JPS63206732A - 閃光放電管の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、起生形閃光放電管の構造に関するものである
。

（従来技術〕 従来より、ストロボ用の閃光放電管は、断面円形のガラ
ス管内に稀ガス類たとえばキセノンを所定圧で封入し、
円筒形状の直管ガラスの両端に、それぞれのカソード電
極とアノード電極を設け、かつガラス管内のアノード電
極とカソード電極の先端間に位置する直管ガラスの外周
面に酸化錫を主成分とする、透明導電性被膜を塗布しト
リガー電極を設けた構造となっており、該トリガー電極
の取出リード線としてガラス管の透明導電性被膜を塗布
した部分にニッケル線などの細線が巻きつけられた構成
となっている。

上記の構成に係る閃光放電管をストロボユニットとして
構成するに際しては、閃光光を所定範囲に効率よく照射
する様に、閃光放電管光軸に関して少なくともほぼ回転
面として形成された凹状の反射笠を設け、該反射笠の内
部の焦点近傍もしくは焦点内に上記閃光放電管を配設す
るようにしている。

上記の閃光管が配される反射笠本体構造としては、本体
表面にアルミニウムが真空蒸着された合成樹脂もしくは
鏡面仕上げされた光輝アルミなどの金属が用いられてお
り、放電管に対し平行方向に配設された一対の長辺側反
射面と、放電管に対して垂直方向に配設された一対の短
辺側反射面とを有しており、このような反射笠を用いた
場合通常は長辺側反射面による照射光の配光特性よりも
短辺側反射面による照射光の配光特性の方が悪くなる。

即ち閃光放電管から出る光の利用率（収率）が悪いとい
った欠点がある。この欠点を是正するためには反射笠の
奥行きを深くし間口を大きくするといった方法があるが
、該方法では電子閃光装置が大型化してしまうといった
欠点を有していた。

上述の問題を解消する方法として直管タイプの閃光放電
管に代えて、豆球タイプの放電管を用い間口が円形の反
射笠と組合わさることにより、配光特性を均一とする装
置を本願出願人は提案している。

第１図、第２図（ａ）、（ｂ）は前記本願出願人が提案
した豆球タイプの閃光放電管の構成を示す斜視図並びに
上面図及び正面図であり、第１図、第２図において、１
は例えばセラミックにて形成される円形状の底板で、一
点鎖線で示される先端球状のガラス管６（透光性封体）
にてその外周が囲まれている。

７及び８は共にセラミックあるいはガラス材料等にて形
成される遮蔽板で、遮蔽板８は円形の一部が切断された
形状となっており、底板１（封口板）に対して所定長隔
てて平行になるよう配され、又、遮蔽板７は底板１のほ
ぼ中央部に垂直に配されている。この様に遮蔽板７．８
を組み合わせることにてガラス管内を４室に割けている
。

又底板１に対しカソード電極４及びアノード電極５が貫
通しており、ガラス管６内側にカソード電極の焼結電極
４ａが設けられている。

更にガラス管６の外周面には酸化錫を主成分とする透明
導電性被膜が塗布され、トリガー電極として作用する。

上記ガラス管６内にはキセノン等の稀ガスが封入されて
、カソード電極４とアノード電極５間に高圧を印加する
と共に、トリガー電極にトリガー電圧を印加することに
て図中Ａ→Ｂ−Ｃの経路にて電子が放出されアーク放電
を起こし、閃光発光を生じさせる。

該構成にあっては、豆球タイプとした際においてもアー
ク長を長く取るためにガラス管内を多室に分割するため
の遮蔽板７．８が配されており、ガラス管６と遮蔽板７
．８との接合を十分気密性の高いものとする必要がある
。

即ち上記の如く本来アーク路としては、Ａ−Ｂ→Ｃのル
ートを介してカソード電極４とアノード電極５を結ぶも
のであるが、遮蔽板７のガラス管６の内面と接触する端
面７ａ、７ｂ又は遮蔽板８のガラス管の内面と接触する
端面８ａ間の気密が不十分であった場合には、電子が端
面７ａ。

７ｂ、８ａとガラス管間の間を介して電子が矢印り、Ｅ
、Ｆの如くもれるおそれがある。

該遮蔽板７とガラス管内面の密着は加熱溶着することに
て第３図の如くなし、その密着を保つことが考えられる
が、この場合、上記遮蔽板の材質としてはセラミックが
通常使用されている関係で、ガラスとセラミックとはそ
の融点が異なり十分なる密着が出来ないこととなる。又
、第４図の如く前もって遮蔽板に接着材を付け、その後
ガラス管を溶着することも考えられるが、ガラス溶着時
の熱及び溶着後、放電管使用時の発光により発生する熱
等で接着剤が劣化したりこげたりするおそれがある。

〔目　的〕

本発明は、上記豆球タイプの閃光放電管における遮蔽板
とガラス管内面との気密を十分にするための構造を提供
せんとするものである。

〔実施例〕

第５図は本発明に係る閃光放電管の分解構造を示す斜視
図であり、第１．第２図と同一構成部には同一記号を附
してあり、ガラス管６の開口底面端を底板１の端面に挿
入することにて閃光放電管が構成（組立て）される。

この放電管の構成過程において遮蔽板７とガラス管を溶
着し、その気密を行うのであるが、本発明では第６〜第
９図の如く遮蔽板とガラス管との溶着部において、遮蔽
板に溝を設けたり又は粗面とすることにて溶着部の接合
面積を大なるものになし、その気密性を向上させている
。

即ち第６．第７．第８図では遮蔽板７の先端部に溝７ａ
、７ｂ、７ｄを設けて、その接合面積を増大させており
、又、第９図では先端部を粗面となしその接合面積を増
大させている。

〔効　果〕

以上の如く本発明にあっては、豆球タイプの放電管を構
成するに際して遮蔽板の端面とガラス管の内面との接合
面積を極力大きくし、加熱溶着したものであるため、遮
蔽板と接触するガラス管内面部間の気密が高く取ること
が出来、本来のアーク路以外のアーク路が形成され、発
光効率が低下することを防止出来るものである。

尚、実施例では遮蔽板７．８の一部を切欠けることにて
アーク路を形成しているが、遮蔽板７゜８にて完全にガ
ラス管と底板による封体内部を分割し、各遮蔽板の上記
切欠は部に相当する位置に開口部を設け、該開口部を介
してアーク路を形成しても良いも−のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る閃光放電管の構成を示す斜視図、
第２図（ａ）（ｂ）は第１図示の放電管の上面図及び正
面図、第３図、第４図はガラス管と遮蔽板との溶着状態
を示す構成図、第５図は第１図示の閃光放電管の分解斜
視図、第６図〜第９図は本発明に係る放電管による溶着
状態をそれぞれ示す構成図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　一端に開口部を有する透光性封体と、該封体の開口部
   を封着する封口板と、該封口板に配されたカソード及び
   アノード電極端子と、前記透光性封体と封口板にて囲ま
   れた内部をそれぞれ室部が連絡した多室に分割するため
   の遮蔽板とを有し、かつ該遮蔽板と透光性封体の内面と
   の接触部において該遮蔽板の端部近傍に少なくとも１本
   以上の溝を配して加熱溶着して接合したことを特徴とす
   る閃光放電管の構造。