JPS6324117B2 - - Google Patents

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JPS6324117B2
JPS6324117B2 JP56002220A JP222081A JPS6324117B2 JP S6324117 B2 JPS6324117 B2 JP S6324117B2 JP 56002220 A JP56002220 A JP 56002220A JP 222081 A JP222081 A JP 222081A JP S6324117 B2 JPS6324117 B2 JP S6324117B2
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JP
Japan
Prior art keywords
vinyl
emulsion
ethylene
vinyl chloride
paper
Prior art date
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Expired
Application number
JP56002220A
Other languages
English (en)
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JPS57117678A (en
Inventor
Yoshiharu Tachibana
Tomizo Kondo
Yoshito Taira
Atsushi Okano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP56002220A priority Critical patent/JPS57117678A/ja
Publication of JPS57117678A publication Critical patent/JPS57117678A/ja
Publication of JPS6324117B2 publication Critical patent/JPS6324117B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は織布、不織布または紙用樹脂組成物に
関するものである。 さらに詳しくはビニルエステル―エチレン―塩
化ビニル系共重合体エマルジヨンおよびエマルジ
ヨン固型分100重量部に対し、縮合系リン酸ナト
リウム0.3〜6重量部を配合してなる耐光性およ
び耐熱変色性のすぐれた織布、不織布または紙用
樹脂組成物に関するものである。 従来からこれら繊維製品および紙製品にはそれ
らの用途と目的に応じて樹脂類による処理を行い
種々の性能を付与させる事を通例としている。 例えば敷物類では各種の組織、構造のものが使
用されているが、製造工程の簡略化、経済性等の
理由からパイルを基布に植込んだタフテツドカー
ペツトやウエブをニードルパンチング方法により
機械的に絡めたニードルパンチカーペツト等が多
用されている。 かかる敷物は単にパイルの植込みや絡めたもの
であるため、そのままの状態では形状が不安定で
あり、パイルの脱落が起こりやすいため実用に供
し得ず、敷物の表面あるいは裏面にゴムまたは合
成樹脂を含浸あるいは塗布して補強し、寸法の安
定化と強度を付与させる事が行われている。 また、織物類では椅子や自動車の座席などのシ
ートとして縫製の際に皺寄り、柄や模様のずれの
防止および強度の付与を目的として、樹脂類によ
つて織物の裏面などに補強処理が行われている。
更に紙用途においては含浸紙あるいは塗工紙に樹
脂組成物を使用して強度耐折性、サイズ性を付与
する事が行われている。このように種々の用途、
目的に応じて従来から使用されている樹脂組成物
としては、ポリ酢酸ビニルエマルジヨン、酢酸ビ
ニル―アクリル酸エステル共重合体エマルジヨ
ン、酢酸ビニル―エチレン共重合体エマルジヨ
ン、アクリル酸エステルエマルジヨンおよび天然
ゴムラテツクスもしくは合成ゴムラテツクス等が
あげられる。 近年において住宅用あるいは車輛用内装材には
火災発生時の人命への安全性への問題から、公的
機関による燃焼性についてのきびしい規制が行わ
れつつあり、従来使用されていた天然もしくは合
成樹脂エマルジヨンまたはラテツクス等の樹脂組
成物では、それ自体が易然性であるため難燃剤の
多量使用が必要となるが、そのためのコストアツ
プによる経済面はもとより、本来の補強効果の低
下による性能不足の面から、他の樹脂組成物への
転換が要望されている。 かかる難燃剤の使用量を減ずる手段としては、
応用される樹脂組成物のポリマー自体に難燃性を
有する事が好ましく、ポリマーの分子内に多量の
ハロゲンを有するポリ塩化ビニルエマルジヨンが
好ましい性質を有しているが、他方ポリマーのガ
ラス転移温度が85〜90℃と高く、常温ではフイル
ム形成能がなく耐熱性(脱塩化水素による劣化)
に劣るなどの問題がある。そのエマルジヨンのフ
イルムの形成能を改善するために可塑剤による外
部可塑化を行うなどの処理を施すことも可能であ
るが、可塑剤の移行による可塑化効果の経時変化
等の問題が生じ、好ましい方法とはいえない。 かかる外部可塑化以外の方法として種々のエス
テル基のアクリル酸エステルモノマーなど塩化ビ
ニルとの共重合による内部可塑化も行われるが、
フイルム形成能を与え、さらに柔軟性を与えるた
めには共重合体中のアクリル酸エステルの比率が
非常に大きくなり、コストアツプの問題と同時に
塩化ビニルの特徴である難燃性が得がたくなる欠
点がある。 このような事から塩化ビニルのすぐれた難燃性
と耐水性、ビニルエステル特に酢酸ビニルのすぐ
れた接着性と耐光性、更にはエチレンによるすぐ
れた耐水性と耐光性内部可塑性を兼ね備えたビニ
ルエステル―エチレン―塩化ビニル三元系共重合
体エマルジヨン、特に酢酸ビニル―エチレン―塩
化ビニル共重合体エマルジヨンがかかる難燃性を
必要とする諸用途に対する新しいバインダーとし
て注目されている。しかしこの共重合体エマルジ
ヨンは難燃性の面では充分にすぐれた性能を有す
るものであるが、最近に至り難燃性に加えて更に
きびしい耐光性が併せて要求される場合には、新
たに耐光性に対する改良が必要である。例えば自
動車用カーペツトなどの用途において、すなわち
耐光性促進試験として従来から通常行われている
紫外線フエードメーターによる試験条件として、
63℃から83℃に高められたきびしいものとなつて
きている。また、自動車用シートではガラス越し
の太陽光線と熱により、バインダーの変色による
色合い変化の無い事も同時に必要であり、また壁
装クロス壁紙においても同様に太陽光線、熱に対
して安定で変色のない事が要求され、今やや耐
熱、耐光性の向上策は大きな課題となつている。 このような事情に鑑み本発明者らはビニルエス
テル―エチレン―塩化ビニル系共重合体の本来有
する織布、不織布または紙への性能を損うことな
く、更に耐光性、耐熱変色性の改良について種々
検討を重ねた結果、その共重合体エマルジヨンに
縮合系リン酸ナトリウムを添加する事により織
布、不織布においては難燃性抜糸強度、形状安定
性、耐水性などを、また紙においては耐水性、耐
折性、サイズ性をそれぞれ維持して、更に耐光性
と耐熱変色性の著しく優れる樹脂組成物が得られ
ることを見い出し、本発明を完成するに至つた。 すなわち本発明はビニルエステル―エチレン―
塩化ビニル系共重合体エマルジヨンおよび特定量
の縮合系リン酸ナトリウムを必須成分とし、必要
に応じて難燃剤、分散剤、増粘剤などを配合して
なる耐光性および耐熱変色性のすぐれた織布、不
織布または紙用樹脂組成物を提供するものであ
る。 本発明の樹脂組成物に使用される主体となるバ
インダーは、ビニルエステル―エチレン―塩化ビ
ニル系共重合体エマルジヨンであり、共重合体の
構成モノマー組成比は、ビニルエステル:エチレ
ン:塩化ビニル=10〜60:5〜30:30〜75重量比
である。 ビニルエステルは酢酸ビニルが好ましい。また
ビニルエステルとしてプロピオン酸ビニル、バー
サテイツク酸ビニルなどもある。またビニルエス
テルの一部分をアクリル酸エステル、メタクリル
酸エステルに置き換え、ビニルエステル特に好ま
しくは酢酸ビニルとの併用であつてもよい。また
その共重合体に(メタ)アクリル酸、マレイン酸
モノエステル、N―メチロールアクリルアミド、
N―ブトキシメチルアクリルアミド、アクリルア
ミド、グリシジルメタクリレート、ヒドロキシエ
チルアクリレートなどの官能性ビニルモノマーの
少量を共重合させた共重合体エマルジヨンでも良
い。 これらの共重合体エマルジヨンはいずれも通常
のエマルジヨンの製造法によつて得られるもので
ある。 本発明に用いる縮合系リン酸ナトリウムとして
は、トリポリリン酸ナトリウム、テトラピロリン
酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムなど
であり、その使用量はビニルエステル―エチレン
―塩化ビニル系共重合体エマルジヨンの固型分
100重量部に対して0.3〜6重量部であり、好まし
くは0.5〜4重量部である。縮合系リン酸ナトリ
ウムは1種または2種以上で用いても良く、使用
量がその範囲より少ない場合はすぐれた耐光性お
よび耐熱変色性が得られ難く、また多いとエマル
ジヨンの安定性を損ねたり、物理強度の低下をき
たすので好ましくない。 本発明の織布、不織布または紙用樹脂組成物
は、ビニルエステル―エチレン―塩化ビニル系共
重合体エマルジヨンと縮合系リン酸ナトリウムを
必須成分として構成されるが、使用目的、条件に
応じ難燃剤、増粘剤、分散剤、充填剤等について
従来よりも公知のものを適宜配合して何ら差しつ
かえない。 本発明の樹脂組成物を用いる繊維素材として
は、レーヨン、羊毛、ナイロン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、パル
プなど天然もしくは合成繊維を問わず用いること
ができる。 また、本発明の樹脂組成物で加工する方法とし
ては、例えばカーペツト等へ応用する場合は適当
なる濃度、粘度に調製したコンパウンドをロール
コーター、フローコーターまたはスプレーにて塗
布して良く、薄物の不織布や紙に応用する場合は
適当なる濃度に希釈して含浸しても良い。いずれ
の場合も通常の含浸設備および塗布設備により、
含浸あるいは塗布し、乾燥、熱処理を行う事によ
りすぐれた耐光性と耐熱変色性を得る事ができ
る。 以下、本発明の樹脂組成物を使用してカーペツ
トバツキングしたもの、不織布加工したものの耐
光性と、紙コートおよび樹脂組成物によるフイル
ムでの耐熱変色性を実施例にて説明する。 実施例 1 ポリプロピレン繊維100%のニードルパンチカ
ーペツト(目付量560g/m2)の裏面に酢酸ビニ
ル―エチレン―塩化ビニル系共重合体エマルジヨ
ンAおよびB単独の場合とそのエマルジヨンの固
型分100重量部に対して、テトラピロリン酸ナト
リウムを1重量部および3重量部添加した場合に
ついて固型分として150g/m2になるようスプレ
ー塗布し、110℃で20分乾燥を行う。 この試料のバツキング面に厚さ10mmのフエルト
を当て、高温紫外線フエードメーター(スガ試験
機K.K.製)で83℃±3℃、200時間の紫外線照射
を行いカーペツトの照射面のポリプロピレン繊維
の熱劣化を調べた。その結果を第1表に示す。
【表】
【表】 実施例 2 レーヨン100%のウエブに実施例1に記載の酢
酸ビニル―エチレン―塩化ビニル系共重合体エマ
ルジヨンAおよびB単独の場合とテトラピロリン
酸ナトリウムを添加した場合のエマルジヨンを含
浸させ、ドライピツクアツプ量が約35%の樹脂量
になるよう調整し、150℃で1分乾燥し、その後
130℃で5分熱処理を行つた。 この不織布をフエードメーターにて63℃で100
時間紫外線照射を行い、黄変性についてハンター
型色差計にて黄色度を測定した。また同じく不織
布を熱風乾燥機中にて150℃で60分加熱し、耐熱
変色性について上と同様にハンター型色差計にて
黄色度を測定した。その結果を第2表に示す。
【表】 実施例 3 実施例1に記載の酢酸ビニル―エチレン―塩化
ビニル系共重合体エマルジヨンBを使用し、単独
の場合と縮合系リン酸塩を各種固型分比で4%添
加した場合のエマルジヨンを上質紙(コート原
紙)にバーコーター#18にて塗布し、120℃で5
分乾燥後、165℃で60分熱処理を行い熱変色の程
度を観察した。結果を第3表に示す。
【表】
【表】 注) ○:淡黄色に変色
△:黄色に変色
×:濃黄色に変色
実施例 4 実施例1に記載のビニル―エチレン―塩化ビニ
ル系共重合体エマルジヨンAおよびBを使用し、
単独の場合とテトラピロリン酸ナトリウムおよび
ヘキサメタリン酸ナトリウムを固型分比で2重量
%添加した場合のエマルジヨンをガラス板上で室
温または加熱(約40℃)により乾燥成膜させ、
0.5〜1mm程度のフイルムを作製する。このフイ
ルムを熱風乾燥機中にて150℃で60分加熱し、着
色の程度を観察した。その結果を第4表に示す。
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ビニルエステル―エチレン―塩化ビニル系共
    重合体エマルジヨンおよびエマルジヨン固型分
    100重量部に対し、縮合系リン酸ナトリウムを0.3
    〜6重量部配合してなる織布、不織布または紙用
    樹脂組成物。
JP56002220A 1981-01-09 1981-01-09 Resin composition for fabric, nonwoven fabric and paper Granted JPS57117678A (en)

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JPS57117678A JPS57117678A (en) 1982-07-22
JPS6324117B2 true JPS6324117B2 (ja) 1988-05-19

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JPH0718089B2 (ja) * 1984-05-21 1995-03-01 ユニチカ株式会社 タフトカーペットの製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55158382A (en) * 1979-05-22 1980-12-09 Sumitomo Chemical Co Packing composition for carpet

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