JP2878917B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

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JP2878917B2 JP31836292A JP31836292A JP2878917B2 JP 2878917 B2 JP2878917 B2 JP 2878917B2 JP 31836292 A JP31836292 A JP 31836292A JP 31836292 A JP31836292 A JP 31836292A JP 2878917 B2 JP2878917 B2 JP 2878917B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱コイルにより鍋を
誘導加熱するように構成して成る誘導加熱調理器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の誘導加熱調理器は、加熱コイ
ル、共振コンデンサ、スイッチング素子及びこのスイッ
チング素子に逆並列接続されたダンパーダイオードから
構成されたインバータを備えると共に、スイッチング素
子をオンオフすることによりインバータを制御する制御
手段を備える構成となっている。この構成では、従来よ
り、鍋の有無を検出する無負荷検知を行うと共に、鍋の
材質を検出する材質検知を行っている。
【0003】この材質検知を行う理由は、鍋の材質によ
ってスイッチング素子の損失が大きく変動するためであ
る。即ち、スイッチング素子の損失をほぼ一定に保つた
めに、インバータの発振周波数が鍋の材質に適した値に
設定されるようにスイッチング素子の導通時間を制御す
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、鍋の材質が同じであっても、鍋の大きさ
(鍋の直径)が標準タイプのものよりもかなり大きい場
合や、かなり小さい場合には、加熱調理が良好に行われ
ないことがあった。そこで、本発明者は、この原因を追
及してみたところ、次の事実を発見した。
【0005】即ち、鍋の材質が同じであっても、鍋の大
きさが変わると、それに応じてスイッチング素子の損失
がかなり変動し、加熱出力の大きさがかなり変動するこ
とがわかった。即ち、鍋の大きさによっては、調理する
のに必要な加熱出力を得ることができない場合が生じる
ことがあるため、加熱調理が良好に行われないのであ
る。
【0006】そこで、本発明の目的は、鍋の材質及び大
きさを検出すると共に、鍋の材質及び大きさに適した加
熱条件で加熱制御を行うことにより、鍋の大きさが変わ
った場合においても加熱調理を良好に行うことができる
誘導加熱調理器を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の誘導加熱調理器
は、鍋を誘導加熱する加熱コイル、共振コンデンサ、ス
イッチング素子及びこのスイッチング素子に逆並列接続
されたダンパーダイオードからなるインバータを備える
と共に、このインバータの入力電流を検出する入力電流
検出手段を備え、前記ダンパーダイオードに流れる電流
を検出するダンパーダイオード電流検出手段を備え、前
記スイッチング素子をオンオフすることにより前記イン
バータを制御する制御手段を備えて成る誘導加熱調理器
において、前記入力電流検出手段から出力される入力電
流検出信号と前記ダンパーダイオード電流検出手段から
出力されるダンパーダイオード電流検出信号とに基づい
て前記鍋の材質及び大きさを判別するための判別データ
を記憶する記憶手段を備え、そして、前記制御手段は、
前記判別データによって判別した鍋の材質及び大きさに
適した加熱条件で加熱制御を行うところに特徴を有す
る。
【0008】この場合、前記制御手段は、前記インバー
タの発振開始時に、前記スイッチング素子の導通時間を
一定時間に設定した状態を所定時間保持し、この間に、
前記ダンパーダイオード電流検出信号と前記判別データ
とによって前記鍋の材質を判別すると共に、前記入力電
流検出信号と前記判別データとによって前記鍋の大きさ
を判別するように構成することが好ましい。
【0009】
【作用】本発明者は、鍋の大きさを検出するために種々
の実験を行い、インバータの入力電流の大きさと、ダン
パーダイオードに流れる電流の大きさと、鍋の材質及び
大きさとの間に、次のような関係(下記の表1)がある
ことを見出した。ここでは、スイッチング素子の導通時
間を一定時間に設定し、インバータの入力電流の大きさ
は入力電流検出手段である第1の変流器により検出して
該入力電流の大きさを電圧レベル(CTV1)で示し、
ダンパーダイオードに流れる電流の大きさはダンパーダ
イオード電流検出手段である第2の変流器により検出し
て該ダンパーダイオード電流の大きさを電圧レベル(C
TV2)で示している。尚、入力電流の大きさについて
は、電流値(単位A)でも示している。
【0010】
【表1】 この表1から、鍋の材質によって、例えばアルミ鍋であ
るか、鉄鍋であるか、非磁性ステンレス鍋であるかによ
って、電圧レベル(CTV2)即ちダンパーダイオード
電流の大きさが大きく変動することがわかる。このた
め、ダンパーダイオード電流の大きさと、判断データと
した例えば材質を判断するためのしきい値とに基づい
て、鍋の材質を判断することができる。
【0011】また、表1から、鍋の大きさによって、例
えば鉄鍋の場合で直径が12cmのものと直径が18c
mのものとを比較したとき、電圧レベル(CTV1)即
ち入力電流の大きさが大きく変動することがわかる。そ
して、例えば非磁性ステンレス鍋の場合も、その直径が
14cmのものと直径が18cmのものとを比較したと
き、電圧レベル(CTV1)即ち入力電流の大きさが大
きく変動することがわかる。このため、入力電流の大き
さと、判断データとして例えば鍋の材質に応じた鍋の大
きさを判断するためのしきい値とに基づいて、鍋の大き
さを判断することができることがわかる。
【0012】従って、上記手段によれば、入力電流検出
手段から出力される入力電流検出信号とダンパーダイオ
ード電流検出手段から出力されるダンパーダイオード電
流検出信号とに基づいて鍋の材質及び大きさを判別する
ための判別データ(各種のしきい値からなるデータテー
ブル)を、記憶手段に記憶させておくと共に、制御手段
は、上記判別データによって判別した鍋の材質及び大き
さに適した加熱条件で加熱制御を行う構成であるので、
鍋の大きさが変わった場合にもスイッチング素子の損失
をほぼ一定にし得、加熱調理を良好に行うことができ
る。
【0013】また、この場合、制御手段が、インバータ
の発振開始時にスイッチング素子の導通時間を一定時間
に設定した状態を所定時間保持し、この間に、ダンパー
ダイオード電流検出信号と判別データとによって鍋の材
質を判別すると共に、入力電流検出信号と判別データと
によって鍋の大きさを判別するように構成すれば、判別
がより一層正確で確実なものとなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。まず、誘導加熱調理器の電気的構成
を示す図1において、差込みプラグ1は、100Vの商
用交流電源のコンセント(図示しない)に差込み接続さ
れるものである。この差込みプラグ1の一方の端子は電
源スイッチ2及びヒューズ3を介して交流電源線4に接
続され、他方の端子は交流電源線5に接続されている。
【0015】上記交流電源線4、5は、ダイオードをブ
リッジ接続してなる全波整流回路6の交流入力端子へ接
続されている。この全波整流回路6の正及び負直流端子
間には、チョークコイル7及び平滑コンデンサ8からな
る直列回路が接続されている。そして、平滑コンデンサ
8の両端子には、直流電源線9及び10が接続されてい
る。
【0016】これら直流電源線9及び10間には、加熱
コイル11及びこの加熱コイル11の両端子に並列接続
された共振コンデンサ12からなる並列回路と、スイッ
チング素子である例えばNPN形のトランジスタ13の
コレクタ及びエミッタ間とが直列に接続されている。そ
して、トランジスタ13のコレクタと、エミッタとの間
には、ダンパーダイオード14が逆並列に接続されてい
る。この場合、上記した全波整流回路6、チョークコイ
ル7、平滑コンデンサ8、加熱コイル11、共振コンデ
ンサ12、トランジスタ13、ダンパーダイオード14
から共振形のインバータ15が構成されている。
【0017】また、前記交流電源線5には、入力電流検
出手段である例えば第1の変流器16が設けられてい
る。この第1の変流器16は、交流電源線5に流れる電
流の大きさ即ちインバータ15の入力電流の大きさを検
出して、入力電流検出信号を出力する。この入力電流検
出信号は、第1の電流−電圧変換回路17により電圧信
号に変換されて、その変換された電圧信号CTV1が制
御手段である例えばマイクロコンピュータ18へ与えら
れるようになっている。上記第1の電流−電圧変換回路
17は、ダイオードをブリッジ接続してなる全波整流器
19、抵抗20、感度調整用可変抵抗21及びコンデン
サ22から構成されている。
【0018】また、ダンパーダイオード14の通電路に
は、ダンパーダイオード電流検出手段である例えば第2
の変流器23が設けられている。この第2の変流器23
は、ダンパーダイオード14に流れる電流の大きさを検
出して、ダンパーダイオード電流検出信号を出力する。
このダンパーダイオード電流検出信号は、第2の電流−
電圧変換回路24により電圧信号に変換されて、その変
換された電圧信号CTV2が前記マイクロコンピュータ
18へ与えられるようになっている。上記第2の電流−
電圧変換回路24は、ダイオード25、抵抗26、2
7、28及びコンデンサ29から構成されている。
【0019】さて、上記マイクロコンピュータ18は、
内部のメモリに誘導加熱調理器の加熱運転全般を制御す
るための制御プログラム、並びに、鍋の材質及び大きさ
を判断するための判別データを記憶している。この場
合、マイクロコンピュータ18が記憶手段の機能を有し
ている。そして、マイクロコンピュータ18は、トラン
ジスタ13のベースへ駆動回路30を介して駆動制御信
号を与えることにより、該トランジスタ13をオンオフ
制御する構成となっている。ここで、マイクロコンピュ
ータ18は、駆動回路30へ2本の接続線を通じて2種
類の駆動制御信号を与えるようになっている。
【0020】これら2種類の駆動制御信号の一つはトラ
ンジスタ13の導通時間を設定するためのオンオフ制御
信号であり、他方は上記オンオフ制御信号の出力を有効
化(オン)するか無効化(オフ)するかを選択制御する
信号である。また、マイクロコンピュータ18は、操作
パネルに設けられた各種スイッチ(いずれも図示しな
い)を有する入力設定手段31から各種のスイッチ信号
を受けるように構成されている。
【0021】次に、上記構成の作用を図2及び図3も参
照して説明する。図2及び図3は、マイクロコンピュー
タ18に記憶された制御プログラムのうちの鍋の材質及
び大きさを判別する制御部分の内容を示すフローチャー
トである。
【0022】まず、図1に示すように、電源スイッチ2
がオン操作されると、初期化処理が行われ、加熱出力の
設定操作や加熱運転のスタート操作等の操作の受け付け
が可能な状態になる(ステップS1)。この状態で、加
熱運転のスタート操作が行われると、ステップS2にて
「YES」へ進み、まず、マイクロコンピュータ18
は、トランジスタ13の導通時間を設定するためのオン
オフ制御信号の出力(発振ON/OFF出力)を無効化(オ
フ)する(ステップS3)。続いて、マイクロコンピュ
ータ18は、トランジスタ13の導通時間を15μsに
設定するためのオンオフ制御信号を駆動回路30へ出力
し、上記導通時間を15μsに設定する(ステップS
4)。
【0023】そして、回路が安定するまで、例えば0.
2秒間が経過するのを待つ。この後、0.2秒間が経過
したら、ステップS5にて「YES」へ進み、トランジ
スタ13の導通時間を設定するためのオンオフ制御信号
の出力(発振ON/OFF出力)を有効化(オン)する(ステ
ップS6)。これにより、トランジスタ13の導通時間
が15μsの条件で、インバータ15の発振が開始され
る。
【0024】続いて、例えば0.2秒間が経過するのを
待つ。この後、インバータ15の発振開始から0.2秒
間が経過したら、ステップS7にて「YES」へ進み、
第1の変流器16からの入力電流検出信号と第2の変流
器23からのダンパーダイオード電流検出信号とを読み
込み始める(ステップS8)。この場合、具体的には、
マイクロコンピュータ18は、第1の電流−電圧変換回
路17により電圧信号に変換された電圧信号CTV1
と、第2の電流−電圧変換回路24により電圧信号に変
換された電圧信号CTV2とを読み込む。
【0025】そして、上記電圧信号CTV1と電圧信号
CTV2とを、1ms毎に100回読み込んだデータを
平均した値を電圧CTV1及び電圧CTV2とし、以下
の制御で用いる(ステップS9)。続いて、例えば0.
1秒間が経過するのを待つ。この後、0.1秒間が経過
したら、ステップS10にて「YES」へ進み、鍋がア
ルミ鍋であるか否かの判断を行う(ステップS11)。
具体的には、上記電圧CTV2が3.0V以上であるか
否かの判断を行い、3.0V以上であるときには、アル
ミ鍋であると判断する。この場合、上記3.0Vという
値が判別データとしてのしきい値である。
【0026】上記判断において、アルミ鍋であると判断
されたときには、ステップS11にて「YES」へ進
み、インバータ15の発振動作を停止する。具体的に
は、トランジスタ13の導通時間を0にしてオフした
後、3秒間が経過するのを待つ(ステップS12)。こ
の後、ステップS3へ移行させ、トランジスタ13の導
通時間を設定するためのオンオフ制御信号の出力(発振
ON/OFF出力)を無効化(オフ)する制御ルーチンへ戻
す。
【0027】一方、上記ステップS11の判断におい
て、アルミ鍋でないと判断されたときには、ステップS
11にて「NO」へ進み、鍋が無いか否かの判断を行う
(ステップS13)。具体的には、上記電圧CTV1が
0.3V以上であるか否かの判断を行い、0.3V以上
でないときには、鍋が無いと判断する。この場合、上記
0.3Vという値が判別データとしてのしきい値であ
る。上記判断において、鍋が無いと判断されたときに
は、ステップS13にて「NO」へ進み、インバータ1
5の発振動作を停止する(ステップS12)。
【0028】これに対して、ステップS13の判断にお
いて、電圧CTV1が0.3V以上であって、鍋がある
と判断されたときには、ステップS13にて「YES」
へ進み、鍋の材質が鉄であるか非磁性ステンレスである
かを判断する(ステップS14)。具体的には、前記電
圧CTV2が0.9V以上であるか否かの判断を行い、
0.9V以上であるときには非磁性ステンレス鍋である
と判断し、0.9V以下であるときには鉄系鍋であると
判断する。この場合、上記0.9Vという値が判別デー
タとしてのしきい値である。
【0029】上記判断において、鉄系鍋であると判断さ
れたときには、ステップS14にて「NO」へ進み、続
いて、鉄系鍋の大きさの判断を行う(ステップS15、
S16)。具体的には、前記電圧CTV1が0.7V以
下であれば、鉄系製の小鍋(鍋の直径寸法が12〜14
cm)であると判断し、電圧CTV1が0.7V以上
1.0V以下であれば、鉄系製の中鍋(鍋の直径寸法が
14〜16cm)であると判断し、1.0V以上であれ
ば、鉄系製の大鍋(鍋の直径寸法が16cm以上)であ
ると判断するようになっている。この場合、上記0.7
Vや1.0Vという各値が判別データとしてのしきい値
である。
【0030】そして、ステップS15において、小鍋
(鍋の直径寸法が12〜14cm)であると判断された
ときには、ステップS15にて「YES」へ進み、小鍋
用の入力制御ルーチンへ移行し、小鍋に適した入力制御
が行われる(ステップS17)。また、ステップS16
において、中鍋(鍋の直径寸法が14〜16cm)であ
ると判断されたときには、ステップS16にて「YE
S」へ進み、中鍋用の入力制御ルーチンへ移行し、中鍋
に適した入力制御が行われる(ステップS18)。更
に、ステップS16において、大鍋(鍋の直径寸法が1
6cm以上)であると判断されたときには、ステップS
16にて「NO」へ進み、大鍋用の入力制御ルーチンへ
移行し、大鍋に適した入力制御が行われる(ステップS
19)。
【0031】一方、ステップS14において、非磁性ス
テンレス鍋であると判断されたときには、ステップS1
4にて「YES」へ進み、続いて、非磁性ステンレス鍋
の大きさの判断を行う(ステップS21、S22)。具
体的には、前記電圧CTV1が1.4V以下であれば、
非磁性ステンレス製の小鍋(鍋の直径寸法が12〜14
cm)であると判断し、電圧CTV1が1.4V以上
1.6V以下であれば、非磁性ステンレス製の中鍋(鍋
の直径寸法が14〜16cm)であると判断し、1.6
V以上であれば、非磁性ステンレス製の大鍋(鍋の直径
寸法が16cm以上)であると判断するようになってい
る。この場合、上記1.4Vや1.6Vという各値が判
別データとしてのしきい値である。
【0032】そして、ステップS21において、小鍋
(鍋の直径寸法が12〜14cm)であると判断された
ときには、ステップS21にて「YES」へ進み、小鍋
用の入力制御ルーチンへ移行し、小鍋に適した入力制御
が行われる(ステップS23)。また、ステップS22
において、中鍋(鍋の直径寸法が14〜16cm)であ
ると判断されたときには、ステップS22にて「YE
S」へ進み、中鍋用の入力制御ルーチンへ移行し、中鍋
に適した入力制御が行われる(ステップS24)。更
に、ステップS22において、大鍋(鍋の直径寸法が1
6cm以上)であると判断されたときには、ステップS
22にて「NO」へ進み、大鍋用の入力制御ルーチンへ
移行し、大鍋に適した入力制御が行われる(ステップS
25)。
【0033】そして、各材質及び各大きさの鍋用の入力
制御ルーチンにおいては、各材質及び各大きさ並びに設
定された加熱出力に応じて、下記の表2に示すような入
力(加熱出力即ち電力)が設定されるようにトランジス
タ13の導通時間が制御されるようになっている。
【0034】
【表2】 この場合、上記表2に示される入力(電力)が設定され
るような、トランジスタ13の標準的な導通時間のデー
タテーブルがマイクロコンピュータ18に記憶されてい
る。そして、マイクロコンピュータ18は、上記データ
テーブルの中の標準的な導通時間に基づいてインバータ
15を発振駆動し、更に、電源電圧検出手段(図示しな
い)により電源電圧の大きさを検出すると共に、インバ
ータ15の入力電流の大きさ即ち前記電圧CTV1を監
視しながら、トランジスタ13の導通時間をフィードバ
ック制御することにより、上記表2に示される入力(電
力)が設定されるように電力制御を行う構成となってい
る。
【0035】このような構成の本実施例によれば、第1
の変流器16から出力される入力電流検出信号(電圧信
号CTV1)と、第2の変流器23から出力されるダン
パーダイオード電流検出信号(電圧信号CTV2)と、
鍋の材質及び大きさを判別するための判別データ(各種
のしきい値からなるデータテーブル)とに基づいて、マ
イクロコンピュータ18は、鍋の材質及び大きさを自動
的に判別し、判別した鍋の材質及び大きさに適した加熱
条件(表2に示す入力条件)で加熱制御を行う構成であ
るので、鍋の大きさが変わった場合にも、トランジスタ
13やダンパーダイオード14の損失をほぼ一定に保つ
ことができ、加熱出力の大きさが変動しないように設定
することができる。このため、従来構成とは異なり、鍋
の大きさが変わった場合にも加熱調理を良好に行うこと
ができる。
【0036】尚、上記実施例では、インバータ15の発
振開始時にトランジスタ13の導通時間を15μsに設
定した状態を所定時間保持し、この間に、鍋の材質及び
大きさを判別するように構成したが、上記トランジスタ
13の導通時間は15μsに限られるものではなく、適
宜設定すれば良い。今、トランジスタ13の導通時間は
例えば10μsに設定した場合において、インバータの
入力電流の大きさと、ダンパーダイオードに流れる電流
の大きさと、鍋の材質及び大きさとの間の関係を下記の
表3に示す。
【0037】
【表3】 この表3から明らかなように、トランジスタ13の導通
時間を10μsに設定しても、鍋の材質及び大きさを十
分判別可能なことがわかる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りであるの
で、次の効果を得ることができる。
【0039】請求項1記載の誘導加熱調理器において
は、入力電流検出手段から出力される入力電流検出信号
とダンパーダイオード電流検出手段から出力されるダン
パーダイオード電流検出信号とに基づいて鍋の材質及び
大きさを判別するための判別データを記憶する記憶手段
を備え、そして、制御手段は、判別データによって判別
した鍋の材質及び大きさに適した加熱条件で加熱制御を
行う構成としたので、鍋の大きさが変わった場合にも加
熱調理を良好に行うことができる。
【0040】請求項2記載の誘導加熱調理器において
は、制御手段は、インバータの発振開始時に、スイッチ
ング素子の導通時間を一定時間に設定した状態を所定時
間保持し、この間に、ダンパーダイオード電流検出信号
と判別データとによって鍋の材質を判別すると共に、入
力電流検出信号と判別データとによって鍋の大きさを判
別するように構成したので、判別がより一層正確で確実
なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気回路図
【図2】フローチャート(その1)
【図3】フローチャート(その2)
【符号の説明】
2は電源スイッチ、4、5は交流電源線、6は全波整流
回路、9、10は直流電源線、11は加熱コイル、12
は共振コンデンサ、13はトランジスタ(スイッチング
素子)、14はダンパーダイオード、15はインバー
タ、16は第1の変流器(入力電流検出手段)、18は
マイクロコンピュータ(制御手段、記憶手段)、23は
第2の変流器(ダンパーダイオード電流検出手段)を示
す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍋を誘導加熱する加熱コイル、共振コン
    デンサ、スイッチング素子及びこのスイッチング素子に
    逆並列接続されたダンパーダイオードからなるインバー
    タと、このインバータの入力電流を検出する入力電流検
    出手段と、前記ダンパーダイオードに流れる電流を検出
    するダンパーダイオード電流検出手段と、前記スイッチ
    ング素子をオンオフすることにより前記インバータを制
    御する制御手段とを備えて成る誘導加熱調理器におい
    て、 前記入力電流検出手段から出力される入力電流検出信号
    と前記ダンパーダイオード電流検出手段から出力される
    ダンパーダイオード電流検出信号とに基づいて前記鍋の
    材質及び大きさを判別するための判別データを記憶する
    記憶手段を備え、前記制御手段は、前記判別データによ
    って判別した鍋の材質及び大きさに適した加熱条件で加
    熱制御を行うことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記インバータの発振
    開始時に、前記スイッチング素子の導通時間を一定時間
    に設定した状態を所定時間保持し、この間に、前記ダン
    パーダイオード電流検出信号と前記判別データとによっ
    て前記鍋の材質を判別すると共に、前記入力電流検出信
    号と前記判別データとによって前記鍋の大きさを判別す
    ることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
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