JPS63223342A - エンジンの燃料供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、エンジンの燃料供給装置に関し、特にアイド
ル運転に移行する場合の燃料供給量を制御するようにな
ったエンジンの燃料供給装置に関する。

（従来技術） アイドル運転時において、燃料消費量を極力抑えるとと
もに、エミッション性能の面から好ましいエンジン回転
数を設定し安定してこの回転数が得られるように制御す
ることは従来から知られている。たとえば、特開昭５５
−９９２８号公報には、エンジン温度に応じて目標のア
イドル回転数を設定し、実際のエンジン回転数との差に
応じて空気量を調整しこれによって回転数が目標値にな
るように制御するようにしたアイドル回転数制御装置が
開示されている。

（解決しようとする問題点） ところで、アイドル運転はフィードバック制御等を用い
て燃料供給量を精密に制御し、これによって、安定した
回転が得られる最小の燃料供給状態で運転を維持するも
のである。

したがって、アイドル運転時の回転数の安定度は、良好
でなく僅かな運転状態の変化に大きく影響される。

このため、たとえば、走行中、アクセルペダルを解放し
てブレーキを踏んで停止しようとする場合、一時的に回
転数が落ち込むといった現象が生じる。とくに、このよ
うな現象は、アクセルペダル操作による燃料制御の影響
を敏感に反映するような状態すなわち、マニュアル変速
機を有する車両においては、ニュートラル状態のように
エンジンが動力伝達経路から独立した状態にある場合に
生じやすい。たとえば、からふかしのように無負荷状態
でアクセルペダルを踏み込んだ状態から急激にアクセル
ペダルを解除して、あるいは、走行中にギアを抜いてニ
ュートラル状態してアイドル運転状態に移行するような
場合には、エンジンの動作が不安定になり、回転数の一
時的な落ち込みが生じ、失火が生じたり、場合によって
はエンストが生じたりする恐れがある。

なお、自動変速機を備えた車両においては、トルクコン
バークを介して変速歯車装置に接続され　　、でいるの
が普通であり、このような流体を介した接続機構では、
マニュアル変速機の場合よりもエンジンの自由度が高く
なる。したがって、自動変速機を備えた車両の場合には
、使用されているレンジにかかわらず上記のような現象
が生じるおそれがある。

（問題点を解決するための手段） 本発明は」−記問題を解決するために、構成されたもの
で、上記のように特定の条件下で生じるアイドル運転へ
の移行時におけるエンジン回転数の落ち込みを防止し、
スムーズにアイドル状態に移行させることができるエン
ジンの燃料供給装置を提供することを目的としている。

本発明のエンジンの燃料供給装置は、少なくともエンジ
ンの回転数と負荷を検出することによりエンジンの運転
状態を検出する運転状態検出手段と、エンジン運転状態
に応じてエンジンへの燃料供給量を制御する燃料供給手
段と、エンジン負荷が所定値以下である場合においてマ
ニュアル変速機を備えた車両においては走行段にギヤが
入っていないときであってかつエンジン回転数がアイド
ル回転数よりも高い所定値以下になったとき自動変速機
を備えた車両においてはエンジン回転数が上記所定値以
下になったとき所定時間だけ上記燃料供給量を増量する
燃料供給量補正手段とを備えたことを特徴とする。

（作　用） 本発明によれば、エンジン負荷が所定値以下、例えば、
アクセルペダルが踏み込まれていない場合、あるいは、
その踏み込み量が極めて少ない場合の運転状態において
、エンジンが動力伝達系列から独立状態あるいは、これ
に近い状態になって。

いる場合、すなわち、マニュアル変速機を備えた車両に
おいては、ギヤが走行段に入っていない場合、自動変速
機の場合には、変速機の接続状態にかかわらず、エンジ
ン回転数が所定値以下になった場合には、燃料増量制御
を行う。

（発明の効果） 本発明によれば、エンジンが上記のような特定の運転状
態からアイドル状態に移行する場合には一定の条件のも
とに燃料増量を行うようになっているで、アイドル運転
への移行の際の回転数の落ち込みを防止することができ
、スムーズにアイドル運転状態に移行することができる
。

また、本発明の構成では、アイドル運転状態に移行する
場合に、常に燃料増量を行うのではなく回転数の落ち込
みが生じる恐れのない場合には、燃料増量を行わないこ
ととしているので、極力燃費の悪化を防止することがで
きる。

（実施例の説明） 以下、図面を参照しつつ本発明の１実施例につき説明す
る。

第１図を参照すれば、本例のエンジン１の内部にはピス
トン２が摺動自在に収容されており、このピストン２の
上方空間は、燃焼室３を構成している。この燃焼室３に
は、吸気通路４および排気通路５が連通しており、吸気
弁６および排気弁７が各通路４．５のそれぞれのポート
に組合わされる。

吸気通路４の上流端には、エアクリーナ８がとりつけら
れ、その下流側には、ホットワイヤ式のエアフローセン
サ９が配置される。エアフローセンサ９の下流には、ス
ロットルバルブ１０が設＋’ｊられ、さらに下流の燃焼
室３の近傍には、燃料を噴射するインジェクタ１１が取
り付けられる。

さらに、吸気通路４には、スロットルバルブ１０をバイ
パスする、すなわち、スロットルバルブ１０の全開時で
あっても、所定量の空気を流通させることができるよう
にバイパス通路１２が設けられており、該バイパス通路
１２には、流量を調整する流量調整弁１３が設けられて
いる。

さらに、エンジン１のにみ、エンジン１の冷却水温を検
出する水温センサ１４およびエンジン回転数を検出する
回転センサ１５が取りつけられてている。

また、エンジン１に接続される変速機（本例では、マニ
ュアル変速機）１６には、そのシフト位置を検出するシ
フトセンサ１７が取り付けられている。

さらに、本例のエンジン１は、インジェクタ１１に対し
燃料噴射を制御する信号およびバイパス通路１２の流量
調整弁１３の開度を調整するための制御信号を出力する
好ましくはマイクロコンピュータを含んで構成されるコ
ントロールユニット１８が設けられている。

コントロールユニット１８には、エアフローセンサ９か
らの吸入空気量を表す信号、スロットルバルブ１０の開
度を表す信号、水温センサ１４からの信号、エンジン回
転数を得るための回転センサ１５からの信号、変速機１
６のシフト位置を検出するシフトセンサ１７からの信号
、および車速を検出する車速センサ１９からの信号が人
力される。

第２図を参照すれば、コントロールユニット１８の回路
構成が示されている。コントロールユニット１８は、吸
入吸気量およびエンジン回転数から基本燃料噴射パルス
幅を算出する基本噴射パルス幅演算回路２０．エンジン
回転数、スロットル開度、シフト位置および車速から一
定の条件を充足している場合には燃料増量判定を行う増
量判定回路２１、燃料の増量率を演算する増量率演算回
路２２、および最終的な燃料噴射量のパルス幅を演算す
る噴射パルス幅演算回路２３を備え、噴射パルス幅演算
回路２３の演算結果に応じてインジェクタ１１に対し所
定のタイミングで燃料噴射量信号を出力する。

次に、第３図を参照して、燃料増量制御の一例について
説明する。

まず、コントロールユニット１８は、運転状態が燃料増
量制御を行う条件を充足しているかどうかを判定する。

この場合コントロールユニット１８は、自動変速機の場
合には、シフトレンジがニュートラルマたはパーキング
レンジかを判定する。この判定がＹＥＳである場合には
、エンジン回転数が所定値（本例では１２８１ＰＰＭ）
以下かどうかを判定する。所定値以下の場合には、スロ
ットル開度が所定値以下かどうを判定する。そして以上
の判定結果がすべてＹＥＳである場合には、燃料増量制
御の条件を満足しているとして、っぎのステップに進む
。また、上記シフトレンジの判断においてニュートラル
またはパーキングレンジ以外のレンジにある場合には、
コントロールユニット１８は車速を判定し車速が３ｋｍ
／ｈ以下でかっ、スロットル開度が上記所定値以下の場
合には、燃料増量制御条件を満足していると判定する。

−１だ、マニュアル変速機の場合には、コントロールユ
ニット１８は、シフト位置がニュートラルかどうかを判
定し、この判定がＹＥＳの場合には上記のようにエンジ
ン回転数およびスロットル開度が所定値以下になってい
るかかどうかを判定する。そして、この判定結果がＹＥ
Ｓの場合には、コントロールユニット１８は燃料増量補
正制御条件を充足しているとしているとして次のステッ
プに進む。

そして、コントロールユニット１８は、燃料増量補正制
御において、上記条件を満足した場合には、燃料増量値
の初期値ＣＤを設定する。

そして、所定時間Ｔが経過するまでは、この初期値ＣＤ
を燃料増量補正値Ｃ（ｎ）として採用する。すなわち、
上記増量率演算回路２２の出力値として採用する。所定
時間Ｔ経過後においては、時間の経過とともに燃料増量
補正値Ｃ（ｎ）を所定値ＣＩずつ減少させるようになっ
ている。

この燃料増量補正値Ｃ（ｎ）は、最終燃料噴射量算出の
際考慮され、この補正値Ｃ（ｎ）の大きさに応じた燃料
増量が行われる。

第４図を参照すれば、例えば、からふかしから急にアク
セルペダルを解放して、アイドル運転に移行するような
場合において、従来のエンジンでは、エンジン回転数は
図の破線で示すように１時的にエンジン回転数の落ち込
み現象が生じる。

これはアクセルペダルの急戻しによって、燃料噴射量が
急激に減少させられてしまうために生じる。

しかし、本例の制御によれば、このような場合には、回
転数が通常のアイドル回転数よりも高い所定値（１２８
１ＰＰＭ）まで低下すると、燃料増量を行うので、上記
のような回転数の落ち込みは発生せず図の実線で示すよ
うな特性でスムーズにアイドル状態に移行させることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明にかかる燃料供給装置を装備すること
ができるエンジンの概略構成図、第２図は、コントロー
ルユニットのブロック図、第３図は、本発明に係る燃料
供給装置の制御内容をしめずフローチャート、第４図は
、エンジン回転数変化を示すグラフである。 １・・・・・・エンジン、２・・・・・・ピストン、３
・・・・・・燃焼室、４・・・・・・吸気通路、５・・
・・・・排気通路、６・・・・・・吸気弁、７・・・・
・・排気弁、　８・・・・・・エアクリーナ、９・・・
・・・エアフローセンサ、 １０・・曲・スロットルバルブ、 １１・・・・・・インジェクタ、１２・・・・・・バイ
パス通路、１３・・・・・・流量調整弁、　１４・・・
・・・水温センサ、１５・・・・・・回転センサ、　　
１６・・・・・・変速機、１７・・・・・・シフトセン
サ、 １８・・・・・・コントロールユニット、１９・・・・
・・車速センサ。 ■　ン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　少なくともエンジンの回転数と負荷を検出することに
   よりエンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と
   、エンジン運転状態に応じてエンジンへの燃料供給量を
   制御する燃料供給手段と、エンジン負荷が所定値以下で
   ある場合において、マニュアル変速機を備えた車両にお
   いては走行段にギヤが入っていないときであってかつエ
   ンジン回転数がアイドル回転数よりも高い所定値以下に
   なったとき、自動変速機を備えた車両においてはエンジ
   ン回転数が上記所定値以下になったとき所定時間だけ上
   記燃料供給量を増量する燃料供給量補正手段とを備えた
   ことを特徴とするエンジンの燃料供給装置。