JPS63232435A - エピタキシヤル成長によつて形成されたHgCdTe単結晶 - Google Patents
エピタキシヤル成長によつて形成されたHgCdTe単結晶Info
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- JPS63232435A JPS63232435A JP6725587A JP6725587A JPS63232435A JP S63232435 A JPS63232435 A JP S63232435A JP 6725587 A JP6725587 A JP 6725587A JP 6725587 A JP6725587 A JP 6725587A JP S63232435 A JPS63232435 A JP S63232435A
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Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)
- Recrystallisation Techniques (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(7)技術分野
この発明は、赤外デバイスを構築するのに不可欠である
Hg Cd Teのエピタキシャル成長層を形成する方
法に関する。
Hg Cd Teのエピタキシャル成長層を形成する方
法に関する。
HgTeとCd Teとの混晶であるHg1−x Cd
x Teは、混晶比nによって、バンドギャップをOe
V〜1.6eVの間で変化させる事ができる。赤外検出
器として広い用途を持っている。
x Teは、混晶比nによって、バンドギャップをOe
V〜1.6eVの間で変化させる事ができる。赤外検出
器として広い用途を持っている。
特に、x=0.2の組成の結晶は、大気中に於ける減衰
の少い8〜14μm帯の光検出器の材料として実用に供
されている。
の少い8〜14μm帯の光検出器の材料として実用に供
されている。
、 Hg Cd TeはHCTと略記される事もある。
バルク単結晶はブリッジマン法、再結晶化法(Ca5t
−Recrystallise Anngl CRA法
)などKよって作られる。
−Recrystallise Anngl CRA法
)などKよって作られる。
ブリッジマン法は融液からの成長である。しかし、Hg
CdTeはHgTeとCdTeの混晶であり、液相線と
固相線のずれが著しい。このため、融液から単結晶を成
長させようとすると、Cdの著しい偏析が起こってしま
う。結晶の長手方向に於てCd TeとHgTeの混晶
比が大きく変化する事になる。
CdTeはHgTeとCdTeの混晶であり、液相線と
固相線のずれが著しい。このため、融液から単結晶を成
長させようとすると、Cdの著しい偏析が起こってしま
う。結晶の長手方向に於てCd TeとHgTeの混晶
比が大きく変化する事になる。
すなわち、最初に固化した部分はHgTeが多くなり、
最後に固化した部分はCdTeが多くなる。このように
混晶比が軸方向に変化するので、バンドギャップも軸方
向に変化する。
最後に固化した部分はCdTeが多くなる。このように
混晶比が軸方向に変化するので、バンドギャップも軸方
向に変化する。
このような単結晶インゴットを、軸と直角な方向に切っ
て、基板とした場合、バンドギャップなどが多様に異な
るものが得られることになる。これは望ましい事ではな
い。
て、基板とした場合、バンドギャップなどが多様に異な
るものが得られることになる。これは望ましい事ではな
い。
再結晶化法は、ブリッジマン法のこのような難点を補う
ものである。
ものである。
HglCd%Teをアンプルに封入し、820℃、Hg
の圧力約30気圧で合成する。これを急速に冷却しくC
a5t)、均一な組成である多結晶インゴットを作る。
の圧力約30気圧で合成する。これを急速に冷却しくC
a5t)、均一な組成である多結晶インゴットを作る。
このように固相にしてしまうど、 Cd、 Hgが動か
ないので、均一な組成を保つことができる。
ないので、均一な組成を保つことができる。
この多結晶インゴットを、融点(x=0.21の場合m
p=790℃)直下の温度で、長時間のアニールをする
。
p=790℃)直下の温度で、長時間のアニールをする
。
アニールによって、結晶粒を大きく成長させ、やがて単
結晶にしてゆく方法である。急速に冷却固化するのは、
Cd%Hgの偏析を避け、均一の組成を得るためである
。
結晶にしてゆく方法である。急速に冷却固化するのは、
Cd%Hgの偏析を避け、均一の組成を得るためである
。
CRA法については、
N、V、Khai et al、: J、 Cryst
al Growth 73537(1985)。
al Growth 73537(1985)。
B、 E、 Bartlett et al、 : J
、 Crystal Growth 47341(1
979)。
、 Crystal Growth 47341(1
979)。
特開昭60−221384号(S60.11.6公開)
特公昭57−31560号(S57.7.5公告)など
の提案がなされている。
特公昭57−31560号(S57.7.5公告)など
の提案がなされている。
CRA法はHgCdTeのバルク単結晶を作るための優
れた方法ではあるが、大型結晶が得られない、アニール
に日数がかかりすぎる、電気炉の温度ゆらぎ);ともな
って組成がばらつく、などの難点を克服する事ができな
い。
れた方法ではあるが、大型結晶が得られない、アニール
に日数がかかりすぎる、電気炉の温度ゆらぎ);ともな
って組成がばらつく、などの難点を克服する事ができな
い。
トl族化合物半導体の中では、HgCdTeは最も早く
から実用化されてお9、成長方法についても研究されて
いる。長い歴史をもつ物質ではある。
から実用化されてお9、成長方法についても研究されて
いる。長い歴史をもつ物質ではある。
しかし、それにも拘わらず、 HgCdTe単結晶の品
質は、未だ満足できるものではない。
質は、未だ満足できるものではない。
さらに、混晶比Xがどのような値であっても、バルク単
結晶を作ることができるのか?というとそうではない。
結晶を作ることができるのか?というとそうではない。
x=0.21の近傍ではよく行なわれているが、その他
の領域では、かならずしも実績が多くない。 。
の領域では、かならずしも実績が多くない。 。
(イ)従来技術
良い単結晶が作れない場合は、他の物質を基板とし、そ
の上(ζヘテロエピタキシャル成長させる、という事が
考えられる。
の上(ζヘテロエピタキシャル成長させる、という事が
考えられる。
このような事は、サファイアの上へGaNをヘテロエピ
タキシャル成長を行なったり、GaAsの上にZn5e
ヲヘテ四エピタキシヤル成長を行なったりしておし、周
知である。
タキシャル成長を行なったり、GaAsの上にZn5e
ヲヘテ四エピタキシヤル成長を行なったりしておし、周
知である。
ヘテロエビクキシーを行なう場合、格子定数が整合して
いるという事が、まず要求される。基板とエピタキシャ
ル成長層の格子定数がほぼ同一であって、温度変化があ
っても、はぼ同一というのでなければならない。
いるという事が、まず要求される。基板とエピタキシャ
ル成長層の格子定数がほぼ同一であって、温度変化があ
っても、はぼ同一というのでなければならない。
しかしそれだけではない。格子整合の他に、基板からの
不純物拡散の問題がある。
不純物拡散の問題がある。
従来、11gCdTeをヘテロエピタキシャル成長させ
る方法としては、CdTe1GaAsを基板として用い
る2つの方法があった。
る方法としては、CdTe1GaAsを基板として用い
る2つの方法があった。
CdTeを基板とするものは、この上に、直接にHg
Cd Teをエピタキシャル成長させるものである。
Cd Teをエピタキシャル成長させるものである。
CdTeは、■−■族化合物の中では、最も優秀な単結
晶が得られている。作りやすい結晶である。高′ 圧ブ
リッジマン法で大型の単結晶を得る事ができる。
晶が得られている。作りやすい結晶である。高′ 圧ブ
リッジマン法で大型の単結晶を得る事ができる。
GaAsを基板とするものは、基板の上にバッファ層と
してCdTe結晶をエピタキシャル成長させ、さらに、
この上にHg Cd Te結晶をエピタキシャル成長さ
せるものである。CdTeはn−VI族の中では、最も
高品質であるが、GaAsのように欠陥の少いものは得
がたい。GaAsは多様なヘテロエビクキシーの基板と
して良く利用さ・れる。
してCdTe結晶をエピタキシャル成長させ、さらに、
この上にHg Cd Te結晶をエピタキシャル成長さ
せるものである。CdTeはn−VI族の中では、最も
高品質であるが、GaAsのように欠陥の少いものは得
がたい。GaAsは多様なヘテロエビクキシーの基板と
して良く利用さ・れる。
(つ)発明が解決すべき問題点
CdTe 基板の上に、HgCdTeをエピタキシャル
成長させる場合の問題点について述べる。エピタキシー
は、LPE、 VPE、 MBEなどが可能であるが、
この内、最も高品質のエピタキシャル成長層が得られる
のは液相エビクキ−(VPE )である。
成長させる場合の問題点について述べる。エピタキシー
は、LPE、 VPE、 MBEなどが可能であるが、
この内、最も高品質のエピタキシャル成長層が得られる
のは液相エビクキ−(VPE )である。
液相エピタキシーで成長させても、
(1> 格子不整合
(11)基板からエピタキシャル層への不純物の拡散な
どの問題があった。(+)はどのような場合であっても
共通の問題である。
どの問題があった。(+)はどのような場合であっても
共通の問題である。
(II)については、基板のCdTeがどのような方法
によって作られたかによって異なってくる。
によって作られたかによって異なってくる。
水平ブリッジマン法(Horizontal Brid
gman、 HB )や縦型ブリッジマン法(Vert
ical Bridgman VB)でCdTe基板と
なるバルク単結晶を作った場合、るつぼやヒータが石英
、黒鉛などであるため、CdTeバルク単結晶にSi、
Cなどの不純物が混入する。
gman、 HB )や縦型ブリッジマン法(Vert
ical Bridgman VB)でCdTe基板と
なるバルク単結晶を作った場合、るつぼやヒータが石英
、黒鉛などであるため、CdTeバルク単結晶にSi、
Cなどの不純物が混入する。
LEC法でCdTe単結晶を引上げる事もできる。この
場合、B2O3で融液を押える事になる。またヒータは
カーボンの抵抗加熱ヒータである。
場合、B2O3で融液を押える事になる。またヒータは
カーボンの抵抗加熱ヒータである。
このため、LEC法で引上げたCdTe単結晶にはC1
Siなどの不純物が混入する。
Siなどの不純物が混入する。
このように基板であるCdTeが不純物を含んでいると
、この上へ成長させたエピタキシャル成長層へ不純物が
拡散してゆく。
、この上へ成長させたエピタキシャル成長層へ不純物が
拡散してゆく。
エピタキシャル成長の際、基板がかなり高温に加熱され
るから、不純物拡散が盛んになって、エピタキシャル層
へ拡散しやすくなるのである。
るから、不純物拡散が盛んになって、エピタキシャル層
へ拡散しやすくなるのである。
C,B%Siなどは電気的特性を変換する事のできる不
純物である。
純物である。
このため、エピタキシャル成長層として、ノンドープH
g Cd Te層で、キャリヤ濃度が1 o167 m
程度以下の高品質結晶を得るのは困難である。
g Cd Te層で、キャリヤ濃度が1 o167 m
程度以下の高品質結晶を得るのは困難である。
ノンドープHg Cd Teでない場合であっても、0
1B、 Siなどの不純物が基板側から混入するようで
は、キャリヤ密度や伝導型(psn)を自由IIζ制御
−)−1市バーr@I)外しし 00 目 的 Hg Cd Tetヘテロエピタキシャル成長させる場
合に於て、基板とエピタキシャル層の格子整合性を高め
、基板からエピタキシャル層への不純物拡散を抑えるよ
うにしたHg Cd Teエピタキシャル成長層の構造
を提供する事が本発明の目的である。
1B、 Siなどの不純物が基板側から混入するようで
は、キャリヤ密度や伝導型(psn)を自由IIζ制御
−)−1市バーr@I)外しし 00 目 的 Hg Cd Tetヘテロエピタキシャル成長させる場
合に於て、基板とエピタキシャル層の格子整合性を高め
、基板からエピタキシャル層への不純物拡散を抑えるよ
うにしたHg Cd Teエピタキシャル成長層の構造
を提供する事が本発明の目的である。
に)本発明の方法
本発明では、CdZnTe結晶を基板とし、この上にC
d Zn Te単結晶をバッファとして形成する。さら
に、バッファ層の上にHg Cd Te単結晶をエピタ
キシャル成長させる。
d Zn Te単結晶をバッファとして形成する。さら
に、バッファ層の上にHg Cd Te単結晶をエピタ
キシャル成長させる。
つまりHgCdTe/CdZnTe/CdZnTeの構
造になる。
造になる。
バッファ層は、基板とエピタキシャル層の格子不整合を
緩和し、基板からエピタキシャル層への不純物の混入を
防止するのに効果がある。
緩和し、基板からエピタキシャル層への不純物の混入を
防止するのに効果がある。
従来例である、HgCdTe/CdTeとは基板が違う
し、バッファ層の有無の点も異なっている。HgCdT
e/CdTe/GaAsの場合よりも、格子整合の点で
有利である。
し、バッファ層の有無の点も異なっている。HgCdT
e/CdTe/GaAsの場合よりも、格子整合の点で
有利である。
第1図〜第3図によって、工程を説明する。
Cd 1−X Znx Te単結晶を基板1とする。こ
れは、LEC法やブリッジマン法によって成長させる事
ができる。バルク単結晶を薄く切断し、円形又は矩形の
ウェハとしたものである。第1図に示す。
れは、LEC法やブリッジマン法によって成長させる事
ができる。バルク単結晶を薄く切断し、円形又は矩形の
ウェハとしたものである。第1図に示す。
基板1の上に、ノンドープCd 1−y Zny Te
バッファ層2をエピタキシャル成長させる。組成yはH
g1−z CdzTeの格子定数に合致できるように選
ぶ。
バッファ層2をエピタキシャル成長させる。組成yはH
g1−z CdzTeの格子定数に合致できるように選
ぶ。
第2図にこの状態を示す。
基板1もバッファ層2も、CdZnTe系の混晶である
。組成yは、HdCdTeの組成2によるから自由に選
ぶというわけにはゆかない。
。組成yは、HdCdTeの組成2によるから自由に選
ぶというわけにはゆかない。
しかし、x = yであってもよい場合は、全く同じ組
成のエピタキシャル層を基板1の上に形成する事になり
、非常に結晶性の優れたバッファ層2が得られる。
成のエピタキシャル層を基板1の上に形成する事になり
、非常に結晶性の優れたバッファ層2が得られる。
この場合、バッファ層2は1層であってよい。
バッファ層2を多層にした方がよい事がある。
バッファ層2の上に、目的とするHg1−z Cdz
Te層3をエピタキシャル成長させる。この場合、バッ
ファ層2のうちこれに接する層と、Hg1−2Cdz
Te層3とは、格子整合が取れているという事が望まれ
る。さらに、バッファ層2から、Hg Cd Te層3
へ不純物が混入しない、という事も要求される。第3図
にこの状態を示す。
Te層3をエピタキシャル成長させる。この場合、バッ
ファ層2のうちこれに接する層と、Hg1−2Cdz
Te層3とは、格子整合が取れているという事が望まれ
る。さらに、バッファ層2から、Hg Cd Te層3
へ不純物が混入しない、という事も要求される。第3図
にこの状態を示す。
まず、バッファ層2から不純物が混入しないためには、
バッファ層を構成するCdZnTe層がノンドープで、
キャリヤ密度が10”7m以下であるという事が必要で
ある。つまり、バッファ層が高純度であるという事であ
る。さらに、基板の不純物が、バッファ層を通って拡散
してくる可能性がある。これを防ぐために、バッファ層
をある程度厚くしなければならない。
バッファ層を構成するCdZnTe層がノンドープで、
キャリヤ密度が10”7m以下であるという事が必要で
ある。つまり、バッファ層が高純度であるという事であ
る。さらに、基板の不純物が、バッファ層を通って拡散
してくる可能性がある。これを防ぐために、バッファ層
をある程度厚くしなければならない。
・エピタキシャル成長のために基板を加熱しなければな
らないが、特に液相エピタキシャル成長の場合に基板を
強く加熱する。
らないが、特に液相エピタキシャル成長の場合に基板を
強く加熱する。
しかし、バッファ層2を1μm以上にすれば、液相エピ
タキシーに於ても、基板から、バッファ層を通して拡散
する不純物の混入を防ぐことができる。
タキシーに於ても、基板から、バッファ層を通して拡散
する不純物の混入を防ぐことができる。
次に格子整合の問題である。
バッファ層2が一層であっても、しかも基板1とHg
Cd Te層3の両方に格子整合するという事もありう
る。この場合、y=xとすればよい。
Cd Te層3の両方に格子整合するという事もありう
る。この場合、y=xとすればよい。
しかし、得られる基板1の混晶比Xは限られているし、
Hg1−2 CdzTeの混晶比2は多くの自由度があ
る。このために、CdZnTe基板1と、Hg Cd
Te層3の格子定数が異なる、という事がある。
Hg1−2 CdzTeの混晶比2は多くの自由度があ
る。このために、CdZnTe基板1と、Hg Cd
Te層3の格子定数が異なる、という事がある。
この場合は、バッファ層を多層にする。基板と格子整合
する第1バッファ層を成長させ、その上に組成の少し異
なる第2バッファ層を成長させる。
する第1バッファ層を成長させ、その上に組成の少し異
なる第2バッファ層を成長させる。
こうしてバッファ層Cd1−y ZnyTeの混晶比y
を、少しづつ変えてゆく。そして第nバッファ層が、H
gCdTe層3と格子整合のよい組成のものとするので
ある。
を、少しづつ変えてゆく。そして第nバッファ層が、H
gCdTe層3と格子整合のよい組成のものとするので
ある。
バッファ層2の中の細分化された層の間では格子不整合
が起っているわけであるが、はぼ同一の化合物組成であ
るので、バッファ層の結晶性は低下しない。
が起っているわけであるが、はぼ同一の化合物組成であ
るので、バッファ層の結晶性は低下しない。
このように、多重バッファ層を設けるとすれば、格子不
整合の問題を解決できるし、また層が厚くなるので、不
純物混入の問題をも有効に解決できる。
整合の問題を解決できるし、また層が厚くなるので、不
純物混入の問題をも有効に解決できる。
Hg Cd Teエピタキシャル活性層3はノンドープ
であっても、ドープされていてもよい。
であっても、ドープされていてもよい。
CdZnTe基板はノンドープでも、ドープでもよい。
n型又はp型にドープされていても、この不純物の存在
がHgCdTeエピタキシャル活性層3にまで悪影響を
及ぼす事がない。
がHgCdTeエピタキシャル活性層3にまで悪影響を
及ぼす事がない。
a)実施例
x = y = 0.04の場合について、本発明の方
法を実施した。
法を実施した。
基板には、LEC法で育成したCdo、g6 Zn□、
04 Teを用いた。エピタキシャル層は液相エピタキ
シーによって成長させる。
04 Teを用いた。エピタキシャル層は液相エピタキ
シーによって成長させる。
バッファ層とHg Cd Teは、スライドボート法で
連続してエピタキシャル成長できるようにしである。
連続してエピタキシャル成長できるようにしである。
まず基板1を水素雰囲気中で加熱し、表面の酸化膜を除
去した。
去した。
TeリッチのCd、 Zn、 Te溶液の入った液溜の
下に、基板をスライドし、ノンドープCd□、g6 Z
n□、04 Teバッファ層を、500°Cでエピタキ
シャル成長させた。
下に、基板をスライドし、ノンドープCd□、g6 Z
n□、04 Teバッファ層を、500°Cでエピタキ
シャル成長させた。
厚みは2μm〜3μmである。
次に、TeリッチのHg、 Cd、 Te溶液の入った
液溜めの下に、基板をスライドする。ここでノンドープ
Hg□、B Cd□、z Te層を、470℃〜480
℃でエピタキシャル成長させた。厚みは20μmである
。
液溜めの下に、基板をスライドする。ここでノンドープ
Hg□、B Cd□、z Te層を、470℃〜480
℃でエピタキシャル成長させた。厚みは20μmである
。
こうして、液相エピタキシャル成長して得られたHg□
、B Cd□、2 Te層は、面内での組成が均一であ
った。結晶性も良好で、EPDも少なかった。
、B Cd□、2 Te層は、面内での組成が均一であ
った。結晶性も良好で、EPDも少なかった。
電気的特性はp型であった。キャリヤ密度は10”/
7であった。
7であった。
SIMSにより、基板中には、Bが不純物として、10
”、1016/ art の濃度で含まれている事が分
った。
”、1016/ art の濃度で含まれている事が分
った。
しかL、HgCdTeエピタキシャル成長層にはBの混
入がなく、SIMSの検出感度以下であった。基板から
Bが混入しなかったという事である。
入がなく、SIMSの検出感度以下であった。基板から
Bが混入しなかったという事である。
(ホ) 効 果
本発明に於ては、Hg Cd Te結晶を得るために、
CdZnTe基板の上に、ノンドープCd Zn Te
エピタキシャル層をバッファ層として形成し、この上に
Hg Cd Teをエピタキシャル成長させる。
CdZnTe基板の上に、ノンドープCd Zn Te
エピタキシャル層をバッファ層として形成し、この上に
Hg Cd Teをエピタキシャル成長させる。
(1) このため、HgCdTeとバッファ層とで格
子整合させ、バッファ層と基板とで格子整合させる事が
できる。基板とHg Cd Te層の格子不整合があっ
ても、バッファ層の介在により、格子整合させる事がで
きる。
子整合させ、バッファ層と基板とで格子整合させる事が
できる。基板とHg Cd Te層の格子不整合があっ
ても、バッファ層の介在により、格子整合させる事がで
きる。
(2) Hg1−2 Cdz Teは、2をパラメー
タとする混晶である。2により、格子定数が変動する。
タとする混晶である。2により、格子定数が変動する。
ところが、基板もCd1−X Znx Teという混晶
である。格子定数を、組成を調整することによって変化
させる事ができる。したがってどのようなHg Cd
Te層をエピタキシャル成長させるにしても、基板の格
子定数をそれに適合するように選ぶ余地がある。
である。格子定数を、組成を調整することによって変化
させる事ができる。したがってどのようなHg Cd
Te層をエピタキシャル成長させるにしても、基板の格
子定数をそれに適合するように選ぶ余地がある。
この点、CdTeやGaAsを基板とするものよりも優
れている。
れている。
(3)III−V族化合物に対してLEC法は有効であ
った。■−■族化合物は、成分元素が8203と反応す
るので、LEC法は必ずしも最適の方法とはいえない。
った。■−■族化合物は、成分元素が8203と反応す
るので、LEC法は必ずしも最適の方法とはいえない。
しかし、LEC法は、高圧ブリッジマン法などに比べて
利用しやすい方法である。
利用しやすい方法である。
CdZnTe基板を、LEC法で育成したインゴットか
ら切り出した場合、基板にはBが混入する。
ら切り出した場合、基板にはBが混入する。
しかし、本発明では、ノンドープCdZnTeバッファ
層があり、BのHg Cd Te層への混入がない。
層があり、BのHg Cd Te層への混入がない。
ブリッジマン法によると、CdZnTeインゴットには
、5i1Cなどが混入する。しかし、バッファ層のため
、Si、 Cなどの不純物が、HgCdTe層へ拡散し
ない。
、5i1Cなどが混入する。しかし、バッファ層のため
、Si、 Cなどの不純物が、HgCdTe層へ拡散し
ない。
このため、キャリヤ濃度が1016/clI程度で、結
晶性も良好な、高品質エピタキシャルHg Cd Te
層を得る事ができる。
晶性も良好な、高品質エピタキシャルHg Cd Te
層を得る事ができる。
(4) Hg Cd Teを用いた赤外線検出器の素
材として極めて有用である。
材として極めて有用である。
第1図はCd Zn Te基板の断面図。
第2図は基板の上にCdZnTeバッファ層を設けたも
のの断面図。 第3図はバッファ層の上にHgCdTe l f :r
−ヒクキシャル成長させたものの断面図。 1・・・・・・・・・・・・・・・Cd 1−xZnx
Te基板2・・・・・・・・・・・・・・・Cd1−
y Zny Teバッファ層3・・・・・・・・・・・
・・・・Hg1−z Cdz Teエピタキシャル活性
層発明者 中西文毅 龍見雅美 多 1) 紘 二
のの断面図。 第3図はバッファ層の上にHgCdTe l f :r
−ヒクキシャル成長させたものの断面図。 1・・・・・・・・・・・・・・・Cd 1−xZnx
Te基板2・・・・・・・・・・・・・・・Cd1−
y Zny Teバッファ層3・・・・・・・・・・・
・・・・Hg1−z Cdz Teエピタキシャル活性
層発明者 中西文毅 龍見雅美 多 1) 紘 二
Claims (8)
- (1)Cd_1_−_xZnxTe単結晶基板1と、該
基板1の上にエピタキシャル成長させた1層又は複数層
のCd_1_−_yZnyTeバッファ層2と、該バッ
ファ層2の上にエピタキシャル成長させたHg_1_−
_zCdzTeエピタキシャル活性層3とより構成され
ている事を特徴とするエピタキシャル成長によつて形成
されたHgCdTe単結晶。 - (2)Cd_1_−_xZnxTe単結晶基板1がノン
ドープである事を特徴とする特許請求の範囲第(1)項
記載のエピタキシャル成長によつて形成されたHgCd
Te単結晶。 - (3)Cd_1_−_xZnxTe単結晶基板1がn型
又はp型にドープされている事を特徴とする特許請求の
範囲第(1)項記載のエピタキシャル成長によつて形成
されたHgCdTe単結晶。 - (4)Cd_1_−_yZnyTeバッファ層2がノン
ドープである事を特徴とする特許請求の範囲第(1)項
又は第(2)項記載のエピタキシャル成長によつて形成
されたHgCdTe単結晶。 - (5)Hg_1_−_zCdzTeエピタキシャル活性
層3がノンドープである事を特徴とする特許請求の範囲
第(1)項又は第(4)項記載のエピタキシャル成長に
よつて形成されたHgCdTe単結晶。 - (6)Hg_1_−_zCdzTeエピタキシャル活性
層3はn型又はp型にドープされている事を特徴とする
特許請求の範囲第(1)項又は第(4)項記載のエピタ
キシャル成長によつて形成されたHgCdTe単結晶。 - (7)Cd_1_−_xZnxTe単結晶基板1とHg
_1_−_zCdzTeエピタキシャル活性層3の格子
定数が近似しており、バッファ層の組成比yと基板の組
成比xとが等しい事を特徴とする特許請求の範囲第(1
)項又は第(4)項記載のエピタキシャル成長によつて
形成されたHgCdTe単結晶。 - (8)Cd_1_−_xZnxTe単結晶基板1とHg
_1_−_zCdzTeエピタキシャル活性層3の格子
定数が異なつており、複数のCd_1_−_yZnyT
eバッファ層が設けられ、バッファ層の組成比yを少し
ずつ変化させバッファ層がCd_1_−_xZnxTe
基板とHg_1_−_zCdzTeエピタキシャル活性
層3の両方に格子整合するようにした事を特徴とする特
許請求の範囲第(1)項又は第(4)項記載のエピタキ
シャル成長によつて形成されたHgCdTe単結晶。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6725587A JPS63232435A (ja) | 1987-03-20 | 1987-03-20 | エピタキシヤル成長によつて形成されたHgCdTe単結晶 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6725587A JPS63232435A (ja) | 1987-03-20 | 1987-03-20 | エピタキシヤル成長によつて形成されたHgCdTe単結晶 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63232435A true JPS63232435A (ja) | 1988-09-28 |
Family
ID=13339646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6725587A Pending JPS63232435A (ja) | 1987-03-20 | 1987-03-20 | エピタキシヤル成長によつて形成されたHgCdTe単結晶 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63232435A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0521827A (ja) * | 1991-07-11 | 1993-01-29 | Nec Corp | 赤外線検出器の製造方法 |
-
1987
- 1987-03-20 JP JP6725587A patent/JPS63232435A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0521827A (ja) * | 1991-07-11 | 1993-01-29 | Nec Corp | 赤外線検出器の製造方法 |
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