JPS6322411Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電子レンジ機能とオーブン機能とを
有する複合調理器に関する。

従来この種調理器として、内部に加熱庫を有す
る調理器本体に、加熱庫内の調理物の熱気加熱を
行うバーナやヒータその他の熱源と、該調理物の
高周波加熱を行うマグネトロンとを収容し、該熱
源と該マグネトロンとの夫々の単独作動と同時作
動とを切換自在に行い得られるようにしたものは
知られ、この場合加熱庫に熱気循環フアンを収容
し、該熱源の作動時、即ちその単独作動時及びマ
グネトロンとの同時作動時に該フアンを駆動して
熱気の強制循環による均一且つ迅速な焼目付調理
を行い得られるようにしたものも知られるが、元
来この種調理器においては、マグネトロンの単独
作動時調理物から発生する水蒸気が比較的低温の
加熱庫壁に結露して調理物に滴下し、調理物の味
を損い、又加熱庫前面のドアガラスが曇つて内部
が見えにくくなつたりすることがあり、この際該
フアンを駆動して蒸気を抜くようにすることも出
来るが、マグネトロン単独調理時に該フアンを常
時駆動したのでは加熱庫内に冷風が循環送風され
て調理効率低下する不都合を伴う。

本考案は、以上の諸問題に鑑みこれを解決すべ
く提案されたもので、調理器本体１内に、内部に
熱気循環フアン２を備えた加熱庫３と、該加熱庫
３内の調理物の熱気加熱を行う熱源４と、該調理
物の高周波加熱を行うマグネトロン５とを収容
し、該熱源４と該マグネトロン５との夫々の単独
作動と同時作動とを切換自在に与えられるように
したものにおいて、該フアン２の駆動モータ２ａ
への通電を制御するスイツチ回路６を、該熱源４
の作動時は常に閉じられるが、該マグネトロン５
の単独作動時は任意に開閉されるように構成して
成る。

図示のもので熱源４は、加熱庫３の下側の燃焼
室７に収容したバーナで構成されるものとし、該
燃焼室７内の熱気を該加熱庫３の背部の熱気循環
フアン２に導いて該加熱庫３内に循環送風させ、
その一部を該加熱庫３の上部の排気口８から順次
外部に排出させるようにした。

本案調理器の制御回路は、例えば第２図示の如
く電磁弁回路や点火回路から成る熱源４の作動回
路４ａと、マグネトロン５の作動回路５ａとを
夫々作動スイツチ９，１０を介して電源に接続す
る各回路と、熱気循環フアン２の駆動モータ２ａ
を電源に接続する回路とを互に並列接続して成る
もので、該モータ２ａの電源接続回路に、該熱源
４の作動スイツチ９に連動する連動スイツチ６ａ
と、手動操作スイツチ６ｂとを並列に介入して前
記したスイツチ回路６を構成した。

該手動操作スイツチ６ｂは、タイマ１１の操作
で開閉されるタイマスイツチ、プツシユプツシユ
式押ボタンスイツチ等熱源４と無関係に操作され
るものなら任意である。

尚、熱源４を作動回路４ａを用いずにコツクの
操作だけで作動させるようにする場合は、連動ス
イツチ６ａをコツク操作に連動して開閉される型
式に構成する。

次いでその作動を説明するに、熱源４の単独作
動及び熱源４とマグネトロン５の同時作動に際
し、熱気循環フアン２は、連動スイツチ６ａを介
しての駆動モータ２ａへの通電で熱気の循環送風
作動を営み、均一且つ迅速な調理が行われる。

マグネトロン５の単独作動時は、連動スイツチ
６ａが開いているため駆動モータ２ａの常時の通
電作動は与えられないが、手動操作スイツチ６ｂ
の操作で任意に該モータ２ａに通電して該フアン
２の送風作動を与えることが出来る。これによれ
ば、加熱庫３内の水蒸気は送風気流に乗つて順次
排気口８から外部に排出される。

尚、以上は連動スイツチ６ａと手動操作スイツ
チ６ｂとを並列接続してスイツチ回路６を構成し
たが、これに限るものではなく例えば第３図示の
如く、駆動モータ２ａを電源に接続すると共に、
熱源４の作動回路４ａを作動スイツチ９を介して
電源に接続する共通の電源接続回路に、手動操作
スイツチ６ｃを介入してスイツチ回路６を構成し
ても良い。

図示のもので該操作スイツチ６ｃは、タイマ１
２により開閉されるタイマスイツチで構成され、
作動スイツチ９を閉じて熱源４による加熱調理を
行うときは、その調理時間を設定するタイマスイ
ツチとして、又作動スイツチ９を開いてマグネト
ロン５の単独作動を行うときは、熱気循環フアン
２に適宜設定時間の作動を与えるタイマスイツチ
として使用されるようにした。

この様に本考案によるときは、熱気循環フアン
２に、熱源４作動時の連動作動に加えてマグネト
ロン５の単独作動時の任意作動が与えられ、該単
独作動時に高周波による調理効率を低下させない
よう適宜に該フアン２を作動させて蒸気抜きを行
うことが出来、水蒸気による上記した不都合を解
消し得る効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案を適用する調理器の１例の截断側
面図、第２図は制御回路の１例のブロツク線図、
第３図はその変形例のブロツク線図である。 １……調理器本体、２……熱気循環フアン、２
ａ……駆動モータ、３……加熱庫、４……熱源、
５……マグネトロン、６……スイツチ回路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 調理器本体１内に、内部に熱気循環フアン２
   を備えた加熱庫３と、該加熱庫３内の調理物の
   熱気加熱を行う熱源４と、該調理物の高周波加
   熱を行うマグネトロン５とを収容し、該熱源４
   と該マグネトロン５との夫々の単独作動とを切
   換自在に与えられるようにしたものにおいて、
   該フアン２の駆動モータ２ａへの通電を制御す
   るスイツチ回路６を、該熱源４の作動時は常に
   閉じられるが、該マグネトロン５の単独作動時
   は任意に開閉されるように構成して成る複合調
   理器。 ２ 該スイツチ回路６は、該モータ２ａを電源に
   接続する回路に、該熱源４の作動時に閉じられ
   る連動スイツチ６ａと、手動操作スイツチ６ｂ
   とを互に並列に介入して構成されることを特徴
   とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の複
   合調理器。 ３ 該スイツチ回路６は、該モータ２ａを電源に
   接続すると共に、該熱源４の作動回路４ａを作
   動スイツチ９を介して電源に接続する共通の電
   源接続回路に、手動操作スイツチ６ｃを介入し
   て構成されることを特徴とする実用新案登録請
   求の範囲第１項記載の複合調理器。