JP3016953B2 - 誘導加熱調理器の小物負荷検知方法 - Google Patents
誘導加熱調理器の小物負荷検知方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘導加熱調理器の小物負
荷検知方法に関するものである。
荷検知方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、誘導加熱調理器においては、鍋等
の通常の負荷とは異なるスプーン等の小物負荷が置かれ
た場合にその小物が加熱されないようにするため、小物
負荷を検知して加熱を停止するようになっている。すな
わち、小物負荷に対する入力電力は通常負荷に対する入
力電力より小さいことを利用して、負荷に与えられる入
力電力を検出してその入力電力が所定の小物負荷検知レ
ベルより小さいときに小物負荷であると検知している。
の通常の負荷とは異なるスプーン等の小物負荷が置かれ
た場合にその小物が加熱されないようにするため、小物
負荷を検知して加熱を停止するようになっている。すな
わち、小物負荷に対する入力電力は通常負荷に対する入
力電力より小さいことを利用して、負荷に与えられる入
力電力を検出してその入力電力が所定の小物負荷検知レ
ベルより小さいときに小物負荷であると検知している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電源電
圧が変動すると負荷に与えられる入力電圧も変動するの
で、小物負荷検知レベルが一定であると誤った検知が行
われる虞れがある。そこで、この電源電圧の変動を見込
んで小物検知レベルを低くしておけばよいが、この小物
検知レベルがあまりに低いと異なる鍋負荷に対し正常と
判断する危険性がある。また、電源電圧の変動に応じて
小物負荷検知レベルを変化させることも提案されている
が、これでは動作が不安定で、回路構成が複雑になると
いう問題がある。本発明はかかる問題点に鑑みてなされ
たもので、電源電圧の変動や鍋負荷の変化に対して安定
した小物検知を行うことができる誘導加熱調理器の小物
負荷検知方法を提供することを目的とするものである。
圧が変動すると負荷に与えられる入力電圧も変動するの
で、小物負荷検知レベルが一定であると誤った検知が行
われる虞れがある。そこで、この電源電圧の変動を見込
んで小物検知レベルを低くしておけばよいが、この小物
検知レベルがあまりに低いと異なる鍋負荷に対し正常と
判断する危険性がある。また、電源電圧の変動に応じて
小物負荷検知レベルを変化させることも提案されている
が、これでは動作が不安定で、回路構成が複雑になると
いう問題がある。本発明はかかる問題点に鑑みてなされ
たもので、電源電圧の変動や鍋負荷の変化に対して安定
した小物検知を行うことができる誘導加熱調理器の小物
負荷検知方法を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明にかかる誘導加熱調理器の小物負荷検知方法
は、交流電源を全波整流して直流電源を得る全波整流回
路と、該全波整流回路により得られる直流電源に接続さ
れた誘導加熱コイルと、該誘導加熱コイルに直列に接続
されたトランジスタおよびそのトランジスタ駆動回路
と、前記誘導加熱コイルに並列に接続されて当該誘導加
熱コイルとともに共振回路を形成する共振用コンデンサ
と、前記トランジスタに並列接続されたダイオードと、
調理器の出力電力に相当するD/A信号を出力する電力
設定手段と、前記トランジスタのコレクタ−エミッタ間
電圧と前記電力設定手段から出力されるD/A信号とに
基づいて前記トランジスタ駆動回路にトランジスタ駆動
パルスを出力するトランジスタ駆動パルス発生回路とを
備えた誘導加熱調理器の小物負荷検知方法において、前
記交流電源側で入力電流Piを検出する入力電流検出手
段と、前記直流電源側で入力電圧Pvを検出する入力電
圧検出手段と、入力電圧Pvの変動に対して該入力電圧
Pvを一定にするための補正出力電力を予め記憶する記
憶手段とを設け、ユーザにより設定される設定出力電力
Pに相当するD/A信号を前記電力設定手段より出力
し、所定のタイミングで一定出力電力P0に相当するD
/A信号を前記電力設定手段より出力し、このときの入
力電圧Pvを前記入力電圧検出手段で検出し、この入力
電圧Pvに応じて補正出力電力P0´を前記記憶手段か
ら選定し、この補正出力電力P0´に相当するD/A信
号を前記電力設定手段より出力し、このときの入力電流
Piと入力電圧Pvをそれぞれ前記入力電流検出手段と
前記入力電圧検出手段より検出し、これらの入力電流P
iと入力電圧Pvから入力電力Wを検出して、この入力
電力Wと予め設定された一定の小物検知レベルK0とを
比較して小物負荷検知を行なうものである。
め、本発明にかかる誘導加熱調理器の小物負荷検知方法
は、交流電源を全波整流して直流電源を得る全波整流回
路と、該全波整流回路により得られる直流電源に接続さ
れた誘導加熱コイルと、該誘導加熱コイルに直列に接続
されたトランジスタおよびそのトランジスタ駆動回路
と、前記誘導加熱コイルに並列に接続されて当該誘導加
熱コイルとともに共振回路を形成する共振用コンデンサ
と、前記トランジスタに並列接続されたダイオードと、
調理器の出力電力に相当するD/A信号を出力する電力
設定手段と、前記トランジスタのコレクタ−エミッタ間
電圧と前記電力設定手段から出力されるD/A信号とに
基づいて前記トランジスタ駆動回路にトランジスタ駆動
パルスを出力するトランジスタ駆動パルス発生回路とを
備えた誘導加熱調理器の小物負荷検知方法において、前
記交流電源側で入力電流Piを検出する入力電流検出手
段と、前記直流電源側で入力電圧Pvを検出する入力電
圧検出手段と、入力電圧Pvの変動に対して該入力電圧
Pvを一定にするための補正出力電力を予め記憶する記
憶手段とを設け、ユーザにより設定される設定出力電力
Pに相当するD/A信号を前記電力設定手段より出力
し、所定のタイミングで一定出力電力P0に相当するD
/A信号を前記電力設定手段より出力し、このときの入
力電圧Pvを前記入力電圧検出手段で検出し、この入力
電圧Pvに応じて補正出力電力P0´を前記記憶手段か
ら選定し、この補正出力電力P0´に相当するD/A信
号を前記電力設定手段より出力し、このときの入力電流
Piと入力電圧Pvをそれぞれ前記入力電流検出手段と
前記入力電圧検出手段より検出し、これらの入力電流P
iと入力電圧Pvから入力電力Wを検出して、この入力
電力Wと予め設定された一定の小物検知レベルK0とを
比較して小物負荷検知を行なうものである。
【0005】
【作用】ユーザにより設定される設定出力電力Pに相当
するD/A信号を電力設定手段より出力し、所定のタイ
ミングで一定出力電力P0に相当するD/A信号を電力
設定手段より出力すると、電源電圧の変動がなければ、
実際の入力電力は一定出力電力P0となるはずである
が、電源電圧が変動していれば、その一定出力電力P0
とはならない。そこで、所定のタイミングで一定出力電
力P0に相当するD/A信号を電力設定手段より出力し
たときの入力電圧Pvを検出して、その入力電圧Pvに
応じて補正出力電力P0´を記憶手段から選定し、この
補正出力電力P0´に相当するD/A信号を電力設定手
段より出力すれば、実際の入力電力は一定出力電力P0
とはなる。したがって、このときの入力電力を検出して
予め設定された一定の小物検知レベルと比較することに
より小物負荷検知が行える。すなわち、検出した入力電
圧が小物検知レベルより低いときには小物負荷であり、
高いときに正常負荷であると判断する。
するD/A信号を電力設定手段より出力し、所定のタイ
ミングで一定出力電力P0に相当するD/A信号を電力
設定手段より出力すると、電源電圧の変動がなければ、
実際の入力電力は一定出力電力P0となるはずである
が、電源電圧が変動していれば、その一定出力電力P0
とはならない。そこで、所定のタイミングで一定出力電
力P0に相当するD/A信号を電力設定手段より出力し
たときの入力電圧Pvを検出して、その入力電圧Pvに
応じて補正出力電力P0´を記憶手段から選定し、この
補正出力電力P0´に相当するD/A信号を電力設定手
段より出力すれば、実際の入力電力は一定出力電力P0
とはなる。したがって、このときの入力電力を検出して
予め設定された一定の小物検知レベルと比較することに
より小物負荷検知が行える。すなわち、検出した入力電
圧が小物検知レベルより低いときには小物負荷であり、
高いときに正常負荷であると判断する。
【0006】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。図2は本発明に係る小物負荷検知方法を実施する誘
導加熱調理器の電気回路を示す。交流電源1にはフィル
タ2を介して全波整流回路3と、チョークコイル4及び
平滑コンデンサ5a,5bからなる平滑回路6とが接続
され、これらによって直流電源が得られるようになって
いる。この直流電源には加熱コイル7とトランジスタ8
が直列に接続されるとともに、加熱コイル7には共振用
コンデンサ9が並列に接続され、またトランジスタ8に
はダイオード10が並列に接続されている。
る。図2は本発明に係る小物負荷検知方法を実施する誘
導加熱調理器の電気回路を示す。交流電源1にはフィル
タ2を介して全波整流回路3と、チョークコイル4及び
平滑コンデンサ5a,5bからなる平滑回路6とが接続
され、これらによって直流電源が得られるようになって
いる。この直流電源には加熱コイル7とトランジスタ8
が直列に接続されるとともに、加熱コイル7には共振用
コンデンサ9が並列に接続され、またトランジスタ8に
はダイオード10が並列に接続されている。
【0007】前記フィルタ2の後には入力電流検出回路
11が設けられ、整流,平滑された直流電源には入力電
圧検出用抵抗12と分圧抵抗13が接続されている。ま
た、前記トランジスタ8のベースにはトランジスタ駆動
回路14が設けられ、コレクタ側にはコレクタ−エミッ
タ間電圧検出用抵抗15と分圧抵抗16が接続されてい
る。トランジスタ駆動パルス発生回路17は、トリガ発
生回路18aと自励発振器18と比較器19とAND回
路20とからなっている。トリガ発生回路18aは前記
コレクタ−エミッタ間電圧検出用抵抗15と分圧抵抗1
6の間の分電圧を検出してその分電圧が極小となるタイ
ミングでトリガ信号を発するものである。自励発振器1
8は前記トリガ発生回路18aからのトリガ信号に基づ
いて鋸歯状波又は三角波を比較器19に印加するもので
ある。比較器19は前記自励発振器18からの鋸歯状波
信号と後述するマイクロコンピュータ21からのD/A
信号出力とに基づいて矩形パルス信号を出力するもので
ある。AND回路20は前記比較器19からの矩形パル
ス信号とマイクロコンピュータ21からの通電許可信号
又は通電不許可信号とを入力信号とし、前記トランジス
タ駆動回路14に駆動パルスを出力するものである。
11が設けられ、整流,平滑された直流電源には入力電
圧検出用抵抗12と分圧抵抗13が接続されている。ま
た、前記トランジスタ8のベースにはトランジスタ駆動
回路14が設けられ、コレクタ側にはコレクタ−エミッ
タ間電圧検出用抵抗15と分圧抵抗16が接続されてい
る。トランジスタ駆動パルス発生回路17は、トリガ発
生回路18aと自励発振器18と比較器19とAND回
路20とからなっている。トリガ発生回路18aは前記
コレクタ−エミッタ間電圧検出用抵抗15と分圧抵抗1
6の間の分電圧を検出してその分電圧が極小となるタイ
ミングでトリガ信号を発するものである。自励発振器1
8は前記トリガ発生回路18aからのトリガ信号に基づ
いて鋸歯状波又は三角波を比較器19に印加するもので
ある。比較器19は前記自励発振器18からの鋸歯状波
信号と後述するマイクロコンピュータ21からのD/A
信号出力とに基づいて矩形パルス信号を出力するもので
ある。AND回路20は前記比較器19からの矩形パル
ス信号とマイクロコンピュータ21からの通電許可信号
又は通電不許可信号とを入力信号とし、前記トランジス
タ駆動回路14に駆動パルスを出力するものである。
【0008】マイクロコンピュータ21は、前記入力電
流検出回路11からの入力電流検出信号(Pi)と前記
入力電圧検出用抵抗12からの入力電圧検出信号(P
v)とを入力信号とし、ROMに記憶された所定のプロ
グラムを実行することにより、D/A変換器22を介し
て前記比較器19にD/A信号を出力するとともに、A
ND回路20に通電許可信号又は不許可信号を出力し
て、トランジスタ駆動回路14を制御するようになって
いる。なお、前記加熱コイル7、共振用コンデンサ9、
トランジスタ8、ダイオード10、さらに、トランジス
タ駆動パルス発生回路17、マイクロコンピュータ2
1、DA変換器22等はインバータ回路を構成してい
る。
流検出回路11からの入力電流検出信号(Pi)と前記
入力電圧検出用抵抗12からの入力電圧検出信号(P
v)とを入力信号とし、ROMに記憶された所定のプロ
グラムを実行することにより、D/A変換器22を介し
て前記比較器19にD/A信号を出力するとともに、A
ND回路20に通電許可信号又は不許可信号を出力し
て、トランジスタ駆動回路14を制御するようになって
いる。なお、前記加熱コイル7、共振用コンデンサ9、
トランジスタ8、ダイオード10、さらに、トランジス
タ駆動パルス発生回路17、マイクロコンピュータ2
1、DA変換器22等はインバータ回路を構成してい
る。
【0009】以下、以上の構成からなる誘導加熱調理器
のマイクロコンピュータ21による制御動作を図1のフ
ローチャートに従って説明する。交流電源1を投入する
と自励発振器18が発振し、マイクロコンピュータ21
はステップ101でトランジスタ駆動パルス発生回路1
7のAND回路20にH(ハイ)の通電許可信号を出力
する。次に、ステップ102で、予め図示しない出力設
定手段によってユーザにより設定された設定出力電力P
相当のD/A信号を、D/A変換器22を介してトラン
ジスタ駆動パルス発生回路17の比較器19に出力す
る。これにより、比較器19はマイクロコンピュータ2
1からのD/A信号をしきい値として自励発振器18か
らの鋸歯状波信号と比較し、鋸歯状波信号がしきい値よ
り大きいときのみHの信号を出力するので、この比較器
19からの出力は設定出力電力Pに応じた矩形パルス信
号となる。また、AND回路20はマイクロコンピュー
タ21よりHの通電許可信号の入力を受けているので、
比較器19からの矩形パルス信号をそのまま通過させて
トランジスタ駆動回路14に出力する。この結果、LC
共振回路が発振して、加熱コイル7上に載置された鍋等
の負荷が加熱される。
のマイクロコンピュータ21による制御動作を図1のフ
ローチャートに従って説明する。交流電源1を投入する
と自励発振器18が発振し、マイクロコンピュータ21
はステップ101でトランジスタ駆動パルス発生回路1
7のAND回路20にH(ハイ)の通電許可信号を出力
する。次に、ステップ102で、予め図示しない出力設
定手段によってユーザにより設定された設定出力電力P
相当のD/A信号を、D/A変換器22を介してトラン
ジスタ駆動パルス発生回路17の比較器19に出力す
る。これにより、比較器19はマイクロコンピュータ2
1からのD/A信号をしきい値として自励発振器18か
らの鋸歯状波信号と比較し、鋸歯状波信号がしきい値よ
り大きいときのみHの信号を出力するので、この比較器
19からの出力は設定出力電力Pに応じた矩形パルス信
号となる。また、AND回路20はマイクロコンピュー
タ21よりHの通電許可信号の入力を受けているので、
比較器19からの矩形パルス信号をそのまま通過させて
トランジスタ駆動回路14に出力する。この結果、LC
共振回路が発振して、加熱コイル7上に載置された鍋等
の負荷が加熱される。
【0010】次に、マイクロコンピュータ21はステッ
プ103で所定時間待機した後、ステップ104で一定
出力電力P0相当のD/A信号を出力する。前記ステッ
プ103で所定時間待機するのはその所定時間が経過す
る毎に、すなわち所定のタイミングで一定出力電力P0
相当のD/A信号の出力を行なうためである。この後、
ステップ105で入力電圧Pvを検出し、ステップ10
6で予めROMにメモリされたテーブルより前記入力電
圧Pvに応じた補正出力電力P0′を選定して、この補
正出力電力P0′相当のD/A信号を出力する。補正出
力電力P0´は、入力電圧Pvの変動に対して該入力電
圧Pvを一定にするために予め設定され、記憶されてい
るものである。表1は一定出力電力P0が600Wの場
合の補正テーブルの一例である。ここで、補正出力電力
P0′は入力電圧が100Vのときの換算値である。
プ103で所定時間待機した後、ステップ104で一定
出力電力P0相当のD/A信号を出力する。前記ステッ
プ103で所定時間待機するのはその所定時間が経過す
る毎に、すなわち所定のタイミングで一定出力電力P0
相当のD/A信号の出力を行なうためである。この後、
ステップ105で入力電圧Pvを検出し、ステップ10
6で予めROMにメモリされたテーブルより前記入力電
圧Pvに応じた補正出力電力P0′を選定して、この補
正出力電力P0′相当のD/A信号を出力する。補正出
力電力P0´は、入力電圧Pvの変動に対して該入力電
圧Pvを一定にするために予め設定され、記憶されてい
るものである。表1は一定出力電力P0が600Wの場
合の補正テーブルの一例である。ここで、補正出力電力
P0′は入力電圧が100Vのときの換算値である。
【表1】 入力電圧Pv(V) 補正出力電力P0′(W) 90以下 740(一定) 91 724 92 709 93 694 … … 99 612 100 600 101 588 102 577 103 565 … … 109 504 110以上 496(一定)
【0011】続いて、マイクロコンピュータはステップ
107で入力電流Pi及び入力電圧Pvに基づいて入力
電力Wを検出し、ステップ108でこの検出した入力電
力Wが所定の小物検知レベルK0より大きいか否かを判
断し、W>K0であればステップ101に戻って以上の
ステップを繰り返し、W>K0でなければステップ10
9で異常すなわち小物であると判断してL(ロー)の通
電不許可信号を出力した後、小物検知モードへ移行して
通電を停止する。
107で入力電流Pi及び入力電圧Pvに基づいて入力
電力Wを検出し、ステップ108でこの検出した入力電
力Wが所定の小物検知レベルK0より大きいか否かを判
断し、W>K0であればステップ101に戻って以上の
ステップを繰り返し、W>K0でなければステップ10
9で異常すなわち小物であると判断してL(ロー)の通
電不許可信号を出力した後、小物検知モードへ移行して
通電を停止する。
【0012】図3は、正常な鍋負荷の場合のマイクロコ
ンピュータ21のD/A信号出力と入力電圧の変化の一
例を示す。これによれば、設定出力電力P相当のD/A
信号が出力されている間に、所定のタイミングで一定出
力電力P0相当のD/A信号が出力されている。前記設
定出力電力P0相当のD/A信号出力に応答して、その
設定出力電力Pに等しい入力電力が得られているが、T
時点より変動する電源電圧に応じて入力電力が変化して
いる。また、所定のタイミングで出力されるP0相当の
D/A出力に応答して、入力電力は同一タイミングでP
0まで低下するが、T時点より電源電圧が変動すると、
P0相当のD/A信号出力時の入力電力は、図中P01、
…、P05に示すように、その電源電圧の変動に応じて変
化する。
ンピュータ21のD/A信号出力と入力電圧の変化の一
例を示す。これによれば、設定出力電力P相当のD/A
信号が出力されている間に、所定のタイミングで一定出
力電力P0相当のD/A信号が出力されている。前記設
定出力電力P0相当のD/A信号出力に応答して、その
設定出力電力Pに等しい入力電力が得られているが、T
時点より変動する電源電圧に応じて入力電力が変化して
いる。また、所定のタイミングで出力されるP0相当の
D/A出力に応答して、入力電力は同一タイミングでP
0まで低下するが、T時点より電源電圧が変動すると、
P0相当のD/A信号出力時の入力電力は、図中P01、
…、P05に示すように、その電源電圧の変動に応じて変
化する。
【0013】したがって、この状態の入力電力Wと小物
検知レベルK0を比較すれば、P02及びP03の時点でK0
以下となり小物であると誤って検知されてしまう虞れが
ある。しかし、マイクロコンピュータ21はP0相当の
D/A信号を出力したときの入力電圧Pvに応じて表1
に示すテーブルに従って補正出力電力P0′を選定し、
図中P01′、…、P05′に示すように、その補正出力電
力P0′に相当するD/A信号を出力するので、これに
応答して入力電力は一定レベルP0となる。表1の補正
テーブルを例にして説明すると、一定出力電力P0=6
00W相当のD/A信号を所定のタイミングで出力する
と、電源電圧の変動がなければ、入力電圧Pvは100
Vを示す。T時点より電源電圧が変動し、入力電圧Pv
が例えば92Vを示したとすると、補正出力電力P01´
として709Wを選定し、この709W相当のD/A信
号を出力することで、入力電圧Pvは100Vとなる。
そこで、この補正出力電力P0′に相当するD/A信号
を出力した時点での入力電力Wを検出して、その入力電
力Wと所定の小物検出レベルK0を比較すれば、小物負
荷か鍋負荷かが正確に検知される。
検知レベルK0を比較すれば、P02及びP03の時点でK0
以下となり小物であると誤って検知されてしまう虞れが
ある。しかし、マイクロコンピュータ21はP0相当の
D/A信号を出力したときの入力電圧Pvに応じて表1
に示すテーブルに従って補正出力電力P0′を選定し、
図中P01′、…、P05′に示すように、その補正出力電
力P0′に相当するD/A信号を出力するので、これに
応答して入力電力は一定レベルP0となる。表1の補正
テーブルを例にして説明すると、一定出力電力P0=6
00W相当のD/A信号を所定のタイミングで出力する
と、電源電圧の変動がなければ、入力電圧Pvは100
Vを示す。T時点より電源電圧が変動し、入力電圧Pv
が例えば92Vを示したとすると、補正出力電力P01´
として709Wを選定し、この709W相当のD/A信
号を出力することで、入力電圧Pvは100Vとなる。
そこで、この補正出力電力P0′に相当するD/A信号
を出力した時点での入力電力Wを検出して、その入力電
力Wと所定の小物検出レベルK0を比較すれば、小物負
荷か鍋負荷かが正確に検知される。
【0014】図4は小物負荷の場合のマイクロコンピュ
ータ21のD/A信号出力と入力電力の変化の一例を示
す。この例では、マイクロコンピュータ21により設定
出力電力P相当のD/A信号を出力しているが、負荷が
小物であるために、入力電力は設定された電力レベルP
ではなく、かなり低くなっている。また、所定のタイミ
ングで出力されるP0相当のD/A信号に対しても、入
力電力はP0より低くなっている。そして、T時点より
電源電圧の変動があれば、これに応じて入力電力も変動
する。しかし、前記鍋負荷の場合と同様、P0相当のD
/A信号出力時の入力電圧Pvに応じて補正出力電力P
0′を選定し、図中P01′、…、P04′に示すように、
その補正出力電力P0′相当のD/A信号出力を行うの
で、一定の入力電力が得られる。そこで、この時点での
入力電力を検出して小物検知レベルK0と比較すれば小
物負荷であることが正確に検知される。
ータ21のD/A信号出力と入力電力の変化の一例を示
す。この例では、マイクロコンピュータ21により設定
出力電力P相当のD/A信号を出力しているが、負荷が
小物であるために、入力電力は設定された電力レベルP
ではなく、かなり低くなっている。また、所定のタイミ
ングで出力されるP0相当のD/A信号に対しても、入
力電力はP0より低くなっている。そして、T時点より
電源電圧の変動があれば、これに応じて入力電力も変動
する。しかし、前記鍋負荷の場合と同様、P0相当のD
/A信号出力時の入力電圧Pvに応じて補正出力電力P
0′を選定し、図中P01′、…、P04′に示すように、
その補正出力電力P0′相当のD/A信号出力を行うの
で、一定の入力電力が得られる。そこで、この時点での
入力電力を検出して小物検知レベルK0と比較すれば小
物負荷であることが正確に検知される。
【0015】このように、マイクロコンピュータ21よ
り所定のタイミングで出力されるD/A信号は、一定の
電力P0に相当する信号であるので、設定出力電力Pが
種々変更されたり、鍋負荷が変化しても、小物検知を行
うタイミングにおける入力電力は常に一定であり、安定
した小物検知が行える。
り所定のタイミングで出力されるD/A信号は、一定の
電力P0に相当する信号であるので、設定出力電力Pが
種々変更されたり、鍋負荷が変化しても、小物検知を行
うタイミングにおける入力電力は常に一定であり、安定
した小物検知が行える。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、電源電圧の変動に応じて入力電力を一定のレ
ベルに調整し、このときに検出した入力電力と一定の小
物検知レベルとを比較するので、電源電圧の変動にかか
わらず、安定した小物負荷検知が行える。また、入力電
力の小物負荷検知レベルが一定であるので、回路構成が
簡単である。さらに、入力電力を所定のタイミングで一
定レベルに調整するので、設定出力電力や鍋負荷の変化
があっても、安定した小物負荷検知が行える等の効果を
有している。
によれば、電源電圧の変動に応じて入力電力を一定のレ
ベルに調整し、このときに検出した入力電力と一定の小
物検知レベルとを比較するので、電源電圧の変動にかか
わらず、安定した小物負荷検知が行える。また、入力電
力の小物負荷検知レベルが一定であるので、回路構成が
簡単である。さらに、入力電力を所定のタイミングで一
定レベルに調整するので、設定出力電力や鍋負荷の変化
があっても、安定した小物負荷検知が行える等の効果を
有している。
【図1】 本発明に係る誘導加熱調理器の小物負荷検知
方法のフローチャートである。
方法のフローチャートである。
【図2】 本発明に係る小物負荷検知方法が実施される
誘導加熱調理器の電気回路図である。
誘導加熱調理器の電気回路図である。
【図3】 正常負荷時のマイクロコンピュータのD/A
信号出力と入力電力の時間的変化を示す図である。
信号出力と入力電力の時間的変化を示す図である。
【図4】 小物負荷時のマイクロコンピュータのD/A
信号出力と入力電力の時間的変化を示す図である。
信号出力と入力電力の時間的変化を示す図である。
11…入力電流検出回路、 12…入力電圧検出用抵抗、 21…マイクロコンピュータ。
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 稔典 大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号 象印マホービン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−91898(JP,A) 特開 昭62−97286(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/12 334
Claims (1)
- 【請求項1】 交流電源を全波整流して直流電源を得る
全波整流回路と、該全波整流回路により得られる直流電
源に接続された誘導加熱コイルと、該誘導加熱コイルに
直列に接続されたトランジスタおよびそのトランジスタ
駆動回路と、前記誘導加熱コイルに並列に接続されて当
該誘導加熱コイルとともに共振回路を形成する共振用コ
ンデンサと、前記トランジスタに並列接続されたダイオ
ードと、調理器の出力電力を設定してそれに相当するD
/A信号を出力する電力設定手段と、前記トランジスタ
のコレクタ−エミッタ間電圧と前記電力設定手段から出
力されるD/A信号とに基づいて前記トランジスタ駆動
回路にトランジスタ駆動パルスを出力するトランジスタ
駆動パルス発生回路とを備えた誘導加熱調理器の小物負
荷検知方法において、 前記交流電源側で入力電流Piを検出する入力電流検出
手段と、 前記直流電源側で入力電圧Pvを検出する入力電圧検出
手段と、 入力電圧Pvの変動に対して該入力電圧Pvを一定にす
るための補正出力電力を予め記憶する記憶手段とを設
け、 ユーザにより設定される設定出力電力Pに相当するD/
A信号を前記電力設定手段より出力し、 所定のタイミングで前記設定出力電力より低い一定出力
電力P0に相当するD/A信号を前記電力設定手段より
出力し、 このときの入力電圧Pvを前記入力電圧検出手段で検出
し、 この入力電圧Pvに応じて補正出力電力P0´を前記記
憶手段から選定し、 この補正出力電力P0´に相当するD/A信号を前記電
力設定手段より出力し、 このときの入力電流Piと入力電圧Pvをそれぞれ前記
入力電流検出手段と前記入力電圧検出手段より検出し、
これらの入力電流Piと入力電圧Pvから入力電力Wを
検出して、 この入力電力Wと予め設定された一定の小物検知レベル
K0とを比較して小物負荷検知を行なうことを特徴とす
る誘導加熱調理器の小物負荷検知方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4115849A JP3016953B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 誘導加熱調理器の小物負荷検知方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4115849A JP3016953B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 誘導加熱調理器の小物負荷検知方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05315068A JPH05315068A (ja) | 1993-11-26 |
JP3016953B2 true JP3016953B2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=14672662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4115849A Expired - Fee Related JP3016953B2 (ja) | 1992-05-08 | 1992-05-08 | 誘導加熱調理器の小物負荷検知方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3016953B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6191898A (ja) * | 1984-10-08 | 1986-05-09 | 三洋電機株式会社 | 誘導加熱装置 |
JPS6297286A (ja) * | 1985-10-23 | 1987-05-06 | シャープ株式会社 | 高周波誘導加熱調理器の不適性被加熱物検知装置 |
-
1992
- 1992-05-08 JP JP4115849A patent/JP3016953B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05315068A (ja) | 1993-11-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |