JPS63238229A - 電気接点材料の製造方法 - Google Patents
電気接点材料の製造方法Info
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- JPS63238229A JPS63238229A JP62070683A JP7068387A JPS63238229A JP S63238229 A JPS63238229 A JP S63238229A JP 62070683 A JP62070683 A JP 62070683A JP 7068387 A JP7068387 A JP 7068387A JP S63238229 A JPS63238229 A JP S63238229A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H1/00—Contacts
- H01H1/02—Contacts characterised by the material thereof
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- H01H1/023—Composite material having a noble metal as the basic material
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕
この発明は、電気接点材料に関する。
リレー、ブレーカ、コンタクタ(パワータイプリレー)
用の電気接点材料として、04gCd O、Ag5nO
zなどの内部酸化型接点材料、および、■AgNi、
AgWなどの焼結型接点材料がある。内部酸化型の接点
材料を用いて作った接点は、耐溶着性に優れるが、接点
開閉により接点表面に酸化物が堆積し、接触抵抗が大き
くなるという欠点がある。
用の電気接点材料として、04gCd O、Ag5nO
zなどの内部酸化型接点材料、および、■AgNi、
AgWなどの焼結型接点材料がある。内部酸化型の接点
材料を用いて作った接点は、耐溶着性に優れるが、接点
開閉により接点表面に酸化物が堆積し、接触抵抗が大き
くなるという欠点がある。
また、AgWも、酸化しゃすいWが骨格を形成していて
その間にAgを充填した構造であるため、AgWを用い
て作った接点は、接触抵抗が大きくなり、高容量のブレ
ーカなど用途が眼られている。一方、AgNxは、焼結
タイプでありながら加工性に優れ、線材化が容易である
ため、リベットタイプの接点としてリレー、コンタクタ
などに多用されている。しかし、接触抵抗、耐消耗性に
優れているものの、耐溶着性に劣るという欠点がある。
その間にAgを充填した構造であるため、AgWを用い
て作った接点は、接触抵抗が大きくなり、高容量のブレ
ーカなど用途が眼られている。一方、AgNxは、焼結
タイプでありながら加工性に優れ、線材化が容易である
ため、リベットタイプの接点としてリレー、コンタクタ
などに多用されている。しかし、接触抵抗、耐消耗性に
優れているものの、耐溶着性に劣るという欠点がある。
AgとNiのような金属からなり、かつ、耐溶着性の優
れた接点材料が望まれている。耐溶着性を向上させるた
めには、高温での硬度を大きくすればよい。そのために
は、Ag中に別の金属を細かく均一に分散し、分散強化
により強度を向上させるようにすればよいことがわかっ
た。
れた接点材料が望まれている。耐溶着性を向上させるた
めには、高温での硬度を大きくすればよい。そのために
は、Ag中に別の金属を細かく均一に分散し、分散強化
により強度を向上させるようにすればよいことがわかっ
た。
従来のAgNiでは、50μm前後のAgとNiの粉末
を混合し、成形し、焼結したのち、熱間押出などの方法
で線材にし、所望の接点形状にしていた。
を混合し、成形し、焼結したのち、熱間押出などの方法
で線材にし、所望の接点形状にしていた。
そのため、Niを1μm以下に細かく分散することが難
しかった。また、近年市販されている超微粉末を用いて
も、粉末の凝集が起こり、1つ1つの。
しかった。また、近年市販されている超微粉末を用いて
も、粉末の凝集が起こり、1つ1つの。
粉末を分散させることが難しかった。
〔発明の目的〕
この発明は、以上のことに鑑みて、接触抵抗および消耗
が少なく、かつ、耐溶着性の優れた接点を作ることがで
きる電気接点材料を提供することを目的とする。
が少なく、かつ、耐溶着性の優れた接点を作ることがで
きる電気接点材料を提供することを目的とする。
この発明は、上記の目的を達成するために、導電性複合
材料が所望の形状に成形され、焼結されてなる電気接点
材料において、前記導電性複合材料は、Agマトリック
ス中に、Agと二相分離する金属(A)からなる粒径0
.01〜1μmの粒子が1種以上分散されており、かつ
、Agと金属(A)との合計重量に対し金属(A)が0
.5〜20%であることを特徴とする電気接点材料を要
旨とする。
材料が所望の形状に成形され、焼結されてなる電気接点
材料において、前記導電性複合材料は、Agマトリック
ス中に、Agと二相分離する金属(A)からなる粒径0
.01〜1μmの粒子が1種以上分散されており、かつ
、Agと金属(A)との合計重量に対し金属(A)が0
.5〜20%であることを特徴とする電気接点材料を要
旨とする。
以下に、この発明の詳細な説明する。
この発明の電気接点材料は、通常のとおり、導電性複合
材料を所望の形状に成形して焼結することによりつくら
れる。前記導電性複合材料は、Agマトリックス中に、
Agと二相分離する金属(A)からなる粒径0.01〜
1μmの粒子が1種以上分散されており、かつ、Agと
金属(A)との合計重量に対し金属(A)が0.5〜2
0%である。
材料を所望の形状に成形して焼結することによりつくら
れる。前記導電性複合材料は、Agマトリックス中に、
Agと二相分離する金属(A)からなる粒径0.01〜
1μmの粒子が1種以上分散されており、かつ、Agと
金属(A)との合計重量に対し金属(A)が0.5〜2
0%である。
Agと二相分離する金属(A)とは、Agと均一の固相
をつくらない、すなわち、固溶体をつくらないもの(全
(つくらないものに限定せず、固溶する程度の低いもの
をも含める)を指す。Agと金属(A)とが溶融状態で
均一の液相をつ(るか否かは問わないが、均一の液相を
つくる方が、固相となったときに、金属(A)が微細な
状態で均一にAg中に分散されやすいので、好ましい。
をつくらない、すなわち、固溶体をつくらないもの(全
(つくらないものに限定せず、固溶する程度の低いもの
をも含める)を指す。Agと金属(A)とが溶融状態で
均一の液相をつ(るか否かは問わないが、均一の液相を
つくる方が、固相となったときに、金属(A)が微細な
状態で均一にAg中に分散されやすいので、好ましい。
金属(A)としては、特に限定はないが、たとえば、N
i、 Cr、 Fe+ Co、 Si、 Rh+ V
からなる群の中から選ばれた少なくとも1種が好ましい
。金属(A)として前記のものを用いれば、金属(A)
の分散をより微細で均一にすることが容易である分散さ
れる金属(A)の量は、Agおよび金属(A)の合計重
量に対して0.5〜20%とする必要がある。0.5%
を下回ると、分散粒子の量が少ないため粒子の間隔が大
きくなり、分散強化の効果が−くなる。20%を上回る
と、Ag中に細か(分散しない単独の大きな粒子の量が
多くなり、接触抵抗増加の原因となる。
i、 Cr、 Fe+ Co、 Si、 Rh+ V
からなる群の中から選ばれた少なくとも1種が好ましい
。金属(A)として前記のものを用いれば、金属(A)
の分散をより微細で均一にすることが容易である分散さ
れる金属(A)の量は、Agおよび金属(A)の合計重
量に対して0.5〜20%とする必要がある。0.5%
を下回ると、分散粒子の量が少ないため粒子の間隔が大
きくなり、分散強化の効果が−くなる。20%を上回る
と、Ag中に細か(分散しない単独の大きな粒子の量が
多くなり、接触抵抗増加の原因となる。
金属(A)は、粒径0.01〜1μmの粒子となってA
g中に分散されていることが必要である。0゜01μm
を下回ると、八8の導電性が低下するという問題が生じ
る。1μmを上回ると、分散強化の効果が小さいという
問題が生じる。なお、現実には、粒径1μmより大で5
μm以下の金属(A)粒子が、Agマトリックス中の金
属(A)粒子全体に対して約5wt%以下入っていても
差支えない。
g中に分散されていることが必要である。0゜01μm
を下回ると、八8の導電性が低下するという問題が生じ
る。1μmを上回ると、分散強化の効果が小さいという
問題が生じる。なお、現実には、粒径1μmより大で5
μm以下の金属(A)粒子が、Agマトリックス中の金
属(A)粒子全体に対して約5wt%以下入っていても
差支えない。
この発明に用いる導電性複合材料は、種々の方法で製造
される。たとえば、急冷凝固法を用いるようにすると、
金属(A)が上記粒径範囲内の粒子となってAgのマト
リックス中に分散されやすく、このようにするために、
厳密な条件設定を特に必要としない。
される。たとえば、急冷凝固法を用いるようにすると、
金属(A)が上記粒径範囲内の粒子となってAgのマト
リックス中に分散されやすく、このようにするために、
厳密な条件設定を特に必要としない。
急冷凝固法としては、特に限定はないが、たとえば、回
転液中噴霧法、高圧ガスアトマイズ法などが好ましい。
転液中噴霧法、高圧ガスアトマイズ法などが好ましい。
これらの方法によれば、マトリックス金属Ag中に金属
(A)が、より微細かつ均一に分散した導電性粉末を得
ることができる。
(A)が、より微細かつ均一に分散した導電性粉末を得
ることができる。
より具体的に説明すると、たとえば、Ag−5wt%N
i合金粉末を作製するには、AgおよびNiを95wt
%Ag、 5wt%Niの割合で黒鉛るつぼに入れ、高
周波溶解炉で溶融させる。この溶融物(溶湯)を高周波
溶解炉の底部の穴からガスの圧力により水中になどに噴
出させ、急冷凝固させる。回転液中噴霧法の場合には、
この溶湯を直径0.1〜0.2鶴のノズル孔から、回転
するドラム内壁に形成された水膜中に噴出すればよい。
i合金粉末を作製するには、AgおよびNiを95wt
%Ag、 5wt%Niの割合で黒鉛るつぼに入れ、高
周波溶解炉で溶融させる。この溶融物(溶湯)を高周波
溶解炉の底部の穴からガスの圧力により水中になどに噴
出させ、急冷凝固させる。回転液中噴霧法の場合には、
この溶湯を直径0.1〜0.2鶴のノズル孔から、回転
するドラム内壁に形成された水膜中に噴出すればよい。
また、高圧ガスアトマイズ法の場合、直径0.1〜5N
のノズルから噴出した金属流を50〜100 kg/c
alの高圧不活性ガスで噴霧すればよい。
のノズルから噴出した金属流を50〜100 kg/c
alの高圧不活性ガスで噴霧すればよい。
このように、常温ではほとんど固溶しないAgと金属(
A)を急冷凝固させることにより0.01〜1μmの粒
子(好ましくは、0.1〜0.7μmの粒子)が細かく
分散した導電性複合材料ができる。
A)を急冷凝固させることにより0.01〜1μmの粒
子(好ましくは、0.1〜0.7μmの粒子)が細かく
分散した導電性複合材料ができる。
この場合、導電性複合材料は粉末で得ることができ、そ
のほか、たとえば、帯状、繊維状等の形でも得ることが
でき、その形状は特に限定されない。粉末以外の形状で
得られた場合、必要に応じて粉末に加工して成形に供し
てもよい。
のほか、たとえば、帯状、繊維状等の形でも得ることが
でき、その形状は特に限定されない。粉末以外の形状で
得られた場合、必要に応じて粉末に加工して成形に供し
てもよい。
この発明に用いる導電性複合材料を急冷凝固法により製
造する場合、冷却速度は、104〜105℃/sec、
程度以上とするのが好ましい。冷却速度が10 ’ 〜
10 ”C/sec、程度を下回ると、金属(A)粒子
の分散性が悪くなるおそれがある。
造する場合、冷却速度は、104〜105℃/sec、
程度以上とするのが好ましい。冷却速度が10 ’ 〜
10 ”C/sec、程度を下回ると、金属(A)粒子
の分散性が悪くなるおそれがある。
溶湯(溶融金属)の温度は、金属(A)の融点より10
0℃以上高いことが好ましく、200℃以上高いとより
好ましい。金属(A)の融点より100℃以上高くない
と、金属(A)単相の大きな粒子が現れることがある。
0℃以上高いことが好ましく、200℃以上高いとより
好ましい。金属(A)の融点より100℃以上高くない
と、金属(A)単相の大きな粒子が現れることがある。
また、回転液中噴霧法など、冷却水中で溶湯を急冷凝固
させる場合、冷却速度を上記のものとするためには、溶
湯を瞬時に冷却水中に噴出することが好ましく、ノズル
などの溶湯噴出口と冷却水の表面との距離を10mm以
下にすることが好ましく、5鶴以下であることがより好
ましい。その距離を101mより大きくした場合、でき
た導電性複合材料において、金属(A)粒子の分散性が
悪くなるおそれがある。また、冷却水の速度(V)は、
噴出流の速度(V)より充分に速いことが必要で、1.
5≦V / v≦2.0であることが好ましい。冷却水
の速度と噴出流の速度が同程度の場合、冷却水の速度の
方が遅い場合、あるいは、冷却水の速度の方が極端に速
い場合、できた導電性複合材料において、金属(A)粒
子の分散性が悪くなるおそれがある。さらに、このよう
なおそれを防ぐためには、冷却水の温度は10℃以下で
あることが好ましく、4℃以下であることがより好まし
い。なお、冷却水は、冷却効果の点から、静止している
よりも流れている方が好ましい。
させる場合、冷却速度を上記のものとするためには、溶
湯を瞬時に冷却水中に噴出することが好ましく、ノズル
などの溶湯噴出口と冷却水の表面との距離を10mm以
下にすることが好ましく、5鶴以下であることがより好
ましい。その距離を101mより大きくした場合、でき
た導電性複合材料において、金属(A)粒子の分散性が
悪くなるおそれがある。また、冷却水の速度(V)は、
噴出流の速度(V)より充分に速いことが必要で、1.
5≦V / v≦2.0であることが好ましい。冷却水
の速度と噴出流の速度が同程度の場合、冷却水の速度の
方が遅い場合、あるいは、冷却水の速度の方が極端に速
い場合、できた導電性複合材料において、金属(A)粒
子の分散性が悪くなるおそれがある。さらに、このよう
なおそれを防ぐためには、冷却水の温度は10℃以下で
あることが好ましく、4℃以下であることがより好まし
い。なお、冷却水は、冷却効果の点から、静止している
よりも流れている方が好ましい。
つぎに、上記導電性複合材料を所望の形状に成形し、焼
結して電気接点材料を形成する。たとえば、その導電性
複合材料の粉末を熱間で成形し、焼結したのち、熱間押
出しにより伸線する工程を経て、電気接点材料を作る方
法があるが、これ以外の方法によって電気接点材料を作
ってもよい。
結して電気接点材料を形成する。たとえば、その導電性
複合材料の粉末を熱間で成形し、焼結したのち、熱間押
出しにより伸線する工程を経て、電気接点材料を作る方
法があるが、これ以外の方法によって電気接点材料を作
ってもよい。
線材となった電気接点材料は、ヘッダ加工などにより所
定の形状に形成され、電気接点となる。電気接点材料の
形状は線材に限らず、他の形状であってもよい。また、
ここでは、導電性複合材料が粉末であるとして説明した
が、他の形状であってもよい。
定の形状に形成され、電気接点となる。電気接点材料の
形状は線材に限らず、他の形状であってもよい。また、
ここでは、導電性複合材料が粉末であるとして説明した
が、他の形状であってもよい。
この発明にかかる電気接点材料は、分散金属(A)が非
常に細か<Agのマトリックス中に分散しているので、
従来のものに比べて、接触抵抗および消耗が少なく、か
つ、耐溶着性の優れたものとなっている。このため、こ
の発明にかかる電気接点材料は、リレー、コンタクタ、
ブレーカなどに用いる接点材料として優れている。
常に細か<Agのマトリックス中に分散しているので、
従来のものに比べて、接触抵抗および消耗が少なく、か
つ、耐溶着性の優れたものとなっている。このため、こ
の発明にかかる電気接点材料は、リレー、コンタクタ、
ブレーカなどに用いる接点材料として優れている。
以下、実施例を示すが、この発明は実施例に限定されな
い。
い。
(実施例1)
AgおよびNiをAg90wt%、Ni10wt%の割
合で黒鉛るつぼに入れ、高周波溶解によって1650℃
に加熱し、溶融させた。つぎに、この溶融物(溶湯)を
直径120μmのルビー製ノズル孔からアルゴン背圧3
kg / ctAで、300rpmで回転する直径5
001■のドラム内壁に形成された4℃の水膜中に噴出
し、50〜200μmの粉末を得た。
合で黒鉛るつぼに入れ、高周波溶解によって1650℃
に加熱し、溶融させた。つぎに、この溶融物(溶湯)を
直径120μmのルビー製ノズル孔からアルゴン背圧3
kg / ctAで、300rpmで回転する直径5
001■のドラム内壁に形成された4℃の水膜中に噴出
し、50〜200μmの粉末を得た。
この粉末を400℃の金型に入れて10)ン/dで熱間
圧縮して成形し、さらにこの成形体をAr雰囲気中で8
50℃、3時間焼結した。
圧縮して成形し、さらにこの成形体をAr雰囲気中で8
50℃、3時間焼結した。
こうして得られた焼結体を700℃の熱間で押出して線
材とし、伸線および焼鈍を繰り返したのち、Cuと接合
させ、リベット状の接点を得た。
材とし、伸線および焼鈍を繰り返したのち、Cuと接合
させ、リベット状の接点を得た。
(実施例3)
AgとNiを、Ag80wt%、Ni20wt%の割合
で黒鉛るつぼに入れ、高周波溶解によって1750℃の
溶湯温度とした。この溶湯を直径3鶴のルビー製ノズル
孔からアルゴン背圧1 kg / ctAで噴出し、そ
の噴出流を70kg/c−の高圧アルゴンガスで噴霧し
て急冷凝固粉末を作製した。
で黒鉛るつぼに入れ、高周波溶解によって1750℃の
溶湯温度とした。この溶湯を直径3鶴のルビー製ノズル
孔からアルゴン背圧1 kg / ctAで噴出し、そ
の噴出流を70kg/c−の高圧アルゴンガスで噴霧し
て急冷凝固粉末を作製した。
このようにして作製した粉末を用い、実施例1と同様に
して接点を作った。
して接点を作った。
(実施例2,4〜10)
実施例1において金属(A)の種類、配合量を第1表に
示すようにした以外は、実施例1と同様にして接点を作
った。
示すようにした以外は、実施例1と同様にして接点を作
った。
(比較例1)
350メツシユ以下のカーボニールNi粉、および、3
50メツシユ以下の電解銀粉を、Ni10wt%、Ag
90wt%の割合でボールミルで混合したのち、実施例
1と同様にして、成形および焼結をおこなった。得られ
た焼結体を700℃の熱間で押出して線材とし、伸線お
よび焼鈍を繰り返し、所定の太さの線材とした。この線
材をヘッダ加工し、Cuと接合させ、リベット状の接点
を得た。
50メツシユ以下の電解銀粉を、Ni10wt%、Ag
90wt%の割合でボールミルで混合したのち、実施例
1と同様にして、成形および焼結をおこなった。得られ
た焼結体を700℃の熱間で押出して線材とし、伸線お
よび焼鈍を繰り返し、所定の太さの線材とした。この線
材をヘッダ加工し、Cuと接合させ、リベット状の接点
を得た。
(比較例2〜5)
実施例1において金属(A)の種類、配合量を第1表に
示すようにした以外は、実施例1と同様にして接点を作
った。
示すようにした以外は、実施例1と同様にして接点を作
った。
上記実施例および比較例で得られた接点の溶着回数およ
び接触抵抗を調べた。各々サンプル数N−3で、AST
M試験機を用いて測定を行った。
び接触抵抗を調べた。各々サンプル数N−3で、AST
M試験機を用いて測定を行った。
接点開閉条件は、印加電圧AC100V、印加電流40
A、引きはずし力200g、接触力140gで、開閉数
5万回とした。
A、引きはずし力200g、接触力140gで、開閉数
5万回とした。
第 1 表
※・・・左:右=Agの−t%:金属(A)のwt%。
第1表にみるように、実施例1〜3と比較例2・ 3を
対比すると、実施例1〜3の接点の方が溶着回数および
接触抵抗が°ともに比較例2.3のものよりも優れてい
ることがわかる。金属(A)として他のものを用いた場
合も同様に、実施例の方が優れている。この発明にかか
る電気接点材料を用いて得られた接点は、従来のものよ
りも耐溶着性および接触抵抗に優れ、消耗も少ないこと
がわかる。比較例1は、Ag90wt%、NilOht
%という割合であるが、主として40〜50/7mの粒
径のNi粒子が分散しているため、溶着回数が多くなっ
ている。
対比すると、実施例1〜3の接点の方が溶着回数および
接触抵抗が°ともに比較例2.3のものよりも優れてい
ることがわかる。金属(A)として他のものを用いた場
合も同様に、実施例の方が優れている。この発明にかか
る電気接点材料を用いて得られた接点は、従来のものよ
りも耐溶着性および接触抵抗に優れ、消耗も少ないこと
がわかる。比較例1は、Ag90wt%、NilOht
%という割合であるが、主として40〜50/7mの粒
径のNi粒子が分散しているため、溶着回数が多くなっ
ている。
この発明にかかる電気接点材料は、以上にみ!きたよう
に、Agマトリックス中に、Agと二相分離する金属(
A)からなる粒径0.01〜1μmの粒子が1種以上分
散されており、かつ、Agと金属(A)との合計重量に
対し金属(A)が0.5〜20%である導電性複合材料
が成形され、焼結されてなるので、この電気接点材料を
用いれば、接触抵抗および消耗が少なく、かつ、耐溶着
性の優れた接点を作ることができる。
に、Agマトリックス中に、Agと二相分離する金属(
A)からなる粒径0.01〜1μmの粒子が1種以上分
散されており、かつ、Agと金属(A)との合計重量に
対し金属(A)が0.5〜20%である導電性複合材料
が成形され、焼結されてなるので、この電気接点材料を
用いれば、接触抵抗および消耗が少なく、かつ、耐溶着
性の優れた接点を作ることができる。
Claims (3)
- (1)導電性複合材料が所望の形状に成形され、焼結さ
れてなる電気接点材料において、前記導電性複合材料は
、Agマトリックス中に、Agと二相分離する金属(A
)からなる粒径0.01〜1μmの粒子が1種以上分散
されており、かつ、Agと金属(A)との合計重量に対
し金属(A)が0.5〜20%であることを特徴とする
電気接点材料。 - (2)導電性複合材料は、Agおよび金属(A)を含み
、かつ、Agおよび金属(A)の合計重量に対して金属
(A)が0.5〜20%である溶湯が急冷凝固されるこ
とにより得られたものである特許請求の範囲第1項記載
の電気接点材料。 - (3)金属(A)が、Ni、Cr、Fe、Co、Si、
RhおよびVからなる群の中から選ばれた少なくとも1
種である特許請求の範囲第1項または第2項記載の電気
接点材料。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62070683A JPS63238229A (ja) | 1987-03-25 | 1987-03-25 | 電気接点材料の製造方法 |
GB8806756A GB2203167B (en) | 1987-03-25 | 1988-03-22 | Composite conductive material and method for manufacturing same |
US07/171,700 US4911769A (en) | 1987-03-25 | 1988-03-22 | Composite conductive material |
DE3810218A DE3810218C3 (de) | 1987-03-25 | 1988-03-25 | Verfahren zur Herstellung eines leitfähigen Verbundmaterials und daraus erhältliches elektrisches Kontaktmaterial |
KR1019880003232A KR910006038B1 (ko) | 1987-03-25 | 1988-03-25 | 도전성 복합재료 및 그의 제조방법 |
FR8803980A FR2613117B1 (fr) | 1987-03-25 | 1988-03-25 | Materiau conducteur composite, procede pour le fabriquer et son emploi dans un materiau pour contacts electriques |
US07/468,210 US5022932A (en) | 1987-03-25 | 1990-01-22 | Rapid solidification of metal-metal composites having Ag, Au or Cu atrix |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62070683A JPS63238229A (ja) | 1987-03-25 | 1987-03-25 | 電気接点材料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63238229A true JPS63238229A (ja) | 1988-10-04 |
JPH0563535B2 JPH0563535B2 (ja) | 1993-09-10 |
Family
ID=13438690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62070683A Granted JPS63238229A (ja) | 1987-03-25 | 1987-03-25 | 電気接点材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63238229A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01108330A (ja) * | 1987-10-22 | 1989-04-25 | Tokuriki Honten Co Ltd | 硬質Ag合金 |
US5198015A (en) * | 1990-06-21 | 1993-03-30 | Matsushita Electric Works, Ltd. | Silver base electrical contact material and method of making the same |
JP2003027160A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-01-29 | Tdk Corp | 耐熱性電極、耐熱性電極用ターゲット、耐熱性電極の製造方法、およびこれを用いた薄膜el素子 |
CN113724914A (zh) * | 2021-11-01 | 2021-11-30 | 西安宏星电子浆料科技股份有限公司 | 一种耐硫化油位传感器用银钯浆料 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56156743A (en) * | 1980-05-06 | 1981-12-03 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Manufacture of electrical contact material |
JPS58221245A (ja) * | 1982-06-16 | 1983-12-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 接点素材の製造方法 |
JPS61147827A (ja) * | 1984-12-21 | 1986-07-05 | Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk | Ag−Ni電気接点材料及びその製造方法 |
JPS6270694A (ja) * | 1985-09-25 | 1987-04-01 | Matsushita Electric Works Ltd | モ−タフアン |
-
1987
- 1987-03-25 JP JP62070683A patent/JPS63238229A/ja active Granted
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH01108330A (ja) * | 1987-10-22 | 1989-04-25 | Tokuriki Honten Co Ltd | 硬質Ag合金 |
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JP2003027160A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-01-29 | Tdk Corp | 耐熱性電極、耐熱性電極用ターゲット、耐熱性電極の製造方法、およびこれを用いた薄膜el素子 |
CN113724914A (zh) * | 2021-11-01 | 2021-11-30 | 西安宏星电子浆料科技股份有限公司 | 一种耐硫化油位传感器用银钯浆料 |
CN113724914B (zh) * | 2021-11-01 | 2022-02-25 | 西安宏星电子浆料科技股份有限公司 | 一种耐硫化油位传感器用银钯浆料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0563535B2 (ja) | 1993-09-10 |
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