JPS63236739A - セメント製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、石灰石と粘土との混合物またはシリカ、石灰
、アルミナおよび酸化鉄の混合物を高温焼成し、この焼
成によって得られた生成物に対して石膏を添加し、この
ようにして得られた最終生成物を粉砕する事によってセ
メントを製造する方法に関するものである。

〔従来技術と問題点〕

周知のように、前記の通常法によるセメント製造法は多
量の熱エネルギーを必要とする。一般にこのエネルギー
は、石炭、炭化水素または天然ガスなどの適当な燃料の
燃焼と、出発成分混合物の高温焼成とによって供給され
る。実際に、１ｋｇのセメントクリンカを製造するため
に必要な熱エネルギーは７００〜１５００キロカロリー
のオーダである。

また、排除される必要のある家庭廃棄物および工業廃棄
物などの廃棄物と残留物の量が工業化諸国において絶え
ず増大している事も公知である。

廃棄物と残留物の排除は、ますます解決困難な種々の問
題を提起している。

さらに詳しくは、廃棄物は一般に単にゴミの山として蓄
積されまたは焼却され熱分解されている。

これら２種の方法は周知のような重大な欠点を有する。

いずれの場合にも、汚染の危険性が非常に高い。特に焼
却の熱分解の場合、しばしば廃棄物中に存在するある種
の物質が大気中に有毒ガスを放出する可能性がある。従
って、ゴミと廃棄物の処理に際しては、厳しい規制があ
る。

また焼却から出た使用不能の多量の未処理廃棄物または
残留物がますます堆積する事が深刻な問題となっている
。

廃棄物の組成は、その集積場所、集積条件によって、ま
た季節によって、広い範囲内で多少ともランダムに変動
する。しかしこの組成は一般に一定限度内にあり、工業
国においてはこの組成限度は大体下記のようである（重
量％）。

−紙および板紙　　　　　　　４５〜５３−ボロその他
の繊維製品　　　１０〜１３−金　属　　　　　　　　
　　７〜９ −ガラス　　　　　　　　　　　８〜１２−石および砂
物質　　　　　　　７〜９−腐敗性物質（特に、野菜 クズその他の植物性物質）　　４〜８ −プラスチック物質　　　　　　４〜６−ゴ　ム　　　
　　　　　　　１ 従って、廃棄物は常に相当パーセントの可燃性物質を含
有し、これは統計的には２５重量９６のオーダである。

前記の考察から、粉砕された廃棄物（予め金属成分を除
去されたもの）をロークリセメントキルンの加熱用に固
体燃料として、粉末状でまたはブリケット状で使用する
アイディアが生じた。

他方において、廃棄物の燃焼によって得られた灰分は無
機物質、特にセメントクリンカ中に存在する酸化カルシ
ウム、シリカ、アルミナ、および酸化第１鉄を含有する
。従って、セメントキルンの加熱のために前記のように
焼却された廃棄物の灰分を、セメントクリンカ製造用の
出発成分の中に配合する事が提案された。このような原
理に基づく方法は英国特許第１，４５０，２９４号およ
び第１，５１０，３９２号に記載されている。

さらに詳しくは、英国特許第 １．４５０．２９４号（’２９４）に記載のセメント製
造法によれば、セメントクリンカ製造用原材料がセメン
トキルンの一端に導入され、また他端から燃焼区域中に
導入される。セメントキルンを加熱するための少なくと
も１種の燃料（例えば、粉炭、液状炭化水素、または燃
料ガス）、十分量の空気、および粉砕廃棄物の混合物が
セメントキルンの中に噴射される。廃棄物と燃料の混合
物は、燃料が６０重量％に達する。セメントクリンカの
製造に通常使用される原材料の組成は、粉砕廃棄物の燃
焼から生じる灰分の導入を考慮して調整される。

英国特許第１，５１０，３９２号（’３９２）に記載の
方法によれば、粉砕廃棄物がセメントキルンの加熱用燃
料として使用され、廃棄物の燃焼から生じる灰分が同様
にセメントクリンカ製造用の原材料として装入される。

′　３９２法と′２９４法の相違点は、廃棄物の燃焼が
セメントキルン外部で実施され、セメントキルンの燃焼
区域内部で実施されない事である。

従って、前記の方法によれば、公衆ゴミ集積場の廃棄物
の堆積の問題を解決すると共に、セメントキルンを経済
的に加熱する事ができる。

さらに；廃棄物の燃焼から出るガスをセメントキルンの
中に通過させれば、通常の廃棄物熱分解プラントの場合
よりも汚染ガスの発生率が低下する。

しかし、前記のようにして排除される廃棄物のセメント
キルン中で製造されるセメントクリンカに対する割合は
、約１０％以下に限定されている。

このパーセントを超えると、廃棄物の燃焼によって放出
される汚染ガスが過大となり、廃棄物の燃焼天分を含を
するセメントクリンカの組成が設定規格と相違する。

〔発明の目的および効果〕 従って、本発明の目的は、得られるセメントクリンカの
組成を変更する事なくセメント製造用出発成分の中に多
量の廃棄物を含有させる事ができ、これと共に、焼却炉
中での廃棄物の熱分解による汚染の危険を実際上完全に
除去するにある。

〔発明の概要〕

前記の目的から、本発明は粉砕廃棄物を利用する新規な
セメント製造法を提供する。この方法は、金属成分を実
質的に除去された大部分の粉砕廃棄物と、遊離状態また
は化合状態で酸化カルシウムを含有する小部分の少なく
とも１種の第１無機材料との均質粉末混合物を製造する
第１段階を含む。

第２段階において、前記の粉末混合物を加圧下造粒する
。第３段階は、粒子を１３０〜２３０℃の温度範囲内で
、粒子水分を０．　１〜１．０重量％の範囲に低下させ
るに十分な時間、加熱処理するにある。この第３段階は
、廃棄物生成物を生成する。第４段階は、この廃棄物生
成物を第１出発混合物と混合し、得られたセメントクリ
ンカ混合物をセメントキルン中で焼成して、セメントク
リンカを生成するにある。最後の段階において、得られ
たセメントクリンカに対して石膏を添加し、得られたセ
メント混合物を粉砕する。

好ましくは、前記第１出発混合物は石灰石と粘土との混
合物、またはシリカ、石灰、アルミナ、および酸化鉄の
混合物とする。

前記の無機材料は、好ましくは生石灰、フライアッシュ
、方解石、スラグ、およびセメント製造において使用さ
れる通常の出発材料混合物から選定される。

廃棄物生成物は、好ましくはセメントキルンの加熱用の
少なくとも１つの二次バーナの中に噴射される。この二
次バーナはセメントクリンカの中へのセメントタリンカ
混合物の運動方向を考慮に入れて、セメントキルンの上
流に配置される。

以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明す
る。

〔実施例〕

本発明の方法は、セメントタリンカ製造成分の中に廃棄
物生成物を混入する段階を含む。実際上金属成分を除去
された大部分の粉砕廃棄物と、遊離状態または化合状態
で酸化カルシウムを含有する小部分の少なくとも１種の
無機材料とを含む均質混合物を加圧下造粒する事によっ
て、廃棄物生成物が得られる。このようにして形成され
た粒子を、その水分が０．１〜１重量％になるまでの時
間、１３０〜２３０℃の黒度で加熱処理する。

驚くべき事に、廃棄物を最初に焼却する代わりに、廃棄
物の熱化学的−機械的処理から生じる生成物を、通常の
セメント製造用出発成分の中に混合すれば、有毒ガスの
放出による汚染の危険性が排除される事が発見された。

本発明の重要な利点は、出発廃棄物の組成が変動しても
形成されたその粒子の熱処理から生じる生成物が非常に
明確な完全に再生可能の組成を有するように、粉砕廃棄
物と酸化カルシウム含有無機材料の混合物を実際上容易
に配合できる事にある。これにより、粉砕廃棄物と酸化
カルシウム含有無機材料との混合物の熱処理によって得
られる生成物が、セメントクリンカの製造用の異例の成
分との混合に使用するに適した所定の組成を有する事が
可能になる。

さらに、粉砕廃棄物と酸化カルシウム含有無機材料との
混合物は実際上中性であって、腐敗性でない。従って、
この生成物は容易に長期間貯蔵する事ができ、これは明
らかに未処理廃棄物の場合と相違する。またこの生成物
は、出発粉砕廃棄物より高い熱量を有するという利点が
ある。

高温で焼成する以前に通常のセメント製造成分混合物の
中に混入されうる本発明による廃棄物生成物の割合は、
初期混合物に対して２０％に達し、またはこれを超えて
も、得られたセメントクリンカの品質には影響しない。

好ましくは、廃棄物生成物と通常のセメントクリンカ製
造用混合物の組成は、最終混合物におけるＣ　ａ　Ｏ／
　Ｓ　ｉＯ２比が３と４の間にあるように選定される。

粉砕廃棄物と混合される遊離状態または化合状態の酸化
カルシウム含有無機材料は、生石灰、フライアッシュ、
方解石、スラグおよび通常のセメント製造用出発成分混
合物（すなわち、セメント製造に適した割合の石灰石と
粘土との混合物、またはシリカ、石灰、アルミナ、およ
び酸化鉄の混合物）の内から選定される。

粉砕廃棄物と酸化カルシウム含有無機材料との相対比は
、望ましくは混合物が９０〜９５重量％の廃棄物と、５
〜１０重量％の無機材料とを含有するように成される。

粉砕廃棄物と酸化カルシウム含有無機材料との混合物の
中に種々の添加剤を含有させる事ができる。好ましくは
、少なくとも１種の結合剤および／または加圧下造粒に
際して最適の可塑性とレオロジー特性とを与える少なく
とも１種の材料を添加する事ができる。

本発明の方法によって必要とされる種々の操作は、任意
適当な手法によって、特に公知の廃棄物処理技術と通常
の゛装置を使用して実施する事ができる。

さらに詳しくは、回収可能および／またはリサイクル可
能の物体、特に大寸法の金属体を選別するために通常の
選別−スクリーニング処理を受けた廃棄物を利用する事
ができる。

初期選別の後、廃棄物は、金属成分、特に鉄を実際上含
有しない均質粉末混合物に変換される。

この場合、廃棄物に対して粉砕−混合処理を実施する。

この処理は、金属スクラップ、特に鉄質スクラップを分
離するための１回または複数の選別処理と同時にまたは
別個に実施される。

例えば選別される廃棄物に対して、約５０龍の平均スク
ラップサイズを得るまで第１粗粉砕処理を実施する。こ
の粉砕は、鉄およびその他の強磁性物質粒子を除去する
ための磁石選別の前または後に実施される。第１粉砕に
続いて、第２粉砕を実施する。この第２粉砕はロータリ
ノ＼ンマクラツシャまたはチッパによって実施され、廃
棄物を１０〜２Ｃ）ａｍ＋以下の最大サイズの粒子状（
果粒状または繊維状）に縮小する。

粉砕された廃棄物を酸化カルシウム含有無機材料と混合
する段階は、同様に任意適当な技術と装置によって実施
され、特に間欠的にまたは連続的に作動する自動ブロポ
ーショニング装置とミキサ装置を使用する。

粉砕廃棄物と酸化カルシウム含有無機材料との混合物か
ら粒子を製造するために゛は、望ましくはローラとダイ
スを備えた回転式造粒装置を使用する事ができる。この
ような装置の一例は、牛の粒状飼料の製造に使用され石
型の装置であって、このＷ　置は、１５０〜９００バー
ルのオーダの圧力での造粒によって、例えば長さ６〜３
０ｍｍ、直径２〜２０＋ｅ＋ｓの円筒体状のタブレット
を製造する事ができる。

このようにして得られた粒子の熱処理は、望ましくは粒
子をロータリキルンの中に軸方向に通過させる事によっ
て実施される。このキルンは、その回転軸線を実際上水
平にして配置され、また粒子の循環を保証するために螺
旋形内側面を備える。

０．１〜１重量％の所要の水分を得るための加熱時間は
、例えば３０分のオーダである。

好ましくは、廃棄物生成物は、望ましくは予め微粉状に
粉砕して、単独でまたは通常型の少なくとも１種の可燃
性材料との混合物として、少なくとも１つの二次バーナ
の中に噴射する事によって、セメントクリンカ製造用成
分混合物の中に混入される。二次バーナは、セメントキ
ルンの上流に配置された前焼却器の一部を成す。公知の
ように、この前焼却器はセメントクリンカ製造用成分を
セメントキルンの中に導入する前に加熱するものである
。

セメントキルンの二次バーナの中に噴射する前に廃棄物
生成物と混合される可燃性材料は、粉炭、液状炭化水素
および可燃性ガスなどの通常の可燃性材料のみならず、
低熱量の「貧」燃料を含めて実際上任意の可燃性材料を
使用する事ができる。

実際に、少なくとも２０００　Ｋｃａｌ／ｋｇの熱量を
有する任意の可燃性材料を使用する事ができる。

またセメントクリンカ製造用成分混合物をセメントキル
ンの中に導入する前に、廃棄物生成物を粒状でまたはこ
れを粉砕して得られた粉末状で混入する事ができる。

所定の組成のセメントクリンカ、特に通常のセメント組
成規格に対応する組成のセメントクリンカを得るように
セメントクリンカの組成を調整するため、セメントキル
ン中で高温で焼成される混合物の中に少なくとも１種の
追加原材料を混入する必要がある。この追加成分は、セ
メントクリンカの必要成分、またはセメントクリンカの
焼成中に少なくとも部分的にこのような成分に変換され
うる材料を含む。

このような添加原材料は特に、酸化カルシウム、ケイ酸
物質または酸化鉄Ｆｅ２Ｏ３などの鉄含有物質など、無
機材料を含む。また原材料がセメントキルン中での焼成
に際して、少なくとも部分的に前記酸化物に変換される
事ができる。

酸化カルシウムを含有する追加無機材料は、９２重量％
のか焼状態ＣａＯに対応するサーマル方解石とする事が
できる。追加のケイ酸無機材料は粘土、ケイ質フライア
ッシュ、石英ガラスまたは廃品ガラスを含む事ができる
。セメントキルンの中での高温焼成に際して酸化鉄に少
なくとも部分的に変換され得る追加無機材料として黄鉄
鉱を使用する事ができる。

焼成のための原材料混合物のそれぞれの成分（すなわち
廃棄物生成物、セメントキルンカ製造用の通常の原材料
およびオプションとしての追加原材料）の相対割合は、
業界公知の混合ガイドラインを使用して容易に計算する
事ができる。このようなガイドラインは、特に合金規則
を含み、さらに廃棄物生成物の灰分の組成、通常のセメ
ント製造原材料のみから得られるセメントクリンカの組
成を考慮に入れる。

望ましくはこの割合は、廃棄物生成物と酸化カルシウム
含有追加原材料との混合物から得られるセメントクリン
カのＣａＯ含有量が通常のセメント製造用原材料のみか
ら得られたセメントクリンカのものと同等になるように
：Ａ整される。

また、最終セメントクリンカの組成が、塩素含有量は別
として、通常のセメント製造原材料のみから得られたセ
メントクリンカのものと同一になるように、原材料混合
物の成分割合を調整する事が望ましい。

また高温焼成される廃棄物生成物とその他の原材料混合
物との割合が、出発材料としての廃棄物の平均組成の変
動にもかかわらず、適当組成のセメントを得るに適した
範囲内にある事が好ましい。

このような組成を得るためには、廃棄物生成物と、さら
にその他のセメント製造原材料を分析し、その分析結果
に従って材料を適当に配合する事が望ましい。任意適当
な分析装置と配合装置を使用する事ができ、特に連続作
動型自動装置を使用する事ができる。

もちろん、出発原材料としての廃棄・物の平均組成が変
動しても、この廃棄物を分析し、粉砕廃棄物と酸化カル
シウム含有原材料との相対割合を調整する事によりて、
廃棄物の組成を所定限界内に保持する事ができる。また
酸化カルシウム含有原材料が種々の材料の混合物から成
る場合、その組成を適当に変動する事ができる。

実施例１ ９０重量％の金属成分を含有しない粉砕廃棄物と、１０
重量％の工業用方解石（５１，５重量％の方解石を含有
）とを含む均質粉末混合物を調製する。ローラとダイス
を有する回転式造粒器によって６００バールの圧で前記
の混合物を造粒する。

直径８＋ｕｅ、長さ１０〜３０ｍｍの範囲の円筒形タブ
レットを成形する。これらのタブレットは約２０４４０
重量％の水分を含有している。

これらのタブレットを、ロータリキルンの中で３０分間
、２００℃の温度で加熱処理する。この加熱処理によっ
て、０．　５ｆｆｉ量％のオーダの水分を有する粒子状
に前記タブレットを変換する事ができる。

これらの粒子をハンマで粉砕する事によって、０．５〜
４ｍｍの限界寸法を有し平均寸法２ｍｍの粒子と繊維を
含む混合物（混合物Ｎｏ、１）を形成する。

混合物Ｎｏ、ｌは４６．８重量％の灰分（重量が一定と
なるまで１４５０℃でか焼して得られた灰分）に対応し
、その分析は下記の結果を示した（重量％）。

ＣａＯ：１５．７２　　　Ｓｏ　　　：２．８ＳｉＯ：
４５．４５　　　Ｃ１：２．６Ａｌ　　Ｏ・　８．５２
　　　Ｋ２Ｏ：２．２２３゛ Ｆｅ　　０　　・１２．３１　　　Ｎａ２’Ｏ：２．３
２３゜ ＭｇＯ：　　２．３６　　その他の無機物質：１００ま
での残分 ｂ）セメントクリンカの製造 下記の組成（重量％）を有する出発材料混合物を、常法
によってセメントキルンの中で１４５０℃の温度で焼成
する事によってセメントクリンカを製造する。

一混合物Ｎｏ、ｌ　（前記のように 製造されたもの）　　　　　　　　：　　　７．１４−
工業用方解石（か焼状態に おいてＣａＯ：９２ｆｆｉ量％）　　　：　　１２．９
３−通常のセメント製造原材料 （６９重量％の工業用方解石 と３１重量％の粘土とを含 み、セメントキルン中での 焼成によって、下記の値に 対応する組成のセメシトク リンカを生じる）　　　　　　　：１５０．４８−９８
重量％のＳ　ｉＯ２を有す る石英砂（最終セメントクリ ンカにおいて所望の２１重量 ％のＳｉＯ２含有量を得るた めのケイ質材料）　　　　　　　　：０．５３７使用さ
れた工業用方解石の組成は下記のか焼後に得られた分析
値を有する（重量％）。

ＣａＯ：９２　　　　　Ｓｏ　　　：０．１Ｓ　ｉｏ　
２　　：　　３　　　　　Ｃｌ　　　：　ＯＡｔ　　０
　　・　２　　　　Ｋ２Ｏ：０２３゛ Ｆｅ　　Ｏ・０．８　　　Ｎａ２Ｏ：０２３゜ ＭｇＯ：１．２　　　その他の無機物質＝１００％まで
の残分 このようにして、下記の組成（重量％）を有する最終生
成物が得られる。

ＣａＯ：６６．５　　　　ＳＯ３：４ Ｓ　１０２　：・２１　　　　　　Ｃ１：０．１この組
成は、塩素含有量以外は、工業用方解石と粘土の混合物
のみを使用して得られたセメントクリンカと同一である
。

これらの値は通常のセメント組成規格に対応するもので
ある。

混合物Ｎｏ、１と工業用方解石のみから得られるセメン
トクリンカ、タリンカＮｏ、１の組成は下記に対応する
（重量％）事を注意しよう。

ＣａＯ：６６．５　　　　　ＳＯ：０．９９ＳｉＯ：１
６．９　　　　　Ｃ１：０．８７ＡＩ　　０　　・　４
．２　　　　Ｋ２Ｏ：０．７３２　３　。

Ｆｅ　　Ｏ・　４．６５　　　Ｎａ２Ｏ：０．７３２　
３　゛ 従って、タリンカＮｏ、ｌ中のＣａＯの含有量は通常の
セメント製造用混合物から得られたセメントクリンカの
ＣａＯ含有量と同一である事が分かる。

最終セメントクリンカの２１％ＳｉＯ２含有量（通常の
成分混合物から得られたセメントクリンカの５ｉ０２含
ａ量）は、追加ケイ質物質としての石英砂を添加する事
によって達成される。

原材料として使用される粉砕廃棄物は、約３０００　Ｋ
ｃａｌ／　ｋｇの熱量を有する。最終セメントクリンカ
を得るためにセメントキルン中で前記の出発材料混合物
全体を焼成するには、９００　Ｋｃａｌ／ｋｇ（得られ
たセメントクリンカ重量）の熱量を必要とする。従って
、前記の混合物中の原料として他の成分と共に０．３ｋ
ｇの粉砕廃棄物を使用すれば、１ｋｇのセメントクリン
カの製造にとって十分な熱量を供給する。その結果は、
この実施例の条件のもとに、燃料コストの１１％の節約
となる。

実施例２ 実施例１と同様にして、機械的および熱化学的に処理さ
れた廃棄物（混合物Ｎｏ、２）に基づく廃棄物生成物を
調製し、セメントクリンカを製造する。

出発粉砕廃棄物は、混合物Ｎｏ、２の灰分が下記の分析
結果（玉量％）を示すような組成を有する。

ＣａＯ：１４．７　　　　　ＳＯ：０ ＳｉＯ：４７．３５　　　　Ｃ１：１ ＡＩ　　０　　・２０．８３　　　　Ｋ２Ｏ：１．９２
３゜ Ｆｅ　　Ｏ・　５．６８　　　　Ｎａ２Ｏ：２２３゜ 最終セメントクリンカは実施例１と同様の組成を合する
。

セメントキルンの中で焼成された材料混合物全体は下記
の組成を有する（重量％）。

−混合物Ｎｏ、２　（使用された混合物の重量に対する
灰分重量）：２４ 一工業用方解石　　　　　　　　：２２．７８−７２重
量％の工業用方解石と ２８重量％の粘土（実施例１ で使用したものと同一）　　　　　：１１１．２８−９
８重量％のＳ　１０２を 含有する石英砂　　　　　　　：　　　１．１４−黄鉄
鉱（Ｆｅ　　Ｏ当量）　　　　：　　　０．６９混合物
Ｎｏ、２と工業用方解石のみから得られたセメントクリ
ンカ、タリン力Ｎｏ、２　（前記の相対比）の組成は下
記（重量％）に対応する。

ＣａＯ：６６．５　　　　Ｓｏ　　　：０．０７ＳｉＯ
：１７．６３　　　Ｃ１：０．３ＢＡＩ　　Ｏ−８，２
１Ｋ２Ｏ：０．６２２３゜ Ｆ　ｅ　　０　　・２．４０　　　Ｎａ２Ｏ：　０．６
６２３゜ ＭｇＯ：　　１．３５ 最終セメントクリンカは実施例１によって得ら゛れたも
のと同一組成を有する。

この実施例に記載の比と条件で粉砕廃棄物を使用すれば
、セメントキルン中でセメントクリンカを製造するため
の原材料の焼成に必要な燃料コストの２５％の節約を成
す事ができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、（ａ）金属成分を実質的に除去された大部分の粉砕
   廃棄物と、遊離状態または化合状態の酸化カルシウムを
   含有する小部分の少なくとも１種の第１無機材料とから
   均質な粉末混合物を調製する段階と、 （ｂ）前記粉末混合物を加圧下造粒して、 一定の水分を有する粒子を調製する段階と、（ｃ）前記
   の粒子を約１３０℃乃至２３０ ℃の温度範囲で、粒子の水分を約０．１乃至１．０重量
   ％に成すに十分な時間処理して、廃棄物生成物を生成す
   る段階と、 （ｄ）廃棄物生成物を前記の第１出発混合 物と混合し、このようにして得られたセメントクリンカ
   混合物をセメントキルンの中で焼成して、セメントクリ
   ンカを生成する段階と、 （ｅ）前記のセメントクリンカに対して石 膏を添加して、得られたセメント混合物を粉砕する事に
   よりセメントを生成する段階とを含むセメント製造法。 ２、前記（ｄ）段階の前に、セメントキルンを加熱する
   ために少なくとも１つの二次バーナの中に前記廃棄物生
   成物を噴射する段階を含む事を特徴とする請求項１に記
   載の方法。 ３、前記噴射段階はさらに少なくとも一種の可燃性材料
   の噴射を含む事を特徴とする請求項２に記載の方法。 ４、前記噴射段階の前にさらに廃棄物生成物を微粉末状
   に粉砕する段階を含む事を特徴とする請求項２に記載の
   方法。 ５、前記の第１出発混合物は石灰石と粘土との混合物、
   またはシリカ、石灰、アルミナおよび酸化鉄の混合物で
   ある事を特徴とする請求項１に記載の方法。 ６、前記セメントクリンカ混合物は約３乃至約４の範囲
   のＣａＯ／ＳｉＯ＿２比を有する事を特徴とする請求項
   １に記載の方法。 ７、前記無機材料は生石灰、フライアッシュ、方解石、
   スラグ、およびセメントの製造に使用される通常の原材
   料混合物の内から選定される事を特徴とする請求項１に
   記載の方法。 ８、前記のセメントクリンカ混合物はさらに、少なくと
   も一種の第２無機材料を含み、この第２無機材料は酸化
   カルシウム、または焼成に際して少なくとも部分的に酸
   化カルシウムに転化される無機材料を含む事を特徴とす
   る請求項１に記載の方法。 ９、前記第２無機材料は方解石である事を特徴とする請
   求項８に記載の方法。 １０、前記セメントクリンカ混合物は少なくとも一種の
   追加ケイ酸材料を含む事を特徴とする請求項１に記載の
   方法。 １１、前記追加ケイ酸材料は、粘土、ケイ酸フライアッ
   シュ、ガラス、石英砂およびシリカから選定される事を
   特徴とする請求項１０に記載の方法。 １２、前記セメントクリンカ混合物は酸化鉄Ｆｅ＿２Ｏ
   ＿３、または焼成に際して少なくとも部分的に酸化鉄に
   転化され得る少なくとも一種の追加鉄質材料を含む事を
   特徴とする請求項１に記載の方法。 １３、前記の粉末混合物は９０乃至９５重量％の廃棄物
   と、５乃至１０重量％の第１無機材料とを含む事を特徴
   とする請求項１に記載の方法。 １４、廃棄物生成物を第１出発混合物と混合する（ｄ）
   段階が容易に成されるように、前記の二次バーナは前記
   セメントキルンの上流に配置される事を特徴とする請求
   項２に記載の方法。