JPS63221074A - 熱転写プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱転写プリンタに係り、特にインクリボンを複
数段に分割して印字するインクリボンとこれを収容する
リボンカセットを使用する熱転写プリンタに関する。

〔従来の技術〕

従来の熱転写プリンタは、通常キャリッジが一方向に移
動する時にのみ印字を行なう方式のものが多い、従って
キャリッジ内に収容されているインクリボンは、１回の
使用で印字した部分のインクは転写により脱落して使用
できず、インクリボンの途中に印字されていない部分が
あっても再利用が不可能となり不経済であった。そこで
これを解決するためた、インクリボンの幅に対し上下２
段あるいは複数段に印字する方式があるが、これは上半
分を印字使用してからリボンカセットを表裏反転させた
後、残る幅半分に印字するものである。また特開昭５９
−２０９１８６号公報に開示されているものは、カセッ
トケースに収容された２本のインクリボンが、キャリッ
ジの往復の移動方向に対応してそれぞれが専用的に往復
印字して巻取られるように構成されたものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前者の従来技術の上下段印字若しくは複数段印字におい
ては、インクリボン幅中心と印字中心とが一致しない、
このためインクリボン走行中にインクリボン面に発生す
る応力分布はインクリボンの幅方向に対して均一でない
ため、インクリボンがサーマルヘッドを通過する際、上
方向にせり上がったり、下方向にせり下がったりする現
象が起きて道にはリボンカセットに巻取ることが不可能
となる等の問題が発生していた。このせり上がり。

せり下がりについて図面と共に説明する。第５図はリボ
ンカセット７内のサーマルヘッド１５側から見た上記従
来技術におけるインクリボン１３面の張力分布説明図で
あって、サーマルベッド１５にインクリボン１３の上側
斜線部分Ｓが押圧され、サーマルヘッド１５を境にして
巻取コア２２による巻取張力Ｔｏが矢印Ｂ方向に作用し
、インクリボン１３の走行を安定させるために反張力Ｔ
１が矢印入方向に作用しており、そのインクリボン面に
対して不均一な分布をしている。このためインクリボン
１３には矢印Ｗ方向の力が発生し、インクリボン１３を
下方にせり下げるように作用する。

インクリボン１３の幅の下半分を印字する場合は逆にせ
り上がりとなるわけで、インクリボン１３は一般に４〜
８μｍの極薄フィルムであるから、ひとたびせり下がり
せり上がると、元の位置に復元することはない０巻取張
力Ｔｏはインクリボンの巻取直径の変動に応じて変化す
るが、反張力Ｔ１はこれに対応して変動させることは機
構上の困難性があり、巻取張力Ｔｏと反張力Ｔｔの比Ｔ
　ｏ　／　Ｔ　ｔ　も変動し巻取りが不安定となり、せ
り上がりせり下がりは益々助長される。上記現象は連続
して継続するから、インクリボン１３は不整列巻きされ
てリボンカセット７の側壁に接触し、遂には巻取不能と
なるに至るものであった。従って巻取張力Ｔｏの増加を
抑えるためには、インクリボン１３の長さを制限する他
に手段がなく長尺のインクリボン１３をリボンカセット
７内に収容するには多くの問題点があった。

また後者の先行技術は往復印字が可能であるから経済性
は向上したが、巻取軸の駆動機構及びカセットを上下に
動かす構造が複雑であることと、２本のインクリボンの
うち一方が巻き終っても。

他方のインクリボンが残っていることが多く、インクリ
ボンの使用歩留りの点で依然として間層が残っていた。

本発明は上記の問題点を解決するためのもので、所定一
方向に走行させて印字を行なう方式のプリンタのキャリ
ッジに装着し、構造が簡単でインクリボンの使用歩留り
が高く、経済性の優れた熱転写テリンタを提供すること
を目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の目的は以下の構成によって構成される。

すなわち上下２段若しくは複数段に分割したインクリボ
ンを収容するリボンカセットをキャリッジに装着し所定
一方向に走行させ、上段のインクリボンの巻取り終了後
、リボンカセットを表裏反転使用する方式により、上記
分割したインクリボンの上側の位置に印字する時は、上
側の巻取コアと巻取軸、送出側巻取コアと送出軸をそれ
ぞれ係合させ、このとき下側の巻取コアは巻取軸と送出
軸には係合させないようにする。下側の位置に印字する
時は、上記と逆になるように構成する。

〔作用〕

インクリボンの幅の概ね中央部分を使用して印字するこ
とができ、インクリボン面に作用する張力分布が上下均
一になり、インクリボンのせり上がり、せり下がり現象
を防止でき整列巻取が可能となり、印字に必要な段のイ
ンクリボンのみを巻取るように作用しリボンカセットの
表裏反転に支障を来たすことがない。

〔実施例〕

以下本発明に係る熱転写プリンタの一実施例を図面によ
って説明する。第４図は本発明の熱転写プリンタの外観
斜視図であって、軸４上に沿って摺動可能にキャリッジ
５が配置され、キャリッジ５の上にサーマルヘッド１５
が配置され、これに係合してインクリボン１６．１７を
収容するリボンカセット７が装着される。インクリボン
１６又は１７はサーマルベッド１５を介してプラテン３
２に押圧される。キャリッジ５はキャリッジモータ８と
タイミングベルト１０とにより、矢印Ａ又はＢ方向に駆
動される。ラインフィードモータ１１により、送紙ロー
ラ３に締結されたギヤ１２に駆動力を伝達し転写用紙１
４を送り出す。６はホームポジションセンサ、９はサー
マルヘッド１５その他に通電するためのフラットケーブ
ルで、）ある、このプリンタはキャリッジ５が矢印入方
向に移動するときのみ印字がなされる片方向印字方式で
、矢印入方向に移動するときはインクリボン１６を巻取
り、矢印Ｂ方向に移動するときにはインクリボン１６は
巻取られないように構成されている。また、キャリッジ
モータ８．ラインフィードモータ１１．ホームポジショ
ンセンサ６、サーマルヘッド１５．インクリボン１６．
１７のインクの有無を検出するリボンセンサ２５等は制
御器２１によって制御されるようになっている。

第１図は本発明に係るリボンカセットの内部組付けを示
す斜視図、第２図は第１図の平面図、第３図は第２図の
Ａ−Ａ断面図であって、リボンカセットフ内部にはイン
クリボン１６．１７及び巻取コア２２．２３が収容され
、また送出側のインクリボン１６の繰出し円の外周を押
圧して制動力を付与するための板ばね２９，３０が組み
込まれている。第３図に示すように、巻取コア２２とイ
ンクリボン１７、及び巻取コア２３とインクリボン１６
はそれぞれ独立した回転可能のように係合されている。

すなわち巻取コア２２が巻取軸２６と係合してインクリ
ボン１６を巻取っているときはインクリボン１７と巻取
コア２３は静止しているように構成されている。キャリ
ッジ５に装着されたリボンカセット７は、巻取軸２６と
上側の巻取コア２２とが係合され、送出側においては巻
取コア２３と送出軸２７とが係合し、送出側の上側イン
クリボン１６には送出軸２７による所定トルク制動力及
び板ばね２９による外周制動力が加わる構成となってい
る。転写された上側のインクリボン１６は巻取コア２２
により全てが巻取られたとき、リボンカセット７を表裏
反転させてキャリッジ５に再装着する。これによって引
き続いて未使用のインクリボン１７が繰り出されて巻取
コア２３に巻取られる。上記の通り複数段の巻取コア２
２．２３のうち印字されているインクリボンのみが巻取
られ他のインクリボンは巻取られないが、例えば３本の
インクリボンを収容する場合にも。

サーマルヘッド１５とプラテン３２の相互位置の調整と
、巻取軸２６と巻取コアの係合関係の制御を制御器２１
の指令によって行なうことにより印字しているインクリ
ボンのみを巻取ることが可能である。

〔発明の効果〕

本発明の実施により、次に示す顕著な効果が得られた。

（、）従来の一方向印字用のプリンタに適用して本発明
のリボンカセットを使用することができ、従来のリボン
カセットに見られたせり上がりや、せり下がりがなくな
るから、不整列巻取りに起因する巻取り不能や印字欠は
等の事故がなくなり信頼性が向上した。

（ｂ）巻取張力Ｔｏと反張力Ｔｉ　を考慮することなく
整列巻取りが容易にでき、キャリッジ自体も小型化し、
長尺のインクリボンの使用と、リボンカセットの表裏反
転使用に伴い、インクリボンの歩留りが改善され経済性
が飛躍的に向上した。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るリボンカセットの内部組付けを示
す斜視図、第２図は第１図の平面図、第３図は第２図の
Ａ−Ａ断面図、第４図は本発明の熱転写プリンタの外観
斜視図、第５図は従来技術におけるリボンカセット内の
サーマルヘッド側から見たインクリボン面の張力分布説
明図である。 ３・・・送紙ローラ、４・・・軸、５・・・キャリッジ
、６・・・ホームポジションセンサ、７・・・リボンカ
セット、８・・・キャリッジモータ、９・・・フラット
ケーブル、１０・・・タイミングベルト、１１・・・ラ
インフィードモータ、１２・・・ギヤ、１３・・・イン
クリボン、１４・・・転写紙、１５・・・サーマルヘッ
ド、１６．１７・・・インクリボン、２１・・・制御器
、２２．２３・・・巻取コア、２５・・・リボンセンサ
、２６・・・巻取軸、２７・・・送出軸、２９，３０・
・・板ばね、３２・・・プラテン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、インクリボンを収容するリボンカセツトと、このリ
   ボンカセツトとサーマルヘツドを搭載するキヤリツジと
   、前記リボンカセツトから繰り出されたインクリボンを
   前記サーマルヘツドを介して押圧するプラテンとを備え
   、印字信号に基づく制御器からの指令により前記キヤリ
   ツジを移動させて転写紙に印字する熱転写プリンタにお
   いて、複数段に分割した巻取コアを介して複数本のイン
   クリボンを収容する表裏反転使用のリボンカセツトを備
   え、このリボンカセツトを前記キヤリツジに装着した状
   態で、前記複数段の巻取コアのうち１組の巻取コアのみ
   がそれぞれキヤリツジの巻取軸と送出軸に係合するよう
   に構成されていることを特徴とする熱転写プリンタ。 ２、前記複数本のインクリボンは印字されたインクリボ
   ンのみが巻取られるように構成されていることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の熱転写プリンタ。 ３、前記複数段の巻取コアのうち巻取軸と係合していな
   い巻取コアは回転しないように制動器を備えていること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の熱転写プリン
   タ。