JPS6321214A - 高純度シリカの製造方法 - Google Patents

高純度シリカの製造方法

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JPS6321214A
JPS6321214A JP16372486A JP16372486A JPS6321214A JP S6321214 A JPS6321214 A JP S6321214A JP 16372486 A JP16372486 A JP 16372486A JP 16372486 A JP16372486 A JP 16372486A JP S6321214 A JPS6321214 A JP S6321214A
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JP
Japan
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silica
alkali silicate
precipitate
acid
fluorine ions
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JP16372486A
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English (en)
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Akio Furuta
昭男 古田
Masatoshi Yamada
山田 正年
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JGC Corp
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JGC Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高純度シリカの製造方法に関し、詳しくは、
ケイ酸アルカリ水溶液をフッ素イオンを含有する酸中に
添加して、pHが1.0未満の高酸性条件下でシリカ沈
澱を得る、簡便かつ安価な高純度シリカの製造方法に関
する。
[従来技術およびその問題点] 従来、シリカはゴム、合成樹脂等の補強用充填剤等の用
途に広く用いられているが、最近では、電子産業の発展
に伴い、電子部品等の材料として純度の高いシリカに対
する需要が増大している。
例えば、LSIや超LSI等の保護容器用の材料として
高純度シリカが用いられており、4ナイン以上の純度の
ものが要求されている。また、アモルファス太陽電池用
のシリコン原料としては、6ナインクラスの高純度シリ
カが要求されている。
このような、高純度シリカの製造方法としては、ケイ酸
エステルのような有機ケイ素化合物を原料とする方法、
四塩化ケイ素を用いる方法および水ガラス(ケイ酸アル
カリ濃厚水溶液)を用いる方法等が知られている。
このうち、有機ケイ素化合物あるいは四塩化ケイ素を用
いる方法は、蒸留により精製した高純度のケイ酸エステ
ルや四塩化ケイ素を気相で酸化分解したり、湿式反応に
より加水分解することによつて高純度シリカを得る方法
である。この方法によれば、7〜9ナイン級の超高純度
シリカが得られるが、いずれも使用原料が高価であるた
め経湾性に問題がある。
また、安価なケイ酸アルカリを原料とする方法としては
、例えば、シリカの沈澱生成過程を常に遊離酸濃度が1
.0規定以上の酸性領域でかつ70〜90℃の高温で行
なうもの(特開昭60−191016号公報)、高濃度
のケイ酸アルカリ水溶液を原料とし、易洗浄性のシリカ
ゲルを作り、これを強酸中で繰返し加熱するもの(特開
昭60−204613号公報、同60〜204614号
公報)等がある。しかしながら、これらの方法によれば
、シリカゲルの洗浄やシリカ沈澱生成過程において、大
量の酸を高温で用いる必要があるため、原料費がかかり
、しかも装置の材質も特殊で高価なものとなっている。
さらに、上記特開昭60−204613号公報等では、
粒状シリカゲルとともにコロイド状シリカゲルも同時に
生成してしまうため、濾紙による濾過性が悪く、不純物
も充分に除去できなかった。
また、イオン交換を用いる方法としては、ケイ酸アルカ
リ水溶液を限外濾過によりコロイド粒子を除去した溶液
をイオン交換処理して酸性シリカゾルを得、これを弱ア
ルカリ性にした後凝析剤によりシリカを沈澱させるもの
(特開昭60−42217号公報、同60−42218
号公報)、ケイ酸アルカリ水溶液に金属水酸化物等の不
溶性物質を加えてから固液分離して得たケイ酸アルカリ
水溶液にイオン交換処理を行なってシリカゾルを得、こ
れを凝集剤によりシリカを沈澱させるものく特開昭60
−90811号公報)等がある。しかし、これらの方法
によれば凝集過程で大量のアンモニアやアンモニウム塩
等の凝集剤を用いるためやはり原料費がかかり、使用す
るケイ酸ナトリウム溶液を4wt%以下に希釈する必、
要があるため生産性が悪く、しかも排水処理も複雑にな
る等の問題がある。
さらに、ケイ酸アルカリ水溶液をイオン交換して得た酸
性シリカゾルからシリカを沈澱させる方法としては、ア
ンモニアでpHを調整した後冷却して凍結させ、これを
加熱融解してシリカを沈澱させるもの(特公昭36−9
415号公報)、アンモニアをシリカ 1モル当り0.
8モル以上添加した後焼成処理に際し無機酸、酸無水物
または酸性塩等により処理するもの(特公昭36−18
315号公報)あるいは第4級アンモニウム塩界面活性
剤を加えてケイ酸を沈澱させ、その後水分を分離焼成す
るもの(特公昭37−4304@公報)等があるが、こ
れらの方法によれば、A、f、Fe、U等の不純物が多
く残留し、高純度のシリカは得られない。
本発明の目的は、かかる従来技術の問題点に鑑み、安価
なケイ酸アルカリを原料とし、簡便で、しかも工業的な
高純度シリカを製造する方法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段および作用]本発明者ら
は、上記目的に沿って鋭意検討の結果、高濃度のケイ酸
アルカリ水溶液を、フッ素イオンを含有する酸中に添加
して、I)H1,0以下の高酸性下でシリカを沈澱させ
ることにより、Fe1AJ等の不純物を沈澱させること
なく溶液中に残留せしめて分離し、8濾過性(易洗浄性
)の沈澱が得られることを知見して本発明に至った。
すなわち本発明は、ケイ酸アルカリ水溶液を、フッ素イ
オンを含有する酸中に添加し、I)Hが1.0未満の条
件下でシリカ沈澱を得ることを特徴とする高純度シリカ
の製造方法である。
本発明において、原料として使用するケイ酸ナトリウム
、ケイ酸カリウムまたはこれらの混合物の水溶液である
ケイ酸アルカリ水溶液としては、市販されているJIS
規格の水ガラスが安価に入手でき好ましいが、これに限
らずケイ酸アルカリの水溶液であればいずれも使用可能
である。本発明にあっては、ケイ酸アルカリ水溶液とし
ては、シリカ(8i 02 )含量が20wt%以上の
高濃度ものが好ましく用いられる。20wt%未満であ
ると酸中に添加してもゾルとなり、これをゲル化するに
は高温での熟成が必要であり、しかも、これによって生
成するシリカは、寒天状シリカとなってしまい濾過性、
洗浄性が悪い。
本発明においては、このケイ酸アルカリ水溶液をフッ素
イオンを含有する酸中に添加して、シリ力をゲル化させ
、シリカ沈澱を得る。ここに用いられるフッ素イオン源
としては、フッ化水素(HF)、フッ化アンモニウム<
NH4F)等焼成中に揮散するものが好ましく、金属イ
オンを含むものは純度低下の原因となるので好ましくな
い。このフッ素イオンの濃度は、フッ素イオン/シリカ
のモル比で0.01〜0.2となる量が好ましく、0.
01未満では得られるシリカ沈澱の濾過性、洗浄性が悪
く、0.2を超えて添加してもそれほどの添加効果は生
じず、経済性が悪い。
また、ここに用いられる酸どしては、塩酸、硝酸、硫酸
等の安価でかつ洗浄により容易に除去できるものが好ま
しい。
このようなシリカのゲル化は、常にpH7,0未満の高
酸性の条件下で行なわれ、このことにより、Fe 、A
J等の不純物は沈澱せずに溶液中に残留し、これら不純
物がシリカの沈澱粒子中へ混入するのを防止している。
また、シリカのゲル化温度は、20℃からgo’cまで
の間が好ましく、これ以上高温では、装置の材質等に問
題を生ずる。
このようにして得られたシリカの沈澱は、粉末状シリカ
ゲルのみの易溶性(易洗浄性)の沈澱であり、この沈澱
(ケーキ)は、5規定程度の塩酸、硝酸中に入れ、例え
ば、80℃に加熱しながら60分撹拌した後、濾過、洗
浄を行なう。このような、酸洗浄等を2回程度行なうこ
とによって、ケーキ中のFe等の不純物が更に除去され
る。次いで、ケーキを水中に再び懸濁し、洗浄を行なっ
た後、乾燥、焼成を行なう。
このようにして製造された高純度シリカは、各種充填剤
、半導体用封止剤、石英ガラス、合成水晶、研磨材、太
陽電池等の用途に用いられる。
[実施例] 以下、実施例および比較例に基づき本発明を具体的に説
明する。
実施例1〜7 フッ化アンモニウム(N84 F)を含む36%塩酸4
31!を室温で激しく撹拌しつつ、この中へ市販のケイ
酸アルカリ濃厚水溶液(水ガラス3号、富士化学社製ニ
ジリカ濃度29.9wt%)を、そのままもしくは希釈
して第1表に示すシリカ含量としたものを徐々に添加し
、粉末状シリカを沈澱させた後1時間熟成を行なった。
このときのフッ素イオン/シリカのモル比を第1表に示
す。
次に、得られた沈澱を5Aili紙(東洋科学産業社製
)で濾過して、得られたケーキをさらに5規定塩酸によ
る酸洗浄、濾過、水洗、濾過を行なってから乾燥、焼成
して粉末シリカを得た。このときの濾過に要した時間、
および、得られたシリカ中のAJおよびFeの含有率を
第1表に示す。
第1表から明らかなように、いずれの実施例によって得
られたシリカについても、AJ、Feの含有率はいずれ
も10ppm以下となっている。
実施例8〜12 フッ化アンモニウムの代わりにフッ化水素(HF)を用
いた以外は実施例1〜.7と同様の方法で粉末状シリカ
を得た。このときのケイ酸アルカリ水溶液中のシリカ濃
度、フッ素イオン/シリカのモル比、濾過に要した時間
およびシリカ中のA、fおよびFeの含有率をそれぞれ
第1表に示す。
比較例1 比較として、フッ化アンモーウムを使用しなかった以外
は実施例1と同じ7法で粉末シリカを得た。このとき濾
過に要した時間およびシリカ中のAJおよびFeの含有
率・?第1表に示す。
この比較例1によっ7得られたシリカ沈澱は、濾過性が
悪いため、濾過に160分も要している。
これはフッ化アンモニウムやフッ化水素を含まない状態
で沈澱させた場合、極めて微細なコロイド状シリカが残
存するため、濾紙に目詰まりが生じることを示している
第1表 [発明の効果] 以上説明したように、高濃度のケイ酸アルカリ水溶液を
、フッ素イオンを含有する酸中に添加し、高酸性下でシ
リカ沈澱を得る本発明の製造方法により次の効果を有す
る。
1、安価な原料(ケイ酸アルカリ)より高純度シリカが
得られる。
2、予備精製をすることなしにシリカ沈澱が得られるた
め工程が簡略化できる。
3、市販の水ガラスを希釈する必要がなく高濃度のまま
使えるため、沈澱層の容積当りの生産効率が高く、生産
効率を上げることができる。
4、高温かつ長時間の加熱をすることなしにシリカ沈澱
を得るため、エネルギーを節約することができ、また、
高価で特殊な装置材料を用いる必要もない。
5、高酸性下で沈澱を行なうため洗浄前でも不純物が少
なく、しかも、濾過、洗浄性が良いため、洗浄回数を少
なく七ランニングコストを節約することができる。
従って、本発明によって得られたシリカは5ナイン級の
高純度であり、半導体用封止剤等の用途に好適に用いら
れる。
特許出願人 日 揮 株 式 会 社 代理人 弁理士 伊 東 辰 雄 代理人 弁理士 伊 東 哲 也 −12=

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ケイ酸アルカリ水溶液を、フッ素イオンを含有する
    酸中に添加し、pHが1.0未満の条件下でシリカ沈澱
    を得ることを特徴とする高純度シリカの製造方法。 2、前記ケイ酸アルカリ水溶液中のシリカ濃度が20w
    t%以上である特許請求の範囲第1項記載の高純度シリ
    カの製造方法。 3、前記フッ素イオン濃度がフッ素イオン/シリカのモ
    ル比で0.01〜0.2である特許請求の範囲第1また
    は2項記載の高純度シリカの製造方法。
JP16372486A 1986-07-14 1986-07-14 高純度シリカの製造方法 Pending JPS6321214A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5531822A (en) * 1993-03-01 1996-07-02 Morizane; Toshinori Modifier for porous materials and method of modifying porous materials
JP2012504100A (ja) * 2008-09-30 2012-02-16 エボニック デグサ ゲーエムベーハー 二酸化珪素からのソーラーグレードシリコンの製造

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