JPS632401Y2 - - Google Patents

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JPS632401Y2
JPS632401Y2 JP14824582U JP14824582U JPS632401Y2 JP S632401 Y2 JPS632401 Y2 JP S632401Y2 JP 14824582 U JP14824582 U JP 14824582U JP 14824582 U JP14824582 U JP 14824582U JP S632401 Y2 JPS632401 Y2 JP S632401Y2
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layer
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は液状活性物質含有製剤に関し、特に、
その施用に際して任意の形状に変形し得る液状活
性物質含有製剤に関する。
環境汚染を引き起こさない害虫防除方法とし
て、近年、昆虫の性フエロモンを含有させた製剤
を野外に散布放置し、フエロモンを大気中に放散
させることにより、昆虫をトラツプに誘引して捕
獲殺虫する所謂マス・トラツピング法や、雄が雌
を感知し、配偶行動をとるのを撹乱させる所謂撹
乱法等が注目されている。
このための製剤の代表例として、従来、例え
ば、連続した貫通孔を有する多孔質重合体基材に
フエロモンを含浸吸収させて活性物質貯蔵層とな
し、これを液状活性物質の放出を制御し得る重合
体膜に包み込んだシート状製剤が知られている。
しかし、かかる製材の施用は、単に散布するか、
或いは紐、針金等にて樹木に固定したりするもの
であつて、特に、樹木や支持材に取付けるにあた
つて手間を要していた。
本考案は上記に鑑みてなされたものであつて、
フエロモンほか液状活性物質を含有するシート状
製剤において、施用に際して自由に変形でき、樹
木や支持材に簡単に取付けることができ、更に、
取外しも簡単である液状活性物質含有製剤を提供
することを目的とする。
本考案は、独立した多数の微孔を有する多孔質
重合体層と、常温で上記重合体に対して限られた
溶解度を有し、上記微孔に液滴として封入されて
いる液状活性物質と、上記多孔質重合体層の裏面
に液状活性物質を拡散透過させないバツキングを
有するシート状製剤であつて、バツキングが復元
性を有するコイル材であることを特徴とする。
上記のようなシート状製剤は、例えば、好まし
くは、重合体と、この重合体に対して常温で限ら
れた溶解度を有する常温で液状の活性物質とを、
これら活性物質及び重合体の両方を溶解し得ると
共に、上記活性物質よりも易揮発性の有機溶剤に
溶解し、この溶液を適宜の支持体の表面に塗布
し、上記溶剤を蒸発させて、上記重合体の層内に
液状活性物質を微小な液滴状に分散含有させるこ
とによつて製造される。バツキングには上記支持
体をそのまま用いてもよく、また、重合体層を形
成した後、別にバツキングを接着積層してもよ
い。
本考案において、液状活性物質とは、常温で液
状であつて、農薬活性、誘引活性、忌避活性、芳
香活性等の化学的或いは生理的活性を有する物質
をいい、例えば、農薬活性物質として、ナレド
(Naled)、ダイアジノン(Diazinon)、スミチオ
ン等の殺虫剤、β−プロピオラクトン等の殺菌
剤、トリエチレングリコールモノヘキシルエーテ
ル、N,N−ジエチル−m−トルアミド等の忌避
剤、ドデシルアセテート、Z−11−テトラデセニ
ルアセテート、Z−11−ヘキサデセナール等のフ
エロモン又はその類似物、リモネン、ベンジルア
ルコール、炭素数6〜16の炭化水素から誘導され
るエステル、エーテル、アルデヒド類等の芳香活
性物質等を挙げることができる。
上記多孔質重合体層をなす重合体は、用いる液
状活性物質に対して限られた溶解度を有すること
が必要であり、通常、液状活性物質を5重量部以
下の範囲でのみ溶解させる重合体、特に、0.01〜
1重量部の範囲で溶解させる重合体が好ましく用
いられる。このような重合体は、用いる液状活性
物質に応じて適宜に選ばれるが、例えば、具体例
として、ポリスルホン、ポリカーボネート、ポリ
スチレン、ポリメチルメタクリレートを含むポリ
(メタ)アクリル酸エステル、ポリアミド、ポリ
ビニリデンクロライド、ポリビニリデンフロライ
ド、セルロースエステル、再生セルロース、ポリ
ウレタン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニ
ル、ポリビニルアセテート、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、
ポリスチレン−ポリブタジエンブロツク共重合体
等の1種又は2種以上の混合物を挙げることがで
きる。
また、本考案による製剤を製造するに際して用
いる有機溶剤は、用いる活性物質と重合体を共に
溶解させ得ると共に、活性物質よりも易揮発性で
あつて、沸点が低いことを要し、用いる活性物質
と重合体の種類に応じて適宜に選ばれるが、具体
的には、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素等の低級脂肪族ハロゲン化炭化水素、
メタノール、エタノール等の低級脂肪族アルコー
ル、これらの酢酸エステルのほか、アセトニトリ
ル、アセトン、エチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン等の1種又は2種以上の混合物が用いられ
る。特に、塩化メチレンのような低級脂肪族ハロ
ゲン化炭化水素が好ましく用いられる。
液状活性物質と重合体とを含有する溶液におけ
るこれらの合計量の濃度は、通常、10〜40重量%
が適当であり、好ましくは15〜30重量%である。
この溶液は適宜の支持体、例えば、樹脂フイル
ム、金属の箔や薄いシート、これらの積層物等の
上に塗布された後、有機溶剤が蒸発除去される。
有機溶剤を蒸発させる際の温度は、通常、0〜
100℃、好ましくは15〜70℃の範囲であつて、且
つ、溶剤の沸点以下の温度である。通常、常温で
よいが、必要に応じて、加熱してもよい。また、
減圧下に蒸発させてもよい。このようにして、有
機溶剤を蒸発させるに従つて、液状活性物質は重
合体に対して限られた溶解度を有するのみである
から、活性物質と重合体の間で相分離が生じ、活
性物質の微小な液滴が重合体マトリツクス、中に
均一に分散され、従つて、重合体は独立した多数
の微孔を有する多孔質層を形成し、この微孔内に
液状活性物質が封入されることとなるのである。
通常、重合体の表面においては、溶剤の蒸発に伴
つて重合体濃度が高まり、遂には上記多孔質層と
一体化された緻密な薄層が形成されるが、しか
し、溶剤の蒸発を加湿雰囲気下に行なうと、通
常、表面に緻密な薄層を有しない均質な多孔質膜
を得ることができる。
かかる方法によつて得られるシート状製剤にお
いて、多孔質重合体層中に形成される微孔は、通
常、厚み0.1〜5μの隔壁によつて区画された独立
孔であり、その孔径は0.5〜10μ程度である。ま
た、多孔質重合体層は30〜80%程度の空孔率を有
するので、最大70重量%程度までの液状活性物質
を含有することができるが、実用上は最大50重量
%程度とするのが適当である。また、多孔質重合
体層の厚みは何ら制限されるものではないが、通
常、10〜500μの範囲にある。
上記のようなシート状製剤においては、重合体
層の微孔内に封入されている液状活性物質が、重
合体に対して限られた溶解度を有するから、重合
体中への拡散が抑えられ、かくして、環境雰囲気
への放出が抑えられるので、液状活性物質は制御
された速度で放出される。
本考案における製剤は、バツキングとして、復
元性を有するコイル材を有し、従つて、常態では
コイル材と一体にコイルを形成している。かかる
コイル材としては、例えば、薄い鋼板が用いら
れ、上記した製剤裏面に接着剤等により接着積層
される。
必要に応じて、多孔質重合体層の上に、液状活
性物質に対する拡散性が重合体層よりも小さい重
合体フイルムを積層し、活性物質の環境雰囲気へ
の放出速度を制御する制御層とすることができ
る。かかる制御層には、一般にポリエチレンやポ
リエチレンテレフタレートからなるフイルムが好
ましく用いられる。
第1図は本考案による液状活性物質含有製剤の
一実施例を示す要部横断面図、第2図は斜視図を
示す。多孔質重合体層1は独立した微孔2を有
し、この微孔内に液状活性物質3、例えば、フエ
ロモンが封入されていて、その裏面に、例えば復
元性を有するコイル材4、例えば、薄い鋼板が積
層固定されている。かくして、本考案の製剤は、
常態ではコイル状をなしているが、例えば、コイ
ルを緩めれば容易に樹木や適宜の支持材に巻き付
けて取付けることができ、また、取付けた後は再
びコイルに戻るので、容易に脱離しない。反対
に、取り外すときにも、コイルを緩めればよい。
従つて、本考案の製剤によれば、施用が著しく簡
単になる。
第3図は別の実施例を示し、多孔質重合体層1
の表面に液状活性物質の環境雰囲気への放出を制
御するための制御層5が設けられており、裏面に
コイル材4が貼着固定されている。
本考案の製剤によれば、以上のように、シート
状製剤が多孔質重合体層と、それが有する微孔内
に封入された液状活性物質とからなる薄膜状であ
り、この裏面に復元性を有するコイル材がバツキ
ングとして一体に固定されているので、施用に際
してコイルを弛めるだけの操作で例えば樹木や支
持材へ取付けることができ、しかも、一旦、取付
けた後は、形状がコイルに戻るので容易に脱離し
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による製剤の一実施例を示す要
部断面図、第2図はその斜視図、第3図は別の実
施例を示す要部断面図である。 1……多孔質重合体層、2……微孔、3……液
状活性物質、4……コイル材、5……制御層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 独立した多数の微孔を有する多孔質重合体層
    と、常温で上記重合体に対して限られた溶解度を
    有し、上記微孔に液滴として封入されている液状
    活性物質と、上記多孔質重合体層の裏面に液状活
    性物質を拡散透過させないバツキングを有するシ
    ート状製剤であつて、バツキングが復元性を有す
    るコイル材であることを特徴とする液状活性物質
    含有製剤。
JP14824582U 1982-09-29 1982-09-29 液状活性物質含有製剤 Granted JPS5951003U (ja)

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JP14824582U JPS5951003U (ja) 1982-09-29 1982-09-29 液状活性物質含有製剤

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JP14824582U JPS5951003U (ja) 1982-09-29 1982-09-29 液状活性物質含有製剤

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Publication Number Publication Date
JPS5951003U JPS5951003U (ja) 1984-04-04
JPS632401Y2 true JPS632401Y2 (ja) 1988-01-21

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JP14824582U Granted JPS5951003U (ja) 1982-09-29 1982-09-29 液状活性物質含有製剤

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