JPS6323698Y2 - - Google Patents

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JPS6323698Y2
JPS6323698Y2 JP5720783U JP5720783U JPS6323698Y2 JP S6323698 Y2 JPS6323698 Y2 JP S6323698Y2 JP 5720783 U JP5720783 U JP 5720783U JP 5720783 U JP5720783 U JP 5720783U JP S6323698 Y2 JPS6323698 Y2 JP S6323698Y2
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JP
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coil
circuit
sector
ring
circumferential ring
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JP5720783U
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  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、セクタ電磁駆動装置、更に詳しく
は、カメラ等の絞り羽根もしくはシヤツタ羽根を
形成するセクタを電磁的に開閉動作させるための
セクタ電磁駆動装置に関する。
絞り羽根やシヤツタ羽根を形成するセクタを電
磁的に駆動する装置としては、従来、コイルをプ
リント基板上にプリント配線として形成した往復
動電磁駆動型の装置がその一例として知られてい
る。しかし、従来のこの種セクタ電磁駆動装置
は、大電流を流すには高電圧を必要とし、技術
的に難点がある。プリント基板のベース板が重
量負荷となる一方、厚さ方向にも無駄な空間を占
めるため、磁路のエアギヤツプを小さくすること
が難しく、磁束密度を大きくすることが困難であ
る、立体的な構成を有するコイルを作れないの
で、コイルの非有効部分の割合が大きい、等の欠
点があつた。
また、従来のセクタ電磁駆動装置としては、立
体コイル型の装置(特開昭48−15524号公報参照)
や、ムービングコイル型の装置(特公昭45−
29275号公報参照)等も知られているが、前者は、
厚味方向にスペースを要する、被駆動部が大型化
して高速動作の妨げとなる、等の欠点があり、後
者は、直線運動を回転運動に変換する機構が必要
となり、スペースを要すると共にエネルギの変換
ロスを生じるという欠点があつた。
本考案の目的は、上述の点に鑑み、回転枠と一
体的に回転する外周輪と内周輪とのコイル係止部
間にコイルを掛け渡すように巻装すると共に、回
転枠にストッパーピンを、磁路形成手段の一部を
なす軟磁性部材にストッパーピンの可動範囲を規
制する規制部をそれぞれ設けるようにしたセクタ
電磁駆動装置を提供するにある。
本考案によれば、線径の太いコイルを巻装する
ことができるので、大きな電流を流すことがで
き、高速運動を得ることができる。
また、回転子全体が薄型かつ軽量化されて、こ
の点からも装置の高速化を図ることができると共
に、磁路のエアギヤツプを小さくして磁束密度を
高めることができる。
さらに、コイルを部分的に立体的に巻装するこ
とにより、コイルの有効部分の割合を増大させる
ことができる。
さらにまた、回転枠に設けられたストッパーピ
ンの可動範囲を規制する規制部を、磁路形成手段
の一部をなす軟磁性部材に一体に設けるようにし
たので、規制部を別体に設ける場合に比べて、セ
クタ電磁駆動装置全体の厚味を薄くすることがで
きる。
以下、本考案を図示の一実施例に基づいて説明
する。
第1図は、本考案の一実施例を示すセクタ電磁
駆動装置の下半部の断面図を示している。このセ
クタ電磁駆動装置は、光軸に対して垂直な平面内
に配設されたリング板状の一方の軟磁性部材1
と、スペーサー2を介して順次極性が逆になるよ
うに円環状に並べられていて(第3図参照)、上
記軟磁性部材1の内面がわに固設された複数(第
3図では10個)の永久磁石3と、この永久磁石3
とエアギヤツプを介して対向するように、光軸に
対して垂直な平面内に配設されたリング板状の他
方の軟磁性部材4と、上記エアギヤツプに対応す
るように設けられていて、光軸に対して垂直な平
面内を光軸を中心として回転するように配設され
た回転枠5と、この回転枠5から外方に向けて延
長された複数の支持腕5aの先端部にストッパー
ピン6によつてかしめ付けられた外周輪7(第4
図参照)と、上記支持腕5aの基端部にセクタ駆
動ピン8によつてかしめ付けられた内周輪9(第
4図参照)と、上記外周輪7に設けられたコイル
係止片7aと上記内周輪9に設けられたコイル係
止片9aとの間に掛け渡されるように巻装された
コイル10と、上記他方の軟磁性部材4に固植さ
れたセクタ支持ピン11と、このセクタ支持ピン
11によつて基端部を回動自在に支持され、上記
セクタ駆動ピン8によつて開閉作動される複数枚
のセクタ12とで、その主要部が構成されてい
る。なお、第1、2図中、符号13はアパーチヤ
部材を、14は外枠リングを、15はワツシヤ
を、16は外装板をそれぞれ示している。
上記永久磁石3は、第3図に示すように、厚味
方向に磁化された扇板状に形成されていて、扇状
の透孔2aが列設されたリング板状部材で形成さ
れたスペーサー2の、各透孔2aに順次極性が反
転するように嵌合されて、相互に離隔せしめられ
ている。この永久磁石3と軟磁性部材1,4と
は、磁路形成手段を構成していて、これによつて
形成される磁路は、第2図に点線で示すように、
上記エアギヤツプを介して互いに隣り合つた永久
磁石3と軟磁性部材1,4との間に生じるように
なつている。
また、上記回転枠5と、外周輪7と、内周輪9
と、コイル10とは、本電磁駆動装置の回転子を
形成しており、上記アパーチヤ部材13の外周面
に上記回転枠5が嵌着され、回転子は光軸を中心
として回転し得るようになつている。
上記外周輪7のコイル係止片7aは、第4図に
示すように、外方突片が起立されることによつて
10個形成されており、また、上記内周輪9のコイ
ル係止片9aは、内方突片が起立されることによ
つて5つ形成されている。そして、上記コイル1
0は、外周輪7の2つのコイル係止片7aと内周
輪9の1つのコイル係止片9aとの間に掛け渡さ
れるように、5本のコイル10が各別に巻装され
て接続されている。
上記コイル10は、例えばポリウレタン被覆の
銅線で形成されていて、第5図〜第7図に示すよ
うに巻装される。即ち、まず、第5図に示すよう
に、コイル10の一端部を外周輪7の一方の係止
片7aに係止した後、コイル10を外周輪7の下
面がわに回わし、これを内周輪9の係止片9aに
向けて引張する。次に、コイル10を内周輪9の
下面がわから上面がわに回わし、係止片9aに引
つ掛けた後、再び内周輪9の下面がわに回わし
て、外周輪7の他方の係止片7aに向けて引張す
る。続いて、コイル10を外周輪7の下面がわか
ら上面がわに回わし、他方の係止片7aの内面が
わに当接させた後、一方の係止片7aに向けて引
張する。このようにして、コイル10の一巻目の
巻装が終了する。コイル10の2巻目からは、第
6図に示すように、外周輪7、内周輪9間に架張
される部分17(以下、この部分を有効部分とい
う)では、直前に巻いた部分の横に並べて巻き、
外周輪7および内周輪9に沿う部分18(以下、
この部分を非有効部分という)では、直前に巻い
た部分の上に重ねて巻く(第8図参照)。このよ
うにして、一定巻数(本例では、4巻)を巻き上
げると、次に、第7図に示すように、非有効部分
18では、既に巻き上げた部分の前に重ねて同様
に巻き上げを行ない(第9図参照)、有効部分1
7では、重ねずに順次横に並べて巻いて行く。そ
して、以下同様にして、あらかじめ決められた巻
数(本例では16巻)を巻き上げると、1ブロツク
分のコイル10が巻装されることになる。全ての
ブロツク(本例では5ブロツク)のコイル10が
巻装されると、次に、第10図に示すように、外
周輪7の背面がわで、互いに隣り合うブロツクの
コイル10の、巻き始め端と巻き終り端とが結線
され、各ブロツクのコイル10は1本に繋ぎ合わ
される。この際、一組の巻き始め端と巻き終り端
だけが結線されず、コイル10への入力端子19
として残される。なお、各ブロツクのコイル10
は、接着剤等によつて相互に固着され、容易に弛
んだり、ほどけたりしないようにされる。
以上のような方法によつて、コイル10を巻装
することにより、コイル10の全長に対して有効
部分17の割合を多くとることができるようにな
る。また、有効部分17の厚さ方向の構成をコイ
ル10だけとすることができるので、プリント基
板等を用いる従来の場合に比べて、エアギヤツプ
を小さく採ることができ、磁束密度を高めること
ができる。さらに、太いコイル10を巻装するこ
とができるので、コイル全体の抵抗値を下げるこ
とができ、大きな電流を流すことが可能となる。
さらにまた、コイル10を接着剤等で固めること
により、コイル自体を構造部材として使用するこ
とができ、回転子の軽量化を図ることができると
共に、コイル10の弛みによる回転エネルギの伝
達ロスを低下させることができる。また、コイル
10に通電を行なう際、互いに隣り合つた有効部
分17では、互いに逆方向の電流が流れるので、
隣接する有効部分17に逆方向の磁束を作用させ
る永久磁石3(第2図参照)と組合わせることに
より、電磁力の発生方向を常に一定方向とするこ
とができる。
上記セクタ駆動ピン8は、第11図に示すよう
に、他方の軟磁性部材4に穿設された部分円弧状
の長孔4bを貫通して、扇状のセクタ12の基端
部寄りに設けられた被駆動孔12a内に貫入され
いる。また、上記ストッパーピン6は、他方の軟
磁性部材4の外周縁に設けられた規制用の切欠4
a内に貫入されている。なお、上記コイル10の
入力端子19も上記切欠4aの1つから外部に引
き出されている。
上記コイル10は、第13図および第14図に
示す本電磁駆動装置の電気回路に接続されてい
る。この電磁駆動装置の電気回路は、セクタ12
の開閉を指令する作動スイツチSW1と、ナンド回
路NA1,NA2および抵抗R1,R2でなるフリツプ
フロツプ回路21と、オア回路OR1,OR2、抵抗
R3,R4およびコンデンサC1でなるワンシヨツト
マルチバイブレータ22と、ノア回路NR1
NR2でなるフリツプフロツプ回路23と、ナン
ド回路NA3、インバータIN1,IN2、コンデンサ
C2、抵抗R5および可変抵抗VR1でなるクロツク
信号発生回路24と、14個のフリツプフロツプ回
路FF1〜FF14が縦続接続されてなるタイマカウン
タ25と、セクタ12の開放時間を切り換える秒
時選択スイツチSW2と、オア回路OR3,OR4、抵
抗R6,R7およびコンデンサC3でなるワンシヨツ
トマルチバイブレータ26と、オア回路OR5、イ
ンバータIN7,IN8、抵抗R8,R9およびコンデン
サC5でなるパワーオンリセツト回路27と、ノ
ア回路NR4,NR5、抵抗R11,R12およびコンデ
ンサC4でなるワンシヨツトマルチバイブレータ
28と、第14図に示す、コンデンサC11,C12
トランジスタQ1〜Q8、抵抗R21〜R32およびダイ
オードD1,D2でなるコイル通電制御回路29と
で、その主要部が構成されている。
上記作動スイツチSW1は、切換接片端子に動作
電圧Vddが印加されており、一方の固定端子a
は、抵抗R1を通じて接地されていると共に、ナ
ンド回路NA1の一方の入力端に接続されている。
また、スイツチSW1の他方の固定端子bは、抵抗
R2を通じて接地されていると共に、ナンド回路
NA2の他方の入力端に接続されている。このス
イツチSW1は、平生は切換接片を固定端子aがわ
に接触させるような習性を与えられている。ナン
ド回路NA1の他方の入力端はナンド回路NA2
出力端に、ナンド回路NA2の一方の入力端はナ
ンド回路NA1の出力端にそれぞれ接続されてい
る。フリツプフロツプ回路21の出力端となるナ
ンド回路NA1の出力端は、ワンシヨツトマルチ
バイブレータ22の入力端となるオア回路OR1
他方の入力端に接続されており、オア回路OR1
出力端はコンデンサC1の一端に接続されている。
コンデンサC1の他端は、抵抗R3を通じて接地さ
れていると共に、抵抗R4を通じてオア回路OR2
の一方の入力端に接続されている。オア回路OR2
の他方の入力端は接地されており、オア回路OR2
の出力端は、オア回路OR1の一方の入力端に接続
されている。
ワンシヨツトマルチバイブレータ22の出力端
となるオア回路OR2の出力端は、ノア回路NR1
他方の入力端に接続されており、ノア回路NR1
の出力端はノア回路NR2の一方の入力端に接続
されている。ノア回路NR2の他方の入力端は、
インバータIN8の出力端に接続されており、ノア
回路NR2の出力端は、ノア回路NR1の一方の入
力端に接続されている。フリツプフロツプ回路2
3の出力端となるノア回路NR2の出力端は、ア
ンド回路AN1およびAN2の両入力端にそれぞれ
接続されており、アンド回路AN1、およびAN2
の出力端は、第14図のコイル通電制御回路29
に接続されている。また、ノア回路NR2の出力
端は、クロツク信号発生回路24の入力端となる
ナンド回路AN3の他方の入力端に接続されてい
る。ナンド回路NA3の出力端は、インバータIN1
の入力端に接続されており、インバータIN1の出
力端は、コンデンサC2の一端およびインバータ
IN2の入力端にそれぞれ接続されている。インバ
ータIN2の出力端は、可変抵抗VR1を通じてコン
デンサC2の他端に接続されており、コンデンサ
C2の他端は、抵抗R5を通じてナンド回路NA3
一方の入力端に接続されている。
クロツク信号発生回路24の出力端となるイン
バータIN2の出力端は、インバータIN3を介して
ノア回路NR3の一方の入力端に接続されており、
ノア回路NR3の他方の入力端には、インバータ
IN8の出力がインバータIN4,IN5を順次介して印
加されるようになつている。そして、ノア回路
NR3の出力端は、インバータIN6を介してタイマ
カウンタ25における初段のフリツプフロツプ回
路FF1のクロツク信号入力端CPに接続されてい
る。フリツプフロツプ回路FF1の出力端は、次
段のフリツプフロツプ回路FF2のクロツク信号入
力端CPに接続されていると共に、自らのデータ
入力端DおよびインバータIN11の入力端にもそ
れぞれ接続されている。次段以降のフリツプフロ
ツプ回路FF2〜FF14の各入出力端も、フリツプフ
ロツプ回路FF1と同様に接続されており、フリツ
プフロツプ回路FF1〜FF14は2進カウンタを形成
している。各フリツプフロツプ回路FF1〜FF14
リセツト信号入力端Rは、インバータIN4を介し
てインバータIN8の出力端にそれぞれ接続されて
いる。また、各フリツプフロツプ回路FF1〜FF14
の出力端がそれぞれ接続されたインバータ
IN11〜IN24のうち、適宜のインバータ(本例で
は、インバータIN14〜IN19)の出力端は、秒時
選択スイツチSW2の各固定端子にそれぞれ接続さ
れている。
上記秒時選択スイツチSW2の切換接片端子は、
ワンシヨツトマルチバイブレータ26の入力端と
なるオア回路OR3の他方の入力端に接続されてお
り、オア回路OR3の出力端はコンデンサC3の一端
に接続されている。コンデンサC3の他端は、抵
抗R6を通じて接地されていると共に、抵抗R7
通じてオア回路OR4の一方の入力端に接続されて
いる。オア回路OR4の他方の入力端は接地されて
おり、オア回路OR4の出力端はオア回路OR3の一
方の入力端に接続されている。そして、ワンシヨ
ツトマルチバイブレータ26の出力端となるオア
回路OR4の出力端は、パワーオンリセツト回路2
7の入力端となるオア回路OR5の一方の入力端お
よびワンシヨツトマルチバイブレータ28の入力
端となるノア回路NR4の一方の入力端にそれぞ
れ接続されている。上記オア回路OR5の他方の入
力端には、一端に動作電圧Vddが印加され、他端
が接地された抵抗R8、コンデンサC5の直列回路
の、抵抗R8とコンデンサC5との接続点の電位が、
抵抗R9、インバータIN7を介して印加されるよう
になつている。そして、オア回路OR5の出力端
は、インバータIN8の入力端に接続され、インバ
ータIN8の出力端は、ノア回路NR2の他方の入力
端およびインバータIN4の入力端にそれぞれ接続
されている。
上記ワンシヨツトマルチバイブレータ28にお
けるノア回路NR4の出力端は、コンデンサC4
一端に接続されており、コンデンサC4の他端は、
抵抗R11を通じて動作電圧Vddの印加を受けてい
ると共に、抵抗R12を通じてノア回路NR5の一方
の入力端にも接続されている。ノア回路NR5
他方の入力端は接地されており、、出力端はノア
回路NR4の他方の入力端に接続されている。そ
して、ワンシヨツトマルチバイブレータ28の出
力端となるノア回路NR5の出力端は、アンド回
路AN3およびAN4の両入力端に接続されている。
アンド回路AN3およびAN4の出力端は、第14
図に示すコイル通電制御回路29に接続されてい
る。
上記アンド回路AN1およびAN2の出力端には、
セクタ開放信号S1(第15図j参照)がそれぞれ
発生し、アンド回路AN3およびAN4の出力端に
は、セクタ閉成信号S2(第15図k参照)がそれ
ぞれ発生するようになつている。セクタ開放信号
S1は、第14図に示すコイル通電制御回路29に
おけるダイオードD1のアノードおよび抵抗R26
他端にそれぞれ印加され、セクタ閉成信号S2は、
コイル通電制御回路29におけるダイオードD2
のアノードおよび抵抗R31の他端にそれぞれ印加
されるようになつている。
上記ダイオードD1のカソードは、抵抗R22
R23を直列に介して接地されており、両抵抗R22
R23の接続点は、NPN型トランジスタQ2のベー
スに接続されている。トランジスタQ2のエミツ
タは接地されており、コレクタは抵抗R21を通じ
てPNP型トランジスタQ1のベースに接続されて
いる。トランジスタQ1のコレクタは、コイル1
0の一端に接続され、エミツタは開放用電源コン
デンサC11の一端に接続されている。コンデンサ
C11の一端には電源電圧が印加され、コンデンサ
C11の他端は接地されている。また、上記抵抗R26
の一端には、抵抗R25を通じて動作電圧Vddが印
加されており、両抵抗R25,R26の接続点は、
PNP型トランジスタQ4のベースに接続されてい
る。トランジスタQ4のエミツタには動作電圧
Vddが印加され、同トランジスタQ4のコレクタ
は抵抗R24を通じてNPN型トランジスタQ3のベ
ースに接続されている。トランジスタQ3のコレ
クタはコイル10の一端に接続され、エミツタは
接地されている。
上記ダイオードD2のカソードは、抵抗R28
R29を直列に介して接地されており、両抵抗R28
R29の接続点は、NPN型トランジスタQ5のベー
スに接続されている。トランジスタQ5のエミツ
タは接地され、コレクタは抵抗R27を通じてPNP
型トランジスタQ6のベースに接続されている。
トランジスタQ6のコレクタは、コイル10の他
端に接続され、エミツタは閉成用電源コンデンサ
C12の一端に接続されている。コンデンサC12の一
端には電源電圧が印加され、コンデンサC12の他
端は接地されている。また、上記抵抗R31の一端
には、抵抗R30を通じて動作電圧Vddが印加され
ており、両抵抗R30,R31の接続点は、PNP型ト
ランジスタQ7のベースに接続されている。トラ
ンジスタQ7のエミツタには動作電圧Vddが印加
され、同トランジスタQ7のコレクタは抵抗R32
通じてNPN型トランジスタQ8のベースに接続さ
れている。トランジスタQ8のコレクタはコイル
10の他端に接続され、エミツタは接地されてい
る。
なお、本電磁駆動装置の電気回路には、一端に
電源電圧が印加され、他端が接地された定電圧回
路30が設けられており、同回路30の出力端に
一定電圧の動作電圧Vddが出力されるようになつ
ている。また、符号C13,C14は、この定電圧回路
30に付設されたコンデンサをそれぞれ示してい
る。
以上のように、本考案のセクタ電磁駆動装置は
構成されている。
次に、このセクタ電磁駆動装置の動作について
説明する。
まず、第13図および第14図に示したセクタ
電磁駆動装置の電気回路に電源を投入すると、パ
ワーオンリセツト回路27における抵抗R8とコ
ンデンサC5の接続点にパルス信号が発生し、イ
ンバータIN7の出力端には、第15図hに示すよ
うな信号が生ずる。このため、パワーオンリセツ
ト回路27の出力端には、第15図iに示すよう
なリセツト信号が発生する。このリセツト信号
は、フリツプフロツプ回路23に入力されて同回
路23をリセツトする(第15図d参照)と共に
インバータIN4で反転されて、タイマカウンタ2
5の各フリツプフロツプ回路FF1〜FF14のリセツ
ト信号入力端Rに印加され、タイマカウンタ25
をリセツトする(第15図f参照)。
次に、作動スイツチSW1を、第15図aに示す
ように、固定端子bがわに切り換えてセクタ12
の開閉動作を指示すると、第15図bに示すよう
に、フリツプフロツプ回路21の出力が“L”レ
ベルに反転し、ワンシヨツトマルチバイブレータ
22の出力端には、第15図cに示すようなパル
ス信号が出力される。このパルス信号はフリツプ
フロツプ回路23に入力され、同回路23の出力
を“H”レベルに反転させる(第15図d参照)。
このため、アンド回路AN1,AN2を通じてコイ
ル通電制御回路29にセクタ開放信号S1(第15
図j参照)が入力される。また、これと同時に、
クロツク信号発生回路24が発振動作を開始し
(第15図e参照)、タイマカウンタ25は計時動
作を開始する。
上記セクタ開放信号S1がコイル通電制御回路2
9に入力されると、トランジスタQ2,Q1がオン
する一方、トランジスタQ4,Q3がオフする。こ
の時点では、セクタ閉成信号S2が“L”レベルで
あり(第15図k参照)、トランジスタQ5,Q6
オフ、トランジスタQ7,Q8がオンしているので、
開放電源コンデンサC11に蓄積されていた電荷が、
トランジスタQ1のエミツタ・コレクタ→コイル
10→トランジスタQ8のコレクタ・エミツタを
通じて放電し、コイル10に通電が行なわれる。
コイル10に通電が行なわれると、永久磁石3
によつて生ずる磁界とコイル10を流れる電流と
の作用により電磁力が発生し、回転子を、第11
図において、例えば時計方向に回転させるような
回転力が生ずる。このため、回転子が回転し、セ
クタ駆動ピン8が回動することにより、被駆動孔
12aを通じてセクタ12が支持ピン11の周り
をそれぞれ反時計方向に回動され、第12図に示
すようにセクタ12が開放される。そして、回転
子は、ストッパーピン6が規制用切欠4aの一側
面に当接することによつて、それ以上の回転を規
制され、セクタ12を全開させた位置で停止す
る。
上記作動スイツチSW1が操作され、タイマカウ
ンタ25の計時動作が開始された後、秒時選択ス
イツチSW2により選ばれたセクタ開時間t0が経過
すると、第15図fに示すように、フリツプフロ
ツプ回路FF1〜FF14のうち対応するフリツプフロ
ツプ回路の出力が反転する。すると、ワンシヨツ
トマルチバイブレータ26にも第15図gに示す
ようなパルス信号が出力され、パワーオンリセツ
ト回路27を通じて(第15図i参照)、フリツ
プフロツプ回路23がリセツトされる(第15図
d参照)と共に、タイマカウンタ25の各フリツ
プフロツプ回路FF1〜FF14もリセツトされる(第
15図f参照)。フリツプフロツプ回路23がリ
セツトされると、クロツク信号発生回路24の動
作が停止する(第15図e参照)と共に、アンド
回路AN1,AN2を通じてコイル通電制御回路2
9へセクタ開放信号S1が出力されなくなる(第1
5図j参照)。一方、上記ワンシヨツトマルチバ
イブレータ26の出力がワンシヨツトマルチバイ
ブレータ28にも入力され、同バイブレータ28
の出力によりアンド回路AN3,AN4の出力端に
はセクタ閉成信号S2が発生する(第15図k参
照)。
上記セクタ閉成信号S2がコイル通電制御回路2
9に入力されると、トランジスタQ5,Q6がオン
する一方、トランジスタQ7,Q8がオフする。こ
の時点では、セクタ開放信号S1は既に“L”レベ
ル(第15図j参照)となつているので、トラン
ジスタQ1,Q2がオフ、トランジスタQ3,Q4がオ
ンしており、こんどは閉成用電源コンデンサC12
に蓄積されていた電荷が、トランジスタQ6のエ
ミツタ・コレクタ→コイル10→トランジスタ
Q3のエミツタ・コレクタを通じて放電するよう
になる。よつて、コイル10にはセクタ開放時と
は反対方向の電流が流れる。
コイル10にセクタ開放時と反対方向の電流が
流れると、この電流と永久磁石3による磁界との
作用により、セクタ開放時とは反対方向の電磁力
が発生し、回転子は、第12図において、例えば
反時計方向に回転する力を受ける。このため、回
転子はセクタ開放時とは反対方向に回転し、セク
タ駆動ピン8が回転することにより、被駆動孔1
2aを通じてセクタ12が支持ピン11の周りを
それぞれ時計方向に回動され、第11図に示すよ
うにセクタ12が閉成される。そして、回転子
は、ストッパーピン6が規制用切欠4aの他側面
に当接することによつて、それ以上の回転を規制
され、セクタ12を完全に閉成させた位置で停止
する。この後所定時間(約20ms)が経過すると、
ワンシヨツトマルチバイブレータ28の出力が反
転し、シヤツタ閉成信号S2の出力は停止される
(第15図k参照)。
以上のセクタ12の開閉動作時にコイル10に
印加される電圧は、第16図に示すように変化す
る。即ち、セクタ12の開放動作初期には、開放
用電源コンデンサC11によつてコイル10に印加
される電圧は急激に立ち上がり、コンデンサC11
の放電が進むに従つて、印加電圧は低下する。そ
して、セクタ開時間t0が経過すると、閉成用電源
コンデンサC12によつて開放動作時とは逆極性の
電圧が急激に印加され、コンデンサC12の放電が
進むに従つて、印加電圧は零に近づいてゆく。な
お、セクタ12の開閉動作後、所定時間が経過し
た後には、コイル10に電流は流れず、回転子に
電磁力による回転力は作用しないが、セクタ12
間の摩擦等により回転子はストッパーピン6を規
制用切欠4aの他側面に当接させた状態でそのま
ま停止している。
以上述べたように、本考案によれば、明細書冒
頭に述べた従来の欠点を解消する、使用上甚だ便
利なセクタ電磁駆動装置を提供することができ
る。
なお、上記実施例においては、外周輪7と内周
輪9とを回転枠5の支持腕5aによつて一体に結
合するようにしたが、両輪7,9は、コイル10
の巻装によつても結合されるので、回転枠5の支
持腕5aはかならずしも必要でない。ただし、回
転枠5に支持腕5aを設けない場合には、外周輪
7と内周輪9とにコイル10を巻装する際に、適
当な治具を用いる必要があることは云うまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示すセクタ電磁
駆動装置の下半部拡大断面図、第2図は、上記第
1図に示したセクタ電磁駆動装置の、−線に
沿う要部拡大断面図、第3図は、上記第1図に示
したセクタ電磁駆動装置に配設された永久磁石と
スペーサとを示す斜視図、第4図は、上記第1図
に示したセクタ電磁駆動装置における、回転子の
分解斜視図、第5図ないし第7図は、上記第4図
に示した回転子にコイルを巻装する順次の段階を
それぞれ示す要部拡大斜視図、第8図および第9
図は、上記第6図および第7図に示した各段階で
の、コイルの重合状態をそれぞれ示す要部拡大断
面図、第10図は、上記第1図に示したセクタ電
磁駆動装置における、コイルを巻装した回転子を
示す背面図、第11図は、上記第1図に示したセ
クタ電磁駆動装置の、セクタを閉成した状態を示
す要部正面図、第12図は、上記第1図に示した
セクタ電磁駆動装置の、セクタを開放した状態を
示す要部正面図、第13図および第14図は、上
記第1図に示したセクタ電磁駆動装置の電気回路
図、第15図a〜kは、上記第13図および第1
4図に示した電気回路の各部の信号をそれぞれ示
すタイムチヤート、第16図は、上記第13図お
よび第14図に示した電気回路における、コイル
の印加電圧の変化を示す波形図である。 1……軟磁性部材(磁路形成手段)、3……永
久磁石(磁路形成手段)、4……軟磁性部材(磁
路形成手段)、4a……規制用切欠(規制部)、5
……回転枠、5a……支持腕、6……ストッパー
ピン、7……外周輪、7a……コイル係止片(コ
イル係止部)、9……内周輪、9a……コイル係
止片(コイル係止部)、10……コイル、12…
…セクタ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 コイル係止部が適宜の間隔をもつて形成された
    外周輪と、 この外周輪と同心的に配設されていて、同じく
    コイル係止部が適宜の間隔をもつて形成された内
    周輪と、 上記外周輪のコイル係止部と上記内周輪のコイ
    ル係止部との間に掛け渡されるように巻装された
    コイルと、 このコイルの、上記外周輪と内周輪との間に架
    張された部分を挾むように狭い間隔をもつて対峙
    していて、一方に永久磁石が配設され、他方に軟
    磁性部材が配設された磁路形成手段と、 上記外周輪および内周輪と一体的に回転するよ
    うに配設された回転枠と、 この回転枠の回転で開閉を制御されるセクタ
    と、 上記回転枠に設けられたストッパーピンと、 上記軟磁性部材に設けられていて、上記ストッ
    パーピンの可動範囲を規制する規制部と、 を具備することを特徴とするセクタ電磁駆動装
    置。
JP5720783U 1983-04-15 1983-04-15 セクタ電磁駆動装置 Granted JPS59164035U (ja)

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