JPS63233118A - 水中の矢板打込工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、岸壁などにおいて水底面より僅かに上部の水
中の所定深さを打ち止めの天端位置として、鋼製の矢板
を打込む際、特にその水深よりも打込む矢板長さが短い
場合に有効に使用される水中の矢板打込工法に関するも
のである。

〔従来技術〕

従来、水底に鋼製の矢板を打込み、その天端が水底面か
ら一寸出たところで打止めする場合で、しかもその矢板
が水深よりも短い場合には、潜水士が水中に潜水しなが
ら水底に打込まれた既設の矢板のセクションに打込みを
行なう矢板のセクションを合せると共に、これら打込み
を行なう各矢板が一直線上に配設されるように枠材から
なる水中導材を設置する必要があった。

しかしながら、上記の場合、各矢板のセクションを合せ
る建込みを全て水中で行なうことになり、しかも潜水士
施工となり非常に危険を伴うという問題があった。

また、上記のような水中建込みのため、矢板の法線及び
傾斜の管理が不可能であり、更に、矢板を打込む際には
、バイブロハンマーを水中に入れることはできないので
、矢板の頭部にヤットコを介して打込むことになり、そ
のヤソトコを矢板の頭部に支持するのも潜水士によって
行なうことになり、それらの作業が危険であり、かつ能
率が悪いという問題があった。

〔発明の目的〕

本発明は前記従来の問題点を解消するためになされたも
のであり、水底面より上部の水中の所定深さまで打込む
矢板が上記所定水深よりも短い場合でも、潜水士施工に
よる作業を大幅に削減して、安全でかつ能率の良い作業
を行ないうろ水中の矢板打込工法を提供することを目的
としたものである。

〔発明の概要〕

上記の目的を達成するため本発明の矢板打込工法は、水
底面より上部の水中の所定深さまで予め打込まれた既設
矢板のセクションに合せたガイド用矢板の天端を、岸壁
−Ｆ部工などから支持された水上の導材に溶接した後、
このガイド用矢板と１本乃至２本の打込用の矢板及び残
留させる矢板の各セクションを合せる建込みを行ない、
この打込用の矢板の天端を保持するヤソトコと、上記ガ
イド用矢板及び残留させる矢板の各セクションを合せた
状態で上記ヤソトコを介して打込用の矢板のみを所定深
さまでバイブロハンマーなどで打込み、残留させた矢板
のセクションに新たに矢板を合わせ、かつ−ト記残留さ
せた矢板の天端を保持する次のヤソトコと前のヤソトコ
及び新たな矢板の各セクションを合せた建込み状態で、
次のヤソトコを介して新たな矢板を残留させながら次の
ヤソトコで支持された矢板を打込用の矢板としてバイブ
ロハンマーなどで打込む工程を、前のヤソトコと次のヤ
ットコとを交互に使用しながら繰返すことを特徴として
いる。

以上の工程を繰り返し行なうことにより、連続した矢板
の打込み時に、水面上にある水上の導材によって各矢板
の建込みが能率良く、しかも正確に行なわれる。つまり
、本発明の本質的構成は、打込用の矢板をヤットコを介
して打込み、次の打込用の矢板を、前記ヤソトコに沿っ
て他のヤットコを介して打込み、これを順次繰返す水中
の矢板打込工法にある。

〔実施例〕

以下図面を参照して本発明の詳細な説明するが、第１−
Ａ図から、第１−５図までは本発明の水中の矢板打込工
法を適用した一実施例における一連の工程を示す説明用
側面図、第２図は第ｋＡ図で示すヤソトコの拡大側面図
、第３図は第２図のＡ−Ａ方向の拡大平断面図、第４図
は第２図のＢ−Ｂ方向の拡大平断面図、第５図は第１−
Ａ図で使用される水上の導材の拡大平面図、第６図は第
５図の側断面図である。

まず、第１Ａ図において、水底面１よりも僅かに高い水
中の所定深さＨまで予め打込まれた既設矢板２のセクシ
ョンと、ガイド用矢板３の下端のセクションとを合せる
作業を潜水士により行なう。

ここで、以後に打込みを行なう矢板４は水中の所定深さ
Ｈよりも短く、ガイド用矢板３は既設矢板２に建込まれ
た状態で、その天端が、後に説明する第５図及び第６図
のよ・うに設けられた導材５よりも上部になるような長
さに溶接Ｗにより継ぎ足したものを使用している。

次に、上記のガイド用矢板３の天端を第５図の水上の導
材５の上部に設けた２本のガイド材６の間の端部に溶接
により取り付ける。

この導材５は第６図のごとく岸壁上部エフに受材８を介
して水面上に突出した受材９と上記のガイド材６とから
なり、第６図のＡで示すのが岸壁仮法線で、そしてＢで
示すのが矢板法線であり、２本のガイド材６の中心の矢
板法線Ｂに沿って一直線に、上記ガイド用矢板３及び引
き続き打込みを行なう矢板４などが第５図のごとく位置
することになる。

次に、このガイド用矢板３のセクションに、打込用の２
枚の矢板４及び残留させる矢板４Ａの各セクションを合
せた建込み物を合せて、導材５に固定するが、この実施
例では打込用の矢板４は２枚なので、この２枚の矢板４
は溶接するものとする。

ここで、３枚目の残留させる矢板４Ａはワイヤー１０を
介してクレーンで吊り下げておく。

次に、第１−Ｂ図において、２枚の打込用の矢板４の天
端を第２図、第３図及び第４図に示すヤットコＩＩＡの
油圧チャック１２により保持し、打込用の矢板４及びヤ
ットコＩＩＡとガイド用矢板３及び残留させる矢板４Ａ
の各セクションを合せた状態で、第ｉ−ｃ図及び第１−
Ｄ図のごとく、このヤソトコＩＩＡを介してバイブロハ
ンマー１３により打込用の矢板４のみをＨで示す所定深
さまで打込む。

次に、上記のヤソトコＩＩＡをそのままにして、残留さ
せた矢板４Ａに、第１−Ｅ図のごとく新たに２枚の矢板
４Ｂ、４Ｃを熔接し、各セクションを合せた建込み状態
で導材５に固定し、最後の１枚の矢板４Ｃをワイヤー１
０を介してクレーンで吊り下げる。

更に、第１−Ｆ図において、２枚の矢板４Ａ。

４Ｂを打込用矢板とし、この矢板４Ｂの天端を保持する
次のヤソトコ１１Ｂ及び打込用矢板４Ａ、４Ｂと、前の
ヤットコＩＩＡ及び新たな矢板４Ｃの各セクションを合
せた後、第１−Ｇ図のごとくこのヤソトコＩＩＢを介し
てバイブロハンマー１３で打込用の矢板４．Ａ、４Ｂを
所定深さＨまで打込む。

次に、第１Ｈ図のごとく次のヤットコ１１Ｂをそのまま
にして、残留させた矢板４Ｃに更に２枚の新たな矢板４
Ｄ、４Ｂを建込み、前のヤットコ１１Ａが第１−Ｇ図の
工程で共下りしていないかを確認し、良ければ油圧チャ
ック１２を開きあげ、ここでガイド用矢板３を打込みの
上溶接Ｗ部分で潜水士により切断する。

更に、第１−Ｉ図及び第１．−Ｊ図に示すようにヤソト
コＩＩＡで打込用の矢板４Ｃ，４Ｄを保持し、打込用の
矢板４Ｃ，４Ｄ及びヤソトコ１１Ａと残留させる矢板４
Ｅ及びヤットコ１１Ｂとの各セクションを合せた上バイ
ブロハンマー１３で打込む。

上記第１−Ｅ図から第１−　Ｊ図の工程を前のヤソトコ
１１Ａと次のヤソトコＩＩＢとを交互に使用して連続的
に繰り返すことにより連続矢板の打込みが行なわれるこ
とになる。

なお、ヤットコＩＩＡ、ＩＩＢは第２図、第３図及び第
４図に示すごとく２枚の矢板材２０に第２図の斜線で示
すように補強板工５を取り付け、油圧チャック１２は下
部に補強材１６によって強固に取り付けたフランジ部材
１７に取り付けられている。

〔発明の効果〕

以上に説明した本発明の水中の矢板打込工法を採用すれ
ば、各矢板のセクション及びヤットコのセクションの建
込みが水上に設げた導材によって行なわれるので、それ
らの作業が能率良く、しかも正確に行なわれることにな
り、既設矢板とガイド用矢板との水底面付近でのセクシ
ョン合せ作業と、ガイド用矢板の一枚打ち後の所定深さ
での切断作業とだけが潜水士施工で、他は全て水上施工
となるので作業の安全性の向上がはかれるという利点が
ある。

なお、本発明の矢板打込工法は、水底面より僅かに上部
の水中の所定深さを打ち止めの天端位置としてｍＭの矢
板を打込む際、特にその水深よりも打込む矢板長さが短
い場合に有効に適用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１−Ａ図から第１Ｊ図までは、本発明の水中の矢板打
込工法を適用した一実施例における一連の工程を示す説
明用側面図、第２図は第１−Ａ図で示すヤソトコの拡大
側面図、第３図は第２図のＡ−Ａ方向の拡大平断面図、
第４図は第２図のｌ３−Ｂ方向の拡大平断面図、第５図
は第１−Ａ図で使用される水上の導材の拡大平面図、第
６図は第５図の側断面図である。 １・・・水底面、２・・・既設矢板、３・・・ガイド用
矢板、４．４Ａ、４Ｂ、４Ｃ，４Ｄ、４．Ｅ・・・矢板
、５・・・導材、ＩＩＡ、ＩＩＢ・・・ヤソトコ、１３
・・・バイブロハンマー、Ｈ・・・所定深さ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 打込用の矢板をヤットコを介して打込み、次の打込用の
   矢板を、前記ヤットコに沿って他のヤットコを介して打
   込み、これを順次繰返す水中の矢板打込工法。