JPH0139757Y2 - - Google Patents

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JPH0139757Y2
JPH0139757Y2 JP1985078030U JP7803085U JPH0139757Y2 JP H0139757 Y2 JPH0139757 Y2 JP H0139757Y2 JP 1985078030 U JP1985078030 U JP 1985078030U JP 7803085 U JP7803085 U JP 7803085U JP H0139757 Y2 JPH0139757 Y2 JP H0139757Y2
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【考案の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本考案は難燃性能および撥水・撥油防汚性能を
有するカーペツトに関するものである。 <従来の技術> 近時、防汚性能、特に撥水・撥油防汚性能はカ
ーペツトの重要な基本性能になりつつある。この
撥水・撥油防汚性能はフツ素樹脂が付与された繊
維でもつてなしとげられている場合が大半であ
る。一方、カーペツト分野でも難燃化の問題がと
り上げられてきており、特に最近では撥水・撥油
防汚性と難燃性の両方の性能をもつものが要求さ
れている。例えば、難燃化されたポリエステル繊
維を撥水・撥油剤で処理したものが特開昭60−
17170号公報等にて示されている。しかしながら、
難燃性能を有するポリエステル系繊維は、難燃化
合物が繊維に付着し繊維表面積が増大しているか
あるいは難燃剤に含まれている活性剤が繊維に残
留しているなどの理由により、このような難燃繊
維に、撥水・撥油防汚性能を付与するためには、
フツ素樹脂の付着量の増大が必要となる。このた
め、難燃性および撥水・撥油防汚性能を兼備する
繊維製品を得るには、加工工程の困難さおよび製
品の風合い不良および一般に難燃性能の低下が問
題になつている。また、フツ素樹脂により撥水・
撥油防汚性能が付与されたポリエステル系繊維に
難燃化合物を付与する場合、繊維表面のフツ素樹
脂性能が難燃化合物に阻害され、著しく撥水・撥
油防汚性能が低下する。 <考案が解決しようとする問題点> 本考案は、難燃性および撥水・撥油防汚性能を
有し、風合い変化の少ないカーペツトを提供せん
とするものである。 <問題点を解決するための手段> すなわち本考案は、パイル糸が下記(a)及び(b)の
ポリエステル系繊維で構成されていることを特徴
とする難燃性防汚カーペツトである。 (a) 分子量5000〜20000のフツ素樹脂が表面に付
着しており、かつ分子量200〜800の含リンまた
は含ハロゲンの難燃性化合物が内部に浸透して
いるポリエステル系繊維。 (b) 上記フツ素樹脂は表面に付着しているが、難
燃性化合物は実質的に付与されていないポリエ
ステル系繊維。 特に本考案の難燃性防汚カーペツトの性能を確
立するためには、難燃性化合物はカーペツトを構
成するパイル糸繊維に偏在的に内部浸透されてい
ることが重要であり、具体的にはフツ素樹脂が表
面付着しかつ難燃性化合物が内部に浸透している
繊維とフツ素樹脂が表面付着しているが難燃性化
合物は実質的に付与されていない繊維とから混紡
されてなる糸を用いることが必須である。 本考案で用いるフツ素樹脂の分子量は5000〜
20000であり、また含リンおよび含ハロゲンの難
燃性化合物の分子量は200〜800である。5000より
小さい分子量のフツ素樹脂を用いれば、フツ素樹
脂と難燃性化合物との分子量が近似するためお互
いの効果の発現が困難となる。また分子量が
20000より大きいフツ素樹脂が表面付着した繊維
はかたくなるため紡績時にワタ切れが多発し、ま
た繊維表面の平滑さが減少し、繊維の引抜き抵抗
が大きく紡績性が不良になる。また、本考案で用
いるフツ素樹脂の付着量はパイル糸に対してフツ
素樹脂固型分で0.2〜0.6重量%である。0.2%より
少ない場合には、撥水・撥油防汚性能は不十分と
なり、一方0.6%より多い場合には、紡績性が悪
く、また難燃性能が低下する。また、本考案で用
いる難燃性化合物の分子量は200〜800で、その付
与量はカーペツトを構成するパイル糸に対して固
型分で0.4〜4.0重量%である。分子量が200より
小さい場合には難燃性が不十分となり、分子量が
800より大きい場合にはフツ素樹脂表面の撥水・
撥油性能が発揮されない。また、難燃性化合物の
付与量がカーペツトを構成するパイル糸繊維重量
に対して、固型分で0.4重量%より少ない場合に
は難燃性は不十分となり、また4重量%より多い
場合には撥水・撥油性能が低下する。なおこのフ
ツ素樹脂と難燃性化合物の両者が付与されたポリ
エステル繊維のみからカーペツトパイル糸を形成
する場合、そのカーペツトの防炎テストにおいて
残炎時間が長くなり易く、一方このフツ素樹脂と
難燃性化合物とが付着したポリエステル系繊維
と、フツ素樹脂は付着しているか難燃性化合物は
付与されていないポリエステル系繊維とから混綿
してなるパイル糸より作られたカーペツトはその
防炎テストにおいて残炎時間が短かくなる。この
ことは、難燃性化合物をパイル糸を形成するフア
イバー全てに付着させておくことよりも、難燃性
化合物が付着したフアイバーと付着していないフ
アイバーとを混綿使用する方が防炎性が良好とな
ることを示している。この混紡方式の他に、難燃
性化合物が付着したフアイバーよりなるパイル糸
と付着していないフアイバーよりなるパイル糸と
を交撚あるいは交植してタフトカーペツトを造る
ことも有効である。なお、本考案で言う難燃性化
合物の付着量はパイル糸繊維全重量に対してであ
り、パイル糸を構成する難燃性化合物が付着した
フアイバーの難燃性化合物付着量とは異なる。 本考案で用いるポリエステル系繊維としては、
テレフタル酸とエチレングリコールあるいはブチ
レングリコールの縮合反応によつて生成される高
分子重合体あるいはこれにイソフタル酸、イソフ
タル酸ソジウムスルホネート、ポリオキシベンゾ
エートなどを共重合したコポリマーなどが挙げら
れる。 本考案で用いるフツ素樹脂の代表例としては、
ポリフルオロアルキル基含有化合物が挙げられ、
例えば、ポリフルオロアルキルアクリレート、ポ
リフルオロアルキルビニルエステル等が挙げられ
る。ポリエステル系繊維に該フツ素樹脂を表面付
着させるには、例えば該フツ素樹脂の水分散液を
含む処理液中にポリエステル系繊維を浸漬処理
し、乾燥熱処理するかまたは処理液中で加熱処理
する方法が一般に用いられる。また、本考案で用
いる難燃性化合物とは含リン化合物およびまたは
含ハロゲン化合物であり、例えばトリクレジルフ
オスフエート、脂肪族環式ホスホン酸エステル、
不飽和リン酸エステルオリゴマー、ヘキサブロム
シクロドデカン、テトラブロムビスフエノール
A、トリブロムフエーノル、トリジクロルプロピ
ルフオスフエートなどが挙げられる。ポリエステ
ル系繊維内部は該難燃性化合物を浸透させるに
は、例えば該難燃性化合物の水分散液を含む処理
液中で加熱処理する方法が用いられる。 次にフツ素樹脂が表面付着し、かつ難燃性化合
物が内部浸透した繊維とフツ素樹脂が表面付着し
た繊維とを混綿して紡績し、パイル糸とし、これ
を用いることにより前述したように一層難燃性を
有する撥水・撥油防汚カーペツトができる。この
難燃性防汚カーペツトの性能を確保するには、該
繊維を平滑性が良好でかつ吸水性の少ない防績油
剤を付与したのち防績することが好ましく、また
カーペツト製造時の最終工程で、100〜150℃の乾
熱処理を施すことが好ましい。こうして得られた
難燃性防汚カーペツトは撥水・撥油防汚性能を有
し、かつすぐれた難燃性能を示し、その外観・風
合いも通常品と変らず良好である。 本考案で記す撥水・撥油防汚性能とは、フツ素
樹脂加工された繊維表面の臨界表面張力の低下に
よる液体汚れに対するぬれにくさおよび硬いフツ
素樹脂皮膜による汚れ粒子の付着しにくさを表わ
すものであり、難燃性能とは、カーペツト製品で
の燃焼テストによる難燃性能であり、具体的には
JIS L−4405で難燃性と表示できる性能を示す。
第1図は本考案のカーペツトの断面図の一例であ
り、図中1はパイル糸、2は基布、3は接着剤
層、を示す。 <実施例> 実施例及び比較例 ポリエチレンテレフタレート繊維50万デニール
の捲縮トウ(8デニール単糸)をポリフルオロア
ルキルアクリレート(平均分子量:13000)をノ
ニオン活性剤で水分散させた液(樹脂固型分30重
量%)を30g/含む処理液中に浸漬し、40%の
絞り率で絞り、130℃で乾熱処理した後、131mmに
切断した。 次にこのステープルをオーバーマイヤー染色機
に詰めこみ、 A ミケトンポリエステルレツド2BSF(三井東
圧染色)0.5%o.w.f.酢酸1.0g/およびヘキ
サブロムシクロドデカンとトリクレジルフオス
フエート(平均分子量約400)を主成分とする
難燃剤水分散液(難燃性化合物固型分55%)8
%o.w.f.で130℃×60分染色した。トリクレジ
ルフオスフエートは繊維内部まで浸透してい
た。 B ミケトンポリエステルレツド2BSF(三井東
圧染料)0.5%o.w.f.酢酸1.0g/で130℃×60
分染色した。 次にこの染色AおよびBを同量混綿し、セミ梳
毛防績に投入した。なお染綿AおよびBにおい
て、フツ素樹脂は繊維表面に付着していた。防績
油剤として、流動パラフインおよび脂肪酸エステ
ルを80重量%含み、他に12重量%のアニオン活性
剤、8重量%のノニオン活性剤からなる油剤を使
用し、W−1/6撚数150T/Mのセミ梳毛糸と
した。 そして、この糸(パイル糸)を用いてポリプロ
ピレンテープヤーン織物を基布としてタフトマシ
ン(平岡工業製、1/10Gカツトパイルタフト
機)により製織し、パイルの抜け防止のための合
成ゴムラテツクスを塗布後、130℃×15分乾燥し
てタフトカーペツトを製造した(試料No.3)。 また、パイル糸として上記染綿A)100%から
なるものについても同様にタフトカーペツトを製
造した(試料No.4)。 通常の未加工のカーペツト(試料No.1)、フツ
素樹脂加工されたカーペツト(試料No.2)と比べ
れば勿論のこと、フツ素樹脂加工及び難燃性化合
物による処理を受けたポリエステル系繊維100%
からなるパイル糸を用いて製造されたカーペツト
(試料No.4)と比較しても、本考案のカーペツト
は表1に示すように、風合い外観の差がなく、優
れた撥水・撥油防汚性と難燃性能併せもつてい
た。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のカーペツトの断面図の一例で
あり、図中1はパイル糸、2は基布、3は接着剤
層を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 パイル糸が下記a及びbのポリエステル糸繊維
    で構成されていることを特徴とする難燃性防汚カ
    ーペツト。 (a) 分子量5000〜20000のフツ素樹脂が表面に付
    着しており、かつ分子量200〜800の含リンまた
    は含ハロゲンの難燃性化合物が内部に浸透して
    いるポリエステル系繊維。 (b) 上記フツ素樹脂は表面に付着しているが、難
    燃性化合物は実質的に付与されていないポリエ
    ステル系繊維。
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Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5361792A (en) * 1976-11-15 1978-06-02 Teijin Ltd Fiber material for interior decoration
JPS6017170A (ja) * 1983-07-11 1985-01-29 東レ株式会社 難燃性・撥水性合成繊維

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