JPS6322697A

JPS6322697A - 金属蒸着転写箔の製造方法

Info

Publication number: JPS6322697A
Application number: JP16704786A
Authority: JP
Inventors: 茂知榊原
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1986-07-16
Filing date: 1986-07-16
Publication date: 1988-01-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は金属蒸着転写箔の製造方法に関するもので、イ
ンキ絵柄と共に、絵柄状の金属蒸着層を設けた転写箔に
関するものである。

（従来の技術）このような絵柄状の金属蒸着層を有する転写箔として、
当社は既に、（イ）耐熱性シートの片面に剥離層を設け、次に必要と
する柄を透明や着色したインキで絵柄層を設け、は（ロ）蒸着層を不要とする部分の→ぼ全域に水溶性樹脂
に対し５〜９５チの顔料又は／及び体質顔料を含むワニ
スで印刷して非接着層を形成し、（ハ）次に全面又は部
分的に水溶性の層と、この水浴性の層に作用して溶解性
を低下させる添加剤を含む透明又は半透明着色の蒸着保
護層とを、それぞれ全面又は部分的に、任意の順序で形
成し、に）　次に全面に金属蒸着層を設け、水洗により
上記保護層のない部分を洗い流し、（ホ）必要に応じて金属蒸着層と接着層との接着性を増
加させるアンカー層を設けた後、接゛着層を設けること
を特徴とする金属蒸着転写箔の製造方法を発明し、これ
を特許出願した。

しかしながら、水洗性を向上させるために顔料又は体質
顔料を加えたために表面が粗くなり、後に金属蒸着をか
けても輝度窓が不十分という欠点を有していた。

（本発明が解決しようとする問題点）本発明においては水洗性を損うことなく輝度を向上しよ
うとするものである。

（問題を解決するための手段）すなわち、本発明は、（イ）耐熱性シートの片面に剥離層を設け、次に必要と
する柄を透明や着色したインキで絵柄層を設け、（ロ）
全面に水溶性樹脂に対し５〜９５％でかつ平均粒径が０
．０１μ以上０．０５μ以下の顔料又は／及び体質顔料
を含むフェスで水溶性層を形成し、（ハ）次に、この水
溶性層に作用して溶解性を低下させる添加剤を含む透明
又は半透明着色の蒸着保護層を、部分的に形成し、に）次に全面に金属蒸着層を設け、水洗により上記保護
層のない部分を洗い流し、（ホ）必要に応じて金属蒸着層と接着層との接着性を増
加させるアンカー層を設けた後、接着層を設けることを
特徴とする金属蒸着転写箔の製造方法である。

以下、図面を参照して本発明を説明する。

使用するフィルム基材（１）としてはポリエステル等の
耐熱、耐水性のあるフィルムであればよい。

このフィルム基材に剥離層（３）としてフィルム基材へ
の接着性が弱い樹脂を用いて設ける。この層は透明ある
いは着色しても良い。このため樹脂としては熱可塑性メ
タクリル酸樹脂、あるいはこの樹脂とスチレン、アクリ
ル酸との共重合体、塩化ビニールと酢酸ビニール共重合
体、塩素化ポリオレフィン、塩化ゴム、環化ゴム、酢酪
酸セルロース、ニトロセルロース等のセルロース誘導体
カ有用である。またこれらの２種以上と混合して用いて
も良い。

これらの剥離層の剥離性を向上させるため要すればフィ
ルム基材（１）の上に予め剥離助剤層（２）を設けた後
、剥離層（３）を設けても良い。この剥離助剤層（２）
としてワックス、脂肪酸アミド、シリコン等を薄く塗布
するか、剥離層に使用可能な樹脂にこれらの助剤を５〜
９０ｔＩＩ添加して用いても良い。

絵柄層（４）として必要とする絵柄を、透明着色インキ
、不透明着色インキで印刷した後、水溶性層（５）を全
面に設ける。水溶性層（５）としては水溶性のバインダ
ーに対し、添加剤として平均粒径０．０１μ以上０．０
５μ以下の顔料、体質顔料を５〜９５％添加する。

水溶性バインダーとしてはポリビニールアルコール、ア
クリル酸樹脂又はその塩、セルロース誘導体、ポリエチ
レンイミン、デンプン等水への溶解性の良い樹脂が有効
である。添加剤としての顔料はチタン白、等の顔料やシ
リカ、硫酸バリウム等の体質顔料が有効であり、添加量
５φ以下ではか°′ 水洗の際の水の浸透性が悪くまた蒸着層→膜状となり洗
い落し性が悪（なる。

添加量９５％以上では蒸着層が膜状とならず洗い落し性
は良いが、塗布された表面の強度が低下するため表面の
摩擦に対して弱い問題があり、実用的には１０〜８０チ
の添加が良好である。

次に絵柄層（４）と水溶性層（５）を金属蒸着の際の熱
より保護し、また蒸着金属との接着性を向上させまた次
工程である水洗時に水溶性層の溶解を保護し、部分的に
必要とする部分にのみ金属蒸着層を残すための層として
蒸着保護層（６）を設けろ。

この蒸着保護層（６）には水溶性層（５）に作用し、そ
の溶解性を低下させるとともに蒸着保護層（６）と水溶
性層（５）との接着性を向上させる添加剤を加える。

この添加剤を含む蒸着保護層（６）が水溶性層（５）の
表面および水溶性層の内部への添加剤の浸透により内部
も溶解性を低下させることにより次工程である水洗時で
の必要とする部分まで溶解することがなくなり、安定し
て水洗が可能となり、また転写シートを被転写体に転写
した製品におけろ耐水性耐薬品性を向上させる事が可能
となる。

蒸着保護層（６）に使用する樹脂とし′″Ｃはアルキッ
ド、ワニスール、ビニール、エポキシ、アクリル、炭化
水素、ウレタン、ポリエーテノペプチラール、ケイ素等
の合成樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース等の
セルロース誘導体が有効であり、これらの樹脂の２種以
上を適宜混合して使用しても良い。

また加熱乾燥により架橋反応を行うアミノアルキッド、
エポキシメラミン、ワニスール、アミン樹脂等あるいは
反応剤を用いて架橋反応を行うポリウレタン等を用い、
これらの樹脂を塗布し、８０〜２２０°Ｃに３〜５０秒
加熱を行い、反応硬化を行って蒸着保護層（６）として
も良い。

水溶性層（５）の溶解性を低下させる添加剤としては、
アルデヒド基、カルボン酸基、イソシアネート基、活性
ビニール基、エポキシ基等を持つ架橋剤、塩化アルミニ
ウム、アルキルチタン、ホウ酸等の無機系の架橋剤が有
効である。

これらの添加剤と水溶性層（５）との反応を促進するた
め、蒸着保護層（６）を塗布した後、３０〜５０℃の温
度にて１日〜７日間保存するか、あるいは８０〜２２０
°Ｃにて３〜４０秒印刷物を加熱することが有効である
。

次の工程として真空蒸着法等で全面に金属蒸着層（７）
を設ける。この真空蒸着は通常の方法に従って行えば良
い。

蒸着金属としてはアルミが最も一般的であり、１００〜
８００オングストローム程度の厚さに蒸着を行い、印刷
面全体に金属蒸着層（力を設ける。

第１図に以上の工程により製作した転写箔を示す。

次に水、表面活性剤を添加した水、水と相溶性のある溶
剤を添加した水により転写箔を洗滌する。

蒸着保護層が塗布されていない部分は金属蒸着層（力を
浸透した水が水溶性層（５）を溶解することにより、金
属蒸着層とともに転写シートより除去される。第２図に
蒸着保護層が塗布されていない水溶性層を溶解した前記
転写箔を示す。

次に要すれば蒸着金属層（７）と接着層（９）とを接着
させるための１としてアンカー層（８）を設けた後、感
熱又は感圧型接着層を塗布する。この感熱感圧型接着剤
としては被転写体に対して適した樹脂な適宜用いる。ア
ンカー層としてはビニール樹脂ボ１リアミド樹脂、エポ
キシ樹脂、マレイン酸樹脂等が有効であり、感熱感圧型
接着剤は被転写体が例えばポリスチレン樹脂の場合、ア
クリル樹脂環ポリオレフィ／樹脂に対しては塩素化ポリ
オレフィン樹脂等、夫々適した樹脂を用いる。

以上の構成により製造した転写シートを第３図に示す。

前記転写シートを被転写体に加熱圧着を行い、直ちにフ
ィルム基材（１）を剥し、剥離層≠あるいは剥離助剤層
（２）とフィルム基材（１）間で剥れ、印刷された絵柄
を被転写体に転写される。

（作　用）添加剤の平均粒径を０．０１μ以上０．０５μ以下にす
ることにより塗工面は滑らかな平面を有するようになり
さらに蒸着保護層を設けることによりより滑らかな面と
なり、金属蒸着した場合膜を形成し乱反射せず十分な金
属光沢が得られる。

添加剤の平均粒径が大きいと塗工した時表面が粗面とな
り、その後蒸着保護層をかけても表面状態はわずかに改
善されるにとどまり金属蒸着層を設けた時粗面なため膜
を形成せず光が乱反射して十分な光沢が得られず、むし
ろ灰色になる（実施例）ポリエステルフィルム＋２５に剥離層としてメチルメタ
クリレート樹脂を塗布し、次にインキ層として二）ロセ
ルロースとアルキッド樹脂よりなりこれに着色顔料を加
えたインキにて絵柄を印刷し、次にポリビニルアルコー
ル３ｏに対し平均粒径０．０５μ以下の硫酸バリウム７
０を加えた樹脂を全面に塗布し、次に蒸着保護層として
ビニール樹脂にポリイソシアネートを５％添加した樹脂
を金属蒸着層を必要とする部分に塗布した後、アルミニ
ウムを真空蒸着法により４００オングストロ一ム全面に
蒸着した。

次に水にて洗滌し、蒸着保護層の印刷されていない部分
の水溶性層を水洗し、不要な金属蒸着層を除去した。フ
ィルムを乾燥した後、接着剤用アンカー層としてビニー
ル樹脂を塗布した後、ポリスチレン用の接着層としてポ
リメタクリル酸ニス乎ル樹脂を塗布し、転写シートを作
製した。

この転写シートをポリスチレン成形品に対し、２２０℃
、１０ｃｍ／ｓｅＣの条件で転写を行い、フィルムを剥
し、部分的に高輝度金属蒸着光沢を有する転写品を得た
。

（効　果）本発明においては、平均粒径が０．０１μ以上０．０５
μ以下の顔料又は／及び体質顔料を含むフェスで水溶性
層を形成している。したがって、水洗性を損なうことな
くかつ表面が滑らかになり、金属蒸着をかけた時の輝度
感が十分に得られるとう効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１〜３図は転写シート
製造工程における転写シートの断面図である。（１）・・・・・・・・・フィルム基材　　（２）・・
・・・・−・・剥離助剤層（３）・・・・・・・・・剥
離層　（４）・・・・・・・・・絵柄層（５）・・・・
・・・・・水溶性層（６）・・・・・・・・・蒸着保護
層（７）・・・・・・・・・金　　　属　　　（８）・
・・・・・・・・アンカー層（９）・・・・・・・・・
接着層第１図第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】（イ）耐熱性シートの片面に剥離層を設け、次に必要と
する柄を透明や着色したインキで絵柄層を設け（ロ）全面に水溶性樹脂に対し５〜９５％でかつ平均粒
径が０．０１μ以上０．０５μ以下の顔料又は／及び体
質顔料を含むワニスで水溶性層を形成し、（ハ）次にこ
の水溶性層に作用して溶解性を低下させる添加剤を含む
透明又は半透明着色の蒸着保護層を、部分的に形成し、（ニ）次に全面に金属蒸着層を設け、水洗により上記保
護層のない部分を洗い流し、（ホ）必要に応じて金属蒸着層と接着層との接着性を増
加させるアンカー層を設けた後、接着層を設けることを
特徴とする金属蒸着転写箔の製造方法。