JPH0134558B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0134558B2
JPH0134558B2 JP54127022A JP12702279A JPH0134558B2 JP H0134558 B2 JPH0134558 B2 JP H0134558B2 JP 54127022 A JP54127022 A JP 54127022A JP 12702279 A JP12702279 A JP 12702279A JP H0134558 B2 JPH0134558 B2 JP H0134558B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flame
flame retardant
wall covering
retardant
covering material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP54127022A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5650985A (en
Inventor
Yoshinori Hosoda
Tatsuji Kojima
Giichi Kosaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP12702279A priority Critical patent/JPS5650985A/ja
Publication of JPS5650985A publication Critical patent/JPS5650985A/ja
Publication of JPH0134558B2 publication Critical patent/JPH0134558B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fireproofing Substances (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は難燃性を有する立毛繊維布帛からなる
壁装材に関するものである。特に立毛表面品位を
低下させることなく高い難燃性能を有する壁装材
に関する。 従来、難燃性が要求される壁装材または敷物類
には紙、レーヨン、木綿、麻などのセルロースを
スルフアミン酸アンモニウム、テトラヒドロキシ
ホスホニウムクロライドまたはホスフアゼンのご
とき含リン含窒素化合物を付与した繊維、ポリエ
ステル、ポリアミド系繊維をハロゲン化リン酸エ
ステル、ハロゲン化合物で処理した繊維、または
塩化ビニル、塩化ビニリデンを共重合したアクリ
ル繊維またはポリビニルアルコールと塩化ビニル
共重合体からなるポリクラール繊維またはガラス
繊維または難燃可塑剤を使用したポリ塩化ビニル
などがある。しかし難燃素材の繊維を使用するも
の以外は高難燃性能が要求される分野には進出さ
れていない。すなわち、建設省告示第1231号にも
とづく建築基準法令の内装制限で示された「準不
燃」「不燃」規格以上の壁装材または消防法に定
める敷物類に対する難燃規格に合格し、かつ商品
価値を有する品質のものは得られていない。とく
に表面に立毛形状を有する壁装材または敷物類は
難燃加工により立毛部分の硬化、白化、粘着化、
変色、耐光堅牢度の低下等をもたらすという欠点
があつた。かかる問題の解決には、少量で、でき
れば布帛の片面処理だけで十分な効果を発揮しう
る難燃剤が必要である。本発明者らは上記問題点
解決のため鋭意検討の結果本発明に到達した。 すなわち本発明は次のごとき構成を有する。 (1) 臭化アンモニウム1〜10部、リン酸アンモニ
ウム20〜40部、水酸化アルミニウム20〜60部と
有機臭素化合物20〜60部とからなる難燃成分
を、立毛繊維布帛からなる壁装材の裏面に含有
せしめたことを特徴とする難燃性立毛壁装材。 (2) 難燃成分が、該壁装材基布厚さの裏面から2/
3以内に分布している特許請求の範囲第1項記
載の難燃性立毛壁装材。 (3) 立毛繊維布帛が、ポリウレタン含有合成繊維
製人工皮革である特許請求の範囲第1項記載の
難燃性立毛壁装材。 本発明をさらに詳細に説明する。 本発明で難燃化対象となるものは、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル系などの
合成繊維立毛布帛および木綿、レーヨンなどから
なる立毛布帛である。たとえば、起毛布、スエー
ド調人工皮革、カーペツト調のパイル布帛等も本
発明の立毛壁装材としてあげられる。本発明は合
成繊維立毛布帛、特にスエード調人工皮革などの
外観に特徴を有する材料に好適である。必要に応
じ、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリビニルア
ルコールなどのポリマーまたは充填剤などを含む
ことは何らさしつかえない。 本発明においては難燃成分として臭化アンモニ
ウム、リン酸アンモニウム、水酸化アルミニウム
と有機臭素化合物を含むことにより高い難燃性が
発現する。上記4種類の難燃成分もしくは4種類
の難燃剤を主体とし、他の難燃成分を含有しても
さしつかえない。本発明の難燃剤の効果は各難燃
成分の混合割合が大きく影響し、その適正比率は
加工を目的とする布帛の素材、組織により異な
る。本発明者の検討によれば好ましい混合割合は
次のとおりである。難燃成分全体を100にした場
合の各難燃成分の混合割合は 臭化アンモニウム 1〜10 リン酸アンモニウム 20〜40 水酸化アルミニウム 20〜60 有機臭素化合物 20〜60 である。 臭化アンモニウムは布帛を燃焼させた場合の発
熱量を少なくする作用が大きい。しかし多量に含
有する場合は発煙量が多くなる。したがつて臭化
アンモニウムが難燃成分全体に対して1%未満の
場合は発熱量が過剰になり、10%を越えると発煙
量が過剰になり、さらに水を吸収して溶解するた
めブリード現象を誘発する。リン酸アンモニウ
ム、水酸化アルミニウム、有機臭素化合物の3成
分が難燃主成分であり、リン酸アンモニウムは臭
化アンモニウムと同様に見かけの融点を降下させ
発熱量を少なくするが発煙量は臭化アンモニウム
ほど多くならないという特徴を示す。リン酸アン
モニウムは水の授受によりポリリン酸アンモニウ
ムにもなるが、本発明ではポリリン酸アンモニウ
ムも分子量に関係なく、リン酸アンモニウムとし
て適用重量部だけ採取して採用する。水酸化アル
ミニウムは200〜400℃で激しく脱水分解して結晶
水を放出し、自己消火性を促すと共に燃焼時に発
生するガスを稀釈し、燃焼速度を低下する作用が
ある。有機臭素化合物は疎水性繊維に強い親和性
を有し、燃焼時の熱分解抑制と臭素ガスによる空
気遮断の効果がある。有機臭素化合物の好ましい
構造体は臭素含有量が高く、融点が80〜250℃の
ものが良い。少なくとも臭素含有量が30wt%以
上でないと効果が低下する。有機臭素化合物には
テトラブロモビスフエノールAの誘導体、ブロモ
化シクロアルカン、ヘキサブロモベンゼンなどが
ある。難燃成分としては他に塩化アンモニウム、
塩化スズ、トリスジクロロプロピルホスフエー
ト、テトラキスヒドロキシホスホニウムクロライ
ド、ビニルホスホネートなど適宜混入使用も可能
である。 難燃成分の放置安定性および布帛への処理を容
易にするため、難燃成分以外に樹脂、増粘剤、界
面活性剤、有機溶剤、水などを混入し、バインダ
ー成分とする。この成分を含め全体の粘度1000〜
8000センチポイズに調整する。 樹脂としてはスチレンブタジエンゴムが好まし
く、増粘剤にはポリビニルアルコール、メチルセ
ルロース、でんぷん糊がある。処理剤中の難燃剤
の有効成分は30〜70%、その他の固形分は10%以
下が好ましく、残りは有機溶剤等である。難燃成
分以外の充填物の混入は概して難燃性を低下させ
る場合が多いばかりでなく、染料、難燃剤の表面
へのブリード、接触金属の錆誘発、染色堅牢度不
良の原因になりやすい。 本発明で限定される難燃剤で立毛布帛を処理す
ることにより布帛の目付100〜600g/m2の範囲の
ものに難燃性を付与することが可能であるが建設
省告示1231号に定める防火試験では壁装材の目付
(g/m2)が限定されており、できる限り少ない
量での難燃加工が望まれる。 難燃剤を布帛へ付与する方法は非常に重要であ
り、通常の平坦な表面をした織物であれば浸漬−
乾燥−熱処理するサーモゾル法が適用できるが、
表面が立毛形状を有する布帛は外部から見える立
毛面の外観や風合が難燃加工により悪化してはな
らない。したがつて好ましくは布帛の厚みに対
し、裏面から基布(立毛を除く)の3分の2以
内、さらに好ましくは2分の1以内に難燃剤が分
布するように含浸またはコーテイングする。難燃
剤が布帛へ浸透する程度は難燃成分、難燃剤の粘
度、布帛の形状、組織、撥水剤や親水化剤付着の
有無、含浸またはコーテイング方法などによつて
調節する。表面まで浸透した場合は、表面が硬
化、ベタツキなどの風合低下だけでなく、臭素化
合物の日光による分解現象で耐光堅牢度が低下す
ることがある。 以下実施例により詳細に説明する。 実施例 1 厚み0.5mm、目付120g/m2のポリウレタン含有
ポリエステルスエード調立毛布帛(東レ株式会社
製“エクセーヌ”)を第1表に示す難燃剤を使用
し、丸刃ナイフコーターで裏面をコーテイング
し、乾燥後の重量増が90〜100g/m2の範囲にな
るようにした。次に目付80g/m2の裏打紙(興人
製紙)をアクリル、酢酸ビニル系糊剤で接着し、
建設省告示第1231号に規定する防火性能験(JIS
−A−1321に相当)に準じて発熱係数と発煙係数
を示した。合成繊維で「準不燃」の規制値は総目
付350g/m2以下でパーライト板、石こうボード
いずれの場合においても発熱係数(Tdθ)100以
下、発煙係数(CA)60以下である。第2表に示
すように本発明の難燃剤で加工したもの(試料
2)は発熱係数、発煙量とも低く、防火性能の準
不燃(検定級別、2級)に合格する。一方、臭化
アンモニウムを混入していない難燃剤で加工した
もの(試料3)は発熱係数が大きく、過剰に混入
したもの(試料4)は発煙量が多く、いずれも不
合格になつた。リン酸アンモニウムを混入せずに
臭化アンモニウムと水酸化アルミニウムと有機臭
素化合物としてのテトラブロモビスフエノールA
のエチレンオキサイド付加物の3成分からなる難
燃剤で加工したもの(試料5)は石こうボード使
用燃焼テスト品の発熱係数が高く不合格であつ
た。有機臭素化合物を混入しないもの(試料6)
は全搬に難燃性不要で不合格であり、さらに多量
の難燃剤が必要である。なお、表中の数字は重量
部を意味する。
【表】
【表】 実施例 2 目付135g/m2、単紙繊度2dのナイロンの起毛
織物に第3表に示す組成の難燃剤を用いて、実施
例1と同様の方法で難燃加工と難燃性評価をし
た。難燃性評価結果を第4表に示す。本発明品
(試料7、試料16)は発熱係数、発煙係数とも規
格値以下で「準不燃」に相当する。臭化アンモニ
ウムを混入していない試料8、9はそれぞれ臭化
亜鉛、塩化亜鉛を添加したが、酸性が強く、難燃
剤としての放置安定性が悪く、石こうボード使用
の発熱係数も100を越えた。リン酸アンモニウム
の代りにトリクレジルホスフエートまたはトリス
ジクロロプロピルホスフエートを添加した試料10
または11も臭化アンモニウムを添加しているにも
かかわらず発熱係数が高くなつた。水酸化アルミ
ニウムの代わりに硫酸アルミニウムを添加した試
料12、ブロモ化合物を添加した試料13および有機
臭素化合物の代わりにチオ尿素またはホスフアゼ
ンを添加した試料14、15も発熱係数が高い。試料
16はリン酸アンモニウムと水酸化アルミニウムの
1部をヘキサブロモシクロドデカンと硫酸アルミ
ニウムに置き換えたものであり、発熱係数、発煙
係数とも「準不燃」に相当した。なお、表中の数
字は重量部を意味し、かつ難燃成分のトータル量
は60重量部に全て調整した。 本発明の処方により発熱係数、発煙係数の両方
が低く抑えることのできる理由は明らかにされて
いないが、燃焼分解現象の異なる4難燃成分が驚
くべきほど効果的な相剰性を示す。
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 臭化アンモニウム1〜10部、リン酸アンモニ
    ウム20〜40部、水酸化アルミニウム20〜60部と有
    機臭素化合物20〜60部とからなる難燃成分を、立
    毛繊維布帛からなる壁装材の裏面に含有せしめた
    ことを特徴とする難燃性立毛壁装材。 2 難燃成分が、該壁装材基布厚さの裏面から2/
    3以内に分布している特許請求の範囲第1項記載
    の難燃性立毛壁装材。 3 立毛繊維布帛が、ポリウレタン含有合成繊維
    製人工皮革である特許請求の範囲第1項記載の難
    燃性立毛壁装材。
JP12702279A 1979-10-02 1979-10-02 Fire-retardant composition Granted JPS5650985A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12702279A JPS5650985A (en) 1979-10-02 1979-10-02 Fire-retardant composition

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12702279A JPS5650985A (en) 1979-10-02 1979-10-02 Fire-retardant composition

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5650985A JPS5650985A (en) 1981-05-08
JPH0134558B2 true JPH0134558B2 (ja) 1989-07-19

Family

ID=14949741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12702279A Granted JPS5650985A (en) 1979-10-02 1979-10-02 Fire-retardant composition

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5650985A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6221870A (ja) * 1985-07-22 1987-01-30 豊田合成株式会社 金属付着防炎性繊維
JPS6339413A (ja) * 1986-08-01 1988-02-19 日本電信電話株式会社 難燃性ガラス繊維強化プラスチツクキヤビネツト
JPH04100208U (ja) * 1991-02-12 1992-08-31
KR100366261B1 (ko) * 2000-12-08 2003-01-09 주식회사 리싸이텍 난연제 조성물
WO2020137346A1 (ja) 2018-12-28 2020-07-02 株式会社クラレ 立毛人工皮革及びコンポジット材

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5650985A (en) 1981-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2560054C (en) Fire resistant composite material and fabrics made therefrom
EP0201204A2 (en) Fire barrier fabrics
US9435074B2 (en) Fire resistant composite material and fabrics made therefrom
CA2560097C (en) Fire resistant composite material and fabrics made therefrom
US8987149B2 (en) Fire resistant composite material and fabrics made therefrom
CA2560095C (en) Fire resistant composite material and fabrics made therefrom
US5064710A (en) Fire retardant composition
JPH0718584A (ja) 難燃性人工スエード状構造物およびその製造方法
US2813046A (en) Flame resistant fiberboard
US3682692A (en) Flame retardant nylon-containing material
JPH0134558B2 (ja)
EP0835900A2 (de) Elastische Formteile
US4239670A (en) Flame retardant latexes
JPS58152037A (ja) 敷物用難燃パツキング組成物
JPS604306B2 (ja) 難燃性人工スエ−ド状構造物
JPH0529705B2 (ja)
JPS60215878A (ja) 難燃性人工皮革状構造物
DE68902475T2 (de) Beschichtetes textilprodukt.
JPS5841972A (ja) 敷物用難燃バツキング組成物
JPH0313356B2 (ja)
JPS6348988B2 (ja)
JPS58164631A (ja) 敷物用難燃バツキング組成物
JPH04333658A (ja) 遮光・防炎性布はく
JPS6334193B1 (ja)
JPS58109683A (ja) 繊維材料の防炎加工法