JPS63198916A - 回収装置付刈取結束機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、刈取って結束した茎稈束を一定量載置してお
くことが可能な回収装置付刈取結束機に関する。

〔従来の技術〕

この種の回収装置付刈取結束機としては、特開昭５１−
１２４５２７号公報に開示されているように、機体前部
に、植立茎稈を引き起こす引起し装置、引き起こされた
茎稈束を刈り取る刈取装置、刈り一取られた茎稈束を縦
姿勢のまま結束する結束装置を設けると共に、それらの
後方に、茎稈束を横倒し姿勢のまま持上げて後方下方の
回収部に横倒し姿勢のまま放出する持ち上げ搬送装置を
設けて構成したものが知られている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、上述した回収装置付刈取結束機は、結束装置
から放出された茎稈束を持上げ搬送装置へ送る際に縦姿
勢を横姿勢に変更しなければならない。ところが、茎稈
が束になっているために撓み難く、それ故に姿勢変更し
た際の搬送姿勢及び放出姿勢が乱れ易く、回収部上に載
置された茎稈束の向きが揃わずに崩れ易くなったり、積
載可能量が減少する等の事態を招くおそれがあった。

本発明は、このような事態の発生を考慮し、茎稈束の搬
送姿勢や載置姿勢を揃えることによって、茎稈束を回収
部上に安定した状態で、しかも規定量まで十分に積載で
きるようにすることを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の特徴構成は、機体前部に植立茎稈を引き起こす
引起し装置、前記引き起こされた茎稈を刈り取る刈取装
置、前記刈り取られた茎稈を横倒し姿勢にして持上げ搬
送する縦搬送装置を設けると共に、その後に前記茎稈を
横倒し姿勢で結束する結束装置と、結束された茎稈束を
横倒し姿勢のまま持上げて後方下方あ回収部に放出する
持上げ搬送装置を設けてある点であり、その作用・効果
は次の通りである。

〔作　用〕

つまり、引き起こして刈り取られた茎稈を縦搬送装置に
よって横倒し姿勢にし乍ら後方上方に搬送し、横倒し姿
勢のまま結束装置へ送って結束する。そして、結束され
た茎稈束を持上げ搬送装置によって横倒し姿勢のまま持
上げて後方下方の回収部に放出していくのである。

要するに、茎稈が結束された撓み難くなる以前に縦搬送
装置を使用して、茎稈の一本一本を搬送し乍ら無理なく
円滑に横倒し姿勢にし、その後に結束していくのである
。

〔発明の効果〕

その結果、結束装置から放出される横倒し姿勢の茎稈束
を姿勢変更することなくそのまま持上げ搬送装置に送れ
るようになり、茎稈束の搬送姿勢及び回収部での載置姿
勢の乱れが改善され、茎稈束を安定した横倒し姿勢の状
態で、しかも規定量まで十分に積載できるようになった
。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図及び第２図に示すように、コンバインをベースと
した走行機体の前部にコンバインと同種の刈取前処理部
（Ａ）を装着し、その後部に結束装置（Ｂ）を設けると
共に、更にその後方で且つ操縦部（１）左側方に持上げ
搬送装置（Ｃ）を、又、その後方に回収部（Ｄ）を搭載
して回収装置付刈取結束機を構成しである。

前記刈取前処理部（Ａ）は、茎稈の一種である植立殻稈
を引き起こす引起し装置（２）、引き起こされた殻稈を
中心へ掻き集める一対のパッカー（３）　、　（３）、
掻き集められた殻稈を刈取る刈取装置（４）、及び、刈
取られた殻稈を徐々に横倒し姿勢にし乍ら後方上方へ搬
送する縦搬送装置（５）等から構成しである。前記縦搬
送装置（５）は、殻稈の穂先を係止し乍ら搬送する穂先
係止搬送袋ｆ（５＾）と、株元を挾持し乍ら搬送する株
元挟持搬送装置（５Ｂ）とからなり、縦姿勢の殻稈を横
倒し姿勢にし乍ら上方に搬送し、その株元を機体の左端
に配置された株元持上げ用の突起付ベルト（６）　、　
（６）へ送る。尚、株元の送りをスムーズにするための
株元払い杆（７）が、機体から突起付ベルト（６）　、
　（６）の始端側に亘って設けてある。

前記突起付ベル）　（６）　、　（６）は、第３図及び
第４図に示されているように、左右一対に並べて配置さ
れていて、送られてきた殻稈の株元を下側の経路部分に
て挾持し乍ら後方上方に搬送する。この突起付ベル）　
（６）　、　（６）の搬送経路の終端で且つ前記結束装
置（Ｂ）の集草空間の手前には、換言すると結束装置（
Ｂ）のパッカーアーム（８）先端軌跡の作用終端部近傍
には、殻稈の株元端を切り揃える切断袋Ｗ（９）が設け
てある。

この切断装置（９）は、第５図に示すように、軸芯（２
０周りに回動自在なＬ字形のリンク（１０）の長片部に
長孔（１０ａ）を形成し、該長孔（１０ａ）にクランク
アーム（１１）先端のピン（ｌｌａ）を挿入すると共に
、短片部の先端に保合部（１０ｂ）を切欠き、該保合部
（１０ｂ）に可動刃（１２）のピン（１２ａ）を係合さ
せて構成しである。この構造によれば、クランクアーム
（１１）が回転するとそれに連動してリンク（１０）が
揺動し、短片部に係合された可動刃（１２）が固定刃（
１３）に対してスライドして切断作用が働くのである。

前記突起付ベル）　（６）　、　（６）の終端後方には
結束装置（Ｂ）を配置してあり、送られてきた横倒れ姿
勢の殻稈を前記パフカーアーム（８）で掻き込んで集束
すると同時に結束し、その殻稈束を放出ドア（１４）を
使って後方に放出する。尚、前記突起付ベル）　（６）
　、　（６）終端部とパフカーアーム（８）の先端軌跡
とは、殻稈の受渡しがスムーズにいくように側面視にお
いて一部うツブしている。前記放出ドア（１４）は、左
右の横軸芯（Ｐ２）周りで回転する羽根状のものであり
、その作用部を前記持上げ搬送装置（Ｃ）の殻稈供給口
（１５）に臨ませである。この放出ドア（１４）は、結
束装置（Ｂ）の動作時には常時回転駆動されるようにな
っているが、殻稈束の放出直後においては殻稈供給口（
１５）の手前で一旦停止して該供給口（１５）を塞ぎ、
そして、供給された殻稈束の持上げ搬送装置（Ｃ）への
受渡しを確実に行えるようにする。つまり、前記持上げ
搬送装置（Ｃ）は、挟持搬送方式であり且つ上方に向け
られているため、供給された殻稈束が不本意な場所に当
って撥ね返ったり、或いは食い込みが悪いと受渡しに失
敗して殻稈供給口（１５）から下に抜は落ちてしまう虞
れがある。そのため、穀稈束放出後には放出ドア（１４
）が一定時間だけ殻稈供給口（１５）を塞いで殻稈束が
確実に挾持されるのを補助するのである。

前記持上げ搬送装置（Ｃ）は、第３図で既に示したよう
に上方高く且つ後方へやや傾いた姿勢でチェーンケース
（１６）を設け、該チェーンケース（１６）内に軸支さ
れた下端の駆動スプロケット（１７）と上端の従動スプ
ロケット（１８）とに亘って突起付きチェーン（１９）
を巻架すると共に、該チェーンケース（１６）から前側
に露出された突起付きチェーン（１９）に沿って挟持レ
ール（２０）を設けて構成しである。又、前記従動スプ
ロケット（１８）の軸（２１）をチェーンケース（１６
）外に延長し、その穂先側の端部に殻稈掻上げ放出用の
回転具（２２）を取付けると共に、株元側には前記軸（
２１）と一体的に回転駆動される大径の回転軸（２３）
を嵌着しである。更に、前記持上げ搬送装置（Ｃ）の上
端後方、換言すると終端後方に、該装置（Ｃ）から放出
された殻稈束を横倒し姿勢で一旦受は止め、その後に回
収部（Ｄ）へ−気に放出する受止め部（［４）を設けて
ある。

従って、殻稈供給口（１５）へ供給された殻稈束は、突
起付チェーン（１９）と挟持レール（２０）に挾持され
乍ら横倒し姿勢で上方後方に搬送され、その終端に達す
ると回転具（２２）と回転軸（２３）を乗り越えて一旦
前記受止め部（Ｅ）に落下して横倒し姿勢になった後、
下方の回収部（Ｄ）へ落下放出される。尚、前記回転具
（２２）は、殻稈束が持上げ搬送装置（Ｃ）の終端に到
達した際に垂れ下がった穂先を掻上げて殻稈束の放出姿
勢を整え、受止め部（Ｅ）に落下した殻稈束の横倒し姿
勢が乱れないようにするためのものである。又、殻稈束
が受止め部（Ｅ）に落下した時点で殻稈束からばらけた
数本の殻稈が搬送経路に残って後続の殻稈束に引っ掛か
っていると、殻稈束を受止め部（Ｅ）から落下放出する
際に放出姿勢を大きく乱す原因となる。そのため、回転
軸（２３）を株元側に設けることで、殻稈束が受止め部
（Ｅ）に落下放出される際にばらけた殻稈を回転軸（２
３）上に引っ掛け、摩擦を介して伝わる回転軸（２３）
の回転力と殻稈束の重量及び弾性復元力で上方へ引っ張
って搬送経路から抜は出るのを補助し、後続の殻稈束に
引っ掛かるのを防止している。

前記受止め部（Ｅ）は、持上げ搬送装置（Ｃ）の終端後
方に左右横軸芯周りで上下揺動自在に受止め板（２４）
を備え、該受止め板（２４）を水平姿勢にロックして持
上げ搬送装置（Ｃ）から落下放出された殻稈束を受止め
可能な状態と、ロックを解除して受止め板（２４）の上
下揺動が可能な状態、換言すると殻稈束の重さで受止め
板（２４）が上揺動して殻稈束の落下放出が可能な状態
とに自動的に切換わるようになっている。詳述すると、
持上げ搬送装置（Ｃ）の側壁にＬ字形リンク（２５）を
回動自在に枢着し、その−片の先端にロッド（２６）を
枢支連結すると共に、他片の先端に当りビン（２５ａ）
を形成し、受止め板（２４）と一体的に揺動する円弧状
リンク（２７）の先端部分に接当させである。又、Ｌ字
形リンク（２５）より下方に位置する側壁に接触リンク
（２８）を上下揺動可能に枢着し、その先端を持上げ搬
送装置（Ｃ）の搬送経路上に突出させると共に、前記ロ
ッド（２６）の下端を枢支連結し、以て、接触リンク（
２８）の上への揺動に連動してＬ字形リンク（２５）が
回動し、当りビン（２５ａ）　と円弧状リンク（２７）
の接当が解除、即ち受止め板（２４）のロックが解除さ
れるようになっている。要するに、受止め板（２４）上
に殻稈束が受止められている状態において、後続の殻稈
束が持上げ搬送経路上で接触リンク（２８）に接触して
上揺動すると、受止め板（２４）のロックが解除されて
その上の殻稈束は自重で受止め板（２４）から滑落する
のである（第６図参照）。尚、殻稈束の落下放出後、Ｌ
字形リンク（２５）及び接触リンク（２８）はスプリン
グ（２９）によって初期状態に戻され、又、受止め板（
２４）の方もスプリング（３０）によって水平姿勢に戻
されて元のロック状態になる。

前記回収部（Ｄ）は、積載された横倒し姿勢の殻稈束を
まとめて地上に降ろせるように後端の軸芯（Ｐ３）周り
でダンプ可能に構成しである。しかも、回収部（Ｄ）が
ダンプすると後側板（３１）が倒れて底板（３２）と面
一となり、殻稈束が地上までスムーズに滑落できるよう
になっている。

〔別実施例〕

次に、本発明の別実施例を第７図に示す。

ハーベスタの走行用の機台をベースにその前部にコンバ
インと同様の刈取前処理部（八）を装着し、その後部に
結束装置（Ｂ）と殻稈束を持上げ搬送する持上げ搬送装
置（Ｃ）を設けると共に、更に、その後方に回収部（Ｄ
）と操縦部（１）を設けて回収装置付刈取結束機を構成
しである。この回収装置付刈取結束機は、先の実施例の
場合と同様、刈取前処理部（＾）で刈取って横倒し姿勢
にした殻稈を結束装置（Ｂ）へ送り、結束装置（Ｂ）で
横倒し姿勢のまま結束した後、その殻稈束を持上げ搬送
装置（Ｃ）へ放出する。そして、持上げ搬送装置（Ｃ）
で横倒し姿勢で後方上方へ搬送し、その終端から後方下
方の回収部（Ｄ）へ落下放出して横倒し姿勢で載置して
いく。尚、前記持上げ搬送装置（Ｃ）は、殻稈束の放出
位置を前後に調節できるように、前後に揺動可能に構成
しである。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る回収装置付刈取結束機の実施例を示
し、第１図は全体側面図、第２図は全体平面図、第３図
は持上げ搬送装置及び結束装置の側面図、第４図は第３
図の正面図、第５図は切断装置の構造図、第６図は茎稈
束放出時の受止め部の状態を示す側面図であり、第７図
は別実施例を示す図である。 （２）・・・・・・引起し装置、（４）・・・・・・刈
取装置、（５）・・・・・・縦搬送装置、（Ｂ）・・・
・・・結束装置、（Ｃ）・・・・・・持上げ搬送装置、
（Ｄ）・・・・・・回収部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 機体前部に植立茎稈を引き起こす引起し装置（２）、前
   記引き起こされた茎稈を刈り取る刈取装置（４）、前記
   刈り取られた茎稈を横倒し姿勢にして持上げ搬送する縦
   搬送装置（５）を設けると共に、その後に前記茎稈を横
   倒し姿勢で結束する結束装置（Ｂ）と、結束された茎稈
   束を横倒し姿勢のまま持上げて後方下方の回収部（Ｄ）
   に放出する持上げ搬送装置（Ｃ）を設けてある回収装置
   付刈取結束機。