JPS6319992Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ビデオ信号、PCM信号などの記録
再生を行なうための磁気記録再生装置に関する。

この種の磁気記録再生装置では、一対のリール
軸上へカセツトを装填すると、このカセツト内の
磁気テープが引出し部材によつて引出され、回転
ヘツドを備えたシリンダなどの所定の経路へロー
デイングする動作が行なわれる。従来の装置で
は、カセツトを装填した後の上記ローデイング動
作は装置内部の目視不可能な位置にて行なわれて
いた。よつて、テープの走行状態を外部から確等
認できなかつた。

本考案は上記従来の問題点を解消するものであ
り、磁気テープの走行機構の動作を明るい状態で
目視できるようにした磁気記録再生装置を提供す
ることを目的とするものである。

本考案はカセツト装填ドアと機構確認ドアを設
けて、この機構確認ドアを開けたときに、内部に
てランプが点燈するようにし、テープ走行状態を
確認できるようにしたものである。

以下、本考案の実施例を図面によつて説明す
る。

第１図は本考案による磁気記録再生装置を示す
正面図、第２図はカセツトと、テープの走行機構
の概略を示す正面図、第３図以下は、第１図のＡ
−Ａ断面図である。

図中の符号１は筐体であり、１ａはその操作
面、１ｂはトツプカバー、１ｃは底板である。操
作面１ａの図示左側位置には、カセツト装填ドア
２と、機構確認ドア３が備えられている。カセツ
ト装填ドア２の内側部分にはカセツト４を挿入す
る保持部２ａが設けられている。さらに、その下
部後方にはコの字形状の支持腕２ｄが延びてお
り、支持腕２ｄの下端は底板１ｃ上に設けられた
軸５によつて回動自在に支持されている。カセツ
ト装填ドア２は開放バネ（図示せず）によつて、
開放方向（第４図の矢印方向）に付勢されてい
る。また、カセツト装填ドア２を開放するための
イジエクト釦６は、カセツト装置ドア２の左側方
上部位置に設けられている（第１図）。前記機構
確認ドア３は、カセツト装填ドア２の下側に配置
されているものである。機構確認ドア３の下部後
面には支持腕３ａが設けられており、この支持腕
３ａは前記軸５に回動自在に支持されている。こ
の機構確認ドア３はカセツト装填ドア２と同方向
へ開放動作するものであり、開放バネ（図示せ
ず）によつて開放方向（第５図の矢印方向）へ付
勢されている。この機構確認ドア３を開放するた
めのイジエクト釦７は前記イジエクト釦６の下方
位置に配置されている。機構確認ドア３の内側に
は透明板８が設けられている。この透明板８はメ
ンテナンス時に取外せるようになつている。透明
板８の内側に位置する機構収納部Ａには、第２図
に示す如く、回転磁気ヘツドを備えたシリンダ
９、各種磁気ヘツドHa，Hb，Hcならびに引出
し機構１０ａ，１０ｂなどから成るテープ走行機
構が設けられている。この引出し機構１０ａ，１
０ｂは、カセツト装填ドア２の保持部２ａに保持
されて、筐体１内のリール軸１１ａ，１１ｂ上に
装填されたカセツト４内から、磁気テープＴを引
出して、シリンダ９ならびに各磁気ヘツドHa，
Hb，Hcに圧接させるためのものである。また、
機構収納部Ａには照明用のランプ１２が設けられ
ている。このランプ１２は同じく機構収納部Ａに
設けた検知スイツチ１３によつて点燈されるもの
である。この検知スイツチ１３のアクチユエータ
１３ａは透明板８の前方へ突出しており、機構確
認ドア３の開閉を検知する位置にある。なお、筐
体１の操作面１ａの左側部には電源スイツチ１４
が、また右側部分には各種操作釦１５が配列して
いる。

次に、上記構成による本考案の作用ならびに効
果について説明する。

カセツト４を装填するときには、イジエクト釦
６を押して、カセツト装填ドア２を開放する（第
４図の状態）。そして、カセツト４を保持部２ａ
内に保持させ、カセツト装填ドア２を閉じる（第
３図の状態）。これにより、カセツト４はリール
軸１１ａ，１１ｂ上に装填される。機構収納部Ａ
内の機構を始動させると、引出し機構１０ａ，１
０ｂがカセツト４内の磁気テープＴを引出し、第
２図に示す如く、磁気テープＴをシリンダ９なら
びに磁気ヘツドHa，Hb，Hcに圧接させる。そ
して、リール軸１１ａ，１１ｂが回転し、記録あ
るいは再生動作が行なわれる。第２図に示す磁気
テープＴの走行状態を確認したいときには、操作
面１ａ左部のイジエクト釦７を押す（第１図参
照）。これにより、機構確認ドア３は開放する
（第５図の状態）。同時にスイツチ１３のアクチユ
エータ１３ａが突出して、スイツチON状態にな
り、ランプ１２が点燈して、機構収納部Ａが照ら
し出される。よつて、透明板８を通して、機構収
納部Ａ内における磁気テープＴの走行状態を外部
から確認できるようになる。機構確認ドア３を閉
じると、アクチユエータ１３ａが押されてスイツ
チ１３がOFFになり、ランプ１２が消える。ま
た、第６図に示すように、カセツト装填ドア２と
機構確認ドア３の双方を開放することもできる。
このときにもランプ１２は点燈する。なお、透明
板８は着脱自在であるので、機構確認ドア３を開
放した状態で、透明板８を外して、ヘツドクリー
ニングや、テープ走行系の各部材のクリーニング
を行なうことができる。このときにも、ランプ１
２が点燈するので、作業を確認することができ、
メンテナンスが楽である。

以上のように本考案によれば、カセツト装填ド
アと、テープ走行機構などの機構収納部を覆う機
構確認ドアとを設けたので、シリンダや磁気ヘツ
ドに圧接されて走行する磁気テープの走行状態が
確認できるようになる。特に、機構確認ドアの開
放時に照明用ランプが点燈するので、前記磁気テ
ープの走行状態の確認が明確にできるのみなら
ず、ヘツドクリーニングなどのメンテナンスも行
ないやすくなる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであり、第１
図は磁気記録再生装置の正面図、第２図はカセツ
トと、テープ走行機構の概略を示す正面図、第３
図、第４図、第５図、第６図は各ドアの開閉状態
を示す第１図のＡ−Ａ断面図である。 １……筐体、２……カセツト装填ドア、３……
機構確認ドア、４……カセツト、５……軸、９，
１０ａ，Ha，Hb，Hc……テープ走行機構、１
２……ランプ、１３……スイツチ、Ｔ……テー
プ、Ａ……機構収納部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筐体に、カセツト装填部を覆うカセツト装填ド
   アと、テープ走行機構が設けられている機構収納
   部を覆う機構確認ドアとを各々開閉自在に設け、
   且つ、機構収納部には照明用ランプを設けるとと
   もに、機構確認ドアの開放を検知して、ランプを
   点燈させるスイツチを備えて成る磁気記録再生装
   置。