JPS63221167A - 漆組成物 - Google Patents

漆組成物

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JPS63221167A
JPS63221167A JP5324387A JP5324387A JPS63221167A JP S63221167 A JPS63221167 A JP S63221167A JP 5324387 A JP5324387 A JP 5324387A JP 5324387 A JP5324387 A JP 5324387A JP S63221167 A JPS63221167 A JP S63221167A
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JP
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lacquer
condensate
nut shell
cashew nut
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JP5324387A
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Tatsuo Takeda
武田 達雄
Tetsuya Sugawara
菅原 鉄弥
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KASHIYUU KK
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KASHIYUU KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は製紐酸物に関し、更に詳しくはカシューナツト
シェルオイル又はその誘導体と、酵素ラッカーゼによっ
て酸化され得るカテコール同族体、異性体又は多価フェ
ノール類の共縮合物を主成分として成る安価な製紐酸物
である。
〔従来の技術〕
従来、天然漆は極めて優れた耐久性及び美的機能を有す
る天恵の材料として評価され、美術工芸品はもとより、
食器、什器類等の実用品の塗装にも使用されている。し
かし、天然漆はその需要の99%を輸入に韻り、国産法
の生産が極めて少ないため、漆製品は高価格なものとな
らざるを得ない。
天然漆の組成は周知の如く、ウルシオール(又はラフコ
ール若しくはチチオール)、ゴム質、含窒素化合物、酵
素(ラッカーゼ(p−ジフェノールオキシダーゼ))及
び水の5成分から成っている。
天然漆が乾燥硬化(固化)する機構は、主成分のウルシ
オール(又はラフコール若しくはチチオール)が酵素(
ラッカーゼ)によって酸化され重合することによると考
えられている。この場合、ゴム質は酵素(ラッカーゼ)
と共に水に溶解し、油中水球型エマルジョンの状態でウ
ルシオール(又はラフコール若しくはチチオール)中に
分散しており、含窒素化合物はウルシオール(又はラフ
コール若しくはチチオール)中に溶解して、ゴム質等の
分散を扶助している。天然漆中に含有される酵素(ラッ
カーゼ)によって酸化される化合物としては、オルト位
又はパラ位に水酸基(−OH)又はアミノ基(−NH,
)を有する以下に示すような芳香族化合物が知られてい
る。
本発明の目的は、高価な天然漆に匹敵する美観及び性能
を有する塗膜を与える透明性に富む製紐酸物を極めて安
価に提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者はカシューナツトシェルオイルの主成分である
カルダノールが極めて安価で大量に生産されている天然
物であることに着目し、これに酵素(ラッカーゼ)に活
性なカテコール若しくはウルシオール又はそれらの同族
体を結合させ、更に、天然漆又はそのアセトン不溶物を
添加したものが天然漆と遜色のない製紐酸物を与えるこ
とを見出し、本発明を完成させるに到った。
即ち、本発明の製紐酸物は、 (1) (i ) (a)カテコール同族体、異性体、
多価フェノール類、又はパラアミノフェノールと(b)
カシェ−ナツトシェルオイル又はその誘導体の、ホルム
アルデヒドによる共縮合物及び(ii )天然漆から成
り、又は、 (2) (a)ウルシオール又はその同族体と(blカ
シューナツトシェルオイル又はその誘導体の、ヘキサメ
チレンテトラミンによる共縮合物及び天然漆のアセトン
不溶物から成ることを特徴とするものである。
以下において本発明を更に詳しく説明する。
本発明の第一の製紐酸物は、(a)カテコール同族体、
異性体、多価フェノール類、又はパラアミノフェノール
と(b)カシューナツトシェルオイル又はその誘導体の
ホルムアルデヒドによる共縮合物と天然漆の混合物であ
る。上記共縮合物は、例えば、次式: で示されるカテコールと次式: H で示されるカシューナツトシェルオイルの主成分カルダ
ノールがホルムアルデヒドを介して結合した二量体又は
三量体であり、次式で示されるものカテコール又はその
同族体とカシューナツトシェルオイルをホルムアルデヒ
ドを用いて縮合させるには、例えば、水酸化ナトリウム
、アンモニア等のアルカリ触媒の存在下、90〜95℃
で4〜5時間程度反応させることにより行うことができ
る。
使用する原料の配合比は、目的とする縮合体に応じて適
宜選択されるが、例えば、モル比でカテコール同族体環
:カルダノール:ホルムアルデヒド=l:1〜2:0.
1−0.5であることが好ましい。
本発明において使用されるカテコール同族体、異性体、
多価フェノール類、又はパラアミノフェノールとしては
、酵素(ラッカーゼ)活性な物質であれば如何なるもの
でも使用可能であり、例えばヒドロキノン、プロトカテ
キュ酸、照性没食子酸、ビラワンナツトシェルオイル等
が挙げられる。
本発明の第一の漆組成物は、上記共縮合物に天然漆を配
合したものであり、その配合比は、重量比で共縮合物1
00部に対し天然漆が20〜50部であることが好まし
い。
本発明の第二の漆組成物は、(a)ウルシオール又はそ
の同族体と(′b)カシューナツトシェルオイルのへキ
サメチレンテトラミン(ウロトロピン、商品名)による
共縮合物と天然漆のアセトン不溶物から成る混合物であ
る。上記共縮合物は、例えば、次式: (式中、自5)Ittは平均値である。)で示されるウ
ルシオールと前記式で示されるカルダノールとを、次式
: で示されるヘキサメチレンテトラミンを介して結合した
三量体又は三量体であり、次式で示されるものである。
又は、 ウルシオール又はその同族体とカシューナツトシェルオ
イルをヘキサメチレンテトラミンを用いて縮合させるに
は、例えば、ウルシオール又はその同族体とカシューナ
ツトシェルオイルを混合し、130〜140℃でヘキサ
メチレンテトラミンを徐々に添加し、4〜5時間反応さ
せることにより行うことができる。
使用する原料の配合比は、目的とする縮合体に応じて適
宜選択されるが、例えば、モル比でウルシオール又はそ
の同族体:カシューナットシエルオイル:ヘキサメチレ
ンテトラミン−1:1〜2:0.1〜0.2であること
が好ましい。
本発明において使用されるウルシオールの同族体として
は、例えば、ウルシオール、ラソコール、チチオール、
ビラワンナツトシェルオイル等が挙げられる。
本発明の第二の漆組成物は、上記共縮合物に天然漆のア
セトン不溶物であるゴム質、含窒素化合物及び酵素(ラ
ッカーゼ)を更に配合したものであり、その配合比は、
重量比で縮合体100部に対し、天然漆のアセトン不溶
物が5〜10部であることが好ましい。
上記組成物100重量部に蒸留水を30〜40重量部配
合したものは生漆状のエマルジョンとなり、これを被塗
物表面に塗布し、乾燥せしめることにより、良好な光沢
及び特性を有する漆塗膜を与えるものである。
〔実施例〕
以下に実施例を掲げ、本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 カシューナツトシェルオイル100重量部にカテコール
33重量部を加え、120℃に加熱して溶解した。90
℃に冷却した後、28%アンモニア水10重量部を添加
し、更に、30%ホルマリン水溶液30重量部を徐々に
添加しながら90℃〜95℃で攪拌下5時間反応させた
。pHが6.5になった時点で反応を終了し、減圧上脱
水した後、濾過して茶褐色透明な液状物を得た。この液
状共縮合物に中国産生漆を等量配合して本発明の製紐酸
物(1)を得た。
この製紐酸物(1)を被塗物(硝子板)上に塗布し、湿
度80%、温度20℃の漆ムロ中で10時間放置して乾
燥硬化せしめた。
得られた漆塗膜についてその物性を調べた。結果を第1
表に示す。尚、同時に中国産生漆単独の場合についても
同様の試験を行い、その結果を示した。又、比較例とし
てカシューナツトシェルオイルとカテコールを単に溶解
したものについて同様の試験を行ったが、全く硬化しな
かった。
第   1   表 実施例2 中国産生漆200重量部にアセトン1000重量部を加
えアセトン抽出を行い、アセトン可溶物及びアセトン不
溶物を分離した。アセトン可溶物からアセトンを留去し
てウルシオール120重量部を得た。
このウルシオール100重量部にカシューナフトシェル
オイル100重量部を加え、135℃に加熱し、ヘキサ
メチレンテトラミン(ウロトロピン、商品名)10重量
部を徐々に添加し縮合反応を行った。発泡が停止した後
、150℃に加熱し撹拌下5時間反応させたところ、茶
褐色透明で粘稠な共縮合物が得られた。かかる共縮合物
を常法に従い濾過した。
このようにして得られた共縮合物100重量部に、前記
中国産生漆のアセトン不溶物(ゴム質、含窒素化合物及
び酵素)10重量部に適量の蒸留水を加えたものを混合
して本発明の製紐酸物(2)を得た。
この製紐酸物(2)を被塗物(硝子板)上に塗布し、湿
度80%、温度20℃の漆ムロ中で9時間放置して乾燥
硬化せしめたところ、塗膜は経時的に黒褐色化し、天然
漆同様の硬化をした。
得られた漆塗膜について、実施例1と同様の試験を行っ
た。その結果を第2表に示す。尚、同時に中国産生漆単
独の場合について、実施例1と同様の試験を行った結果
を併記する。
尚、上記実施例において、物性値の測定に関しては、J
IS−に−5400塗料一般試験法に準じて行った。
〔発明の効果〕
本発明の製紐酸物は極めて安価に得られるカシューナツ
トシェルオイルをその原料として使用しているために、
その価格も低減されたものである。
又、その物理的性質に関しても、天然漆のそれと比較し
て何ら遜色のないものであり、透明性と光沢に関しては
天然漆よりも優れている。
更に、本発明の製紐酸物は、天然漆中の酵素であるラッ
カーゼのみならず、これと同等のポリフェノールオキシ
ダーゼにも活性を示すことが考えられ、完全な人造法の
実現をも示唆するものであり、その工業的価値は極めて
高いものである。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(i)(a)カテコール同族体、異性体、多価フ
    ェノール類、又はパラアミノフェノールと(b)カシュ
    ーナットシェルオイル又はその誘導体をホルムアルデヒ
    ドで縮合させてなる共縮合物と、 (ii)天然漆から成ることを特徴とする漆組成物。
  2. (2)共縮合物が二量体又は三量体である特許請求の範
    囲第1項記載の漆組成物。
  3. (3)カテコール同族体、異性体または多価フェノール
    類がヒドロキノン、プロトカテキュ酸、焦性没食子酸、
    没食子酸、ビラワンナットシェルオイルから成る群より
    選ばれたものである特許請求の範囲第1項記載の漆組成
    物。
  4. (4)共縮合物がアルカリ触媒の存在下、カテコール同
    族体、異性体、多価フェノール類、又はパラアミノフェ
    ノールとカシューナットシェルオイル又はその誘導体の
    混合物にホルムアルデヒドを添加して得られたものであ
    る特許請求の範囲第1項記載の漆組成物。
  5. (5)(a)ウルシオール又はその同族体と(b)カシ
    ューナットシェルオイル又はその誘導体の、ヘキサメチ
    レンテトラミンによる共縮合物及び天然漆のアセトン不
    溶物から成ることを特徴とする漆組成物。
  6. (6)共縮合物が二量体又は三量体である特許請求の範
    囲第5項記載の漆組成物。
  7. (7)ウルシオール同族体がウルシオール、ラッコール
    、ビラワノール、チチオールから成る群より選ばれたも
    のである特許請求の範囲第5項記載の漆組成物。
  8. (8)共縮合物が、ウルシオール又はその同族体とカシ
    ューナットシェルオイル又はその誘導体の混合物にヘキ
    サメチレンテトラミンを添加して得られたものである特
    許請求の範囲第5項記載の漆組成物。
  9. (9)天然漆のアセトン不溶物がゴム質、含窒素化合物
    及びラッカーゼから成る特許請求の範囲第5項記載の漆
    組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100332702B1 (ko) * 1999-07-28 2002-04-17 정명세 옻칠 도막처리제
CN103044666A (zh) * 2012-12-17 2013-04-17 中华全国供销合作总社西安生漆涂料研究所 一种漆酚生物基树脂的合成方法
CN105400426A (zh) * 2015-11-10 2016-03-16 武汉市国漆有限公司 一种新型生漆精制环保漆及制作方法
CN110028467A (zh) * 2018-01-11 2019-07-19 华中师范大学 漆酚类似物的合成及应用

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