JPS63214200A - ウィルス遺伝子の定性・定量方法及びそのキット - Google Patents

ウィルス遺伝子の定性・定量方法及びそのキット

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JPS63214200A
JPS63214200A JP62125633A JP12563387A JPS63214200A JP S63214200 A JPS63214200 A JP S63214200A JP 62125633 A JP62125633 A JP 62125633A JP 12563387 A JP12563387 A JP 12563387A JP S63214200 A JPS63214200 A JP S63214200A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、試料中に存在するウィルス遺伝子の定性φ定
量方法及びそのためのキットに関する。
更に詳しくは、血清、尿或は唾液を試料として用い、該
試料にポリエチレングリコール(P E G)水溶液或
はPEGを含む塩水溶液から成る抽出液を加えて定温放
置(incubation) L、遠心分離した後、分
離した沈降物を溶解し、該溶液内のウィルスDNAとD
NAプローブとをハイブリット形成させてウィルス遺伝
子を定性Φ定着する方法及び該定性・定量のためのキッ
トに関する。
(従来の技術) 従来1人体或は動物の発病源であるウィルスの検定を行
うために通常使用されていた血清学的方法としては、桃
源・抗体反応を利用した検定があった。しかしながら、
このような方法は検出感度、製造工程及び検定操作所用
時間等に様々な問題があった。
このような問題の解決を図るために、1370年代中半
か5の分子生物学の発展に供い、上記抗原抗体反応を利
用した方法に換る方法が多数提案されてきた0例えば、
DNAプローブ(probe)技術、即ち所定遺伝子を
ベクターに組込み、該ベクターを微生物に移入して大量
増墳させた後に分収し。
該ベクターに放射性或は非放射性標識物質を結合させて
DNAプローブとし、これと試料中に存在する相補的な
遺伝子とをハイブリット形成(Hybri−dizat
ion)させる方法を挙げることができる[リグビー(
Rigby)等、[ジャーナルオブモレキュラーバイオ
ロジー(J、 Mo1. Biol) 113 、23
7〜251(77) : ウアルド(Ward)等、プ
ロシーディングズオブザナショナルアカデミーオブサイ
エンス(PNAS)亜、 4045〜4049(83)
] 、該プローブ技術は様々な研究の手段として広く利
用されてきたが、1980年代から種々の実用分野にま
で応用されるようになった。しかしながら、プローブ技
術が臨床学的分野に応用されるためには解決すべき問題
点があった。
現在、推進されている研究は、ハイブリット形成(Hy
bridization)を簡便にできる方法、試料遺
伝子を容易に分離することが出来る方法、非放射性標識
物質及びより敏感なプローブの開発等に重点が置かれて
いる。
例えば、アイリ エム、パルバ(Airi M、 Pa
1va)等[ジーン(Gene)21.77〜85(8
3):ジャーナルオブクリニ力ルミクロバイオロジー(
J、 of clinical旧crobiology
)  16 (1)、 98〜100 (83)]が開
発したサンドイツチ法がある。該方法は特定遺伝子を2
部分に分離し、一部分を固相化し、他部分には放射線同
位元素等を結合させDNAプローブとして使用し1両者
を順次試料遺伝子とハイブリット形成させた後、固相よ
り反応しなかった標識遺伝子(即ちDNAプローブ)を
除去することにより、容易に試料中の遺伝子を検定する
ことができる。該方法において、e4識物質として放射
線同位元素12!′Iを使用する場合、γ−カウンター
にて固相に残存するγ線量を測定することにより試料中
の遺伝子量が即時測定される。
また、1680年エール(Yale)大学のウアルド博
士等[プロシーディングズオブザナショナルアカデミー
オブサイエンス(PNAS)80 4045〜404i
3(83)]は、デオキシウリジン三燐酸(dUTP)
にビオチン(Biotin)が結合したものを更に特定
遺伝子へ結合させてDNAプローブとし、該プローブと
固相化した試料DNAとのハイブリット形成を遂行し。
しかる後に洗浄した固相にアビジン、−酵素、アビジン
蛍光染料等の接合子(Conjugate)等を反応さ
せ、固相の発光量により試料中の遺伝子量を測定する方
法を開発し、より敏感な接合子を発見すべく研究を続行
中である。
また、1682年から更に敏感なりNAプローブを開発
する研究が推進されてきており、例えばメシング(Me
ss ing) [ヌクレイツクアシズリサーチ(N。
A、R,) L 309〜321(81):ジーン(G
ame)19.2Hw27El(82)]はM137y
−ジ(phage)を利用して一本鎖のDNAプローブ
(single 5trand DNA probe)
を製造し、ブルタ(Bultler)等[ジャーナルオ
ブバイオロジカルケミストリー(J、 at Biol
、 Chew、)訂げユ5772〜5778(82)]
はSP6転写プロモータ(transcription
 promoter)を利用して一本鎖のRNAプロー
ブを開発した。
しかし、以上説明したようなりNAプローブに関する研
究の著しい発展にもかかわらず、臨床学的分野への適用
は未だ解決すべき問題点、即ち試料から試料遺伝子を分
離する方法の開発が残されていた。
例えば、エフ、ボニノ(F、 Bonino) 等[ヘ
パトロジー(Hepatology)i (5)、38
B(81) ] 、ジェイ。
スm−/ト(Scotto)等[ヘパトロジー(Hep
atology)3 (3)、279(83)]、エム
、ベルニンガ(M、 Berninget)等の方法[
ジャーナルオブメディカルヴイロロジ−(J、 of 
Medical Virology)  且、57 (
82)]、シー、エム、チュ(C,M、 Chu) (
ヘパトロジー(Rapatology) 5(3)、4
31(85)]、シュンウェンチ璽−(Sunwen 
Chou)[ザニューイングランドジャーナルオブメデ
イシン(The New England Journ
al ofMedicine) 308 (1B)、 
921 (83)] 、シュスタ(Shuster)等
[ジャーナルオブメディカルヴイロロジー(Journ
al of Medical Virology)19
.277(8B)] 、及びニス、エイ、スベクタ(S
、 A、 5pec−tor)[クリニカルケミストリ
ー(CIinical Chemistry)31(9
)、1514(85)1等の諸氏が用いた分離方法等は
臨床学において利用することが出来なかった。
(発明が解決しようとする問題点) 即ち、前記諸氏等により開発された方法では、血清、尿
或は唾液からウィルスを分離する場合、以下に説明する
二つの方法によっていた。
その第1の方法は、超高速遠心分離法を利用して試料中
のウィルス粒子を沈降させた後、該沈降物をドデシル硫
酸ナトリウム(SDS)及びプロテイナーゼKにて処理
して、ウィルス粒子を破砕し、得られた溶液に対してフ
ェノル/クロロホルム(1/1)を油層として用いた抽
出操作を行い、水層側にウィルスDNAのみを分離する
ものである。
また他の方法は、血清等の試料中に直接SDS及びプロ
テイナーゼKを加え、試料中に存在するつlルスを1〜
2鱒間かけて破砕した後、フエノル/クロロホルムによ
り抽出操作を行いウィルス遺伝子を分離していた。
以下、従来のウィルス遺伝子分離・検定方法を具体的に
説明する。
1−a)血清中に存在するウィルス遺伝子の分離検定方
法 800 IL見の血清を4001LRの30%蔗糖クッ
ション(sucrose cushion)上へ加えた
後、4℃で20.000回転/分(rp鳳)にて20時
間遠心分離し、得られた沈降物に1ミリモル/i(脂M
)エチレンジアミン四酢酸(EOTA)及び10鳳にト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン−塩酸緩衝液(
Tris−HC文)(pH8,0)を含む溶解緩衝液3
5uLjLを加えて溶解した後、プロテイナーゼK (
1mg/mu) 5IL見と1%SDS水溶液5JLi
を加え、37℃で2時間反応させる。しかる後に、10
0 mW Tris−HefL(pH8,0)で飽和さ
れたフェノールを45g1加え、若干振盪した後室温で
12,000rp■にて5分間遠心分離し、上澄液を分
離して試料溶液として使用する。
該試料溶液を38−ウェルプレート(9[1−We l
 Iplate)の各ウェルに50g1ずつ導入し、更
に1M(モル/ l ) (7) NaOHを含む水溶
液50ufLを加え、10分間振盪する。しかる後に各
ウェルに1MTris−HCl (pH7,5)、2.
5M NaC1を含む中和液200jLlを加え、即時
6 X S S C[SSC: 0.15M Na1l
 。
0.015Mコハク酸ナトリウム (Ha3citra
te)(pH7,0)、尚明細書中でaXはa倍濃度を
示す]で飽和されたニトロセルロース膜が装着された3
6−ウェルサクション器にて吸引する0次に、該ニトロ
セルロース膜を空気中で15分間放置し、更に80℃の
真空オープンで乾燥した後、ポリビニルバッグに該ニト
ロセルロース膜及びハイブリット形成用溶液を導入後、
熱融着器(Heat 5ealer)によりバッグの四
辺を密封し、42℃で8時間以上放置する。しかる後に
バッグの一辺を開封し、DNAプローブを導入して再度
封をし、ハイブリット形成を遂行するため42℃で20
〜24時間放置反応する0反応完了後に該ニトロセルロ
ース膜を高濃度S S C(2X SSC,0,1$ 
5DS)及び低’t5度5SC(I X SSC,0,
1$ 5OS)4.: テ洗浄し、風乾した後、ニトロ
セルロース膜をオートラジオグラフィして検定する。
1−b)尿中に存在するウィルス遺伝子の分離方法法1
0m文をニスダブリュー28−ロータ(SW−28ro
tor)により20,0OOrp量で1時間遠心分離し
た後、沈降物をDNA溶解緩衝液[0,I M NaC
1。
105M Tris−HefL、 10mM EDTA
(pH8,0)]に溶解し、SDS、リボヌクルレアー
ゼ(RNase)及びプロテイナーゼにで処理し、更に
油層としてフェノール/クロロホルム(1/1)を用い
て抽出した後、水層側に含まれるDNAをエタノールに
て沈澱させる。これを適量のTE緩衝液[10mM T
ris−HCM 。
1 mM EDTA(pH8,0) ]に溶解して試料
として使用する。
前記1−a)と同様に得られた試料中のDNAを固相化
し、DNAプローブとハイブリット形成をさせた後、ニ
トロセルロース膜をオートラジオグラフィして検定する
1−c)唾液に存在するライスル遺伝子の分離方法等張
塩溶液にてくびを洗った溶液を20,000rpm[ツ
ルパルニスニス24(sorvall S924月で2
時間超遠心分離し、沈降物を溶解緩衝液[3%サルコシ
ル(sarkosyl;Nドデシルサルコシン酸ナトリ
ウム) 0.075M 丁r:5−HCfL(pH8,
5,0,025M EDTA(pH8,1)] 200
 ILlに溶解し、 1100IL/騰又プロテイナー
ゼKにて1時間37℃で処理し、しかる後に得られる溶
液をフェノール/クロロホルムを用いて抽出した後、水
層側に含まれるウィルスDNAを試料として使用する。
前記1−a)と同様に、得られたウィルスDNAを固相
化しDNAプローブとハイブリット形成させた後、ニト
ロセルロース膜をオートラジオグラフィして検定する。
血清300uL、−41にブロテイナーゼK (10m
g/ an )を含むSDSカクテル[25鵬に酢酸ナ
トリウム(NaAc)(pH7,5)、2.511M 
エチレンジアミン四酢酸ナトリウム(Naz EDTA
)、0.5$S D S 、 12.5gg/馬立剪断
熱変性された鮭精子DNA、 25ILg/ m文イー
スト転移RN A (Yeast t−RNA)110
0 JLlを加え、70℃で1時間反応させた後、水で
飽和されたフェノール400 p見を加えて若干振盪し
、しかる後にクロロホルム/イソアミルアルコル(24
/1)400ILjLを加え、更に振盪した後、12,
000rpmで15分間遠心分離する。下層の有機層を
除去した後、更にクロロホルム400ル文を加えて振盪
し、室温で12,000rpmにて5分間遠心分離し、
上澄液を試料として使用する。前記1−a)と同様に該
上澄液に含まれるDNAを固相化し、DNAプローブと
ハイブリット形成させた後、ニトロセルロース膜をオー
トラジオグラフィして検定する。
以上説明した様に、前記2方法は長時間且つ複雑な操作
を要するのみならず、高価な装置及び試薬を使用するた
め、臨床学への適用が困難であった。更に、前記の方法
で使用されたSDS或はブロテイナーゼKが試料蛋白質
と非特異的に反応するために1反応後のウィルス遺伝子
の回収率が低く、また溶媒抽出時に、ウィルス遺伝子の
損失があるためウィルス遺伝子を正確に定量することが
できなかった。
また、抽出されたDNAとDNAプローブとをハイブリ
ット形成させ反応したDNAを定量する場合、試料とな
るDNAを固相化する必要がある。この時通常使用され
る固相及びプローブとしてニトロセルロース膜、シーン
スクリーン(genescreen)  、  A  
B M紙(+w−amine  benzylox7m
etbylpaper) 、 DBM紙(diazob
enz21oxymethylpaper)及びゼータ
プローブ(Zeta probe■:米国Bio−Ro
d社製品)を列半製品るが、これらの固相及びプローブ
は蛋白質、−末鎖DNA、−末鎖RNA及び遺伝子抽出
物に含まれる蛋白質等のいずれとも親和性を持っている
ため、固相に遺伝子だけ付着させることができない、そ
の結果、限定された空間でウィルス遺伝子とRNA蛋白
質等間の付着競争が起り抽出物中に存在する遺伝子の損
失が惹起され番、該問題も試料遺伝子を定量することが
できない理由となる。
本発明は以上説明した現状に鑑み成されたものであり、
本発明の目的は試料からウィルス遺伝子を簡便に分離し
1分離遺伝子の付着率を求めて、試料遺伝子を定性・定
量する方法及びそのためのキットを提供することにある
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は、前記従来技術の問題点を解決するため鋭
意研究、検討した結果、ウィルス粒子の外皮が蛋白質、
多糖類等より成り、これらがポリエチレングリコール(
PEG)によって塩析される特性を利用し、ウィルス遺
伝子を効果的且つ簡便に分離、定量することが出来ると
いう知見を得、本発明を成すに至った。
以下1本発明の詳細な説明する。
本発明の方法は、PEG水溶液或はPEGを含む塩水溶
液を抽出液として用い試料からウィルス粒子を凝集・沈
降させることを特徴とする。前記でPEGを含む塩水溶
液の塩としては、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、
硫酸アンモニウム及び燐酸カリウム等を使用することが
できる。
また、ウィルス粒子を沈降させるに際して、試料中に存
在する他の物質も一緒に沈降するので、該沈降物を試料
として用い、固相に付着させる場合、ウィルスDNAの
固相への付着率を求めなければならない、放射線同位元
素をai*物質とするDNAプローブを用いて分離され
たウィルスDNAの固相への付着率を求めると平均25
%であった。従って、ハイブリット形成後の結果に4を
乗して、陽性対照群と比べて定量しなければならない。
以下1本発明の方法を段階的に説明する。
1、PEGの濃度決定 PEG最終濃度が1.2.3.4.5.6.7.10%
(W/V)となるようにPEG水溶液或はPEGを含む
塩水溶液を調製し患者の血清、尿或は唾液に加えて渦動
(マortex) l、た後、室温で5分間定温放置し
、更に12,000rpmにて5分間遠心分離し、上澄
液を分取し、新しい試験管に保管した。
一方沈降物を溶解液によって溶解し、両者に変性液を加
えて変性させ、更に中和液を加えて試料とした。しかる
後に得られた2種の試料溶液をニトロセルロース膜が装
着されたウェルサクシ、ン器に通した。
試料が完全に吸引されたことを確認した後、ニトロセル
ロース膜を取り出して風乾し、更に80℃のオーブンで
1時間乾燥させた。該ニトロセルロース膜を42℃に加
熱されたハイブリット形成液と供にポリビニルバッグに
、ハイブリット形成液0.1■l/ニトロセルロース膜
1 cm2となるように導入し、更に1mlのハイブリ
ット形成液を加えて該バッグを密封し、42℃で10分
間反応させ、更にバッグ内にDNAプローブを導入し、
42℃で20時間ハイブリット形成させた。ニトロセル
ロース膜を高濃度s s c < 2 X ssc、 
o、tx sos>ニテ80℃で45分間2回洗浄した
後、風乾し、該ニトロセルロース膜の放射線量を測定し
た。得られた結果を以下の第1表に示した。第1表から
も明らかなように、PEG最終濃度5%以上から上澄液
にウィルス遺伝子が検出されなくなり、ウィルス粒子が
完全に沈降されたことがわかる。
2、PEGを加えた後の定温放置時間の決定PEGの最
終濃度が5%となるようにPEGを含む塩水溶液を調製
し、以下の操作を行った。即ち、試料にPEGを含む塩
水溶液100終1を加え、渦動した後、時間を3.5.
1O520分に変化させて定温放置し、各々5分間遠心
分離した。上澄液を5分間新しい試験管に保管し、沈降
物を溶解液に溶解した。得られた2種の試料溶液中のD
NAを各々ニトロセルロース膜に付着させ、更に前記と
同様にDNAプローブとハイブリット形成させ、ニトロ
セルロース膜の放射線量を測定した。得られた結果を下
記第2表に示す。
第2表から明らかな様に、10分間及び20分間定温放
置したものには、上澄液からウィルス遺伝子が若干検出
された。この理由はPEGにより、ウィルス粒子が損傷
を受け、ウィルス遺伝子が外部へ出、その結果遠心分離
により沈降せず上澄液に混入するためである。
第2表 (単位二〇p膳) 陽性対照群  1pg: 112 cp腸腸性性対照群
44 cp腸50  :2789        47
100  :5398        52200  
ニア113        54400   :83G
4               38800  :9
1G3        48800   :9843 
              581000   :9
98θ               433、PEG
を加え、定温放置した後の、遠心分離時間による回収率 ポリエチレングリコールの最終濃度が5%なるようにP
EGを含む塩水溶液を試料に加え、渦動した後、室温で
5分間放置し、12,000rp■で1゜2.3,5,
7.15分間遠心分離し、得られた沈降物及び上澄液中
のウィルスDNAを前記方法と同様に固相化した後にD
NAプローブとハイブリット形成させ、ニトロセルロー
ス膜の放射線量を測定した。得られた結果を以下の第3
表に示す、第3表からも明らかなように遠心時間5分以
上から丑澄液よりウィルスDNAは検出されなくなった
4、ニトロセルロース膜への付着率の決定32個の試料
を用い、本考案の方法によりウィルス遺伝子を分離して
試料溶液を得、axsscにより飽和されたニトロセル
ロース膜が2枚重ねて装着された8B−ウェルサクショ
ン器により吸引し、前記方法と同様にウィルス遺伝子を
ニトロセルロース膜に付着せしめ、DNAプローブとの
ハイブリット形成の後、前記2枚のニトロセルロース膜
の放射線量を測定すると、第2ニトロセルロース膜から
も放射線が検出された。しかし、陽性対照群に対して同
様の操作を行ったところ、第2ニトロセルロースから放
射線が検出されなかった。これは、陽性対照群は他の物
質の汚染がなくDNAだけが存在するために他の物質と
付着競争せず第1ニトロセルロース膜に完全に付着され
るが、試料には、他の物質が含まれており、ウィルスD
NAが他の物質との付着競争により第1ニトロセルロー
ス膜に完全に付着されないで流出することによる。従っ
て、血清中に存在するウィルス遺伝子量の真価を決める
ためには、試料に存在するウィルス遺伝子の付着率を求
めなければならない。
本発明はこの付着率を下記の通り実験して求める。
ウィルスDNAを2単位のDNAポリメラーゼIと各々
100 μ層のデオキシアデノシン三燐酸(dATP)
 、  デオキシグアノシン三燐酸(dGTP) 、デ
オキシチミジン三燐酸(dTTP)及び32 p−デオ
キシシチジン三燐酸(’2P−dCTP) 100ルC
3とを混合して室温で30分間反応させた後、放射線同
位元素により標識されたウィルス遺伝子を含む溶液を分
離した。PEG水溶液またはPEGを含む塩水溶液を用
いる本発明の方法により分離された沈降物を溶解したも
のに前記溶液を5μ文ずつ加え、前記方法と同様に固相
化し、固相をβ−カウンティングして得た値と全体放射
線量とを比較し、付着率を求めた。
100個の試料に対して、上記操作を行い、以下のi4
表に示す様な結果を得た。第4表からも明らかなように
、試料によって若干の差異はあるが、平均25%のウィ
ルス粒子が第1ニトロセルロース膜に付着されることが
確認された。最大付着率は50%、最小付着率は17%
であった。
この結果により試料中に存在するウィルス遺伝子量の最
大値、最小値及び平均値を定量することが出来る。即ち
、ハイブリット形成反応されたニトロセルロース膜を切
断し、チェレンコフ(Cerenkoマ)カウンティン
グして得られた値に、4.2.6を乗することにより平
均値、最小値。
最大値を求められる。
5、PEGを用いた方法と、プロテイナーゼKを直接用
いた方法及び超遠心分離による方法との比較 同一試料を使用して、3種類の方法により比較実験した
結果を以下の第5表に示した。該表からPEGを用いた
方法が超遠心分離方法と比較して1.2倍程度、プロテ
イナーゼKを直接用いた方法と比較して4倍程度の回収
率の増加が認められる。
第5表                 (単位: 
cps)50   :1745         45
100   :4513         42200
   :847?          434(10ニ
ア213         52800   : 84
58        38800   :!3108 
        471000   : 941B44 本発明の方法を更に効果的且つ容易に実施するためには
、以下の構成のウィルス遺伝子の定性・定着用キットが
有利である。
本発明のキットは88個の試料を同時に検定することが
出来る。
キットは下記の構成より成る。
1)D N Aプローブ(比放射能)1.2X10’ 
cps/ILgDNA) 2)変性液: LM  NaOH5ran3)中和液:
 IM  Tris−HCI (pH7,5)及び2.
5M  NaC12,0mn 4)ハイブリット形成液15層文 50% ホルムアミド 5倍濃度のSSC 30mM  燐酸ナトリウム 0.2% ポリビニルピロリドン 0.2% BSA 0.2% 蔗糖とエピクロロヒドリンの共重合体(例え
ばフィコール)及び剪断熱 性させた蛙精子DNA 1 層87層文 5)200倍濃(1) S S C200mlB)10
% S OS水溶液          20sJ17
)陽性対照液 8)陰性対照液 3)ポリビニル バッグ         1枚10)
ニトロセルロース膜         1枚11)J紙
(Whatman 3MM paper)      
 4枚12)9B−ウェルプレート(9B−Well 
plate)13)抽出液=20〜40%のPEG水溶
液或はPEGを含む塩水溶液    10〜40層文1
4)溶解液: T E (pH8,0)、蒸溜水、sD
s水溶液及びポリオキシエチレンオクチル フェニルエーテル水溶液からなる群 から選択される1種 15〜601文 以下本発明のキットの使用方法を説明する。
小形遠心分離チューブに血清300g1を加えた後、抽
出液(13)100 uLlを加え、渦動する。室温で
5分間放置し、更に12,000rpmで5分間遠心分
離した後、上澄液を捨て沈降物を溶解液(14)にて溶
解する。得られた溶液を50島文ずつ88−ウェルプレ
ー) (12)の各ウェルに導入し、各ウェルに50p
Jlの変性液(2)を加えた後、室温で10分間放置す
る。各ウェルに中和液(3)  200%lを加え、2
0 X S S C(5)より調整された6XSSCに
て飽和されたニトロセルロース膜(10)が装着された
98−ウェルサクション器により、10分間吸引した0
次に、ニトロセルロース膜を出して間風乾した後、80
℃の真空オーブンで30分間乾燥し、ポリビニルバッグ
(19)へ移し、42℃の水浴であらかじめ熱せられた
ハイブリット形成液(4) 10層2を加え、10分間
放置し、更に該バッグ(8)にDNAプローブ(1)を
加える。
G42℃で20時間放置した後、ニトロセルロース膜(
lO)を20 X S S C(5)及び10%S O
S (8)にて調整された洗浄液(2XSSC,0,1
%5DS)200層文が導入されたプラスチック箱へ移
して室温で10分間振盪しながら洗浄し、この操作を更
に3回反復する0次に、65℃に加熱された20×S 
S C(5)及び10%S OS (13)により調整
した洗浄液(IXSSC,0,1%5DS)5001交
が入れられたプラスチック箱へニトロセルロース膜(1
0)を移し、65℃の水浴で45分間放置しこの操作を
再度反復した。
結果の分析は種々の公知放射線量測定法、例えばニトロ
セルロース膜(10)をオートラジオグラフィした後、
ウィルス付着部位にあたるフィルムの吸光度を405n
mで測定し、試料の吸光度に2゜4.6を各々乗して吸
光度の真の最小値、平均値及び最大値を求める。
または、ニトロセルロース膜の試料DNA付着部位を切
り出し、チェレンコブ(Cerenkoマ)カウンティ
ングした後、陽性対照群の計測値とDNAの量を各々対
数(log)値へ変換して作成した検量線と対比して試
料の遺伝子の量を求める。
以下実施例により本発明を更に具体的に説明する。
(実施例1) 血清中のへパティテス ビー ウィルス[HBV(he
patitis B virus) ]遺伝子の定量1
)プローブの製造 HBVの表面抗原(HBsAg)陽性血漿を4℃で9.
000rp■にて15分間遠心分離して浮遊物を除去し
た後、 100,000gで3〜4時間超高速遠心分離
し。
HBV本体であるデーン粒子と他の細胞成分を沈降させ
た。該沈降物を緩衝液[10■M Tris−HC文(
pH7,8)、 0.IM NaC1、l yIgha
lウシ血清7ルブミン(BSA;Bovine Ser
um Albumins) ]にて気をつけて懸濁した
後、前記緩衝液にて作った30%蔗糖クッり曹ンの上に
置き、スピンコ ニスダブリュー41(spinco 
5W41)ロータにより40,000rps+にて4時
間遠心分離した。沈降物を前記緩衝液により再び懸濁さ
せた後、同様の遠心分離操作を反復した。
これを少量の溶解緩衝液[10mM Tris−HCI
 (pH7,8)、0.I M NaCl、 10.5
%ノニデットーP40(HP−40;Non1det−
P 40.ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテ
ル ethanollにて溶解した後,即時エンドジニアス
DNAポリメラーゼ活性(Endoganeous D
NA polymerass activ+ty)を利
用して, HBV DNAを合成した.この時の条件は
40mM  Tris−HCi(pH 7.8)、16
厘M   MgC  交 2 、 46膳14NH4c
l  、 0.2mM  dNTPsからなる反応液を
使用して37℃で3〜5時間反応させた.反応が終った
ものからDNAを分離するために溶液へ0.5%SDS
、5鳳に EDTA.ブロテイナーゼK(1諺g/腸1
)を各々力■え、2時間反応させた後、フェノール/ク
ロロホルム(1:l)を用いた抽出操作により不純物を
除去し、エタノールにてDNAを沈澱させた。
HBV  DNA及びプラスミド(pBR 322)を
各々制限酵素BamHIにて切断し、HBVDNA断片
とpBR 322とを混合した後T4DNAリガーゼを
作用させて組換えDNAを作った.しかる後に組み換え
DNAを細菌(大腸菌HB 101)に移入し菌株を大
量倍養して、組換えDNAを分離した。
分離された組換えDNAt−1%g取り出し、ニー/ク
トランスレーシ璽ン(旧ck Translation
)を行った0反応容器中には10×ニツクトランスレー
シヨン緩衝液5ル立、 32 P−dCTP(100終
I Ci)、DNAポリメラーゼエ2単位、D Na5
e I  40pg及び、組換えDNA7pgi:混合
し、16℃で1時間反応させた。このように得たHBV
プローブの比放射能(specific radio 
 activity)は1.8XlO@cp■/終gで
あった・ 2)血清からのHBV  DNAの分離遠心分離チュー
ブ(1,5si)に血清300ILfL及び20%ポリ
エチレングリコールを含む塩水溶液100uJLを導入
して10秒間渦動した後、室温で5分間放置し、12,
000rpmにて遠心分離して得た沈降物を蒸溜水、T
 E [1mM EDTA、 10mM Trjs−H
CfL(pH8,0)] 、 1%SDS或は1%NF
40(ポリオキシエチレンオクチルフィニルエーテル)
等からなる群から選択される1種200klにより溶解
して試料溶液として使用する。
3)試料DNA固相化 DNAを付着する前に、2枚の一紙とニトロセルロース
膜を蒸留水に入れ、5分間放置した後ニトロセルロース
膜が2枚のψ紙の上面に位置するように一紙とニトロセ
ルロース膜を88−ウェルサクション器に装着しておく
次に得られた試料溶液を98−ウェルプレートに各々5
e終文ずつ導入した後にI N  NaOH50p l
を加え、 10分間振盪し、更にl M Tris −
HCfL(pH7,5)と2.5 M NaC1とを含
む水溶液200IL見を加えた。しかる後に、前記ニト
ロセルロース膜が装着された3B−ウェルサクション器
により吸引し。
付着させた。ニトロセルロース膜を取出して10分間風
乾した後、80℃の真空オーブンで30分間乾燥 。
し、得られた乾燥ニトロセルロース膜をポリビニルバッ
グに入れて密封し、使用するまで室温で保管する。
4)ハイブリット形成 ニトロセルロース膜が導入されたポリビニルバッグに4
2℃にあらかじめ加熱されたハイブリット形成用液を該
溶液0.111/ニトロセルロース膜1crn’+1 
 膳立となるように加え、42℃の水浴中にて10分間
放置した後、比放射能1.4 XIO” cps/pg
のDNAプローブを加え、200時間反応せた。
5)洗浄及び固相に残存する放射線量の測定ポリビニル
バッグからニトロセルロース膜を取り出して2XSSC
と、0.1%SDSを含む水溶液200mlが導入され
たプラスチック箱に移し、室温で10分間振盪した後、
前記操作を更に3回反復した。該ニトロセルロース膜を
65℃にあらかじめ加熱されたlX5SC及び0.1%
SDSを含む溶液500腸文が導入されたプラスチック
箱へ移し、65℃の水浴内で45分間放置した後、前記
操作を更に1回反復した。ニトロセルロース膜の放射線
量を以下の2方法にて測定した。
(5−a)  チェレンコブーカウンテイングによる測
定法。
ニトロセルロース膜の試料遺伝子付着部位を切取ってチ
ェレンコブーカウンテイングを30分間行う、試料中の
ウィルス遺伝子の量は検量線によって求める。検量線は
陽性対照群のDNAの量を対数値に変換した値をX軸に
採り、夫々のDNA量に対応する陽性対照群の計測値か
ら陰性対照群の計測値を減じた値を対数値に変換した値
をY軸上に採った点をグラフにプロットし、直線の最小
2乗法(11near 1 east 5quare 
method)によって前記点より直線式を求めた後、
直線式のY軸に示される値を指数函数に変換して、検量
線の対数一対数(log−1eg)グラフに移して作成
する。試料の測定値を4倍にして平均値を求め、6倍に
して最大値を、2倍にして最小値を求めた後、陽性対照
群と測定する。
X + (2,7X 1O−6) X 13=粒子の数
/1見(式中、Xは試料の計測された値を陽性対照と比
べて得たDNAの量で、その単位はpgである)(5−
b)  オートラジオグラフィを応用した測定法ニトロ
セルロース膜をサランラップ(SARANWRAP)に
て包んでフィルターに装着し、更に強化スクリーンが入
れられたカセットに装着して、これにX線フ゛イルムを
密着せしめ、−70℃で20時間放置した。得られたX
線フィルムを現像し、ニトロセルロース膜の試料DNA
付着部位と密着した部分を切り取り、吸光度計[マルチ
ティータチック(multi titertek)]に
より405nmでの吸光度を測定する。検量線は上記の
(5−a)と同様の方法によって求める。その時、陽性
対照群値は200゜100、50.  lpgである4
つの値だけを用いて直線式を求める。試料の各々に4.
6及び2を乗じて真の吸光値の平均値、最大値及び最小
値を求めた。この吸光度と、陽性対照群と比較対照して
試料中の遺伝子量を定量した。
試料のデーン粒子の数は下記の式によって求められる。
X + (2,7X 1O−6) X 13=粒子の数
/l1ft(式中、Xは前記と同様である。) 該実施例の結果を下記の第6表に示す。
第6表 試 料    cps   HBV DNA (1)量
  デーン粒子(pg)    (tjじl) HBeAg高力値血清  7485    7100 
 3.4X 1101OHBeA中力値血清  ?45
    385  1.8X 1109HBeA低力値
血清  130    34  1.8X 1108H
BeA陰性血清    32      N     
N対照用    DNAの量(pg)   cp諺陽性
対照群 1    1     94    HBVD
NA/’    4   200   1640   
 tt//    6    EI OO3987tt
陰性対照群 ブレンク 、・さ 、プローブ: 3.3 Kb(7) HBV DNAを精製、比放射能
は1.8×10” cps/ILgである。
ハ ブリー ゞ ・: 50%ホルムアシド、5XSSC,50mM燐酸ナトリ
ウム、 0.2%ポリビニルピロリドン、 0.2%ウ
シ血清アルブミン、0.2%フィコール、l■goal
剪断熱変性させた鮭精子DNAを含むハイブリット形成
液を用い温度42℃で20時間行なう。
汲j: 2XSSC,0,1%SDS各々200層文に室温で1
0分間洗浄、4回実施、lX5SC,0,150S50
h見に65℃で45分間洗浄、2回実施。
上記の第6表中、 Nは”検出されない“を示し、 −は”存在しない“を示す。
(実施例2) 尿中のサイトメガロウィルス[CMV(Cytomeg
al。
マ1rus)]遺伝子の定性 l)プローブの製造 HCMV  AD IEIII(ATCC)を人体肺繊
維芽細胞で培養してHCMVを分離した後、EcoRI
により切断し、pBR325に組み込んで組換DNAと
し、(以下、組換ベクトルをpBcMVと称する)該組
換DNAをクローニング(atoning) シてHC
MV菌株間の交叉反応を起す組換え菌株を選別し、該菌
株によりクローニング(Cloning)された組換え
DNAを分離して” P−dCTPをニックトランスレ
ージ璽ンにより組換えDNAへ挿入させて、DNAプロ
ーブとして使用した。上記にて得たCMVプローブの比
放射能は1.8X 10’ cap/ILgである。
2)尿からのウィルスDNAの分離 患者の尿1miへ40%のポリエチレングリコールを含
む塩水溶液3001Luを加え、渦動した後。
室温で5分間放置し、更に12,000rpmで遠心分
離し、得られた沈降物を100 IL文の水、T E 
(pH8,0)、1%SDS、或はlO%N F −4
0等で溶解して試料として使用した。
3)試料DNAの固相化 試料50ル文を96−ウェルプレートへ導入した後、夫
々のウェルにI M NaOHを含む溶液50g1を加
え、10分間放置した。しかる後に、夫々のウェルに2
00JLlの中和液を加え、即時8B−ウェルサクショ
ン器にかけ、10分間アスピレータを利用してニトロセ
ルロース膜に付着させた。ニトロセルロース膜を出して
、空気中にて放置し、更に80℃の真空オーブンで30
分間乾燥させた後ポリビニルバッグに入れて室温で保管
する。
0ハイブリツド形成 40℃にあらかじめ加熱されたハイブリット形成用液を
バッグへ導入して密封し、水浴中で10分間放置した後
、バッグ内にプローブを加え20時間放置した。
5)洗浄 2XSSC,0,1%SDSを含む洗浄液200腸文が
導入されたプラスチック箱内ヘニトロセルロース膜を移
して室温で10分間振盪する。この操作を更に3回反復
した。65℃で予熱されたl×ssc、0.1%SDS
を含む洗浄液500■交が導入されたプラスチック箱へ
ニトロセルロース膜を移し再度洗浄した。オートラジオ
グラフィを用いる方法或はチェレンコブー力つンティン
グにより結果を得た。
該実施例の結果を下記の第7表に示す。
第7表 02m 訪 患者の尿          34B CXV ニ感染さし?、MRC−5   843(I 
X 10”細胞) 肢皿1 陽性対照群     145HCMV DNA(1+w
g)陰性対照群      21  正常人の尿ブレン
ク96xSSCDH衝液 組換ベクターPBCMVのEcoRI  断片を精製比
放射能は 1.8X 10” cps/ILg公コニ(
1二」L瓦応: 第1表参照 1萱: 第1表参照 (実施例3) 以下の構成より成るHBV  DNAプローブキットを
作製した。
1)DNAプローブ(HBV)  (比放射能)1.2
X 10”011111/JLg IIDNA) 2)変性液: LM  NaOH5ml3)中和液: 
LM  Tris−HCfL(pH7,5)+2.5 
M  NaC!L20 tJL4)ハイブリー2ド形成
液        1511文50%ホルムアミド X5SC 50腸に 燐酸ナトリウム 0.2%ポリビニルピロリドン 0.2%BSA O・2%フィコール(Ficoll) 1 mg/m文剪断熱剪断熱変性鮮魚精子DNA5)2
0X S S C200履文 6)10%SDS水溶液         20 ra
交7)陽性対照液            7個8)陰
性対照液             1個8)ポリビニ
ルバッグ          1個10)−紙(讐ha
tman 3MM paper)       4枚1
1)ニトロセルロース膜         1枚12)
9B−ウェルプレート 13)抽出液:25%のポリエチレングリコールを含む
塩水溶液        1OII又14)溶解液:T
E緩衝液(pH8,0)     20 tan遠心分
離チューブへ3001L1の血清を加え、抽出液(13
)100 g文を加えた後、渦動した後、室温で5分間
放置した* 12,000rpmで5分遠心分離した後
、沈降物を出し、溶解液(14)200 h lにて解
した後、前記方法によって検定する。
実施例の結果を下記の第8表に示す。
第8表 患者の血清1 3B1112  1650   8.9
X 10”2   148    43     2X
1073  1798    2130     1.
3X1014  538    54     2、E
iX 10”5  888    59     2.
8X 1Oa6  1982    408     
1.1lX1G8782N           N 8   212     1B      7.7X1
079   128     3.2    1.5X
 10710  138      G、8    1
.7X 10711  175     7.1   
 3.4X 1G712  557     52  
   2.5X10”13  912     72 
    3.5X10”14  89El      
?1      3.4X10a15  15G   
    4.7    2.3X 10716  21
0     15     7.2X10717  4
130     47     .2.3X10a16
  7484   2380      1、lXl0
1019  916     73      3.5
X10’20   [!113   2010    
  9.7X10921  10138     88
      4.2X10”2284N       
    N 2343N          N 24  109      2.8    1.3X 
107陽性対照群$    1  98    HBV
DNA5    400 789θ 陰性対照群    −33正常人の血清ブレンク   
  −115xssc緩衝液3.3K b (7) H
BV DNAを精製、比放射能は1.8×10” cp
■/井■ i1図表参照 汲」 第1図表参照 (実施例4) 以下の構成より成るCMV  DNA  プローブキッ
トを作製した。
1)DNAプローブ(CMV)  (比放射能)1.2
X 10@cps/ggDNA) 2)変性液: LM  Na0)1        5
 mfL3)中和液: IM  Tris−HC!L(
pH7,5)+2.5  M   NaC120tan
0ハイブリット液          15 an50
%ホルムアミド XSSC 30mM  燐酸ナトリウム 0.2%ポリビニルピロリドン 0.2%BSA 0.2%フィコール(Ficoll 40G)1 B/
■文剪断熱変性された蛙精子DNA5)20X S S
 C200■文 B)10%S OS             20厘
立7)陽性対照液             1個8)
陰性対照液             1個9)ポリビ
ニルBag             1個10)ニト
ロセルロース膜         1枚ll)′fJ紙
(Whatman 3MM paper)      
 4枚12)98−ウェルプレート 13)抽出液=40%のポリエチレングリコールの塩水
溶液         40鳳文 14)溶解液二TE緩衝液(pH8,0)     2
0腸文使用方法は尿1層文を遠心分離チューブへ入れて
、抽出液(13) 300p文を加えた後、渦動した後
、室温で5分間放置した。 12,000rpmで15
分間遠心分離した後、沈降物を溶解液(14) 100
 ILlにより溶解して前記の方法によって定性した。
該実施例の結果を下記の第9表に示した。
第9表 試  料          cs+p       
検定患者の尿 115B     陽性 2178     陽性 3543     陽性 4878     陽性 s     1194     陽性 6714     陽性 7897     陽性 8    3452     陽性 9431     陽性 10    321     陽性 tt     tto     陽性 12    57G     陽性 13    57G     陽性 1432     陰性 15    164     陽性 16    213     陽性 17    984     陽性 16    740     陽性 1931     陰性 20    1041     陽性 21    33B     陽性 22    275     陽性 23    114     陽性 24    105     陽性 陽性対照群    1247ft    CMV DN
A 11000p陰性対照群      38    
正常人の血清組換ベクターpBcMVのEcoRI断片
を精製、比放射能は1.8X 10・cp耀/IL■ユ
土ヱユユエ玉茜: 第1表参照 aJ!: 第1表参照 (発明の効果) 以上述べたように、本発明によれば、患者の尿、血清或
は唾液を試料として使ってポリエチレングリコール或は
その塩溶液に加え反応し、遠心分離した後、沈降物を溶
解して分離した後、/\イブリッド形成させて、ウィル
ス遺伝子を効果的と筒便に分離定性・定量することがで
きる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)試料中に存在するウィルス遺伝子を定性・定量す
    る方法において、試料にポリエチレングリコールを含む
    水溶液或は塩水溶液から成る抽出液を加え、渦動した後
    に室温で放置し、しかる後に遠心分離して得た沈降物を
    溶解液にて溶解し、更にDNAプローブとハイブリット
    形成させ、得られた結果に付着率を乗じて定性・定量す
    ることを特徴とするウィルス遺伝子の定性・定量方法。
  2. (2)前記試料が血清、尿及び唾液から成る群から選択
    される1種であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載のウィルス遺伝子の定性・定量方法。
  3. (3)前記試料に前記抽出液を加えた際のポリエチレン
    グリコールの最終濃度が5wt%以上となることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項に記載のウィルス遺伝子の
    定性・定量方法。
  4. (4)前記抽出液と前記試料とを混合した後放置する時
    間が5分間以下であることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載のウィルス遺伝子の定性・定量方法。
  5. (5)前記抽出液と前記試料とを混合物した後、12,
    000rpmで5分間以上遠心分離することを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載のウィルス遺伝子の定性
    ・定量方法。
  6. (6)得られた計測値に付着率である2、4及び6を乗
    じて、試料中ウィルス遺伝子の量を最小値、平均値及び
    最大値として定量することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載のウィルス遺伝子の定性・定量方法。
  7. (7)計測値より得られたウィルス遺伝子量を下記の式
    に代入して試料中のデーン粒子数を求めることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載のウィルス遺伝子の定
    性・定量方法。 X÷(2.7×10^−^6)×=粒子の数/ml(式
    中、×は試料の計測された値を陽性対照と比べて得た遺
    伝子の量で、その単位はpgである。)
  8. (8)血清、尿又は唾液に存在するウィルス遺伝子を定
    性・定量するためキットであって、ポリエチレングリコ
    ールを含む水溶液又は塩水溶液からなり、試料に加えウ
    ィルス粒子を分離沈降するための抽出液と、得られた分
    離沈降物を溶解する溶解液とを含むことを特徴とするウ
    ィルス遺伝子の定性・定量用キット。
  9. (9)前記抽出液として20〜40%のポリエチレング
    リコールを含む水溶液又は塩水溶液を10〜40ml含
    有することを特徴とする特許請求の範囲第8項に記載の
    ウィルス遺伝子の定性・定量用キット。
  10. (10)前記溶解液としてTE緩衝液[10ミリモル/
    lTris−HCl、1ミリモル/lエチレンジアミン
    四酢酸(pH8.0)]、蒸留水、SDS水溶液及びポ
    リオキシエチレンオクチルフェニルエテール水溶液から
    なる群から選択される1種を15〜16ml含むことを
    特徴とする特許請求の範囲第8項に記載のウィルス遺伝
    子の定性・定量用キット。
JP62125633A 1986-10-27 1987-05-22 ウィルス遺伝子の定性・定量方法及びそのキット Granted JPS63214200A (ja)

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