JPS6322531Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、試料分注装置等のノズルの洗浄、乾
燥を確実に行ない、コンタミネーシヨンがない、
洗浄、乾燥装置に関するものである。

ノズル内に、洗浄水を吸い込み、洗浄し、次に
その洗浄水を、エアーで押し出すと、ノズル先端
から水分が空気に混入しジエツトになつて吐出す
る。この吐出された水滴が、洗浄容器内空気と共
に乱流となりまわる。

その時、ノズル表面に、水滴が付着する。ま
た、ノズル表面の水滴を除去するブラシに水滴が
付着し、ブラシをぬらしてしまう、このぬれたブ
ラシでノズルをふきとつても、ノズル表面の水滴
は、除去できない。

従つて、ノズル先端から吐出された水滴が飛散
し、ノズルや、ノズルをふきとるブラシに水分が
いかないようにすることが必要である。

本考案の目的は、前述した従来技術の欠点をな
くし、ノズルの洗浄、乾燥を確実にし、洗浄水を
サンプルに、混入させることをなくし、サンプル
の成分を高精度に測定できるようにすることであ
る。

本考案は、ノズル先端から、激しく吐出された
水滴の飛散がノズル側へ、また、洗浄タンクの上
方へ（ブラシの方へ）飛ばなくすることに着目し
たものである。

この方法として、洗浄容器内の乱流を防ぐこ
と、ノズルから吐出された水滴及び空気をただち
に洗浄容器外に導くこと、また、ジエツトになつ
て、吐出した水滴が洗浄容器上方へ飛散しないよ
うにシールド板を設けることに着目した。以下に
本考案を実施例によつて説明する。

ノズル１が、洗浄容器２内に上部より下降し入
る。洗浄水がノズルに接続されたホース３を通し
て送り込まれる。また、ノズル１外周は、水洗口
４より出る洗浄水により洗われる。洗浄水はパイ
プ５より送られる。

次に、洗浄水の供給を停止させ、ノズル１内に
圧縮空気を送り、乾燥させる。ノズル１内の洗浄
水は、圧縮空気によりノズル１、先端よりジエツ
トになり吐出する。この水滴が飛散し洗浄容器２
の上方にある。ノズル表面の水滴ふきとりブラシ
６に水滴がつき、ノズル１の水滴をふき取る役目
をしなくなる。この欠点を防止するため、水滴の
吹き上りを防止するシールド板７を設ける。この
防止板７により、水滴が上方へ飛散するのを防
ぐ。

シールド板７は、先端が下向きになつているた
めノズル表面を洗う。

洗浄水は、下へ流れやすい。洗浄容器２底部に
衝突し、飛散する水滴は上方へ上るのを防止され
る。

ノズル１を洗浄後、洗浄水は、ドレンコネクタ
８より外部へ排出される。

また、洗浄容器２の圧力を排出する減圧口９
は、ノズル１から吐出された、水分を含んだ空気
を、上方のブラシ側へ行くのを防ぐ。

即ち、ノズル１表面にも水滴が付着しなくな
る。

本考案によれば、洗浄水の水滴がノズル表面並
びにブラシに付着しなくなるので、水分がサンプ
ルに混入せず、この結果サンプルの成分測定精度
の向上がはかれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部を切断して示した本考案装置の正
面図、第２図は同一部を切断して示した側面図で
ある。 １はノズル、２は洗浄容器、６はブラシ、７は
シールド板、９は減圧口である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 分注ノズルを洗浄容器内で洗浄後、洗浄容器内
   においてノズル内にエアーを吹き込んでノズル内
   部の乾燥を行うようにした分注ノズルの洗浄乾燥
   装置において、前記洗浄容器側壁に減圧口を設け
   ると共に、前記洗浄容器内壁に水滴の吹き上りを
   防止するシールド板を設けたことを特徴とする分
   注ノズルの洗浄乾燥装置。