JPS63235198A - 飛行船の発着設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は飛行船の発着設備に係り、特に飛行船を収容す
る格納庫を設け、この格納庫から飛行船を発着陸させる
ことのできる飛行船の発着設備に関する。

［従来の技術］ ヘリウムガス等を浮力源として飛行する飛行船は宣伝用
あるいは特殊用途用として比較的小型のものが採用され
ている。一般に、飛行船は風力に依存して飛行するもの
であり、発着陸の捺には船体の先端側を形成するノーズ
部を風上に向けてバラスト調整しつつ浮上、降下する。

［発明が解決しようとする問題点］ このように、風力に依存して飛行する飛行船を所定の位
置から発着陸させるためには専用の発着場が必要となる
。

そこで、従来は地上に直立させて係留マストを設け、こ
の係留マストに飛行船のノーズ部を係留させることによ
り、飛行船の発着陸を可能にしている。この場合、飛行
船の船体は風向の変化に応じて係留マストを中心に浮上
しつつ係留されることになる。

このため、従来は飛行船の発着場に係留マストを中心と
して飛行船を係留するための充分な敷地を確保しなけれ
ばならない問題があった。

また、係留マストに飛行船を係留するに際しては船体の
ノーズ部から垂れ下がる係留索を係留マストに結ぶと共
に、船体の下部に位置するゴンドラ等を押える必要があ
る。そこで、これらの作業を達成するために多くの労力
を費やさなければならない問題があった。

したがって、飛行船の発着場は密集地から大きく離間さ
れた位置に設置されている。このため、客船を目的とし
た飛行船の実用化、商業化の発展性に欠ける問題があっ
た。

本発明はこれらの問題を有効に解決すべく創案されたも
のであり、飛行船の発着場の敷地面積を小さくすると共
に発着場に飛行船を係留するための作業を容易になし得
る飛行船の発着設備を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段と作用］飛行船を格納す
るに充分な大きさを有すると共に出入口部を有する格納
庫と、その格納庫内に飛行船の発着陸に応じて昇降移動
自在に且つ風向きに応じて回転自在に設けられ、上記飛
行船を係留して上記出入口部から格納庫内に出入自在に
案内するための発着台と、ぞの発着台上にその回転中心
から偏心した位置に起立して設けられ、飛行船のノーズ
部を風上に臨んで指向するための係留マストとから構成
したものであり、格納庫から飛行船の発着陸ができるよ
うにしたものである。

［実施例］ 以下本発明の一実施例を添付図面に従って詳述する。

第１図および第２図は本発明に係る飛行船１の発着設備
を示したものである。

この発着設備は飛行船１を格納するに充分な大きさを有
すると共に出入口部２を有する格納庫３と、その格納庫
３内に飛行船１の発着に応じて昇降移動自在にかつ風向
きに応じて回転自在に設けられ、飛行船１を係留して上
記出入口部２から格納庫３内に出入自在に案内するため
の発着台４と、発着台４上にその回転中心から偏心した
位置に起立して設けられ、飛行船１のノーズ部５を風上
に向けて係留するための係留マスト６とから構成される
。

具体的には格納庫３は飛行船１を収容し得るように上方
が開放された箱型に形成されている。したがって格納庫
３に形成される出入口部２は飛行船１に合わせて矩形に
形成される。

格納庫３に形成される出入口部２は屋根パネル７によっ
て開閉されるように構成される。この屋根パネル７は第
３図および第４図に示すように、複数のパネル材８と各
パネル材８を互いに突き合わせて連結するチェーン９と
から主に構成されている。各パネル材８は出入口部２の
長子方向両側にそれぞれ分割され、出入口部２および格
納庫３の側部に沿って移動自在に湾曲するようになって
いる。

また、第４図に示すように、各パネル材８はゴム材１０
で表面部が被覆されると共に前後・左右方向に若干の傾
斜が保たれ、出入口部２を閉じたときにも中央部から格
納１１１３内に雨水が侵入しない様構成されている。

チェーン９には第１図および第３図に示すようにワイヤ
１１が係合され、ワイヤ１１はローラ１２を介してウィ
ンチ１３により巻き取られるようになっている。したが
って、出入口部２を聞けるときにはその長子方向両側に
屋根パネル７が分割され、出入口部２を閉じるとぎには
左右の屋根パネル７が互いに突き合わされて重ね合わさ
れるように構成されている。

格納庫３に設けられる発着台４は固定台１４と、固定台
昇降移動手段１５と、回転テーブル１６と、テーブル回
転駆動手段１７とから構成される。

固定台１４は第１図および第２図に示すように、出入口
部２の開口面積の概ね半分の大きさを右する板材により
形成されている。固定台１４は固定台昇降移動手段１５
を介して格納ｊｌｉ３の床部に連結され、飛行船１の発
着に応じて昇降移動するようになっている。固定台昇降
移動手段１５は脚体１８と油圧シリンダ１９とを有して
いる。脚体１８は固定台１４を格納庫３の床部から出入
口部２に立ち上がらせるようになっている。油圧シリン
ダ１９は脚体１８を伸縮させて固定台１４を昇降移動さ
せるように構成されている。

また、回転テーブル１６は第５図に示すように楕円形状
に形成され、固定台１４上に重ね合わされて回転自在に
設けられている。この回転テーブル１６は格納庫３に形
成される出入口部２から上方に露出したときに風向きに
応じて回転駆動する。

これら固定台１４と回転テーブル１６との間にはテーブ
ル回転駆動手段１７が設けられる。

このテーブル回転駆動手段１７は第６図に示すようにロ
ー５２０と、チェーン２１と、モータ２２とから構成さ
れている。ローラ２０は固定台１４上に設けられた軸受
台２３を介して支持され、回転テーブル１６の周方向に
沿って設けられている。チェーン２１はこれらローラ２
０の両端部を連結し、同期させて回転駆動させるように
なっている。

また、回転テーブル１６上には係留マスト６が起立して
設けられる。

この係留マスト６は回転テーブル１６の回転中心から偏
心した位置に設けられる。図示例においては回転テーブ
ル１６の長手方向一端に片寄って係留マスト６が設けら
れている。このように回転テーブル１６上に設けられた
係留マスト６はその上部に飛行船１のノーズ部５を係留
させ、回転テーブル１６の回転によってノーズ部５を風
上に指向させるように構成されている。したがって、テ
ーブル回転駆動手段１７のモータ２２は風向の変化によ
って回転テーブル１６を回転駆動させて係留マスト６を
風上に指向させるべく回転駆動制御されることになる。

なお、第１図および第２図に示すように格納庫３内には
整備用ステージ２４．管制室２５．補助床２６が設けら
れている。

次に本発明の作用について述べる。

先ず、飛行船１が着陸する際には第１図に示すように、
格納庫３の出入口部２が開放される。この後、発着台４
の固定台１４を上昇移動さゼて回転テーブル１６を出入
口部２から上方に露出させる。これにより、出入口部２
から露出した回転テーブル１６は回転自在になる。

回転テーブル１６は風向きに応じて回転駆動され、係留
マスト６を風上に指向させる。

したがって、係留マスト６は格納庫３の出入口部２の上
方に浮上する飛行船１の風上に起立することになる。飛
行船１はそのまま直進してそのノーズ部５を係留マスト
６に係留させ、全体が回転テーブル１６に係留されるこ
とになる。

このように回転テーブル１６に係留された飛行船１は回
転テーブル１６の回転駆動により格納庫３の出入口部２
に合わせて方向転換される。次いで、発着台４が降下移
動し出入口部２が閉じられることにより、飛行船１は格
納庫３内に格納されることになる。これにより格納作業
が完了する。

したがって、飛行船１が離陸するためにはこれら着陸手
順と逆に操作することになる。

すなわち、格納庫３の出入口部２を開口し、発着台４に
係留される飛行船１を出入口部２から上方に露出させる
。この後、回転テーブル１６を回転駆動させて飛行船１
のノーズ部５を風上に指向させる。次いで、飛行船１を
発着台４から切離すことにより、飛行船１の離陸が可能
となる。

このように本発明は格納庫３内に飛行船１を発着させる
ための発着台４を設けることにより格納庫３から直接飛
行船１の発着陸が可能となる。したがって、飛行船１を
収容し得る大きさの格納庫３で汎み、飛行船１を係留す
るための敷地面積を大幅に減少することができる。この
ように敷地面積が減少することは比較的狭い地域等にお
いても飛行船１の発着設備を設けることができる。たと
えば、建物の屋上、船等適用範囲が拡大する。しかも、
このように設備条件においては商業化、実用化に沿うこ
とにもなる。

また、飛行船１が自動的に発着台４に係留され自動的に
格納庫３内に格納されるので、飛行船１の係留作業ない
し格納作業を容易になし得る。さらに、飛行船１の発着
陸が迅速にできる。

［発明の効果］ 以上型するに本発明によれば次の如き効果を発揮する。

（１）　　格納庫内に飛行船の発着台を設けたので、飛
行船を係留するための敷地面積を小さくでき、建物の屋
上等発着設備の設置自由を高めるこ　゛とができる。

Ｑ）　飛行船を自動的に発着台に係留できるので、係留
作業が容易である。

（３）　　飛行船の迅速な発着陸ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る設備を示す斜視図、第２図は本発
明に係る設備を示す断面図、第３図および第４図は屋根
パネルを示す断面図、第５図は発着台の要部を示す斜視
図、第６図は第２図の要部を示す断面図である。 図中、１は飛行船、２は出入口部、３は格納庫、４は発
着台、５はノーズ部、６は係留マストである。 特　許　出　願　人　　石川島播磨重工業株式会社代理
人弁理士　絹　　谷　　信　　雄 第５図 第６図 へＮ　町

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 飛行船を格納するに充分な大きさを有すると共に出入口
   部を有する格納庫と、該格納庫内に飛行船の発着陸に応
   じて昇降移動自在に且つ風向きに応じて回転自在に設け
   られ、上記飛行船を係留して上記出入口部から格納庫内
   に出入自在に案内するための発着台と、該発着台上にそ
   の回転中心から偏心した位置に起立して設けられ、飛行
   船のノーズ部を風上に臨んで指向するための係留マスト
   とを備えたことを特徴とする飛行船の発着設備。