JPS604306B2 - 難燃性人工スエ−ド状構造物 - Google Patents

難燃性人工スエ−ド状構造物

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JPS604306B2
JPS604306B2 JP11089381A JP11089381A JPS604306B2 JP S604306 B2 JPS604306 B2 JP S604306B2 JP 11089381 A JP11089381 A JP 11089381A JP 11089381 A JP11089381 A JP 11089381A JP S604306 B2 JPS604306 B2 JP S604306B2
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artificial suede
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は難燃性が付与された人工スエード状構造物に関
するものである。
。さらに詳しくは、人工スエード調ポリウレタン含有合
成繊維からなる難燃性構造物に関するものである。近年
、ポリウレタンを含有する熱可塑性合成繊維をパイル糸
に持った人工スエードの開発がすすみ、衣料用素材とし
て多用されるようになった。
これら人工スェ−ド‘ま極細繊維からなる不織布にバイ
ンダーとして高分子弾性体を含浸させたものと、起毛し
た極細繊維からなる編織物とがある。。このような立毛
調人工皮革の特徴を生かした構造物を衣料用途以外に応
用する検討も活発になってきた。ポリウレタンを王とす
る高分子弾性体を含む合成繊維からなる人工皮革を自動
車の内装材や椅子張りなどのインテリア用途に用いるに
は難燃性が要求される。
人工スエード状構造物はその構造並びに風合に特徴を有
するものであり、特に表面立毛風合、品位を低下するこ
とはその商品価値を失うことを意味する。
.かかる人工スエード状
構造物の有する問題点は‘1} 立毛間および不織布(
または緑織物)部分に空隙があり形態的に燃えやすい。
■ ポリウレタンと熱可塑性合成繊維の鍵燃化機構が異
なる。
{31 難燃剤により表面立毛風合、品位を損いやすく
、かつ耐光性をも低下する。
【41 難燃加工により染色堅牢度の低下や風合硬化を
誘発する。
などがあげられる。
かかる問題を完全に解消した難燃性スエード状構造物は
未だ提案されていない。
本発明者らはかかる問題を解消するために、人工スエー
ド状構造物に好適な難燃性組成物について検討した結果
、特定な化合物の組み合せが該構造物に好都合に浸透し
、表面立毛部の風合品位を何ら損うことなく、極めて良
好な難燃性を発揮することを究明し、本発明に到達した
すなわち本発明は次のような技術構成を有する。
人工スエード状構造物において、立毛面の裏側面にアク
リル酸ェステル樹脂と下記化合物(A)と、(B)の群
から選ばれた少なくとも1種の化合物とからなる難燃性
組成物を含有せしめてなる難燃性人工皮革状構造物。風
0=PfOCH2CHXCH2X)3または ○;PfOCH(CH2X)CH2X〕3(×;CLB
r)で示されるハロゲン化リン酸ェステル。
佃 ポリリン酸アンモニウム、リン酸グアニジン、リン
酸アンモニウム〜臭化アンモニウム「塩化アンモニウム
、硫酸アンモニウム、スルフアミン酸アンモニウム。
本発明はポljウレタン含浸熱可塑性合成繊維からなる
表面立毛人工皮革状構造物の表面品位を変化させること
なく、自動車内装資材に関する防炎規制JISD−12
01および米国規格のFMVSS−302に合格する難
燃性を付与し、さらに風合硬化や物性低下の少ない構造
物を提供するものである。
本発明でいう人工スエード状構造物とは、むろん基体層
の両面に立毛部を有するものであっても差し支えない。
ここで基体層とはポリウレタンを含有する不織布状基体
あるし、は編織物状基体から構成されているものである
。また裏面となる側に補強のために、たとえばポリエス
テル系繊維布幕などの裏張材を有してもよい。該立毛部
はポリウレタン含浸基体の少なくとも片面の表層部を起
毛処理するかあるいは起毛後基体にポリウレタンを含浸
することによってスェ〜ド調に形成されたものである。
かかる人工スヱード状構造物の基体を構成する熱可塑性
合成繊維としては「例えばポリエチレンテレフタレート
あるいはこれとィソフタル酸、ィソフタル酸ソジウムス
ルホネートなどとの共重合体、ポリオキシェチルベンゾ
ェート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル系繊維やナイ。
ン6、ナイ。ン66、ナイロン610、ナイロン12な
どのポリアミド系繊維などをあげることができる。スヱ
ード調をより好都合に形成するためには基体は例えば0
.5デニ−ル以下の極細繊維で機成されているのが望ま
しい。
かかるスエード状構造物の基体の厚さはその横造の種類
によって異なり、特に限定されないが、通常0.3〜2
伽程度である。
本発明の構造物の基体はポリウレタンなどの高分子弾性
重合体が含浸されたものであり、必要に応じてかかる重
合体の外に天然ゴム、クロロプレンゴム「SBR、アク
リル系ゴム状物、フッ素系ゴム状物「シリコーン系ゴム
状物などのゴム状物質を併用したものでもよく、更に艶
消剤、顔料〜安定剤などの添加剤が配合されたものでも
よい。
本発明はかかる基体の表面の立毛部の裏側面に難燃性組
成物を含有せしめるが、ここで裏側面とは該基体そのも
のまたは裏張材面を意味するものであって、該組成物は
これら裏面のいずれに付与せしめてもよい。かかる難燃
性組成物として本発明では次の特定な化合物からなるも
のを適用する。
すなわち、アクリル酸ェステル樹脂と、■ ○iPキ〇
CH2CHXCH2X)3または ○=PキOCH(CH2X)CH2X〕 (×:CI,Br) で示されるハロゲン化リン酸ェステル 側 ポリリン酸アンモニウム、リン酸グアニジン、リン
酸アンモニウム、臭化アンモニウム、塩化アンモニウム
、硫酸アンモニウム、スルフアミン酸アンモニウムから
選ばれた少なくとも一種の化合物の3成分からなる組成
物である。
上記アクリル酸ェステル樹脂はバインダーとしての固着
性にすぐれている上に可榛性(柔軟性)にすぐれ風合硬
化がなく、かつ染料ブリードがなく「染色堅牢度を低下
させないという特長を有するものでありこの点他のバイ
ンダー樹脂たとえばエチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リ塩化ビニル、ポリウレタン樹脂などとは著しい作用の
違いがある。
かかる作用の違いは簿物の人工スエード状構造物におい
て、染料ブリード、風合硬化などの点で格段の違いを発
揮する。かかるアクリル酸ェステル樹脂はアクリル酸ま
たはメタクリル酸のアルキルェステルからなるものであ
って、とりわけアクリル酸アルキルェステルが好ましい
アルキル基として、メチル、エチル、プロピル、ブチル
並びに分枝鎖を有するC3〜C8のアルキル基を有する
ものを適用することができる。特に分枝鎖を有するアル
キルアクリレートは柔軟性にすぐれていて本発明に好適
である。かかるアクリル酸ェステル樹脂のなかでも上記
アクリル酸ェステルの2種以上、特に3種以上からなる
共重合体は耐溶剤性、耐湿潤堅牢度にすぐれ、例えばエ
チルアクリレートノブチルアクリレート/2−エチルヘ
キシルアクリレート共重合体などは本発明に好適に用い
られるものである。
これら共重合体の各成分の割合は所望する皮膜形成Z性
ならびに柔軟性によって適宜決定される。通常エチルア
クリレートを主成分(5の重量%以上)とする共重合割
合のものが好ましい。次に上言己一般式で示されたハロ
ゲン化リン酸ヱステル(A)は人工スエード状構造物を
構成するポリエステル系繊維やポリァミド系繊維への親
和性にすぐれ、熱処理によりその浸透性は更に大きくな
るものである。
該化合物はリンとハロゲンの共作用により燃焼時のポリ
マーの分解温度を降下させる作用を発簿する。また該化
合物は油状であり、該構造物の柔軟化効果を有するので
、前記アクリル酸ェステル樹脂と有機的に結合して、該
構造物の風合改善に有効に作用するものである。。かか
る化合物としては例えば、トリスジクロロイソプロピル
ホスフエート、トリス1,3ジクロロプ。ピルホスフエ
ート、トリス2,3ジプロモフ。ロピルホスフエートト
リスクロロブロモプロピルホスフヱートなどがある。な
かでもトリスジクロロィソフ。ロピルホスフェートが上
記効果の上ですぐれている。またポリリソ酸アンモニウ
ムなど上記(B)群の化合物はポリウレタンの炭化を促
進させ、その火炎伝播を抑制する効果を有するものであ
るが、そればかりでなく上記のうちリン含有化合物は分
子中に酸素を有するポリマー例えばポリエステルに対し
て脱水化反応を有し、より低温側で炭化物を形成する作
用を有するものである。
またこれら(B)群化合物のなかでもポリリン酸アンモ
ニウムならびにリン酸グアニジンは合属腐蝕性がなく特
に自動車用途や建材用途での難燃性組成成分として好適
である。
かかる難燃性組成物は通常次のような組成例で示される
割合で配合されるものである。
風ハロゲン化リン酸ェステル系化合物5〜2礎部{B猪
羊化合物 5〜3碇部凶,曲以
外の灘燃成分 0〜1の都ポリァクリル
酸ェステル樹脂 5〜2$歌分散剤、増粘剤
1〜5 部水 X10〇部 本発明の難燃性組成物の難燃性能は各難燃性化合物成分
の混合割合およびアクリル酸ェステル樹脂分との構成比
が大きく影響し、その適正比率は加工を目的とする人工
スエード状構造物の素材、組織、厚みにより異なる。
また裏面に塗布した難燃性組成物成分の該構造物への浸
透性にも影響をうける。本発明者らの検討によれば、好
ましい難燃性組成物の構成比は難燃性化合物(A),(
B)成分の合計重量がアクリル酸ェステル樹脂など難燃
性化合物成分以外の物質の合計重量よりも多いものであ
る。。さらに好ましくは、アクリル酸ヱステル樹脂に対
して180〜25の重量%の難燃性化合物成分を含むこ
とが望ましい。アクリル酸ェステル樹脂分が難燃性化合
物成分よりも多い割合になるとコーティングした場合に
、難燃性化合物成分の増加に比例してアクリル酸ェステ
ル樹脂成分の量も多くなり、したがって高い難燃性能を
得るためには多量の難燃性組成物を付与する必要があり
、その結果粗硬で物性的にも劣るものしか得られない。
逆にアクリル酸ェステル樹脂成分が少ない場合には難燃
性化合物成分を人工スエード状構造物に固着させにくく
、脱落するなどの欠点が発生する。本発明の難燃性組成
物は上記理由から難燃性化合物(A),(B)の合計量
が15〜3の重量%で、アクリル酸ェステル樹脂が8〜
2の重量%%の割合で含有されているものが好ましい。
なお本発明の該組成物において、必要に応じて他の難燃
性化合物を添加することができるが、その場合、難燃性
化合物成分の5の重量%以下、好ましくは3の重量%以
下の範囲で本発明の目的を阻害しない程度におさえるべ
きである。
なお、ここで添加される該化合物は無機金属化合物なら
びに反応性難燃性化合物をさげるのが、風合、柔軟性の
′点で好ましい。また該組成物の固着性を高めるために
架橋剤たとえばハロゲン化シクロアルカンやハロゲン化
核化合物、チオ尿素などを風合、柔軟性を阻害しなし、
範囲で配合しても差し支えない。
かかる難燃性組成物を該構造物に付与する方法としては
通常のコーティング方法、たとえばドクターナイフ法、
ローラプリント法などが適用されうる。
その場合、該組成物の粘度は1000〜8000センチ
ポィズ好ましくは2000〜4000センチポィズに調
整される。
かかる粘度調整にはポリビニルアルコール、カルボキシ
メチルセルロース、でんぷん糊など通常の増給剤を使用
することができる。本発明において、かかる難燃性組成
物は該構造物の裏面つまり表面立毛部の裏側の基体面又
は該基体面を補強する裏張村面に付与される。
この場合談組成物成分は該基体層表面未満の内層好まし
くは裏面から2/3の厚さ以内更に好ましくは1′2の
厚さ以内までのところに分布されるように、該組成物の
粘度を調整するのが好ましい。かかる分布を規制する要
件として該組成物の粘度のほかに付着量が重要である。
付着量としては該構造物全体の8〜3の重量%(固形分
)であり、たとえば1.2側陣で目付400夕/め程度
の構造物の場合は粘度3000センチポィズの該組成物
を16〜24重量%(固形分)付着せしめる。上記付着
量のうち該構造物の基体層に浸透含有される量は少なく
とも2重量%(固形分)以上せいぜい4〜1の重量%で
ある。この付着量が2重量%未満では雛燃効果が乏しく
、また1の重量%を越えると基体層表面に難燃性化合物
が浸み出し、立毛部に次のような欠点を付与する。すな
わち難燃性化合物がたとえば立毛部に浸透または付着し
た状態になると、該立毛部の染料ブリードを惹起し、か
つ外観、風合の低下、染色堅牢度の低下更には物理特性
の低下をひきおこし、商表的価値を下落してしまうので
ある。
すなわち本発明の人工スエード状構造物において少なく
とも該構造物を構成する基体層内つまり該基体表面未満
の内部に談組成物成分が分布しているが、表面立宅部並
びに基体層表面部にまでは分布していないことが重要な
のである。かかる構成を達成させるために本発明では前
述の粘度および付着量と次の熱処理を規制するものであ
る。すなわち難燃性組成物を塗布された該構造物は10
0〜200ooの温度条件下で熱処理し、該組成物の固
着と同時に該組成物成分の浸透規制を行なう。
熱処理温度が100℃未満の場合は難燃性組成物の人工
スエード状構造物基体への浸透が不十分になり、かつ固
化状態、が悪いため塗布面が粘着性を有する。一方、2
00qoを越えると難燃性化合物の浸透が過大になり表
面立毛部の染色堅牢度、風合を低下させる。好ましくは
110〜13ぴ0で10〜1粉ご間熱処理することによ
り浸透規制を行う。かくして本発明の難燃性組成物は人
工スエード状構造物の基体層内に特定な分布をもって含
有せしめられる。
本発明の難熱性人工スェ−ド状構造物は炎の熱によって
急速に難燃性化合物が立毛部や他の繊維部分へ浸透し、
該繊維の分解温度を降下する作用と同時にポリウレタン
の炭化を促進する作用との相乗効果により、極めてすぐ
れた難燃効果を有するものであり、一方、平常の該構造
物は立毛風合並びに外観のすぐれた柔軟性に富んだもの
であり、染色堅牢度や耐光性にもすぐれているものであ
る。
本発明の難燃性人工スエード状構造物は自動車用内装材
料や椅子張りや壁張りなどのインテリア材料などに有用
に適用される。
以下本発明を実施例をあげて更に説明する。
実施例 1ポリウレタン含浸熱可塑性合成繊維からなる
人工スエード状構造物として、東レ(株)毅“ェクセー
ヌ”Tタイプ(厚さ1.2柳)の裏面に、低融点ポリア
ミド系樹脂接着剤を用いてポリエステル系繊維織物(経
糸、フィラメントi5皿‐4斑、縞糸、紡績糸3俺、繊
密度52×43本ノin4枚朱子組織)を加熱融着によ
り貼り合せたものを用いた。このようにして得られた人
工スエード状構造物の難燃性をFMVSS‐302塚格
で評価すると燃焼速度150〜18物吻/minを示し
、非常に易燃性であることがわかった。一方トリスジク
ロロィソプロピルホスフェート1友邦、ポリリン酸アン
モニウム8部、リン酸グアニジン4部、アクリル酸ェス
テル樹脂(エチルアクリレートノブチルアクリレート/
2−エチルヘキシルアクリレートこ84/5/11重量
%からなる共重合体)を固形分で10部、CMCO.8
部、非イオン系界面活性剤0.2部、水65部からなる
難燃性練成物の粘度3000センチポィズ(20q0、
B型粘度計、4号ロー夕一による6び.p.mでの測定
値)のものを丸刃ナイフコーターで該人工スエード状構
造物の裏面の裏張布の上からコーティングし、115q
o×15分乾燥した。難燃性組成物の付着量(固形分)
は加工前後の重量変化により算出した。これをFMVS
S一302規格で灘燃速度を評価すると第1表のように
付着量が8重量%以上で規格値の100柳/min以下
になり、付着量2の重量%で自縦性に、更に3の雲量%
を越えると不燃性に近い状態になるが、風合が粗硬にな
ることが明らかになった。したがって該付着量は8〜3
堰重量%の範囲がよい。第1表 * 燃焼速度(FMVSS−302規格)SE:スター
トラインから50物未満で消火し、かつ燃焼時間が60
sec以内のもの0:スタートラインまでに消火したも
の ** 風合:未加工品との手触り感覚で硬さ判定した。
○・・.良好(未加工品と同等)。△.・.未加工品よ
り少し硬い。
×・・・硬い実施例 2実施例1で用いた人工スエード
状構造物に難燃性化合物成分とアクリル酸ヱステル樹脂
分の含有割合が異なる難燃性組成物を裏面から塗布し、
110℃で15分間熱処理した。
その結果、第2表の如くアクリル酸ェステル樹脂の含有
量が少ないもの(試料肺.1,2)は難燃性組成物の放
置安定性が悪く、塗布する前に再混合することにより塗
布は可能だが脱落が激しく、かつその加工品の塗布面に
は粘着性が発現した。一方、アクリル酸ェステル樹脂の
含有量が多い場合には、アクリル酸ェステル樹脂を鱗燃
化するのに必要なだけ難燃性化合物成分を消費すること
になり、高い難燃性は得られなかった。用いた難燃性組
成物の組成は次に示すものであり、またアクリル酸ェス
テル樹脂としてはエチルアクリレート/ブチルアクリレ
ート/2−エチルヘキシルアクリレ−トがそれぞれ57
/11/32重量%から成る共重合体のェマルジョンを
用いた。難燃性組成物 アクリル酸ェステル樹脂 変量(部)トリス−
2,3−ジクロロプロピルホスフエート(A)
5ポリリン酸アンモニウム(B)
5リン酸グアニジン(B) 10臭化
アンモニウム(B) 3CMC(増粘
剤) 1アルキルフェノール
EO付加物(分散剤) 0.5水 X1〇〇 なお、上記難燃性組成物の付着量(固形分)は18〜1
塁重量%に調整した。
第 2 表 *安定性…難燃性組成物を均一分散させて調整後、静置
した状態で24時間放置後の分離状態を判定する。
○:分離しない。
×:分離する。
実施例 3 難燃性組成物中のアクリル酸ェステル樹脂量および難燃
性化合物成分の混合割合を一定にし、該化合物の種類の
異なる難燃性組成物を試作した。
この難燃性組成物を実施例1で用いたものと同一の人工
スエード状構造物の裏面に付着量15重量%と25重量
%の2水準で塗布したのち11000、1粉ご間熱処理
したものについて難燃性を調べた。難燃性はFMVSS
−302規格により燃焼速度を評価し、本発明品と比較
した(第3表)。本発明の難燃性組成物は他の難燃性化
合物成分を含有する比較例に比べ「非常にすぐれた難燃
性能が認められた。
用いた難燃性組成物の組成は次のとおりである。難燃性
化合物成分 24部アクリル酸ェ
ステル樹脂(固形分)(ウルトラゾール265を武田薬
品(株)製)IOCMC
I水
651〇〇第 3 表 *難燃速度(FMVSS−302) ◎:スタートラインまでに消火。
○:燃焼速度 100物/物以下。
×:燃焼速度 100物/物を越える。
実施例 4 バィンダ−としての樹脂性能を調べるため、同じ難燃性
化合物成分の一定量に対し、種々の樹脂について染料の
ブリードの有無および塗布後の風合、灘燃速度を実施例
1の人工スエード状構造物の裏面に付着量15重量%(
固形分)塗布し評価した。
その結果を第4表に示した。難燃性化合物成分1,3ー
ジクロロプロピルホスフエート 磯部ポリリン酸アンモ
ニウム 7リン酸グアニジン
7増粘剤CMC
I樹 脂〔固形分) 10水
65・〇〇第 4
表 *難燃速度:実施例3に準ずる。
**染料ブリード: 被加工構造物を40℃×80%RHの雰囲気中に48
hr放置したときの該樹脂層への染料ブリードの有無を
観察した。
○:樹脂層へのブリードなく、樹脂の色調変化をし。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 人工スエード状構造物において、立毛面の裏側面に
    アクリル酸エステル樹脂と下記化合物(A)と、(B)
    の群から選ばれた少なくとも1種の化合物とからなる難
    燃性組成物を含有せしめてなる難燃性人工スエード状構
    造物。 (A) O=P−(OCH_2CHXCH_2X)_3
    またはO=P−〔OCH(CH_2X)CH_2X〕
    _3(X:Cl,Br) で示されるハロゲン化リン酸
    エステル。 (B) ポリリン酸アンモニウム、リン酸グアニジン、
    リン酸アンモニウム、臭化アンモニウム、塩化アンモニ
    ウム、硫酸アンモニウム、スルフアミン酸アンモニウム
JP11089381A 1981-07-17 1981-07-17 難燃性人工スエ−ド状構造物 Expired JPS604306B2 (ja)

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