JPS63213637A - 強磁性合金 - Google Patents

強磁性合金

Info

Publication number
JPS63213637A
JPS63213637A JP62314249A JP31424987A JPS63213637A JP S63213637 A JPS63213637 A JP S63213637A JP 62314249 A JP62314249 A JP 62314249A JP 31424987 A JP31424987 A JP 31424987A JP S63213637 A JPS63213637 A JP S63213637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
ferromagnetic alloy
permanent magnet
magnetic properties
ferromagnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP62314249A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0151536B2 (ja
Inventor
Masato Sagawa
眞人 佐川
Setsuo Fujimura
藤村 節夫
Yutaka Matsuura
裕 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Sumitomo Special Metals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Special Metals Co Ltd filed Critical Sumitomo Special Metals Co Ltd
Priority to JP62314249A priority Critical patent/JPS63213637A/ja
Publication of JPS63213637A publication Critical patent/JPS63213637A/ja
Publication of JPH0151536B2 publication Critical patent/JPH0151536B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hard Magnetic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はFe、希土類元素を主体とする強磁性合金、特
にCo置換Fe−B−R系強磁性合金に関する。
従来から強磁性合金の一つとして永久磁石材料が知られ
ている。永久磁石材料は一般家庭の各種電気製品から、
大型コンピュータの周辺端末機まで2幅広い分野で使わ
れるきわめて重要な電気・電子材料の一つである。近年
の電気、電子機器の小型化、高効率化の要求にともない
、永久磁石材料はますます高性能化が求められるように
なった。
現在の代表的な永久磁石材料はアルニコ、ハードフェラ
イトおよび希土類コバルト系磁石材料である。最近のコ
バルトの原料事情の不安定化にともない、コバルトを2
0〜30重ご%含むアルニコ磁石材料の需要は減り、鉄
の酸化物を主成分とする安価なハードフェライトが磁石
材料の主流を占めるようになった。一方、希土類コバル
ト系磁石材料はコバルトを50〜65重量%も含むうえ
、希土類鉱石中にあまり含まれていないSmを使用する
ため大変高価であるが、他の磁石材料に比べて。
磁気特性が格段に高いため、主として小型で、付加価値
の高い磁気回路に多く使われるようになった。
希土類を用いた磁石材料がもっと広い分野で安価に、か
つ多量に使われるようになるためには。
高価なコバルトを含まず、かつ希土類金属として、鉱石
中に多口に含まれている軽希土類を主成分とすることが
必要である。このような永久磁石材料の一つの試みとし
て、RF e 2県北合物(ただしRは希土類元素を示
す記号)が検討された。
フロートU、 J、 Croat)はPr   Fe 
  の超0.4  0.t3 急冷リボンが295Kにてlie −2,8koeの保
磁力を示すことを報告している(J、 J、 Croa
t  Appl。
Phys、 Lctt、 37 (12) 15 De
ce[l1ber 19g0.1096〜1098頁)
。その後Nd   Fe   の超急冷リボ0.4  
0.6 ンにおいても295Kにてt(c −7,45koeの
保磁力を示すことを報告している(J、 J、 Cro
at  Appl、Plays、 Lett、 39 
(4) 15 August 1981.357〜35
g頁)。しかし、これらの超急冷リボンは、いずれも(
Bll)maxが低い(4MGOe未満)。
さらに、クーン(N、 C,Koon)等は(F e 
O,82B   )   Tb   La   の超急
冷アモル0.18 0.9  0.05 0.05フア
スリボンを627°Cで焼鈍すると、 Ilc −9k
Oeにも達することを見い出した( Br= 5 kG
)。但し、この場合、磁化曲線の角形性が悪いため(B
ll)maxは低い(N、 C,Koon他、Appi
、 Phys。
Lctt、 39 (10)、 1981.840〜8
42頁)。
また、カバコツ(L、 Kabacorr)等は(Fe
o、8B   )   Pr  (x−0〜0.3原子
比)の組0.2 1−X   x 成の超急冷アモルファスリボンを作製し、その非晶質合
金が50e程度のHeを有することを報告している。(
L、 Kabakor(’他:  J、 Appl、 
Pbys、 53 (3)Marcb 1982.22
55〜2257頁)。
以」二に示す超急冷リボンのほとんどが希土類としては
軽希土類を主成分とするものであるが、いずれも従来か
ら慣用される永久磁石材料と比べて(Bll)maXが
低く、実用永久磁石材料として使用することは困難であ
った。また、これらの超急冷リボンはそれ自体として一
般のスピーカやモータ等に使用可能な実用永久磁石(体
)ではなく、これらのリボンから任意の形状・寸法を有
する実用永久磁石を得ることができなかった。
本発明は、このような要請に応えるべく、特に永久磁石
材料として有用な、新規な強磁性合金を提供することを
基本目的とする。特に、Feを主体とし、Rとして資源
的に豊富な軽希土類元素を前動に使用できるものを得る
ことを目的とする。
このような強磁性合金として9本発明者は、先に、Nd
、Prを特徴とする特定の希土類元素とFeとBとを特
定比をもって必須とする強磁性合金、特に磁気異方性な
いし磁界中配向能力を存する。全く新しい種類の実用強
磁性合金を開発し。
本願と同一出願人により出願した(特願昭57−145
072の分割出願としての特願昭59−246H7)。
尚、このFe−B−R三元系合金においてボロン(B)
は、従来の磁性材料において1例えば非晶質合金作成時
の非晶質促進元素又は粉末冶金法における焼結促進元素
として添加されるものではなく、Fe−B−R三元系合
金のベースとなる室温以上で磁気的に安定で高い磁気異
方性を有する新規なR−Fe−B三元化合物の必須構成
元素である。
上述のFe−B−R三元系強磁性合金は必ずしもCoを
含む必要がなく、またRとしては資源的に豊富なNd、
Prを主体とする軽希土類を用いることができ、必ずし
もSmを必要とせず或いはSmを主体とする必要もない
ので原料が安価であり、きわめてを用である。しかも、
この強磁性合金を用いて得られるFe−B−R系磁気異
方性焼結永久磁石の磁気特性はハードフェライト磁石以
上の特性を有しく保磁力 iHc≧1 koe 、残留
磁束密度B「≧4 kG、最大エネルギ積(Bit)m
ax≧4MGOe)特に好ましい組成範囲においては希
土類コバルト磁石と同等以上の極めて高いエネルギ積を
示すことができる。
以上の通りこのFe−B−R三元系強磁性合金は磁気異
方性に基づく高磁気特性、任意成形性。
資源的により豊富な原料を用いることができる等の点で
高いコストパフォーマンスを有し、R−Co磁石材料に
も代わり得る工業」二極めて有用なものであるか、一方
、このFe−B−R三元系強磁性合金のキュリ一点(温
度)は、特願昭59−248897に開示の通り一般に
300°C前後、最高370℃である。このキュリ一点
は、従来のアルニコ系ないしR−Co系の永久磁石材料
の約800°Cのキュリ一点と比べてかなり低いもので
ある。従って、Fe−B−R系永久磁石(材料)は、従
来のアルニコ系やR−Co系磁石(材料)に比して磁気
特性のtR度依存性が人であり、高温においては磁気特
性の低下が生ずる。本発明者の研究の結果によれば、F
e−B−R系焼結磁石(材料)は約100℃以上の温度
で使用するとその温度特性が劣化するため、約70°C
以下の通常の温度範囲で使用することが適当であること
が判明した。
この様に永久磁石材料にとって磁気特性の温度依存性か
大きい、即ちキュリ一点が低いことはその使用範囲が狭
められることとなり、Fe−B−R系永久磁石材料を広
範囲の用途に使用するためにはキュリ一点を上昇せしめ
2温度特性を改善することか必要であった。
本発明は、かかるFe−B−R系強磁性合金において、
その温度特性を改良することを併せて目的とする。
本発明者は各種の実験及び検討の結果、FeのCoによ
る置換がFe−B−R系永久磁石材料の温度特性の改善
に何効であることを見出した。即ち9本発明は下記の構
成により上記目的を達成する。
m1発明:原子百分比でR(RはNd、Prの一種又は
二種)8〜30%、82〜28%及び残部実質的にFe
からなるFe−B−R系強磁性合金において、前記Fe
の一部を全組成に対して50%以上(0%を除く)のC
oで置換したことを特徴とする強磁性合金。
第2発明:原子百分比でR(RはNd、Pr。
Dy、Ha、Tb、La、Ce、Gd、Yのうち少なく
とも一種で、かつRの50%以上がNdとPrの一種又
は二種)8〜30%、82〜28%及び残部実質的にF
eからなるFe−B−R系強磁性合金において、前記F
eの一部を全組成に対して50%以下(0%を除く)の
Coで置換したことを特徴とする強磁性合金。
一般に、Fe合金へのCoの添加のl、C。
添加口の増大に従いキュリ一点(Tc)が上昇するもの
と下降するものと両方が認められている。そのため、F
eをCoで置換することは、一般的には複雑な結果を生
来し、その結果のr測は困難である。例えば、RF e
 3化合物のFeをCoで置換して行くと、Comの増
大に伴いTcはまず上昇するが、Feを1/2置換した
。、5  0.5)3付近で極大に達し、そR(Fe 
    C。
の後低下してしまう。またF e 2 B合金の場合に
は、FeのCoによる置換によりTcは単調に低下する
Fe−B−R系におけるFeのCoによる置換において
は、第1図に示す通り、Co置換量の増大に伴いTcは
当初急速に増大し、以後徐々に増大することが明らかと
なった。このFe−B−R系合金に対しては、Rの種類
によらず同様な傾向が確認される。Coの置換量はわず
か(例えば0.1〜1原子%)でもTe増大に有効であ
り。
第1図として例示する系(77−x) F e−x C
−8B −15N dにおいて明らかな通り、Xの調整
により 400〜800℃の任意のTcをもつ合金が得
られる。かくて本発明は、新規なFe−B−R化合物を
ベースとしたFe−B−R系強磁性合金のFeの一部を
Coで置換することにより合金組成中にCoを50%以
下含有せしめ、(Fe、Co)−B−R化合物をベース
とした適当なミクロ組織を有するFe−Co−B−R系
強磁性合金を提供するものである。Fe−B−R三元系
合金と同様に(F e、Co)−B−R系合金も高い異
方性磁界を示し磁界中配向能力を有するので、特に異方
性磁石用材料として有用である。
本発明によれば、Coを含有することによりFe−B−
R系永久磁石材料の温度特性を実質的に従来のアルニコ
磁石材料、R−Co系磁石材料と同等程度に改善する上
、さらにその他の利点を保持する。
即ち、希土類元素Rとして資源的に豊富な軽希土類即ち
Nd、Prを主体とするので、従来のR−Co磁石材料
と比較すると、資源的1価格的いずれの点においても有
利であり、磁気特性の上からもさらに優れたものが得ら
れる。また5本発明のFe−Co−B−R系強磁性合金
はCoを含有しないFe−B−R系強磁性合金と比較し
て。
磁気異方性焼結体永久磁石にした場合、Brはほぼ同程
度、  1tlcは同等或いは少し低いがCo置換によ
り角形性が改浮されるため、かなりの範囲で(Bll)
waxは同等か或いはそれ以上とすることが可能である
。さらに、CoはFeに比べて耐食性を有するので、F
e−B−R系合金と比較してC。
を添加することにより耐食性を付与することも可能とな
る。
本発明の強磁性合金において形態は問わず、鋳塊あるい
は粉体等の公知の形態の永久磁石用の素材の他、任意の
形態からなる永久磁石材料をも包含する。
本発明の強磁性合金において希土類元素RはYを包含し
、軽希土類及び小希土類を包含する希土類元素でありそ
のうち所定の一種以上を用いる。
即ちこのRとしては、Nd、Pr、La、Ce。
Tb、Dy、Ho、Er、Eu、Sm、Gd。
Pm、Tm、Yb、Lu及びYが包含される。Rとして
は1通常Nd、Prの一種又は二種をもって足りるが、
これらNd、PrをRの50%以」二として他のDy、
Ho、Tb、La、Ce、Gd。
Yのうち少なくとも一種を混合して用いることができる
。実用」二は二種以上の混合物(ミツシュメタル、ジジ
ム等)を入手上の便宜等の理由により用いることができ
る。なお、これらのRは純希土類元素でなくともよく、
工業上入手可能な範囲で製造上不可避な不純物を含有す
るもので差支えない。このようにRとしては工業上入手
し易いものを主体として用いることができる点で本発明
は極めて有利である。
B(ホウ素)としては、純ボロン又はフェロボロンを用
いることができ、不純物としてAJ。
St、C等を含むものも用いることができる。
本発明の強磁性合金の組成範囲の限定理由は後述する実
施例によって詳細に説明するが、特に本発明を最も効果
的に用いた場合、すなわち、磁気異方性焼結永久磁石と
して用いた場合にハードフェライトと同等以上の磁気特
性を得ることが可能な組成範囲を選定した。すなわち本
発明の強磁性合金は、8〜30%R,2〜28%B、C
o50%以下、残部Fe(原子百分率)において保磁力
iHc≧1 koe 、残留磁束密度B「≧4kGの磁
気特性を示し、最大エネルギld (B H) m a
 Xはハードフェライト(〜4 MGOc程度)と同等
以上となる磁気異方性焼結永久磁石の提供を可能とする
。さらに、12〜20%R,4〜24%B、45%以下
Co、残部Feの組成は、最大エネルギ積(B II 
) m a x≧108GOeを示し。
特にCoが35%以下では最大エネルギ積(Bll)m
axは20MGOe以上となり、最高33MGOe以上
に達する磁気異方性焼結永久磁石の提供を可能とする。
又Coは5%以上でB「の温度係数約0,1%/℃以下
を示し、25%以下で他の磁気特性を実質的に損うこと
なく Tc増大に寄与する。
本発明におけるこれらB、Rの含有量は基本的にFe−
B−R系合金(Coを含まない系)の場合と同様であり
(以下%は合金中、原子百分率を示す)、異方性焼結体
としたとき保磁力lie≧1koeを満たすためにBは
296以上とし、残留磁束密度B「約4kG以上とする
ためにBは28%以下とする。Rは、保磁力1 koe
以上とするために8%以上必要であり、また燃え易く工
業的取扱、製造上の困難のため(かつまた高価であるた
め)、30%以下とする。
本発明の強磁性合金は、新規な(F e、  Co)−
B−R化合物を含み1合金組成が所定量のRlBと残部
実質的にFeであって、Feの一部をCoで置換してな
るものであるが、Bの一部をC,P、Si等により置換
することも可能であり、製造性改善、低価格化が可能と
なる。さらに、A、j、Ti、V、Cr、Mn、Zn。
Zr、Nb、Mo、Ta、W、Sn、Bi。
sbの一種以上を添加することにより、永久磁石とした
場合の高保磁力化が可能となり、又Ni添加により耐食
性改善も可能となる。なお1本発明の強磁性合金は、F
e、Co、B、Rの外、C1S、P、Ca、Mg、0.
S i、AI!等工業的に製造上不I−I■避な不純物
の存在を許容できる。これらの不純物は、原料或いは製
造工程から混入することか多く1合計5%以下が好まし
い。
なお2本発明のFe−Co−B−R系合金を用いて、先
に出願したFe−B−R系合金と同様に実用永久磁石を
製造できる。例えば1本発明に係る鋳造合金を粉末化し
た後、成形焼結することによって最も効果的に実用高性
能永久磁石を得ることができる。
〈実施例〉 以下本発明の詳細な説明する。但し、この実施例は本発
明をこれらに限定するものではない。
第1図に代表例として77F e −8B−15Ndの
Feの一部をCo(X)で置換した系、  (77−x
)Fe−xCo−88−L5NdのXをO〜77に変化
させた場合のキュリ一点Tcの変化を示す。このFe−
Co−B−Nd系合金を次の工程より作成した。
合金を高周波溶解し水冷銅鋳型に鋳造。
出発原料はFeとして純度99,9%の電解鉄、Bとし
てフェロボロン合金(19,38%B、 5.32%A
J、0.74%S i、 0.03%C9残部Fe)。
Rとして純度99 、796以上(不純物は主として他
の希土類元素)を使用、Coは純度99.9%の電解C
oを使用した(なお純度は重量%で示す)。
次に、この合金を用いて永久磁石試料を次の工程により
作成した: (1)粉砕 スタンプミルにより35メツシユスルーま
で粗粉砕し1次いでボールミルにより3時間微粉砕(3
〜10μm); (2)磁界(10kOe)中配向、成形(1,5t/c
Jにて加圧); り3)焼結 1000〜1200℃1時間Ar中、焼結
後放冷。
焼結体から約0.1gのブロック(多結晶)を切出し、
VSMにより次のようにしてキュリ一点を測定した。即
ち、試料には1okoeの磁場を印加し、25℃〜60
0℃までの温度範囲で4πIの温度変化を測定し、4π
Iがほぼ0になる温度をキュリ一点Tcとした。
上記の系でFeに対するCo置換量の増大に伴いTcは
急速に増大し、Coが30%以上ではTcは600°C
以」二に達する。
一般に永久磁石材料において、 Tcの増大は磁気特性
の温度変化の減少のための最も重要な要因とされている
。この点の確認のため、 Tc測定用試料と同じ工程に
より第1表の永久磁石試料を作製して、 Brの温度特
性を次のように測定した。即ち25℃、60℃、100
℃の各温度でIll+)レーザにより磁化曲線を測定し
、25〜60℃と60〜100℃におけるBrの温度変
化を平均した。各種Fe−B−R系及びFe−Co−B
−R系合金から成る焼結永久磁石体のBr温度係数の測
定結果を第1表に示す。
なお、前記永久磁石試料の作成工程において微粉砕後の
合金(粉末状態)での特性を調べたところ1tlc 1
 koc以上の高い値を示していた。
第1表から、Fe−B−R磁石にCoを含有することに
より、 Brの温度変化が改善されることは明らかであ
る。
第1表には各試料の室温における磁気特性も併記した。
大部分の組成で、保磁力 IHcはCo置換により低下
するが、減磁曲線の角形性の向」二により、 (BH)
maxは上昇する。しかし、Co置換口が多くなると 
i Hcの低下が著しく、永久磁石材料として 1ll
c≧1 koeを得るために、Co量は50%以下とす
る。
Bの下限、上限、Rの下限について既述の限定理由が第
1表から(さらに第3.4図から)確かめられる。
(以下余白) 第  1  表 第1表には、RとしてNd、Pr’Jの主として軽希土
類を用いたものを多数掲げであるが、夫々高い磁気特性
を示し、FeのCoによる置換によってさらに温度特性
が改汲されている。Rとしては、2種以上の希土類元素
の混合物も宵月であることが判る。
更にiすられた焼結体(第1表No、 C2、NO,3
、No。
24)を80°C9相対湿度90%の恒δ1i恒湿槽に
200時間置き、酸化による重;変化を測定した処1本
発明に係る試料(Nα8.No、24)はCoを含まな
い試料(NO,C2)に比べて重量増加の割合が著しく
低く、又Coの添加口に応じてその効果が顕著に認めら
れた。
次にFeの一部をCoで置換したFe−Co−B−R系
合金から成る焼結磁石の代表例として57F e−20
Co−8B−15Ndの室温における磁化曲線を第2図
に示す。初磁化曲線1は低磁界で急峻に立上がり、飽和
に達する。減磁曲線は極めて角形性が高く2本発明合金
から成るこの焼結磁石の実施例は典型的な高性能異方性
磁石であることを示している。初磁化曲線1の形から推
察すると、この磁石はその保磁力が反転磁区の核発生に
よって決定される。いわゆるニュークリエーション型永
久磁石である。なお、第1表に示す、他の試料(比較例
を除く)はいずれも、第2図と同様な磁化曲線を示した
前述の工程と同様にして製造した試料により。
(82−x) Fe−10Co−88−xNdの系にお
いてXをθ〜40に変化させてNdmと焼結時における
13r、  iHcとの関係を調べた。その結果を第3
図に示す。さらに、  (75−x) F e −LO
Co −x B −15N dの系においてXを0〜3
5に変化させてBQと焼結時におけるBr、  IHc
との関係を調べ、その結果を第4図に示す。第3図、第
4図においても本発明のR,Bの数値限定が対応してい
る。
さらに、同様の工程により、Fe−Co−B−R四成分
系において、−例として(95−x−y)Fe−5Co
−yB−xNdの系についてFe。
B、Nd三成分を変化させてその焼結時における磁気特
性を調べ、その結果を(Bit)naxについて第5図
に示す。
本発明のFe−Co−B−R系強磁性合金は。
Rとして安価な材料である軽希土類用いて高い磁気特性
が得られ、かつCoの含存量も型温百分率で45%以下
(原子%で50%以下)で十分であり。
SmCo系磁石が50〜65重量96のCoを含有する
のと比較すれば、Coを節約可能であり、温度特性はF
e−B−R系合金に比べて顕著に改善できた。
以上詳述の通り1本発明は、Fe−B−R系強磁性合金
のFeの一部をCoで置換してなるものであるので、F
eを主体とし、またRとしても資源的に豊富であり工業
上入手し易い希土類元素(Nd、Pr)を主体とした新
規な(F e。
Co)−B−R化合物を含む強磁性合金であり。
特に永久磁石材料としてを用である。これを用いること
により高残留磁化、高保磁力、高エネルギ積を有し、か
つ温度特性の優れたFe−Co−B−R系磁気異方性焼
結体永久磁石の提供も可能としたもので、工業的に極め
て高い価値をもつものである。特に永久磁石材料として
の利点は、従来のSm−Co系と対比するとその主成分
元素の点で極めて顕著になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、  (77−x) Fe−xCo−8B −
15N d系において、Con(横軸原子%)とキュリ
一点との関係を示すグラフ。 第2図は、 57Fe−20Co−8B−15Ndの合
金から成る磁気異方性焼結磁石の室温における磁化曲線
(初磁化曲線1.減磁曲R2,縦軸は磁化4π1(kc
)、横軸は磁界H(koe)) 。 第3図は、  (82−x) Fe−10co−88−
xNd系の焼結体(異方性)において、Ndff1(横
軸原子%)と l1lc、 Brとの関係を示すグラ乙 第4図は、  (75−x) Fe−10co−xB 
−15N d系合金の焼結体(異方性)においてr  
BQ(横軸原子%)と j)Ie、 Brとの関係を示
すグラ乙及び 第5図は、  (95−x−y) Fe−5Co−yB
−xNd系合金の焼結体(異方性)において。 Fe−B−R三成分の組成と(Bll)IIlaxとの
関係を示す三成分系ダイヤフラム、を夫々示す。 出願人  住友特殊金属株式会社 代理人   弁理士 加 藤 朝 道 (タト 12し) 第2図 4几l(にG) H(KOe) 第 3  ・図 x    Nd(a↑%) 第4図 x    B(at%)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)原子百分比でR(RはNd、Prの一種又は二種
    )8〜30%、B2〜28%及び残部実質的にFeから
    なるFe−B−R系強磁性合金において、前記Feの一
    部を全組成に対して50%以下(0%を除く)のCoで
    置換したことを特徴とする強磁性合金。
  2. (2)原子百分比でR(RはNd、Pr、Dy、Ho、
    Tb、La、Ce、Gd、Yのうち少なくとも一種で、
    かつRの50%以上がNdとPrの一種又は二種)8〜
    30%、B2〜28%及び残部実質的にFeからなるF
    e−B−R系強磁性合金において、前記Feの一部を全
    組成に対して50%以下(0%を除く)のCoで置換し
    たことを特徴とする強磁性合金。
JP62314249A 1987-12-14 1987-12-14 強磁性合金 Granted JPS63213637A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62314249A JPS63213637A (ja) 1987-12-14 1987-12-14 強磁性合金

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62314249A JPS63213637A (ja) 1987-12-14 1987-12-14 強磁性合金

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57166663A Division JPS5964733A (ja) 1982-08-21 1982-09-27 永久磁石

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63213637A true JPS63213637A (ja) 1988-09-06
JPH0151536B2 JPH0151536B2 (ja) 1989-11-06

Family

ID=18051078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62314249A Granted JPS63213637A (ja) 1987-12-14 1987-12-14 強磁性合金

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63213637A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015204391A (ja) * 2014-04-15 2015-11-16 Tdk株式会社 磁石粉末、ボンド磁石およびモータ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57141901A (en) * 1981-02-26 1982-09-02 Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd Permanent magnet powder
JPS5964733A (ja) * 1982-09-27 1984-04-12 Sumitomo Special Metals Co Ltd 永久磁石
JPS59222564A (ja) * 1983-05-31 1984-12-14 Sumitomo Special Metals Co Ltd 希土類・鉄系磁性材料及び永久磁石

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57141901A (en) * 1981-02-26 1982-09-02 Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd Permanent magnet powder
JPS5964733A (ja) * 1982-09-27 1984-04-12 Sumitomo Special Metals Co Ltd 永久磁石
JPS59222564A (ja) * 1983-05-31 1984-12-14 Sumitomo Special Metals Co Ltd 希土類・鉄系磁性材料及び永久磁石

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015204391A (ja) * 2014-04-15 2015-11-16 Tdk株式会社 磁石粉末、ボンド磁石およびモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0151536B2 (ja) 1989-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0101552B2 (en) Magnetic materials, permanent magnets and methods of making those
JPS6134242B2 (ja)
JPH0510806B2 (ja)
JPH0319296B2 (ja)
JPH0510807B2 (ja)
JPH0232761B2 (ja)
JPH0316761B2 (ja)
JPH03236202A (ja) 焼結永久磁石
US5230749A (en) Permanent magnets
JPH0316762B2 (ja)
JPH04268051A (ja) 不可逆減磁の小さい熱安定性に優れたR−Fe−Co−B−C系永久磁石合金
JPH0474426B2 (ja)
JPH0146575B2 (ja)
JPS63241141A (ja) 強磁性合金
JPH061726B2 (ja) 永久磁石材料の製造方法
JPS609104A (ja) 永久磁石材料
JPS6365742B2 (ja)
JPS63241142A (ja) 強磁性合金
JPS6077959A (ja) 永久磁石材料の製造方法
JPH052735B2 (ja)
JPS63213637A (ja) 強磁性合金
JPS59163803A (ja) 永久磁石用合金
JPS59218705A (ja) 永久磁石材料の製造方法
JPH0536494B2 (ja)
JPH0474425B2 (ja)