JPH068377A - 転写シート - Google Patents

転写シート

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JPH068377A
JPH068377A JP19152692A JP19152692A JPH068377A JP H068377 A JPH068377 A JP H068377A JP 19152692 A JP19152692 A JP 19152692A JP 19152692 A JP19152692 A JP 19152692A JP H068377 A JPH068377 A JP H068377A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】目の位置の変化や光源の位置の変化に伴って色
相が連続的に変化するか、または、絵柄が鮮明に見えた
り見えなくなったりするメタリック調の転写層が得られ
る転写シートを提供する。 【構成】基材シート2と、該基材シート2の離型面に形
成されている転写層とを有する転写シートにおいて、転
写層中に、光輝性顔料と光輝性顔料以外の平均粒径1μ
以下の超微粒子顔料とを含有する樹脂層5を有している
転写シート1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメタリック調の転写層を
形成することのできる転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】基体の表面に対して転写シートの転写層
を転写することにより、基体に装飾を付す方法が利用さ
れている。
【0003】この転写手段による装飾の付加の際に利用
される転写シートは、表面が離型面とされている基材シ
ートと、該基材シートの離型面に形成されている転写層
とで形成されており、転写層中の装飾層により、各種の
基体に対する装飾がなされる。
【0004】転写シートの転写によって得られる装飾層
に光輝性を現出させるために、光輝性顔料が混入してい
る樹脂層や金属蒸着層等を転写層中に具備させた転写シ
ートが利用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の光輝性顔料が混
入している樹脂層や金属蒸着層等を転写層中に具備させ
た転写シートを利用する場合には、転写による装飾層に
メタリック調を付与することができる。
【0006】これに対して、本発明は、光輝性層にダウ
ンフロップ現象と呼ばれる光の偏光・拡散現象を起こさ
せることによって、観者の目の位置の変化や光源の位置
の変化に伴って色相が連続的に変化したり、あるいは、
絵柄が鮮明に見えたり見えなくなったりするメタリック
調の転写層が得られる転写シートを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の転写シ
ートは、表面が離型面とされている基材シートと、該基
材シートの離型面に形成されている転写層とを有する転
写シートにおいて、前記転写層中に、光輝性顔料と光輝
性顔料以外の平均粒径1μm以下好ましくは平均粒径
0.02〜0.05μmの超微粒子顔料とを同時に含有
する樹脂層を有していることからなる。
【0008】請求項2の発明の転写シートは、表面が離
型面とされている基材シートと、該基材シートの離型面
に形成されている転写層とを有する転写シートにおい
て、前記転写層中に、光輝性層と該光輝性層よりも基材
シート側に位置する光輝性顔料以外の平均粒径1μm以
下好ましくは平均粒径0.02〜0.05μmの超微粒
子顔料を含有する樹脂層とを有している。
【0009】請求項3の発明の転写シートは、請求項2
の発明の転写シートの構成において、光輝性顔料以外の
平均粒径1μm以下好ましくは平均粒径0.02〜0.
05μmの超微粒子顔料を含有する樹脂層が、模様状あ
るいは絵柄状等をなすようにして部分的に形成されてい
る。
【0010】前記構成による本発明の転写シートにおい
て、基材シートには、該基材シートの表面が転写層との
間の離型性に対して良好な性質を有しているシートが利
用され、例えば、上質紙,薄葉紙,グラシン紙等の紙
や、厚さ5〜200μm程度好ましくは厚さ19〜38
μm程度のプラスチックフィルム等が利用される。な
お、プラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチ
レンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート,ポ
リエチレンテレフタレート・イソフタレート共重合体等
のポリエステル系樹脂フィルム、ポリエチレン,ポリプ
ロピレン,ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹
脂フィルム、ポリ弗化ビニル,ポリ弗化ビニリデン,ポ
リ4弗化エチレン,エチレン・4弗化エチレン共重合体
等によるポリ弗化エチレン系樹脂フィルム、ナイロン−
6,ナイロン−6,6等によるポリアミドフィルム、ポ
リ塩化ビニル,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,エチ
レン−ビニルアルコール共重合体,ポリビニルアルコー
ル等のビニル系樹脂フィルム、三酢酸セルロール,セロ
ファン等によるセルロース系フィルム、ポリメタクリル
酸メチル,ポリメタクリル酸エチル,ポリアクリル酸ブ
チル等によるアクリル系樹脂フィルム、ポリスチレン,
ポリカーボネート,ポリアリレート,ポリイミド等によ
る樹脂フィルム等が利用される。基材シートの離型面
は、グロス調であってもあるいはマット調であっても良
いが、光輝性層にダウンフロップ現象と呼ばれる光の偏
光・拡散現象を起こさせる度合いが鮮明になることか
ら、グロス調のものの方が好適である。
【0011】基材シートの離型面、すなわち、転写層が
形成される面には、転写層との間の離型性を高める離型
層を形成する等の離型処理が必要に応じて施される。例
えば、弗素系樹脂,各種のワックス,シリコーン等によ
る離型剤を、アクリル系樹脂,繊維素系樹脂,ビニル系
樹脂等をベヒクルとする塗料に添加したコーティング剤
による塗膜を形成したり、あるいは、離型性樹脂、例え
ば、弗素系樹脂,シリコーン,メラミン系樹脂,エポキ
シ樹脂,ポリエステル樹脂,電離放射線架橋型の多官能
アクリレート樹脂等による押し出し皮膜を形成する等の
手段により、離型層が形成される。
【0012】基材シートの離型面に対しては、基体(被
転写体)に転写される転写層の表面層となる剥離層が形
成される。すなわち、剥離層は転写シートによる転写層
の転写工程後に、転写シートから基材シートを剥離した
ときに、基体(被転写体)側に残る転写層の表面層とな
るものであり、転写シートにおける基材シートと転写層
との間の剥離を容易にさせる作用を果たす。この剥離層
は、例えば、ポリメタクリレート,ポリブチルメタクリ
レート,ポリウレタン,塩化ビニル・酢酸ビニル共重合
体、さらにはこれらの混合樹脂等により、通常1.0〜
4.0μm、好ましくは1.5〜3.0μm程度の厚さ
に形成される。
【0013】請求項1の発明においては、光輝性顔料と
光輝性顔料以外の平均粒径1μm以下の超微粒子顔料と
を同時に含有する樹脂層自体が剥離層であっても良い。
【0014】また、請求項2の発明においては、光輝性
顔料以外の平均粒径1μm以下の超微粒子顔料を含有す
る樹脂層自体が剥離層であっても良い。
【0015】さらには、剥離層と装飾層とで形成される
転写層において、装飾層が、光輝性顔料と光輝性顔料以
外の平均粒径1μm以下の超微粒子顔料とを同時に含有
する樹脂層、あるいは、光輝性層と該光輝性層よりも基
材シート側に位置する光輝性顔料以外の平均粒径1μm
以下の超微粒子顔料を含有する樹脂層とで形成される。
また、これらの層のほかに、得られる転写層の意匠性を
向上させる目的で、さらに、例えば、隠蔽性のあるイン
キによる模様,絵柄,図柄等の印刷層や、透明インキに
よるベタ刷り印刷層、さらにはこれらの両者を付加する
ことができる。
【0016】請求項1の発明の転写シートにおいて、光
輝性顔料と光輝性顔料以外の平均粒径1μm以下の超微
粒子顔料とを同時に含有する樹脂層は、光輝性顔料10
0重量部に対して光輝性顔料以外の平均粒径1μm以下
の超微粒子顔料10〜50重量部程度を含有する樹脂層
として形成され、ビヒクルをなす樹脂成分100重量部
に対して光輝性顔料と光輝性顔料以外の超微粒子顔料と
の合計が55〜160重量部程度の割合いで混合され
る。
【0017】また、請求項2の発明の転写シートにおい
て、光輝性層は、光輝性顔料を含有している樹脂層、金
属蒸着層、あるいはこれらの組み合わせ等で形成される
が、より高度の光輝性が得られることから、金属蒸着層
を光輝性層とすることが好ましい。この光輝性層は全面
に均一に形成されていても、あるいは、模様,絵柄,図
柄等をなすようにして部分的に形成されていても良い。
光輝性層が樹脂層で形成されている場合においては、光
輝性顔料がビヒクルをなす樹脂成分100重量部に対し
て50〜120重量部程度の割合いで混合される。ま
た、光輝性顔料以外の平均粒径1μm以下の超微粒子顔
料を含有する樹脂層は、ビヒクルをなす樹脂成分100
重量部に対して超微粒子顔料が5〜40重量部程度の割
合いで混合される。
【0018】光輝性顔料としては、平均粒径が9〜26
μm程度、好ましくは平均粒径が9〜15μm程度、か
つ、最小の粒径が5μm以上で、しかも、粒径分布がシ
ャープなものを利用する場合に、より高度の光輝性を有
する光輝性樹脂層が得られる。
【0019】光輝性顔料以外の平均粒径1μm以下の超
微粒子顔料としては、例えば、チタン,カーボン,キナ
クリドン,イソイドリン,シアニン系,アゾ系等による
顔料が利用され、光輝性層にダウンフロップ現象と呼ば
れる光の偏光・拡散現象をより効果的に発生させるため
に、好ましくは、0.02〜0.05μm程度の粒径の
顔料が使用される。
【0020】光輝性顔料と光輝性顔料以外の平均粒径1
μm以下の超微粒子顔料とを含有する樹脂層、光輝性顔
料を含有する樹脂層、及び、光輝性顔料以外の平均粒径
1μm以下の超微粒子顔料を含有する樹脂層等におい
て、ビヒクルをなす樹脂としては、例えば、ポリメタク
リル酸メチル,ポリメタクリル酸エチル,ポリアクリル
酸エチル,ポリアクリル酸ブチル等によるアクリル酸エ
ステル系樹脂、メタクリル酸系樹脂、これらの共重合樹
脂、ポリスチレン,ポリ−α−メチルスチレン等のスチ
レン系樹脂及びスチレン系共重合体樹脂、酢酸セルロー
ス系樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂等の1種
または2種以上の混合樹脂が利用される。
【0021】転写シートの転写層の上には、必要に応じ
て接着層が形成される。この接着層は、例えば、アクリ
ル系樹脂、アクリル・スチレン共重合体樹脂、塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリウレタン、塩化ゴ
ム、環化ゴム等によって形成される。
【0022】なお、被転写体である基体の表面に接着層
をあらかじめ形成してある場合等には、転写シートに接
着層を形成する必要はない。
【0023】また、転写シートにおける各樹脂層は、例
えば、グラビアコート,ロールコート等によるコーティ
ング手段、グラビア印刷,スクリーン印刷等による印刷
手段等の形成される。
【0024】以上の通りの構成による転写シートによる
転写は、被転写体である基体の表面と、転写シートにお
ける基材シートの反対面とが接当するようにして、基体
の表面に転写シートを載置し、基材シート側から加熱,
加圧し、さらに、基材シートを剥離することからなる通
常の手段によって行なわれる。
【0025】
【作用】本発明の転写シートは、転写層中に、光輝性顔
料と光輝性顔料以外の粒径1μm以下の超微粒子顔料と
を含有する樹脂層、あるいは、光輝性層と該光輝性層よ
りも基材シート側に位置する光輝性顔料以外の平均粒径
1μm以下の超微粒子顔料を含有する樹脂層とを有して
いることにより、光輝性顔料以外の平均粒径1μm以下
の超微粒子顔料の存在が、光輝性層に対してダウンフロ
ップ現象と呼ばれる光の偏光・拡散現象を発生させるた
め、光源の位置を変えることにより、また、観者の目の
位置を変えることにより、色相が連続的に変化したり、
あるいは絵柄模様が鮮明に見えたり見えなくなったりす
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明の転写シートの具体的な構成を
実施例に基づいて説明し、併せて、該転写シートを利用
して得られた転写層の意匠特性について説明する。
【0027】「実施例1」[図1]において、厚さ25
μmの片面がヘアライン加工されているポリエチレンテ
レフタレートフィルムからなる基材シート2のヘアライ
ン加工面に、アクリル系樹脂[Tg:105℃]を主成
分とする剥離インキ「昭和インク工業所:ハクリニス4
5LC」をグラビア印刷法によってベタ刷り塗工し、厚
さ2.5μmの剥離層3を形成した。
【0028】次いで、該剥離層3の上に、固形分25重
量%のアクリル系樹脂メジューム「昭和インク工業所:
GGメジューム」に着色インキを添加した黒,赤,黄色
の3色の着色透明インキをグラビア印刷法によってベタ
刷り塗工し、厚さ3.0μmの透明着色インキ層4を形
成した。
【0029】しかる後に、該透明着色インキ層4の上
に、光輝性顔料を含有するインキ「大日本インキ化学工
業:TRC906 隠蔽シルバーC」に超微粒子顔料で
ある表面がステアリン酸で処理されている酸化チタン粒
子「石原産業:超微粒子酸化チタン TTO−55
(C),粒子径0.02〜0.05μm」50重量%を
混合したインキをグラビア印刷法によってベタ刷り塗工
し、厚さ10.5μmの光輝性顔料と光輝性顔料以外の
超微粒子顔料とを同時に含有する樹脂層5を形成し、透
明着色インキ層4と樹脂層5とからなる装飾層6を得
た。
【0030】続いて、前記樹脂層5の表面に、アクリル
系樹脂によるインキ「昭和インク工業所:HS32グレ
ー」をグラビア印刷法によってベタ刷り塗工し、厚さ
4.0μmの接着層7を形成し、符号1で示される転写
シートを得た。
【0031】なお、転写シート1においては、剥離層3
と装飾層6と接着層7とが転写層である。
【0032】[実験1]AS樹脂成形体の表面に、前述
の転写シート1の接着層7面を接当し、熱圧によって転
写シート1の転写層を転写したところ、光源の位置の変
化によって色相が黄色から青白色まで連続的に変化する
メタリック調の転写層が得られた。
【0033】また、前記転写層を、観者の目の位置を変
えて観察したところ、同じく色相が黄色から青白色まで
連続的に変化するメタリック調が確認できた。
【0034】「実施例2」[図2]において、厚さ25
μmのポリエチレンテレフタレートフィルムからなる基
材シート12の片面に、アクリル系樹脂[Tg:105
℃]を主成分とする剥離インキ「昭和インク工業所:ハ
クリニス45LC」をグラビア印刷法によってベタ刷り
塗工し、厚さ2.5μmの剥離層13を形成した。
【0035】次いで、該剥離層13の上に、固形分25
重量%のアクリル系樹脂メジューム「昭和インク工業
所:GGメジューム」に超微粒子顔料である酸化チタン
粒子「石原産業:超微粒子酸化チタン TTO−55
(B),粒子径0.02〜0.05μm」6重量%を混
合したインキをグラビア印刷法によってベタ刷り塗工
し、厚さ3.0μmの超微粒子顔料を含有する樹脂層1
4を形成した。
【0036】続いて、超微粒子顔料を含有する樹脂層1
4の上に、固形分25重量%のアクリル系樹脂メジュー
ム「昭和インク工業所:GGメジューム」に着色インキ
を添加して得られた黒,赤,黄色の3色の着色透明イン
キをグラビア印刷法によってベタ刷り塗工し、厚さ3.
0μmの透明着色インキ層15を形成した。
【0037】さらに、前記透明着色インキ層15の上
に、平均粒径10μm,粒径分布8〜12μmのアルミ
ニウム顔料からなる光輝性顔料を含有するインキ「昭和
インク工業所:GGシルバーG」をグラビア印刷法によ
ってベタ刷り塗工し、厚さ15.0μmの光輝性樹脂層
16を形成することにより、超微粒子顔料を含有する樹
脂層14と透明着色インキ層15と光輝性樹脂層16と
からなる装飾層17を得た。
【0038】しかる後に、光輝性樹脂層16の表面に、
アクリル系樹脂によるインキ「昭和インク工業所:HS
32グレー」をグラビア印刷法によってベタ刷り塗工
し、厚さ4.0μmの接着層18を形成し、符号11で
示される転写シートを得た。
【0039】なお、転写シート11においては、剥離層
13と装飾層17と接着層18とが転写層である。
【0040】[実験2]ABS樹脂成形体の表面に、前
述の転写シート11の接着層18面を接当し、熱圧によ
って転写シート11の転写層を転写したところ、光源の
位置の変化によって色相が黄色から青白色まで連続的に
変化するメタリック調の転写層が得られた。
【0041】また、前記転写層を観者の目の位置を変え
て観察したところ、同じく色相が黄色から青白色まで連
続的に変化するメタリック調が確認できた。
【0042】「実施例3」[図3]において、厚さ25
μmの片面がヘアライン加工されているポリエチレンテ
レフタレートフィルムからなる基材シート22のヘアラ
イン加工面に、アクリル系樹脂[Tg:105℃]を主
成分とする剥離インキ「昭和インク工業所:ハクリニス
45LC」をグラビア印刷法によってベタ刷り塗工し、
厚さ2.5μmの剥離層23を形成した。
【0043】次いで、該剥離層23の上に、固形分25
重量%のアクリル系樹脂メジューム「昭和インク工業
所:GGメジューム」に超微粒子顔料である酸化チタン
粒子「石原産業:超微粒子酸化チタン TTO−55
(B),粒子径0.02〜0.05μm」8重量%を混
合したインキをグラビア印刷法により絵柄模様状に塗工
し、塗工層の部分の厚さ1.0μmの超微粒子顔料を含
有する樹脂層24を形成した。
【0044】続いて、超微粒子顔料を含有する樹脂層2
4の形成面に、固形分25重量%のアクリル系樹脂メジ
ューム「昭和インク工業所:GGメジューム」に着色イ
ンキを添加して得られた黒,赤,黄色の3色の着色透明
インキをグラビア印刷法によってベタ刷り塗工し、厚さ
3.0μmの透明着色インキ層25を形成した。
【0045】さらに、前記透明着色インキ層25の上
に、厚さ2.0μmの蒸着アンカーコート層26を、ア
ンカーコート剤「大日本インキ化学工業:蒸着アンカー
MCA4039」をグラビア印刷法によってベタ刷り塗
工することによって得た。
【0046】しかる後に、前記蒸着アンカーコート層2
6面にアルミニウムを蒸着させ、符号27で示されるア
ルミニウム蒸着層を形成し、超微粒子顔料を含有する樹
脂層24と透明着色インキ層25とアルミニウム蒸着層
27とからなる装飾層28を得た。
【0047】しかる後に、アルミニウム蒸着層27の表
面に、蒸着用接着剤「昭和インク工業所:GE32」を
グラビア印刷法によってベタ刷り塗工し、厚さ3.0μ
mの接着層29を形成し、符号21で示される転写シー
トを得た。
【0048】なお、転写シート21においては、剥離層
23と装飾層28と接着層29とが転写層である。
【0049】[実験3]ポリスチレン樹脂成形体の表面
に、前述の転写シート21の接着層29面を接当し、熱
圧によって転写シート21の転写層を転写して絵付けを
行なったところ、光源の位置の変化によって、超微粒子
顔料を含有する樹脂層24によるパターンが鮮明に見え
たり、あるいは、全く見えなくなったりするメタリック
調の転写層が得られた。
【0050】また、前記転写層を、観者の目の位置を変
えて観察したところ、同じく超微粒子顔料を含有する樹
脂層24によるパターンが鮮明に見えたり、あるいは、
全く見えなくなったりするメタリック調が確認できた。
【0051】
【効果】本発明の転写シートによれば、観者の目の位置
や光源の位置を変えることにより、色相が連続的に変化
したり、あるいは、絵柄層が鮮明に見えたりあるいは見
えなくなったりするメタリック調の転写層を形成するこ
とができるので、意匠特性において極めて優れた転写層
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写シートの1実施例品の模型断面図
である。
【図2】本発明の転写シートの別の実施例品の模型断面
図である。
【図3】本発明の転写シートのさらに別の実施例品の模
型断面図である。
【符号の説明】
1・・・・転写シート 2・・・・基材シート 3・・・・剥離層 4・・・・透明着色インキ層 5・・・・光輝性顔料と光輝性顔料以外の超微粒子顔料とを
含有する樹脂層 6・・・・装飾層 7・・・・接着層 14・・・・超微粒子顔料を含有する樹脂層 16・・・・光輝性樹脂層からなる光輝性層 27・・・・アルミニウム蒸着層からなる光輝性層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が離型面とされている基材シート
    と、該基材シートの離型面に形成されている転写層とを
    有する転写シートにおいて、前記転写層中に、光輝性顔
    料と光輝性顔料以外の平均粒径1μm以下の超微粒子顔
    料とを同時に含有する樹脂層を有していることを特徴と
    する転写シート。
  2. 【請求項2】 表面が離型面とされている基材シート
    と、該基材シートの離型面に形成されている転写層とを
    有する転写シートにおいて、前記転写層中に、光輝性層
    と該光輝性層よりも基材シート側に位置する光輝性顔料
    以外の平均粒径1μm以下の超微粒子顔料を含有する樹
    脂層とを有していることを特徴とする転写シート。
  3. 【請求項3】 光輝性顔料以外の平均粒径1μm以下
    の超微粒子顔料を含有する樹脂層が、部分的に形成され
    ている樹脂層からなる請求項2記載の転写シート。
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