JPS6321995A

JPS6321995A - 中性抄紙用の乳化装置

Info

Publication number: JPS6321995A
Application number: JP16079686A
Authority: JP
Inventors: 博之井原; 好夫高橋; 一男高橋; 庄司　武司
Original assignee: Mitsubishi Oil Co Ltd
Current assignee: Eneos Corp
Priority date: 1986-07-10
Filing date: 1986-07-10
Publication date: 1988-01-29
Anticipated expiration: 2011-07-10
Also published as: JP2515983B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、中性抄紙用の乳化装置に関する。

さらに詳しくは、液状サイズ剤と界面活性剤を使用する
中性抄紙方法において、サイズ効果のすぐれた液状サイ
ズ剤の水中油滴型乳化液を製造することのできる乳化装
置に関する。

（従来技術と問題点）従来、一般に紙の製造工程においては、印刷適性および
白色度の向上、不透明性の付与等のため、タルクやクレ
ー等の填料が大向に使用されているが、近年これに代っ
て国内に人格に存在し、安価に入手できる炭酸力ルシュ
ウムを使用しようとする動きが高まっている。しかし、
製紙用サイズ剤として従来一般に用いられているロジン
系サイズ剤等のいわゆるアニオン型サイズ剤は、硫酸バ
ンドでバルブに定着させる酸性サイジング方法で使用さ
れているため、填料として炭酸力ルシュウムを使用する
と抄紙系の酸性により炭酸力ルシュウムが分解してしま
うと言う欠点があった。

従って、最近この問題を解決するために、硫酸バンドを
使用せず中性領域でサイジングを行うことができるいわ
ゆる中性サイズ剤が各種提案されている。

例えば、オレフィンと無水マレイン酸の付加反応生成物
はセルロース繊維のヒドロキシル基と反応してエステル
結合を生じサイズ効果を発現するサイズ剤として知られ
ている。これらの無水マレイン酸付加生成物は、通常カ
チオン化澱粉等の水溶性高分子化合物やポリオキシエチ
レンアルキルアソールエーテル等の界面活性剤を用い、
ホモミキサー、ホモジナイザー、コロイドミル等の乳化
装置により乳化し、水中油滴型エマルションの形で紙料
に添加される。しかし界面活性剤の添加量を減らして、
かつサイズ効果を上げるには攪拌力の制御が容易な乳化
装置が嘱望されていた。

しかるに上述のホモミキサー、ホモジナイザー、コロイ
ドミル等の乳化装置は攪拌力の制御が難しい上、高価格
でもあり、サイズ剤のサイズ効果を有効に発現させるこ
とが困難であった。

（問題点を解決するための手段）本発明者らは上記の状況にかんがみ、種々検討した結果
、従来のものより安価で、液状サイズ剤のサイズ効果を
有効に発現させることのできる中性抄紙用乳化装置を発
明するに至った。

すなわち、第１図に示すように、液状サイズ剤と界面活
性剤を使用する中性抄紙方法において、加圧ポンプ（Ｐ
）および加圧ポンプ（Ｐ）の吸引側に水溶液供給ライン
（１）、一次攪拌のための噴射ノズル（Ｎ＞ならびに一
次攪拌のための噴射ノズル（Ｎ）と加圧ポンプ（Ｐ）と
の間に液状サイズ剤と界面活性剤の混合液を供給するラ
イン（２）を接続し、加圧ポンプ（Ｐ）の吐出側に二次
攪拌用オリフィスミキサー（Ｌ）、さらに加圧ポンプ（
Ｐ）の吐出側の高圧液体の一部を一次攪拌のための噴射
ノズル（、Ｎ＞より噴射させるための配管（３）および
加圧ポンプ（Ｐ）の吐出側圧力を制御するための制顛弁
（４）を含む循環ライン（５）を具備したことを特徴と
する中性抄紙用の乳化装置を発明するに至った。なお、
二次攪拌用オリフィスミキサー（し）のプレート部ＣＭ
＞の断面は、両凸レンズの形状をしたものが最適である
。

また、加圧ポンプとしては渦流ポンプが適している。

（作用）中性抄紙方法において、水中油滴型エマルションとして
用いられる時の液状サイズ剤の濃度は通常０．０２〜２
％程度で、かつ界面活性剤の濃度は液状サイズ剤の０．
５〜１０％であり、したがって水溶液中には界面活性剤
がｏ、ｏｏｏｉ〜０．２％の濃度となる。このように少
量の界面活性剤で安定したエマルションを生成するには
、それぞれの条件に適合するように攪拌力を調整して、
液状サイズ剤を最適の粒子径分布にせしめ、サイズ効果
を有効に発現させることが肝要である。

すなわち、粒子径分布が大きすぎると液状サイズ剤が分
離して水の上部に膜状となって浮遊したり、また粒子径
分布が過度に細かい場合にも界面の面積が大きくなりす
ぎて、界面活性剤に膜が単分子映ですら形成維持が困難
となり、安定性が悪くなりサイズ効果が低下するので、
液状サイズ剤および界面活性剤の量に応じた攪拌力を付
与して、サイズ効果を有効に発現させることが重要であ
る。

本発明による乳化装置を用いれば、一次攪拌用ノズルに
より予備乳化が行われた後、加圧ポンプにより加圧され
、後は圧力制御弁により二次攪拌用オリフィスミキサー
＜Ｌ）の圧力を制御するだけで、容易に攪拌力を加減す
ることができ、さらには液状サイズ剤を最適の粒子径分
布にすることができて、サイズ効果を有効に発現させる
ことが可能である。

なお、本発明に使用する液状サイズ剤としては、アルキ
ルまたはアルケニルコハク酸無水物などがあげられる。

（実施例）次に本考案の実施例について具体的に説明するが、本考
案はその要旨を越えないかぎり以下の実施例に限定され
るものではない。

実施例１および２（注）８サイズ効果評価方法　坪９６０ｇ／ｃｉとし、
［紙のステキストサイズ度Ｊ　（ＪＩＳ　Ｐ８１２２）
による。

秒数が大きい程サイズ効果は良好である。

比較例１および２（発明の効果）前述の実施例および比較例より明らかなように本考案に
よる乳化装置を使用して乳化を行うと、従来の装置に比
べすぐれたサイズ効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す図面、第２図は本発明の
攪拌用オリフィスミキサーのプレート部の平面図、第３
図は第２図オリフィスミキサーのプレート部の中央横断
面図である。１・・・水溶液供給ライン２・・・サイズ剤と界面活性剤の混合液を供給するライ
ン３・・・高圧液体の一部を一次攪拌用噴射ノズル＜Ｎ）
より噴射させるための配管４・・・圧力制御弁５・・・循環ライン６・・・圧力計７・・・弁Ｐ・・・加圧ポンプＮ・・・一次攪拌用噴射ノズルＬ・−・二次攪拌用オリフィスミキサーＭ・・・二次攪
拌用オリフィスミキサーのプレート部

Claims

【特許請求の範囲】

（１）液状サイズ剤と界面活性剤を使用する中性抄紙方
法において、加圧ポンプ（Ｐ）および加圧ポンプ（Ｐ）
の吸引側に水溶液供給ライン、一次攪拌のための噴射ノ
ズル（Ｎ）ならびに一次撹拌のための噴射ノズル（Ｎ）
と加圧ポンプ（Ｐ）との間に液状サイズ剤と界面活性剤
の混合液を供給するラインを接続し、加圧ポンプ（Ｐ）
の吐出側に二次撹拌用オリフィスミキサー（Ｌ）、さら
に加圧ポンプ（Ｐ）の吐出側の高圧液体の一部を一次撹
拌のための噴射ノズル（Ｎ）より噴射させるための配管
および加圧ポンプ（Ｐ）の吐出側圧力を制御するための
制御弁を含む循環ラインを具備したことを特徴とする中
性抄紙用の乳化装置。
（２）二次攪拌用オリフィスミキサー（Ｌ）のプレート
部（Ｍ）の断面が両凸レンズの形状をしたことを特徴と
する特許請求の範囲第１項記載の中性抄紙用の乳化装置
。