JPS6324350Y2 - - Google Patents

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JPS6324350Y2
JPS6324350Y2 JP15039182U JP15039182U JPS6324350Y2 JP S6324350 Y2 JPS6324350 Y2 JP S6324350Y2 JP 15039182 U JP15039182 U JP 15039182U JP 15039182 U JP15039182 U JP 15039182U JP S6324350 Y2 JPS6324350 Y2 JP S6324350Y2
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refractory material
furnace
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layer
ash
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JP15039182U
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  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は油焚ボイラ全般、特に粗悪油焚ボイラ
に関する。
第1図及び第2図a,bに従来のボイラの火炉
底部の構成を示し、その作用について説明する。
従来のボイラの火炉の炉底は、前壁1、後壁
2、両側壁部3を構成する垂直部の炉壁管と、火
炉の底部を構成する炉底部炉壁管5の5つの面か
ら成つている。そして、火炉の内部には、一般に
xで示した部分に耐火材が充填されているだけ
で、他には何もなく、炉壁を構成する管が整列し
ているだけである。図中6はバーナである。
ボイラの燃料としての重油の中に、バナジウム
やイオウなどの不純物が多量に含まれている場合
は、その重油燃焼灰により、ボイラの過熱器管や
再熱器管の高温腐食により減肉を生ぜしめ、また
節炭器管や再出式空気予熱器に低温腐食による減
肉を引き起こす可能性がある。
一般には、これらを抑制するために、マグネシ
ウムの化合物を重油の中に添加したり、火炉の中
へ直接投入して重油燃焼灰の融点を上昇させ、上
記の伝熱面に溶融した灰が付着しないようにする
対策が採用される(以下これを添加剤と言う)。
このようにボイラの火炉に添加剤を投入すると
重油燃焼灰の融点が高くなり、重油灰が過熱器管
や再熱器管に付着する量は少くなり、直接ボイラ
の炉底部に降りそそぐように落ちて、多量に堆積
することがある。第2図a,bはその重油燃焼灰
が炉底部に堆積している状況を示している。
この重油燃焼灰は融点が高いために、ボイラの
運転中においても上層部の僅かの部分は火炉のバ
ーナ6の放射熱によつて溶けているが(図中a
部)、残りの大半の部分は固まつた状態(固体又
は半固体で、図中b部分)にあると推定されてい
る。このような重油燃焼灰が炉底部に多量に堆積
すると第2図bに示すように、運転中は重油灰の
温度が炉壁管3のそれよりも高い(図中、c)た
めに、常に炉壁管3に対して、これを外側に押し
拡げようとする力が働き(図中d)、またボイラ
の停止冷却過程においても重油灰は、炉壁管3よ
りも中々冷えないため、やはり第2図bのよう
に、炉壁管3を外側に押し拡げようとする力を及
ぼす。
このような現象に対して第1図に示したような
従来の炉壁部の構造では、重油灰の及ぼす力に打
ち勝つことができない場合がある。
本考案は、通常は炉底部には局部的に耐火材を
塗り込む程度であるが、炉底灰によつて生ずる力
を緩和させるために、ボイラの火炉内底部周辺に
耐火材層を配設し、同耐火材層を火炉壁垂直部に
固定された上部耐火材層と、同上部耐火材層と摺
動可能で、かつ火炉壁垂直部との間にすき間を残
して配置された下部耐火材層とで構成し、これら
上部及び下部の耐火材層の内側面を下方側の層巾
が広くなるよう傾斜した形状としたことを特徴と
するものである。
以下、本考案の実施例について第3図a,b,
c,d,e,f,g及びhを参照して詳述する。
これらの図において、31から34は火炉を構
成する炉壁管で、それぞれ31は前壁管、32は
後壁管、33は側壁管、34は炉底管である。炉
底の平面を示す第3図aに示すように、前後の側
の各壁の炉内の周囲にレンガ壁35を設ける。第
3図aのA−A矢視断面図を示す第3図cは前
壁、後壁に設けられるレンガ壁の断面図、第3図
dは側壁に設けられるレンガ壁を示す。
このように、炉壁管のすみ部の構造が少し違う
ために、レンガの積み方もそれぞれに適するよう
にしている。まず第3図dに示す構造について第
3図e〜hを参照して説明すると、33は側壁
管、36は耐火レンガ、37は下部耐火材層、3
8は上部耐火材層であり、耐火レンガ36は側壁
管33との間にすき間48を残して配置され(た
だし、最上部の耐火レンガはこのすき間の上を覆
つている)、また上部及び下部の耐火材層38及
び37は例えば大略三角形の断面とされて、その
各内側面は下方側の層巾が広くなるよう傾斜され
た形状とされている。そして、上部耐火材層38
にはあるピツチ毎にすき間43(第3図e,g参
照)が形成されている。39は耐火レンガ36と
下部耐火材層37をつなぐためのU字形金物、4
0は上部耐火材層38を炉壁管33にもたせるた
めに線材を格子状にした芯金、41はこの芯金4
0と炉壁管33をつなぐ場合に、あらかじめ炉壁
管33側に取付けた金物である。42は上部耐火
材層38と、耐火レンガ36ならびに下部耐火材
層37との間に設けたブリキ板を示す。
第3図aのA−A矢視を示す第3図cの構造は
前述したB−B矢視の第3図dとほぼ同様である
が、前、後炉壁管31,32の形に応じて、耐火
レンガ36の積み方を少し違えている。なお、4
4は上部耐火材層38と耐火レンガ36ならびに
下部耐火材層37との間に設けたセラミツクフエ
ルト等の緩衝材を、そして45(第3図c)は耐
火レンガ36の4つのコーナ部に設けた同じく緩
衝材を示している。また平面を示す第3図aで4
6は耐火レンガ36の長手方向に、あるピツチで
設けたすき間を、そして47は上部耐火材層38
の4つのコーナ部に垂直に設けたブリキ板を示
し、これらの緩衝材及びすき間は第3図g,hに
一層詳細に示されている。
次に上記した本考案の構成による作用、効果に
ついて述べる。
第2図a,bに示すように炉底灰がある量堆積
すると、従来の構成であれば、側壁炉壁管3に直
接に接触しているため、側壁炉壁管3を外へ押し
拡げようとする力が働き、その大部分の力が側壁
と炉底をつなぐシールプレート7にかかり無理が
あつた。
第3図a〜hに示した構成の場合は、第3図a
のB−B矢視を示す第3図dにて示されるよう
に、炉底灰49は、側壁管33に直接触れずに下
部耐火材層37に触れている。いま炉底灰49が
横方向の力50を側壁がわに及ぼそうとして、下
部耐火材層37と耐火レンガ36を押すと、レン
ガ36と側壁管33の間にはすき間48が設けて
あるため直接に側壁管33に力を加えることはな
い。このすき間48の水平方向寸法は炉壁管の温
度による熱伸び量と下部耐火材層37並びに炉底
灰49の温度による熱伸び量との差により求めら
れる。また、すき間48の垂直方向寸法は炉底に
堆積する重油灰の量(高さ)により決定される。
耐火レンガ36と下部耐火材層37との間はU字
形の金物39で連結しているため、それぞれが一
体となつて移動することが可能である。
また、耐火レンガ36と下部耐火材層37の上
側には、側壁管33から金物41、芯金40を介
して取付けられた上部耐火材層38が在り、ボイ
ラの上部から降つて来る重油灰がすき間48に入
り込まないよう被いの役目をしている。この上部
耐火材層38をレンガ36ならびに下部耐火材層
37の間にはレンガ取付工事の時にブリキ板42
が取付けられるが、これは上部と下部が運転中に
滑り易くするためであり、運転に入つて、高温雰
囲気中で、このブリキ板42が焼損しても、その
部分には僅かながらすき間が生じて、滑りに対し
て有効なようにしている。
また、上部耐火材層38は、炉壁管33に直接
取付けているため、第3図eに示すように、ある
ピツチ毎にすき間43を設けると共に、第3図a
に示すように、各4つのコーナ部でブリキ板47
を設けて、炉壁管と耐火材層38の熱膨張差を吸
収している。また、レンガ36にも第3図aに示
す如く、すき間46をあるピツチ毎に設け、か
つ、4つのコーナ部では、45で示す緩衝材を設
けて、同様に熱膨張差を吸収している。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図a,bは従来型ボイラの炉底
部で、第1図はボイラ炉底部の断面図、第2図a
は炉底灰の状況を示す断面図、第2図bは第2図
aのY−Y矢視の拡大断面図、第3図a,b,
c,d,e,fは本考案の実施例で、第3図aは
炉底部の平面図、第3図bは側面図、第3図cは
第3図aのA−A矢視断面図、第3図dはB−B
矢視断面図、第3図eは第3図dのC−C矢視の
立面図、第3図fは第3図dのD−D矢視の断面
図、第3図gは第3図aのE−E矢視の斜視図、
第3図hは第3図gにおいて耐火材層を取除いて
ボイラの炉コーナ部に配設されている耐火レンガ
の部分を示す斜視図である。 31……前壁管、32……後壁管、33……側
壁管、34……炉底管、35……レンガ壁、36
……耐火レンガ、37……下部耐火材層、38…
…上部耐火材層、39……U字形金物、40……
芯金、41……金物、42,47……ブリキ板、
43,46,48……すき間、44,45……緩
衝材、49……炉底灰、50……横方向の力。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ボイラの火炉内底部周辺に耐火材層を配設し、
    同耐火材層を火炉壁垂直部に固定された上部耐火
    材層と、同上部耐火材層と摺動可能で、かつ火炉
    壁垂直部との間にすき間を残して配置された下部
    耐火材層とで構成し、これら上部及び下部の耐火
    材層の内側面を下方側の層巾が広くなるよう傾斜
    した形状としたことを特徴とするボイラ。
JP15039182U 1982-10-05 1982-10-05 ボイラ Granted JPS5955244U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15039182U JPS5955244U (ja) 1982-10-05 1982-10-05 ボイラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15039182U JPS5955244U (ja) 1982-10-05 1982-10-05 ボイラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5955244U JPS5955244U (ja) 1984-04-11
JPS6324350Y2 true JPS6324350Y2 (ja) 1988-07-04

Family

ID=30333570

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JP15039182U Granted JPS5955244U (ja) 1982-10-05 1982-10-05 ボイラ

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JPS5955244U (ja) 1984-04-11

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