JPS63237989A - 感熱記録用転写体 - Google Patents

感熱記録用転写体

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JPS63237989A
JPS63237989A JP62072545A JP7254587A JPS63237989A JP S63237989 A JPS63237989 A JP S63237989A JP 62072545 A JP62072545 A JP 62072545A JP 7254587 A JP7254587 A JP 7254587A JP S63237989 A JPS63237989 A JP S63237989A
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    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/40Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography
    • B41M5/41Base layers supports or substrates

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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱溶融転写あるいは昇華性転写によって記録
を行なうザーマルプリンタ等に使用される感熱記録用転
写体に関するものである。
[従来の技術] 熱印加によって色材を転写する方式の記録に用いられる
感熱記録用転写体は、基本的には基材フィルムと感熱転
写層から構成されており、基材フィルムにはポリエステ
ルフィルムが多用され、感熱転写層は転写方式により、
染料または顔料とワックス等の混合物、あるいは昇華性
染料とバインダー樹脂の混合物などから成っている。1
ノかし、記録速度の向上、印刷品質の向上、色材選択の
多様化が指向される中では、サーマルヘッドの高温化あ
るいは基材フィルムの薄葉化の要求があり、従来のポリ
エステルフィルムでは耐熱性等の特性上、十分に対応で
きなくなりつつある。このような状況から、例えば特開
昭61−86288号公報には、ポリイミドフィルムよ
りも安価な芳香族ポリアミドフィルムを用いることが示
されており、バックコート層がなくてもスティッキング
の問題がなくなり、さらにバックコート層を設けると騒
音やサーマルヘッドの耐久性に非常に有効なことが示さ
れている。
[発明が解決しようとする問題点コ (〕かしながら、芳香族ポリアミドの耐熱性を活かして
高温でかつ高速で印刷を行なおうと1ノだ場合、バック
コート層がないとスティッキングの問題は少ないものの
、フィルムが軟化してヘッドで削れ、画質の低下をきた
す。またバックコート層を設ける場合には、工程が増え
るためにコストアップにつながる。ざらにバックコート
層のバインダーは一般には多価アルコール高分子化合物
やイソシアネート化合物が多用されるが、芳香族ポリア
ミドとは異種物質で、接着力には限界がある。
その結果ハードな使用条件下ではバックコート層の脱落
が起こってヘッドが目づまりし、画質の低下や感度の低
下を来たす。
本発明は上記のような問題点を解決するために、バック
コート層が不用な芳香族ポリアミドの積層フィルムを基
材とした感熱記録用転写体を提供することを目的とする
[問題点を解決するための手段] 本発明は、表面粗さ0.1μ以下、光沢度400以上の
芳香族ポリアミド層(A>と、表面粗さ0゜12〜1.
0μの芳香族ポリアミドII(8)からなり、200℃
におけるヤング率が100kg/mm2以上である積層
体の該芳香族ポリアミド層(A>側表面に感熱転写層が
設けられてなることを特徴とする感熱記録用転写体に関
するものである。
本発明の芳香族ポリアミド層とは、基本構成単位(1」
N−A r 1−NHOC−A r 2−Co)を50
モル%以上含む重合体からなるものである。
ここでAr1、Ar2は下記の(1)、(2)ノ構M 
(D モのをいう。
ここで、R,Xはハロゲン基、ニトロ基、C1〜C3の
アルキル基、C1〜C3のアルコキシ基、Yは−C−1
−CH2−1−0−1S 02− 、。
p、m、nはO〜3、αはO又は1を表わす。
ここで、Sはハロゲン基、ニトロ基、C1〜C3のアル
キル基、C1〜C3のアルコキシ基、qはO〜4゜ これらのうち、RヤSにハロゲン(特に塩素)やアルキ
ル基(特にメチル基)などの置換基を有するポリマ、あ
るいはXやYにアルキル基や一〇H2−を有するポリマ
は置換基のないものより湯度特性が改善され好ましい。
例えば、 Cffp    (4q  (ここでp+q≧1)+h
 N@;?−cH2−@NHOC釡co÷CD、Q  
(ここで Q=O〜4) O〜4) などを50モル%以上含むポリマが挙げられる。
この芳香族ポリアミドは酸クロリドとジアミンの反応、
あるいはイソシアネートとカルボン酸との反応で得られ
る。
酸クロリドとジアミンの組合せを例にとると、単量体と
しては、酸クロリド側は、テレフタル酸クロリド、イソ
フタル酸クロリド、およびこれらの芳香核に、ハロゲン
、ニトロ、アルキル、アルコキシ球を有するもの、例え
ば、2−クロルテレフタル酸クロリド、2−クロルイソ
フタル酸クロリド、2.5−ジクロルテレフタル酸クロ
リド、2〜ニトロテレフタル酸クロリド、2−メチルイ
ソフタル酸クロリドなどがある。またジアミン側は、p
−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、4,
4゛−ジアミノジフェニルケトン、3,3゛−ジアミノ
ジフェニルケトン、4,4−ジアミノジフェニルメタン
、3゜4゛−ジアミノジフェニルメタン、3,3°−ジ
アミノジフェニルメタン、4,4°−ジアミノジフェニ
ルエーテル、3,3−ジアミノジフェニルニーデル、ベ
ンチジン、およびこれらの芳香核に上記の置換基を有す
るもの、例えば、2−クロル−p−フェニレンジアミン
、2−クロル−メタフェニレンジアミン、2−メチル−
メタフェニレンジアミン、3.3゛−ジメチルベンチジ
ンなどがある。
またイソシアネートとカルボン酸の組合せを例にとると
、イソシアネート側は、フェニレン−1,4−ジインシ
アネート、フェニレン−1,3−シイソシアネート、ジ
フェニルケトン−4,4゛−ジイソシアネート、ジフェ
ニルメタン−4,4−ジイソシアネート、ジフェニルエ
ーテル−4,4°−ジイソシアネート、ジフェニルスル
ホン−4,4−ジイソシアネート、およびこれらの芳香
核に上記の置換基を有するもの、例えば、トルイレン−
2,6−ジイソシアネート、トルイレン−2,4−ジイ
ソシアネートなどがある。またカルボン酸側は、テレフ
タル酸、イソフタル酸、およびこれらの芳香核に上記の
置換基を有するものなどがある。
本発明は上記の一般式で示される基本構成単位を50モ
ル%以上、好ましくは70モル%以上含むことが必要で
ある。上記範囲より少ないと十分な機械特性をもつフィ
ルムを形成することが不可能になり、また耐熱性も低下
して本発明の目的を達成することができない。50モル
%未満の共重合成分は特に限定されるものではなく、エ
ステル結合、ウレタン結合、イミド結合、複素環結合な
どを含有していてもよい。なお機械特性、耐熱性の優れ
たフィルムを得るにはポリマとしては固有粘度(ボリア
0.5CIを臭化リチウム2.5wt%を含むN−メチ
ルピロリドンで100m1の溶液として30℃で測定し
た値)は0.5〜6.0が好ましい。
また本発明の芳香族ポリアミドにはフィルムの物性を損
わない程度に、滑剤、酸化防止剤1.その他の添加剤等
や、また他のポリマがブレンドされていてもよい。
本発明のA層とB層は、同じ構造のポリマであることが
好ましいが、異なっていてもよい。
本発明のフィルムは、感熱転写層を設ける側のA層(表
面をA面と呼ぶ)の表面粗さは、0.1μ以下でかつ表
面の光沢度が400以上の必要がある。好ましくは光沢
度は500以上である。0゜1μより大きいか、光沢度
が400未満の場合は、A面の表面性が悪くなり転写層
の表面を粗らして画質の低下を来たす。
また、ヘッドと接する側のB層(表面をB面と呼ぶ〉の
表面粗さは0912〜1.0μの必要がある。好ましく
は0.15〜0.5μである。0012より小さいとヘ
ッドとの摩擦が大きくなって、スティッキングが発生し
たり、フィルムの削れが発生しヘッドの目づまりを引き
起こして画質を低下させる。1.0μより大きいとヘッ
ドとの接触が悪くなり、その結果熱伝達が悪くなって感
度が低下し、高速化できなくなる。またヘッドでフィル
ムが押さえられた際にフィルムの厚み方向の変形をひき
起こし転写層側の表面を悪化させて画質を低下させる。
A面とB面の表面粗さのより好ましい態様は、B面が0
.15μ〜0.5μであり、A面が0゜08μ以下で光
沢度が500以上の場合である。
このように表面を設計することにより、バンクコート層
がなくてもヘッドとの摩擦が少さいために、ハードな使
い方をしても、スティッキングや削れが発生することが
ない。さらにA面が平滑なため受像紙との密度性がよく
、良好な転写がおこるため非常に優れた画質が得られる
また本発明のフィルムは少なくとも一方向の200℃に
おけるヤング率が100 Kg / mm 2以上、好
ましくは15 ONg/mm2以上でおる。100Kg
/mm2より小さいと、高温のヘッドでフィルムが押え
られた場合、フィルムの厚み方向の変形が容易に起こり
B面の粗れがA面にまで影響を及ぼし、その結果画質の
低下をひきおこす。またフィルムの面方向にも変形をお
こしやすくなりシワが入って画質を低下させたり、巻取
りに支障を来たしたりする。
ざらにフィルムの厚さは1〜15μであることが好まし
く、より好ましくは2〜10μである。
1μより薄いと強度が低下して実用に耐えない。
また15μより厚いと熱伝達が悪化して高速化できなか
ったり、熱拡散が大きいために局部的な加熱ができなく
なって鮮明な画質が得られなくなる。
本発明のフィルムは、長手方向または幅方向の少なくと
も一方向の強度が8Kg/mm2以上であることが好ま
しく、より好ましくは10Kg/mm2以上である。ざ
らに伸度は好ましくは10%以上、より好ましくは15
〜100%であり、1 kg/mm2荷重下での寸法変
化率が、200℃で5%以下であることが好ましく、2
%以下でおることがより好ましい。
また、フィルムの吸湿率は5%以下が好ましく、4%以
下であることが特に好ましい。フィルムの吸湿率が大き
い場合にはサーマルヘッドで転写体が加熱される際にフ
ィルムが発泡し、インキの転写が不均一になって画質が
低下するという問題が生じるからである。
フィルムの引裂き伝濡抵抗は100g/mm以上である
ことが感熱転写記録装置での使用中のフィルム切れを防
止する点で好ましい。
次に本発明における感熱転写層とは、熱溶融性インキあ
るいは熱昇華性インキなどの感熱転写インキをフィルム
に塗布し形成した層である。感熱転写インキは着色成分
とバインダ成分を主成分とし、必要に応じて柔軟剤、可
撓剤、平滑剤、分散剤、表面形成剤などを添加成分とし
て構成される。
感熱転写層の厚さは例えば0.2〜20μ、好ましくは
0.5〜10μである。
バインダ成分としては、カルナウバワックス、パラフィ
ンワックス、エステルワヅクスなど周知のワックス類や
セルロース系樹脂、ビニル系樹脂、低融点の各種高分子
類が有用であり、着色成分としては、カーボンブラック
や各種の有機、無機の顔料または染料などが用いられる
次に本発明の感熱記録用転写体の製造方法について説明
する。
芳香族ポリアミドフィルムは一般に有機溶媒中に芳香族
ポリアミド樹脂を溶解させたポリマ溶液から、溶液製膜
法によって成形される。
ポリマは、N−メチルピロリドン(NMP> 、ジメチ
ルアセトアミド(DMAC> 、ヘキサメチルホスホル
アミド(HMPA) 、ジメチルホルムアミド(DMF
> 、テトラメチル尿素、γ−ブチロラクトンなどの有
機溶媒中に、単量体を添加して行なう溶液重合法、ある
いは水系媒体を使用する界面重合法などによって重合さ
れる。また、特にジインシアネートとジカルボン酸から
重合にする場合にはアミン触媒を添加する場合もある。
重合後のポリマ溶液は、これを製膜用原液として用いる
場合と、ポリマを水中などに投入して再沈させて単離し
、乾燥後再び有機溶媒に溶解させて製膜用原液を調製す
る場合がある。
重合後のポリマ溶液をそのまま製膜用原液として使用す
る場合は、単量体として酸クロリドとジアミンを用いた
時には、重合時に副生ずるハロゲン化水素を中和する必
要がある。
中和時に無機塩基等を使用した場合には、中和塩として
塩化リチウム、塩化カルシウム等が生成するが、これら
の無機塩はポリマの溶解助剤として働く。これと同様の
理由で、前述の重合後にポリマを単離して有機溶媒に再
溶解づ−る場合にも、上記の無機塩のようなアルカリあ
るいはアルカリ土類金属のハロゲン化物などを添加する
こともある。これら無機塩とポリマの割合は、製膜川原
液においてポリマのアミド基に対して150モル%以下
であることが好ましい。
調製された製膜用原液に中和塩または溶解助剤としての
無機塩が含有されている場合、湿式法あるいは乾湿式法
でフィルムを製膜することが好ましい。
湿式法では、製膜用原液を口金から直接凝固浴中に押し
出すか、一旦ドラムやベルト等の支持体上に流延し、支
持体ごと浴中に導入する方法が採用される。この凝固法
は一般に水系媒体からなるが、水の他に有機溶媒や無機
塩等を混合しておく場合もある。凝固浴中では製膜用原
液中の有機溶媒や無機塩などの抽出が行なわれ、水を含
有するゲルフィルムが成形される。ゲルフィルムは次に
テンターなどにおいて乾燥され、熱処理が行なわれて最
終フィルムとなる。
乾湿式法では、製膜用原液を口金からドラム、エンドレ
スベルト等の支持体上に流延し、熱風等によって加熱し
て溶媒を蒸発させ、原液が自己保持性を持ったゲルフィ
ルムとなるまで乾燥を行ない、このゲルフィルムを支持
体から剥離する。この際、表面から急激に溶媒が蒸発し
ないように調整する必要があり、一般には室温〜300
℃、60分間以内で乾燥条件は設定される。乾式1程を
終えたゲルフィルムは、水を主体とする浴中で湿弐法と
同様に溶媒、塩の抽出が行なわれ、次いでテンター内で
乾燥、熱処理されて最終フィルムとなる。
ポリマの基本構成単位、あるいは単量体の種類によって
は、無機塩を含有しない製膜用原液を調製することもで
き、この場合には乾式法で製膜することも可能である。
乾式法は乾湿式法における溶媒等の水抽出を省いた方法
でおり、有機溶媒を加熱によって蒸発させ最終フィルム
を得る。
以上の方法で成形されるフィルムは、製膜工程中で、延
伸および熱処理が施されるが、具体的には、延伸倍率は
面倍率で0.9〜15倍(面倍率とは延伸後のフィルム
面積を延伸前のフィルム面積で除した値であり、ここで
1.0未満の値は収縮を意味する)、熱処理は250℃
〜400℃、0.1秒〜30分間であり、これらの延伸
、熱処理条件をポリマの基本構成単位に応じて設定する
ことにより良好な芳香族ポリアミドフィルムが得られる
本発明の積層フィルムを形成するには、A層側に相当す
る製膜用原液と、B層側に相当する製膜用原液の2種類
を、公知の方法例えば特開昭56−162617のよう
に合流管で積層したり、口金内で積層して形成すること
ができる。またいずれか一方の製膜用原液で一旦自己保
持性を有するフィルムを形成しておき、その上にもう一
方の製膜用原液を流延して脱溶媒を行ない、積層フィル
ムとすることもできる。A層と8層の厚み比率はA層/
B層=0.1〜10の範囲で調節することが好まり。
い。より好ましくは0.5〜2である。
フィルムのB面の表面粗さを本発明の範囲にするには、
製膜用原液中に粒子を分散させておく。
ここで粒子とは特に限定されないが、S i 02、T
i 02、ZnO1A Q203、Ca S Oa、B
aSO4、CaCO3、カーボンブラック、ゼオライト
、シリコーン粒子、テフロン粒子など無機、有機のもの
が使用される。好ましくは粒径は20mμ〜10μ、添
加量はポリマ当り0.1〜B□wt%で、より好ましく
は0.1μ〜5μの粒子を1〜4Qwt%の範囲で添加
することができる。
またへ面の表面状態を本発明の範囲にするじは上記のよ
うな粒子をA層側の製膜用原液に分散しておけばよいが
、B面より平滑にするためにはB層側の粒子より、小さ
い粒子、あるいは少量の添加量、おるいは小さい粒子を
少量添加すればよい。
好ましい範囲は粒径は20mμ〜5μ、添加量は5wt
%未満、より好ましくは1%未満である。また感熱転写
体の製造時あるいはプリンターで印刷する際の作業性、
走行性などに問題がなければA層側には粒子を添加しな
くてもよい。
次に上記のようにして得られた本発明の基材フィルムの
A面に感熱転写層を形成するが、必要に応じてフィルム
にコロナ処理やグロー処理などの前処理を行なってもよ
い。感熱転写インキには前記のようなものがあり、フィ
ルムの片面にホットメルト塗工するか、または溶剤に溶
解された溶液としてグラビア、リバース、スリットダイ
など汎用的な塗工方式によって形成することができる。
[発明の効果コ 本発明の感熱記録用転写体は、ヘッド側の表面が粗面化
されているためヘッドとの摩擦が小ざいこと、及び基材
の樹脂全体が芳香族ポリアミドから成るため、バックコ
ート・層を塗布した場合のように層の脱離の心配がない
ことのため、芳香族ポリアミドの耐熱性を活かして高温
下でハードな使い方をしてもフィルムの削れやスティッ
キングがなく、ヘッドの耐久性、画質を飛躍的に向上さ
せることができる。またバックコート層を設ける必要が
ないため転写体の作成工程を簡略化でき、転写体のコス
トダウンが可能である。
さらに転写層を設ける側のフィルムの表面が平滑なため
、受像紙との密着性がよく、良好な転写がおこり、非常
にすぐれた画質が得られる。
[特性の測定方法] (1)表面粗さ 小板研究所製5E−3Eの表面粗さ測定機を用い、カッ
トオフ値o、oammの条件で測定長4mmを測定し、
中心線平均粗さで表わす。フィルムは外径3Qmmのガ
ラス円筒にセットして測定する。
(2)光沢度 日本重色工業製の可変角度光沢計VG−107型を用い
、アルミを1000〜1500人蒸着して角度600で
測定する。鏡の光沢度はガラスの厚みでやや変るが、8
層0程度である。
り3)ヤング率 テンシロン型引張試験機に試幅10mm、試長50mm
となるようにフィルムをセットし、引張速度300 m
m/分で引張って測定する。
[実施例] 以下に実施例に基づいて本発明を説明する。ただし本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 2−クロルバラフェニレンジアミン70モル%と4.4
°−ジアミノジフェニルスルホン30モル%をアミン成
分とし、テレフタル酸クロリド100モル%を酸成分と
してNMP中で重合し、水酸化リチウムで中和してポリ
マ溶液を得た。固有粘度は2.5である。これを2分割
し、前もってNMP中で分散してあった2μのシリカを
、A層になるポリマ溶液にはポリマ当り0.2°wt%
、B層になるポリマ溶液にはポリマ当り5wt%添加し
、さらに両方のポリマ溶液を30°Cで3000ポイズ
になるように副面して製膜用原液とした。
これらの原液を口金内で最終フィルムでA層、BIWと
も3μになるように2層に積層し、ざらに金属ドラム上
に流延し、120℃の雰囲気中で10分乾燥して自己保
持性を持つゲルフィルムを得た。このゲルフィルムを連
続的にドラムから剥離して水槽中に導入し、脱溶媒と脱
塩を行ない、次にテンター内で水分の乾燥と熱処理を施
して6μの最終フィルムを得た。この間にフィルムは水
槽中で長手方向に1.3倍、テンター中で幅方向に1.
3倍延伸され、また熱処理の条件は300℃、2分間で
ある。
得られたフィルムの特性は第1表のように、B面は粗面
化され、A面は平滑で光沢の良好なものであった。また
高温でのヤング率も高いものでめった。
このフィルムのA面に、イエロー、シアン、マゼンダの
3種の昇華性染料を、次の組成のバインダー及び溶剤中
に溶解してコーティングし、3色の転写シートを得た。
乾燥俊の転写層厚みは各々2μである。
染料             5部 セルロース樹脂        5部 トルエン          40部 メチルエチルケトン     40部 イソブチルアルコール    10部 この転写シートを受像紙と密着させ、サーマルヘッドで
加熱して印刷した。3色を順次重ねて印刷することによ
りフルカラーの非常に良好な画質の印刷物が得られた。
なおヘッド密度は6本/mm、印加パルス幅は最大で1
0m秒であり、この条件でヘッド温度を測定すると35
0℃であった。
印刷時には、転写シートの走行性はスムーズで、シート
のシワやスティック音はなく、ざらにB面には削れや傷
の発生もなく非常に良好な転写シートで必ることか確認
できた。
実施例2 メタフェニレンシア゛ミンをアミン成分とし、イソフタ
ル酸クロライドを駿成分としてNMP中で重合し、ざら
に水酸化カルシウムで中和してポリマ溶液を得た。これ
を2分割して実施例1と同じシリカを、A層側にはポリ
マ当り1wt%、B層側には1層wt%になるように添
加して2000ボイズの製膜用原液を得た。
これらを口金内でA層が4μ、B層が2μになるように
積層し、実施例1と同じ工程を経て6μのフィルムを得
た。延伸は長手方向、幅方向とも3倍、熱処理は300
℃、2分である。
さらにこれに実施例1と同様の染料をコーティングし、
印刷したところ実施例1よりやや粗い感じはあるが、印
刷扱けや傷などのない良好な印刷物が得られた。また転
写シルトの走行性、シワ、スティック音、削れや傷も全
く問題なかった。
実施例3 2−クロルパラフェニレンジアミン70モル%と4.4
°−ジアミノジフェニルエーテル30モル%をアミン成
分とし、2−クロルテレフタル酸クロリド100モル%
を酸成分としてNMP中で重合し、水酸化リチウムで中
和してポリマ溶液を得た。固有粘度は2.8でおる。こ
れを2分割して2μのシリカをA層側のポリマ溶液にポ
リマ当り0.3wt%、2μのテフロン粒子をB層側の
ポリマ溶液にポリマ当り1owt%添加し、さらに両方
の溶液を30℃で4000ボイスに調製した。
これらを口金内で最終フィルムでA層、B層とも3μに
なるように積層し、実施例1と同じ工程を経て6μのフ
ィルムを得た。延伸は長手方向、幅方向とも1.4倍で
、熱処理は300℃で3分である。
ざらにこれに実施例1と同様の染料をコーティングし、
印刷したところ、フルカラーの階調の非常にすぐれた印
刷物が得られた。またシートのシワやスティック音もな
く、B面には削れ、傷はなかった。
比較例1 実施例1と同じポリマで、A層側には粒子を添加せず、
またB層側は2μのシリカを0.2wt%添加すること
以外は実施例1と同じ方法で6μのフィルムを作成した
。このフィルムの特性を第1表に示すが、A面、B面と
も平滑性は優れたものである。
これに実施例1と同様に染料をコーティングして印刷し
たところ、1枚目の画質は非常に良好であったが、ステ
ィック音の発生が少しあった。さらに同じヘッドを使っ
て印刷を行なっていったところ、しだいに印刷物に線状
の筋が入り始め、さらに印刷を続けると所々に印刷され
ない部分が現われた。転写シートのB面を観察するとス
リ傷が多数発生しており、またサーマルヘッドの表面に
は、フィルムの削れた異物が多数付着していた。
B面が平滑すぎるためヘッドとの摩擦が大きくフィルム
が削れたものと考えられる。
比較例2 比較例1とは逆に、ポリマは実施例1と同じで、A層側
にはシリカを6wt%、B層側にはシリカを12’vt
%添加して6μのフィルムを作成した。第1表にフィル
ムの特性を示すが、A面はかなり粗面化されており光沢
度も低いフィルムでおる。これに実施例1の染料をコー
ティングして印刷したところ、印刷物は鮮明度の悪いも
のとなった。なおフィルムのB面には削れヤ、傷はなか
った。
第1表

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 表面粗さ0.1μ以下、光沢度400以上の芳香族ポリ
    アミド層(A)と、表面粗さ0.12〜1.0μの芳香
    族ポリアミド層(B)からなり、200℃におけるヤン
    グ率が100kg/mm^2以上である積層体の該芳香
    族ポリアミド層(A)側表面に感熱転写層が設けられて
    なることを特徴とする感熱記録用転写体。
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