JPS63205416A - 2サイクル内燃機関 - Google Patents

2サイクル内燃機関

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JPS63205416A
JPS63205416A JP62035821A JP3582187A JPS63205416A JP S63205416 A JPS63205416 A JP S63205416A JP 62035821 A JP62035821 A JP 62035821A JP 3582187 A JP3582187 A JP 3582187A JP S63205416 A JPS63205416 A JP S63205416A
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cylinder
valve
intake
combustion chamber
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敏雄 棚橋
Toshio Ito
敏雄 伊藤
Masanobu Kanamaru
昌宣 金丸
Norihiko Nakamura
徳彦 中村
Hiroshi Noguchi
博史 野口
Toyoichi Umehana
豊一 梅花
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    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
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    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/42Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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  • Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシリンダヘッドに吸気弁と排気弁を設けた2サ
イクル内燃機関に関する。
〔従来の技術〕
特公昭60−5770号公報には、吸気弁及び排気弁を
有するオーブンチャンバ型2サイクル内燃機関が開示さ
れている。この2サイクル内燃機関は、ピストンが不死
点にあるときに吸気弁と排気弁とがほぼ同時に開き、吸
気弁から流入した新気は下向きに指向され、ピストン頂
面で反転して、シリンダ内で縦回りのU字状の流れを形
成するようになっている。新気と排気の境界面は、最初
吸気弁の近くにあり、次いでシリンダの下方中央部にな
り、そして排気弁の近くへと移動し、シリンダ内の全体
で排気と新気とが置き換わるようになっている。
しかしながら、このような2サイクル内燃機関は高負荷
域では問題ないが、アイドル時又は軽負荷域での燃焼に
問題がある。アイドル時又は軽負荷域では、供給される
新気の量が少なくてシリンダ内には多量の排気が残留す
るので、新気が残留排気中に分散して薄くなり、新気を
シリンダヘッドの点火プラグの近傍に集めることができ
ない。
即ち、シリンダ内で縦回りのU字状の流れでは、新気の
主流はシリンダの下方へ移動してしまうからである。こ
のため、シリンダヘッドに設けられた点火プラグによる
着火や、火炎核の発生が阻害されたり、火炎伝播速度が
低下することにより、失火したり、燃焼変動が発生し易
くなる。
また、吸入空気にシリンダ軸線回りのスワールを形成さ
せることは従来から公知である。例えば、米国特許45
43928号は対向配置の2つの吸気弁がら空気を供給
してシリンダ軸線回りのスワールを形成させるようにし
ている。排気弁はシリンダの頂部中央に形成された副室
に配置されている。従って、この特許に開示された内燃
機関では、燃焼が副室で開始され、次いで、スワールし
ているシリンダ内に広がるようになっているものであり
、排気ガスにスワールを発生させたり、残留排気ガスと
新気との間で成層化を行ったりするものではない。
本願の出願人は先に、アイドルを含む低負荷時に、排気
弁の開弁時に排気ポートから排出した排気ガスの一部を
燃焼室にシリンダ軸線の回りにスワールさせつつ再流入
させることによって、ピストン側の残留排気ガスに対し
てシリンダヘッド側に新気を集め、成層燃焼を行うこと
のできる2サイクル内燃機関を提案した。
〔発明が解決しようとする問題点〕
2サイクル内燃機関では上記したように掃気によって排
気を行うために排気ガスが燃焼室に残留し、アイドルや
軽負荷域では燃焼室内の残留排気ガスに対する供給新気
の割合が小さくなり、燃焼が不安定になるという問題が
あった。本発明は上記先願に記載されているような、特
にアイドル時や軽負荷域の新気量の少ない運転条件下に
おいて、排気弁の開弁時に排気ポートから排出した排気
ガスの一部を燃焼室にシリンダ軸線の回りにスワールさ
せつつ再流入させて、新気と残留排気ガスとの成層化を
形成し、かつこの形成された成層化をピストン上昇時ま
で維持することのできるようにして、シリンダヘッドの
近傍に形成された濃い混金気の層に点火プラグによって
容易に着火できるようにすることを目的とするものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明による2サイクル内燃機関は、過給手段を有する
新気供給系と、シリンダヘッド部分に設けられた吸気ポ
ート及び排気ポートを開閉するために、クランク角に同
期して駆動される吸気弁及び排気弁を有する多気筒2サ
イクル内燃機関において、排気弁の開弁時に排気ポート
から排出した排気ガスの一部を燃焼室にシリンダ軸線の
回りにスワールさせつつ再流入させる手段を設けるとと
もに、排気マニホールドを共有する気筒群のバルブタイ
ミングが、或る気筒の排気弁の開弁期間が他の気筒の排
気弁の開弁期間とオーバーラツプしないように定められ
ていることを特徴とするものである。
〔作 用〕
本発明によれば、少なくともアイドルを含む低負荷域に
おいて、次のようにして成層化が達成される。即ち、ピ
ストンの下降行程中に排気弁が開くと弱い排気ブローダ
ウンが発生し、排気ポート内は正圧になる。排気ブロー
ダウンは短時間で終了し、ピストンは引き続いて下降し
ているのでシリンダ内が排気ポートに対して負圧になり
、一旦排出した排気ガスの一部が燃焼室に再流入する。
本発明においては、この再流入する排気ガスにシリンダ
軸線の回りにスワールさせる手段が設けられており、燃
焼室内で排気ガスがシリンダ軸線の回りにスワール子る
。その後で吸気弁が開弁する。
アイドル時及び軽負荷域においては供給新気量は少なく
、新気は比較的にゆっくりと流入する。従って、ゆっく
りと流入する新気はシリンダ軸線の回りにスワールして
いる排気ガスの上にゆっくりと乗り、新気は排気スワー
ルに乗ったままシリンダヘッドの近傍に集まっている。
従って、シリンダヘッド側に新気があり、ピストン側に
残留排気ガスがあり、これで成層化が形成される。また
、バルブタイミングが、或る気筒の排気弁の開弁期間が
他の気筒の排気弁の開弁期間とオーバーランプしないよ
うに定められており、掃気中の気筒の排気弁が閉じるま
で他の気筒の排気弁は開弁しない。従って、上のように
して成層化が形成された掃気中の気筒に、他の気筒の排
気圧力、特に排気弁開弁当初のブローダウン圧力がかか
ることがなく、従って、ピストン上昇時まで成層化が乱
されることなく維持され、シリンダヘッドの近傍に集ま
っている濃い混合気に点火して容易に着火することがで
きるのである。
〔実施例〕
第1図は第3図の吸気弁と排気弁を通る垂直断面図、第
2図は本発明を適用した6気筒の2サイクル内燃機関1
0を示す図、第3図は第2図の1気筒の燃焼室の近傍を
詳細に示す図である。機関本体10はシリンダブロック
12とシリンダヘッド14とにより構成され、ピストン
16の上方に燃焼室18が形成される。シリンダヘッド
14には吸気ポート20と排気ポート22とが対向配置
で形成され、それぞれにポペット弁からなる吸気弁24
と排気弁26とを有するものである。
第3図に示されるように、吸気弁24及び排気弁26は
それぞれ2個ずつ設けられ、点火プラグ28が燃焼室1
8のほぼ中央に設けられる。排気弁26はESとEで表
されており、一方、吸気弁24はFA、FBで表されて
いる。これは吸気弁24の働きが相互に差があることを
示しており、以後FAで表された吸気弁を低負荷吸気弁
と呼び、FBで表された吸気弁を高負荷吸気弁と呼ぶこ
とにする。
第2図及び第3図に示されるように、シリンダヘッド1
4には2個の吸気マニホールド30 、32が取りつけ
られる。一方の吸気マニホールド30の各枝管が低負荷
吸気弁FAの配置された側の吸気ポート20に接続され
、他方の吸気マニホールド32の各枝管が高負荷吸気弁
FBの配置された側の吸気ポート20に接続される。両
吸気ポート20は機関の長手軸線とほぼ直角方向に相互
にはぼ平行に延び、且つ機関の長手軸線とほぼ直角力 
      !向の気筒の中心線の両側にあり、少なく
とも低負荷吸気弁FAの配置された側の吸気ポート20
は燃焼室18に接線方向に開口する。そして、吸気ポー
ト20または吸気マニホールド30 、32の各枝管に
はそれぞれ燃料噴射弁34が配置される。また、燃料噴
射弁34の上流にはリードバルブからなる逆止弁36が
配置される。
第2図に示されるように、空気はエアクリーナ38から
取り入れられ、スロットル弁40で流量制御され、そし
て過給@42で過給されるようになっている。過給機4
2の下流にはインタークーラ44が配置され、前記2つ
の吸気マニホールド30 、32は共にこのインターク
ーラ44に接続される。過給機42はルーツポンプ等の
機関の出力により駆動される機械式過給機を利用するこ
とができる。また、スロットル弁40の上流にはエアフ
ローメータ46が配置される。
高負荷側の吸気マニホールド32の集合部にはバタフラ
イ式吸気制御弁48が配置される。吸気弁24及び排気
弁26がカム軸によって機関のりランクシャフトと同期
して駆動されるのに対し、この吸気制御弁48は機関の
負荷及び回転数に応じて開閉されるものである。吸気制
御弁48は少な(とも機関アイドル時を含む低負荷時に
閉じられ、従って、このときには空気は低負荷側の吸気
マニホールド30からのみ供給されることになる。
吸気制御弁48は機関中高負荷時に開かれ、従って、こ
のときには空気は高負荷側の吸気マニホー。
ルド32及び低負荷側の吸気マニホールド30の双方を
通って供給される。
第2図に示されるように、6気筒に対して2つの排気マ
ニホールド50が設けられ、一方の排気マニホールド5
0は第1.2.3気筒に接続され、他方の排気マニホー
ルド50は第4.5.6気筒に接続される。各排気マニ
ホールド50の集合部にはそれぞれに触媒52が配置さ
れ、各排気マニホールド50はさらにマフラー54を通
って相互に独立して終端する。この場合、点火順序は、
第1.6,2,4,3.5気筒の順である。各排気マニ
ホールド50は3つの枝管を有し、従って、1つの枝管
が1気筒分の排気ポート22に接続されることになる。
第3図はそのような枝管の1つ50aを示しており、枝
管50aは機関の長手軸線に対してほぼ直角に取りつけ
られる。ところで、各気筒には2つの排気ポート22が
あり、これらの2つの排気ポート22はシリンダヘッド
14内で1つのポートに合流される。Esを付けて示さ
れる排気弁26を配置した方の排気ポート22は上記枝
管50aと一直線を成すように機関の長手軸線に対して
ほぼ直角に形成され、且つ燃焼室18に接線方向に開口
する。他方の排気ポート22は機関の長手軸線に対して
ほぼ直角に形成された側の排気ポート22に或る角度を
つけて合流される。この排気ポート22の構成は、2つ
の排気弁26をもつことによって排気ガスの排出速度を
高めることができることにあり、そして、排気ガスが排
気ポート22及び排気マニホールド50に排出され、そ
の一部が燃焼室18に再流入するときに、−直線上に流
れる慣性の効果によって、角度を付けた側の排気ポ一ト
22からの再流入はほとんどなく、Esを付けて示され
る排気弁26を配置した方の排気ポート22を主に通り
、この再流入排気ガスがシリンダ軸線の周りのスワール
Sを形成することができるようにしたものである。
このスワールSは第3図で見て時計回り方向である。そ
して、このスワールSを形成させる(Es側の)排気ポ
ート22は、高負荷側の吸気弁FBを有する吸気ポート
20と一直線上で向き合い、低負荷側の吸気弁FAを有
する吸気ポート20とは中心線を挾んでオフセットして
向き合うようになっている。従って、低負荷時に低負荷
側の吸気弁FAを有する吸気ポート20から供給された
新気がそれ自体でスワールを生成する場合には、そのス
ワールは再流入排気ガスのスワールSと同じ時計回り方
向になる。低負荷時には、吸気制御弁48が閉じられる
のでスワールSを形成させる排気ポート22と向き合っ
た高負荷側の吸気ポート20からの新気の流れはなく、
再流入排気ガスのスワールSを妨げるものがなく、かく
して、スワールSが保持されることができる。
第3図に示されるように、シリンダヘッド14の内壁、
即ち燃焼室18の上壁には、マスク56が形成される。
このマスク56は機関の長手軸線とほぼ平行に燃焼室1
8を横断し、中央の大部分は鋭い立ち上がりの台地状隆
起で形成され、側縁部においては傾斜が緩やかになって
いる。点火プラグ28は吸気弁24側にくるようになっ
ている。
このマスク56もスワールSの形成を助けるものである
。即ち、排気弁(E)26からの再流入排気ガスは前述
したようにほとんどないばかりでなく、流入があったと
してもマスク56に遮られる。排気弁Esからの再流入
排気ガスは前述したようにそれ自体でスワールしようと
し、さらに、スワールから外れて燃焼室18の中心方向
への流れがあればこれもマスク56゛に遮られる。従っ
て、排気弁Esからの再流入排気ガスはマスク56の側
縁部の傾斜の緩やかな領域を通る他なく、ますます、燃
焼室18及びシリンダの円筒面に沿って流れるようにな
るのである。また、高負荷時には、2つの吸気ポート2
0から平行に供給される新気がマスク56に当たり、下
向きに流れを向けられ、排気ポート22に吹き抜けるの
が防止される。点火プラグ28は吸気弁24側にあるの
で低負荷時でもより濃い混合気に接することができるの
である。
ここで排気ガスの圧力について説明すると、機関低負荷
時、排気弁26が開かれた直後に弱い排気ブローダウン
があって排気ポート内は正圧になり、燃焼室18の排気
圧力は急激に低下する。ピストン16の下降運動によっ
て燃焼室18の圧力が排気ポートの圧力よりも低下する
と、排気ブローダウンによって燃焼室から排出された排
気ガスの一部は、排気ポート22と燃焼室18の圧力差
によって燃焼室18に再流入(逆流)するようになる。
このように、機関低負荷時には弱い排気ブローダウンの
直後に排気ガスの燃焼室への逆流がある。
本発明においては、燃焼室へ逆流する排気ガスが、第1
図及び第3図に示されるように、燃焼室18内でシリン
ダ軸線の回りのスワールSを形成するようになっている
。従来、吸気ポートから吸入された吸入空気にスワール
を発生させることはかなり提案されているが、逆流する
排気にスワールを発生させることは本発明の大きな特徴
である。
第4図はクランクシャフトと同期して駆動される吸気弁
24の開弁期間(FO)と排気弁26の開弁期間(E○
)とを示した図である。2サイクル内燃機関では、ピス
トン16が上死点TDCから下死点BDCへ下降してい
く膨張行程と、下死点BDCから上死点TDCへ上昇し
ていく圧縮行程の2行程しかなく、排気と吸入はこれら
の2行程の間に下死点BDCの近くで行われ、基本的に
は過給機42で押し込まれた新気が排気ガスを押し出し
つつガス交換を行う掃気を含んでいる。高負荷時には新
気量及び燃料量が多く、従って、シリンダ内に残留する
排気ガスは少ないので、燃焼上の問題は少ないが、アイ
ドル時及び低負荷時には新気量及び燃料量が少なく、残
留排気ガスが多い中で燃焼を行わなければならず、新気
と排気が混合すると空燃比が薄くなり、着火燃焼が非常
に困難になるのである。
本発明においては、排気弁26は下死点BDC前80度
の時点で開き、このときにはピストン16の下降速度が
速いので、アイドル時及び低負荷時の弱い排気ブローダ
ウン後に燃焼室18の圧力は下がり、排気ポート22の
背圧と燃焼室18の負圧とによって排気ガスの逆流が確
実に生じるようになっている。排気弁26は圧縮行程の
あまり進まない下死点BDC後40度の時点で閉じる。
また、吸気弁24は排気弁26が開いた後で排気ガスの
逆流が生じたような時点、例えば下死点BDC前50度
の時点で開き、排気弁26の閉弁後の下死点BDC後7
0度の時点で閉じる。
第5図はアイドル時及び低負荷時の排気ガスの逆流及び
スワールの生成、及びそれによって生じる新気と残留排
気ガスの成層化を説明する図である。このときには、吸
気制御弁48は閉じられ、新気の供給は低負荷吸気弁(
FA) 20側からのみとなる。この新気の供給は、量
自体が少なく且つ過給圧も低いのでゆっくりしたもので
ある。第5図(a)に示されるように、下死点BDC前
80度になると排気弁26が開き、圧力Pの弱い排気ブ
ローダウンが生じる。この排気ブローダウンはアイドル
時及び低負荷時においては短時間で終了する。例えば、
アイドル時及び低負荷時の弱い排気ブローダウンにおけ
る排気ポート22の圧力は、瞬間的に2〜3kg/cJ
程度になるが、直ぐに1.05kg / c+a程度に
下がり、正圧の背圧を維持しつつ安定化する。
ピストン16の下降により燃焼室18内が負圧になり、
第5図(b)に示されるように排気ガスが矢印Qのよう
に再流入し、排気ポート22の構造、マスク56等のス
ワール形成手段により、燃焼室18内で排気ガスのスワ
ールSが形成される。
下死点BDC前50度になると、低負荷吸気弁(IIA
)20が開く。新気はスロットル弁40で調量され、過
給機42の過給圧も比較的に低い。また、吸気弁24が
実質的に全開になるのに時間がかかるので新気は直ちに
は流入せず、低負荷吸気弁(FA20)の開弁当初にも
排気ガスの逆流及びスワール形成は続いている。このよ
うに排気スワールの形成はかなりの時間続けられ、この
スワールはシリンダ軸線の回りに形成されるものである
しかる後に、第5図(C)、 (d)に示されるように
、吸気弁24が実質的に全開になると新気が入ってくる
。このときにはピストン16の下降速度も小さくなって
いるので燃焼室内にはほとんど負圧が形成されず且つ前
述したように過給圧も小さいので、新気はゆっくりと燃
焼室18に入る。
従って、流入した新気は排気スワール上にゆっくりと乗
り、前述したように同じ方向に回るように供給されるの
で、排気スワール上で排気スワールとともにスワールす
るようになる。このようにして、新気はシリンダヘッド
14側の点火プラグ28側に近い部位に集まり、即ち、
シリンダへノド14側の新気とピストン16例の排気と
の成層化が達成されるのである。この新気と排気の成層
は、第5図(e)に示されるように、ピストン16が下
死点まで下降した後、それから少し上昇して排気弁26
が閉じ、そして吸気弁24が閉しく18) ても維持される。尚、ピストン16が下死点を過ぎて上
昇に転じても暫くは運動速度が遅く、そして、各排気マ
ニホールド5oに設けた触媒52が排気ポート22及び
排気マニホールド5oの圧力の低下を妨げるので、燃焼
室18がら排気ポート22への新気の流出、いわゆる新
気の吹き抜けはほとんど起こらない。また、各排気マニ
ホールド50に設けた触媒52は、排気ブローダウン時
の圧力を反射させる作用をもっことが確認されており、
この反射圧力が、ピストン16が下死点を過ぎて上昇に
転じた後で燃焼室1日に背圧を与え、新気の吹き抜は防
止に効果を発揮する。
ところで、第5図(d)または(e)に示されるように
成層化が形成された後で、この成層化が乱されることは
好ましくない。例えば、第4図ではBDC後4後塵0度
気弁26が閉じるが、BDC後30度で他の気筒の排気
弁26が開くとすると、その排気ブローダウンがまだ開
弁中の当該気筒に作用し、せっかく形成された成層化が
乱されることになる。これを防止するために、本発明に
おいては、バルブタイミングが、或る気筒の排気弁の開
弁期間が他の気筒の排気弁の開弁期間とオーバーランプ
しないように定められている。さらに詳細に説明すると
、例えば、第2図の下側の排気マニホールド50は12
0度ずつ位相のずれた第1.2.3気筒に接続され、排
気弁26の開弁期間EOが120度以下となるようにな
っている。第4図は排気弁2Gの開弁期間EOが丁度1
20度の場合を示しており、第2気筒の開弁期間がEO
2、第3気筒の開弁期間がEO3でそれぞれ示されてい
る。従って、掃気中の気筒が他の気筒の排気ブローダウ
ンを受けることがない。なお、排気弁の開弁期間を極端
に小さくすることは実際上難しく、6気筒機関の場合に
は第2図に示されるように2つの気筒グループに分離し
て、少なくとも排気ガスの挙動に関して各グループが他
のグループと独立するようにし、そして各グループ内で
上記したように排気弁の開弁機関がオーバーランプしな
いようにするのが好ましいのである。
燃料は吸気弁24が閉弁する前の適切な時点に噴射され
る。従って、アイドル時及び軽負荷時には、濃い混合気
がシリンダヘッド14側の点火プラグ28側に近い部位
に集まり、点火プラグ28によって容易に着火して確実
な燃焼が得られるようになるのである。そして、この混
合気及び次の新気は排気ガスの上に乗っており、高温の
排気ガスによって活性化され、ラジカル燃料成分を含む
活性熱雰囲気状態を形成して、着火性が高められた状態
の中で燃焼を行うことができるのである。
中高負荷時には吸気制御弁48が開かれるので両方の吸
気ポート24を通って新気が供給されるようになり、特
に、大量の空気が高負荷側の吸気ポートFB24を通る
ことができるようになる。このように新気量が多くなる
と再流入排気ガスのスワールの効果はなくなり、多量の
新気による横断掃気が行われるようになる。このときに
、シリンダヘッド14の中央を横断するマスク56があ
るので、排気ポート22に向かって供給された新気はマ
スク56に当たって下向き流れになり、結局、新気が最
初下向きに流れ次にピストン16に当だって上向きにな
り、U字状の流れで掃気を行う。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば特にアイドル及び
低負荷時に新気と残留排気との間で成層化を形成し、こ
の成層化を維持して確実で排気浄化性能の優れた燃焼を
行うことができ、低負荷から高負荷まで良好な燃焼をす
ることのできる2サイクル内燃機関を得ることができる
【図面の簡単な説明】
第1図は第3図の吸気弁と排気弁を通る垂直断面図、第
2図は本発明を適用した6気筒の2サイクル内燃機関を
示す図、第3図は第2図の1気筒の燃焼室の近傍を詳細
に示す図、第4図はバルブタイミングを示す図、第5図
は低負荷時の成層化を説明する説明図である。 14・・・シリンダヘッド、  16・・・ピストン、
18・・・燃焼室、      20・・・吸気ポート
、22・・・排気ポート、    24・・・吸気弁、
26・・・排気弁、     42・・・過給機、48
・・・吸気制御弁、   56・・・マスク。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 過給手段を有する新気供給系と、シリンダヘッド部分に
    設けられた吸気ポート及び排気ポートを開閉するために
    、クランク角に同期して駆動される吸気弁及び排気弁を
    有する多気筒2サイクル内燃機関において、排気弁の開
    弁時に排気ポートから排出した排気ガスの一部を燃焼室
    にシリンダ軸線の回りにスワールさせつつ再流入させる
    手段を設けるとともに、排気マニホールドを共有する気
    筒群のバルブダイミングが、或る気筒の排気弁の開弁期
    間が他の気筒の排気弁の開弁期間とオーバーラップしな
    いように定められていることを特徴とする2サイクル内
    燃機関。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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