JPS6323836B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、試験用撰別機に関するものである。

玄米を任意抽出して、その玄米中に含まれてい
る未熟米、砕米等の混入割合を検出する試験用撰
別機において、従来、第１図に示すように、玄米
をホツパー１′から筒状の回転金網２′に投入し、
ギヤモーター３により回転金網２′を減速回転さ
せ、未熟粒、砕粒等をふるい落とした後、排出バ
ルブ用ノブ４′を引張つて端板５′を移動させ、整
粒を受箱に排出していた。しかし、回転金網が水
平であるため、撰別後、整粒排出に時間がかか
り、排出時には、端板５′を開閉しなければなら
ず、不便であつた。

本発明の目的は、上述した欠点を除去し、回転
金網を傾斜させ、かつ反転させることにより簡単
に整粒を排出させることができ、かつ、排出時間
を短縮した試験用撰別機を提供するものである。

以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細
に説明する。

１は、円筒状の撰別金網であり、この撰別金網
１の両端に金網枠２，２′を設け、一方の金網枠
２に、金網駆動軸３に設けた金網駆動アーム４を
取りつけ、他方の金網２′に端板５を取りつける。
金網駆動軸３は、軸受６を介して回転自在に金網
駆動モーター７に連結する。

軸受６の上部には、ねじ軸８を貫通させ、この
ねじ軸の一端部は自在継手９を介して金網傾斜モ
ーター１０に連結し、ねじ部は軸受６のめねじ体
１７に螺合し、軸受６の下部は、傾斜支点１１に
回動自在に連結し傾動自在とする。

撰別金網１の下方には、端板５および撰別金網
１下部をおおうホツパー１２を設け、ホツパー１
２底部に排出バルブ１３を設ける。１４は、撰別
金網１に玄米を投入する投入ホツパーである。

排出ドラムの端板５には周縁に複数の開口部１
５を設け、開口部１５の内側に、撰別金網１の回
転方向に対して一定方向に傾斜させた遮へい板１
６を取りつける。遮へい板１６は、開口部１５を
遮へいする。

次に、本発明の作用を説明する。

投入ホツパー１４より投入された玄米は、撰別
金網１内に入る。このとき、金網１は水平で、端
板５側から見て反時計方向に回転させる。

玄米は、金網１に対して相対的に右回転し、開
口部１５に取りつけた遮へい板１６は、玄米を金
網１後方に押しやるから、玄米が開口１５から流
出することはない。こうして、撰別金網１からふ
るい落とされた未熟米等は、排出バルブ１３を開
いて取り出される。

次に、金網傾斜モーター１０を駆動し、第２図
のように自在継手９を介して傾動自在に取りつけ
たねじ軸８を回転させ、撰別金網１を傾斜支点１
１を中心として軸受６ごと傾ける。このとき、撰
別金網１の回転方向を時計方向の回転に切換え
る。整粒は、端板５側に集まり、端板５の開口１
５と遮へい板１６との間隙から流れ落ち、ホツパ
ー１２内にかき出される。ホツパー１２に集めら
れた整粒は、排出バルブ１３から排出される。

このように、本発明によれば、玄米を撰別した
後、筒状の撰別金網を傾斜させ、かつ、回転方向
を切り換えるだけで、整粒の排出を行なうことが
でき、排出時間の短縮と排出操作の簡易化をはか
ることができる。

なお、撰別金網の目幅を交換することにより、
籾や白米の撰別試験機としても使用することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の試験用撰別機の断面図、第２
図は、本発明の一実施例の断面図、第３図は、第
２図の整粒排出時における断面図、第４図は、同
上の端板の側面図、第５図は、第４図のＡ−Ａ線
における断面図である。 １……撰別金網、３……金網駆動軸、５……端
板、６……軸受、７……金網駆動モーター、８…
…ねじ軸、９……自在継手、１０……金網傾斜モ
ーター、１１……傾斜支点、１５……開口部、１
６……遮へい板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 筒状の撰別金網を回転自在に設けた試験用撰
   別機において、前記撰別金網を傾動自在に支持す
   るとともに、前記撰別金網の端板周縁に開口を設
   け、該開口の内側に、前記金網の回転方向に対し
   て一定方向に傾斜した遮へい板を取りつけたこと
   を特徴とする試験用撰別機。