JPS63201313A - 2サイクル内燃機関 - Google Patents

2サイクル内燃機関

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Publication number
JPS63201313A
JPS63201313A JP62033444A JP3344487A JPS63201313A JP S63201313 A JPS63201313 A JP S63201313A JP 62033444 A JP62033444 A JP 62033444A JP 3344487 A JP3344487 A JP 3344487A JP S63201313 A JPS63201313 A JP S63201313A
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JP
Japan
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intake
valve
exhaust
port
fresh air
Prior art date
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Pending
Application number
JP62033444A
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English (en)
Inventor
Toshio Tanahashi
敏雄 棚橋
Toshio Ito
敏雄 伊藤
Masanobu Kanamaru
昌宣 金丸
Norihiko Nakamura
徳彦 中村
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPS63201313A publication Critical patent/JPS63201313A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/42Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
    • F02F1/4214Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads specially adapted for four or more valves per cylinder
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/1824Number of cylinders six

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシリンダヘッドに吸気弁と排気弁を設けた2サ
イクル内燃機関に関する。
(従来の技術) 特公昭60−5770号公報には、吸気弁及び排気弁を
有するオープンチャンバ型2サイクル内燃機関が開示さ
れている。この2サイクル内燃機関は、ピストンが下死
点にあるときに吸気弁と排気弁とがほぼ同時に開き、吸
気弁から流入した新気は下向きに指向され、ピストン頂
面で反転して、シリンダ内で縦回りのU字状の流れを形
成するようになっている。新気と排気の境界面は、最初
吸気弁の近くにあり、次いでシリンダの下方中央部にな
り、そして排気弁の近くへと移動し、シリンダ内の全体
で排気と新気とが置き換わるようになっている。
しかしながら、このような2サイクル内燃機関は高負荷
域では問題ないが、アイドル時又は軽負荷載での燃焼に
問題がある。アイドル時又は軽負荷域では、供給される
新気の量が少なくてシリンダ内には多量の排気が残留す
るので、新気が残留排気中に分散して薄くなり、新気を
シリンダヘッドの点火プラグの近傍に集めることができ
ない。
即ち、シリンダ内で縦回りのU字状の流れでは、新気の
主流はシリンダの下方へ移動してしまうからである。こ
のため、シリンダヘッドに設けられた点火プラグによる
着火や、火炎核の発生が阻害されたり、火炎伝播速度が
低下することにより、失火したり、燃焼変動が発生し易
くなる。
また、吸入空気にシリンダ軸線回りのスワールを形成さ
せることは従来から公知である6例えば、米国特許45
43928号は対向配置の2つの吸気弁から空気を供給
してシリンダ軸線回りのスワールを形成させるようにし
ている。排気弁はシリンダの頂部中央に形成された副室
に配置されている。従って、この特許に開示された内燃
機関では、燃焼が副室で開始され、次いで、スワールし
ているシリンダ内に広がるようになワているものであり
、排気ガスにスワールを発生させたり、残留排気ガスと
新気との間に成層化を行ったりするものではない。
本願の出願人は先に、アイドルを含む低負荷時に、排気
弁の開弁時に排気ポートから排出した排気ガスの一部を
燃焼室にシリンダ軸線の回りにスワールさせつつ再流入
させることによって、ピストン側の残留排気ガスに対し
てシリンダヘッド側に新気を集め、成層燃焼を行うこと
のできる2サイクル内燃機関を提案した。この2サイク
ル内燃機関では、2つの吸気ポートを設け、且つ一方の
吸気ポートに吸気制御弁を設けて、低負荷時には吸気制
御弁を閉じて上のような成層化を行い、高負荷時には吸
気制御弁を開いて横断掃気を行うようにしている。
(発明が解決しようとする問題点) 2サイクル内燃機関では上記したように掃気によって排
気を行うために排気ガスが燃焼室に残留し、アイドルや
軽負荷域では燃焼室内の残留排気ガスに対する供給新気
の割合が小さくなり、燃焼が不安定になるという問題が
あった。この問題点を、上記本願の先願では、排気ポー
トから排出した排気ガスの一部を燃焼室にシリンダ軸線
の回りにスワールさせつつ再流入させることによって新
気と残留排気ガスとの成層化を達成して新気をシリンダ
ヘッドの近傍に集めることによって解決したものである
。即ち、点火プラグが新気と燃料との濃い混合気に点火
することができるのである。
また、高負荷時には多量の新気を入れる必要があるので
、成層化を止めて横断掃気を行うようになっている。2
つの吸気ポートを設け、且つ一方の吸気ポートに吸気制
御弁を設けることによって、機関の負荷に応じて成層化
と横断掃気を切り換えることができるようになった。2
つの吸気ポートは中心線の両側に平行に設けられており
、燃焼室に接線状に接続されるものである。従って、そ
のような吸気ポートの燃料噴射弁は通常のようなポート
軸線に沿った向きの配置では燃料を燃焼室の中央に分散
させるように噴射することができず、特に、両方の吸気
ポートから新気を供給するときに、燃料の一様な分布が
できない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明による2サイクル内燃機関は、過給手段を有する
新気供給系と、シリンダヘッド部分に設けられた吸気ポ
ート及び排気ポートを開閉するために、クランク角に同
期して駆動される吸気弁及び排気弁を有する2サイクル
内燃機関において、排気弁の開弁時に排気ポートから排
出した排気ガスの一部を燃焼室にシリンダ軸線の回りに
スワールさせつつ再流入させる手段を設け、吸気ポート
がシリンダの中心からシリンダヘッドの長手軸線に対し
て直角に延びる中心線の両側にほぼ平行に2つ設けられ
るとともにそれぞれの吸気ポートに吸気弁が配置され、
一方の吸気ポート又はその上流の吸気通路に機関作動条
件に応じて開閉される吸気制御弁が配置され、そして、
燃料噴射弁が吸気制御弁のない側の吸気ポートの前記中
心線寄りに設けられることを特徴とするものである。
〔作 用〕
本発明によれば、少なくともアイドルを含む低負荷域に
おいて、次のようにして成層化が達成される。即ち、ピ
ストンの下降行程中に排気弁が開くと弱い排気ブローダ
ウンが発生し、排気ポート内は正圧になる。排気ブロー
ダウンは短時間で終了し、ピストンは引き続いて下降し
ているのでシリンダ内が排気ポートに対して負圧になり
、一旦排出した排気ガスの一部が燃焼室に再流入する。
本発明においては、この再流入する排気ガスがシリンダ
軸線の回りにスワールさせる手段が設けられており、燃
焼室内で排気ガスがシリンダ軸線の回りにスワールする
。その後で吸気弁が開弁する。
アイドル時及び軽負荷域においては供給新気量は少なく
、新気は比較的にゆっくりと流入する。従って、ゆっく
りと流入する新気はシリンダ軸線の回りにスワールして
いる排気ガスの上にゆっくりと乗り、新気は排気スワー
ルに乗ったままシリンダヘッドの近傍に集まっている。
燃料は新気弁の閉弁前の期間に噴射され、供給される新
気に含まれる。従って、シリンダヘッド側に燃料を含む
新気があり、ピストン側に残留排気ガスがあり、この成
層化によって点火プラグの近傍に比較的に濃い混合気が
集まっているので容易に着火して燃焼することができる
のである。この場合、燃料を点火栓の位置するシリンダ
中心に向けて噴射することにより、成層化を一層有利な
ものにすることができる。そして、高負荷時には吸気制
御弁を開くことによって両方の吸気ポートから新気が供
給される、吸気弁から排気弁に向かって横断掃気が行わ
れる。このときにも、燃料が吸気制御弁のない側の吸気
ポートに配置した燃料噴射弁から噴射された場合、燃料
は両方の吸気ポートから供給された新気に一様に分散す
る必要があり、従って、これは、燃料噴射弁が吸気制御
弁のない側の吸気ポートの前記中心線寄りに設けられる
ことによって達成される。
〔実施例〕
第3図は本発明を適用した6気筒の2サイクル内燃機関
lOを示す図、第4・図は第1図の1気筒の燃焼室の近
傍を詳細に示す図、第1図は第4図の一部を拡大して示
す図、第2図は第4図の吸気弁と排気弁を通る一直断面
図である0機関本体lOはシリンダブロック12とシリ
ンダヘッド14とにより構成され、ピストン16の上方
に燃焼室18が形成される。シリンダヘッド14には吸
気ポート20と排気ポート22とが対向配置で形成され
、それぞれにポペット弁からなる吸気弁24と排気弁2
6とを有するものである。
第4図に示されるように、吸気弁24及び排気弁26は
それぞれ2個ずつ設けられ、点火プラグ28が燃焼室1
8のほぼ中央に設けられる。排気弁26はEsとEで表
されており、一方、吸気弁24はFA、FBで表されて
いる。これは吸気弁24の働きが相互に差があることを
示しており、以後FAで表された吸気弁を低負荷吸気弁
と呼び、FBで表された吸気弁を高負荷吸気弁と呼ぶこ
とにする。
第3図及び第4図に示されるように、シリンダヘッド1
4には2個の吸気マニホールド30.32が取りつけら
れる。一方の吸気マニホールド30の各枝管が低負荷新
気弁FAの配置された側の吸気ポート20に接続され、
他方の吸気マニホールド32の各枝管が高負荷吸気弁F
Bの配置された側の吸気ポート20に接続される0両吸
気ポート20は機関の長手軸線とほぼ直角方向に相互に
ほぼ平行に延び、且つ機関の長手軸線とほぼ直角方向の
気筒の中心線の両側にあり、少なくとも低負荷吸気弁F
Aの配置された側の吸気ポート20は燃焼室18に接線
方向に開口する。そして、低負荷吸気弁FAの配置され
た側の吸気ポート20には燃料噴射弁34が配置される
。また、燃料噴射弁34の上流にはリードバルブからな
る逆止弁36が配置される。
第3図に示されるように、空気はエアクリーナ38から
取り入れられ、スロットル弁40で流量制御され、そし
て過給機42で過給されるようになっている。過給機4
2の下流にはインタークーラ44が配置され、前記2つ
の吸気マニホールド30 、32は共にこのインターク
ーラ44に接続される。過給機42はルーツポンプ等の
機関の出力により駆動される機械式過給機を利用するこ
とができる。また、スロットル弁40の上流にはエアフ
ローメータ46が配置される。
高負荷側の吸気マニホールド32の集合部にはバタフラ
イ式吸気制御弁4Bが配置される。吸気弁24及び排気
弁26がカム軸によって機関のクランクシャフトと同期
して駆動されるのに対し、この吸気制御弁48は、機関
作動条件に応じて開閉されるものである。吸気制御弁4
Bは少なくとも機関アイドル時を含む低負荷時に閉じら
れ、従って、このときには空気は低負荷側の吸気マニホ
ールド30からのみ供給されることになる。吸気制御弁
48は機関高負荷時に開かれ、従って、このときには空
気は高負荷側の吸気マニホールド32及び低負荷側の吸
気マニホールド30の双方を通って供給される。第3図
から明らかなように、燃料噴射弁34は吸気制御弁48
のない側の吸気ポート20に配置され、第1図に示され
るように、シリンダの中心からシリンダヘッドの長手軸
線に対して直角に延びる中心線寄りの位置に配置される
。これは、通常の燃料噴射弁が吸気弁24の弁かさのバ
ルブステムの付は根を狙って配置されるのに対して、バ
ルブステムから偏心した位置を狙うことを意味する。こ
れは、吸気ポート20が接線状に燃焼室に接続されるの
に対して、燃料噴射弁34が燃焼室18の中心を狙うこ
とを意味する。
燃料噴射弁34の角度は吸気ポート20の軸線と傾斜す
るように配置されることもできる。
第3図に示されるように、6気筒に対して2つの排気マ
ニホールド50が設けられ、一方の排気マニホールド5
0は第1.2.3気筒に接続され、他方の排気マニホー
ルド50は第4.5.6気筒に接続される。各排気マニ
ホールド50の集合部にはそれぞれに触媒52が配置さ
れ、各排気マニホールド50はさらにマフラー54を通
って相互に独立して終端する。この場合、点火順序は、
第1、 6. 2. 4. 3. 5気筒の順である。
各排気マニホールド50は3つの枝管を有し、従って、
1つの枝管が1気筒分の排気ポート22に接続されるこ
とになる。
第4図はそのような枝管の1っ50aを示しており、枝
管50aは機関の長手軸線に対してほぼ直角に取りつけ
られる。ところで、各気筒には2つの排気ポート22が
あり、これらの2つの排気ポート22はシリンダヘッド
14内で1つのポートに合流される。Esを付けて示さ
れる排気弁26を配置した方の排気ポート22は上記枝
管50aと一直線を成すように機関の長手軸線に対して
ほぼ直角に形成され、且つ燃焼室18に接線方向に開口
する。他方の排気ポート22は機関の長手軸線に対して
ほぼ直角に形成された側の排気ポート22に成る角度を
つけて合流される。この排気ポート22の構成は、2つ
の排気弁26をもっことによって排気ガスの排出速度を
高めることができることにあり、そして、排気ガスが排
気ポート22及び排気マニホールド50に排出され、そ
の一部が燃焼室18に再流入するときに、−直線上に流
れる慣性の効果によって、角度を付けた側の排気ポート
22からの再流入はほとんどなく、Esを付けて示され
る排気弁26を装置した方の排気ポート22を主に通り
、この再流入排気ガスがシリンダ軸線の周りのスワール
Sを形成することができるようにしたものである。
このスワールSは第4図で見て時計回り方向である。そ
して、このスワールSを形成させる(Es側の)排気ポ
ート22は、高負荷側の吸気弁FBを有する吸気ポート
20と一直線上で向き合い、低負荷側の吸気弁FAを有
する吸気ポート20とは中心線を挟んでオフセットして
向き合うようになっている。従って、低負荷時に低負荷
側の吸気弁FAを有する吸気ポート20から供給された
新気がそれ自体でスワールを生成する場合には、そのス
ワールは再流入排気ガスのスワールSと同じ時計回り方
向になる。低負荷時には、吸気制御弁48が閉じられる
のでスワールSを形成させる排気ポート22と向き合っ
た高負荷側の吸気ポート20からの新気の流れはなく、
再流入排気ガスのスワールSを妨げるものがなく、かく
して、スヮ−ルSが消滅することなく保持されることが
できる。
第2図及び第4図に示されるように、シリンダヘッド1
4の内壁、即ち燃焼室18の土壁には、マスク56が形
成される。このマスク56は機関の長手軸線とほぼ平行
に燃焼室18を横断し、中央の大部分は鋭い立ち上がり
の台地状隆起で形成され、側縁部においては傾斜が緩や
かになっている0点火プラグ28は新気弁24側にくる
ようになっている。このマスク56もスワールSの形成
を助けるものである。即ち、排気弁(E)26からの再
流入排気ガスは前述したようにほとんどないばかりでな
く、流入があったとしてもマスク56に遮られる。排気
弁Esからの再流入排気ガスは前述したようにそれ自体
でスワールしようとし、さらに、スワールから外れて燃
焼室18の中心方向への流れがあればこれもマスク56
に遮られる。従って、排気弁Esからの再流入排気ガス
はマスク56の側縁部の傾斜の緩やかな領域を通る他な
く、ますます、燃焼室18及びシリンダの円筒面に沿っ
て流れるようになるのである。また、高負荷時には、2
つの吸気ボー)20から平行に供給される新気がマスク
56に当たり、下向きに流れを向けられ、排気ポート2
2に吹き抜けるのが防止される0点火プラグ28は吸気
弁24側にあるので低負荷時でもより濃い混合気に接す
ることができるのである。
ここで排気ガスの圧力について説明すると、機関低負荷
時、排気弁26が開かれた直後に弱い排気ブローダウン
があって排気ポート内に正圧になり、燃焼室18の排気
圧力は急激に低下する。ピストン16の下降運動によっ
て燃焼室18の圧力が排気ポートの圧力よりも低下する
と、排気ブローダウンによって燃焼室から排出された排
気ガスの一部は、排気ポート22と燃焼室18の圧力差
によって燃焼室18に再流入(逆流)するようになる。
このように、機関低負荷時には弱い排気ブローダウンの
直後に排気ガスの燃焼室への逆流がある。
本発明においては、燃焼室へ逆流する排気ガスが、第2
図に示されるように、燃焼室18内でシリンダ軸線の回
りのスワールSを形成するようになっている。従来、吸
気ポートから吸入された吸入空気にスワールを発生させ
ることはかなり提案されているが、逆流する排気にスワ
ールを発生させることは本発明の大きな特徴である。
第5図はクランクシャフトと同期して駆動される吸気弁
24の開弁期間(FO)と排気弁26の開弁期間(EO
)とを示した図である。2サイクル内燃機関では、ピス
トン16が上死点TDCから下死点BDCへ下降してい
く膨張行程と、下死点BDCから上死点TDCへ上昇し
ていく圧縮行程の2行程しかなく、排気と吸入はこれら
の2行程の間に下死点BDCの近くで行われ、基本的に
は過給機42で押し込まれた新気が排気ガスを押し出し
つつガス交換を行う掃気を含んでいる。高負両時には新
気量及び燃料量が多く、従って、掃気さえ確実に行えば
シリンダ内に残留する排気ガスは少ないので、燃焼上の
問題は少ない、しかしながら、掃気は確実に効率よく行
わなければならない、アイドル時及び低負荷時には新気
量及び燃料量が少なく、残留排気ガスが多い中で燃焼を
行わなければならず、新気と排気が混合すると空燃比が
薄くなり、着火燃焼が非常に困難になるのである。
本発明においては、排気弁26は下死点BDC前8前震
0度点で開き、このときにはピストン16の下降速度が
速いので、アイドル時及び低負荷時の弱い排気ブローダ
ウン後に燃焼室18の圧力は下がり、排気ポート22の
背圧と燃焼室18の負圧とによって排気ガスの逆流が確
実に生じるようになっている。排気弁26は圧縮行程の
あまり進まない下死点BDC後4後置0度点で閉じる。
また、吸気弁24は排気弁26が開いた後で排気ガスの
逆流が生じたような時点、例えば下死点BDC前50度
の時点で開き、排気弁26の閉弁後の下死点BDC後7
0度の時点で閉じる。
第6図はアイドル時及び低負荷時の排気ガスの逆流及び
スワールの生成、及びそれによって生じる新気と残留排
気ガスの成層化を説明する図である。このときには、吸
気制御弁48は閉じられ、新気の供給は低負荷吸気弁(
FA)20側からのみとなる。この新気の供給は、量目
体が少なく且つ過給圧も低いのでゆっくりしたものであ
る。第6図(a)に示されるように、下死点BDC前8
前震0度ると排気弁26が開き、圧力Pの弱い排気ブロ
ーダウンが生じる。この排気ブローダウンはアイドル時
及び低負荷時においては短時間で終了する0例えば、ア
イドル時及び低負荷時の弱い排気ブローダウンにおける
排気ポート22の圧力は、瞬間的に2〜3kg/am”
程度になるが、直ぐに1.95kg/cm”程度に下が
り、正圧の背圧を維持しつつ安定化する。
ピストン16の下降により燃焼室18内が負圧になり、
第6図(b)に示されるように排気ガスが矢印Qのよう
に再流入し、排気ポート22の構造、マスク56等のス
ワール形成手段により、燃焼室18内で排気ガスのスワ
ールSが形成される。
下死点BDC前6前置0度ると、低負荷吸気弁(FA2
0)が開く、新気はスロットル弁40で調量され、過給
機42の過給圧も比較的に低い、また、新気弁24が実
質的に全開になるのに時間がかかるので新気は直ちには
流入せず、低負荷吸気弁(FA20)の開弁当初にも排
気ガスの逆流及びスワール形成は続いている。このよう
に排気スワールの形成はかなりの時間続けられ、このス
ワールはシリンダ軸線の回りに形成されるものであるか
ら圧縮行程末期後まで消滅することなく維持されるもの
である。
しかる後に、第6図(C)、(d)に示されるように、
吸気弁24が実質的に全開になると新気が入ってくる。
このときにはピストン16の下降速度も小さくなってい
るので燃焼室内にはほとんど負圧が形成されず且つ前述
したように過給圧も小さいので、新気はゆっくりと燃焼
室18に入る。
従って、流入した新気は排気スワール上にゆっくりと乗
り、前述したように同じ方向に回るように供給されるの
で、排気スワール上で排気スワールとともにスワールす
るようになる。このようにして、新気はシリンダヘッド
14側の点火プラグ28側に近い部位に集まり、即ち、
シリンダヘッド14側の新気とピストン16側の排気と
の成層化が達成されるのである。この新気と排気の成層
は、第6図(e)に示されるように、ピストン16が下
死点まで下降し、それから少し上昇して排気弁26が閉
じ、そして吸気弁24が閉じても維持される。尚、ピス
トン16が下死点を過ぎて上昇に転じても暫くは運動速
度が遅く、そして、各排気マニホールド50に設けた触
媒52が排気ポート22及び排気マニホールド50の圧
力の低下を妨げるので、燃焼室18から排気ポート22
への新気の流出、いわゆる新気の吹き抜けはほとんど起
こらない、また、各排気マニホールド50に設けた触媒
52は、排気ブローダウン時の圧力を反射させる作用を
もつことが確認されており、この反射圧力が、ピストン
16が下死点を過ぎて上昇に転じた後で燃焼室18に背
圧を与え、新気の吹き抜は防止に効果を発揮する。この
効果を生かすためには、排気弁26の弁開時期のオーバ
ーラツプがないようにしておくことが必要であり、かく
して、第3図に示されるように、排気マニホールド50
と触媒52をそれぞれに設けるのが好ましいのである。
尚、燃料は吸気弁24が開弁じている間に噴射される。
アイドル時及び軽負荷時には、混合気は上述したように
シリンダヘッド14側の点火プラグ28側に近い部位に
集まり、それによって空燃比も点火プラグ28の近くで
は薄くならず、点火プラグ28によって容易に着火して
確実な燃焼が得られるようになるのである。そして、こ
の混合気は排気ガスの上に乗っており、高温の排気ガス
によって活性化され、ラジカル燃料成分を含む活性熱雰
囲気状態を形成して、着火性が高められた状態の中で燃
焼を行うことができるのである。
高負荷時には吸気制御弁48が開かれるので両方の吸気
ポート24を通って新気が供給されるようになり、特に
、大量の空気が高負荷側の吸気ポートFB24を通るこ
とができるようになる。このように新気量が多くなると
再流入排気ガスのスワールの効果はなくなり、多量の新
気による横断掃気が行われるようになる。このときに、
シリンダヘッド14の中央を横断するマスク56がある
ので、排気ポート22に向かって供給された新気はマス
ク56に当たって下向き流れになり、結局、新気が最初
下向きに流れ次にピストン16に当たって上向きになり
、U字状の流れで掃気を行う。
上記低負荷時及び高負荷時にかかわらず、燃料は吸気制
御弁48のない低負荷側の吸気ポート20に配置された
燃料噴射弁34から噴射され、この燃料噴射弁34は燃
焼室18の中心を狙っているので、低負荷時及び高負荷
時にかかわらず供給された新気と一様に混合されること
ができる。
さらに、燃料が広い範囲で新気に拡散するために、燃料
噴射弁34は広角ノズルをもつものを採用するのが好ま
しい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば特にアイドル及び
低負荷時に新気と残留排気との間で成層化を達成して確
実な燃焼を行うことができ、高負荷時には横断掃気を行
って高出力を得ることができ、低負荷から高負荷まで良
好な燃焼をすることのできる2サイクル内燃機関を得る
ことができる。
そして、燃料噴射弁は2つの吸気ポートに対して1個だ
け設けられることができ、その制御及び設置コストの低
減が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第4図の拡大図、第2図は第4図の吸気弁と排
気弁を通る垂直断面図、第3図は本発明を適用した6気
筒の2サイクル内燃機関を示す図、第4図は第3図の1
気筒の燃焼室の近傍を詳細に示す図、第5図はパルプタ
イミングを示す図、第6図は低負荷時の成層化を説明す
る説明図である。 14・・・シリンダヘッド、 16・・・ピストン、 18・・・燃焼室、 20・・・吸気ポート、 22・・・排気ポート、 24・・・吸気弁、 26・・・排気弁、 34・・・燃料噴射弁、 42・・・過給機、 48・・・吸気制御弁、 56・・・マスク。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 過給手段を有する新気供給系と、シリンダヘッド部分に
    設けられた吸気ポート及び排気ポートを開閉するために
    、クランク角に同期して駆動される吸気弁及び排気弁を
    有する2サイクル内燃機関において、排気弁の開弁時に
    排気ポートから排出した排気ガスの一部を燃焼室にシリ
    ンダ軸線の回りにスワールさせつつ再流入させる手段を
    設け、吸気ポートがシリンダの中心からシリンダヘッド
    の長手軸線に対して直角に延びる中心線の両側にほぼ平
    行に2つ設けられるとともにそれぞれの吸気ポートに吸
    気弁が配置され、一方の吸気ポート又はその上流の吸気
    通路に機関作動条件に応じて開閉される吸気制御弁が配
    置され、そして、燃料噴射弁が吸気制御弁のない側の吸
    気ポートの前記中心線寄りに設けられることを特徴とす
    る2サイクル内燃機関。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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