JPS63215350A

JPS63215350A - 連続鋳造方法

Info

Publication number: JPS63215350A
Application number: JP4905587A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Okimoto; 一生沖本; Yukio Kawase; 川瀬　幸夫
Original assignee: NKK Corp; Nippon Kokan Ltd
Current assignee: JFE Engineering Corp
Priority date: 1987-03-04
Filing date: 1987-03-04
Publication date: 1988-09-07

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、金属の連続鋳造、特に、スライディングノ
ズルを介してタンディシュから鋳型に溶湯を注入して金
属を連続鋳造する連続鋳造方法に関する。

［従来の技術］金属の連続鋳造方法においては、通常、取鍋からタンデ
ィツシュに溶湯を注入して−ＨタンディッシュにＷＪ湯
を溜め、溶湯の所定量が溜まった後、タンディツシュか
ら鋳型に連続的に溶湯を供給している。このように、一
旦タンディッシュに溶鋼を溜めることにより、溶鋼内に
介在する介在物を浮上分離している。そして、タンディ
ツシュにはその底部に鋳型に延出するスライディングノ
ズルが設けられており、このスライディングノズルを介
して鋳型に溶湯を供給している。

例えば、第３図に示すように、従来の溶湯注入方法は、
タンディツシュ１の底部に形成された流出孔２を取囲む
ように濶溜めスリーブ３を設置する。この瀾溜めスリー
ブ３はじょうご形状に形成されており、その広口側を上
にして流出孔２の部分を囲っている。一方、タンディツ
シュ１の底部にはその流出孔２に、スライディングノズ
ル４が取付けられており、流出孔２から流出されたＷＪ
ｍの流山を調節している。

連続鋳造の開始時において、取鍋から溶鋼をタンディツ
シュ１に注入すると、タンディツシュ１に注入された溶
鋼は、流出孔２が実質的にスリーブ３により塞がれてい
るから、タンディツシュ内に次第に溜まり、溶鋼ヘッド
が上昇する。このように、溶鋼ヘッドが上昇し、ある程
度の高さになると、溶鋼内の介在物はタンディシュ内で
浮上分離する。更に、溶鋼ヘッドが所定の高さ以上に達
すると、瀾溜めスリーブ３には浮力が作用するから、溶
鋼が所定量溜まるとスリーブ３は、溶鋼からの浮力によ
り浮上する。そうすると流出孔２がら溶鋼が流出し始め
る。このように、流出孔２に直接栓をしないので、先に
注入された溶鋼の温度が低下し凝固して、これが流出孔
を塞ぐのを防止している。そして、スライディングノズ
ル４のスライド１４Ａを適当にスライドさせ、流出量を
調節しつつ鋳型５へ溶鋼を注入して連続鋳造を開始して
いる。

［発明が解決しようとする問題点］しかしながら、タンディツシュ１内の溶鋼のヘッドの高
さは、湯溜めスリーブ３の容積により決定されるが、通
常スリーブの容積は一定であり溶鋼のヘッドを調節する
ことができない。しかも溶鋼のヘッド高さは、例えば約
３０ｃｍに設定されており、介在物を浮上分離するため
に充分な溶鋼ヘッドを設定することができないという問
題点がある。なぜならば、確実にスリーブを浮上させる
ためには、ヘッドが比較的浅い位置で浮上しはじめるこ
とが必要だからである。つまり、従来の連続鋳造方法で
は、溶鋼の介在物を充分に浮上分離できないので、鋳造
片に介在物が混入し、鋳造片の品質が悪化するという問
題点がある。

また、従来の連続鋳造方法は、タンディツシュの流出口
を一時的に塞ぐ湯溜めスリーブを用いているから、鋳造
片製造のコストが高いという問題点がある。

この発明は斯る事情に鑑みなされたもので、鋳造片の製
造コストを低減できるとともに、高品質の鋳造片を提供
することができる連続鋳造方法を提供することを目的と
する。

［問題点を解決するための手段］この発明に係る連続鋳造方法は、連続鋳造機のタンディ
ツシュからスライディングノズルを介して溶湯を鋳型に
注入する連続鋳造方法において、溶湯をタンディツシュ
に供給するとともに、スライディングノズルのスライド
盤の開閉動作を繰返して、少量の溶湯を鋳型に流出させ
つつ、溶湯をタンディツシュに溜め、所定量の溶湯を溜
めた後、スライディングノズルを介して定常鋳造を開始
することを特徴とする連続鋳造方法。

［作用］この発明に係る連続鋳造方法において、連続鋳造を開始
する際には、スライディングノズルの開閉動作を繰返し
て、少吊の溶湯を鋳型に流出させつつ溶湯をタンディツ
シュに溜め、所定量の溶湯が溜まったところで、スライ
ディングノズルを介して溶湯を鋳型に注入して連続鋳造
を開始する。

このように、スライディングノズルのスライド盤を開閉
動作することにより溶鋼を随時′ａ！７１させることに
より、溶鋼が冷却凝固して流出口を詰まらせることを防
止している。

［実施例］以下に、添附図面の第１図乃至第３図を参照して、この
発明の実施例を詳細に説明する。

第１図に示すように、連続鋳造！１１０には、鋳型１２
とこの鋳型１２に溶鋼を供給するタンディツシュ１４と
が設けられている。タンディツシュ１４の底部１６には
、溶鋼を流出させる流出孔１８が形成されている。流出
孔１８の周囲はポーラスレンガ２０で構成されており、
ポーラスレンガ２０と内張りれんが２２との間には受け
れんが２４が配設されている。

タンディツシュ１４の流出孔１８の部分には、タンディ
ツシュ内の溶鋼を鋳型内に導入するスライディングノズ
ル２６が取付けられている。このスライディングノズル
２６は固定盤２８と、この固定盤２８に対してスライド
可能なスライド盤３０とを備えており、スライド盤３０
を矢印へ方向に移動させることにより、スライディング
ノズル２６の溶鋼通流孔３２の開口面積を調節して溶鋼
の流出量を制御される。スライド盤３０の下端には、耐
火物からなる筒状のタンディツシュノズル３４が取り付
けられている。このタンディツシュノズル３４の内部に
は、流通路３６が形成されており、その下端部には一対
のＦＪｇ４流出路３８Ａ及び３８Ｂが形成されていて、
タンディツシュ１４から流出した溶鋼が鋳型１２内に流
出される次にこの発明の動作について説明する。スライ
ド盤３０を第１図の状態から矢印Ｂ方向に移動させ、溶
鋼流通孔３２を閉じる。そして、図示しない取鋼からタ
ンディシュ１４に溶鋼を１５トン７７′分の流量で注入
する。この場合、溶鋼通流孔３２は閉じられているから
、タンディツシュ１４には次第に溶鋼が溜まる。ところ
が、タンディツシュに先に注入された溶鋼は、次第に放
熱冷却され、これが凝固し始める。そこで、注入動作開
始後、約３秒経過後第２図に示すように、矢印Ｃ方向に
スライドし、溶鋼通流路３２を閉じる。閉じた状態で約
２秒間スライド盤３０を保持し、次に矢印Ｂ方向にスラ
イドし再び全開する。スライド盤３０を全開した場合に
は、溶鋼はタンディツシュノズル３４の流通路３６及び
溶鋼通流出路３８Ａ、３８Ｂを介して鋳型内に注入され
る。しかし、溶鋼が溶鋼通流孔３２を流れるのは、僅か
約３秒であるからごく少（至）の溶鋼のみが鋳型１２内
に流れる。

溶鋼通流孔３２の開閉動作を第３図に示す。この第３図
では、縦軸に経過時間Ｔ、横軸に溶鋼通流孔３２の開閉
状況を示している。この第３図に示すように、溶鋼通流
孔３６の全開を３秒、全閉じを２秒という具合に約２分
間繰り返しつつ、タンディツシュ内に溶鋼を溜める。こ
のように、溶鋼通流孔の全開及び全閉じを繰り返すこと
により、先にタンディツシュに注入されたｍｍが冷却凝
固するのを防止することができる。尚、タンディツシュ
１４では、溶鋼が溜るとともにＷｉｔＡ内の介在物が次
第に浮上分離される。

そして、タンディツシュのスライド盤３０による開閉を
約２分繰返しつつ、タンディツシュ内に溶鋼の所定量、
約３０トン溜ったところでスライド盤３ｏを全開にして
、鋳型１２への溶鋼の連続注入を開始し、連続鋳造（定
常鋳造）を開始する。

この実施例によれば、連続鋳造を開始する際に、スライ
ド盤のスライドによって容易に溶鋼をタンディツシュ１
４に溜めることができる。しかも、随時スライド盤をス
ライドさせて溶鋼通流路を開閉し、この付近の溶鋼を絶
えず流しているから先に注入された溶鋼が凝固し、溶鋼
通流路を閉塞することがない。

更に、この実施例によれば、スリーブを用いることなく
タンディツシュに溶鋼を溜めることができるから、連続
鋳造におけるコストを削減できる。

また、タンディツシュに溶鋼を溜める場合に、スライド
盤の開閉時間をＳｌ１節するだけで溶鋼ヘッドを自在に
調節可能であるから、溶鋼内の介在物を確実に浮上分離
できる。

この発明は上述した一実施例に限らず、この発明の要旨
を逸弱しない範囲で種々変形可能である。

例えば、スライド盤による溶鋼通流路の開閉は、自動ま
たは手動のどちらであっても良い。

また、連続鋳造の開始時期は、タンディツシュ内の′Ｉ
ｆｉｖＡが約３０トンになることに限らず溶鋼ヘッドを
できるだけ高くとるために３５トン、４０トン等いくら
であっても良いが、ｉ鋼がタンディツシュが溢れない程
度であり、溶鋼ヘッドの高さが約５０乃至６０Ｃｒａ以
下の範囲が好ましい。

［発明の効果］この発明によれば、従来用いられているスリーブを使用
することなく溶湯をタンディツシュに溜めることができ
るから、連続鋳造におけるコストを低減できる。また、
溶湯ヘッドを調節できるから溶湯ヘッドを充分に高くす
ることによって、介在物を有効に除去することができる
ので高品質の鋳造片を製造することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、この発明の詳細な説明するため連
続鋳造機の主要部分を示した概略断面図、第３図はスラ
イドノズルのスライド盤のタイムチャートを示したグラ
フ図、第４図は従来の連続鋳造方法を説明するための連
続鋳造機の主要部分を示した概略断面である。１２・・・鋳型、１４・・・タンディツシュ、２６・・
・スライディングノズル、３０・・・スライド盤、３２
・・・溶鋼通流路。出願人代理人　弁理士　鈴江武彦第１図第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

連続鋳造機のタンディッシュからスライディングノズル
を介して溶湯を鋳型に注入する連続鋳造方法において、
溶湯をタンディッシュに供給するとともに、スライディ
ングノズルのスライド盤の開閉動作を繰返して、少量の
溶湯を鋳型に流出させつつ、溶湯をタンディッシュに溜
め、所定量の溶湯を溜めた後、スライディングノズルを
介して定常鋳造を開始することを特徴とする連続鋳造方
法。