JP2002542408A - サイジング組成物 - Google Patents

サイジング組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は紙のサイジングに関し、より具体的にはサイジング剤の実質的に無水のおよび水性の組成物に関し、この組成物はセルロース反応性サイジング剤、10000までの分子量を有するカチオン性化合物、および非イオン性化合物を含む。さらに、本発明は、前記組成物の調製および使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、紙のサイジングに関し、より具体的にはセルロース反応性サイジン
グ剤の実質的に無水の組成物および水性の組成物、これらの調製並びにこれらの
使用に関する。
【0002】 (背景技術) 例えばアルキルケテン二量体(AKD)とアルケニル無水コハク酸(ASA)
に基づくもののようなセルロース反応性サイジング剤は、水性液体による濡れと
浸透に対するある程度の耐性を紙と板紙へ与えるために、中性またはわずかにア
ルカリ性の原料pHの製紙において広く用いられる。セルロース反応性サイジン
グ剤に基づく紙のサイズは一般に、水性相と、この中へ分散したサイジング剤の
細かく分割した粒子または小滴とを含む分散液の形態で提供される。この分散液
は通常、分散剤の助けにより調製され、この分散剤は例えばリグノスルホン酸ナ
トリウムのようなアニオン性化合物からなり、好ましくは、例えばカチオン性澱
粉、ポリアミン、ポリアミドアミンまたはビニル付加ポリマーのような高分子量
の両性またはカチオン性ポリマーと組み合わせたものである。
【0003】 しかしながら、これらの型の分散液は、通常、比較的低い固形分含量において
でさえも、ある程度の不充分な安定性と高い粘度を示し、このことは明らかに、
例えば貯蔵および使用に関しての分散液の取り扱いを困難にする。更なる欠点は
、製品は低い濃度の分散液として供給されなければならず、このことは更に、一
般の分散液の水性含量により占められた大きな容積のせいで、活性サイジング剤
の輸送費用および貯蔵費用を増加させる。
【0004】 米国特許第5176748号明細書は、ASA、カチオン性可溶性分散剤およ
び任意に非イオン性界面活性剤を含むサイジング組成物に言及している。用いた
カチオン性分散剤は、およそ50000の分子量を有する塩化ジアリルジメチル
アンモニウム(ポリダドマック(Polydadmac))のような、高分子量カチオン性分
散剤である。
【0005】 ヨーロッパ特許公開第220941号明細書は、ケテン二量体、ポリエーテル
のようなカプセル化剤およびポリアミンのようなカチオン性ポリマーを含む固体
組成物に関する。
【0006】 米国特許第4743303号明細書は、ロジン並びに、非イオン性界面活性剤
とカチオン性分散剤とを含む合成サイジング剤の、水性分散液を開示している。 ヨーロッパ特許公開第707110号明細書は、乳化剤および/またはアニオ
ン性高分子量安定剤を含むアルケニルコハク酸乳濁液サイジング剤に関する。
【0007】 組成物の使用の前に、組成物を水性相の存在下で乳化する。粒径を減少させる
ためには剪断力が必要である。本発明の一つの利点は従って、乳化/分散性能を
改善することである。更に本発明の他の利点は、水性相で容易に/早く分散する
実質的に無水のサイジング組成物を用いている間に、良好な、および/または改
善したサイジングを成し遂げることである。その上、通常のサイジング分散液に
関する安定性の問題を、本質的に無水のサイジング組成物を提供することにより
回避する。更なる目的は以下に見られる。
【0008】 (発明の開示) 本発明に従って、均質化の改善が、本明細書の請求項による本質的に無水の組
成物を用いて達成できることが見出された。より具体的に、本発明は、セルロー
ス反応性サイジング剤の本質的に無水の組成物に関し、これは非イオン性化合物
および10000までの分子量を有するカチオン性化合物を含み、これらは分散
剤として有効である。本発明のサイズ組成物は、容易に均質化され、従って剪断
力の使用を最小にする。加えて本発明は、更に請求項に定めるように、セルロー
ス反応性サイジング剤の水性組成物、およびこれらの調製と使用に関する。
【0009】 本組成物は、分散液に通常存在する水の量を実質的に排除することにより輸送
費用の削減を可能にする。本発明は、従って、実質的な経済的かつ技術的利益を
もたらす。
【0010】 水性組成物はまた、セルロース反応性サイジング剤の水性分散液を意味する。
従って、水性分散液または水性組成物は、サイジング剤の実質的に無水の組成物
の乳化または均質化により得られる。
【0011】 本発明に係るセルロース反応性サイジング剤は、当業界で公知のあらゆるセル
ロース反応性サイジング剤から選ぶことができる。適切には、このサイジング剤
は、疎水性ケテン二量体、ケテンマルチマー、酸無水物、有機イソシアネート、
塩化カルバモイルおよびこれらの混合物からなる群から選ばれ、好ましくはケテ
ン二量体と酸無水物、最も好ましくはケテン二量体である。適切なケテン二量体
は以下の一般式(I)を有し、この式中R1とR2は飽和または不飽和の炭化水素
基を表し、通常は飽和の炭化水素を表し、この炭化水素基は、例えばヘキサデシ
ル基およびオクタデシル基のような適切には炭素数8から36を有し、通常は炭
素数12から20を有する直鎖または分岐アルキル基である。
【0012】 適切な酸無水物は、以下の一般式(II)により特徴付けることができ、この
式中R3とR4は同一でも異なっていてもよく、適切には炭素数8から30を含む
飽和または不飽和の炭化水素基を表し、またはR3とR4は−C−O−C−部分と
共に5〜6員環を形成でき、任意に更に炭素数30までを含む炭化水素基により
置換されてもよい。商業的に用いられる酸無水物の例は、アルキル無水コハク酸
およびアルケニル無水コハク酸、特にイソオクタデセニル無水コハク酸を含む。
【0013】
【化1】
【0014】
【化2】
【0015】 適切なケテン二量体、酸無水物および有機イソシアネートは、米国特許第45
22686号明細書に開示された化合物を含み、この特許をここで参考文献に加
える。適切な塩化カルバモイルの例は、米国特許第3887427号明細書に開
示されたものを含み、この特許もまたここで参考文献に加える。
【0016】 セルロース反応性サイジング剤に加え、サイズ分散液はまた、非セルロース反
応性サイジング剤を含んでもよい。この型の適切なサイジング剤の例は、例えば
強化したロジンおよび/またはエステル化したロジンのようなロジン、ワックス
、例えば脂肪族アミドおよび天然脂肪酸のグリセロールトリエステルのような脂
肪族エステルのような、脂肪酸と樹脂酸誘導体を含む。
【0017】 本発明に含まれるカチオン性化合物は、好ましくは同一のまたは異なった型の
一つ以上のカチオン性基を含み、一つのカチオン性基を有する化合物と二つ以上
のカチオン性基を有するカチオン性化合物即ちカチオン性多価電解質を含む。適
切なカチオン性基の例は、スルホニウム基、ホスホニウム基、第一級アミン基ま
たはアミノ基の酸付加塩、第二級アミン基またはアミノ基の酸付加塩、第三級ア
ミン基またはアミノ基の酸付加塩および第四級アンモニウム基を含み、例えばこ
の場合、窒素が塩化メチル、硫酸ジメチルまたは塩化ベンジルにより第四級化さ
れ、好ましくはアミン/アミノ基の酸付加塩および第四級アンモニウム基である
。カチオン性多価電解質は広い範囲で変化する置換度を有することができ;カチ
オン性置換度(DSC)は0.01から1.0、適切には0.1から0.8、好
ましくは0.2から0.6であってもよい。
【0018】 本発明で用いる適切なカチオン性有機化合物は、界面活性剤および/または分
散剤として機能することができるカチオン性化合物を含む。カチオン性化合物は
界面活性剤であることが好ましい。カチオン性界面活性剤は、炭素数9から30
を有する少なくとも一つの炭化水素基を含む、第一級アンモニウム化合物、第二
級アンモニウム化合物、第三級アンモニウム化合物および第四級アンモニウム化
合物から選ぶことができる。
【0019】 更に好ましいカチオン性界面活性剤は一般式R4+-を有する化合物を含み
、この式中個々のR基は別個に、(i)水素;(ii)炭素数1から約30、好
ましくは炭素数1から22を含む炭化水素基、適切には脂肪族基および好ましく
はアルキル基、;および(iii)炭素数約30まで、好ましくは炭素数4から
22を有し、そして例えば酸素または窒素のようなヘテロ原子を一つ以上、およ
び/または例えばカルボニル基とアシルオキシ基のようなヘテロ原子を含む基、
によりさえぎられている炭化水素基、適切には脂肪族基、好ましくはアルキル基
、から選ぶことができ;この場合、少なくとも一つ、適切には少なくとも三つそ
して好ましくは全ての前記R基が炭素原子を含み;適切には前記R基の少なくと
も一つ、好ましくは少なくとも二つは、少なくとも炭素数7、好ましくは少なく
とも炭素数9、最も好ましくは少なくとも炭素数12を含んでおり;そして前記
式中X-は対イオン、典型的には塩化物のようなハロゲン化物、または分散剤の
対イオン化合物に存在する基であり、例えばこの場合、前記界面活性剤は、Rと
Nが前述のように定められた式R3Nのプロトン化したアミンである。
【0020】 適切な前記界面活性剤の例は、塩化ジオクチルジメチルアンモニウム、塩化ジ
デシルジメチルアンモニウム、塩化ジココジメチルアンモニウム、塩化ココベン
ジルジメチルアンモニウム、塩化ココ(分別化)ベンジルジメチルアンモニウム
、塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム、塩化ジオクタデシルジメチルアン
モニウム、塩化ジヘキサデシルジメチルアンモニウム、塩化ジ(水素化獣脂)ジ
メチルアンモニウム、塩化ジ(水素化獣脂)ベンジルメチルアンモニウム、塩化
(水素化獣脂)ベンジルジメチルアンモニウム、塩化ジオレイルジメチルアンモ
ニウム、および塩化ジ(ヘキサデカンカルボン酸エチレン)ジメチルアンモニウ
ムを含む。特に好ましいカチオン性界面活性剤は、従って、炭素数9から30を
有する少なくとも一つの炭化水素基と特に第四級アンモニウム化合物を含有する
物を含む。
【0021】 更に好ましいカチオン性界面活性剤は、炭素数9から30、好ましくは炭素数
12から22を有する少なくとも一つの炭化水素基、適切には脂肪族基、好まし
くはアルキル基を含有するジ第四級アンモニウム化合物およびポリ第四級アンモ
ニウム化合物を含む。この型の適切な界面活性剤の例は、二塩化N−オクタデシ
ル−N−ジメチル−N'−トリメチル−プロピレン−ジアンモニウムを含む。
【0022】 本発明で用いる好ましいカチオン性多価電解質は、更に、低分子量カチオン性
有機ポリマー、例えば澱粉やグアールガムのような多糖類から誘導されるものの
ような任意に減成した低分子量カチオン性有機ポリマー、カチオン性ポリウレタ
ンのようなカチオン性縮合物、例えばポリアミドアミン−エピクロロヒドリンコ
ポリマーのようなポリアミドアミン、例えばジメチルアミン−エピクロロヒドリ
ンコポリマー、ジメチルアミン−エチレンジアミン−エピクロロヒドリンコポリ
マーのようなポリアミン、アンモニア−二塩化エチレンコポリマー、例えば塩化
ジアリルジメチルアンモニウムのホモポリマーとコポリマーのようなカチオン性
基を有するモノマーから形成されるビニル付加ポリマー、ジアルキルアミノアル
キルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレートおよびジアルキル
アミノアルキルアクリルアミド(例えばジメチルアミノエチルアクリレートとジ
メチルアミノエチルメタクリレート)を含み、これらは通常、酸付加塩または第
四級アンモニウム塩として存在し、任意にアクリルアミド、アルキルアクリレー
ト、スチレンおよびアクリルニトリル、並びにこのようなモノマー、ビニルエス
テル等の誘導体を含む非イオン性モノマーと共重合される。
【0023】 カチオン性有機化合物の分子量は、一般に約10000まで、通常約5000
まで、適切には約3000まで、そして好ましくは約800までである。この分
子量は通常少なくとも約200である。適切なカチオン性界面活性剤は、約30
00までの分子量を有することができ、好ましい界面活性剤は約200〜約80
0の分子量を有することができる。
【0024】 本発明で用いる適切な非イオン性化合物は、界面活性剤および/または分散剤
として機能する非イオン性化合物を含む。非イオン性化合物は、通常、ポリ酸化
アルキレンエーテル若しくはポリ酸化アルキレンエステルまたはこれらの混合物
である。適切には、非イオン性化合物は、ポリ酸化アルキレン部分と脂肪族部分
とを含む。非イオン性化合物のポリ酸化アルキレン部分は、一つまたは異なった
酸化アルキレン単位を含むことができる。適切には、非イオン性化合物は、少な
くとも3つの酸化アルキレン単位、好ましくは4から100個までの酸化アルキ
レン単位、より好ましくは5から60個までの酸化アルキレン単位、最も好まし
くは5から50個までの酸化アルキレン単位を含む。
【0025】 一般的な酸化アルキレン単位は、酸化エチレンまたは酸化プロピレンである。
通常、エステル基またはエーテル基によりポリ酸化アルキレン部分へ結合した、
非イオン性化合物の脂肪族部分は、適切に分岐していたり、直鎖であったり、お
よび/または環状であったりする。通常、この脂肪族部分は、少なくとも炭素数
4を含むアルキル基またはアルケニル基である。適切な非イオン性化合物は、エ
トキシル化した脂肪族エーテル、エトキシル化した脂肪族エステルまたはエトキ
シル化したノニルフェノールであり、またはシリコーングリコールポリマーが本
発明で用いることのできる化合物の例である。
【0026】 本発明で用いる更なる好ましい非イオン性化合物の例は、ウルマン工業化学百
科事典、第5版、A25巻、783〜793頁(Ullman's Encyclopaedia of Ind
ustrial Chemistry, 5 Edition, Volume A25, pages 783-793);カーク・オスマ
ー化学技術百科事典、第4版、23巻、506〜523頁(Kirk Othmer Encycl
opaedia of Chemical Technology, 4 Edition, Volume 23, pages 506-523)およ
び工業界面活性剤ハンドブック、第2版、1997、ガウアー出版社(Handbook
of industrial surfactants, second edition 1997, Gower Publishing Limited
)に開示されており、ここでこれらを参考文献に加える。
【0027】 本発明に係る実質的に無水の組成物および水性組成物に存在するカチオン性化
合物と非イオン性化合物の量は、特に、カチオン性材料と非イオン性材料の型と
電荷密度、サイジング剤の型、結果として生じる分散液の所望のカチオン度と固
形分含量に依存して広い範囲にわたって変えることができる。実質的に無水の組
成物と水性組成物において、カチオン性化合物は、サイジング剤基準で100重
量%まで、通常0.1から20重量%、適切には1から10重量%、そして好ま
しくは2から7重量%の量存在でき、非イオン性化合物は、サイジング剤基準で
100重量%まで、通常0.1から20重量%、適切には0.2から10重量%
、そして好ましくは0.3から6重量%の量存在できる。
【0028】 本発明に係れば、サイジング組成物は実質的に無水である。実質的に無水であ
ることは、通常少量の水が存在できることを意味し;含水量は0から10重量%
まで、適切には5重量%未満、好ましくは2重量%未満であってもよい。最も好
ましくは、組成物は水を含まない。
【0029】 本発明の好ましい実施態様によれば、実質的に無水の組成物は、本質的にロジ
ンおよび/またはロジンの誘導体を含まない。本質的に含まないということは、
本質的に無水の組成物を分散した後に得られる水性組成物が5重量%未満、適切
には2重量%未満のロジンおよび/またはロジンの誘導体を含むことを意味する
。より好ましくは、実質的に無水の組成物は、ロジンおよび/またはロジンの誘
導体を含まない。
【0030】 この組成物は、好ましくは、支配的な量、適切には重量基準で少なくとも50
重量%のセルロース反応性サイジング剤を含み、適切にはこの組成物は、80か
ら99.8重量%、好ましくは90から99.7重量%の範囲内のサイジング剤
含量を有する。
【0031】 本発明に係れば、セルロース反応性サイジング剤の水性組成物は、10000
までの分子量のカチオン性化合物と、非イオン性化合物を含んで提供される。本
発明の水性組成物は、高い固形分含量で調製できるが、それにもかかわらず貯蔵
に関する非常に良好な安定性と低い粘度を示す。従って本発明は良好な、および
/または改善された貯蔵安定性、高い固形分含量および/または低い粘度のサイ
ズ分散液を提供する。本水性組成物に認められる更なる利点は、非常に良好な、
および/または改善された希釈安定性であり、これはサイジング剤の粒子または
小滴の低い凝集を意味し、これによって低いサイジング効率を有する大きな凝集
体のさらに低い水準を成立させ、並びに製紙機上への疎水性サイジング剤の少な
い沈積とより少ないワイヤ汚染を意味し、これによって製紙機の保守の必要性を
減らす。
【0032】 本水性組成物は、一般的に約1から約60重量%のサイジング剤含量を有する
ことができる。本発明に係る、ケテン二量体サイジング剤を含む組成物は、5か
ら約50重量%、好ましくは約10から約35重量%の範囲内のケテン二量体含
量を有してもよい。本発明に係る、酸無水物サイジング剤を含む、分散液または
乳濁液は、0.1から約30重量%、通常約1から約20重量%の範囲内の酸無
水物含量を有してもよい。
【0033】 驚くべきことに、本発明に係るセルロース反応性サイジング剤の本質的に無水
の組成物は、容易に水性相の存在下で均質化できることが見出された。従来の分
散液の調製方法と比較して、この方法では、より少ないエネルギーとより低い剪
断力が必要とされ、これにより単純化した装置を使用できる。本発明に係る実質
的に無水の組成物は、サイジング剤を溶融し、そこへ非イオン性化合物とカチオ
ン性化合物を添加することにより製造できる。更なる他の好ましい実施態様によ
れば、実質的に無水の組成物は、サイジング剤を溶融し、カチオン性化合物を添
加することにより製造できる。このように形成した組成物は、次に非イオン性化
合物を含む水性相の存在下で適切に乳化される。溶融物を冷却した後、固体のペ
レットが形成される。
【0034】 サイジング剤の水性組成物または分散液は、水性相を、適切にはサイジング剤
が液体形態で存在する温度まで、好ましくは約20℃から95℃まで加熱するこ
とにより得ることができる。従って、本発明の他の好ましい実施態様は、セルロ
ース反応性サイジング剤の水性分散液の調製方法に関し、この方法では実質的に
無水の組成物を水性相の存在下で乳化する。更に本発明の他の好ましい実施態様
は、セルロース反応性サイジング剤の水性分散液の調製方法であり、この方法で
はセルロース反応性サイジング剤と10000までの分子量のカチオン性化合物
とを含む実質的に無水のサイジング組成物は、非イオン性化合物を含む水性相の
存在下で乳化される。
【0035】 本発明の実質的に無水の組成物は、適切には、約0.1から約90重量%まで
、好ましくは約0.1から約50重量%までの範囲内のサイジング剤含量を有す
る水性組成物または分散液をもたらす量で、水性相へ添加される。組成物を水性
相へ添加した後、形成された水性組成物は、適切には圧力をかけて、好ましくは
乳化され、これにより分散液が形成される。このサイズ組成物は、使用しようと
する場所で、またはどこででも好ましく乳化される。本方法は、ケテン二量体の
乳濁液を調製する時に特に魅力的である。貯蔵安定な実質的に無水のサイズ組成
物の供給は、従って、かなりの経済的かつ技術的利益をもたらす。この実質的に
無水のサイジング組成物は、適切には様々な形状を有することのできるペレット
として明確な形で表わされる。
【0036】 本発明に係る組成物中に存在する成分、即ちセルロース反応性サイジング剤、
カチオン性化合物および非イオン性化合物は、好ましくは上述のように定められ
る。
【0037】 本発明に係る組成物と分散液は、あらゆる型のセルロース繊維を用いた紙の製
造において従来の方法で用いることができ、これらは表面サイジングと、内部ま
たは原料サイジングの両方で用いることができる。本明細書で用いる「紙」とい
う用語は、紙のみでなく、シートや織物形状の全ての型のセルロースに基づく製
品を含有することを意味し、これは例えば、厚紙と板紙を含む。原料は、任意に
鉱物質充填剤との組み合わせでセルロース繊維を含み、通常、セルロース繊維の
含量は、乾燥原料基準で少なくとも50重量%である。従来型の鉱物質充填剤の
例は、カオリン、陶土、二酸化チタン、石膏、タルク、並びにチョーク、粉砕大
理石および沈降炭酸カルシウムのような天然炭酸カルシウムと合成炭酸カルシウ
ムが挙げられる。
【0038】 本発明はまた紙の製造方法に関し、この方法では、すでに定めたように水性分
散液を表面サイズまたは原料サイズとして用いる。適切には、セルロース繊維と
任意の充填剤を含む原料へ添加され、ワイヤ上で排水されて紙を形成するかまた
は、通常、サイズプレスで表面サイズとして紙の表面へ適用されるかのどちらか
のセルロース反応性サイジング剤の量は、セルロース繊維と任意の充填剤の乾燥
重量基準で、0.01から1.0重量%、好ましくは0.05から0.5重量%
であり、この場合、適用量は主に、サイズされるパルプまたは紙の品質、用いた
セルロース反応性サイジング剤および望まれるサイジングの水準に依存する。
【0039】 保持(歩留り)助剤、アルミニウム化合物、染料、湿潤強度樹脂、光学増白剤
等のような、従来、製紙において原料へ添加する薬品は、もちろん本組成物と共
に用いることができる。アルミニウム化合物の例は、ミョウバン、アルミン酸塩
および、例えばポリ塩化アルミニウムやポリ硫酸アルミニウムのようなポリアル
ミニウム化合物を含む。適切な保持助剤の例はカチオン性ポリマー、例えばカチ
オン性ポリマーと組み合わせたベントナイトのような有機ポリマーと組み合わせ
たアニオン性無機材料、カチオン性ポリマーとまたはカチオン性ポリマーおよび
アニオン性ポリマーと組み合わせたシリカ系ゾルを含む。
【0040】 特に良好な原料サイジングは、カチオン性ポリマーを含む保持助剤と組み合わ
せた本発明の水性組成物または分散液を用いるときに達成できる。適切なカチオ
ン性ポリマーは、カチオン性澱粉、グアールガム、アクリル系ポリマー、アクリ
ルアミド系ポリマー、ポリエチレンイミン、ジシアンジアミド−ホルムアルデヒ
ド樹脂、ポリアミン、ポリアミドアミンとポリ(ジアリルジメチル塩化アンモニ
ウム)、並びにこれらの組み合わせを含む。カチオン性澱粉とカチオン性アクリ
ルアミド系ポリマーが、単独でまたはお互いを組み合わせて若しくは他の材料と
組み合わせてのどちらかで、好ましく用いられる。
【0041】 本発明の好ましい実施態様において、分散液は少なくとも一つのカチオン性ポ
リマーとアニオン性シリカ系粒子を含む保持システムと組み合わせて用いられる
。本水性組成物または分散液は、カチオン性ポリマーまたは複数のポリマー添加
の前に、間に、後にまたは添加と同時に添加できる。また、実質的に無水の組成
物の均質化により得られたサイズ分散液を、例えばカチオン性澱粉またはカチオ
ン性アクリルアミド系ポリマーのようなカチオン性ポリマーのような保持助剤、
またはアニオン性シリカ系材料と、このようにして得られる混合物を原料へ導入
する前に、予備混合することも可能である。従って、水性組成物または分散液は
、本発明に係る実質的に無水のサイズ組成物を水性溶液を用いて乳化することに
より、前記水性組成物または分散液を原料へ導入する直前に、調製できる。
【0042】 本発明を更に以下の実施例で説明するが、しかしながら、これは本発明を実施
例に制限しようとするものでない。特記しなければ、部と%はそれぞれ重量部と
重量%を示す。
【0043】 実施例1 本発明に係る水性サイズ組成物のサイジング効率をこの実施例で評価した。A
KDの分散液を、94.5グラムのAKDを4.0グラムのカチオン性アミン(
塩化ジ(水素化獣脂)ジメチルアンモニウム、クエルトン442(Querton 442)
:アクゾノーベル(Akzo Nobel)の商品名)と1.5グラムの非イオン性化合物(
7つの酸化エチレン単位と、炭素数11を含むアルキル部分とを有するポリ酸化
エチレンアルキル、ベロセル537(Berocell 537))と共に溶融することにより
調製した。溶融物を固化し、ペレットを形成した。50グラムのこれらペレット
を60℃の水に添加し、溶融した。15000rpmのウルトラタラックス(Ult
ra Turrax)ミキサを60秒間用い、分散液を調製した。
【0044】 紙シートを、研究室向けSCAN−C23X標準法により調整した。用いた製
紙原料は80%の漂白したカバ材と20%のチョークを含み、これへ0.3g/
リットルのNa2SO4*10H2Oを添加した。原料稠度は0.5%、pHは8
.0であった。このサイズ分散液を、カチオン性澱粉とアニオン性アルミニウム
改質シリカゾルを含む市販の保持および脱水システム、コンポジルティーエム(C
ompozilTM)、と共に用い、これら澱粉とシリカゾルは別々に原料へ添加され;カ
チオン性澱粉は、乾燥原料基準で7kg/トンの量で添加し、シリカゾルは、S
iO2として計算し乾燥原料基準で0.8kg/トンの量で添加した。
【0045】 TAPPI標準T441 OS−63により測定した、試験で得られたコッブ
(Cobb)値は、乾燥原料を基に計算して0.6kg/トンのAKD添加水準で17
g/m2であった。このコッブ値は、本発明に係るサイジング組成物を用いた、
紙の良好なサイジングを示す。
【0046】 実施例1 本発明に係る分散液の製造の容易さを、実質的に無水のサイジング組成物から
水性分散液を調製することにより評価した。本発明の分散液は、a)カチオン性
アミン(塩化ジ(水素化獣脂)ジメチルアンモニウム、クエルトン442、アク
ゾノーベル)と、様々な量の非イオン性化合物(7つの酸化エチレン単位と、炭
素数11を含むアルキル部分とを有するポリ酸化エチレンアルキル、ベロセル5
37)を含むAKD(アルキルケテン二量体)の実質的に無水の組成物を乳化す
ること(試験C1からC3)、b)カチオン性アミンを含むAKDの実質的に無
水の組成物を乳化することにより調製し、これにより異なった量の非イオン性化
合物が乳化の前に水性相へ添加された。先行技術による参照用の、AKDとカチ
オン性アミンを含む実質的に無水のサイジング組成物を評価した(AとB)。本
発明のためにAKDワックスを、AKD基準で2.4重量%のカチオン性アミン
、並びにAKD基準で1重量%、2重量%および3重量%の非イオン性化合物と
混合した。
【0047】 試験C1〜C3において、非イオン性化合物は実質的に無水のサイジング組成
物に含まれていた。試験D1〜D3において、非イオン性化合物は水性相に存在
していた。試験Eにおいて、AKD、約56個の酸化プロピレンおよび酸化エチ
レン単位を含む非イオン性化合物プルロニックピーイー10500(Pluronic PE 10500)0.9重量%(AKD基準)、および約200000から500000
の分子量を有するポリダドマックエフエル45シー(Polydadmac FL45C)0.4重
量%(AKD基準)を含んだ実質的に無水のサイジング組成物を評価した。この
組成物はこの後、水性相へ分散した。
【0048】 実質的に無水のAKD組成物を、カチオン性アミンと非イオン性化合物を添加
またはカチオン性アミンのみを添加しながら、AKDを溶融し、そしてこの後溶
融物を冷却し、固体ペレットを形成することにより製造した。先行技術に係る参
照用組成物を、カチオン性アミンとAKDを含むペレットから製造し、この組成
物を、続いてナフタレンスルホン酸ナトリウムを含む水性相の存在下で乳化し(
A)、またはこの組成物を、ナフタレンスルホン酸ナトリウムを含まない水性相
の存在下で乳化した(B)。
【0049】 分散液の調製は、水性相を約70℃まで加熱し、水性相にペレット形態の実質
的に無水のAKD組成物を添加することにより行なった。添加後、ミキサすなわ
ち15000rpmの速度を有するウルトラタレックスを、均質化/乳化のため
に用いた。混合時間は5から180秒の間で変化させた。粒子径はモールヴァン
マスター分粒器(Malvern Mastersizer)により測定した。
【0050】
【表1】
【0051】 表1は、非イオン性界面活性剤を水性相またはAKDペレットへ添加すること
により、粒径の減少がより早く達成され、従って、分散液を形成するのに必要な
時間とエネルギーを減少させることを示している。Eに関しては、粒径の減少は
すばやく達成されたが、しかしながら、粒子は決して3.3ミクロンより小さく
ならず、これは受け入れられない。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年4月25日(2001.4.25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4L055 AG34 AG35 AG40 AH12 AH33 EA30 EA32 FA21 FA30

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース反応性サイジング剤の実質的に無水の組成物であ
    って、分散剤として有効な、10000までの分子量を有するカチオン性化合物
    、および非イオン性化合物を含むことを特徴とする前記組成物。
  2. 【請求項2】 セルロース反応性サイジング剤の水性組成物であって、10
    000までの分子量を有するカチオン性化合物、および非イオン性化合物を含む
    ことを特徴とする前記組成物。
  3. 【請求項3】 前記カチオン性化合物が、サイジング剤基準で0.1から2
    0重量%の量存在し、前記非イオン性化合物が、サイジング剤基準で0.1から
    20重量%の量存在することを特徴とする請求項1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記カチオン性化合物がカチオン性界面活性剤であることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記カチオン性界面活性剤が200から800の分子量を有
    することを特徴とする請求項4に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記カチオン性界面活性剤が、炭素数9から30を有する少
    なくとも一つの炭化水素基を含む、第一級アンモニウム化合物、第二級アンモニ
    ウム化合物、第三級アンモニウム化合物および第四級アンモニウム化合物から選
    ばれることを特徴とする請求項4または5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記カチオン性界面活性剤が、塩化ジオクチルジメチルアン
    モニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、塩化ジココジメチルアンモニウ
    ム、塩化ココベンジルジメチルアンモニウム、塩化ココ(分別化)ベンジルジメ
    チルアンモニウム、塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム、塩化ジオクタデ
    シルジメチルアンモニウム、塩化ジヘキサデシルジメチルアンモニウム、塩化ジ
    (水素化獣脂)ジメチルアンモニウム、塩化ジ(水素化獣脂)ベンジルメチルア
    ンモニウム、塩化(水素化獣脂)ベンジルジメチルアンモニウム、塩化ジオレイ
    ルジメチルアンモニウム、塩化ジ(ヘキサデカンカルボン酸エチレン)ジメチル
    アンモニウム、および二塩化N−オクタデシル−N−ジメチル−N'−トリメチ
    ル−プロピレン−ジアンモニウムから選ばれることを特徴とする請求項4、5ま
    たは6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 前記カチオン性化合物が、カチオン性多価電解質であること
    を特徴とする請求項1、2または3に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記非イオン性化合物が、界面活性剤であることを特徴とす
    る請求項1、2または3に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記非イオン性化合物が、ポリ酸化アルキレンエーテルま
    たはポリ酸化アルキレンエステルまたはこれらの混合物であることを特徴とする
    請求項9に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 前記セルロース反応性サイジング剤がケテン二量体である
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 セルロース反応性サイジング剤の水性分散液調製のための
    、請求項1〜11のいずれか一項に記載の組成物の使用。
  13. 【請求項13】 セルロース反応性サイジング剤、10000までの分子量
    を有するカチオン性化合物、および非イオン性化合物を含む実質的に無水のサイ
    ジング組成物を、水性相の存在下で乳化することを特徴とするセルロース反応性
    サイジング剤の水性分散液の調製方法。
  14. 【請求項14】 セルロース反応性サイジング剤、および10000までの
    分子量を有するカチオン性化合物を含む実質的に無水のサイジング組成物を、非
    イオン性化合物を含む水性相の存在下で乳化することを特徴とするセルロース反
    応性サイジング剤の水性分散液の調製方法。
  15. 【請求項15】 紙の製造における原料サイジング剤または表面サイジング
    剤としての請求項1または2に記載の組成物の使用。
  16. 【請求項16】 紙と白水を得るための、セルロース繊維と任意の充填剤を
    含む原料へのサイジング剤組成物の添加、ワイヤ上での原料からの排水による、
    紙の製造方法であって、前記組成物が請求項1または2に記載の組成物であるこ
    とを特徴とする紙の製造方法。
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