JPS63212711A - バルブスプリングシートの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野１ 本発明はパルプスプリングを支持するバルブスプリング
シートの製造方法に係り、特にバルブスプリングシート
の内周面部と角部とを滑らかに接続形成することができ
、パルプステムにバルブスプリングシートを取り付ける
ときなどにパルプステムを傷付けることによって生ずる
パルプ脱落等を防止し得、しかもコストアップを招くこ
とのないバルブスプリングシートの製造方法に関する。

［発明の技術的背景及びその問題点］ 第１図は内燃機関のパルプ開閉機構を示すものであり、
第２図はそのパルプ上部を拡大水したものである。図に
おいて、パルプ１の駆動は、図示省略のカムシャフトの
回転によって作動するブツシュロッド２の上下運動がロ
ッカーアーム３を介してパルプステム１ａに伝達される
ことによってなされる。バルブステム１ａ上部外側には
、パルプヘッド１ｂを弁座４に着座させる方向、すなわ
ら上方向に弾発するためのパルプスプリング５゜６が設
けられている。パルプスプリング５．６の下方はシリン
ダヘッド７上に支承された下部のバルブスプリングシー
ト８により支持され、またそれらの上方は上部のバルブ
スプリングシート９により支持されている。上部のバル
ブスプリングシート９は、パルプステム１ａの外側に取
り付けられ、その外周面にテーバのついたコツタ１０に
よりパルプステム１ａ上端部に取り付けられる。バルブ
スプリングシート９の内周面９ａは、コツタ１０外周面
と嵌り合う、下方に向って漸次縮径されたテーバがつけ
られている。コツタ１０は２つ割りの筒状をなし、その
ドーナツ状の上端部１０ａはバルブステム１ａ上端部に
施された満１１に嵌め込まれるようになっている。

バルブスプリングシート９をパルプステム１ａに取り付
ける際には、バルブスプリングシート９をバルブスプリ
ング５．６の弾発力に抗して圧縮してパルプステム１ａ
に沿って押し下げる。そして、バルブスプリングシート
９を押し下げた状態にて２つ割りのコツタ１０をパルプ
ステム１ａに取り付けた後、バルブスプリングシート９
を静かに持ち上げると、パルプステム１ａとバルブスプ
リングシート９との間にコツタ１０が嵌め込まれ、バル
ブスプリングシート９はバルブステム１ａ上端部に取り
付けられる。

しかしながら、表面硬化処理されてパルプステム１ａよ
り硬度の大きいバルブスプリ・ングシート９を押し下げ
るとき、バルブスプリングシート９はパルプステム１ａ
の径方向に振れ易く、バルブスプリングシート９の内周
面９ａ側の角部９ｂのシャープエツジにより、パルプス
テム１ａのコツタ１０取付部等に傷を付けるという不具
合がある。

パルプステム１ａのコツタ１０取付は部に傷がつくと、
パルプステム１ａにこれとの摩擦によって保、　持され
ているコツタ１０の保持力が低下し、その結果、内燃機
関のオーバーラン運動時等にて過大荷重がコツタ１０に
かかったときには、コツタ１０．バルブスプリングシー
ト９が抜けてバルブ１が脱落し内燃機関が破損される等
の重大事故を惹き起してしまう。

バルブスプリングシート９は耐摩耗性が要求され、その
ため浸炭処理、窒化処理等の表面硬化処理がなされる」
また、バルブスプリングシート９の内周面９ａはコツタ
１０との密着性をよくするため精密研削を必要とするが
、浸炭処理等を受けるとバルブスプリングシート９には
変形が生じるため、浸炭処理後、内周面９ａに精密研削
加工を行うようにしている。更に、上述のようなバルブ
スプリングシート９の角部９ｂによってパルプステム１
ａを傷付けるのを防止するため、浸炭処理前に、第３図
に示すように角部９ｂに８面取り加工により丸みを付け
る。しかし、第３図中、ｗｉ線で示す浸炭処理前の内周
面９Ｃは、浸炭処理後の精密研削により内周面９ａとな
る。このため、折角、８面取り部１２を設けても８面取
り部１２と最終の内周面９ａとの接続部Ｂにシャープエ
ツジができてしまい、パルプステム１ａを傷付けること
になる。

パルプステム１ａの傷付き防止の対策としては、■パル
プ１の硬度を高めること、■バルブスプリングシート９
の角部９ｂのみ浸炭処理しないこと、■バルブスプリン
グシート９を浸炭処理しその内周面を研削して後、接続
部Ｂのシャープエツジをサンドベーパー等により削り落
して丸くすること（第４図参照）が考えられる。しかし
、上記■。

■、■のいずれの方法にあってもコストアップを余儀な
くされる等の問題がある。

尚、関連する技術として、［内燃機関のパルプステムキ
ャップ装置」　（実開昭５７−１１４１１５号公報）が
提案されている。

［発明の目的］ 本発明は以上の従来の問題点を有効に解決すべく　ｆｌ
ｌｌ案されたもの′Ｃあり、本発明の目的は、バルブス
プリングシートをパルプステムに取付ける際などにこれ
を傷つけることがないようにバルブスプリングシートの
内周面部と角部とを滑らかに接続でき、パルプステムの
傷付きを防止し得、しかもコストアップを招くことのな
いバルブスプリングシートの製造方法を提供することに
ある。

［発明の実施例］ 第５図１、第６図はバルブスプリングシート９の角部９
ｂ近傍を示すものであり、第５図は浸炭処理前の形状で
あり、第６図は浸炭処理して内周面を研削した後の形状
を示すものである。

第５図に示す如く、角部９ｂの先端部には小さな曲率半
径Ｒにて８面取りがなされて曲面部１３が形成されると
共に、浸炭処理前の内周面９Ｃ側には曲面部１３に滑ら
かに接続して連結部１４が形成されている。連結部１４
はほぼ平面状とみなせるような、大きな曲率半径を有し
ている。

バルブスプリングシート９は第５図の形状で浸炭処理さ
れた後、内周面９０は内周面９ａに精密研削されて約７
°のテーバがつけられるが、内周面９Ｃ側の連結部１４
はこの精密研削後の内周面９８にほぼ直線的な鋭角をも
って接続されるべく形成されており、精密研削後に一部
残る連結部１４と内周面９ａとの接続部Ｃの開きθは１
１０°以上となる。このため接続部Ｃにて、パルプステ
ム１ａを傷付けることはなく、このことは実機テストに
ても確認された。また、連結部１４を浸炭処理前に設け
ることの実質的なコストアップはほとんどなく、更に、
パルプステム１ａの傷付きを確実に防止できパルプ機構
の信頼性を向上することができる。

［発明の効果］ 以上型するに本発明によれば、バルブスプリングシート
の角部と内周面部とをほぼ直線的な鈍角をもって滑らか
に接続できシャープエツジが形成されることがないので
、パルプｉｉ　ｉ　、エンジン破損等の発生を確実に防
止しパルプ開ｗ１機構の信頼性を向上し得、しかもコス
トアップを招くことがなく実用性に富む等の優れた効果
を発揮することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は内燃機関のパルプ開Ｉｌ！１１ａ溝の一例を示
す縦断面図、第２図は同部分拡大断面図、第３図は第２
図のＡ部拡大断面図、第４図は第３図のＢ部のシャープ
エツジを削り落し′た状態を示す断面図、第５図は本発
明方法における浸炭処理前のバルブスプリングシートの
角部近傍の断面図、第６図は同シートを浸炭処理し内周
面を研削した後の状態を示す断面図である。 図中、１はバルブ、１ａはパルプステム、５゜６はバル
ブスプリング、９はバルブスプリングシート、９ａは最
終の内周面、９ｂは角部、９Ｃは浸炭処理前の内周面、
１０はコツタ、１３は曲面部、１４は連結部である。 第３図　　　　第４図 第５図 第６Ｎ ７′

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. バルブスプリングシートの内周面の角部を、小さな曲率
   半径の曲面部とこの曲面部から上記内周面に至り曲面部
   と内周面とにそれぞれ滑らかに接続される大きな曲率半
   径を有する連結部とで形成し、その後バルブスプリング
   シートを表面硬化処理し、表面硬化処理をした上記内周
   面を上記連結部の一部を残して研削処理するようにした
   ことを特徴とするバルブスプリングシートの製造方法。