JPS5918304A - ボイラ補強構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、バナジウムやイオウなどの不純物を多く含む
重油を使用するボイラの補強構造に関する。

従来のボイラの火炉の底部（以下炉底部という）の構造
を示す第１図によって説明する。

一般に重油焚ボイラにあっては、火炉はある圧力（数百
４ｍ水柱）を保持して運転されるが、火炉２が火炉内部
の圧力によって外側へ膨れないように、垂直部の前壁３
．後壁４、側壁５の４周ならびに炉底部７にパックステ
ィ６を取付けて、どれを防止している。図中８はバーナ
を示す。

一方、重油の中にバナジウムやイオウなどの不純物が多
量に含まれている場合は、その重油燃焼灰によりボイラ
の過熱器管や再熱器管に高温腐食による減肉を生ぜしめ
、また節炭器管・や再生式空気予熱器に低温腐食による
減肉を引き起こす可能性がある。一般にはこれらを抑制
するため、マグネシウムの化合物を重油の中に添加した
り、火炉の中へ直接投入して、重油燃焼灰の融点を上昇
させ、上記の伝熱面に灰が付着しないようにする対策が
採られる（以下このようなものを添加剤という　　）　
。

このように、ボイラの火炉に添加剤を投入すると、重油
撚Ｊ焼灰の融点が高くなり、過熱器管や再熱器管に燃焼
灰が付着せずに直接ボイラの炉底部に降りそそぐように
落ちて、多量に堆積すること第２図はその重油燃焼灰が
炉底部に堆積している状況を示す第１図のＡ−Ａ線矢視
の断面図である。この重油燃焼灰は、融点が高いために
、ボイラの運転中であっても、上層部のわずかの部分は
固まった状態（固体または半固体）にあると推定される
。このような重油燃焼灰が、炉底部７に多量に堆積する
と、第２図に示すように、運転中は重油灰のａ部分の温
度が炉壁管９のそれよりも高い（熱膨張が犬）ために、
常に炉壁管９に対して矢印すで示すようにこれを外側に
押し拡げようとする力が働くことになる。第２図中、Ｃ
は溶けている灰の部分、ｄは固まっている灰の部分、１
０はシールプレートを示す。

また、ボイラの停止、冷却過程においても、重油灰は炉
壁管よりも中中冷めに（いため、やはり第２図のように
、炉壁管９を外側に押し拡げようとする力を及ぼす。こ
のような現象に対しては、第１図に示したような従来の
炉底部６の構造では重油灰の力に打ち勝つことができな
い場合がある。

本発明は、第２図で説明したような、炉底部の力で、炉
壁管が曲ったり、シールプレートが破れて）溶けた灰が
ボイ□′うの外側へ流出するような事故が応々発生した
ため、これらの欠点を解決するため創案したものであっ
て、炉壁管が火炉の内部の圧力（正圧または負圧）によ
って外側または内側へ膨れないようにするために炉壁管
にパックスティを取付けて、これを保護することは公知
の技術であるが、この構造を炉底部により生ずる力に対
抗するように応用した点および構造面で炉底部に適応で
きるよう構成したことを特徴としている。

以下、本発明の好適な実施例を示す第３図より第７図に
従って詳述する。

第３図は、本発明による炉底部の構造を示す。

符号１１から１４は火炉を構成する炉壁管で、１１は前
壁管、１２は後壁管、１３は側壁管、１４は炉底管であ
る。１５は炉底に堆積した重油燃焼灰（以下炉底部と言
う）、１６から２１は本発明によるパックスティの構成
で、それぞれ、１６はパックスティ、１７はテンション
プレート、１８はピン、１９はテンショ／プレート支持
金物、２０はパックスティ連結金物、２１はボルトナツ
ト、２２は側壁より炉底までの連結金物を示す。

炉壁管１１から炉底管１４はそれぞれがメンブレンウオ
ールであり、かつ、お互いが例えば連結金物２２で連結
され、炉内のガスが外部へ漏れないような構成になって
いる。ノ（ツクステイ１６は、第３図の側面図に示すよ
うに、炉底管１４に沿って配置され、図示のように複数
本に分割するが、場合によっては、一本物とする場合も
ある。そしてそれは第３図のＢ−Ｂ矢視断面を示す第５
図に示すように、側壁管１３に取付けた）くソクステイ
連結金物２０とボルトナツト２１で連結される。

第４図に示すように、テン７ヨンプレート１７（第４図
、第７図）は炉底管１４の下面に沿ってパックスティ１
６に直交するように複数本が配置され、自身の重量は炉
底管１４に取付けたテンションプレート支持金物１９に
よって支持される。

その両端部はバックステイエロに対してビン１８を使っ
て連結（第４図、第６図）する。テン７ヨンプレート１
７が側壁管１３を貫通する部分は、第３図の断面Ａ−Ａ
、、Ｃ−Ｃ，Ｄ−Ｄを示す第４図、第６図、第７図のよ
うに形状を変えている。

すなわち、炉底管１４・の下部では水平状態であるが、
側壁貫通部ではこれに複数１固（第６．７図の例示では
３個）の垂直のラグを付けることにより、貫通を容易に
している（側壁管１７のメンブレーンウオールを構成す
るフィンは、垂直ラグが貫通する部分を切り欠いている
）。

次に本発明により補強構造の作用、効果について述べる
。

第３図、第４図において、炉底部１５がある量堆積して
、側壁管１３を押し拡げようとする力が働くと、従来は
その大部分が側壁〜炉底連結金物２２にかかり無理が有
ったが、本発明構成によると、その力は先ず側壁管１３
からパックスティ連結金物２０（第５図）を介してパッ
クスティ１６にかかり、パックスティ１６が曲がろうと
する。

両側の側壁に取付けたパックスティ１６が曲がろうとす
るのを炉底に取付けたテンションプレート１７で互いに
引張りつけることで曲がりは防止される。

このようにして、本発明の補強構成によると、炉壁管が
火炉の内部の正圧または負圧によって外側または内側へ
と膨れることは防止することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のボイラの炉底部の構造を示す側面図、第
２図は第１図のＡ−Ａ矢視の拡大断面図、第３図より第
７図は本発明の構成を示し、第３図は側面図、第４図は
第３図のＡ−Ａ線矢視の拡大断面図、第５図は第３図の
Ｂ−Ｂ線矢視の断面図。 第６図は第３図のＣ−Ｃ線矢視の断面図、第７図は第３
図のＤ−Ｄ線矢視の断面図である。 １１・・前壁管、１２・・後壁管、１３・・側壁管、１
４・・炉底管、１５・・炉底部、１６・・パックスティ
、１７・・テンションプレート、１８争会ビン　１９争
◆テンシヨンプレート支持金物、２０・・パックスティ
連結金物、２１・・ボルトナツト、２２・・側壁〜炉底
連結金物。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 炉底近傍の対向する側壁にそれぞれ取付けられたパック
   スティ、同パックスティどうじを連結するテンションプ
   レート、および同テンションプレートを炉底下面に保持
   するテンションプレート支持金物を具え、前記テンショ
   ンプレートの側壁貫通部は側壁管の管軸心と平行な面を
   有する板材で構成されていることを特徴とするボイラ補
   強構造。