り抜く。
台紙の上に、裏表1枚づつ、転写したプリントを置き、この上に、指先でアクリル樹脂溶液を塗る。
アクリル樹脂溶液を塗ったプリントの上に、人形用の紙粘土を耳たぶ位の柔らかさになるように、指先で少量づつ水分を足しながらこねたのを、絵柄の縁から1〜2mm控えて、やや少なめに人形用紙粘土をのせる。
プリントの上に置いた紙粘土の上に、指先でアクリル樹脂溶液を塗り、切り抜いたフィルム状のプリントを表面、裏面をのせる。
モデラで絵柄の凹凸に合わせて、形を作りながら、プリントと紙粘土の間の空気を抜く。
紙粘土のうえに貼り付けた、プリントの絵柄の縁をモデラでしっかりと押さえて、余分な紙粘土はしごくように押し出し、はみ出した紙粘土は、濡れたティッシュペーパーできれいに拭き取る。
きれいに形を付けたら、アクリル樹脂溶液を前記のように、7〜8回塗る。
アクリル樹脂溶液が乾いたら、耐水ペーパーを水で濡らしながら、円を描くようにこすり、はけムラを取ったら、けずりカスを水できれいに洗い流し、ティッシュペーパーで水分を拭き取る。
もう1度、モデラできれいに形を整える。
仕上げ剤としてアクリル樹脂溶液を1回塗り、自然乾燥させる。
台紙からはがし、底面となった部分に、木工用ボンドを塗り、表面、裏面二つを貼り合わせ、接合部分ではみ出した余分な部分は、はきみで切り取る。
接合部分にアクリル樹脂溶液を1〜2回塗り、自然乾燥させる。
完全に乾燥したら、シリコン入りのワックスで磨き、完全立体のレブリカを完成させる。
【0010】
【発明の効果】
本発明の重ね合わせレプリカおよび盛り合せレプリカは、原標本のカラー写真を利用するので、着色する必要がなく、誰でも本物と同じ色合いのレブリカを製作出来る。
特に、母型台を製作する必要が全く無く、カラープリントを用いるために、多人数でも同時に制作を開始する事ができる。本発明により、一度に大勢の人々が、一斉にレブリカの製作をすることが出来る方法が提供される。
更に、カラープリントを用いるので、あらゆる素材にレブリカを、装飾することが出来ることとなり、装飾品としても美的鑑賞に耐え得る、美しい作品を、自由な発想で製作できるようになる。
本発明の重ね合わせレプリカおよび盛り合わせレブリカの製造方法では、化石だけでなく、復元想像図やウイルス、植物等の様々な立体標本を作ることが出来るし、背景を自由につけることができるので、作ったり、表現する楽しみを味わうことが出来る。
実際に立体表現できなかったイメージ情報も、立体的に表現することが出来るから、誰にでも体験させ、実感体感することができるから、視覚障害者にも医学、科学の標本を体験させ、実感体感させることができるほか、製作の過程で手、指、目、頭脳をよく使うことになるので、自然にリハビリを行える等のメリットがある。
特に、博物館等において本発明の製造方法を活用すると、貴重な標本のレプリカを大量に製造することができるので、教育用等に効果絶大と思われる。
しかも、世界的希少価値を持つ化石や標本類は、入手する事が不可能なため、従来の製造方法では、レブリカや植物標本を、製作する事が出来なかったが、このような希少な物でも、写真を1牧入手する事が出来れば、本発明の製造技術で簡単に、レブリカを製作する事が出来る。
【0011】
【図面の簡単な説明】
【図1】「写真から切り取ったアンモナイトのプリントの見取り図。」
【図2】「アンモナイトのプリントにハサミを入れる説明図。」
【図3】「アンモナイトの組み合わせレブリカ作成方法の説明図。」
【図4】「帆立貝の盛り合せレプリカの作り方の説明図。」
【符号の説明】
1 アンモナイト1枚目標本プリント
2 切り込み線
3 台紙
4 アンモナイト2枚目標本プリント
5 シリコン糊
6 隔壁ごとに切り取った小片
7 アンモナイト3枚目標本プリント
8 表面加工板
9 ほたて貝1枚目標本プリント
10 紙粘土
11 ほたて貝2枚目標本プリント
Claims (5)
- 原標本の絵柄のプリントを2枚用意する工程、転写液を用いて2枚の該プリントの標本の絵柄をそれぞれ柔軟なフィルムに転写し2枚のフィルム状標本プリントを作成する工程であって、転写液をプリント上に適用し乾燥し、次いで転写液を適用したプリントを水に浸けプリントの裏紙をはがしてフィルム状標本プリントを作成する工程、ならびに1枚目のフィルム状標本プリントの上に可塑物を載せ、さらに可塑物の上に2枚目のフィルム状標本プリントを載せ、2枚目のフィルム状標本プリントを可塑物の上に載せた状態で2枚目のフィルム状標本プリントの絵柄の凹凸に合せて可塑物を標本の形状に造形する工程を含む、2枚の標本プリントと標本の形状を有する可塑物からなる標本の盛り合せ立体レプリカの製造方法。
- 標本が、化石、化石の復元物、生物体および結晶からなる群から選択される請求項1に記載の盛り合せ立体レプリカの製造方法。
- 可塑物が、加工後に固形化する可塑物である、請求項1または2に記載の盛り合せ立体レプリカの製造方法。
- 可塑物が粘土である、請求項3記載の盛り合せ立体レプリカの製造方法。
- 1枚目のフィルム状標本プリントと可塑物との間に接着剤が介在している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の盛り合せ立体レプリカの製造方法。
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