JPS63234674A - 雑音低減装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、雑音低減回路に輪郭補償回路を組み合わせ
た雑音低減装置に関する。

［従来の技術］ 第３図に示す雑音低減装置１は、映像信号に含まれる雑
音をフィールド相関又はフレーム相関の有無を利用して
低減するものであり、入力映像信号を被減算入力とする
一対の減算器２．３を有し、減算器２の減算出力を１以
下の係数Ｋをもつ係数器４を介して減算器３の減算入力
とする一方、減算器３の減算出力をフレームメモリ５を
介して減算器２の減算入力とする構成をとるものである
。

この場合、出力映像信号Ｖｏ（ｔ）と入力輝度信号Ｖｉ
（ｔ）の間には、 Ｖｏ（ｔ）＝（１−Ｋ）Ｖｉ（ｔ）＋ＫＶｏ（ｔ−ｒ）
なる関係が成立する。ただし、τはフレームメモリ５に
よる遅延時間、すなわちフレーム周期に相当する。

なお、減算器の出力は、入力映像信号Ｖｊ（ｔ）とその
出力映像信号Ｖ　ｏ　（ｔ　）との差分て表される動き
信号に相当し、動画に近付くほどこの差分信号レベルが
大となる。このため、本例では、減算器２に動き検出回
路６を接続し、この動き検出回路６の出力があらかじめ
設定した基準レベルを越えたときに、係数器４の係数Ｋ
を小なる値に切り替え、相関の薄い信号どうしの加算に
よる残像発生を抑制するようにしである。

［考案が解決しようとする問題点］ 上記従来の雑音低減装置ｌは、巡回型雑音低減処理によ
り雑音を抑圧するため、他のライン相関利用の雑音低減
装置等とは、雑音低減効果に格段の違いが有り、従って
何回かのダビングを繰り返した磁気テープなどを再生し
ても、雑音をきれいに拭い去ってしまう能力を有する。

このため、従来の家庭用ビデオテープレコーダ用の域を
越える画期的なノイズリデューサとしての評価も得てい
る。しかし、その半面、ＳＮ比改善度の高さゆえ、その
周辺に例えば新たな回路を付加することで、より画質を
向上させるといった試みなどは置き去りｊこされた感が
あり、実際の開発の現場では、こうした前向きの試みを
抜きにしては、動画に見られる残像の抑制技術などにも
、総合的に対処できない等の問題点があった。

［問題点を解決するための手段］ この発明は、上記問題点を解決したものであり、映像信
号のフィールド又はフレーム相関を利用して雑音を低減
するとともに、動画部分での雑音低減効果を抑制するこ
とで残像発生を抑えるようにした雑音低減回路と、この
雑音低減回路に接続され、映像信号に輪郭補償を施すと
ともに、前記雑音低減回路に連動して動画部分での輪郭
補償が抑制される輪郭補償回路から構成したことを特徴
とするものである。

［作用］ この発明は、雑音低減回路による雑音低減と輪郭補償に
よる視覚的画質改善を通じて、総合的な画質改善を図る
一方、残像発生を抑えるために雑音低減効果を抑制した
動画部分については、輪郭補償を緩和することで、雑音
成分を強調する不都合を防止する。

［実施例］ 以下、この発明の実施例について、第１．２図を参照し
て説明する。第１図は、この発明の雑音低減装置の一実
施例を示す回路構成図、第２図は、第１図に示した輪郭
補償回路各部の信号波形図である。

第１図中、雑音低減装置１１は、映像信号のフレーム相
関を利用して雑音を低減する雑音低減口路１２と、雑音
低減回路Ｉ２の後段に設けられ、映像信号に輪郭補償を
施す輪郭補償回路１３からなる。雑音低減回路１２とし
ては、従来の雑音低減回路５と同じ巡回型が用いられる
。輪郭補償回路Ｉ３としては、ここでは、ディジタル構
成の二次微分型を用いる。まず、雑音低減回路１２から
出力される第２図（Ａ）に示した映像信号は、縦続接続
された２個の遅延器１４．１５により、ぞれぞれ１時間
ずつ遅延され、同図（Ｂ）、（Ｃ）に示す信号とされる
。遅延器１４の入力と遅延器１５の出力は、加算器１６
にて加算されたのち、係数器１７にて振幅を１／２に減
衰させられ、第２図（Ｄ）に示す信号とされる。そして
、この係数器１７の出力は、減算器１８にて遅延器Ｉ４
の出力から減算される。この減算器１８の出力は、映像
信号の二次輪郭成分であり、輪郭補償の程度を決定する
係数器１９により適宜の係数ｋを乗することで、第２図
１）に示した信号とされたのち、最終段の加算器２０に
て遅延器１４の出力ｊこ加算される。これにより、第２
図（Ａ）に示した原映像信号は、第２図（Ｆ）に示した
ように、立ち上がりエツジと立ち下がりエツジにて、そ
れぞれアンダシュートとオーバシュートの形成された輪
郭補償信号とされる。

ここで、輪郭補償回路１３内の係数器１９は、雑音低減
回路１２内の動き検出回路６に接続してあり、動画部分
での雑音低減効果の抑制に連動して、動き検出回路６が
係数ｋを小なる値に切り替えるよう構成しである。この
ため、残像防止のため雑音低減効果を抑制した映像信号
の動画部分については、輪郭補償も抑制されることにな
る。従って、輪郭補償回路１３が雑音成分までも強調し
てしまい、ＳＮ比を劣化させるといった不都合は生じな
い。

このように、上記雑音抑圧装置ｌＩは、雑音低減回路に
よる雑音低減と輪郭補償による視覚的画質改善を通じて
、総合的な画質改善を図る一方、動き検出回路６が残像
発生抑制のため係数器４の係数Ｋを小としたときは、同
時に係数器Ｉ９の係数ｋを小とすることで輪郭補償を緩
和する構成としだから、雑音低減効果の薄い動画部分に
対する輪郭補償が、逆に雑音を増大させてしまう不都合
を回避し、フィールド又はフレーム相関利用の雑音低減
と輪郭補償の相乗効果により、ＳＮ比と画質を総合的に
改善することができる。また、輪郭補償回路１３内の遅
延器１４．１５として、ディジタル構成のものを用いた
ので、アナログ構成のものに比較して、正確な遅延時間
を設定することができ、また信号周波数によって遅延時
間が変化しないため、常に正確な輪郭成分の抽出が可能
である。また、一度設定した遅延時間Ｔが経年変化しな
いため、長期にわたって安定動作させることができる。

なお、上記実施例において、雑音低減回路１２は、係数
（１−Ｋ）を乗じた入力映像信号と係数Ｋを乗じた遅延
出力映像信号を加算する構成のものを用いるようにして
もよい。また、雑音低減回路１２は、巡回型に限らず、
雑音低減効果は多少劣るが、動画に対して残像発生の少
ない非巡回型のものを用いてもよい。また、雑音低減回
路１２内のフレームメモリ５は、フィールドメモリに代
えることも可能である。

さらに、輪郭強調回路１３としては、二次微分型に限ら
ず、信号の立ち上がり部分でオーバシュートだけを形成
し、信号の立ち下がり部分でアンダシュートだけを形成
する、いわゆる−次微分型の構成のものを用いることも
できる。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明は、雑音低減回路による
雑音低減と輪郭補償による視覚的画質改善を通じて、総
合的な画質改善を図る一方、残像発生を抑えるために雑
音低減効果を抑制した動画部分については、輪郭補償を
緩和することで、輪郭補償が逆に雑音を増大させてしま
う不都合を回避し、フィールド又はフレーム相関利用の
雑音低減と輪郭補償の相乗効果により、ＳＮ比と画質を
総合的に改善することができる等の優れた効果を奏する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の雑音低減装置の一実施例を示す回
路構成図、第２図は、第１図に示した輪郭補償回路各部
の信号波形図、第３図は、従来の雑音低減装置の一例を
示す回路構成図である。 ６０１．動き検出回路、Ｉｌ、、、雑音低減回路、１３
．、、輪郭補償回路、１９．、、係数器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 映像信号のフィールド又はフレーム相関を利用して雑音
   を低減するとともに、動画部分での雑音低減効果を抑制
   することで残像発生を抑えるようにした雑音低減回路と
   、この雑音低減回路に接続され、映像信号に輪郭補償を
   施すとともに、前記雑音低減回路に連動して動画部分で
   の輪郭補償が抑制される輪郭補償回路からなる雑音低減
   装置。