JPS6321909Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一端に口金を有するハウジングを具え
る低電圧電球用アダプタであつて、前記口金によ
りこのアダプタを電源側の電球ホルダに接続する
ことができるようにし、更に低電圧電球用の電球
ホルダを設け、前記ハウジングに変圧器を組込
み、この変圧器の一次側を電流導線により口金に
接続し、また二次側を電流導線により低電圧電球
用電球ホルダに接続した低電圧電球用アダプタに
関するものである。このようなアダプタについて
は、特にドイツ特許出願公開第2804586号に記載
されている。

このアダプタにより、低電圧電球を電源からも
使用できるようになる。アダプタに電球キヤツプ
即ち口金を設け、一般的に電源電圧電球に使用さ
れる電球ホルダにこの口金をはめるとき、電源電
圧電球は随意に低電圧電球に交換することがで
き、この低電圧電球は約６〜42ボルトの作動電圧
であり、例えばE27，E26，E14またはB22の口金
を有するものとする。

低電圧白熱電球を使用することは電源電圧白熱
電球を使用するよりも多くの場合利点がある。例
えば、低電圧白熱電球は電源電圧電球よりも消費
電力が少なく、それにもかかわらずフイラメント
の機械的な強度が高いという利点がある。このこ
とは、特に高負荷電球、例えばハロゲン白熱電球
において重要である。

低電圧白熱電球の他の利点は、同一電力の電源
電圧電球のフイラメントよりも極めて小さいフイ
ラメントを有する点である。この結果、低電圧白
熱電球を使用すると、反射体によつてより狭少な
光ビームを形成することができるようになる。従
つて低電圧電球は指向照明に特に好適である。

本考案の目的は、組立てを迅速かつ簡単に行え
る簡単な構造の低電圧電球用アダプタを得るにあ
る。

この目的を達成するため、冒頭に述べた種類の
アダプタにおいて、本考案は前記変圧器をリング
コア変圧器とし、このアダプタに組立部材を設
け、この組立部材に、管状部と組立部材の一端の
フランジとを設け、この組立部材に電球ホルダを
固着し、またこの組立部材を部分的にハウジング
に収納し、組立部材の管状部を変圧器により包囲
し、また管状部のフランジ側の端部とは反対側の
端部をハウジングの開口から突出させ、この管状
部の突出端部を前記口金に取付け、組立部材のフ
ランジを管状部の縦方向にハウジングに衝合さ
せ、口金とこのフランジとによりハウジングを所
定位置に保持したことを特徴とする。

口金は種々の方法で組立部材に連結することが
できる。例えば組立部材にねじ山を設け、このね
じ山にエジソン（Edison）口金を螺着する。更
に組立部材の管状部の周面に溝を設け、この溝に
弾性金属リングを設け、口金をこのリングに溶着
またははんだ付けすることによつても可能であ
る。

溶着接合を行うために、例えばレーザを使用す
る。また接着剤によつても連結することができ
る。螺合口金は、所要に応じ、例えば押込加工、
溶着接合またははんだ付け接合により固定するこ
とができる。更に組立部材の管状部の溝に楔状部
を形成するはんだによつて口金を固定することも
できる。

エジソン（Edison）口金を使用するとき、螺
合連結（所要に応じ、接着剤または押込加工によ
り口金を固定することができる）は極めて効果的
であることがわかつた。

組立部材のフランジはハウジング内に配置し、
ハウジングの壁部から内方に突出するまたはハウ
ジングの壁部の端縁に設けた１個またはそれ以上
の突出部に管状部の縦方向から圧着するようにす
る。しかし、フランジの全体または一部をハウジ
ングの外部に配置するようにすることもできる。
またフランジに突出部または窪み付き端縁を設け
てハウジングを組立部材に対して心決めするよう
に構成するとよい。この場合ハウジングの壁部の
内面には組立部材のフランジのための座面を生ず
る輪郭を形成する必要がないため都合がよい。

電球ホルダを組立部材のフランジの変圧器側と
は反対側の側面に取付ける。電球ホルダを組立部
材の管状部に挿入するとアダプタの構造を小型に
することができる。好適な実施例においては、電
球ホルダにフランジを設け、このフランジを組立
部材のフランジに圧着させる。組立部材に１個ま
たはそれ以上の突出部を設け、これら突出部を電
球ホルダのフランジに貫通させる。所要に応じ、
例えばこれら突出部を変形したり、または他の手
段、例えば擦過リングなどの固定リングによりフ
ランジを固定することができる。この実施例にお
いて、電球ホルダのフランジに孔を形成し、これ
ら孔の端縁に沿つて突部を設けることによつてフ
ランジと擦過リングを一体に構成することもでき
る。

電球ホルダはエジソン（Edison）若しくはス
ワン（Swan）電球ホルダ、またはプラグピンを
有する電球のための電球ホルダとすることができ
る。

好適な実施例においては、組立部材のフランジ
の変圧器側とは反対側の側面に遮光キヤツプを収
容するカラーを設ける。この遮光キヤツプにより
放射光線がはみ出すのを防止する。フランジと遮
光キヤツプとの間に相互に連結を行う手段、例え
ばバヨネツト連結、ねじ連結、スナツプ連結また
はクランプ連結を行う手段を設ける。

好適な実施例においては組立部材の管状部の壁
部に開口を設け、口金および／または電球ホルダ
に接続する電流導線をこの開口に通過させる。

一般的に、アダプタの電気的安全性を高めるた
め、組立部材およびハウジングをセラミツクおよ
び／または合成樹脂により製造する。熱可塑性材
料および熱硬化性材料を使用することができる。

反射体を有する電球、特に反射体を有するハロ
ゲン電球をアダプタに使用することができる。安
全上の理由から反射体をカバーガラスにより閉鎖
する。このカバーガラスは他の有用な作用も行
う。つや消し、または透明カバーガラスを使用す
ることによつて、極めて狭小な光ビーム（例えば
２×3゜）を多少（例えば２×7゜）広げることがで
きる。照射すべき或る物体が極めて遠距離にある
とき、ワイドビームを生ずるカバーガラスを使用
し、極めて近距離にある物体を照射すべき場合狭
小ビームを生ずるカバーガラスを使用する。

リング状コアの変圧器のコアは、閉じたＯ字状
リングまたは開いたＣ字状リングとすることがで
きる。Ｃ字状リングコアの変圧器の場合、製造が
容易であるという利点がある。

次に図面につき本考案を説明する。第１図に示
すように、管状部７とフランジ６とを有する組立
部材５を合成樹脂よりなるハウジング１に配置す
る。更にハウジング１にリング状コアを有する変
圧器４（図面には線図的に示す）を配置し、この
変圧器４により管状部７を包囲する。管状部７の
フランジ６側とは反対側の端部８をハウジング１
の開口から突出させる。この端部８にねじ付ヘツ
ドを設け、このねじ付きヘツドに口金２を螺着す
る。口金を接着剤によりゆるまないよう固定す
る。ハウジングから内方に突出する隆起部９によ
つてフランジ６を管状部７の縦方向に支持する。
ハウジング１をフランジ６と口金２との間に保持
するとともに、この実施例においては、フランジ
６をハウジング１内に配置する。電球ホルダ３に
フランジ１０を設け、またこの電球ホルダ３を管
状部７に挿入する。フランジ１０をフランジ６に
圧着させる。フランジ６の突出部１１をフランジ
１０に貫通させる。フランジ１０を擦過リング１
２によりロツクする。電流導線１６ａを変圧器４
の二次側および低電圧電球の電球ホルダ３に接続
するとともに、電流導線１６を変圧器の一次側と
口金２に接続し、この口金２は電源側の電球ホル
ダに取付けることができるようにする。電流導線
を管状部７の内部に細長開口１３から挿入し、管
状部７の内面に接着する。ハウジング１に突出部
１４を設け、この突出部１４を組立部材の溝１５
に掛合させ、ハウジング１と組立部材５とが相対
的に回転するのを防止するよう固定する。

この構成によりアダプタの組立ては極めて簡単
に行うことができる。まず電流導線１６，１６ａ
をそれぞれ開口１３から上方および下方に通過さ
せる。導線１６ａを電球ホルダ３に接続し、この
電球ホルダ３をフランジ１０によつて突出部１１
に配置し、リング１２によつてロツクする。次に
ハウジング１を装着し、電流導線１６のうちの一
方をハウジングの下端縁の周囲で外方に曲げる。
口金２の内面に接着剤を塗布し、口金２を端部８
にねじ込み、口金２をハウジング１に衝合させ、
かつフランジ６を隆起部９に衝合させる。最後に
口金２の底部接点に向う電流導線１６をこの底部
接点に接続し、また所要に応じ、ハウジング下端
縁で曲げた電流導線１６と口金２の側面接点との
接続を例えばはんだ付けによつて確実にする。

アダプタの組立てには時間が極めて少なくまた
構成部品も数が少なくてよく、しかも剛性の高い
構造にすることができる。例えば「BAY15d」の
口金を有する６ボルト、15ワツトのハロゲン白熱
電球反射ユニツトを電球ホルダ３に配置し、この
反射体を透明なカバーガラスにより封鎖した。こ
の場合220Vで電球ホルダに接続したとき、電球
は２×3゜の幅のビームを発生した。更に放射線が
はみ出すのを防止するためハウジングの上端縁を
遮光キヤツプによりカバーした。アダプタのハウ
ジングを石英粉末充填フエノールホルムアルデヒ
ドにより製造し、組立部材をガラス繊維強化ポリ
エステルにより製造し、電球ホルダおよび電球ホ
ルダのフランジを主にニツケル被覆真鍮により構
成した。

第２図に示す第２の実施例において第１図の実
施例に対応する部分は第１図の符号に20を足した
符号を付して説明する。

この第２の実施例においては、組立部材２５の
フランジ２６をハウジング２１の外表面まで延ば
す。この結果、ハウジングとフランジとの心決め
を維持することができるようになる。フランジ２
６に部分的に突出部４３を設け、これら突出部４
３をハウジング２１の凹所４４に掛合させる。こ
れにより組立部材２５とハウジング２１とが相対
回転しないよう固定する。

組立部材２５の端部２８の周面において、溝４
１を設け、この溝４１に弾性金属分割リング４０
を組込み、この分割リングによりスワン
（Swan）口金２２に掛合してこの口金をクラン
プし、また溝に設けた突出部によりこの分割リン
グの回転を阻止する。口金２２およびリング４０
は互いに溶着する。

組立部材２５のフランジ２６にカラー４５を設
け、このカラーの周囲に遮光キヤツプ４６を配置
することができるようにする。遮光キヤツプ４６
をアダプタに連結する手段を参照符号４７，４８
で示す。

アダプタ２０は第１図に示すアダプタと同様に
迅速かつ簡単に組立てることができる。この第２
の実施例の場合も、ハウジング２１は口金２２と
組立部材２５（特にフランジ２６）との間に保持
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案低電圧電球用アダプタの第１
の実施例の縦断面図、第２図は本考案アダプタの
第２の実施例の縦断面図と遮光キヤツプの側面図
である。 １，２１……ハウジング、２，２２……口金、
３，２３……電球ホルダ、４，２４……変圧器、
５，２５……組立部材、６，２６……組立部材の
フランジ、７，２７……組立部材の管状部、８，
２８……ハウジングの端部、９……ハウジングの
隆起部、１０，３０……電球ホルダのフランジ、
１１，３１……電球ホルダフランジの突出部、１
２，３２……擦過リング、１３，３３……管状部
の細長開口、１４……ハウジングの突出部、１５
……組立部材の溝、１６，１６ａ……電流導線、
４０……分割リング、４５……カラー、４６……
遮光キヤツプ、４７，４８……遮光キヤツプ連結
手段。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 一端に口金を有するハウジングを具える低電
   圧電球用アダプタであつて、前記口金によりこ
   のアダプタを電源側の電球ホルダに接続するこ
   とができるようにし、更に低電圧電球用の電球
   ホルダを設け、前記ハウジングに変圧器を組込
   み、この変圧器の一次側を電流導線により口金
   に接続し、また二次側を電流導線により低電圧
   電球用電球ホルダに接続した低電圧電球用アダ
   プタにおいて、前記変圧器をリングコア変圧器
   とし、このアダプタに組立部材を設け、この組
   立部材に、管状部と組立部材の一端のフランジ
   とを設け、この組立部材に電球ホルダを固着
   し、またこの組立部材を部分的にハウジングに
   収納し、組立部材の管状部を変圧器により包囲
   し、また管状部のフランジ側の端部とは反対側
   の端部をハウジングの開口から突出させ、この
   管状部の突出端部に前記口金を取付け、組立部
   材のフランジの管状部側の縦方向に指向する面
   をハウジングの衝合面に衝合させ、口金とこの
   フランジとの間にハウジングを所定位置にクラ
   ンプ保持したことを特徴とする低電圧電球用ア
   ダプタ。 ２ 口金を管状部のハウジングから突出する端部
   に螺着したことを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１項に記載の低電圧電球用アダプタ。 ３ 組立部材のフランジの一部をハウジングの外
   側に突出させたことを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項に記載の低電圧電球用アダプ
   タ。 ４ フランジに対してハウジングを心決めする手
   段を設けたことを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第３項に記載の低電圧電球用アダプタ。 ５ 電球ホルダを組立部材の管状部に挿入したこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
   に記載の低電圧電球用アダプタ。 ６ 電球ホルダに、組立部材のフランジに取付け
   るためのフランジを設けたことを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第５項に記載の低電圧電
   球用アダプタ。 ７ 組立部材のフランジに、遮光キヤツプを収容
   するカラーを設けたことを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項に記載の低電圧電球用ア
   ダプタ。 ８ カラーに、遮光キヤツプに形成した連結手段
   とともに連結部をなす連結手段を設けたことを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第７項に記
   載の低電圧電球用アダプタ。 ９ 組立部材の管状部に電流導線を通過させる開
   口を設けたことを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１ないし８項のうちのいずれか一項に
   記載の低電圧電球用アダプタ。