JPS632392B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフアクシミリ蓄積交換システムにおい
て蓄積交換装置がフアクシミリ装置から画信号を
受信・蓄積する際の動作の異常をフアクシミリ装
置に通知する方式に関するものである。

電話交換網用アナログフアクシミリ装置間にお
けるフアクシミリ通信呼の従来の信号方式を第１
図に示す。第１図において１は発呼側アナログフ
アクシミリ装置、２は被呼側アナログフアクシミ
リ装置、３は交換機を示し、アナログフアクシミ
リ装置１のオフフツクダイヤル信号ａ１からオン
フツクｌまでが１フアクシミリ通信呼、被呼局識
別信号ｂから手順終了信号ｊまでがフアクシミリ
手順であり、該フアクシミリ手順は更にメツセー
ジ画信号を挾んで被呼局識別信号ｂから受信準備
確認信号ｆまでのメツセージ前手順と、メツセー
ジ終了信号ｈから手順終了信号ｊまでのメツセー
ジ後手順に分けられる。

第１図に基づいて従来実施例の説明を行う。ま
ず、アナログフアクシミリ装置１のオフフツクダ
イヤル信号ａ１により交換機３を介して被呼側ア
ナログフアクシミリ装置２が呼びだされ、該被呼
側アナログフアクシミリ装置２のオフフツクａ２
によつて両アナログフアクシミリ装置１，２間が
通話可能状態となる。次に両アナログフアクシミ
リ装置１，２の通信釦オンによりメツセージ前手
順が開始され、続いて画信号の転送、メツセージ
後手順が実行される。この場合メツセージ後手順
におけるメツセージ確認信号ｉは画信号の転送・
記録動作の完了を表わし、通信された画質とは無
関係に送信され、通信画質の判定は扱者により行
われ、通話時に通知される。つまり電話交換網用
アナログフアクシミリ装置間における画信号の転
送においては発呼側並びに被呼側アナログフアク
シミリ装置は動作異常を自動的に知ることができ
ず、扱者によつてのみ通知されるものである。

従つてアナログフアクシミリ装置を蓄積交換シ
ステムに収容させ、該アナログフアクシミリ装置
間の画信号の転送にあたつては大きな問題を生ず
る。すなわち、蓄積交換システムにおいては、発
呼側アナログフアクシミリ装置より転送した画信
号を一旦蓄積させ、別途被呼側のアナログフアク
シミリ装置へ画信号を転送することから、アナロ
グフアクシミリ装置と蓄積交換装置間の画信号の
転送時に異常、例えば、動作速度不整合、画信号
書込み動作不良、画信号書込みエリア不足等が発
生した場合はアナログフアクシミリ装置に通知す
る手段がないという欠点を有する。

本発明は蓄積交換装置がフアクシミリ装置から
画信号を受信・蓄積する際の動作の異常を、前記
フアクシミリ装置の送信動作終了後のメツセージ
後手順に異常を発生させることによりフアクシミ
リ装置側に通知することを目的としているもので
あり以下詳細に説明する。

本発明の実施例におけるフアクシミリ蓄積交換
システムの全体構成図を第２図に示す。第２図に
おいて１，２は電話交換用アナログフアクシミリ
装置、３は構内交換機、４は蓄積交換装置であ
り、アナログフアクシミリ装置１からのフアクシ
ミリ通信呼は蓄積交換装置４で蓄積され、指定宛
先であるアナログフアクシミリ装置２へ送信され
るものとする。第３図は第２図における蓄積交換
装置４の詳細ブロツク図を示し、５は交換機・イ
ンターフエース部、６は通信するフアクシミリ装
置の機種に応じて複数設備されるフアクシミリ制
御部、８は磁気デイスク装置、７は蓄積交換装置
４の主制御部であり、フアクシミリ通信呼の呼処
理と磁気デイスク装置８の制御を行う蓄積制御部
である。交換機・インターフエース部５は蓄積制
御部７の制御のもとにフアクシミリ通信呼の呼設
定、呼復旧手順を実行し、フアクシミリ制御部６
は蓄積制御部７の起動によりメツセージ前手順、
メツセージ後手順の実行、画信号の送受信動作、
画信号蓄積の為のアナログ・デイジタル変換、符
号化圧縮、復号化伸長の処理ならびに蓄積制御部
７との蓄積情報の転送制御を行う。

次に第２図、第３図を用いてアナログフアクシ
ミリ装置１からの発呼によりアナログフアクシミ
リ装置２へ画信号を送信する場合について、概要
を説明する。アナログフアクシミリ装置１からの
発呼により構内交換機３は蓄積交換装置４とアナ
ログフアクシミリ装置１間の回線の設定を行う。
次に蓄積交換装置４において、蓄積制御部７は交
換機・インターフエース部５を経由してアナログ
フアクシミリ装置１からのフアクシミリ通信呼を
検出し、交換機・インターフエース部５を通して
アナログフアクシミリ装置１との呼設定手順を行
い、アナログフアクシミリ装置１の機種に対応し
たフアクシミリ制御部６を起動する。フアクシミ
リ制御部６はメツセージ前手順を実行後、蓄積制
御部７との並行動作により画信号の受信・蓄積動
作を始める。磁気デイスク８に蓄積された画信号
の通信は別途構内交換機３にてアナログフアクシ
ミリ装置２と蓄積交換装置４との回線を設定して
行われる。

第４図は第２図に示す本実施例のアナログフア
クシミリ装置１、構内交換機３と蓄積交換装置４
間におけるフアクシミリ信号の受信・蓄積動作の
信号方式を示し、１，３，４の番号は各々第２図
に対応する。第４図においてオフフツクダイヤル
信号ａから起動信号ｍまでが呼設定手順、グルー
プ識別信号ｃから受信準備確認信号ｆまでがメツ
セージ前手順、メツセージ終了信号ｈからオンフ
ツクｌまでがメツセージ後手順である。アナログ
フアクシミリ装置１から構内交換機３へのオフフ
ツクダイヤル信号ａにより呼設定手順が開始し、
アナログフアクシミリ装置１の通信釦オンにより
メツセージ前手順が続き、その後画信号がアナロ
グフアクシミリ装置１から蓄積交換装置４へ転送
され、蓄積される。ここで画信号の蓄積動作時に
例えば受信動作速度不整合、画信号書込み動作不
良、画信号書込みエリア不足等の異常が発生した
場合、フアクシミリ制御部６は画信号の蓄積動作
を止め、以後の受信画信号を廃棄してメツセージ
後手順待ちとなる。一方アナログフアクシミリ装
置１では前記異常とは無関係に画信号を蓄積交換
装置４に転送し続け、転送終了でメツセージ終了
信号ｈを蓄積交換装置４へ送る。該蓄積交換装置
４は前記異常によりメツセージ終了信号ｈ待ちと
なつており、メツセージ終了信号ｈを受信したこ
とによりメツセージ後手順に入る。しかし、蓄積
交換装置４では前記異常の為にメツセージ確認信
号ｉをアナログフアクシミリ装置１に送信せずに
動作を終了し、蓄積制御部７へ異常終了を通知す
る。次に蓄積制御部７は交換機インターフエース
部５を通して切断信号ｎを構内交換機３に送りフ
アクシミリ通信呼を復旧（終了）させ、すでに受
信・蓄積された画信号を廃棄する。アナログフア
クシミリ装置１ではメツセージ終了信号ｈに対す
る応答であるメツセージ確認信号ｉが受信できな
い為、通信異常として動作を終了するとともに画
信号蓄積動作不良を知ることができる。

上記本発明の実施例においてはアナログフアク
シミリ装置を蓄積交換システムに収容した場合に
ついて記載してあるが、デイジタルフアクシミリ
装置を収容した場合でも同様である。デイジタル
フアクシミリ装置の場合は前述のような異常が発
生した場合には該異常をフアクシミリ装置に通知
する信号が設けられているが、本実施例にて説明
したと同じ方式すなわちメツセージ確認信号ｉに
相当する信号を異常発生時に蓄積交換装置４から
フアクシミリ装置１に返さないことによつても通
知することができる。

本発明は蓄積交換装置４がフアクシミリ装置１
から画信号を受信・蓄積動作時に異常が発生した
場合、画信号転送終了後のメツセージ後手順にお
いて応答信号を返却せずにフアクシミリ通信呼を
終了する結果、フアクシミリ装置側はフアクシミ
リ手順異常として画信号蓄積動作不良を知ること
が出来るものであり、蓄積動作不良をフアクシミ
リ装置に通知する為の特別の手段、フアクシミリ
装置の改造等を必要としない利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は電話交換網用アナログフアクシミリ装
置間におけるフアクシミリ通信呼の従来の信号方
式を示す説明図、第２図は本発明の実施例におけ
るフアクシミリ蓄積交換システムの全体構成図、
第３図は第２図に示す蓄積交換装置４の詳細ブロ
ツク図、第４図は第２図に示すアナログフアクシ
ミリ装置１、構内交換機３と蓄積交換装置４間の
信号方式を示す説明図である。 １，２……アナログフアクシミリ装置、３……
構内交換機、４……蓄積交換装置、５……交換機
インターフエース部、６……フアクシミリ制御
部、７……蓄積制御部、８……磁気デイスク、ａ
……オフフツクダイヤル信号、ｈ……メツセージ
終了信号、ｉ……メツセージ確認信号、ｌ……オ
ンフツク信号。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ フアクシミリ装置を収容する蓄積交換システ
   ムに用いられるフアクシミリ信号受信蓄積方式に
   おいて、蓄積交換機が前記フアクシミリ装置から
   画信号を受信・蓄積する際の動作の異常を、前記
   フアクシミリ装置の送信動作終了後のフアクシミ
   リ制御手順において前記蓄積交換機から応答を返
   えさないことにより手順異常を発生させて、前記
   フアクシミリ装置へ通知することを特徴とするフ
   アクシミリ信号受信蓄積方式。