JPS63202884A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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JPS63202884A
JPS63202884A JP3495187A JP3495187A JPS63202884A JP S63202884 A JPS63202884 A JP S63202884A JP 3495187 A JP3495187 A JP 3495187A JP 3495187 A JP3495187 A JP 3495187A JP S63202884 A JPS63202884 A JP S63202884A
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JP
Japan
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frequency
induction heating
resonant
inverter
heating coil
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JP3495187A
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勝春 松尾
照也 田中
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的コ (産業上の利用分野) 本発明は被加熱体の材質等を判別して誘導加熱コイルの
巻数及び共振コンデンサの容量を切換えるようにした誘
導加熱調理器に関する。
(従来の技術) 誘導加熱調理器は、周知の通り誘導加熱コイル及び共振
コンデンサからなる共振回路にインバータから高周波電
力を供給し、鉄やステンレス裂等の表皮抵抗の高い材質
の被加熱体例えば鍋に発生する渦電流損により加熱調理
を行なう構成である。
ところで、近年の誘導加熱調理器では、鉄やステンレス
のみならず、銅やアルミニウム等の表皮抵抗の低い材質
の鍋も加熱できるようにすることが試みられている。こ
のような低表皮抵抗材質の鍋を加熱するには、一般には
被加熱体たる鍋の材質を検出して誘導加熱コイルの巻数
を増大させるとともに、インバータの出力周波数を高め
ることが考えられる。
(発明が解決しようとする問題点) このように、鉄、ステンレス等の表皮抵抗の高い材質の
鍋及びアルミニウム、銅等の表皮抵抗の低い材質の鍋を
ともに加熱せんとした場合には、いずれの場合にも共振
回路を常時共振状態となるように制御する必要があるの
で、その周波数制御範囲はこれまでの鉄、ステンレス等
の表皮抵抗の高い材質の鍋を加熱するものに比し非常に
広くなるものである。ところが、誘導加熱コイル及び共
振コンデンサからなる共振回路は、第3図に示すように
、所定の基本周波数の入力電圧Vtが加えられれば負荷
電流たる共振電流Lcが流れるのは勿論であるが、第4
図に示すように、基本周波数の入力端子Vt、の1/3
.115等の奇数骨の−の周波数の入力電圧(第4図で
は1/3の周波数の入力電圧V(゛)が加えられても共
振状態となって共振電流Lcが流れるようになる。従っ
て、前述したようにインバータの周波数制御範囲が非常
に広い場合には、一つの鍋に対して所定の基本共振周波
数以外でも共振状態になる事態が生ずることが考えられ
、このような基本共振周波数以外の共振状態は不安定で
共振が外れ易いものであり、共振が外れた時にインバー
タのトランジスタ等のスイッチング素子が破壊する虞れ
がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は
、共振回路における誘導加熱コイルの巻数及び共振コン
デンサの容量を切換えて表皮抵抗の高い材質、低い材質
のいずれの被加熱体をも加熱できるようにしたものであ
っても、一つの被加熱体に対して所定の基本共振周波数
以外の不安定な共振状態となることを確実に防止するこ
とができる誘導加熱調理器を提供するにある。
[発明の構成コ (問題点を解決するための手段) 本発明の誘導加熱調理器は、巻数切換え可能な誘導加熱
コイル及び容量切換え可能な共振コンデンサからなる共
振回路に高周波電力を供給するインバータを備えたもの
であって、前記誘導加熱コイルの入力インピーダンスを
検出するインピーダンス検出手段を設け、前記共振回路
の共振周波数を検出する周波数検出手段を設け、前記イ
ンピーダンス検出手段及び周波数検出手段により夫々検
出した入力インピーダンス及び共振周波数に基づき負荷
状態を判別して前記誘導加熱コイルの巻数及び共振コン
デンサの容量を切換える負荷状態検出手段を設け、前記
インバータの周波数を制御するように設けられ周波数制
御範囲の最小値が前記共振回路の共振周波数の最大値の
1/3以上に設定された共振制御手段を設ける構成に特
徴を有する。
(作用) 本発明の誘導加熱調理器によれば、共振回路の誘導加熱
コイル及び共振コンデンサの巻数及び容量が切換えられ
てインバータの周波数制御範囲が広い場合であっても、
共振制御手段がその周波数制御範囲の最小値を共振回路
の共振周波数の最大値の1/3以上に制限することにな
るので、一つの被加熱体に対して所定の基本共振周波数
以外では共振状態になることはないのである。
(実施例) 以ド本発明の一実施例につき図面を参照して説明する。
先ず、第1図に従って全体の電気的構成について述べる
。1は商用電源、2はサイリスタ3を備えたブリッジ整
流回路、4は平滑コンデンサ、5は電圧制御回路で、平
滑コンデンサ4の両端子間の直流出力電圧は゛電圧制御
回路5によってサイリスタ3の導通角を制御することに
より調節することができる。ここで、電圧制御回路5は
、後述する負荷状態判別動作を行うときには直流出力電
圧を充分に低い一定値に保ち、その後、電圧を高くし加
熱動作に移行する。6は2個のスイッチング素子たるス
イッチングトランジスタ7をインバータ駆動回路8によ
りスイッチングするように構成されたインバータで、こ
れは第1及び第2の誘導加熱コイル9,10並びに第1
及び第2の共振コンデンサ11.12を倫えた共振回路
13に高周波電力を供給するものである。各誘導加熱コ
イル9.10は図示しないトッププレートの下方に配置
されていて、トッププレート上に配置された被加熱体た
る鍋14に高周波磁界を作用させ、これによる渦電流損
によってその鍋14を加熱する。
15は切換スイッチであり、これの切換え状態に応じて
共振回路13の誘導加熱コイル9,10及び共振コンデ
ンサ11.12の全てを有効化した状態と、第1の誘導
加熱コイル9及び第2の共振コンデンサ12のみを有効
化してそれらの巻数及び容量を異ならせた状態とに切換
えることができる。尚、前者の状態はアルミニウムや銅
製の鍋14を加熱するのに適合しく以下、低表皮抵抗材
質加熱条件と称す)、後者の状態は鉄やステンレス製の
鍋14を加熱するのに適合する(以下、高表皮抵抗材質
加熱条件と称す)。16は位相比較回路であり、これは
第1の誘導加熱コイル9の電位V(と第2の共振コンデ
ンサ12の電位Vcとを比較し、両電位■、!、Vcの
位相差が略90°の状態にするような電圧の周波数指令
電圧信号Sfをボルテージ・コンドロールド倚オシレー
ター17(以下VCO17と称す)に出力する。VCO
17は周波数指令電圧信号Sfに応じた周波数で発振し
てインバータ駆動回路8を制御し、これによりインバー
タ6は両電位VL、Vcが常に略90°の位相差の状態
(共振状態)となるような周波数(共振周波数)で動作
するように制御される。
即ち、上記位相比較回路15.VCO17及びインバー
タ駆動回路8はインバータ6の出力周波数を鍋14の加
熱時において共振状態となるようにフィードバック制御
する共振制御手段18を構成するもので、又、位相比較
回路16から出力される周波数指令電圧信号Sfはその
共振周波数に比例した値となる。
次に、19は周波数検出手段で、これは、予め設定され
た基準電圧と上述のように共振周波数に比例した周波数
指令電圧信号Sfとを比較し、周波数指令電圧信号Sf
即ち共振周波数が所定値を越えたところでハイレベル信
号を出力する。一方、20はインピーダンス検出手段で
、これは、インバータ6の出力電流を検出する変流器2
1を備え、その変流器21の検出電流に基づいてインバ
ータ6の出力電流たる負荷電流が所定値を越えるときに
ハイレベル信号を出力するようになっている。
この場合、負荷状態判別動作時におけるインバータ6の
出力電圧は低い一定値に定められているから、変流器2
1により検出された電流と共振回路13の誘導加熱コイ
ル9,10の入力インピーダンスとは反比例関係にあり
、従って、インピーダンス検出手段20からハイレベル
信号が出力されることは誘導加熱コイル9,10の入力
インピーダンスが所定値以下にあることを意味する。2
2は負荷状態判別手段で、これは、後述の作用説明から
明らかにされるように、高表皮抵抗材質検出信号Sh、
低表皮抵抗材質検出信号SL  (共にハイレベル)を
定数切換回路23に出力するとともに、ハイレベルの動
作停止信号Ssを動作停止手段に相当する出力停止回路
24に出力する。ここで、定数切換回路23は前記切換
スイッチ15を切換え作動させるものであり、電源投入
時の初期状態及び低表皮抵抗材質検出信号S(を受けた
ときには切換スイッチ15を第1図に示すように接点(
a−b)間開酸とし、高表皮抵抗材質検出信号shを受
けたときには切換スイッチ15を接点(a−c)間開酸
状態に切換える。又、出力停止回路24は負荷状態判別
手段22から動作停止信号Ssを受けたときにはインバ
ータ駆動回路8によりインバータ6の動作を停止させる
。尚、25はインバータ6の出力電圧を検出する電圧検
出回路で、これはインバータ6の出力電圧が所定値にな
ったときに負荷状態判別手段22のクロック端子に読込
みパルスを与えてインピーダンス検出手段20からの信
号を読取らせる。又、この読込みパルスは遅延回路26
にも与えられ、その出力が所定時間経過時に負荷状態判
別手段22に入力される。27は過電流検出手段で、こ
れは無負荷状態になってインバータ6の負荷電流が所定
値を越えるようになると出力停止回路24に停止信号を
出力してインバータ6の動作を直ちに停止させるように
なっている。
ところで、本実施例においては、鍋14の固有の表皮抵
抗に相違があっても誘導加熱コイルの巻数切換え及び共
振コンデンサの容量切換えによって誘導加熱コイルの入
力側からみた鍋14の−次側への換算入力抵抗として相
違がないようにしようとするものである。この場合、鍋
14は変圧器で謂う二次コイルに相当して巻数(ターン
数)は1とみなし得るのである。ここで、鍋14が高表
皮抵抗材質の場合の換算入力抵抗をR3l、低表皮抵抗
材質の場合のそれをR32、誘導加熱コイルにおける高
表皮抵抗材質の場合の巻数(ターン数)をN1+低表皮
抵抗材質の場合のそれをN2とすると、 (Rs 2 /Rs l ) = (N2 /N、 )
 ’×(ρI  −f 2 ・R52)會 ÷  (ρ 1  ・ f 1  ・ μ s 1 )
 會        ・  (1)但し、R1:鍋14
の固有抵抗 (高表皮抵抗材質) R2:        tt (低表皮抵抗材質) fl  :共振周波数 (高表皮抵抗材質) f2  :  〃 (低表皮抵抗材質)    μ μS1  :鍋14の比透磁率 (高表皮抵抗材質) μS 2    :       〃 (低表皮抵抗材質) のように示される。そして、鍋14が高表皮抵抗材質の
場合と低表皮抵抗材質の場合との発熱量を等しくさせる
目的であるから、R3t−R52でなければならない。
そこで、(1)式において(R32/R31=1)とお
くと、 (N2/N1)−(C01・ttSx)/CDz・R5
2))’ X (f2 /fl )−奢     ・・・(2)ト
ナル。この(2)式は、誘導加熱コイルの切換え巻数比
率(N2/Nt)を周波数比率(f2/f1)の(−1
/4)乗に比例させれば誘導加熱コイルの入力量が鍋1
4が高表皮抵抗材質が低表皮抵抗材質かの差異によって
は変化しないことを示している。尚、(2)式では巻数
Nl、N2は誘導加熱コイルの有効巻数を示しており、
実際の巻数より小なる値となる。これは鍋14と誘導加
熱コイルとの間の洩れ磁束に起因するもので、これらの
間に生ずるエアギャップにより左右される。
又、本実施例のように誘導加熱コイルとして第1の誘導
加熱コイル9のみを用いる場合と第1の誘導加熱コイル
9及び第2の誘導加熱コイル10の双方を用いる場合と
でもその配置が異なるので洩れ磁束も巻数切換えによっ
て異なってしまう。更に、表皮抵抗は鍋14の材質によ
ってはその肉厚により、又、加熱による温度変化により
左右される。これらの不確定な諸要素によって実際には
(2)式における巻数比率と周波数比率との間の比例定
数は一定にはならないので、本実施例では、(N2 /
Nt )−K (f2/ft )−”・・・(3) の式を用いている。この場合、実際の鍋14は鉄琺瑯製
とアルミニウム製とがほとんどであるから、これを実測
して比例定数Kを求めたところ、4≦に≦6     
    ・・・・・・(4)の結果が得られた。
以」二の結果より、本実施例では、鍋14がアルミニウ
ム、銅等の低表皮抵抗材質の場合の共振周波数を50K
Hz程度とし、又、インバータ6の制御周波数範囲の最
小値を可聴周波数以上で且つ共振周波数の最大値(50
KHz程度)の1/3以上となるように20KHzに設
定した。そして、このような周波数となるように、本実
施例では、誘導加熱コイル9の巻数を15ターン、誘導
加熱コイル10の巻数を50ターン、共振コイル11の
容量を0.065μF、共振コンデンサ12の容はを1
.2μFに設定した。又、インバータ6の制御周波数範
囲の最小値を20KHzに設定するためには、VCO1
7の構成要素のコンデンサの値を調整するか或いはVC
O17に対する入力電圧をクランプすることにより実施
した。
第2図は誘導加熱コイルの共振周波数f。と負荷電流(
共振電流)Lcとの関係を実測して示したもので、曲線
ta及びtbは誘導加熱コイルの巻数Nが65ターン(
誘導加熱コイル9.10の双方)における鍋14がアル
ミニウム製及び銅製の場合、曲線tc及びtdは誘導加
熱コイルの巻数Nが15ターン(誘導加熱コイル9のみ
)における鍋14が鉄製及びステンレス製の場合であり
、夫々無負荷の場合も合せて示している。そして、各曲
線(a乃至(dにおいて、各点の数字「O」。
r5J 、rl OJ及び「20」はトッププレートと
鍋14との間のエアギャップdがd−0,d−5mn、
d−10m+++及びd −20mmの場合を示してい
る。この第2図から明らかなように、鍋14がアルミニ
ウム或いは銅等の低表皮抵抗材質である場合(無負荷も
含む)と鉄或いはステンレス等の高表皮抵抗+」質であ
る場合とは、インバータ6の負荷電流の大小により区別
される。又、無負荷と鍋14が銅やアルミニウム等の低
表皮抵抗材質である場合とは、共振周波数の高低により
区別される。このことは、インバータ6の負荷電流(換
言すれば誘導加熱コイル9,10の入力インピーダンス
)と共振周波数とにより鍋14の材質及び鍋14の有無
が判別できることを意味する。
以下本実施例の作用につき鍋14の各材質に分けて説明
する。
(I)鍋14がアルミニウム或いは銅製等の表皮抵抗が
低い材質の場合 まず、切換スイッチ15が接点(a−b)間開酸状態に
ある低表皮抵抗材質加熱条件で、電圧制御回路5により
インバータ6への出力電圧が低い一定値において負荷状
態判別動作が開始される。
その出力電圧が所定値にまで達すると、電圧検出回路2
5によりこれが検出されてここから負荷状態判別手段2
2に読込みパルスが与えられ、これにて負荷状態判別手
段22がインピーダンス検出手段20からの信号を読込
む。この場合、アルミニウム等は固有抵抗が小さいから
、誘導加熱コイル9,10の入力インピーダンスが小さ
くなって第2図からも明らかなように負荷電流は大きく
なる。又、アルミニウム等の加熱時には共振周波数は第
2図に示すように50KHz程度の高い周波数になるか
ら、周波数検出手段19の出力信号はハイレベルとなり
、このため、負荷状態判別手段22からハイレベルの低
表皮抵抗材質検出信号SLが出力される。ところが、こ
の場合には、既に初期化によって切換スイッチ15が接
点(a−b)間開酸状態にあるから、同スイッチ15は
切換えられることなく、電圧制御回路5によりインバー
タ6の出力電圧が高められて通常の加熱が行われる。
さて、この状態で鍋14がトッププレート上から取去ら
れたとする。この場合には、負荷状態判別手段22は低
電圧時において読込みパルスを受けた時の状態を維持し
ているが、鍋14の取去りによる誘導加熱コイル9,1
0のインダクタンス変化により共振周波数が低くなるか
ら(第2図参照)、周波数検出手段19からはローレベ
ル信号が出力され、これに応じて負荷状態判別手段22
からハイレベルの動作停止信号Ssが出力停止回路24
に出力される。このようにして、負荷状態判別手段22
から動作停止信号Ssが出力されることにより、インバ
ータ6が直ちに停止する。
(II)鍋14が鉄或いはステンレス製等の表皮抵抗が
高い材質の場合 前述したと同様に、低表皮抵抗材質加熱条件で負荷状態
判別動作が行われると、鉄等は固有抵抗が大きいから、
誘導加熱コイル9.10の入力インピーダンスが大きく
なり、負荷電流が小さくなる。このため、前述したアル
ミニウム等の加熱時とは逆に、インピーダンス検出手段
20の出力信号はロウレベルとなる。これにより、負荷
状態判別手段22はハイレベルの高表皮抵抗材質検出信
号shを出力することになる。
この結果、定数切換回路23により切換スイッチ15が
接点(a−c)間開酸に切換えられ、共振回路13は第
1の誘導加熱コイル9及び第2の共振コンデンサ12の
みを有効化した高表皮抵抗材質加熱条件になり、その条
件で電圧制御回路5によりインバータ6の出力電圧が高
められて鍋14の加熱が行われる。又、インバータ6は
共振制御手段18により常に共振状態になるように制御
されるから、インバータ6の出力周波数は比較的低い約
25KHz程度となる。
次いで、この状態から、鍋14をトッププレート上から
取去ると、誘導加熱コイル9の入力インピーダンスが急
減することから、負荷電流が急増し、過7[rtE検出
手段27によりインバータ6が停止される。
(III)無負荷の場合 前述したと同様に、低表皮抵抗材質加熱条件で負荷状態
判別動作が行われると、この場合には誘導加熱コイル9
.10の抵抗のみが寄与して入力インピーダンスが小さ
いから、負荷電流が大きくなる(第2図参照)。このた
め、インピーダンス検出手段20の出力信号はローレベ
ルになる。一方、無負荷のときの共振周波数は第2図に
示すように、25KHzと30KHzとの間の低い周波
数になるから、周波数検出手段19の出力信号はローレ
ベルとなる。このため、負6:1状態判別手段22から
ハイレベルの動作停止信号Ssが出力停止回路24に出
力される。このようにして、負荷状態判別手段22から
動作停止信号Ssが出力されることにより、インバータ
6が直ちに停止する。
このような本実施例によれば、次のような効果を得るこ
とができる。即ち、誘導加熱コイル9゜10の入力イン
ピーダンス(低電圧下における負荷電流)と共振周波数
との双方を判断要素としたので、鋼やアルミニウム等の
低表皮抵抗材質及び無負荷状態と、鉄やステンレス等の
高表皮抵抗材質とを入力インピーダンスにて確実に区別
することができる。又、銅やアルミニウム等の低表皮抵
抗材質の鍋14では、加熱時と無負R時とでは誘導加熱
コイルの入力インピーダンスに大きな差がないという事
情のもとでも、両者の判別を共振周波数の相違を利用し
て確実に行なうことができる。
これにて、多種の材質を正確に判断してその材質に応じ
た加熱条件に自動的に切換えることが可能になり、誘導
加熱調理器としての適用範囲を大幅に広げることができ
るものである。しかも、誘導加熱コイル9.10及び共
振コンデンサ11.12を切換えて鍋14を高表皮抵抗
材質から低表皮抵抗材質のものまで加熱し得るようにし
ても、鍋14が低表皮抵抗材質の場合の共振周波数(最
大値)が50KHz程度になるように設定するとともに
、インバータ6の周波数制御範囲の最小値が共振周波数
の最大値(50KHz程度)の1/3以」二の20KH
zとなるよう1こVCO17Eより制限するようにした
ので、鍋14が鉄、ステンレス等の高表皮抵抗材質の場
合は勿論のこと、アルミニウム、銅等の高表皮抵抗材質
の場合に所定の基本共振周波数(50KHz程度)以外
の即ちこれの1/3程度の周波数で共振状態になること
はなく、従って、インバータ6のスイッチングトランジ
スタ7が破壊されるようなことはない。
尚、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定される
ものではない。例えば、誘導加熱コイルの入力インピー
ダンスはインバータの負荷電流を一定にして電圧を測定
することにより検出してもよく、負荷電流及びインバー
タの出力電圧が変化する時には両者を測定して演算する
ことにより入力インピーダンスを検出するようにしても
よい。
又、負荷状態判別手段等をマイクロコンピュータやゲー
トアレイにより構成してもよい。更に、本発明では、誘
導加熱コイルの入力インピーダンスと共振周波数とから
鍋の材質を判別してその固有抵抗や共振周波数に応じた
加熱条件にて加熱できるから、鍋に限らず広範な材質の
被加熱体に対応できることは勿論である。
[発明の効果] 本発明の誘導加熱調理器は以上説明したように、誘導加
熱コイルの入力インピーダンス及び共振周波数を材質に
よる巻数及び容量切換えの判別要素としたので、各種の
被加熱体の適切な加熱が可能になり、この場合でも、イ
ンバータの周波数制御範囲の最小値を共振周波数の最大
値の1/3以上に設定するようにしたので、一つの被加
熱体に対して所定の基本共振周波数以外の不安定な共振
状態となることを防止し得て、インバータのスイッチン
グ素子の破壊を防止することができるという優れた効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は電気的構成の
ブロック図、第2図は鍋の材質と負荷電流及び共振周波
数との関係を示す特性図、第3及び第4図は解決せんと
する問題点を説明するための波形図である。 図面中、6はインバータ、7はスイッチングトランジス
タ(スイッチング素子)、9及び工0は誘導加熱コイル
、11及び12は共振コンデンサ、13は共振回路、1
4ば鍋(肢加熱体)、15は切換スイッチ、18は共振
制御手段、19は周波数検出手段、20はインピーダン
ス検出手段、21は変流器、22は負荷状態判別手段、
24は出力停止回路、27は過電流検出手段を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、被加熱体を加熱するための巻数切換え可能な誘導加
    熱コイルと容量切換え可能な共振コンデンサとからなる
    共振回路に高周波電力を供給するインバータと、前記誘
    導加熱コイルの入力インピーダンスを検出するインピー
    ダンス検出手段と、前記共振回路の共振周波数を検出す
    る周波数検出手段と、前記インピーダンス検出手段及び
    周波数検出手段により夫々検出した入力インピーダンス
    及び共振周波数に基づき負荷状態を判別して前記誘導加
    熱コイルの巻数及び共振コンデンサの容量を切換える負
    荷状態判別手段と、前記インバータの周波数を制御する
    ように設けられ周波数制御範囲の最小値が前記共振回路
    の共振周波数の最大値の1/3以上に設定された共振制
    御手段とを具備してなる誘導加熱調理器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018211745A1 (ja) * 2017-05-16 2019-11-07 三菱電機株式会社 誘導加熱調理器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2018211745A1 (ja) * 2017-05-16 2019-11-07 三菱電機株式会社 誘導加熱調理器

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