JPS63244610A - 積層型固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

積層型固体電解コンデンサ及びその製造方法

Info

Publication number
JPS63244610A
JPS63244610A JP62077112A JP7711287A JPS63244610A JP S63244610 A JPS63244610 A JP S63244610A JP 62077112 A JP62077112 A JP 62077112A JP 7711287 A JP7711287 A JP 7711287A JP S63244610 A JPS63244610 A JP S63244610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
solid electrolytic
electrolytic capacitor
conductor
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP62077112A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0442813B2 (ja
Inventor
原川 順弘
賢次 玉光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Platforms Ltd
Original Assignee
Nitsuko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitsuko Corp filed Critical Nitsuko Corp
Priority to JP62077112A priority Critical patent/JPS63244610A/ja
Priority to US07/101,692 priority patent/US4805074A/en
Priority to EP88302236A priority patent/EP0283239B1/en
Priority to DE88302236T priority patent/DE3881920T2/de
Priority to KR1019880002855A priority patent/KR910001717B1/ko
Publication of JPS63244610A publication Critical patent/JPS63244610A/ja
Publication of JPH0442813B2 publication Critical patent/JPH0442813B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複素環式化合物のポリマーを固体電解質とする
積層型固体電解コンデンサ及びその製造方法に関し、特
に高周波領域において低インピーダンス且″つ小型の積
層型固体電解コンデンサ及びその製造方法に関するもの
である。
〔従来の技術〕
スイッチング電源の小型化に伴いその出力平滑回路部に
用いられる出力平滑用コンデンサは、特にl0KH2以
上の高周波数領域において、低インピーダンスであるこ
と−が要求され、且つその高さ寸法20m以下というよ
うに小さいことが要求されている。
しかしながら従来の1個の出力平滑用アルミニウム電解
コンデンサを用いる平滑回路では、高1波領域でのイン
ピーダンス値が高く、高周波領域における低インピーダ
ンスを得るため現状のスイッチング電源においては、小
型アルミニウム電解コンデンサを5個〜10個並列に接
続して使用し、コンデンサ容量を大きくして低インピー
ダンスとしている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記の如く低インピーダンスを得るため
、小型アルミニウム電解コンデンサを5個〜10個並列
に接続して使用すると、電源小型化の障害となるばかり
ではなく、スイッチング電源の組み立てに手間がかかり
、低コスト化の障害となるという問題点があった。
また、小型化した高周波スイッチング電源においては、
平滑回路部のコンデンサ容量を小さくすることが要望さ
れるが、上記従来の如くアルミニウム電解コンデンサを
並列に接続してインピーダンスを低くする方法ではこの
要望に答えることができないという欠点もあった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、高周波領域
でインピーダンスが低く、小型化及び量産化に適した積
層型固体電解コンデンサ及びその製造方法を提供するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため本発明は、積層型固体電解コ
ンデンサを下記のように構成する。
■誘電体酸化皮膜の形成できる金属板の所定部分にレジ
スト層を形成し、該レジスト層により区分された該金属
板の一方の部分に誘電体酸化皮膜層、複素環式化合物の
ポリマー層、導電体層を順次形成し、該金属板をレジス
ト層により区分された一方の部分及び他方の部分をそれ
ぞれ互いに対応させると共に該一方の部分と一方の部分
の間に導電体板を介在させて積層して一体化し、前記レ
ジスト層により区分された他方の部分を互いに接合させ
ると共に導電体板も互いに接合させ、該両接合部にそれ
ぞれ端子を取り付けてコンデンサ素子とする。
また、上記積層型固体電解コンデンサを下記の手段を用
いて製造する。
■少なくとも一側部に複数の所定形状の突起部を所定の
間隔をおいて形成した形状の誘電体酸化被膜を形成でき
る金属板の該突起部の所定部分にレジスト層を形成する
手段と、該レジスト層で区分される一方の部分に誘電体
酸化皮膜層、複素環式化合物のポリマー層及び導電体層
を順次形成する手段と、該金属板をその突起部がそれぞ
れ対応するようにすると共に前記レジスト層で区分され
た一方の部分の導電体層と導電体層との間に導電体板を
介在させて複数板積層する手段と、該積層体の突起部部
分を加圧一体化する手段と、該一体曳 化された積層体の前記導電体板部分及び金属板部分を互
い接合する手段と、該積層体を所定部で切断し個々の素
子積層体とする手段と、該素子積層体の前記導電体板部
分及び金属板部分に端子を取り付ける手段とを少なくと
も具備してコンデンサ素子を製造する。
〔作用〕
上記の如く構成することにより、複素環式化合物からな
るポリマー層を固体電解質とする固体電解コンデンサは
高周波領域においてそのインピーダンスが低く、しかも
該固体電解コンデンサを積層構造とするから、後記の実
験結果に示すように10KHz以上の高周波数領域で、
従来の小型のアルミニウムコンデンサに比較し低インピ
ーダンスの固体電解コンデンサとなる。
また、特にレジスト層の一方の部分に形成した導電体層
と導電体層との間に導電体板を介在させることにより引
き出し端子固有のインダクタンスを低減でき、低インダ
クタンスの固体電解コンデンサとなる。また、耐電流性
の向上、即ち高周波電流を流した時温度上昇が小さい。
また、少なくとも一側部に複数の突起部を形成した形状
の金属板の突起部に陽極酸化皮rI!X層、複素環式化
合物のポリマー層、導電体層を順次形成し、該金属板を
複数枚積層きせてから切断して製造するので、積層型固
体電解コンデンサの量産化が可能となると共に、製品の
品質が均一となる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて説明する。
第1図は本発明の積層型固体電解コンデンサを構成する
コンデンサ素子板の構成を示す図であり、第1図(a)
はその一部拡大平面図、第1図(b)は同図(a)のA
−A線上断面矢視図である。また、第2図はコンデンサ
の基体となる誘電体酸化皮膜を形成できる金属板の形状
を示す一部切欠平面図である。
前記コンデンサ素子の基体となる金属板はアルミニウム
、タンタル、チタン、ニオブなどの誘電体酸化皮膜の形
成できる金属であればよく、本実施例では、アルミニウ
ムエツチド箔1を用いる。
該アルミニウムエツチド箔1は、帯状でその一側部に複
数の矩形状の突起部2・・・・・・が所定の間隔をおい
て形成された形状である。該アルミニウムエツチド箔1
の突起部2の所定位置にレジスト層3を形成し、該レジ
スト層3により突起部2を一方の部分8と他方の部分に
区分している。一方の部分8の表面には第1図(b)に
示すように、陽極酸化皮膜層として酸化アルミニウム(
AL。
1)皮膜層4、電解質となる複素環式化合物のポリマー
膜層としてピロールのポリマー層5、陰極端子取り出し
の導電体層としてグラファイト層6及び銀ペースト層7
を順次形成する。
上記酸化アルミニウム(Aj!*O*)皮膜層4、ピロ
ールのポリマー薄膜層5、グラファイト層6及び銀ペー
スト層7は下記のようにして形成される。
先ず、アルミニウムエツチド箔1の突起部2の所定部分
にレジスト層3を形成し、該アルミニウムエツチド箔1
に第2図B−B線から上の部分にマスキングを施し、突
起部2の表面に公知の化成処理工程を経て酸化アルミニ
ウム(AI!*Os)皮膜層4を形成する。
ピロールのポリマー層5の形成は、アセトニトリルを溶
媒とし、ピロールとアンモニウムボロジサリシレート(
ABS)を含む電解液中に上記レジスト層3で区分され
た酸化アルミニウム(Aj!、0.)皮膜層4が形成さ
れたアルミニウムエツチド箔1を浸漬し、該電解液を入
れた容器(通常はステンレス容器)を陰極、アルミニウ
ムエ・yチド箔1を陽極として所定の直流電圧を供給す
ることにより行なう。これにより、電解液中で電解重合
が起こり、前記一方の部分8の酸化アルミニウム(Aj
!10g)皮膜層4の上にピロールのポリマー層5が形
成される。
なお、本実施例では、該ピロールのポリマー層5の形成
にABSを使用したが、これに限定されるものではなく
、例えば硼酸とサリチル酸とを溶液に溶解して得られる
ボロジサリチル酸塩でも該ポリピロール層の形成は可能
である。要はピロールとボロジサリチル基とを含む電解
液中において一電解酸化重合をさせればよい。
前記ピロールのポリマー層5の上にグラファイト層6及
び銀ペースト層7を形成するには、グラファイトの溶液
中にアルミニウムエツチド箔1のピロールのポリマー層
5を形成した部分を浸した後硬化させグラファイト層6
を形成した後、更に銀ペースト溶液中に浸漬して銀ペー
ストを塗布し、その後硬化きせることにより行なう。
上記酸化アルミニウム(Aj!10m)皮膜層4、ピロ
ールのポリマー層5、グラファイト層6及び銀ペースト
層7が形成された後、上記マスキングを除去することに
より、断面が第1図(b)に示す構造のコンデンサ素子
板9が完成する。
第3図及び第4図は上記コンデンサ素子板9を積層する
状態を示す図で、第3図は平面図、第4図はその一部斜
視図である0図示するように複数枚(図では4枚)コン
デンサ素子板9をそれぞれの突起部2が互いに対応する
ように積層する際、コンデンサ素子板9の前記レジスト
層3で区分された一方の部分8に対応した形状寸法の突
起部19を一側に形成した銅薄板18を介在させて積層
している。即ち、前記レジスト層3で区分された一方の
部分8の銀ペースト層7と銀ペースト層7との間に銅薄
板18の突起部19を介在させて高温下で加圧すること
により、銀ペースト層7と銅薄板18の突起部19とが
接合され一体化する。
上記のようにコンデンサ素子板9の一方の部分8と一方
の部分8とを銅薄板18の突起部19を介在させて積層
し一体化した後、コンデンサ素子板9の陽極になるアル
ミニウム薄板1の先端部と、銅薄板18の先端部とをス
ポット溶接又は超音波溶接或いはシーマ−溶接等により
接合し、次に該積層体を突起部2と突起部2との間(第
3図及び第4図のD−D線上)で切断する。これにより
、第5図に示すようなコンデンサ素子本体20が完成す
る。
上記実施例では、コンデンサの基体となる誘電体酸化皮
膜を形成できる金属板として、第2図に示すように一側
部に突起部2が形成されたアルミニウムエツチド箔1を
用いたが、第6図に示す様に帯状のアルミニウムエツチ
ド箔1の両側に複数の突起部2を所定間隔で形成したも
のをフンデンサの基体としてもよい。
この場合は、突起部2の所定部分にレジスト層3を形成
し、該レジスト層3で区分された一方の部分に前記と同
様、酸化アルミニウム(AX*O8)皮膜層4、ピロー
ルのポリマー層5、グラファイト層6及び銀ペースト層
7を順次形成した後、第7図に示すように、アルミニウ
ムエツチド箔1の両側の突起部2と突起部2を互いに対
応させると共に、突起部2のレジスト層3で区分された
一方の部分8の部分に形成された銀ペースト層7と銀ペ
ースト層7の間に銅薄板18を介在させて高温下で加圧
することにより、該部分を一体化する。次に両側の銅薄
板1Bの先端部をスポット溶接又は超音波溶接或いはシ
ーマ−溶接等により接合すると共に、前記レジスト層3
で区分された一方の部分8の反対側のアルミニウムエツ
チド箔1(第7図のX印で示す部分)も接合し、次に該
積層体を突起部2と突起部2との間及びアルミニウムエ
ツチド箔1の中央部(第6図及び第7図のE−E線上及
びF−F線上)を切断することにより、第5図に示すよ
うなコンデンサ素子本体20が完成する。
次に、上記コンデンサ素子本体20を四端子型のコンデ
ンサとする方法を説明する。先ず第8図に示すように、
平行に配列された枠体13.13とコンデンサのリード
フレーム14が一体的に形成されたモールド用枠体11
の該リードフレーム14と14の間に上記コンデンサ素
子本体20を配置する。
次に、該コンデンサ素子本体20の銅薄板18とリード
フレーム14とを半田付は等で接続すると共に、アルミ
ニウムエツチド箔1とリードフレーム14とをスポット
溶接又は超音波溶接或いはシーマ−溶接等により接合す
る。次にリードフレーム14の先端部分を残してコンデ
ンサ素子本体20の全体に樹脂剤をモールドする。最後
にリードフレーム14の先端を枠体13.13から切り
離し、下方に折り曲げることにより、第9図に示す四端
子構造の小型の積層型固体電解コンデンサが完成する。
上記例ではコンデンサ素子本体20を四端子構造とした
例を示したが、第10図に示すようにコンデンサ素子本
体20の銅薄板18の部分及びアルミニウムエツチド箔
1の部分にそれぞれリード端子21.21を取り付はコ
ンデンサをリード端子型構造としてもよい、この場合必
要に応じて樹脂モールド等の外装23を施す。
なお、コンデンサをチップ型構造とするには、第11図
に示すようにコンデンサ素子本体20の銅薄板18の部
分及びアルミニウムエツチド箔1の部分に板状の端子片
22.22を取り付け、コンデンサ素子本体20部分に
樹脂モールド等の外装24を施し、端子片22.22を
該外装24の外側面から底面に沿って折り曲げて行なう
なお、上記実施例ではコンデンサ素子を造るのに、コン
デンサ素子板9を銅薄板18を介在させて積層し、加圧
一体化して銅薄板18部分とアルミニウムエツチド箔1
部分を互いに接合してから、該積層体を所定の部分で切
断し、個々の素子積層体としてコンデンサ素子本体20
を製造し、該コンデンサ素子本体20の銅薄板18の部
分及びアルミニウムエツチドfitの部分に端子を取り
付けているが、製造順序はこれに限定されるものではな
く、例えばコンデンサ素子板9を銅薄板1Bを介在させ
て積層し、加圧一体化してから、該積層体を所定の部分
で切断し、個々の素子積層体とし、該素子積層体の銅薄
板18を互いに接合すると共にアルミニウムエツチド箔
1も互いに接合してコンデンサ素子本体20を製造して
もよい。
要は、誘電体酸化被膜を形成できる金属板であるアルミ
ニウムエツチド箔1の突起部2の所定部分にレジスト層
3を形成する手段と、該レジスト層3で区分される一方
の部分8に誘電体酸化皮膜層として酸化アルミニウム(
A1.o、)皮膜層4、複素環式化合物のポリマー層と
してピロールのポリマー層5、電極数や出し用の導電体
層としてグラファイト層6及び銀ペースト層7を順次形
成する手段と、該金属板をその突起部2がそれぞれ対応
すると共にレジスト層3で区分された一方の部分8の銀
ペースト層7と銀ペースト層7の間に銅薄板18を介在
きせて複数板積層する手段。
と、該積層体の突起部2の部分を加圧一体化する手段と
、該一体化された積層体の銅薄板18の部分を互いに接
合すると共にアルミニウムエツチド箔1の部分を互いに
接合する手段と、該積層体を所定部で切断し個々の素子
積層体とする手段と、該素子積層体の前記銅薄板18の
部分及びアルミニウムエツチド箔1の部分に端子を取り
付ける手段とを少なくとも具備してコンデンサ素子を製
造する方法であれば、その手段を用いる順序に多少の変
更があってもよい。
なお、上記実施例ではコンデンサ基体となる金属板にア
ルミニウム箔表面をエツチング処理により粗面化したア
ルミニウムエツチド箔1を用いたが、エツチング処理を
しないアルミニウム箔を第2図又は第6図に示すように
形成し、突起部2の所定部分にレジスト層3を形成した
後、レジスト層3で区分された一方の部分8の部分を残
してマスキングを施し、該部分8の表面をエツチング処
理にて粗面化してもよいことは当然である。
第12図は、本発明に係る固体電解コンデンサと従来の
アルミニウム電解コンデンサのインピーダンスの周波数
特性を示す図である。同図において、縦軸はインピーダ
ンス値〔mΩ〕を示し、横軸は周波数〔H2〕を示す。
曲線Iは従来のアルミニウム電解コンデンサのインピー
ダンスの周波数特性を示し、曲線■は上記本発明の四端
子型の積層型固体電解コンデンサ(第9図に示す構造)
のインピーダンスの周波数特性を示し、曲線■はコンデ
ンサ素子本体20にリード端子を取り付けた構造(第1
0図に示す)の積層型固体電解コン −デンサのインピ
ーダンスの周波数特性を示す。曲線■、■に示すように
、本発明に係る積層型固体電解コンデンサは10KHz
以上の高周波領域において、インピーダンスが極めて小
さいことが確認できる。なお、第12図の実験結果は、
定格1OV、容量100μFの積層型固体電解コンデン
サ及びアルミニウム電解コンデンサでの実験結果である
上記のように本発明に係る積層型固体電解コンデンサは
、従来のアルミニウム電解コンデンサに比較し、高周波
領域でインピーダンス値を小さく、しかもその固体電解
コンデンサを積層構造にしているから、小型化が可能で
、特に四端子構造にすることにより高さ寸法を小さくで
きる。
また、複数枚のコンデンサ素子板9を積層する際に、レ
ジスト層3で区分された一方の部分8と一方の部分8と
の間に銅薄板1Bを介在させることにより、耐電流特性
が向上′する。即ち高周波電流を流した場合温度上昇を
小さく抑えことができる。
また、帯状で少なくとも一側部に複数の所定形状の突起
部2を所定の間隔をおいて形成した形状のアルミニウム
エツチド箔1の突起部2の所定部分にレジスト層3を形
成し、該レジスト層3で区分きれた一方の部分8に酸化
アルミニウム(Al、0.)皮膜層4、ピロールのポリ
マー層5、グラファイト層6及び銀ペースト層7を順次
形成してコンデンサ素子板9とし、該コンデンサ素子板
9を銅薄板18を介在させて複数枚積層してから所定部
分を切断して製造するので、積層型固体電解フンデンサ
の量産化に適すると同時に品質が均一となるという利点
もある。
また、積層型固体電解コンデンサの容量もコンデンサ素
子板9の積層枚数を変えることにより任意に決定できる
という利点もある。
なお、上記実施例では電解質となる複素環式化合物とし
てピロールを用いた例を示したが、複素環式化合物とし
てはピロールに限定されるものではなく、フラン、チオ
フェンでもよい。
また、上記固体電解コンデンサは無極性であるという特
徴を有する。即ち、一定の電圧範囲であれば、極性を有
しない。第10図に示すリード端子型の積層型固体電解
コンデンサを例に説明すれば、端子21.21のいずれ
を陽極としても、又反対にいづれを陰極としても所謂漏
洩電流−電圧特性は殆ど同じ結果が得られる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、下記のような優れ
た効果が得られる。
■高周波領域においてそのインピーダンスが低い複素環
式化合物を電解質とする固体電解コンデンサを積層する
構造とするから、高周波数領域でのインピーダンスが従
来の小型のアルミニウムコンデンサに比較し小さくなる
と同時にその寸法を極めて小さくできる。
■陰極部と陰極部との間に導電体板を介在させて積層さ
せるから、該導電体板により引出端子固有のインダクタ
ンスを低減でき、低インダクタンスの積層型固体電解コ
ンデンサとなる。また、耐電流性、即ち高周波電流を流
した時の温度上昇が小さい。
■帯状でその一側部に複数の突起部を形成した形状の金
属薄板の突起部に陽極酸化皮膜層、複素環式化合物のポ
リマー層、導電体層を順次形成し、該金属板と銅薄板を
複数枚積層させてから切断して製造するので、品質の均
一な積層型固体電解コンデンサの量産化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の積層型固体電解コンデンサを構成する
コンデンサ素子板を示す図で、同図(a)はその一部拡
大平面図、同図(b)は同図(a)のA−A線上断面矢
視図、第2図はコンデンサの基体となるアルミニウムエ
ツチド箔の一部切欠平面図、第3図及び第4図はそれぞ
れ本発明の積層型固体電解コンデンサの製造過程を示す
図、第5図は本発明の積層型固体電解コンデンサ素子本
体を示す図、第6図及び第7図はそれぞれ本発明の積層
型固体電解コンデンサの他の製造過程を示す図、第8図
はモールド用枠体にコンデンサ素子を取付けた状態を示
す図、第9図は本発明に係る四端子構造の積層型固体電
解コンデンサの外観を示す図、第10図は本発明のリー
ド端子型の積層型固体電解コンデンサを示す図、第11
図は本発明のチップ型固体電解コンデンサを示す図、第
12図は本発明の積層型固体電解コンデンサ及び従来の
アルミニウム電解コンデンサのインピーダンスの周波数
特性を示す図である。 図中、1・・・・アルミニウムエツチド箔、2・・・・
突起部、3・・・・レジスト層、4・・・・酸化アルミ
ニウム(4Los)皮膜層、5・・・・ピロールのポリ
マー層、6・・・・グラファイト層、7・・・・銀ペー
スト層、8・・・・レジスト層で区分された一方の部分
、9・・・・コンデンサ素子板、20・・・・コンデン
サ素子本体、11・・・・モールド用枠体、18・・・
・銅薄板。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)誘電体酸化皮膜の形成できる金属板の所定部分に
    レジスト層を形成し、該レジスト層により区分された該
    金属板の一方の部分に誘電体酸化皮膜層、複素環式化合
    物のポリマー層、導電体層を順次形成し、該金属板をレ
    ジスト層により区分された一方の部分及び他方の部分を
    それぞれ互いに対応させると共に該一方の部分と一方の
    部分の間に導電体板を介在させて積層して一体化し、前
    記レジスト層により区分された他方の部分を互いに接合
    させると共に導電体板も互いに接合させ、該両接合部に
    それぞれ端子を取り付けたコンデンサ素子を具備するこ
    とを特徴とする積層型固体電解コンデンサ。
  2. (2)前記誘電体酸化皮膜を形成できる金属板がアルミ
    ニウム又はタンタル又はチタン或いはニオブ薄板である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の積層
    型固体電解コンデンサ。
  3. (3)前記複素環式化合物がピロール又はフラン或いは
    チオフェンであることを特徴とする特許請求の範囲第(
    1)項記載の積層型固体電解コンデンサ。
  4. (4)前記導電体層がグラファイト層及び銀ペースト層
    からなり、該銀ペースト層と銀ペースト層との間に前記
    導電体板を介在させて積層し、加圧硬化させることによ
    り一体化したことを特徴とする特許請求の範囲第(1)
    項記載の積層型固体電解コンデンサ。
  5. (5)前記レジスト層により区分された一方の部分と一
    方の部分との間に介在する導電体板が銅の薄板からなる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の積層
    型固体電解コンデンサ。
  6. (6)前記端子の先端を外装体底部まで延伸させてコン
    デンサをチップ型にしたことを特徴とする特許請求の範
    囲第(1)項記載の積層型固体電解コンデンサ。
  7. (7)前記端子を外装体の外部に延伸させてコンデンサ
    をリード端子型としたことを特徴とする特許請求の範囲
    第(1)項記載の積層型固体電解コンデンサ。
  8. (8)前記端子を外装体の両側より外部に延伸させてコ
    ンデンサを四端子型としたことを特徴とする特許請求の
    範囲第(1)項記載の積層型固体電解コンデンサ。
  9. (9)少なくとも一側部に複数の所定形状の突起部を所
    定の間隔をおいて形成した形状の誘電体酸化被膜を形成
    できる金属板の該突起部の所定部分にレジスト層を形成
    する手段と、該レジスト層で区分される一方の部分に誘
    電体酸化皮膜層、複素環式化合物のポリマー層及び導電
    体層を順次形成する手段と、該金属板をその突起部をそ
    れぞれ対応させると共に前記レジスト層で区分された一
    方の部分の導電体層と導電体層との間に導電体板を介在
    させて複数板積層する手段と、該積層体の突起部部分を
    加圧一体化する手段と、該一体化された積層体の前記導
    電体板部分及び金属板部分を接合する手段と、該積層体
    を所定部で切断し個々の素子積層体とする手段と、該素
    子積層体の前記導電体板部分及び金属板部分に端子を取
    り付ける手段とを少なくとも具備してコンデンサ素子を
    製造することを特徴とする積層型固体電解コンデンサの
    製造方法。
  10. (10)前記誘電体酸化皮膜を形成できる金属板が帯状
    であり、その一側又は両側に前記突起部を形成した形状
    であることを特徴とする特許請求の範囲第(9)項記載
    の積層型固体電解コンデンサの製造方法。
  11. (11)前記複素環式化合物のポリマー層を形成する手
    段がピロールとボロジサリチル基とを含む電解液中にお
    いて電解酸化重合によりポリピロール層を形成する手段
    であることを特徴とする特許請求の範囲第(9)項記載
    の積層型固体電解コンデンサの製造方法。
  12. (12)前記導電体層形成手段がグラファイト溶液中に
    浸漬した後硬化させてグラファイト層を形成する手段と
    銀ペースト溶液中に浸漬した後硬化させて銀ペースト層
    を形成する手段とからなることを特徴とする特許請求の
    範囲第(9)項記載の積層型固体電解コンデンサの製造
    方法。
  13. (13)前記導電体層形成手段がグラファイト層及び銀
    ペースト層を順次形成する手段からなり、前記積層体の
    突起部部分を加圧一体化する手段が高温下で加圧し、銀
    ペースト層を硬化させ該銀ペースト層と導電体板を接合
    一体化する手段であることを特徴とする特許請求の範囲
    第(9)項又は第(12)項記載の積層型固体電解コン
    デンサの製造方法。
JP62077112A 1987-03-20 1987-03-30 積層型固体電解コンデンサ及びその製造方法 Granted JPS63244610A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62077112A JPS63244610A (ja) 1987-03-30 1987-03-30 積層型固体電解コンデンサ及びその製造方法
US07/101,692 US4805074A (en) 1987-03-20 1987-09-28 Solid electrolytic capacitor, and method of manufacturing same
EP88302236A EP0283239B1 (en) 1987-03-20 1988-03-15 Electrolytic capacitors including a solid electrolyte layer, and their production
DE88302236T DE3881920T2 (de) 1987-03-20 1988-03-15 Elektrolytische Kondensatoren mit einer Festelektrolytschicht und ihre Herstellung.
KR1019880002855A KR910001717B1 (ko) 1987-03-20 1988-03-18 고체 전해 캐패시터 및 그 제조 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62077112A JPS63244610A (ja) 1987-03-30 1987-03-30 積層型固体電解コンデンサ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63244610A true JPS63244610A (ja) 1988-10-12
JPH0442813B2 JPH0442813B2 (ja) 1992-07-14

Family

ID=13624705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62077112A Granted JPS63244610A (ja) 1987-03-20 1987-03-30 積層型固体電解コンデンサ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63244610A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000243663A (ja) * 1999-02-17 2000-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体電解コンデンサの製造方法およびその製造装置
JP2008034771A (ja) * 2006-08-01 2008-02-14 Tdk Corp 固体電解コンデンサの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000243663A (ja) * 1999-02-17 2000-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体電解コンデンサの製造方法およびその製造装置
JP2008034771A (ja) * 2006-08-01 2008-02-14 Tdk Corp 固体電解コンデンサの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0442813B2 (ja) 1992-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4805074A (en) Solid electrolytic capacitor, and method of manufacturing same
KR100356194B1 (ko) 고체 전해 콘덴서 및 그 제조방법
JP2973499B2 (ja) チップ型固体電解コンデンサ
JP5152946B2 (ja) 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP2003133183A (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JPH10144573A (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP3568432B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2003086459A (ja) 固体電解コンデンサ
JP2002299161A (ja) 複合電子部品
JPH04243116A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPS63244610A (ja) 積層型固体電解コンデンサ及びその製造方法
JPH08273983A (ja) アルミ固体コンデンサ
JP2006032880A (ja) 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JPH01175223A (ja) 積層型固体電解コンデンサ
JPS63239917A (ja) 積層型固体電解コンデンサ及びその製造方法
JPH09312240A (ja) 積層型固体チップコンデンサ
JP2867514B2 (ja) チップ型固体電解コンデンサ
JPH05326343A (ja) 積層型固体電解コンデンサ
JPH01171223A (ja) 積層型固体電解コンデンサの製造方法
JPS63263713A (ja) 積層型固体電解コンデンサの製造方法
JPH01278011A (ja) 積層形固体電解コンデンサ
JP2005311216A (ja) 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JPS61163630A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP5754179B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JPS63252415A (ja) アレ−型固体電解コンデンサ